Neon Genesis Evangelion Episode 24
ママーッ ! ママッ ! 私 、 選ば れ た の !
人類 を 守る 、 エリート パイロット な の よ ! 世界 一 な の よ !
誰 に も 秘密 な の ! でも 、 ママ に だけ 教える わ ね !
いろんな 人 が 親切 に し て くれる わ 。 だから 、 寂しく なんか ない の !
だから 、 パパ が い なく って も 大丈夫 ! さみしく なんか ない わ !
だから 見 て ! 私 を 見 て !
ねぇ 、 ママッ !
シンクロ 率 ゼロ 。 セカンド チルドレン たる 資格 無し 。
もう 私 が いる 理由 も ない わ 。
誰 も 私 を 見 て くれ ない もの 。 パパ も ママ も 誰 も 。
私 が 生き て く 理由 も ない わ …
惣流 ・ アスカ ・ ラン グレー だ な ?
諜報 二 課 から 、 セカンド チルドレン を 無事 保護 し た そう です 。
そう 。 ロスト し た 挙げ句 七 日 後 に 発見 と は 、 二 課 らしく ない わ ね 。
わざと 、 でしょ 。 嫌がらせ じゃ ない ん です か ? 作戦 課 へ の 。
そう かも ね … で 今日 、 アスカ の 代わり の フィフス 到着 。 出来 過ぎ てる わ ね 、 シナリオ )
綾 波 レイ 。 やっぱり そう な の か ? あの 感じ 。
母さん の 。 綾 波 レイ を 、 母さん を 、
何 を し て いる ん だ 、 父さん !
碇 司令 …
猫 が 死 ん だ ん です 。 おばあ ちゃん の ところ に 預け て い た 。
ずっと 構って い なかった のに 。 突然 、 もう 二 度 と 会え なく なる の ね 。
なぜ 、 ダミー システム を 破壊 し た ?
ダミー で は あり ませ ん 。 破壊 し た の は レイ です わ 。
… 今 一 度 問う 。 なぜ だ ?
あなた に 抱か れ て も 嬉しく なく なった から 。
私 の 体 を 好き に し たら どう です ! ? あの 時 み たい に !
君 に は 失望 し た … 失望 ! ?
最初 っ から 期待 も 望み も 持た なかった くせ に ! 私 に は 何 も ! 何 も ! 何も …
どう し たら いい の … 母さん …
( どこ に 行った ん だ ろ う … アスカ … )
( でも 会って どう する ん だ … 綾 波 の 話 でも する の か ? )
( トウジ も ケンスケ も みんな 家 を 失って 他 の ところ へ 行って しまった 。
友達 は … 友達 と 呼べ る 人 は い なく なって しまった … 誰 も … )
( 綾 波 に は 会え ない … その 勇気 が ない 。
どんな 顔 を すれ ば いい の か 、 分から ない 。
アスカ 、 ミサト さん 、 母さん ! 僕 は どう すれ ば … どう し たら いい ? )
歌 は いい ねぇ 。 歌 は 心 を 潤し て くれる 。
リリン が 生み出し た 文化 の 極み だ よ 。
そう 感じ ない か ? 碇 シンジ 君 。
僕 の 名 を ? 知ら ない もの は ない さ 。
失礼 だ が 、 君 は 自分 の 立場 を もう 少し は 知った ほう が いい と 思う よ 。
そう か なぁ … ? あの 、 君 は ?
僕 は カヲル 。 渚 カヲル 。 君 と 同じ 、 仕組ま れ た 子供 。 フィフス チルドレン さ 。
フィフス チルドレン ? 君 が 、 あの 、 渚 君 ?
カヲル で いい よ 、 碇 君 。 僕 も 、 シンジ で いい よ 。
フィフス チルドレン が 、 今 到着 し た そう です 。
渚 カヲル 。 過去 の 経歴 は 抹消 済み 。
レイ と 同じく ね 。 ただ 生年 月日 は 、 セカンド インパクト と 同 一 日 です 。
委員 会 が 直 で 送って き た 子供 よ 。 必ず 何 か ある わ 。
マルドゥック の 報告 書 も 、 フィフス の 件 は 非 公開 と なって い ます 。
それ も あって 、 ちょいと 諜報 部 の データ に 割り込み まし た 。
危ない 事 する わ ねぇ ! その 甲斐 は あり まし た よ 。 リツコ さん の 居場所 です !
フィフス の シンクロ テスト 、 どう し ます ? 今日 の ところ は 小細工 を やめ て 、 素直 に 彼 の 実力 、 見せ て もらい ま しょ 。
後 、 0 コンマ 3 下げ て みろ 。
この データ に 間違い は ない な ? 全て の 計測 システム は 、 正常 に 作動 し て い ます 。
MAGI に よる データ 誤差 、 認め られ ませ ん 。
よもや 、 コア の 変換 も 無し に 弐 号 機 と シンクロ する と は な 。
この 少年 が 。 しかし 、 信じ られ ませ ん !
いえ 、 システム 上 、 あり え ない です … でも 事実 な の よ 。
事実 を まず 受け止め て から 、 原因 を 探って み て 。
君 が ファースト チルドレン だ ね 。
綾 波 レイ 。
君 は 僕 と 同じ だ ね 。 … あなた 誰 ?
フィフス の 少年 が レイ と 接触 し た そう だ 。 そう か …
今 、 フィフス の データ を MAGI が 全力 を 挙げて 当たって いる 。
にもかかわらず 、 未 だ 正体 不明 。 何者 な の ? あの 少年 。
シンジ 君 も 未 だ 戻ら ず 。 保護 者 失格 ね 、 私 。
現在 、 セントラル ドグマ は 開放 中 。 移動 ルート は 3 番 を 使用 し て ください 。
や ぁ 、 僕 を 待って て くれ た の かい ?
いや 、 別に 、 あ 、 そんな つもり じゃ …
今日 は ? あの 、 定時 試験 も 終わった し 、 後 は シャワー を 浴び て 帰る だけ だ けど …
でも 、 本当 は あまり 帰り たく ない ん だ 。 このごろ 。
帰る 家 、 ホーム が ある と いう 事実 は 、 幸せ に つながる 。 良い こと だ よ 。
そう か なぁ 。 僕 は 君 と もっと 話 が し たい な 。 いっしょ に 行って いい かい ?
シャワー だ よ 。 これ から な ん だ ろ ? … うん 。
だめ な の かい ? いや 、 別に 、 そういう わけ じゃ ない けど …
一時的 接触 を 極端 に 避ける ね 、 君 は 。 恐い の かい ? 人 と 触れ合う の が 。
他人 を 知ら なけ れ ば 裏切ら れる こと も 互いに 傷つく こと も ない 。
でも 、 さびし さ を 忘れる こと も ない よ 。
人間 は さびし さ を 永久 に なくす こと は でき ない 。 人 は 一 人 だ から ね 。
ただ 忘れる こと が できる から 、 人 は 生き て いける の さ 。
時間 だ … もう 、 終わり な の かい ?
うん 、 もう 寝 なきゃ 。 君 と ?
あっ 、 いや 、 カヲル 君 に は 部屋 が 用意 さ れ て いる と 思う よ 。 別 の …
常に 人間 は 心 に 痛み を 感じ て いる 。
心 が 痛 がり だ から 、 生きる の も 辛い と 感じる 。
ガラス の よう に 繊細 だ ね 。 特に 君 の 心 は 。 僕 が ?
そう 。 コウイ に 値 する よ 。 コウイ … ?
好き って 事 さ 。
ネルフ 。 われら ゼーレ の 実行 機関 と して 結成 さ れ し 組織 。
われら の シナリオ を 実践 する ため に 用意 さ れ た モノ 。
だが 、 今 は 一 個人 の 占有 機関 と 成り果て て いる 。
さよう 。 われら の 手 に 取り戻さ ね ば なら ん 。 約束 の 日 の 前 に 。
ネルフ と エヴァ シリーズ を 本来 の 姿 に し て おか ね ば なら ん 。
碇 、 ゼーレ へ の 背任 、 その 責任 は 取って もらう ぞ 。
われわれ に 与え られ た 時間 は もう 残り 少ない 。
だが われら の 願い を 妨げる ロンギヌス の 槍 は すでに ない の だ 。
まもなく 最後 の 使徒 が 現れる 。 それ を 消せ ば 願い が かなう 。
もう すぐ だ よ 、 ユイ 。
私 、 なぜ ここ に いる の ?
私 、 なぜ また 生き てる の ?
何の ため に ?
誰 の ため に ?
フィフス チルドレン 。
あの 人 、 私 と 同じ 感じ が する 。 どうして ?
ここ が 街 外れ で 良かった わ 。 あなた が 巻き込ま れ なく て 良かった もの 。
でも 、 この 次 の 保証 は ない の 。
だから 、 明日 から は 洞 木 さん ち の お 世話 に なる の よ 。
しばらく お 別れ ね 、 ペンペン 。
やはり 、 僕 が 下 で 寝る よ 。
いい よ 、 僕 が 無理 言って 泊め て もらって る ん だ 、 ここ で いい よ 。
君 は 何 を 話 たい ん だい ?
僕 に 聞い て ほしい こと が ある ん だ ろ う ?
いろいろ あった ん だ 、 ここ に 来 て 。
来る 前 は 、 先生 の ところ に いたん だ 。 穏やか で 何にも ない 日々 だった 。
ただ そこ に いる だけ の 。
でも それ でも 良かった ん だ 。 僕 に は 何も する こと が なかった から 。
人間 が 嫌い な の かい ? 別に 、 どうでも 良かった ん だ と 思う 。
ただ 、 父さん は 嫌い だった 。
( どうして カヲル 君 に こんな 事 話す ん だ ろ う … )
僕 は 君 に 逢う ため に 生まれて き た の かも しれ ない 。
どう ? 彼 の データ 、 入手 でき た ?
これ です 。 伊吹 二 尉 から 無断 で 借用 し た もの です 。
すまない わ ね 、 泥棒 みたい な こと ばかり やらせ て …
何 これ ! - マヤ ちゃん が 公表 でき ない わけ です よ 。 理論 上 は 、 あり え ない こと です から 。
そう ね 、 謎 は 深まる ばかり だ わ 。
エヴァ と の シンクロ 率 を 自由 に 設定 できる と は ね 。 それ も 自分 の 意志 で 。
また も 、 なり 振り 構って らん ない か …
良く 来 られ た わ ね 。 聞き たい こと が ある の 。
ここ で の 会話 、 録音 さ れる わ よ 。 構わ ない わ 。
あの 少年 の 、 フィフス の 正体 は 何 ? おそらく 、 最後 の シ 者 ね 。
さあ 行く よ 、 おいで 、 アダム の 分身 。 そして リリン の しも べ 。
エヴァ 弐 号 機 、 起動 ! そんな バカ な ! アスカ は ! ?
303 ( サン マルサン ) 病室 です 。 確認 済み です 。
じゃあ いったい 誰 が … ? 無人 です 、 弐 号 機 に エントリー プラグ は 挿入 さ れ て い ませ ん !
誰 も い ない ? フィフス の 少年 で は ない の ?
セントラル ドグマ に 、 A . T . フィールド の 発生 を 確認 !
弐 号 機 ? いえ 、 パターン 青 ! 間違い あり ませ ん ! 使徒 です !
何 です って ?
使徒 … あの 少年 が ?
目標 は 第 4 層 を 通過 、 なおも 降下 中 !
だめ です 、 リニア の 電源 は 切れ ませ ん !
目標 は 第 5 層 を 通過 !
セントラル ドグマ の 全 隔壁 を 緊急 閉鎖 ! 少し でも いい 、 時間 を 稼げ !
マルボルジェ 全 層 緊急 閉鎖 、 総員 待避 、 総員 待避 !
まさか 、 ゼーレ が 直接 送り込 ん で くる と は な …
老人 は 予定 を 一 つ 繰り上げる つもり だ 。 我々 の 手 で 。
最後 の 使徒 が セントラル ドグマ に 侵入 し た 。 現在 降下 中 だ 。
予定 通り だ な 。 碇 。 君 は よき 友人 で あり 、 志 を 共に する 仲間 で あり 、
理解 ある 協力 者 だった 。 これ が 最後 の 仕事 だ 。
初 号 機 に よる 遂行 を 願う ぞ 。
装甲 隔壁 は 、 エヴァ 弐 号 機 に より 突破 さ れ て い ます ! 目標 は 、 第 2 コキュートス を 通過 !
エヴァ 初 号 機 に 追撃 さ せろ 。 はい 。
いかなる 方法 を もって し て も 、 目標 の ターミナル ドグマ 侵入 を 阻止 しろ 。
しかし 、 使徒 は なぜ 弐 号 機 を ?
もしや 、 弐 号 機 と の 融合 を 果たす つもり な の か ? あるいは 破滅 を 導く ため か 、 だ 。
嘘 だ 嘘 だ 嘘 だ ! カヲル 君 が 、 彼 が 使徒 だった なんて 、 そんな の 嘘 だ !
事実 よ 。 受け止め なさい 。 出撃 、 いい わ ね 。
遅い な 、 シンジ 君 。
エヴァ 初 号 機 、 ルート 2 を 降下 ! 目標 を 追撃 中 !
裏切った な … 僕 の 気持ち を 裏切った な … 父さん と 同じ に 裏切った ん だ !
初 号 機 、 第 4 層 に 到達 、 目標 と 接触 し ます 。
い た !
待って い た よ 、 シンジ 君 。 カヲル 君 !
アスカ 、 ごめん よ !
エヴァ シリーズ 。 アダム より 生まれ し 人間 に とって 忌む べき 存在 。
それ を 利用 し て まで 生き延びよ う と する リリン 。 僕 に は わから ない よ 。
カヲル 君 ! やめ て よ 、 どうして だ よ !
エヴァ は 僕 と 同じ 体 で でき て いる 。
僕 も アダム より 生まれ し もの だ から ね 。 魂 さえ なけ れ ば 同化 できる さ 。
この 弐 号 機 の 魂 は 、 今 自ら 閉じこもって いる から 。
ハッ … A . T . フィールド … ! ? そう 、 君 たち リリン は そう 呼 ん でる ね 。
なん ぴ と に も 侵さ れ ざる 聖なる 領域 、 心 の 光 。
リリン も わかって いる ん だ ろ ? A . T . フィールド は 誰 も が 持って いる 心 の 壁 だ と いう こと を 。
そんな の 分から ない よ 、 カヲル 君 ! クッ !
エヴァ 両 機 、 最 下層 に 到達 。 目標 、 ターミナル ドグマ まで 、 後 20 。
初 号 機 の 信号 が 消え て 、 もう 一 度 変化 が あった とき は …
分かって ます 。 その 時 は ここ を 自爆 さ せる ん です ね 。
サード インパクト が 起こさ れる より は マシ です から 。 すまない わ ね 。
いい です よ 、 あなた と いっしょ なら 。 ありがとう 。
人 の 宿命 ( さ だめ ) か … 人 の 希望 は 悲しみ に 綴ら れ て いる ね …
どういう こと ! ? これ まで に ない 強力 な A . T . フィールド です !
光 波 、 電磁 波 、 粒子 も 遮断 し て い ます ! 何も モニター でき ませ ん !
まさに 結 界 か …
目標 および エヴァ 弐 号 機 、 初 号 機 共に ロスト 、 パイロット と の 連絡 も 取れ ませ ん !
う … くっ … カヲル 君 !
待って ! う っ !
最終 安全 装置 、 解除 ! ヘヴンズ ドア が 、 開 い て 行き ます …
遂に たどり着 い た の ね 、 使徒 が … 日向 君 …
なん だ ! ?
状況 は ? A . T . フィールド です !
ターミナル ドグマ の 結 界 周辺 に 先 と 同等 の A . T . フィールド が 発生 。
結 界 の 中 へ 侵入 し て いき ます !
まさか 、 新た な 使徒 ? だめ です 、 確認 でき ませ ん !
あ 、 いえ 、 消失 し まし た ! 消え た ! ? 使徒 が ?
アダム … われら の 母 たる 存在 …
アダム より 生まれ し もの は アダム に 還ら ね ば なら ない の か ?
人 を 滅ぼし て まで … 違う … これ は … リリス !
そう か 、 そういう こと か リリン !
ありがとう 、 シンジ 君 。 弐 号 機 は 君 に 止め て おい て もらい たかった ん だ 。
そう し なけ れ ば 彼女 と 生き 続け た かも しれ ない から ね 。
カヲル 君 … どうして …
僕 が 生き 続ける こと が 僕 の 運命 だ から だ よ 。 結果 、 人 が 滅び て も ね 。
だが 、 このまま 死ぬ こと も できる 。 生 と 死 は 等 価値 な ん だ 、 僕 に とって は ね 。
自ら の 死 、 それ が 唯一 の 絶対 的 自由 な ん だ よ 。
何 を … カヲル 君 … 君 が 何 を 言って いる の か 分か ん ない よ ! カヲル 君 !
遺言 だ よ 。
さあ 、 僕 を 消し て くれ 。 そう し なけ れ ば 君 ら が 消える こと に なる 。
そして 、 君 は 死 す べき 存在 で は ない 。
滅び の 時 を 免れ 、 未来 を 与え られる 生命 体 は 一 つ しか 選ば れ ない ん だ 。
君 たち に は 未来 が 必要 だ 。
ありがとう 。 君 に 逢え て 、 嬉しかった よ 。
カヲル 君 が 好き だって 言って くれ た ん だ …
僕 の こと … 初めて … 初めて 人 から 好き だって いわ れ た ん だ …
僕 に 似 て た ん だ … 綾 波 に も …
好き だった ん だ 。
生き残る なら カヲル 君 の ほう だった ん だ …
僕 なんか より 、 彼 の ほう が ずっと いい 人 だった のに …
カヲル 君 が 生き残る べき だった ん だ 。
違う わ 。 生き残る の は 生きる 意志 を 持った 者 だけ よ 。
彼 は 死 を 望 ん だ 。 生きる 意志 を 放棄 し て 見せ掛け だけ の 希望 に すがった の よ 。
シンジ 君 は 悪く ない わ 。
冷たい ね … ミサト さん …
最後 の 使徒 は 消え た 。 だが 、 シンジ は 苦悩 する 。
そして 、 ミサト 、 アスカ も 心 を 暴露 する 。
人々 に 救い を 求め ながら 、 これ も 、 終局 の ひと つ の 形 で ある こと を 認め ながら 。