episode 06「 大 ちゃん から 愛 の 告白 !?」
( 上原 ( うえ はら )) お前 気づいて ない みたいだ から 言う けど
ここ に 引っ越して きた 日 から …
( 菜緒 ( なお ) の 鼓動 )
俺 …
お前 に …
振り回さ れ っぱなし だ よ な
( 菜緒 ) あ …
( 上原 ) 部屋 は 散らかす し
女 の いざこざ に は 巻き込ま れる し
付き合って る フリ まで して
クリスマス に は 熱 出して ぶ っ 倒れる し
すいません でした
揚げ句 大みそか に は 停電 まで 起こす し
あの ね いくら なんでも 私 に そんな 力 は ない から
嵐 を 呼ぶ 女 だ よ な
もう 何と でも 言えば
でも まあ …
結構 面白い
え …
だから まあ そういう こと
( 菜緒 ) それ って さ
私 と 一緒に いたら 楽し いって こと ?
あっ も しか して
私 と 本当 は 付き合い た いって こと ? ( 上原 ) おい
( 菜緒 ) 冗談 です ( 上原 ) お前 が 寮 に 移る まで は
ここ で いい か なって 思って る って こと
( ドア の 開閉 音 )
これ って 何 か の 間違い じゃ ない ?
( 一星 ( いっせい )) 失礼な こと 言う な
みんな うち の ラーメン 食べた さ に 並んで んだ よ
( 菜緒 ) なぜ 突然 ?
( 一星 ) これ
“ 新春 デート スポット 特集 ”
ふ ー ん
おお
え ? いっちゃ ん ?
( 一星 ) その 雑誌 の ライター さん が さ うち の 昔 から の なじみ 客 で
ふ ー ん
( 一星 ) その 雑誌 に 出て から カップル が この とおり
しかも 割引 券 付き だ から な ( 菜緒 ) へ えー
何 か いい な ラーメン デート って
( 徹 平 ) そうかい ? 女の子 は もっと シャレ た
フレンチ と か イタ 飯 と か 行き たい んじゃ ない の かい ?
だからこそ です よ
2 人 が 気取ら ない 関係 って 感じ ?
憧れる なあ ラーメン 食べる 仲 って
まあ 確かに 男 の 本音 は ラーメン だろう な
( 菜緒 ) でも 一緒に 食べる って こと は
本音 で 言い 合える って こと でしょ ( 徹 平 ) なるほど ねえ
深い ねえ 男女 の 仲 って の は
吉川 ( よし かわ ) もさ 今度 食べ 来 いよ デート で
はい
まあ 相手 いなか ったら 一緒に 食って やって も いい けど
デート か あ
( 校長 ) えー 今日 から 3 学期 が 始まる わけです が
3 年生 は 受験 シーズン 本番 を 迎え …
( まり な ) あ ~ あ ついに 始まった の ねえ
( 菜緒 ) 何 か 補習 ばっ か で 全然 休んだ 気 し ない よ
あっ 明日 から 早起き して お 弁当 作 ん なきゃ だ
( 光 石 ) 無理 し ないで 購買 で 買えば いい じゃ ん
甘い よ みっ ちゃん !
作った ほう が ずっと 安上がりな んだ よ
私 新 学期 から ちゃんと お 弁当 作る の 決めた から
じゃあ 上原 君 の 分 も ついでに 作れば いい じゃ ん
え ?
( まり な ) どうせ 作る なら 1 つ も 2 つ も 同じでしょ
何なら 一緒に 食べれば いい じゃ ん !
上原 君 と お 弁当 ?
あ … ないない
付き合って る こと に なって る んだ から
一緒に 食べて も 変じゃ ない よ むしろ 自然だ よ ね ?
( 光 石 ) うん まあ 付き合って る なら な …
( まり な ) あ ~ ん とかしちゃ ったり して ( 光 石 ) あ ~ ん と か …
や だ あ
上原 君 が 私 と 食べて くれる わけな いもん
( 上原 ) いい よ ( 菜緒 ) え ?
だって 弁当 作って くれ ん だ ろ ( 菜緒 ) うん 作る
食 うよ 全然 一緒に 食う
本当に ? ( 上原 ) うん
俺 いつでも 腹 減って る し
だ よ ね ~
あっ ちょっと
( 菜緒 ) よい しょ おはよう ( まり な ) おはよう
って か 何 日 分 ? ( 光 石 ) 何 人 分 ?
上原 君 って 大 食い な んだ よ
いや … に して も さ まあ いい や
いい ? 菜緒 ( 菜緒 ) ん ?
上原 君 と 思いっきり ラブ ラブ な 恋人 を 演じる の
ラブラブ ? ( 光 石 ) なぜ ?
( まり な ) ドラマ で 共演 した 俳優 さん が カップル に なり やすい の は
疑似 恋愛 する から だって いう じゃ ん !
そう な の ? ( 光 石 ) いや 無理 ある でしょ
みっ ちゃん は 黙る ! ( 光 石 ) はい
だから ね 菜緒
菜緒 も 上原 君 と 恋人 を 演じれば いつか 本当に 恋人 に なれる から !
分かった ?
はい はい … 頑張り ます
そりゃ 両 想い に なれる もん なら なり たい さ
でも 恋人 を 演じる って 何 すりゃ いい んだ か
はい あ ~ ん ( 上原 ) あ ~ ん
うん おいしい
いやいや … それ は 無理でしょ
( 女子 生徒 ) あの 人 だ よ 上原 君 の ( 女子 生徒 ) へ えー
結構 かわいい 人 じゃ ん ( 女子 生徒 ) どの 子 ? どの 子 ?
( 女子 生徒 ) あそこ に 座って る 女の子 ( 女子 生徒 ) へ えー
( 女子 生徒 ) かわいく ない ? ( 女子 生徒 ) かわいい ね
( 女子 生徒 ) 本当だ 結構 かわいい ね
( 女子 生徒 ) うん かわいい よ ね
そう だ そうだ よ !
私 学校 で は 上原 君 の 彼女 じゃ ん !
( 上原 ) 何 して んだ よ
あっ 上原 君 … ( 上原 ) さっさと 食う ぞ
( 菜緒 ) はい
いただき ます
よし
はい あ ~ ん
ほれ ほれ ! あ ~ ん ( 上原 ) 何の マネ だ ?
だ … だって そっち が 付き合って る フリ しろ って 言った から
しね ー よ ! 付き合って て も そんな こと !
して る よ あそこ !
( 女子 生徒 ) あ ~ ん ( 男子 生徒 ) あ ~ ん
( 女子 生徒 ) おいしい ? ( 男子 生徒 ) おいしい
でしょ 一生懸命 作った んだ
( 男子 生徒 ) ありがとう ( 女子 生徒 ) あれ ? 何 か ついて る
ご飯 粒 ( 男子 生徒 ) やめろ よ
( 上原 ) 貸せ 自分 で 食う わ ( 菜緒 ) あっ !
何 な の … った く
( 上原 ) ごちそうさま でした
よし !
ど … どうぞ ( 上原 ) 何 が ?
何 が って 膝 枕
( 上原 ) する か ! ( 菜緒 ) して る って ば !
お前 変だ ぞ ?
何 か 悪い もの でも 拾い 食い した の か ?
失礼な 誰 が 拾い 食い なんか
人 が せっかく
ラブラブ な 雰囲気 醸し出そう と して ん のに
( 上原 ) 何 お前 俺 と ラブラブ し たい の ?
そういう ん じゃ ない よ
ただ 付き合って る から そん ぐらい し ない と かなって
( 上原 ) ふ ー ん
もう いい ( 上原 ) 何 が ?
帰る ( 上原 ) は あ ?
片付けて ( 上原 ) お前 フルーツ 食って …
フルーツ 食って ね ー だ ろ おい フルーツ 食わせろ よ
( 菜緒 ) 私 が 食べる ( 菜緒 ・ 上原 ) あー !
( 菜緒 ) 上原 君 が 拭いて よ
上原 君 が 今 こぼした んだ よ ね
( 上原 ) 俺 ハンカチ 持って ないし ( 菜緒 ) 私 だって 持って ない もん
( 上原 ) それ あん じゃ ん か 拭け よ
( 菜緒 ) あっ ! 私 の フルーツ …
ちょっと !
か … 返せ ! ねえ !
ねえ お 茶 でも 行か ない ? ( 上原 ) 何で ?
何で って …
飲み たい なら 家 で 飲めば いい じゃ ん
あら そうです か
( 百合 ) 菜緒 ちゃん ! 久志 ( ひさし )! ( 菜緒 ) あー ゆり りん !
( 百合 ) 今 から ちょうど 2 人 の とこ へ 行こう と 思って た の
( 菜緒 ) 今日 仕事 お 休み ?
( 百合 ) うん ちょっと 取材 ついでに 抜けて きた
( 上原 ) 何 し に 来た んだ よ ( 百合 ) いい じゃ ん
お土産 届け に 来た んだ から
もし かして ハワイ の ? ( 百合 ) そう !
ジャーン ! こっち も ( 菜緒 ) わ あー
俺 友達 の とこ 寄って 帰る わ ( 菜緒 ) え ?
( 百合 ) ちょっと 久志
じゃあ な
何 よ 友達 なんか い ない くせ に
相変わらず 愛想 ない 奴
( 百合 ) これ と これ と …
あと これ ( 菜緒 ) わ あ
すごい こんな たくさん いい の ?
( 百合 ) うん ! ( 菜緒 ) やった
( 百合 ) あっ この 水着
ノリ で 買っちゃ った んだ けど 私 に は 若 すぎて
よかったら 菜緒 ちゃん 着て くれ ない ?
えっ いい の ? ( 百合 ) うん
( 菜緒 ) うれしい
かわいい
あ … でも サイズ 大丈夫 かな ?
ゆり りん は いい なあ
美人 だし スタイル も よくて 明るくて 仕事 も できて
上原 君 が 好きに なる の も 分かる
菜緒 ちゃん ったら もう !
でも 本当に 自分 に 自信 が ある って いう か さ
( 百合 ) 自信 なんか ない よ ( 菜緒 ) え ?
私 は 菜緒 ちゃん が うらやましい けど な
え ? 私 が ?
いつも 一生懸命 って 感じ で
私 も 結婚 する 前 は そんな だった なあ
あの 頃 が 一 番 楽しかった かも …
な ー ん て ね
でも 結婚 したら 好きな 人 と ずーっと 一緒に い られる じゃ ん
そう 思って た けど
近い ほど 不安に なる こと も ある んだ よ
新婚 旅行 から 帰って きた 日 だって
卓也 空港 から まっすぐ 仕事 行っちゃ った しね
あー ごめん ! 完全に グチ ! ( 菜緒 ) う うん
チョコ 食べよ っか ( 菜緒 ) うん
( 女子 生徒 たち の 騒ぎ 声 )
お っ 大 ちゃん
( 菜緒 ) 何 これ ? ( 大地 ) 招待 券 もらった んだ
昔 から 好きだ ろ 水族 館
うん 大好き !
今度 の 日曜 暇だったら 行く か ? ( 菜緒 ) いい の ?
( 大地 ) うん 部活 も ない し ( 菜緒 ) うん 行く !
この 前 話そう と 思って た こと って この こと ?
ああ うん まあ … チケット 菜緒 が 持って て
うん 分かった ありがとう 大 ちゃん
( 上原 ) 吉川 ( 菜緒 ) あっ 上原 君
( 大地 ) あ … ( 上原 ) どうも
おせ ー よ
もし かして 迎え に 来て くれた の ?
ああ 弁当 を な 昼 休み 終わ っち まう だ ろ
( 菜緒 ) は いはい ( 大地 ) おい
作って もらって おいて 何 だ よ その 態度
先輩 に は 関係ない でしょ ( 菜緒 ) ちょっと
ごめん ね 大 ちゃん
上原 君 お腹 すく と すぐ 気 立っちゃ う から
ちょっと …
あり が と ね 大 ちゃん ( 大地 ) おう
大地 先輩
付き合って る フリ な のに あんなに 浮かれちゃ って
いい んです か あの まん ま に さ せ と いて
いいわけ ないだ ろ
大 ちゃん から もらった の
今度 の 日曜 に 連れて って くれる ん だって 水族 館
久々だ なあ
上原 君 も 水族 館 好き ? ( 上原 ) 吉川 って さ
あの 人 と 付き合って ん の ?
え ? 違う よ そんな わけない じゃ ん
( 上原 ) ふ ー ん
好きで も ない 奴 と デート できる お前 の 神経 疑う
別に デート じゃ ないし
俺 は 好きで も ない 奴 と ど っか 行き たい と か 思わ ない から
何 それ
上原 君 だって まだ ゆり りん の こと 好きな くせ に
私 と 一緒に 住んで んじゃ ん
それ は 仕方なく だ ろ !
仕方なく …
そう だ よ ね
好きじゃ ない 人 と 一緒に 住んで お 弁当 食べて
悪かった ね 付き合わ せて ( 上原 ) だ から それ は …
相手 が ゆり りん だったら よかった のに ね !
ごめん
( 上原 ) ごちそうさま
( 菜緒 ) 怒って る よ なあ
( 上原 ) 店長 お代わり して も いい っす か ?
( 明 ) ああ 構わ ない けど 珍しい な
ここ ん とこ そんなに 食べて なかった のに
( なな こ ) あの 女 と ケンカ でも した ?
何 やって んだ 私
ああ ー !
どう しよう
寝不足 ?
うん ちょっと ね
( 光 石 ) 弁当 は ? ( 菜緒 ) 今日 寝坊 しちゃ って
( まり な ) ふ ー ん あんなに 気合 入って た のに ?
弁当 ない と さ 上原 君 に 何 か 言わ れる んじゃ ない の ?
そんな こと ない よ
ない なら ないで 気楽な んじゃ ない ?
( まり な ) ケンカ でも した ?
よし ! 今日 は 俺 が 何でも おごって やる
よっ ! さすが みっ ちゃん 医者 の 息子
そういう こと ばっかり ね 言う ね
ごちそうさま です ! ( 光 石 ) お前 も ?
えっ 何 か 文句 あん の ? ( 光 石 ) 大丈夫
( まり な ) でしょ ( 光 石 ) たぶん
2 人 と も ありがとう
( まり な ) 行こう ( 菜緒 ) うん
( まり な ) よし
( 女子 生徒 ) あっ 上原 君 だ
( 女子 生徒 たち の 歓声 )
( 女子 生徒 ) やっぱり 他の 男子 と は 違う よね
( 女子 生徒 ) かっこいい
( 詩 織 ) 上原 君 が 購買 に 戻って きた ( エリカ ) 別れ たって こと かしら
( 美 南 ) あんな 女 と 続く なんて 最初 から 思って なかった わ
( 詩 織 ) 釣り合わ ない の よ 上原 君 と あんな 普通の 女
(3 人 の 笑い声 )
( 戸 が 開く 音 )
( メール の 着信 音 )
( 上原 ) 好きで も ない 奴 と デート できる お前 の 神経 疑う
俺 は 好きで も ない 奴 と は ど っか 行き たい と か 思わ ない から
上原 君 に は 関係ない から
( 菜緒 ) おはよう 大 ちゃん ( 大地 ) おう
チケット 忘れて ない だろう な ?
もちろん 忘れる わけな い じゃ ん
( 大地 ) よし 行こう ! ( 菜緒 ) うん
うーん 楽しみだ な
久々だ ね 遊び に 行く の ( 大地 ) な っ
あっ 菜緒 東京 タワー ( 菜緒 ) あっ 本当だ
( 大地 ) 近い な ( 菜緒 ) 近 ~ い
( 菜緒 ) わ あー ( 大地 ) クラゲ だ
すごい ねえ 大 ちゃん
おう
わ あ
ねえ 大 ちゃん 見て
すご ー い かわいい ね ほら ちっちゃ い
かわいい
( 菜緒 ) あれ ?
え ? ( 大地 ) どうした ?
( 菜緒 ) 携帯 が ない
( 大地 ) マジ ? ど っか 落とした ?
( 菜緒 ) たぶん うちだ
( 大地 ) うーん じゃあ 大丈夫だ ろ
こう やって 待ち合わせ も 会えて る わけだ し
写真 なら 俺 の で 撮る よ
そう だ ね 行 こっか ( 大地 ) おう
( 菜緒 ) アハハ ペンギン だ
( 大地 ) かわいい な ( 菜緒 ) ねっ かわいい
お腹 すごい 膨らんで る ( 大地 ) ねえ 毛 柔らか そう
( 菜緒 ) えっ カピバラ だ ( 大地 ) カピバラ だ
止まって る ー
菜緒 カメ じゃ ない ?
( 菜緒 ) えっ どこ ? ( 大地 ) ほら
( 大地 )“ 触って みよう !” ( 菜緒 ) タッチ パネル じゃ ん
( 大地 ) おお ー 何 か 出て きた ( 菜緒 ) うわ っ
何 する ? ( 大地 ) マンボウ
( 菜緒 ) マンボウ
見て 見て 見て グルグル 回る すごい
( 大地 ) なあ
( ゲーム の 音声 )
( スマホ の 着信 音 )
( スマホ の 着信 音 )
忘れ物 です よ
( 菜緒 ) フフフ かわいい ~ ( 大地 ) きれい
( 菜緒 ) あっ ! ねえ 写真 撮って ( 大地 ) あい よ
( 菜緒 ) すぐ 送って ね ( 大地 ) 今 ?
( 菜緒 ) だって 大 ちゃん すぐ 忘れ ん じゃ ん
( 大地 ) は いはい ( 従業 員 ) 一緒に お 撮り し ます よ
デート の 記念 に いかがです か ? 1 枚 500 円 です
( 菜緒 ) そんな デート って わけじゃ ない …
お 願い し ます ( 菜緒 ) えっ 撮る の ?
500 円 もったいない よ ( 大地 ) いい から
これ も お 願い し ます ( 従業 員 ) はい
( 従業 員 ) こっち 向いて くださ ー い ( 従業 員 ) はい チーズ !
( ゲーム の 音声 )
( メール の 着信 音 )
( スマホ の 着信 音 )
うわ っ
( 菜緒 ) お っ きい
( 大地 ) 菜緒 ( 菜緒 ) ん ?
( 大地 ) 引っ越し 先 ちゃん と 探して る の か ?
上原 と 同居 って 俺 は や っぱ ちょっと 反対だ よ
大 ちゃん
いくら 菜緒 が 大丈夫 って 言って も
あいつ も 年頃 の 男 な わけだ し
何 か あって から じゃ 遅い って いう か
おばさん たち に も 内緒 なんだ ろ ?
心配 して くれて ありがとう
でも 安心 して
上原 君 に は ちゃんと 好きな 人 いる から
( 大地 ) じゃあ お前 何の ため に 毎日 弁当 作って んだ よ
それ は … 付き合って る フリ する ため
同居 バレ ない ように ?
菜緒 は 上原 の こと が 好きな んだ ろ ?
( 大地 ) 本当に 好きな のに
付き合って る フリ して 毎日 弁当 作って
で あんな 態度 取ら れて
向こう に は 好きな 奴 が いて さ
お前 本当に それ で いい の か
( 菜緒 ) だって 仕方ない じゃ ん
好きな んだ もん
だから もう いい の
そば に い られれば それ だけ で
もしかしたら いつか 私 も
少し は 女 と して 見て もらえる かも しれ ない じゃ ん ?
人 の 気持ち なんて 変わる かも しれ ない し
そう だ な
うん
なら 俺 も 希望 が 持てる ( 菜緒 ) ん ?
好きだ よ
俺 菜緒 の こと が 好き
大 ちゃん そういう 冗談 やめて
本当
俺 ずっと 前 から 菜緒 の こと が 好き
菜緒 が 笑って れば いい や と か 思って た けど
もう そういう の やめた
やめた んだ
大 ちゃん ( 大地 ) 今 は
返事 は いら ない
ただ 言い たかった だけ
これ もらって いい ? ( 菜緒 ) え ?
初 デート の 記念
菜緒 1 人 で 帰れる か ?
( 菜緒 ) うん
悪い … 俺 先 帰る わ
( 菜緒 ) 大 ちゃん !
( 上原 ) あの … 人 を 探して ほしい んです けども
( 受付 係 ) で は 迷子 と いう こと で よろしい です か ?
まあ そんな もん です ね
( 受付 係 ) お 名前 と 年齢 を お 願い し ます
( 上原 ) 名前 は 吉川 菜緒 10… 7?
吉川 なお ちゃん 10 歳 ? 7 歳 ?
あっ いや 17 ( 受付 係 )17
( 上原 ) セブンティーン
セブンティーン ( 上原 ) ええ
セブンティーン
( 菜緒 ) 上原 君 !?
吉川 !
何 して ん の ?
お前 こっち の セリフ だ よ
これ 朝 から 鳴り 続けて たから 持ってきて やった んだ よ
え ? わざわざ ?
いや 何 か 緊急の 用 だったら 困 んだ ろ
ありがとう
うわ っ こんな たくさん
ごめん ちょっと いい ?
もしもし お 母さん ? 何 か あった の ?
( 美紀子 ) ああ 菜緒 ごめん 何でもない 解決 した わ
え ?
( 美紀子 ) テレビ の 録画 やり 方 が 分か ん ない から 聞こう と 思って
それ だけ ? もう びっくり さ せ ないで よね
( 美紀子 ) は いはい じゃあ 忙しい から 切る わ よ !
あっ ち ょっ …
もう 何 な の
ごめん くだらない こと だった …
( 上原 ) いや 別に 俺 が 勝手に 焦った だけ だ から
つ ー か お前 何で 1 人 ?
大 ちゃん 先 に 帰った から
( 上原 ) ふ ー ん
( 上原 ) 吉川 ( 菜緒 ) ん ?
うわ あ
きれい
( 菜緒 ) 今日 ね
上原 君 の 言う とおり デート だった
何 を 今さら
お前 本当に アホ だ な
ちょ っ …
( 上原 ) 鈍い し ドジ だ し 忘れ っぽい し
上原 君 に 鈍い って 言わ れ たく ない んだ けど !
( 上原 ) 鈍い 鈍い 鈍い … ( 菜緒 ) ひどい !
上原 君 だって 鈍い し 意地悪だ し あと … 大 食い じゃ ん
( お腹 が 鳴る 音 )
( 菜緒 ) えっ ! ( 上原 ) ハハハ …
何 か 食い に 行く か ( 菜緒 ) え ?
つって も 俺 給料 日 前 ( 菜緒 ) 私 も
あっ
( 上原 ) ん ?
( 一星 ) はい お 待ち ( 上原 ) おお ー うま そ ー !
いただき ます ( 菜緒 ) いただき ます
( 上原 ) あっ うまい !
そう か ! ( 上原 ) お前 何で
こんな うまい ラーメン 屋 で バイト して る こと 黙って た んだ よ !
えっ 何で お前 秘密に して んだ よ ?
だって ( 一星 ) こんなに 似合って ん のに
( 菜緒 ) ちょ っ … いっちゃ ん ( 上原 ) ギャハハハ …!
似合い すぎ だ ろ これ
( 菜緒 ) いっちゃ ん … ( 一星 ) 似合って る
( 菜緒 ) 似合って ない よ
返して よ !
( 上原 ) アゴ 外れて んじゃ ん ( 菜緒 ) 外れて ない から ある もん
返して よ
手伝い ます ( 徹 平 ) いい んだ よ 菜緒 ちゃん
今日 は お 客 さん な んだ から
じゃあ ごちそうさま です
よかった じゃ ねえ か ( 菜緒 ) ん ?
デート で ラーメン 食べる って の に 憧れて た んだ ろ ?
いや デート って わけじゃ ない です から
照れ ん な よ !
俺 は ね 食べ っぷり 見て れば 大体 分かる んだ よ
そい つ が いい 男 か どう か
なかなか の いい 男 じゃ ねえ か !
( 菜緒 ) 本当に 違い ます から
ハァ …
( チャイム )
誰 だ ろ
は ー い
大 ちゃん ( 大地 ) お は よ
一緒に 学校 行こう 少し 話し たい んだ
( 菜緒 ) うん
( 大地 ) 昨日 ごめん な 先 に 帰って
( 菜緒 ) う うん ( 大地 ) 謝り たくて さ
でも 好き だって 言った こと は 謝る つもりな いから
え ?
言い たかった だけ って 言った けど
なかった こと に し たい わけじゃ ない から
大 ちゃん 私 …
言った だ ろ ? 返事 は いら ない って
人 の 気持ち 変わる かも しれ ない って 言った の は 菜緒 だ ろ ?
あれ は …
俺 勝手 に 頑張る から 菜緒 に 男 と して 見て もらえる ように
幼なじみ の お 兄ちゃん は もう 卒業
言い たかった の は それ だけ 俺 もう 朝 練 行く わ
後ろ 乗る か ? ( 菜緒 ) えっ !
ハハハ ! ほら もう ちょっと 意識 した
し … して ない よ ! ( 大地 ) ハハッ じゃ あな
( 敦子 ) だって 別れた らしい よ
( 桜 ) ここ 最近 ずっと お 昼 も 一緒じゃ ないし
( 敦子 ) 今日 吉川 さん 大地 先輩 と 一緒に 来て たらし いよ
( 絵 梨 菜 ) マジ !? 切り替え 早 すぎ じゃ ん
( エリカ ) ねえ ねえ … 注目 注目 ヤバ い ヤバ い ヤバ い
上原 君 と 吉川 さん って 別れた んだ って ( 静香 ) ウソ ! 何で ?
( 美 南 ) あっ そう いえば 何 か 大 ゲンカ した と かって
違 く て 上原 君 が 吉川 さん に 飽きて 振った んだ って
( 美 南 ・ 静香 ) キャー
おはよう 上原 君
おはよう
( まり な ) 上原 君 と は 仲直り できた の ?
( 菜緒 ) うん たぶん
じゃあ 何で 弁当 じゃ ない んだ よ
昨日 は ちょっと 買い物 でき なかった から
( 元 樹 ) 上原 吉川 と 別れた って 本当 ?
いや
( 元 樹 ) じゃあ 何で 愛妻 弁当 じゃ なく なった わけ ?
( 上原 ) ああ それ は ちょっと ね
( 元 樹 ) 別れて ない なら みんな に そう 言わ ない と
吉川 さん かわいそうじゃ ん ( 上原 ) 誰 に 何 を 言え って の ?
だって 何 か いろいろ 変な 噂 立って る し
噂 ?
お前 が 吉川 さん に 飽きて 捨てた と か
吉川 さん の ほう が お前 を もてあそんだ と か
あと 吉川 さん が 篠崎 先輩 と お前 に 二 股 かけて た と か
( 詩 織 ) 吉川 さん
はい
( 詩 織 ) 事実 確認 し たい んだ けど
( エリカ ) あんた 上原 君 と 別れた って 本当 ?
( 菜緒 ) それ は … ( 美 南 ) はっきり し たい んだ けど
あなた だって “ 二 股 かけた ” と か
そんな 噂 これ 以上 立て られ たく ない でしょ
私 上原 君 呼んで くる ( 光 石 ) 待てよ
だって 菜緒 ばっ か 悪者 で 変な 噂 立て られて ん のに
放っておく って どういう こと な の ? 許せ ない !
( 光 石 ) でも 上原 君 が 噂 流して る わけじゃ ないだ ろ
相手 が 上原 君 だ から こういう 噂 が 立つ んでしょ !
離して よ
( 戸 が 開く 音 )
( 上原 ) 吉川
あっ 上原 君
迎え に 来た
え ?
一緒に 帰ろう
( 女子 生徒 たち ) キャー
( 上原 ) 荷物 …
行く ぞ
フゥー
( 上原 ) ごめん
何 か 変な 噂 立て られて た みたいで
俺 気づか なくて さ
平気 平気 こういう の 慣れて る し
慣れて る って …
私 の ほう こそ ごめん ( 上原 ) 何 が ?
この 前 ゆり りん の こと 無神経な こと 言って
謝 ん なきゃ って 思って た んだ けど いろいろ あって …
ごめんなさい
俺 が 百合 の こと 言わ れて
お前 と 顔合わせ ない ように して た の は
単に 恥ずかしかった から で …
別に そんな こと で
吉川 の こと 怒ったり 傷ついたり も し ない し
って か もう 吹っ切れて る し
そんな 気 使わ なくて いい から さ
え …
あー もう この 話 やめ やめ !
いい か もう この 話 は す んな よ
でも … ( 上原 ) する なって !
はい お 待た せ ー ( 上原 ) おう おうおう …
( 菜緒 ) よい しょ
いくよ ( 上原 ) おう
( 菜緒 ) ジャーン ( 上原 ) おお うま そ ー !
いただき ます ( 菜緒 ) は ー い
いただき ます ( 上原 ) すごい な 今日
豪華だ な ( 菜緒 ) 豪華でしょ
いっぱい 入れた んだ
ねえ ニンジン 見て ( 上原 ) 本当だ
( 菜緒 ) くり抜いた の 1 時間 も かけて
( 上原 ) かかり すぎ だ ろ
うん うまい
何 だ よ 気持ち 悪い
だって 久々じゃ ん 一緒に ご飯 食べる の
あっ 鶏肉 鶏肉 取って ない
団子 あげる よ
( 上原 ) 団子 取った の いっぱい 取った の 団子 は
団子 食べ な よ ( 上原 ) 団子 は いっぱい 取った んだ よ
( 菜緒 ) 団子 の ほう が 高い の
うーん 鶏肉 食べよ
( 雨 の 音 )
( 上原 ) 降って きたな
( 菜緒 ) 本当だ ね ( 上原 ) うん
お前 が 料理 作る から 何 か 変だ と 思ったら
( 菜緒 ) 何 が ? 何 私 の せいに して ん の ?
( チャイム )
( 上原 ) ん ? ( 菜緒 ) ん ?
誰 だ ろ
は ー い
( 菜緒 ) ゆり りん !?
どうした の ? ゆり りん び しょ 濡れ だ よ
( 上原 ) 百合 !
どう した んだ よ
久志 …
私 離婚 する
え …
♪~