Utawarerumono : Itsuwari no Kamen Episode 11
なんで だ なんで また こんな こと
How...
自分 へ の ご 褒美 が 晩酌 の ひととき が
じぶん||||ほうび||ばんしゃく|||
My treat for myself...
遠の い て いく
とおの|||
It's fading into the distance.
ふう
あれ か
So that's it, huh?
乙女 を 鋼 の 呪縛 より 解き放つ は
おとめ||はがね||じゅばく||ときはなつ|
The only thing that can release a maiden from bonds of steel is the blade of love!
愛 の 剣 のみ
あい||けん|
おお 愛 の 剣 と は
|あい||けん||
Wow! The blade of love!
いい 女 は 考える こと が 一味 違う もの じゃ な
|おんな||かんがえる|||いちみ|ちがう|||
There's just something different about a good woman's ideas!
ハハハ そう だ ろ う そう だ ろ う
お い こ ら お前 ら
||||おまえ|
Hey, you guys!
おお ついに そ なた も 来 た か
|||||らい||
誘拐 と は 素晴らしい 考え じゃ な
ゆうかい|||すばらしい|かんがえ||
This kidnapping was a great idea!
この 通り 脅迫 状 も 完成 し た ぞ
|とおり|きょうはく|じょう||かんせい|||
We just finished the threat letter, too!
脅迫 状 って
きょうはく|じょう|
The threat letter?
可憐 な アンジュ を 預かった
かれん||||あずかった
"The lovely Anju is with us.
返し て 欲しく ば 東 の 森 の 砦 まで 来る が よい
かえし||ほしく||ひがし||しげる||とりで||くる||
If you want her back, come to the fortress in the eastern woods.
囚 われ し 乙女 は 気丈 に 振る舞え ど
しゅう|||おとめ||きじょう||ふるまえ|
The captured maiden acts brave,
その 瞳 に 映る は 儚き 希望
|ひとみ||うつる||はかなき|きぼう
but the hope in her eyes is faint..."
うむ
Yes!
これ なら ば あやつ は きっと 駆けつけ て くれる に 違いない の じゃ
||||||かけつけ||||ちがいない||
He's sure to come if he reads this!
姉 上
あね|うえ
Sister, I will give it to him.
ん
僕 が お 渡し し て き ま しょ う
|ぼく|||わたし||||||
うむ 頼 ん だ ぞ
|たの|||
Okay, thanks!
あ
おい ちょっと 待て !
|||まて
Hey, hold it!
不安定 な 神様 繰り返す 出会い と 別れ
ふあんてい||かみさま|くりかえす|であい||わかれ
また 会え る その 日 まで 時 かける 旅人
|あえ|||ひ||じ||たびびと
あなた が 泣 い て いる 流 る る 涙 の 雨
||なき||||りゅう|||なみだ||あめ
泣く な と は 言わ ない 心 かなしく て
なく||||いわ||こころ||
生き と し 生ける もの 何 か を 背負い ながら
いき|||いける||なん|||せおい|
見え ない 鎖 に つなが れ て いる
みえ||くさり||つな が|||
どれほど 救わ れ た だ ろ う
|すくわ|||||
あどけない 笑顔 を なくし たく は ない
|えがお|||||
不安定 な 神様 繰り返す 過去 と 未来
ふあんてい||かみさま|くりかえす|かこ||みらい
生まれ そして 死 ん で ゆく 運命 ( さ だめ )
うまれ||し||||うんめい||
掛け違え た 世界 で 繰り返す 出会い と 別れ
かけちがえ||せかい||くりかえす|であい||わかれ
また 会え る その 日 まで 時 かける 旅人
|あえ|||ひ||じ||たびびと
ふう
やっと 落ち着 い た かな
|おちつ|||
It's finally calmed down, I think. Episode Eleven The Princess Plays with Fire
ハク 様 が いれ ば 安心 です
|さま||||あんしん|
Episode Eleven The Princess Plays with Fire
姫 さん の 恋 うまく いく と ええ な
ひめ|||こい|||||
う
そんな こと さ せ ない です
I won't let that happen!
姫 殿下 と いえ ど 兄 様 に
ひめ|でんか||||あに|さま|
Not even the princess can have my brother!
ん
そう です 本当 に 誘拐 さ れ た こと に すれ ば
|||ほんとう||ゆうかい|||||||
That's it.
- いたずら で は すま ない の です \ N - う う
he won't treat it as just a prank.
- 間違い なく お 説教 な の です \ N - う う う う
まちがい|||せっきょう||||||||
He's sure to scold her.
は あ
ん ?
ちょっと 用事 を 思い出し た ので 失礼 する です
|ようじ||おもいだし|||しつれい||
I just remembered something I have to do.
ん
ん ?
だから 言って る だ ろ こんな 馬鹿 な こと は もう やめろ と
|いって|||||ばか||||||
I keep telling you, this is stupid. Just stop already.
馬鹿 と は なん じゃ 余 は 真剣 な の じゃ ぞ ?
ばか|||||よ||しんけん||||
What do you mean, stupid?!
うむ 女 に とって 恋 と は 命
|おんな|||こい|||いのち
Yes! To a woman, love is life.
全て を かけ て も 余り ある もの
すべて|||||あまり||
It's worth risking everything for.
これ 以上 ややこしく する な
|いじょう|||
Don't make this even more complicated!
だいたい 自分 の 立場 って もの を 分かって る の か ?
|じぶん||たちば||||わかって|||
お前 が くしゃみ し た だけ で
おまえ||||||
A single sneeze from you can mean the end of an entire clan of nobles!
一族 郎党 が 路頭 に 迷う こと だって あり 得る ん だ ぞ
いちぞく|ろうとう||ろとう||まよう||||える|||
何 を 言う て おる の じゃ 余 の くしゃみ で
なん||いう|||||よ|||
What are you talking about?
その よう な こと に なる はず が なか ろ う
とにかく これ 以上 こと が 大きく なる 前 に 帰る ん だ う
||いじょう|||おおきく||ぜん||かえる|||
Anyway, we need to get back before this gets any more out of hand!
乙女 の 恋 路 を 邪魔 し あま つ さえ 引き裂 こ う など と は
おとめ||こい|じ||じゃま|||||ひきさ|||||
You interfere with a maiden's romance,
その よう な 愚行 この ノスリ が 見過ごす わけ に は いか ん
|||ぐこう||||みすごす|||||
I, Nosuri, will not allow this to happen!
ふぐ う う く う う
乙女 の 純愛 を 成就 する
おとめ||じゅんあい||じょうじゅ|
A good woman does whatever it takes to make a maiden's love come true.
それ が いい 女 と いう もの だ
|||おんな||||
おお フフフ
大変 な の です
たいへん|||
姫 殿下 が 誘拐 さ れ た です
ひめ|でんか||ゆうかい||||
The princess has been kidnapped!
白 楼閣 に い たら 悪漢 ども が 押し入って き て さらって いった です
しろ|ろうかく||||あっかん|||おしいって|||||
She was at Hakuroukaku, and brigands rushed in and took her away.
これ の こ と か ?
Are you talking about this?
ん
アンジュ は 預かった
|||あずかった
"Anju is with us... If you want her back..."
返し て 欲しく ば 脅迫 状
かえし||ほしく||きょうはく|じょう
先ほど 届 い た の だ
さきほど|とどけ||||
It just arrived.
と 届 い たって だ と し たら どうして こんな 所 で
|とどけ|||||||||しょ|
I-It just arrived?
急 い で 姫 殿下 を 助け に 行か ない と な の です
きゅう|||ひめ|でんか||たすけ||いか|||||
You need to hurry and rescue the princess.
心配 いら ぬ
しんぱい||
There's no need to worry.
捨て 置け
すて|おけ
Forget about it.
え ?
変 に 気取った 内容 に 見覚え の ある 字
へん||きどった|ないよう||みおぼえ|||あざ
I know that handwriting, and the flamboyant writing style.
おそらく 姫 殿下 に 頼ま れ た の で あ ろ う
|ひめ|でんか||たのま|||||||
The princess probably put them up to it.
何 が 目的 か は 分から ん が な
なん||もくてき|||わから|||
I don't know why, though.
ですが 兄 様
|あに|さま
But even if that's true, Brother,
仮に そう だ と して も 森 に は どんな 輩 が いる や も しれ ない の です
かりに||||||しげる||||やから||||||||
それ こそ
Someone who knows who she is could try to hurt her!
姫 殿下 の 素性 を 知った 悪漢 が 姫 殿下 に 危害 を 加える こと だって
ひめ|でんか||すじょう||しった|あっかん||ひめ|でんか||きがい||くわえる||
そう なって から で は 遅い の です
|||||おそい||
And if that happens, it will be too late.
奴 は ヤマト と 帝 を 誰 より も 信奉 し て いる
やつ||やまと||みかど||だれ|||しんぽう|||
She has more faith in Yamato and the Emperor than anyone.
姫 殿下 は ご 無事 だ
ひめ|でんか|||ぶじ|
The princess is safe.
今 動か ず し て いつ 動く の です
いま|うごか|||||うごく||
すぐに 部隊 を 連れ て 救出 に 行く です
|ぶたい||つれ||きゅうしゅつ||いく|
You have to put a squad together and go rescue her!
いっそのこと 都 の 軍 を 総 動員 し て 行く です
|と||ぐん||そう|どういん|||いく|
Bring the capital's entire army!
ネコネ そ なた こと を 大きく し たい の か
|||||おおきく||||
Nekone, do you want to make this bigger than it already is?
え ち 違う です 私 は 姫 殿下 の 御 身 が 心配 で
||ちがう||わたくし||ひめ|でんか||ご|み||しんぱい|
心配 いら ぬ よ 確かに 奴 は いささか ずれ て は いる が
しんぱい||||たしかに|やつ|||||||
There's no need to worry.
義 と 忠 に 生きる 者
ただし||ただし||いきる|もの
but loyalty and duty are her life.
姫 殿下 が 危険 な 目 に 遭う など あり 得 ぬ よ
ひめ|でんか||きけん||め||あう|||とく||
It's impossible for the princess to be in danger.
ですが 兄 様
|あに|さま
But, Brother...
某 が 動け ば かえって 事態 は 悪く なる の だ
ぼう||うごけ|||じたい||わるく|||
If I act, things will just get worse.
ん
脅迫 状
|きょうはく|じょう
Another threat letter?
すぐに 来 ね ば
|らい||
"If you don't come soon, the princess's life is forfeit," it says.
姫 殿下 の お 命 は ない と
ひめ|でんか|||いのち|||
兄 様
あに|さま
Brother!
だから 言った で あ ろ う 動け ん の だ
|いった|||||うごけ|||
I told you, I can't do anything.
また 来 た です
|らい||
Another one!
しつこい な 動け ぬ と 言って いる で は ない か
||うごけ|||いって|||||
They're very persistent.
ああ だ から 動け ぬ と
|||うごけ||
これ ぞ まさに 矢 の 如き 催促
|||や||ごとき|さいそく
This truly bears the urgency of a rain of arrows.
兄 様 何 を ためらって いる の です か
あに|さま|なん||||||
Brother, why are you hesitating?
オウギ め 仕方ない
||しかたない
Damn you, Ougi.
これ 以上 拒む と 何 を する か 分から ぬ から な
|いじょう|こばむ||なん||||わから|||
There's no telling what you'll do if I keep refusing.
出陣 です か ?
しゅつじん||
Are you leaving?
誰 ぞ 具 足 を 持て い
だれ||つぶさ|あし||もて|
Someone, fetch my armor!
う う まだ か
いったい 何 を し て おる の じゃ
|なん||||||
What is he doing?!
は
まさか
Wait...
余 の こと など どうでも よい と 思って おる の で は
よ|||||||おもって||||
Maybe he just doesn't care about me...
う う う う
落ち着く の だ
おちつく||
Calm down!
恋 に 焦り は 禁物
こい||あせり||きんもつ
You can't rush love!
ああ じゃ が
But...
手遅れ に なる 前 に 皇女 さん を 連れ て 帰ら ない と
ておくれ|||ぜん||おうじょ|||つれ||かえら||
I need to take her back before it's too late!
よし
Okay!
ん
縛り 方 が 足り なかった か ?
|しばり|かた||たり||
- ふん \ N - う ぐ ぐ ぐ う う う
姉 上 ただいま 戻り まし た
あね|うえ||もどり||
Sister, I've returned.
ん
オウギ 戻った か
||もどった|
Ougi! You're back!
で アンジュ の 想い 人 は ?
|||おもい|じん|
はい
Yes. It took some effort,
多少 手間取り まし た が ご 希望 通り こちら に 向かって おり ます
たしょう|てまどり|||||きぼう|とおり|||むかって||
おお 来る の じゃ な ? 世 の 愛し い オシュ トル が
|くる||||よ||あいし||||
オシュ トル と 言う の か アンジュ の 想い 人 は
|||いう|||||おもい|じん|
Your beloved's name is Oshutoru, huh?
ん
さあ 来い オシュ トル
||こい||
Come, then, Oshutoru!
我が 手 から 汝 の 想い 人 を 救い出し て みる と いい
わが|て||なんじ||おもい|じん||すくいだし||||
Save your beloved from my hands!
我が 寵臣 オシュ トル 今 こそ そ なた の 腕 を 見せる の じゃ
わが|ちょうしん|||いま|||||うで||みせる||
Oshutoru, my favored servant!
寵臣 オシュ トル 相手 に なって やる
ちょうしん|||あいて|||
Oshutoru, her favored servant!
右 近衛 大将 オシュ トル よ 見事 余 を 救い出す の じゃ
みぎ|このえ|たいしょう||||みごと|よ||すくいだす||
Oshutoru, General of the Right!
右 近衛 大将 オシュ トル よ
みぎ|このえ|たいしょう|||
Oshutoru, General of the Right!
我が 剣 を 受け て みよ
わが|けん||うけ||
Taste my blade!
ん ?
寵臣 ?
ちょうしん
右 近衛 大将 ?
みぎ|このえ|たいしょう
General of the Right?
右 近衛 大将 オシュ トル
みぎ|このえ|たいしょう||
オシュ トル
Oshutoru?
オシュ トル ?
と いう こと は アンジュ
ま まさか あなた 様 は
|||さま|
Are you actually... the p-p-princess of Yamato?
ひ 姫 姫 殿下 に あら せ られ ます か
|ひめ|ひめ|でんか||||||
うむ そう じゃ
Indeed!
余 は 帝 の 後継 天子 アンジュ で ある
よ||みかど||こうけい|てんし|||
言って なかった か ?
いって||
Did I not mention that?
一言 も 聞い て おり ませ ぬ う わ あ
いちげん||ききい|||||||
うん おいしい
寒い 夜 に は やっぱり これ や な
さむい|よ||||||
ん ん
ん
ん
あっ
オシュ トル 様 ?
||さま
こんな 夜中 に どこ 行く ん かな
|よなか|||いく||
Where's he going at this time of night?
ん ?
ネコネ ?
Nekone?
あ
姫 殿下
|ひめ|でんか
Princess!
これ まで の 無礼 平に ご 容赦 を
|||ぶれい|ひらに||ようしゃ|
I beg mercy for my rudeness!
気 に する で ない そ なた と 余 の 仲 で は ない か
き||||||||よ||なか||||
Don't worry about it!
は もったいなき お 言葉
|||ことば
Your words honor me!
それ より オシュ トル が 来 たら 頼 ん だ ぞ
|||||らい||たの|||
Anyway, when Oshutoru gets here, I'm counting on you!
へ ? 頼む と は
|たのむ||
もちろん 悪漢 の ふり を し て 戦う こと じゃ
|あっかん||||||たたかう||
Of course, to pretend to be a bandit and fight him!
え ?
あの それ は 帝都 の 防人
|||ていと||さきもり
帝 の 精鋭 たち と
みかど||せいえい||
and the Emperor's best troops?
うむ オシュ トル が 命 を 懸けて 余 を 救い出す の じゃ
||||いのち||かけて|よ||すくいだす||
That's right!
いや しかし あの …
Um, but... Please, listen to me!
だから やめろ って 言った ん だ
|||いった||
That's why I told you to stop! Um, but... Please, listen to me!
どこ まで 行く え ?
||いく|
How far are they going?
さあ
No idea.
ズズズ
あ
後ろ から も じ ゅ る じ ゅ る して
|うしろ|||||||||
Even back here, it makes such a nice slurping sound...
あ
来 た か
|らい||
He's here?!
あ ああ
フフ
ど どう すれ ば
では 姉 上
|あね|うえ
Well, Sister, he has arrived.
あ
お迎え も 果たし た こと です し 行き ま しょ う か
|おむかえ||はたし|||||いき||||
ん
想い 人 が 来 た の です 邪魔者 は 立ち去る べき か と
|おもい|じん||らい||||じゃまもの||たちさる|||
Her beloved is here.
退路 は 確保 でき て い ます
たいろ||かくほ||||
I've secured an escape route.
ん
- お おお そうだ な \ N - ん
|||そう だ|||
Yeah, you're right.
- 邪魔者 は 立ち去ら ん と な \ N - ん ん
じゃまもの||たちさら||||||
We need to give them some privacy.
で で は 姫 殿下
|||ひめ|でんか
S-So, Princess, I'll be going—
ん ?
私 は これ にて 失礼 い た しま …
わたくし||||しつれい|||
何 を 言う て おる の じゃ
なん||いう||||
What are you talking about?
ああ
まだ オシュ トル の 相手 を し て おら ぬ ぞ ?
||||あいて||||||
で です が 姫 殿下
|||ひめ|でんか
B-But, Princess...
姉 上
あね|うえ
Sister.
うむ どう か お 許し を
||||ゆるし|
Right... Please forgive me.
ま 待つ の じゃ
|まつ||
う
頼む
|たのむ
Please!
余 に は そな た しか おら ぬ の じゃ
よ|||||||||
You're all I have!
は
そ なた だけ が 頼り な の じゃ
|||||たより|||
You're the only one I can rely on!
し しかし
B-But...
姉 上
あね|うえ
Sister.
ん ん ん
う う
ん
あ ん
ふう 分かって くれ た か とっとと ずら かる ぞ
|わかって|||||||
何 を 言って いる
なん||いって|
What are you talking about?
へ ?
Huh?
お前 も 悪漢 と なって オシュ トル と 一 戦 交える の だ
おまえ||あっかん||||||ひと|いくさ|まじえる||
You're going to be a bandit and fight Oshutoru, too!
は ?
What?!
ノスリ
Nosuri!
ふん いい 女 と は
||おんな||
約束 を 守る もの な の だ
やくそく||まもる||||
さすが は 姉 上 うん
||あね|うえ|
Splendid, sister!
こいつ だけ は 分から ん
|||わから|
I don't get this guy at all.
うん
フフフ これ 以上 名誉 な こと は ない ぞ
||いじょう|めいよ|||||
あ フフ フ ハハ フフ
どうして こう なった
How did this happen?
あ オシュ トル 様
|||さま
あ
ハク
Haku!
む
ハク ?
Haku?
まだ やって た のけ
He's still doing that?
あ アンジュ 様
||さま
A-Anju-sama...
ん
どういう こと だ ?
よくぞ 来 た な オシュ トル
|らい||||
Welcome, Oshutoru!
恐れ を なし て 逃げ出し た か と 思った ぞ
おそれ||||にげだし||||おもった|
I thought you'd taken fright and fled!
貴 様 が 真に 姫 殿下 を 想って おる の なら
とうと|さま||しんに|ひめ|でんか||おもって|||
If you truly love the princess,
我が 手 より 命がけ で 奪い取って みる が いい
わが|て||いのちがけ||うばいとって|||
risk your life to steal her from me in battle!
え ?
な
オシュ トル
Oshutoru!
来る な 来る で ない 余 の 命 など 構わ ぬ
くる||くる|||よ||いのち||かまわ|
Stay back!
早く 逃げる の じゃ
はやく|にげる||
Run away!
ええ い 黙れ 黙れ
||だまれ|だまれ
オシュ トル
Oshutoru!
う う
ひえ え
お お 芝居 です よ ね アンジュ 様 に あんな こと
||しばい|||||さま|||
This is all an act, right?
む む む これ は 燃える 展開 や え ズズ
|||||もえる|てんかい|||
お代わり や
おかわり|
Seconds!
へい
Right.
姫 殿下
ひめ|でんか
The princess...
さあ どう し た 姫 殿下 が どう なって も いい の か
||||ひめ|でんか|||||||
Well? What's the hold-up?
よもや 命 が 惜しい と は 言う まい な
|いのち||おしい|||いう||
貴 様 の 愛 と は その 程度 な の か
とうと|さま||あい||||ていど|||
Is your love no greater than that?
お前 の 想い を 見せ て みろ
おまえ||おもい||みせ||
Show me how you feel about her!
来 て は なら ぬ 早く 逃げる の じゃ
らい|||||はやく|にげる||
Stay back!
さあ 抜け 乙女 を 鋼 の 呪縛 から
|ぬけ|おとめ||はがね||じゅばく|
Now draw your blade of love,
解き放つ 愛 の 剣 を
ときはなつ|あい||けん|
which will release the maiden from these bonds of steel!
まずは
First, my comrade will fight you.
我が 同士 が 相手 を して やろ う
わが|どうし||あいて||||
この 男 こそ 姫 殿下 の 命 を 狙う 残虐 非道 な 男
|おとこ||ひめ|でんか||いのち||ねらう|ざんぎゃく|ひどう||おとこ
He is a cruel, heartless man who desires the princess's life!
さあ 行け
|いけ
Now go!
おい
Hey...
いい の か ? 姫 殿下 が 大 変な こと に なる ぞ ?
|||ひめ|でんか||だい|へんな||||
Are you sure about this?
オシュ トル 逃げる の じゃ
||にげる||
Oshutoru, run!
おい
Hey!
ん ?
行く の だ
いく||
Go!
行け って お前
いけ||おまえ
Go? Seriously?
だが もし 尻込み し て
||しりごみ||
愛 する もの を 見殺し に する つもり なら
あい||||みごろし||||
and abandon the one you love to her death,
一 刀 両 断 切り捨て て くれる
ひと|かたな|りょう|だん|きりすて||
I shall cut her in half!
覚悟 せい
かくご|
Prepare yourself!
ん ん
あ
何 を し て いる 行く の だ 我が 同士 よ
|なん|||||いく|||わが|どうし|
お ?
敵 の 援軍 です その 数 5000
てき||えんぐん|||すう
Enemy reinforcements! 5,000 of them!
へ ?
Huh?
えっ と あ ああ
図った な オシュ トル 卑怯 なり
はかった||||ひきょう|
あま つ さえ 斯様 な 手下 を 連れ ながら
|||しさま||てした||つれ|
さらに 援軍 まで 呼び寄せる と は
|えんぐん||よびよせる||
you've also called for reinforcements!
こう なったら 姫 殿下 を 殺し て 私 も 自害 する
||ひめ|でんか||ころし||わたくし||じがい|
I'll just have to kill the princess,
仲間 に は 友 に は
なかま|||とも||
Tell my companions, my friends,
立派 な 最期 で あった と 伝え て くれ
りっぱ||さいご||||つたえ||
that I died a glorious death!
おお
早まって は いけ ませ ん こちら に は 姫 殿下 が おり ます
はやまって||||||||ひめ|でんか|||
Don't be rash!
ここ は 一旦 逃げ延び て
||いったん|にげのび|
We should run away for now—
ええ い 離せ 離せ
||はなせ|はなせ
敵 に 捕らえ られ 生き 恥 を さらす わけ に は いか ん の だ
てき||とらえ||いき|はじ|||||||||
I must not shame myself by being captured by the enemy!
お 早まり なさる な
|はやまり||
あー れ ー
||-
Oh, no!
は あ
ふう
あー れ ー
||-
Oh, no!
あー れ ー
||-
Oh, no!
あー れ ー
||-
Oh, no!
あー れ ー
||-
Oh, no!
頃合い か
ころあい|
I guess it's time.
あ
あ
兄 様
||あに|さま
Brother!
オシュ トル
Oshutoru!
き 来 た
|らい|
He's coming.
本当 に 来 た ぞ
ほんとう||らい||
He's really coming.
どう す ん だ よ
What do we do?
ん ん
う う ぐ
お 許し を
|ゆるし|
Please forgive me!
う い
う
う っ オシュ トル
そ なた の 愛し の アンジュ は ここ に いる ぞ オシュ トル
|||あいし|||||||||
Your beloved Anju is here!
おい 馬鹿 やめろ
|ばか|
Stop it, you idiot!
オシュ トル
Oshutoru!
やめろ って う
I said stop!
ふん
ん
う
う く
どう し た そな た の 本気 を 見せ て みよ
||||||ほんき||みせ||
What's wrong?
あ
ふ あ ああ
う 待て よ
|まて|
自分 だ 自分
じぶん||じぶん
It's me! It's me!
う は ん
ふ 抜け
|ぬけ
Draw your weapon.
腰 の 物 は 飾り か
こし||ぶつ||かざり|
Or is it just for show?
う
は
落ち着け オシュ トル
||おちつけ||
芝居 だって 分かって る だ ろ う
しばい||わかって||||
ん く ん っ く
そこ じゃ 行け オシュ トル
||いけ||
Yeah!
ち ょ ちょっと ハク ?
W-Wait... Haku!
ふ ええ
ふ ああ
殿 方 が あ あんなに 激しく ぶつかり合って
しんがり|かた||||はげしく|ぶつかりあって
Two men colliding so violently...
- よ よ 横 から 後ろ から \ N - ん ? ち 腐って や がる
||よこ||うしろ|||||くさって||
く
ふ
く
ん
ん
く
は あ …
フ 腕 を 上げ た か
|うで||あげ||
は
ぬ ぐ あ て
だ あ
終わり え ?
おわり|
It's over!
ハク
何 を し て おる 立て 立つ の じゃ
なん|||||たて|たつ||
What are you doing?
これ から が 良い ところ な の で は ない か
|||よい|||||||
We were just getting to the good part!
立って 戦う の じゃ
たって|たたかう||
Stand up and fight!
う
ああ
ま まあ 良い ともかく 来 て くれ た の じゃ
||よい||らい|||||
W-Well, never mind.
オシュ トル よくぞ 駆けつけ て くれ た
|||かけつけ|||
Oshutoru, thank you for coming to save me.
そ なた こそ 臣下 の 誉れ
|||しんか||ほまれ
You are the servant I am most proud of!
褒め て つかわす の じゃ
ほめ||||
I commend you!
ん ? 何 を 黙り 込 ん で おる ?
|なん||だまり|こみ|||
Why aren't you saying anything?
余 が 褒め て おる の じゃ ぞ ?
よ||ほめ|||||
I'm praising you!
あ
某 が 不 甲斐 ない ばかり に
|ぼう||ふ|かい|||
My own failures have clouded your judgment,
姫 殿下 の 正常 な ご 判断 を 鈍ら しめ この よう な 事態 を 招 い た こと
ひめ|でんか||せいじょう|||はんだん||なまら|||||じたい||まね|||
謹んで お 詫び いたし ます る
つつしんで||わび|||
I apologize from the bottom of my heart.
え な 何 じゃ 大げさ じゃ の
||なん||おおげさ||
余 は こうして 無事 で おる で …
よ|||ぶじ|||
I'm safe, as you can see—
全て は 某 が 至ら ぬ 故 の 失態
すべて||ぼう||いたら||こ||しったい
This incident was entirely my fault.
尊き 姫 殿下 を やすやす と さらわ れ た この 罪
とうとき|ひめ|でんか||||||||ざい
For the crime of allowing you to be kidnapped,
万 死に 値 し ます
よろず|しに|あたい||
I should be put to death.
な 何 を 言って おる の じゃ ?
|なん||いって|||
Wh-What are you saying?
かかる 事態 を 招 い た から に は
|じたい||まね|||||
Now that this has happened,
某 は 位 を 返上 し 腹 を 切る 所存
ぼう||くらい||へんじょう||はら||きる|しょぞん
I will be forced to resign my position and commit seppuku.
は あ
あ
ま 待つ の じゃ それ は なら ん
||まつ||||||
W-Wait! You mustn't!
いえ
この 罪 決して 許さ れる べき もの で は あり ませ ぬ
|ざい|けっして|ゆるさ||||||||
This crime is not one that can be forgiven.
ねえ
Hey, this is an act, right?
お 芝居 だ よ ね ?
|しばい|||
ん
あ
お前 が くしゃみ し た だけ で
||おまえ||||||
A single sneeze from you can mean the end of an entire clan of nobles!
一族 郎党 が 路頭 に 迷う
いちぞく|ろうとう||ろとう||まよう
- こと だって \ N - あ
あり 得る ん だ ぞ
|える|||
う
分かった
|わかった
I get it.
余 が 悪かった
よ||わるかった
It was my fault.
もう この よう な こと は せ ん から
I'll never do anything like this again,
その よう な こと を 言わ ん で くれ
|||||いわ|||
so don't say that!
国 の 忠臣 を
くに||ただおみ|
If the nation's defender was lost because of me...
余 如き の う 失って は
よ|ごとき|||うしなって|
お 父上 に も 民 に も 申し開き よう も ない
|ちちうえ|||たみ|||もうしひらき|||
How could I face my father, or the people?
この 通り じゃ これ から も 余 を 補佐 し 助け て 欲しい
|とおり|||||よ||ほさ||たすけ||ほしい
I beg you!
あ
アンジュ 様 が お 頭 を
||さま|||あたま|
Anju-sama is bowing?
姫 殿下
ひめ|でんか
Princess...
さすが に 自分 の しでかし た こと の 重大 さ が 分かった みたい だ な
||じぶん||||||じゅうだい|||わかった|||
Looks like she finally understands the severity of what she did.
だが きちんと 部下 に も 頭 を 下げ られる 度量
||ぶか|||あたま||さげ||どりょう
Still, she's unselfish enough to bow her head to one of her own men.
少し 見直し た ぜ 皇女 さん
すこし|みなおし|||おうじょ|
I'm a little impressed, Princess.
姫 殿下 どうか 頭 を お 上げ いただき たい
ひめ|でんか||あたま|||あげ||
Princess, please raise your head.
あ
某 の 不行き届き に
|ぼう||ふゆきとどき|
I am honored that you would give me a chance to atone for my misdeeds.
雪辱 の 機会 を 授け て くださる と の お 心遣い
せつじょく||きかい||さずけ||||||こころづかい
恐 悦 至極 に 存じ 奉り ます
こわ|えつ|しごく||ぞんじ|たてまつり|
この オシュ トル ヤマト の ため
|||やまと||
これ まで と 変わら ぬ 忠誠 を 尽くし ま しょ う
|||かわら||ちゅうせい||つくし|||
あ
オシュ トル 思いとどまって くれ た こと
|||おもいとどまって|||
Oshutoru, I couldn't be happier that you changed your mind.
これほど 嬉しい こと は ない
|うれしい|||
余 も これ から は 自分 の 立場 を わきまえ て 良き
よ|||||じぶん||たちば||||よき
From now on, I'm going to keep my own position in mind and be a good—
ムネチカ
Mu...ne...chika?
少々 おい た が 過ぎ た よう で あり ます な
しょうしょう||||すぎ||||||
It appears your little tricks got a bit out of hand.
あ あ あ ああ
ご 心配 を かけ て は いけない と 思い …
|しんぱい|||||||おもい
I didn't want to worry them,
ああ
so I contacted her guardian.
保護 者 の 方 に も 連絡 を 入れ て おき まし た
ほご|もの||かた|||れんらく||いれ||||
む
わ あ 嫌 じゃ ー
|||いや||-
さて いかなる 理由 が あ ろ う と も
||りゆう||||||
姫 殿下 の 身柄 を 拘束 した こと は 大 逆 の 罪 に 値 する
ひめ|でんか||みがら||こうそく||||だい|ぎゃく||ざい||あたい|
to kidnap the princess is a serious crime.
この 者 ら が 二 度 と この よう な 愚行 に 及ば ぬ よ う …
|もの|||ふた|たび|||||ぐこう||およば|||
In order that they never do something this foolish again,
う う
Haku, I appoint you to keep an eye on them.
ハク
う う
そ なた を この 者 ら の 目 付け と する
||||もの|||め|つけ||
フ
語り継が れる 愛 の 子守唄
|かたりつが||あい||こもりうた
そっと あなた に 歌う
|||うたう
寄せ て は 返す 波 の 音 の よう に
よせ|||かえす|なみ||おと|||
永久 ( とわ ) に 響き 奏でる
えいきゅう|||ひびき|かなでる
二 重 に 絡みあい 永遠 に 続く
ふた|おも||からみあい|えいえん||つづく
螺旋 の よう に
らせん|||
繋がる ふた り の 運命 ( さ だめ ) いつか 逢える と
つながる||||うんめい||||あえる|
この世 に 生まれ た
このよ||うまれ|
あなた は 夢 人 いつも 彼方 どこ か に
||ゆめ|じん||かなた|||
懐かし 面影 探し てる
なつかし|おもかげ|さがし|
不思議 な 世界 は 万華鏡 の よう に
ふしぎ||せかい||まんげきょう|||
形 変え て は 繰り返さ れる 夢 か 現 か
かた|かえ|||くりかえさ||ゆめ||げん|
ハク さ ん
Haku-san...