結婚 でき ない 男 シーズン 1-6: 融通 きか なくて 悪い か (2)
ええ … まあまあ そう なり ます か ね
ハァ … そう です か なかなか いい 先生 でしょう ?
ええ … あの …
今日 の こと な んです けど ( 八木 ) まだ 何 か ?
ああ … いえ … ( 夏美 ) 何の 話 です か ?
あっ … ちょっと した トラブル な んです が
大した こと じゃ ない んです よ ( 夏美 ) うん …
大した こと じゃ なかった の か
まだ 事 を 荒だて たい んです か ? ( 信 介 ) いや 私 は ただ …
まあ 大した こと ない なら いい じゃ ないで す か ねっ ?
あっ … そうです ね
申し訳 あり ませ ん でした
ハァ … もう 水 に 流し ましょう うん
それ より おいしい でしょう ? ウチ の お好み焼き
フフッ … お好み焼き って 奥 が 深い んです ね
焼き 方 も 難しくて
いや ぁ … 適当で いい んです よ
要は みんな で わ いわい 楽しく 食べれば いい んです よ
細かい 作り 方 なんか 気 に して たら 何も 楽しく ない でしょう ねえ ?
フフッ … そうです よ ね
じゃ 今日 は ビール お ご っと き ます から
ご ゆっくり して ください ( 夏美 ) すみません
要するに 1 人 で 謝り に 行く の が イヤで
それ で 私 が あの 人 と 知り合い だって 知って
誘った わけです ね ?
普通に 謝れば 許して くれる でしょう いい 人 だ し
あの 人 の こと 随分 と 高く 評価 し ます ね
仕事 が ちゃんと できる うえ に 常識 が あって
円満な 人間 関係 を 築ける 人 の こと は 評価 する でしょう ? 普通
常識 ぐらい 僕 だって 心得て ます よ
お好み焼き の 焼き 方 は
常識 って いう より ウンチク でしょう ?
むしろ ウンチク を 語り たくて も
それ を 抑える の が 常識 じゃ ない んです か ?
常識 どおり 生きる なんて 誰 だって でき ます よ
たとえ 常識 を 外れて も
自分 を 貫き通す こと に 価値 が ある と 思い ます けど ね
どう 生きよう と 自由です けど ずっと 独り で いいん なら
常識 に 従って 生きて る のに
独り の まま より は いい と 思い ます けど ね
もし かして 私 の こと 言って ます ?
今 の あなた の リアクション は 心理 学 で いう “ 投影 ” です
ちなみに これ は 常識 と いう より も ウンチク です けど ね
フフッ … そう です か じゃ とことん 我が 道 を 行って ください
言わ れ なくて も そう し ます よ 帰り こっち なんで … どうも
ごちそうさま でした
( ため息 )
( 中川 ( なか がわ )) お 義母 ( か あ ) さん が さ 最近 毎日 の ように 家 ( うち ) に 来る んだ よ
そう ( 中川 ) うん …
同居 し たい の か な ? 確かに 独り じゃ 寂しい んだろう けど
なあ どうした もん だろう ? ( 信 介 ) 俺 に 聞く な よ
お前 の 母親 だろう ?
とりあえず 今度 お 義母 さん に どう し たい か 聞いて みて くれよ
なあ ? 俺 じゃ 聞き にくい から な っ ?
( バーテンダー ) いらっしゃい ませ
( 金田 ) ああ ( バーテンダー ) お 1 人 です か ?
( 金田 ) ああ
さっき まで パーティー で さ 疲れた よ
あっ … ハハッ … どうも
この 年 に なる と さ パーティー 行って も
自分 が 楽しむ より ー
みんな を 楽しま せる ほう に エネルギー 使っちゃ うんだ よ ね
( バーテンダー ) フフッ … 大人 です ね
年 相応だ よ フッ ! いつも の ( バーテンダー ) はい
なあ ? 今 の 話 頼む な ( 信 介 ) 何 だ っけ ?
なん … ハァ …
いらっしゃい ませ
( 男性 ) これ 見る ? ( 女性 ) え えっ … つま んな そう
や っぱ 見よう 暇だ し ( 女性 ) うん そう だ ね
( 舌打ち ) ( 店員 ) いらっしゃい ませ
そう だ
( 指 を 鳴らす 音 )
( ため息 )
( 棟梁 ) うん ? 「 灰 に なって も 女 は 女 」?
灰 に なったら 終わり だろう ヘヘッ … まあ いい か
うーん …
( 店員 ) スプーン は 要り … ( 信 介 ) 要り ませ ん
ポイント カード は … ( 信 介 ) あり ませ ん
あっ … はい 957 円 に なり ます
1,000 円 から お 預かり し ます
あっ … そうだ あの … ゆうべ ちゃん と 謝り に 行って くれ ました ?
ああ 行った よ ( 英治 ) え えっ マジ っす か
こんにち は ( 英治 ) ああ 沢崎 ( さ わざ き ) さん
あっ … ゆうべ 桑野 さん ちゃん と 謝り に 行って くれた らしい ッス よ
え えっ そう な の ? ( 英治 ) うん
そんなに 驚く こと か よ
そう ! じゃ ご 褒美 に 新しい 仕事 ( 英治 ) お っ !
ねえ 結城 史郎 ( ゆうき しろう ) さん って 知って る でしょう ?
えっ … 誰 ?
あの 有名な イラストレーター です ね
そう ! あの 人 の 自宅 の 新築 工事 の 仕事 が 来た の
先方 も 是非 あなた に 依頼 した いって
すごい じゃ ない ッス か ( 信 介 ) なに ? そんな すごい の ?
300 坪 の 土地 に アトリエ も 一緒に 作って ほしい ん だって
え えっ 300 坪 !
いや あの 人 の 家 作れば マスコミ に も 注目 さ れる し
相当 おいしい 仕事 です よ
… で ね 最終 的に は あなた に 一 度 会って から 決めた いって こと な の
今週 の 日曜 結城 さん の マンション で ―
ホーム パーティー が ある らしい んだ けど 都合 どう ?
空いて ます よ ね ? ( 信 介 ) パーティー ?
気 が 進ま ない の は 分かる けど 仕事 の ため な んだ から
少し は 社交 して よ
うーん … チッ … じゃ 1 食 浮かす つもりで 行く か
気 に 入ら ない 人 が いて も ケンカ なんか し ないで よ
相手 かまわ ず 映画 の ウンチク 語る の も やめて ください よ
あの な …
そう そう 男 の 人 が 多い パーティー らしい から
“ できる だけ 女性 を 連れて きて ほしい ” って
おっしゃって たわ
じゃ 沙織 も 連れて いき ます か ( 摩耶 ) ねえ ほか に 誰 か い ない ?
まだ 足りない ッス か ? ( 摩耶 ) 足りない
ありがとう ございます 誘って いただいて
う うん こんなに かわいい お 隣 さん が いた なんて ね
あっ … いえ そんな …
彼女 も さ ここ ら で いい 男 が 見つかる と いい んだ けど ね
まあ な
あんな の が 隣 で 大変でしょう ? 困った こと が あったら 言って ね
はい ありがとう ございます
( 男性 ) 大体 中 規模 程度 のだ から やっぱり 写真 と か の 展示 …
何 か 食べ ます か ? ( 信 介 ) うん ? ああ
な に 固まって ん ス か ? ( 信 介 ) フッ … フン !
何 だ ? これ
ああ 結城 さん の 作品 です よ
これ が ?
先生 こちら が 桑野 さん です
( 結城 ) よく いらっしゃい ました お 会い できて うれしい です
どうも
ゆっくり 楽しんで って ください ( 信 介 ) ああ はい
ああ っ ! 先生 の 作品 です ね
ええ いちばん 新しい 作品 です いかがです か ?
あっ …
なかなか …
興味深い 作品 です ね
ありがとう ございます
あなた に 作って いただく 家 に は
私 の 作品 を たくさん 飾り たい と 思って る んです
あっ … ええ ええ
( 女性 ) 先生 ! ( 結城 ) おう
( 女性 ) お家 新築 する んです って ?
ああ こちら の 桑野 さん に 設計 して もらおう と 思って る んだ
( 女性 ) へえ ( 男性 ) どんな 家 に する んです か ?
まあ それ は 建築 家 の 人 と の コラボレーション だ から ね
ええ 希望 を お 聞き して 形 に さ せて いただき ます
希望 と して は とにかく 派手な の が いい な
“ 家 で パーティー 開いた とき に ”
“ 来た 人 が みんな びっくり する ” みたいな
生活 感 は 排除 毎日 が お祭り騒ぎ
まあ 飽き が 来れば すぐに リフォーム すれば いい わけだ から
あっ … 向こう に さ いい ワイン が ある から …
( 女性 ) ホントです か ? ( 男性 ) あっ … はい !
リフォーム って …
イマイチ いい 男 い ない なぁ
どう ? 楽しんで る ? ( みちる ) えっ … どうも …
君 桑野 さん の 彼女 ?
いえいえ そんな ん じゃ ないで す
あっ そう … じゃ 今度 僕 と デート し ない ?
えっ ? ( 結城 ) ねえ どう ?
あっ … ええ ああ …
桑野 さん って 寡黙な 方 です ね
ああ … 何て いう か 口下手で
いや でも 信頼 でき そうな 方 だ
新居 の 件 桑野 さん に お 願い しよう と 思い ます
そう です か ありがとう ございます
じゃ ご ゆっくり ( 摩耶 ) はい
あと で メルアド 教えて
よ ー し ! ハハッ …
良かった です ね ( 摩耶 ) ありがとう ! フフッ …
( 中川 ) フフフッ … しょうがない ね
あっ そうだ ( 信 介 ) えっ ?
お 義母 さん に この 間 の 件 聞いて くれよ な っ ? 頼む よ
ああ ( 中川 ) な っ ?
ハァ … ( 圭子 ) ああ いらっしゃい
( 育代 ( いくよ )) どうした の ? こんな 時間 に
いや パーティー が あって 疲れた ね うん
疲れた ん なら 早く 自分 の 家 へ 帰れば いい じゃ ない の
( 育代 ・ ゆみ ) ねえ ?
まあ せっかく 来た んだ から ゆっくり して け よ
ああ … うん
うん ? 何 だ ? これ 見る の か ?
ちょうど ね みんな で これ から 見よう と した と こな の よ
一緒に 見る ?
( 信 介 ) フッ … ヤダ よ こんな 子供 映画
♪( 映画 の 音楽 )
ああ 今 の カット は さ 黒澤 ( くろ さ わ ) 映画 から の 引用 だ な
いい じゃ ない の そんな こと
さっき から うるさい の 映画 に 集中 でき ない じゃ ない
親切に 教えて やって んだろう
ほら この ころ の 映画 は さ
CG と 実写 の 区別 が はっきり して る んだ
えっ ? そう な の ? 全然 分から ない な
何 言って んだ いい か ?
( 停止 ボタン を 押す 音 ) ( 育代 ・ 圭子 ) あっ ! あ ~ あ …
ああ ああ これ ? これ ? ふ ~ ん …
じゃあ さ ( 英治 ) はい
ここ スプリット さ せる か ? ( 英治 ) 分かり ました
( 携帯 電話 の 着信 音 )
はい ( 夏美 ) 早坂 です
あの … どう し ました ?
この 間 は 言い 過ぎ ました ごめんなさい
あっ … いや
聞き ました よ ! 結城 史郎 さん の お宅 を 設計 する んで すって ね
えっ ?
あなた に “ 常識 が ない ” と か 言っちゃ って
プロ と して 立派に 仕事 して る 人 に 失礼だった って 反省 し ました
有名 人 と 仕事 する から って
そんなに 手のひら 返した ように 言わ なくて も いい で すよ
別に そんな んじゃ あり ませ ん
素直に 喜べば いい じゃ ないで す か いい 仕事 が 来た んだ から
まあ あんまり 気 の 進ま ない 相手 な んです けど ね
まあ たまに は 常識 的に 振る舞って みよう か と 思った だけ で
フフッ … すごい じゃ ないで す か
あなた も 普通の 人 に なれる かも しれ ませ ん よ
その ご 期待 に 沿える と は 思え ませ ん けど ね
仕事 の ストレス に 負け そうに なったら ご 連絡 ください
心 療 内科 紹介 し ます から
( 不通 音 )
( ため息 )
( バーテンダー ) いらっしゃい ませ ( 金田 ) どうも …
はい どうぞ ( 千鶴 ) ありがとう
また 違う 女 か
何 に する ? ( 千鶴 ) 何 に し よっ か な ~
僕 の サイト を 見て メール を くれる 人 は たくさん いる けど
返事 を 出した の は 君 だけ だ 文章 に 個性 が あった から ね
( 千鶴 ) うれしい かも ! フフッ …
あっ … ちょっと トイレ 行って こよう かな
好きな の 選んで … 俺 は いつも の ( バーテンダー ) はい
どうも
会った の 今日 が 初めて な んです みちる に は 黙って いて ください !
なんで ? 誰 と 会おう と 自由だろう
抜け駆け して る みたいだ し 恨ま れる かも
あっ … ( みちる ) ああ こんばん は
ああ …
お 仕事 忙し そうです ね ( 信 介 ) まあ な
どうかし ました ? ( 信 介 ) 別に
いつでも 変 か …
( メール の 着信 音 )
ハァ … また 結城 さん か
あいつ と メル 友 に なった の ?
断って る の に しつこく メール して くる んです よ
何 なんだろう ?
そう … みちる ちゃん に
いかにも 女 たらし って 感じ だった もん な
やっぱり 俺 この 仕事 でき ない わ ( 英治 ・ 摩耶 ) えっ ?
ちょっと … 急に 何 言って ん ス か ?
でき ない って どういう こと ? ( 信 介 ) やめる
みちる ちゃん が すごく 傷ついて る と か いう こと ?
フッ … 彼女 の こと は 関係ない よ 第 一 そんな こと で 傷つく 年 か ?
だったら いい じゃ ない ッス か ( 摩耶 ) そう よ
あの 男 の 考え 方 が 気 に 食わ ない んだ
イラスト も 変だ し
“ とにかく 派手な 家 作れ 作れ ” だろう ?
家 を 何 だ と 思って んだ よ
だって もう 工務 店 と か 内装 業者 と か 押さえて る し
みんな 大きな 仕事 が 来た って 喜んで ん の よ
あなた だけ の 問題 じゃ ない の
結城 さん と だって 契約 書 交わした じゃ ない の よ
そう です よ 今更 やめる なんて 言って
違約 金 請求 さ れたら どう する んです か
そんな もの 俺 が 払って やる よ
( ため息 )
♪( クラシック )
( ドア チャイム )
なに ? ( みちる ) あっ あの …
英治 君 に 聞いた んです けど 私 の こと で 仕事 降りた んです って ?
フフッ … 君 の こと じゃ ない よ ( みちる ) 私 なら いい んです よ
メール が 来た って 無視 して れば いい んです から
だから 関係ない って 言って んだろう
もともと あいつ の 家 を 建てる の は 気 が 進ま なかった んだ
でも 私 の こと が なければ やって た でしょう ?
まあ 我慢 して た かも しれ ない けど な