結婚 できない 男 シーズン 1-4: 休日 ひとり で 悪い か !? (1)
♪~
( 信 介 ( しん すけ )) よし
( 信 介 ) ああ っ …
うん
ハァ ~…
( みちる ) ああ おはよう ございます
ああ
休日 出勤 です か ? 大変です ね じゃ …
土曜日 か … 早く 言えよ
( 真理 ( まり )) やっぱり グアム ?
( 和美 ) え えっ ? どうせ なら タヒチ 辺り 行こう よ
( 夏美 ( なつみ )) 若い 子 は いい わ ね いろいろ 楽しみ が あって
先生 は 夏 休み ど っか 行か ない んです か ?
うん … 今年 も まとまった 休み は 取れ そうに ない か な
土 日 だって まともに 休んで ない じゃ ないで す か
ダメです よ 休み は ちゃんと 取ら ない と
はい
先生 は 休み の 日 って 何 して る んです か ?
そう ねえ
本 読んで
買い物 行って その 帰り に ちょこっと パチンコ して
あっ … あと 最近 ハマ って る の は 岩盤 浴 ね
1 人 で できる こと ばっかり じゃ ないで す か
まあ ね
今度 の 土 日 誰 か 誘って 出かけて みたら どう です か ?
うん … ( 電話 の 着信 音 )
はい … 分かり ました
302 号 室 の 前田 ( まえ だ ) さん 腹痛 を 訴えて ます
行き ましょう
ここ 痛い です か ? ( 永子 ) ええ ちょっと
大丈夫です よ
手術 の あと しばらく 痛む の は 普通の こと です から
外科 の 先生 も “ 経過 は 順調だ ” って 言って ました よ
そう な の ? 私 ね 不安で 不安で
先生 今度 の 土 日 も いて くださる んでしょう ?
い ます よ ( 永子 ) 良かった
( 英治 ( えいじ )) えっ ? 今度 の 日曜 ? 今 ん とこ 空いて る けど
じゃあ さ ど っか 遊び に 行こう よ ( 英治 ) いや そりゃ マズイ よ
この 間 の こと も ある しさ 沙織 ( さおり ) に バレ たら どう なる か …
ハハッ … あの ね 2 人 で デート しよう なんて 言って ない の
私 友達 連れて く から
そっち も 沙織 ちゃん と あと 誰 か 男 の 友達 連れて きて よ
フッ … そういう こと ? それ なら 沙織 も OK かな
友達 2 人 連れて きて ね ( 英治 ) なんで 2 人 ?
私 と 友達 の 分 まあ 多い 分 に は かまわ ない よ
要するに お 見合い 仕切る だけ の 係 か よ
ああ … 悪い また あと でかける わ はい
やっぱり さ この 辺り の 設計 を 手直し する しか ない だろう
( 摩耶 ( ま や )) ハァ … 大変だ けど お 願い ね
えっ ? 何 か 問題 発生 です か ?
アライ 邸 の 現場 だ けど よ
最初に 聞いて た の と 配管 の 位置 が 違って た の よ
え えっ ? じゃ 設計 やり 直し です か ?
もう すぐ 搬入 だし 時間 ないで すよ
今度 の 土 日 に やれば なんとか なる だろう ?
えっ ?
は ぁ …
なに ? 休み 予定 入れて た の ?
ええ まあ ちょっと … “ 日曜日 ど っか 行か ない か ?” って
休み の 日 なんか 出かけ たって さ 人 混 み 見 に 行く ような もん だろう
人 の 密度 で 暑い の が ますます 暑く なる し
クーラー の 効いた 事務 所 で 仕事 して る ほう が よっぽど マシ だ ぞ
仕事 なら しょうがない ッス よ 出勤 し ます
いい よ ( 英治 ) えっ ?
いや 1 人 の ほう が 足手まとい が い なくて いい しな
のんびり 1 人 で 仕事 する か な 好きな CD 持ってきちゃ って
大 音響 で かけ ながら やろう
ビ … ビル は む … 無人だ し 文句 言う ヤツ いない しな
あの … 今 の を 翻訳 する と
休み を 取ら せて あげよう と いう この 人 なり の 思いやり よ
だったら 普通に 言って ください よ
あれ ? これ じゃ アイランド 型 じゃ なく なっちゃ う んだ よ な
ちょっと 私用 電話 1 本 ( 摩耶 ) うん
ハァ … ねえ これ なぁ に ? ( 信 介 ) えっ ?
ほら 27 日 の 日 何 か あん の ?
秘密だ
( 沙織 ) ダメだ よ ! 日曜日 は 2 人 で ど っか 行く って 話 … して た じゃ ん
ああ 分かった よ じゃ 日曜日 どこ 行く ?
えっ と ね 多摩 ( たま ) テック が いい な
あそこ の フリーフォール す ごいん だって !
分かった 多摩 テック ね ? うん
あっ … すいません すぐ 仕事 し ます
今度 の 土 日 は 快晴 らしい ぞ 気温 は うなぎ登り だ
しかも 夏 休み 最初の 土 日 だ から
遊園地 は 家族 連れ で 大 混雑 だ な
フフフフ …
♪~
~♪
( ゆみ ) ゆみ バナナ ボート 乗る !
( 中川 ( なか がわ )) バナナ ボート って なに ?
( 圭子 ) お 兄ちゃん も 一緒に どう ?
山中湖 ( やま な かこ )
フフッ … 家族 旅行 か 荷物 持ったり 行列 したり
子供 は あれ 買え これ 買え って うるさい し
帰り は お土産 いっぱい 持た さ れて 何 か いい こと あん の か ?
いい 悪い の 問題 じゃ ない って いう か …
そう よ お 休み の 日 に
夫 が 妻 や 子供 を ど っか に 連れて いく の は 義務 よ
結婚 する とき いくら 仕事 が 忙しくて も
月 に 1 度 は 家族 で お出かけ する って 条件 つけた の ね
うん ( 信 介 ) 日 米 和親 条約 並み の ―
不平等 条約 だ な フフッ … 独身 で 良かった
お 兄ちゃん 1 人 が いい って いう わりに は
呼べば 家 ( うち ) 来て 食事 して る じゃ ない
( 育代 ( いくよ )) フフフ … まあ 家族 旅行 に 行けば
面倒 は 多い し 疲れる かも しれ ない けど
家族 の 笑顔 が 見 られる って こと は
もう 何もの に も 変え がたい 幸せな の よ
( 中川 ) お 義母 ( か あ ) さん いい こと 言い ます ねえ
ごちそう に なって る 分 ぐらい は 言い ます よ
( 圭子 ) あっ そう そう お 隣 から ね
多摩 テック の チケット 2 枚 いただいた の
お 兄 ちゃん これ で 誰 か 誘えば ?
俺 土 日 仕事 な んだ よ ( 育代 ) ああ かわいそうに
う ~ ん … それ じゃ 誰 か 友達 に でも あげて
ムダ に する の も なんだ し
この 人 友達 なんか い ない んじゃ ない の ?
( 圭子 ) ねえ ? フフッ …
( 店員 )38 円 の お返し に なり ます
キャンペーン 中 です ので クジ どうぞ
( 信 介 )2 等 だ な
おめでとう ございます 4 等 です
お 好きな 物 どうぞ
♪( 口笛 )
え えっ 楽しみに して た のに
ああ ごめん
沙織 が どうしても 日曜 は 2 人 だけ で いたい って 言う から
その分 じゃ
沙織 ちゃん と 結婚 したら お 尻 に 敷か れる の 見えて る ね
フッ … 別に 結婚 なんて
“ 休み の 日 を どう 使おう と 俺 の 自由だ ” くらい 言って みたら ?
あっ … 怖くて 言え ない か それ じゃ あね
くそ 言い たい 放題 言 いやがって チッ …
結局 女 2 人 か … どこ 行こう ?
あっ こんばん は ( 信 介 ) ご 苦労だ な 毎晩 毎晩
楽しい です よ たまに は やって み ます ?
結構だ
あっ … ( みちる ) えっ ?
遊園地 行く か ? ( みちる ) えっ ?
チケット ある から ( みちる ) いえいえ いえ 結構です
遊園地 嫌いな の ?
いえ … でも 突然 誘わ れて も …
誘って ない けど ( みちる ) えっ ?
やる よ ( みちる ) ああ そういう こと
友達 か 彼 氏 と 行けよ あっ … 彼 氏 い ない か ハハッ …
余計 なお 世話です ( 信 介 ) 要る の ? 要ら ない の ?
あっ … じゃ もらい ます ありがとう ございました
( ノック )
あの … すいません
すい ませ ー ん ( 夏美 ) は いはい
こんにち は ( 信 介 ) どうも
日曜 まで 病院 に いたんじゃ 気 が 晴れる とき が ない で すね
しょうがない です
あなた みたいに 休日 な のに ―
診察 しろ って 電話 して くる 人 い ます から どうぞ
なんか この 辺 が また モヤモヤ と
モヤモヤ です か 何で しょうね ?
仕事 し なきゃ いけない んで もう すぐ 治して ください
仕事 でき ない ほど ひどい んです か ?
いや これ ムリ です ね これ は
あれ ?
行く んです か ? ( 夏美 ) まあ
仕事 が 早く 終われば と 思って ます けど
知って ます か ? 花火 の 赤い 色 は ストロンチウム
黄色 は ナトリウム の 炎 色 反応 な んです よ そして ね …
おなか が モヤモヤ して 仕事 でき ない のに
花火 の 話 は できる んです か ?
まあ 普通の 胃 も たれ でしょう
お 薬 出して おき ます から
重病 だったら どう し ます か ?
じゃ 採血 して 検査 して み ましょう か
♪( オペラ )
そう か
こんにちは
どう ? 調子 は ( 信 介 ) えっ ? ああ どうした ?
差し入れ ほら … ねっ ?
キッチン の 脇 に 収納 スペース を 置けば これ なんとか なり そうだ
ああ なる ほど ね ( 信 介 ) うん
フフッ …
よし できた ( 摩耶 ) ご苦労さま
なんとか うまく いき そう ね
良かった ! これ で 私 も 芝居 に 行ける フフッ …
なに ? 別に 俺 に 義理 立て する こと なかった のに
だって あなた に 仕事 さ せ と いて 私 だけ 遊ぶ の 気 が 引ける でしょう ?
まだ こんな 時間 な んだ から あなた も ど っか 行って き なさい よ
ヤダ よ 面倒くさい
いい 仕事 を する ため に は 外 に 出て いく こと も 必要 よ
ロク に 休み も 取ら ないで もう ずっと 仕事 ばっかり して
たまの 休み に 家 で ゴロゴロ して る だけ じゃ ダメ
普段 し ない こと を やって みて 潜在 意識 を 活性 化 さ せ ない と
あっ そろそろ 行か ない と あっ … ねえ ねえ ねえ ねえ
これ 教えて ( 信 介 ) えっ ?
秘密だ
( 永子 の 息子 ) 先生 に 休日 出勤 して いただいて る のに
急に 家 に 帰り たい なんて
あした に は お 戻り ください ( 永子 ) はい
先生 も せっかく の 日曜 だ し デート でも して らっしゃい な
( 息子 ) ほら おふくろ 失礼だろう ?
フフッ … 気 を つけて お 帰り ください
( ため息 )
( ぶつかる 音 ) 痛い …
( 千鶴 ) ああ … カップル ばっかり いい なぁ
でも さ 女 を 1 時間 も 並ば せる 男 って どう か と 思わ ない ?
( 千鶴 ) え えっ ? 彼 氏 と 一緒 なら 何 時間 待った って いい じゃ ん
私 は イヤ ! 並ば なくて いい ように ちゃん と 段取り して くれる と かさ
冷たい 飲み物 サッと 出して くれる と かさ
それ ぐらい 当然でしょう ?
休み の 日 を どう 楽しま せて くれる か が
彼 氏 の 大事な ポイント よ ね
あの ね 理想 を 言う の は 自由だ けど さ
もう 水飲み たい ( 千鶴 ) ハァ …
あっ ! ( 英治 ) あっ …
あっ …
来て た んだ ( 英治 ) ああ
暑い で すね フフッ …
あっ … そこ から ここ まで 30 分
えっ ? ( 沙織 ) えっ ?
( マサコ ) おはよう ございます
おはよう ございます おはよう ございます
潜在 意識 の 活性 化 か …
( 係員 ) いらっしゃい ませ
あの …
“ 今昔 ツアー ”1 枚
はい 少々 お 待ち ください ませ
ああ … 申し訳 あり ませ ん
それ です と 出発 まで 3 時間 ございます が
ああ じゃ どの コース だったら 早く 行ける んです か ?
( マサコ ) おはよう ございます ありがとう ございます
3 の B 3 の B …
あっ … ( 夏美 ) あっ …
ここ だ ( 夏美 ) えっ ?
いい です か ? ( 夏美 ) どうぞ
あっ … おなか の 具合 … ( 信 介 ) ああ おかげ さま で
フフッ … でも 意外 桑野 ( くわ の ) さん が は と バス 乗る なんて
初 体験 です ( 夏美 ) 私 結構 乗る んです
ちょっと 半日 時間 が 空いた とき と か 便利な んです よ ね わりと 安い し
でも … 偶然です よね 隣 同士 なんて
分かった ! 1 人 で 乗って ん の が 俺 たち 2 人 だけ なんだ
あなた が 1 枚 買う と 隣 が 半端に 1 つ 席 空く でしょう ?
だから 僕 が 1 枚 買う と うん … 必然 的に この 席 に なる わけです よ
別に 解説 し なくて も …
“ 寅 さん ” お 好きな んです か ? ( 夏美 ) 結構 好きです
一致 し ました ね 僕 も 48 本 全部 見て ます よ
えっ ? ( 信 介 ) あなた は 何 本 です か ?
5 本 ぐらい ( 信 介 ) ああ … ふ ~ ん …
( ドア の 閉まる 音 )
皆さん こんにち は ( 客 たち ) こんにちは
本日 は “ 寅 さん の 故郷 柴又 ( しば また ) と 下町 の 旅 ” ツアー に ―
ご 乗車 いただき 誠に ありがとう ございます
私 皆さま の お 相手 を 務め させて いただき ます
コバヤシ マサコ と 申し ます よろしく お 願い し ます
( 拍手 )
この バス は 帝 釈天 ( たいしゃ くてん ) に 着く まで の 間 …
( 千鶴 ) ああ っ ! ランドマークタワー が 見える ほら
えっ … どこ ?
あの 鉄塔 の 右 … 右 の ほう に
えっ ? ああ …
( 千鶴 ) ねえ 大丈夫 ? なんか 気持ち 悪 そうだ よ
うん … お 昼 に ビール なんか 飲ま なきゃ よかった
帰り に 何 か 食べて 帰ろう か ? ( 沙織 ) あっ … そうだ ね
えー っと … さっぱり した 物 が いい な
さっぱり … じゃ そば と か ? ( 千鶴 ) あっ ! 富士山 ( ふじ さん ) が 見える
いいね ( 英治 ) うん
え えっ ? どこ が ? ( 千鶴 ) あれ あれ !
あの さ
なんか 別々に 会話 する の って 変じゃ ない ?
う うん そっち の デート の ジャマ し たく ない し
つきあって 1 年 だって いい よね 長続き して
1 年 って 長続き ?
私 って 理想 が 高 すぎる の か なぁ
適当な 相手 で 妥協 した ほう が いい の か な ?
それ って 私 が 妥協 して る って 言い たい んです か ?
えっ 全然 …