Made in Abyss Episode 2
いかなる 時 も 空 の 果て を 指し示す 不思議な コンパス
「 星 の 羅針盤 」
その 針 が 誘って いた の は
空 の 果て で は なく 実は その 正反対
この 星 の 底 アビス の 果て を 指して いた のです
また か
また 始まった ね
そう 始まった のです
この 「 星 の 羅針盤 」 の 真実 が 見事 解き明かさ れ
アビス の 底 から は 謎 の ロボット 君 が 現れた
それ が 始まり で はん く て な んでしょう
誰 も が 逆らえ ず に 潜って いく
その 目 を 灯火 より 輝か せて
目指す 先 は 深く まっすぐに 迷い 込む
口 開けた 奈落 の 罠 真実 の 跡 を 追いかけよう
今 答え が 見つかる なら 全部 失 く して も いい
その 声 を 離さ ない ように 木霊 が まだ 響いて る
羅針盤 は ずっと 闇 を 指した まま 逃げ場 の ない 方 へ
それ が 呪い でも 鼔動 は 本物
二度と 憧れ は 止まら ない
アビス の 探 窟 は 帰路 に 問題 が ある
深く 潜る ほど 帰路 に かかる 身体 的 負担 は 重く 激しく なる
深 界 一層 軽い 目眩
深 界 二 層 吐き気 と 頭痛 末端 の 痺
深 界 四 層 全身 に 激痛 流血
深 界 六 層 から 人間 性 喪失 もしくは 死 に 至る
これ が 探 窟 家 が 人 である 以上 避けて は 通れ ない 謎 の 現象
「 アビス の 呪い 」 と 呼ば れる もの だ
って こと は さ
ロボット なら 呪い と か 平気な わけじゃ ん
やっぱり レグ は アビス の 底 から 来た んだ よ
だ と したら 僕 は 何 を しに ここ まで 来た んだ
そこ で 話し合い たい こと が ある んだ
遺物 録 の 総 集 編 だ
遣 物 録
発掘 さ れた 主な 遺物 の 図鑑 な んだ
アンハードベル だ
特級 遺物 「 時 を 止める 鐘 」
ほら レグ これ 私 の お 母さん が 見つけた んだ よ
近い
この 中 を くまなく 調べて みた んだ けど
レグ に 似た ような もの は 載って ない んだ
リコ レグ の 機能 で 分かった こと 発表 して くれる かな
ほ い さ
えっ と ね
電気 でも ご飯 でも 動く 謎 めいた 動力
化石 の 樹 も 一瞬 で 溶かす 不思議な 力 だ
すべ すべ な のに 刃 も 通さ ない 皮膚
髪 の 毛 は 火 でも 燃え なかった よ
火 を
目 と 耳 も 私 より いい みたい
それ と 腕 は 40 メートル くらい 伸びる よ
金属 っぼ い 部分 は よくし なる 謎 の 物質 で
ドリル で やって も 傷つか なかった
ドリル で
お へそ も 付いて る けど お 尻 の 穴 は よく 見え なかった
計り 棒 で 調べよう と したら 中 で 折れちゃ った
あと ちん ちん は 機械 じゃ ない みたい 生 っぽい の が ついて て
OK リコ 十分です
ごめん な 俺 ら 止め られ なく で
ちん ちん
棒 は 取れた よ
後半 お は ともかく
今 の どれ も が 遺物 録 に 載って ない か
あって も 一 級 以上 なんだ
どういう こと
つまり レグ の 身体 は 特 遺物 の 塊 で
アビス 史上 最も 価値 の ある 遺物 の 一 つ
「 奈落 の 至宝 」 オーバード な の かも しれ ない んだ
ちょう すごい
お 母さん だって 見つけて ない やつ じゃ ん
そう だ と する と
すぐに レグ は 取り上げ られ
存在 は 隠さ れて 分解 さ れる かも
さらに は 明日 がら 通常 の 授業 や 仕事 が 始まって しまう
こいつ と 一緒に いる わけに は 行か なく なる の か
そんな ぁ
じゃ じゃ あの 子 私 の 部屋 で 隠して 飼う から
無理だ ろ 犬 でも バレ た のに
そこ でた
作戦 が ある んだ けど
名づけて リーダー と レグ を 会わ せて しまう 作戦
探 窟 家 に なり たい
家族 は どうした
家族 は い ない 姉 御 が 死んだ から ここ に 来た
ここ で 働けば 探 窟 家 に なれる と 聞いた んだ が
オース の 生まれ に は 見え ない が
一 年 前 に 姉 御 に 拾わ れた
事故 で それ より 前 の 記憶 が ない
それ から は オース 南 区 の 岸壁 街 で 姉 御 と 屑拾 い を して いた
あの 設定 大丈夫 か
それ っぽい だ ろ
リーダー も スラム まで 行った こと は ある め え
その 手 は どうした
きた ぁ
これ は 一 年 前 から こう だった
岸壁 街 の 爺 は 海外 の 技術 だ と
握って みろ
握力 は 十分だ な
良かろう お前 名前 は
レグ レグ だ
やり過ごした
さすが オーバード
ところで レグ
先日 アビス の 淵 で 起きた 事 に 心当たり は ない か
なんの こと だ
いや 何でもない
さ ぁ 入れ
さ ぁ 急ごう
ねっ うまく いった よ ね ねぇ
かくして 僕 は ベルチェロ 孤児院 の 生徒 と なり
探 窟 家 を 目指す こと に なった
ツチバシ の ヒナ だ
何 あの で かい の
ツチバシ 食べちゃ った
ツチバシ の 反撃 始まった
やれ っ 食らいつけ
食らいつけ
よく 飽き ない ねぇ
飽き ませ ん よ
今 超 で かい の が
ハボ おじ さま の 手紙 どう でした か
そう ね これ から 第 2 層 の 「 逆さ 森 」 まで 行く んです って
「 逆さ 森 」 って すごい んです よ
木 も 草 も 全部 逆さまに 生えて いる んです
すぐ 下 の 雲海 から 霧 が 登って て
まるで 逆さ の 滝 みたいな んです よ
見て きた ように 詳しい ね
私 も 「 白 笛 」 目指して ます んで
そう だった ね
うち の ハボ も いい 年 して なり た がって る けど
そんなに いい もの な の か ねぇ
おば さま
いらっしゃい
ラフィー さん ここ に 書いて ある の あり ます か
あり ます よ
ええ と
椅子 取って こ なきゃ
ちょっと 待って ください ね
あと 他 の は ここ に
はい
あんた す ば しっ こい ねぇ
おば さま また
ご苦労様
リコ
配達 終わった
うん
それ で ね ハボ さん このまま 白 笛 目指す んだ って
憧れ だ よ ね
国 が 認めた ヒーロー だ もん な
白 笛
でも 憧れる の と なり たい の は 別 かも
なんで 深度 制限 が ない んだ よ
まさに 探 窟 家 の 中 の 探 窟 家
私 を 白 笛 に した 日 に ゃ 数々 の 伝説 を モリモリ ひねり出す よ
行って き ます
いっち ぇ らっしゃい
さ ぁ あんた たち も 仕事 だ よ
あっという間 に 二 ヶ月
驚く ほど すんなり 馴染んで しまった
初めて の 探 窟 まで あと 三 日
この 鈴 と も お 別れ だ な
いい な
大丈夫 ぼく は 多分 大きく なら ない が
キユイ は どんどん 大きく なる から
なる ほじょ
レグ いた
お 帰り
ハボ さん の 隊 帰って くる ん だって
大 桟橋 まで 迎え に 行こう
キユイ は 危ない から お 留守番 ね
わかった
戻って きた
きた ぞ
出て きた ぞ
出て きた
ハボ さん だ
ハボ さん
何 して る んだ ろ 遺物 かな
笛 だ 白い 笛
白 苗
おい 誰 の 笛 か 分かった ぞ
ライザ だ 「 殲滅 の ライザ 」 のだ
ま じか よ
ライザ だって よ
殲滅 の ライザ が
殲滅 物 騷 な 名 だ な
しかし なぜ 苗 だけ どういう 事
リコ
ライザ って
お 母さん の 名前
世界 唯一 最後 の 深淵 魔 性 の 大 穴 「 アビス 」
そこ に 挑む は 我ら が 探 窟 家 達
見習い の 赤 宙
一人前 の 蒼笛
師範 代 の 月 笛
達人 の 黒 笛
そして 彼ら の 頂点 に して
人 の 限界 を 超えて アビス に 挑む 鉄人
我ら が 英雄 白 笛
世界 を 変える 数々 の 発見 を もら たし
遥か 深き に おいて も 直 燦然と 輝く 奈落 の 星
その 白 笛 の 中 でも 最も 偉大な 方 の 魂 が
10 年 の 時 を 超えて 戻って き ました
彼女 の ラストダイブ は ここ に 成さ れた のです
淵 へ 上がった 危険 生物 の 討伐 数 知れ ず
他国 の 探 窟 家 の 襲撃 返り 討ち に する こと 十二 度
きた 大石 灯 いく ぞ
人 呼んで 殲滅 の ライザー
なお 殲滅 卿 伝記 白 笛 レプリカ の お 求め は 是非
ベルチェロ 孤児院 に で
類似 品 に ご 注意 ください
これ 私 が もらって いい んです か
大丈夫だ
そい つ は 他の 笛 と 違って 本人 しか 使え ない んだ
あの そういう 意味 じゃ なくて
もっと ふさわしい 人 が いたり と か
白 笛 は 親族 が 受け取る の が 習わし だ
皆 納得 して くれる さ 遠慮 する な
荷 が 重い なら 組合 に 任せて おく こと も できる んだ よ
私 が もらい ます
それ と ライザ さん が 持って いた と いう 封書
その 白 笛 と 一緒に 監視 基地 の 防人 から 受け取った もの な んだ が
今 鑑識 に かけ られて る
リコ の 所 に 来る まで 少し 掛かる と 思う ぞ
お 母さん から の 手紙 って 事 です か
ハボ さん
そう か そう だ な
リコ に 宛てた 手紙 に 違い ねぇ
こんな 所 で 何 を して る んだ
リーダー
今日 の 復活 祭 は 母上 が 如何に 偉大だった か 知れる
お前 に とって も 大事な 日 だ
しっかり 見て おけ
祭り 好き だった ライザ さん の 最 後の祭り で も ある のだ から な
あの リーダー
お 母さん って リーダー の 師匠 だった んです よ ね
お 母さん どんな 人 だった んです か
憧れ の 白 笛 な のに
私 顔 も 覚えて なくて
だから 悲しく も なくて
でも 急に 目指して いた 人 が 消えちゃ った ような 気 が して
ライザ さん が ラストダイプ に 入った の は
お前 が 二 つ の 頃 だった から な
探 窟 家 と して の 彼女 は 皆 の 語る 通り の 伝説 的な 白 笛 だった
と は 言って も 俺 も 探 窟 に 随伴 した こと は 殆ど 無い
俺 が 知って る の は 地上 に いる 時
大 酒飲み で 喧嘩 っ 早く 言動 も どこ まで 嘘 か わから ない
その 上 酷 い 偏食 家
白 笛 じゃ なかったら だ だの 変人 だ
本当に 滅 茶 苦 茶 な 人 だった
目 の 調子 は
ああ 大丈夫です
メガネ を かけて れば 頭痛 も 起き ない し
お前 の 目 は な
一般に 言う 「 目 が 悪い 」 と は 異なる もの だ
視力 は 正常で 乱れ も ない が
もの を 見る 際 に 水晶 板 を 通さ ねば 頭痛 に 苛 ま れる
不可解な 症状 が 原因 だけ は はっきり して いる
「 アビス の 呪い 」 だ
夜更かし した から 悪く なった んじゃ
それ は お前 を 躾ける ため の デタラメ だ
もう 12 年
いや もう 少し 前 に なる か
お前 を 宿した ばかりの ライザ さん は
調査 隊 と 共に 深 界 四 層 まで 潜る 事 に なった
なんで そんな
国 から の 特命 だ
深層 で 見つかった 特級 遺物 アンハードベル の 回収 だった
探 窟 は 苛烈 で 10 ヶ月 に も 及んだ
他国 の 探 窟 家 と の 争い も 度々 起こり 調査 隊 は ほほ 壊滅
この 時 に お前 の 父上 黒 笛 の トーカ さん も 命 を 落として いる
その さなか に お前 は 生まれた
そう だ な
お前 の 生まれ は アビス の 深層 と いう 事 に なる
あの あの それ じゃ 私 アビス の 呪い に 強かったり
する わけなかろう
初めて の 探 窟 で 盛大に 吐いた の を 忘れた の か
四 層 から の 上昇 負荷 は 大人 に も 耐え られる ような もの で は ない
じゃあ なんで 私 生きて る んでしょう
ライザ さん が 持ち込んだ 「 呪い 除 げ の 籠 」 の お陰 だ
しかし これ が 大変に 重い 代物 で な
壊滅 状態 の 隊 に これ を 持ち帰る 力 は 残さ れて なかった
それ じゃ やっぱり 私 生きて い ない ような
ライザ さん は アンハード べ ル を 諦めた
仲間 の 亡骸 を 後 に
残った 隊員 と 二 人 で お前 を 運んだ のだ
特級 遺物 は 1 持ち帰れば 街 が 潤い
隊 の 将来 も 約束 さ れる
それ でも ライザ さん は お前 を 選んだ
名誉 や 富 仲間 信頼
その 一切 を それ ら 全部 を 手放して でも
お前 を 手 に 入れ たい と 願った のだ
遺物 を 使った と は 言え アビス の 呪い は 完全に 防げ なかった
ライザ さん は お前 の 目 を 守れ なかった と 悔やんで いた が
お前 は ひどく 健やかに 育ち
偉大な 母 の 重圧 を 物ともせず 自から 道 を 選ぼう と して いる
彼女 が 命懸け で 守り抜いた もの は 今 も 脈々と 続いて いる
さて 伝説 の 白 笛 殲滅 の ライザ が 残して もの を
お前 は どう 使う
あり が と ー ございました
その すぐ 後
ライザ さん は 他国 に 「 お礼 参り 」 して 「 鐘 」 も 回収 した が
まっ 言わ ぬ が 花 だ な
アビス 潜る よ 潜る よ アビス
私 も みるみる しろ っぶ え
笛 笛
なんか リコ の やつ この前 から おかしく ない か
み ょ ー に 明るい って ゆうか
無理に 明るく 振舞って いる の かも
母親 が 行方 不明 だ から
そんな 複雑な 性格 じゃ ない だろう あいつ
直接 聞いて みよう
おい レグ
リコ
リコ どこ だ
あっ はい
封書 閲覧 の 許可 が 下り だ
十八 時 まで に 本部 だ 急げ
返事 は どう しだ
は ひ ゃい
レグ ついていけ 危なっかしくて みて られ ない
了解 した
この先 です 私 め が 立会い ます 故
手 は 触れ ないで ください ます よう
なに これ
お 母さん が 潜った の が 10 年 前
なのに 図鑑 に 載って いる もの が 一 つ も ない
見た こと も ない もの ばかり
どうした リコ 手紙 か
似て いる
うん 所々 違う けど これ って
リコ 隣 に 文字 しか 書いて ない 紙 が ある
手紙 に して は 短い な
リコ 明かり を 頼む
えー と なに なに
ならく の そこ で
まつ
奈落 の 底 で 待つ
空 に 浮かんで る 光る 波 を 束ねて 虹 の 橋 を かけよう
危うい 足場 滑る スロープ
過去 と 未来 の 道標
君 の 左手 僕 の 右手 を
繫 い で 繋げて はじめよう
いつも そば に いる よ
過去 も 今 も 未来 も
だから 迷わ ず に 歩いて いこう
色とりどりの 夢 重ねて
明日 は どこ に 向かう
君 と 一緒に いれたら 世界 は 輝き だす よ
最 果て の 地 に 咲く 花 を 探そう