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はじめの一歩 (Hajime no Ippo. THE FIGHTING!), Hajime no Ippo (Fighting Spirit) Episode 40

Hajime no Ippo (Fighting Spirit ) Episode 40

( ジミー コール )

「 さあ 間もなく ゴング です 」

「 タイ 国 期待 の ホープ ジミー ・ シス ファー 」

「 対する は 日本 から 来 た テクニシャン イチロ ー ・ ミヤタ 」

「 おっと ! 場 内 は 割れ ん ばかり の ジミー コール だ ! 」

≪ 早く ! 早く ! 試合 終わっちゃ う よ !

しかたない だ ろ 仕事 だった ん だ から

兄さん ! イチロー 勝つ よ ね !

兄さん !

分から ない よ ジミー は 本当 に 強い ん だ から

《 だけど この 間 から の イチロ ー の カウンタ ー は 何 か 違う 》

チャナ !

兄さん は どっち の 味方 な の !

もちろん イチロー だ !

兄さん その 証拠 に …

今月 の 生活 費 全部 イチロー に 賭け た

死ぬ 気 で 応援 する ぞ ! チャナ ! うん !

( ジミー コール )

≪ 頼む ぞ ! ジミー ! 俺 たち に 損さ せ ない で くれよ !

≪ 勝て よ ! お前 は タイ の 誇り な ん だ から な !

地元 と は いえ 一方的 な 声援 だ な

少し ばかり 俺 に 声援 が あった と し て も

状況 は 変わら ない さ

《 目 を 合わせ た 直感 さ 評判 どおり 強い ぜ ジミー は 》

いい か 一郎 しょっぱ な は 様子 見 だ ぞ

ヤツ の 左右 フック は 要 注意 だ から な

皆 ジミー の 勝ち 方 を 見 に 来 て いる ん だ

そ … そんな

賭け 率 30 対 1 と は そう いう こと だ

《 だが 一郎 の あの 新型 カウンター が 決まれ ば 》

《 ジミー とて 立って い られ ない はず 》

《 しかし 刃 が 鋭く なれ ば なる ほど 》

《 自分 に 振り かかる リスク も 加 速度 を 増す 》

《 アイツ 自身 百 も 承知 の こと だ 》

「 さあ いよいよ です ! 」

「 待ちに待った ゴング が 今 … 」

( ゴング ) 「 鳴り まし た ! 」

よし ! まだ やって る ! 間に合った ぞ

イチロー は ?

イチロー …

「 一方的 な 展開 に なって き た ! 」

「 や はり 強い ジミー ミヤタ そろそろ 限界 か ? 」

イ … イチロー

「 ミヤタ 防戦 一方 」

「 ジミー さらに 前 に 出る ! 追撃 の 手 を 緩め ませ ん ! 」

「 ジミー の 猛攻 が 続く ! 」

「 あっ と ! 右 ! 」

ダウン ! 「 倒れ た ! 」

「 第 3 ラウンド まで 防戦 一方 耐え た ミヤタ ついに 倒れ た ! 」

≪ ジミー ! お前 に 賭け て 正解 だった ぞ !

「 圧倒 的 な 展開 ジミー 強し 」

「 ミヤタ 立てる か ? 」

あの イチロー が ここ まで 一方的 に やら れる なんて

これほど 差 が ある と は

一郎 君 ! 立てる か !

3 ! ≪ 立つ ぞ !

≪ とど め を 刺せ ! ジミー ! 4 !

《 クソ ! 情け ねえ 》

《 未練 た らしく 体 に 染みつ い た 従来 の スタイル で 戦 っち まっ た 》

5 ! 「 さあ 立ち上がった ミヤタ 」

「 試合 続行 できる か ? 」 6 !

《 それ が 全く 通用 し ねえ 》 7 !

《 とんでもなく 強 え よ コイツ 》

《 おかげ で 》

8 !

《 吹っ切れ た ぜ ! 》

「 3 ラウンド 残り 20 秒 しとめ き れる か ジミー 」

≪ 行け 行け ! ジミー ! ≪ 息の根 止めろ !

ボックス !

一郎

イチロー の スタイル が 変わった

あれ は …

ついに 出す か ジョルト えっ ?

前足 に 体重 を 乗せ

体 ごと たたきつける パンチ を カウンター に 応用 すれ ば

パンチ の 軽 さ を カバー し て 余り ある 破壊 力 が 生まれる

そ … そう です が それ は

ああ 失敗 すれ ば その 破壊 力 は 自分 に 跳ね返って くる

すさまじい ジミー の パワー に 一郎 の こん身 の 力 が 加わる の だ

《 それ は 一郎 の ボクサー 生命 を ためらい なく 奪い 去る だ ろ う 》

《 鬼 が 出る か 蛇 が 出る か 》

《 どの 道 お っか ねえ もん しか 出 て こ ねえ だ ろ う が 》

《 付き合って もらう ぜ ! ジミー ・ シス ファー 》

《 まるで イン ファイター の 構え だ 私 と 打ち合う つもり か ? 》

《 ならば 引導 を 渡し て やろ う ! 》

「 おっと ! ジミー 一気に 出 た ! 」

≪ おお ! 一気に 行く つもり だ ぜ !

≪ 楽 に し て やれ ! ジミー !

《 右 フック を 誘った ! 》

ジョ … ジョルト ! 当たれ !

( 歓声 )

「 ダウン ! ジミー の 右 を モロ に 受け て しまった ! 」

「 ミヤタ 2 度 目 の ダウン です 」

1 ! 「 さあ カウント が 始まった ! 」

2 ! 一郎 君 ! 聞こえる か !

反応 し て ! 一郎 君 !

3 ! 「 ミヤタ ピクリ と も 動か ない 」

「 この ダウン は 決定 的 か ? 」 4 !

脳震とう を 起こし て ます よ 危険 です !

タオル 入れ ます 待て !

何 言って ん です か これ 以上 無理 です よ !

宮 田 さん !

《 一郎 お前 の ボクシング は ここ で 限界 な の か ? 》

《 お前 も ジョルト で 砕け 散る の か ? 》

宮 田 さん ?

( ( 僕 も お 父さん み たい に 強く なる ん だ ! ) )

( ( 逃げ ちゃ いけ ない ん だ ) )

( ( お前 の パンチ は 軽い の だ ) )

( ( 軽い … ) )

( ( 違う よ 違う よ 父さん は カッコいい よ ) )

( ( 父さん の ボクシング は 間違っちゃ い ない よ ) )

( ( ボロボロ に なる まで 練習 し て 手 に 入れ た ) )

( ( 相手 が 誰 だ ろ う と 真 正面 から 立ち向かい ) )

( ( 頂点 に 立って みせる ) )

( ( 俺 が コイツ を 信じ て い なけ れ ば ) )

( ( もう 俺 は 戦 え ない よ ) )

( ( おやじ が 越え られ なかった 壁 を 俺 が 越える ) )

( ( おやじ の ため 何より も 自分 の ため に ! ) )

6 !

イチロー …

7 !

8 !

一郎

9 !

「 な ん と ミヤタ 立ち上がり まし た ! 」

「 あの ジミー の 強打 を 受け て 立ち上がる と は 」

「 な ん と も 驚き です ! 」

《 なぜ 立てる ? ズッシリ と 手応え の ある パンチ だった のに 》

《 目 の 焦点 が 合って い ない 無理 か 》

ま … 待て ミヤタ ! ストップ だ

ボックス !

「 あっ と ! レフェリー 止め ませ ん 試合 続行 だ ! 」

( ゴング )

「 … っと ここ で ゴング ! 3 ラウンド 終了 」

「 ひん死 の ミヤタ ゴング に 救わ れ まし た 」

一郎 ! よし よく 立った

イ … イチロー

あの カウンター を 失敗 し て この 程度 の 被害 なら ラッキー だ

僅か に 踏み込み が 浅かった の が 幸い し た な

しかし これ 以上 は まずい ガード は 固めろ よ

どう し た ! 聞こえ とら ん の か ?

聞こえる よ ちゃん と 雨 が 降って る

バカ な 歓声 で 雨音 など …

雨 が 降って る ん だ

《 鼓膜 を やら れ た か 》

《 意識 が 混濁 し てる 当然 だ 》

《 ロープ に 後 頭部 を 打ちつけ た ん だ 》

《 こんな 満身 そう い の 状態 で 戦 える わけ が ない 》

宮 田 さん ! すぐ に でも 病院 に 行って

精密 検査 を 受ける べき です ! 限界 です よ もう !

《 一郎 》

いい か ジョルト を カウンター に 応用 する アイデア は 悪く ない

しかし まだ 相手 の パンチ を 見 過ぎる ぞ

相手 の パンチ と 同時に 飛び込め

フォロー は 考える な 当たれ ば 倒れる

失敗 し て ラッキー だった こと が もう 1 つ ある

ジミー の タイミング を 体 で 覚える こと が でき た こと だ

カウンター を 成功 さ せる 重要 な 要素 は 2 つ

タイミング と …

ハート だ

《 バ … バカ な 》

行って こい 一郎 ! お前 の ありったけ を 込め て

打って くる が いい !

( ジミー コール )

日本 人 ボクサ ー は ハングリ ー で は ない と 決めつけ て い た が

どうやら 少々 誤解 が あった よう だ

確か に 私 の キャリア の 中 でも

あれほど の ファイティングスピリッツ の ファイタ ー は い なかった

せめて 敬意 を 表し て やれ

OK 次 の ラウンド 全力 で フィニッシュ さ せ て もら お う

「 ラウンド 4 」 ( ゴング )

「 ゆっくり コーナー から 出 て くる ジミー 」

「 この ラウンド で フィニッシュ に もって い ける の か 」

≪ 行け ! ジミー とど め を 刺せ ! ≪ この ラウンド で 決めろ よ !

≪ ちょっと しか もう から ねえ けど よ !

なぜ 止め ない ん です か ? これ 以上 は 命 に 関わり ます よ

危険 すぎ ます しか も また あの カウンター を 使え だ なんて

宮 田 さん !

もう ずっと 昔 の 話 だ

私 が 東洋 太平洋 チャンピオン だった 頃

たった 一 度 だけ あの カウンター を 使った こと が ある

いや 正確 に 言え ば 使え なかった 失敗 し た の だ

アイツ が 考え 出し た 新型 カウンター こそ

まさしく 私 の ボクサー 生命 を 奪った パンチ な の だ

あの 時 一郎 は リング サイド で 一部始終 を 見 て い た

私 が 顎 を 砕か れ 血 ダルマ に なり マット に は いつ くばる サマ を

あまり に も 皮肉 な 話 よ アイツ も 私 と 同じ 壁 に ブチ 当たり

同じ 答え を 出す と は な

今度 は 私 が 一部始終 を 見る 番 だ

≪ よっ しゃ 決めろ ! ≪ 倒せ ! 倒せ !

ああ ! 危ない よ 見 ちゃ い られ ない よ

ダメージ が ある から 足 を 使って 逃げ られ ない ん だ

《 しかし すごい 勘 だ あんな 状態 で 》

《 ジミー の 連打 を かわし てる 》

≪ どう し た ? ジミー 決め られ ねえ の か !

《 駄目 だ ! この タイミング じゃ ない 》

《 パンチ を 目 で 追っちゃ 駄目 だ 来る と 同時に 反応 し なきゃ 》

《 その 状態 でも 上 は かわす か ならば ! 》

《 捕まえ た ! 》

「 効 い た ! ミヤタ ロープ に もたれる ! 」

「 ジミー フィニッシュ に もっていく か ! 」

≪ 倒せ ! ≪ 決めろ ! ジミー !

《 雨 が ドシャ 降り に なって き や がった 》

《 スコール だ 》

《 手 も 足 も すっかり 重く な っち まっ た よ 》

《 動く の かったり い 》

( ( イチロー は 笑わ ない ん だ ね ) )

( ( 痛い 思い する リング に なぜ 上がる の ? ) )

( ( イチロー 全然 楽しく な さ そう ) )

( ( ボクシング する 理由 分から ない ! ) )

《 り … 理由 だ と ? 》

「 ジミー の 左 ミヤタ よけ た ! 」

「 ミヤタ アッパー ! 」

「 あっ と ! 勢い 余った ミヤタ 前 のめり に よろける ! 」

《 もらった ! 》

だ … 駄目 だ ! いや ! あの 体勢 は !

《 フィニッシュ ! 》

「 ダ … ダウン ! 信じ られ ない 光景 です ! 」

「 ジミー ・ シス ファー ダウン ! 」

「 ミヤタ 捨て身 の カウンター で 逆転 の ダウン を 奪い まし た ! 」

まさしく ジョルト の カウンター よくぞ 打った

1 2 …

《 まだ 雨 が 降って や がる 》

《 立てる わけ が ない 》

《 角度 タイミング 手応え 》

《 どれ を 取って も パーフェクト だった 》

《 立てる わけ が ない 》

《 俺 の ありったけ を 込め た 》

《 ボクサー 生命 を 懸け た 一 発 だった ん だ 》

《 立てる わけ が ない ん だ 》

《 全て を 懸け た 一 発 だった ん だ 》

《 あの カウンター に 俺 の … 》

雨 が や ん だ

( ゴング ) 「 タオル だ ! 」

「 赤 コーナー から タオル が 入り まし た ! 」

「 信じ られ ない 光景 だ 」

「 ジミー ・ シス ファー ピクリ と も 動 け ず 」

「 大 番狂わせ が 起こり まし た ジミー ・ シス ファー 敗れる ! 」

「 日本 の ミヤタ 見事 な 逆転 KO 勝利 です ! 」

やった ! 兄さん やった !

すごい ! イチロー が 勝った !

よく やった ! おめでとう ! 一郎 君

本当 に よく やり よった

ヤバ い 雰囲気 です ね とっとと 引き揚げ た ほう が

何 だ アイツ まとも に 歩 け ねえ じゃ ん

あんな ん で 俺 たち の ジミー に 勝った の か よ

チクショー やって くれる ぜ

金 は 損し た けど すげ え もの 見せ て くれ た よ な

( 拍手 )

あ … あれ ? タイ も そんなに 悪く ない 所 だ な

あっ ! イチロー

≪ おめでとう ! イチロー !

聞こえ ない か

《 笑った 今 確か に 》

《 イチロー が 笑った 》

悪い な 空港 まで 送って もら ちゃ って

いい の いい の この 車 イチロ ー の おかげ で 買 え た ん だ から

大 穴 に 賭け て 大 正解 ね

そ … そい つ は 良かった

行っちゃ う の ?

ああ

一郎 ! 時間 だ ぞ

OK ! 今 行く よ

チャナ 覚え て お け よ

カウンター の コツ は な タイミング と …

ハート だ ぜ

これ から が 大変 です よ

ジミー に 勝った と なる と

二流 どころ で は まず 挑戦 を 断って き ます から

結構 じゃ ない か 骨 の ある ボクサ ー を 片っ端から 潰し て いけ ば

おのずと 世界 が 見え て くる

凱旋 の 時 日本 は 騒がしく なる だ ろ う

チェッ 気楽 な こ と 言って くれる よ

《 日本 か 》

《 帰った 時 アイツ の ランキング は どう なって る か な 》

《 待って ろ よ 帰る 時 に は きっと … 》

< プロ テスト プロ ボクサー に なる ため の 試験 >

< 筆記 と 実技 の スパ ー リング に よって 合格 者 が 決まる >

< 僕 の 時 も 不安 と 緊張 で いっぱい だった >

< でも それ は 誰 も が 同じ >

< どれ だけ や れ れ ば 合格 か なんて 分から ない >

< だからこそ ジム に 入って から 積み重ね て き た >

< 自分 の 努力 を 信じる しか ない ん だ ! >

< 次回 … >


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( ジミー コール ) |こーる Jimmy! Jimmy! Jimmy!

「 さあ 間もなく ゴング です 」 |まもなく|| Now, the bell will ring momentarily!

「 タイ 国 期待 の ホープ ジミー ・ シス ファー 」 たい|くに|きたい||ほーぷ||| The boxing hopeful of Thailand, Jimmy Sisfar...

「 対する は 日本 から 来 た テクニシャン イチロ ー ・ ミヤタ 」 たいする||にっぽん||らい||||| "On the other hand, Technician Ichiro from Japan-Miyata"

「 おっと ! 場 内 は 割れ ん ばかり の ジミー コール だ ! 」 |じょう|うち||われ|||||こーる| Would you listen to that?

≪ 早く ! 早く ! 試合 終わっちゃ う よ ! はやく|はやく|しあい|おわっちゃ|| Hurry, hurry! We'll miss the match!

しかたない だ ろ 仕事 だった ん だ から |||しごと|||| I couldn't help it because it was a job

兄さん ! イチロー 勝つ よ ね ! にいさん||かつ|| Brother! Ichiro will win!

兄さん ! にいさん

分から ない よ ジミー は 本当 に 強い ん だ から わから|||||ほんとう||つよい||| I don't know! Jimmy is really powerful.

《 だけど この 間 から の イチロ ー の カウンタ ー は 何 か 違う 》 ||あいだ|||||||||なん||ちがう However, somethings been different about Ichiro's counter lately.

チャナ ! Chana!

兄さん は どっち の 味方 な の ! にいさん||||みかた|| Whose side are you on, Payao?!

もちろん イチロー だ ! Ichiro's, of course.

兄さん その 証拠 に … にいさん||しょうこ| Payao!

今月 の 生活 費 全部 イチロー に 賭け た こんげつ||せいかつ|ひ|ぜんぶ|||かけ| I bet this entire month's living expenses on him!

死ぬ 気 で 応援 する ぞ ! チャナ ! うん ! しぬ|き||おうえん|||| We're going to cheer for him if it kills us, Chana!

( ジミー コール ) |こーる

≪ 頼む ぞ ! ジミー ! 俺 たち に 損さ せ ない で くれよ ! たのむ|||おれ|||そん さ|||| Do it, Jimmy! Don't make us take a loss!

≪ 勝て よ ! お前 は タイ の 誇り な ん だ から な ! かて||おまえ||たい||ほこり||||| Win! You're the pride of Thailand!

地元 と は いえ 一方的 な 声援 だ な じもと||||いっぽうてき||せいえん|| I know this is his homeland, but that's one-sided cheering!

少し ばかり 俺 に 声援 が あった と し て も すこし||おれ||せいえん|||||| Even if there was some cheering for me...

状況 は 変わら ない さ じょうきょう||かわら|| it wouldn't change anything.

《 目 を 合わせ た 直感 さ 評判 どおり 強い ぜ ジミー は 》 め||あわせ||ちょっかん||ひょうばん||つよい||| 《Intuition with eyes together Jimmy is as strong as his reputation》

いい か 一郎 しょっぱ な は 様子 見 だ ぞ ||いちろう||||ようす|み|| Listen, Ichiro. I want you to start by observing him!

ヤツ の 左右 フック は 要 注意 だ から な やつ||さゆう|||かなめ|ちゅうい||| Pay special attention to his left-right hooks!

皆 ジミー の 勝ち 方 を 見 に 来 て いる ん だ みな|||かち|かた||み||らい|||| They're all here to watch Jimmy win.

そ … そんな Th-That can't be.

賭け 率 30 対 1 と は そう いう こと だ かけ|りつ|たい|||||| That's what the 30 to 1 betting odds are about.

《 だが 一郎 の あの 新型 カウンター が 決まれ ば 》 |いちろう|||しんがた|かうんたー||きまれ|

《 ジミー とて 立って い られ ない はず 》 ||たって|||| even Jimmy won't be able to stay on his feet.

《 しかし 刃 が 鋭く なれ ば なる ほど 》 |は||するどく|||| However, the sharper his sword is...

《 自分 に 振り かかる リスク も 加 速度 を 増す 》 じぶん||ふり||りすく||か|そくど||ます the more the personal risk to him will increase.

《 アイツ 自身 百 も 承知 の こと だ 》 |じしん|ひゃく||しょうち|||

「 さあ いよいよ です ! 」 Now, it's time!

「 待ちに待った ゴング が 今 … 」 まちにまった|||いま The long-awaited opening bell...

( ゴング ) 「 鳴り まし た ! 」 |なり||

よし ! まだ やって る ! 間に合った ぞ ||||まにあった|

イチロー は ? How's Ichiro doing?!

イチロー … Ichiro!

「 一方的 な 展開 に なって き た ! 」 いっぽうてき||てんかい|||| It's turned into a one-sided match!

「 や はり 強い ジミー ミヤタ そろそろ 限界 か ? 」 ||つよい||||げんかい| Jimmy is really tough! Is Miyata approaching his limit?!

イ … イチロー I... Ichiro?

「 ミヤタ 防戦 一方 」 |ぼうせん|いっぽう Miyata is locked in defense! Jimmy goes even further forward!

「 ジミー さらに 前 に 出る ! 追撃 の 手 を 緩め ませ ん ! 」 ||ぜん||でる|ついげき||て||ゆるめ||

「 ジミー の 猛攻 が 続く ! 」 ||もうこう||つづく

「 あっ と ! 右 ! 」 ||みぎ Aah! A right!

ダウン ! 「 倒れ た ! 」 だうん|たおれ| Down!

「 第 3 ラウンド まで 防戦 一方 耐え た ミヤタ ついに 倒れ た ! 」 だい|らうんど||ぼうせん|いっぽう|たえ||||たおれ|

≪ ジミー ! お前 に 賭け て 正解 だった ぞ ! |おまえ||かけ||せいかい|| Jimmy!

「 圧倒 的 な 展開 ジミー 強し 」 あっとう|てき||てんかい||つよし

「 ミヤタ 立てる か ? 」 |たてる| Can Miyata stand?!

あの イチロー が ここ まで 一方的 に やら れる なんて |||||いっぽうてき||||

これほど 差 が ある と は |さ|||| I didn't know the gap was so wide.

一郎 君 ! 立てる か ! いちろう|きみ|たてる|

3 ! ≪ 立つ ぞ ! たつ|

≪ とど め を 刺せ ! ジミー ! 4 ! |||させ| Put the finishing move on him, Jimmy!

《 クソ ! 情け ねえ 》 くそ|なさけ| Damn! This is pathetic.

《 未練 た らしく 体 に 染みつ い た 従来 の スタイル で 戦 っち まっ た 》 みれん|||からだ||しみつ|||じゅうらい||すたいる||いくさ||| I fought in my old style I was trained in like I missed it.

5 ! 「 さあ 立ち上がった ミヤタ 」 |たちあがった| Five!

「 試合 続行 できる か ? 」 6 ! しあい|ぞっこう||

《 それ が 全く 通用 し ねえ 》 7 ! ||まったく|つうよう|| Plus, my old style had absolutely no effect on him.

《 とんでもなく 強 え よ コイツ 》 |つよ||| This guy is ridiculously strong.

《 おかげ で 》 Thanks to that...

8 ! Eight!

《 吹っ切れ た ぜ ! 》 ふっきれ|| I've shaken it off!

「 3 ラウンド 残り 20 秒 しとめ き れる か ジミー 」 らうんど|のこり|びょう||||| 20 seconds remain in Round Three! Can Jimmy finish him in time?!

≪ 行け 行け ! ジミー ! ≪ 息の根 止めろ ! いけ|いけ||いきのね|とどめろ Go, Jimmy!

ボックス ! ぼっくす Box!

一郎 いちろう

イチロー の スタイル が 変わった ||すたいる||かわった Ichiro's style has changed!

あれ は … That's...

ついに 出す か ジョルト えっ ? |だす||| He's finally going to use the jolt.

前足 に 体重 を 乗せ まえあし||たいじゅう||のせ

体 ごと たたきつける パンチ を カウンター に 応用 すれ ば からだ|||ぱんち||かうんたー||おうよう||

パンチ の 軽 さ を カバー し て 余り ある 破壊 力 が 生まれる ぱんち||けい|||かばー|||あまり||はかい|ちから||うまれる it will compensate for the lightness of the punch...

そ … そう です が それ は I see, but that's sort of...

ああ 失敗 すれ ば その 破壊 力 は 自分 に 跳ね返って くる |しっぱい||||はかい|ちから||じぶん||はねかえって| Yes. If he fails, that destructive power will be flung back in his face.

すさまじい ジミー の パワー に 一郎 の こん身 の 力 が 加わる の だ |||ぱわー||いちろう||こんしん||ちから||くわわる|| Ichiro's entire might will be added to Jimmy's tremendous power.

《 それ は 一郎 の ボクサー 生命 を ためらい なく 奪い 去る だ ろ う 》 ||いちろう||ぼくさー|せいめい||||うばい|さる||| This will undoubtedly exhaust Ichiro's boxing career rapidly.

《 鬼 が 出る か 蛇 が 出る か 》 おに||でる||へび||でる|

《 どの 道 お っか ねえ もん しか 出 て こ ねえ だ ろ う が 》 |どう||||||だ||||||| but either way, it won't be pretty.

《 付き合って もらう ぜ ! ジミー ・ シス ファー 》 つきあって|||||

《 まるで イン ファイター の 構え だ 私 と 打ち合う つもり か ? 》 |いん|ふぁいたー||かまえ||わたくし||うちあう|| That's practically an infighter pose.

《 ならば 引導 を 渡し て やろ う ! 》 |いんどう||わたし||| If so, I'll show him who's boss!

「 おっと ! ジミー 一気に 出 た ! 」 ||いっきに|だ| Whoa, Jimmy charges in!

≪ おお ! 一気に 行く つもり だ ぜ ! |いっきに|いく||| Ooh! He's going to take him out with one blow!

≪ 楽 に し て やれ ! ジミー ! がく||||| Put him out of his misery, Jimmy!

《 右 フック を 誘った ! 》 みぎ|||さそった He led him in for a right hook!

ジョ … ジョルト ! 当たれ ! ||あたれ Jolt!

( 歓声 ) かんせい

「 ダウン ! ジミー の 右 を モロ に 受け て しまった ! 」 だうん|||みぎ||もろ||うけ||

「 ミヤタ 2 度 目 の ダウン です 」 |たび|め||だうん| Miyata is down for the second time!

1 ! 「 さあ カウント が 始まった ! 」 |かうんと||はじまった

2 ! 一郎 君 ! 聞こえる か ! いちろう|きみ|きこえる| Two!

反応 し て ! 一郎 君 ! はんのう|||いちろう|きみ Give us a response, Ichiro-kun!

3 ! 「 ミヤタ ピクリ と も 動か ない 」 |ぴくり|||うごか| Three!

「 この ダウン は 決定 的 か ? 」 4 ! |だうん||けってい|てき|

脳震とう を 起こし て ます よ 危険 です ! のうしんとう||おこし||||きけん| Four!

タオル 入れ ます 待て ! たおる|いれ||まて I'm going to throw in the towel!

何 言って ん です か これ 以上 無理 です よ ! なん|いって|||||いじょう|むり|| What are you saying?! He can't fight anymore!

宮 田 さん ! みや|た| Miyata-san!

《 一郎 お前 の ボクシング は ここ で 限界 な の か ? 》 いちろう|おまえ||ぼくしんぐ||||げんかい||| Ichiro... is your boxing at its limit?

《 お前 も ジョルト で 砕け 散る の か ? 》 おまえ||||くだけ|ちる|| Are you going to be broken by the jolt as I was?!

宮 田 さん ? みや|た|

( ( 僕 も お 父さん み たい に 強く なる ん だ ! ) ) ぼく|||とうさん||||つよく||| I'm going to be strong just like you, Dad!

( ( 逃げ ちゃ いけ ない ん だ ) ) にげ||||| I can't run away.

( ( お前 の パンチ は 軽い の だ ) ) おまえ||ぱんち||かるい|| Your punches are light.

( ( 軽い … ) ) かるい Light?

( ( 違う よ 違う よ 父さん は カッコいい よ ) ) ちがう||ちがう||とうさん||かっこいい| No, you're wrong. Dad, you're awesome!

( ( 父さん の ボクシング は 間違っちゃ い ない よ ) ) とうさん||ぼくしんぐ||まちがっちゃ||| There's nothing wrong with your style of boxing!

( ( ボロボロ に なる まで 練習 し て 手 に 入れ た ) ) ぼろぼろ||||れんしゅう|||て||いれ| I practiced until I felt like a rag doll to achieve it.

( ( 相手 が 誰 だ ろ う と 真 正面 から 立ち向かい ) ) あいて||だれ|||||まこと|しょうめん||たちむかい No matter who my opponent is, I'll face him fair and square...

( ( 頂点 に 立って みせる ) ) ちょうてん||たって| and I will rise to the top!

( ( 俺 が コイツ を 信じ て い なけ れ ば ) ) おれ||||しんじ||||| If I lose faith in my fists...

( ( もう 俺 は 戦 え ない よ ) ) |おれ||いくさ|||

( ( おやじ が 越え られ なかった 壁 を 俺 が 越える ) ) ||こえ|||かべ||おれ||こえる

( ( おやじ の ため 何より も 自分 の ため に ! ) ) |||なにより||じぶん||| For his sake... but above all, for my sake.

6 ! Six!

イチロー …

7 ! Seven!

8 ! Eight!

一郎 いちろう Ichiro!

9 ! Nine!

「 な ん と ミヤタ 立ち上がり まし た ! 」 ||||たちあがり||

「 あの ジミー の 強打 を 受け て 立ち上がる と は 」 |||きょうだ||うけ||たちあがる|| He took Jimmy's power blow and stood up again. This is surprising!

「 な ん と も 驚き です ! 」 ||||おどろき|

《 なぜ 立てる ? ズッシリ と 手応え の ある パンチ だった のに 》 |たてる|ずっしり||てごたえ|||ぱんち||

《 目 の 焦点 が 合って い ない 無理 か 》 め||しょうてん||あって|||むり| His eyes aren't focused. I don't think he can go on.

ま … 待て ミヤタ ! ストップ だ |まて||すとっぷ|

ボックス ! ぼっくす

「 あっ と ! レフェリー 止め ませ ん 試合 続行 だ ! 」 ||れふぇりー|とどめ|||しあい|ぞっこう| Whoops, the referee isn't stopping him! The match continues!

( ゴング )

「 … っと ここ で ゴング ! 3 ラウンド 終了 」 ||||らうんど|しゅうりょう Or not! That's the bell! Round Three is over!

「 ひん死 の ミヤタ ゴング に 救わ れ まし た 」 ひんし|||||すくわ|||

一郎 ! よし よく 立った いちろう|||たった Ichiro! There you go. Good work getting back on your feet!

イ … イチロー

あの カウンター を 失敗 し て この 程度 の 被害 なら ラッキー だ |かうんたー||しっぱい||||ていど||ひがい||らっきー|

僅か に 踏み込み が 浅かった の が 幸い し た な わずか||ふみこみ||あさかった|||さいわい|||

しかし これ 以上 は まずい ガード は 固めろ よ ||いじょう|||がーど||かためろ| However, you can't go on like this! Solidify your guard.

どう し た ! 聞こえ とら ん の か ? |||きこえ||||

聞こえる よ ちゃん と 雨 が 降って る きこえる||||あめ||ふって|

バカ な 歓声 で 雨音 など … ばか||かんせい||あまおと| Don't be silly. How can you hear rain over the spectators?

雨 が 降って る ん だ あめ||ふって||| It's raining.

《 鼓膜 を やら れ た か 》 こまく||||| Did he hurt his ear drums?

《 意識 が 混濁 し てる 当然 だ 》 いしき||こんだく|||とうぜん| He's in a state of partial consciousness.

《 ロープ に 後 頭部 を 打ちつけ た ん だ 》 ろーぷ||あと|とうぶ||うちつけ|||

《 こんな 満身 そう い の 状態 で 戦 える わけ が ない 》 |まんしん||||じょうたい||いくさ||||

宮 田 さん ! すぐ に でも 病院 に 行って みや|た|||||びょういん||おこなって Miyata-san! We have to get him to a hospital as soon as possible...

精密 検査 を 受ける べき です ! 限界 です よ もう ! せいみつ|けんさ||うける|||げんかい|||

《 一郎 》 いちろう Ichiro...

いい か ジョルト を カウンター に 応用 する アイデア は 悪く ない ||||かうんたー||おうよう||あいであ||わるく|

しかし まだ 相手 の パンチ を 見 過ぎる ぞ ||あいて||ぱんち||み|すぎる|

相手 の パンチ と 同時に 飛び込め あいて||ぱんち||どうじに|とびこめ

フォロー は 考える な 当たれ ば 倒れる ふぉろー||かんがえる||あたれ||たおれる

失敗 し て ラッキー だった こと が もう 1 つ ある しっぱい|||らっきー|||||| There's one other piece of luck from you failing.

ジミー の タイミング を 体 で 覚える こと が でき た こと だ ||たいみんぐ||からだ||おぼえる||||||

カウンター を 成功 さ せる 重要 な 要素 は 2 つ かうんたー||せいこう|||じゅうよう||ようそ||

タイミング と … たいみんぐ| Timing...

ハート だ はーと| and heart.

《 バ … バカ な 》 |ばか| This is absurd!

行って こい 一郎 ! お前 の ありったけ を 込め て おこなって||いちろう|おまえ||||こめ| Get in there, Ichiro! Hit him with everything you got!

打って くる が いい ! うって|||

( ジミー コール ) |こーる

日本 人 ボクサ ー は ハングリ ー で は ない と 決めつけ て い た が にっぽん|じん||||||||||きめつけ|||| We were inclined to believe that the Japanese boxers aren't hungry...

どうやら 少々 誤解 が あった よう だ |しょうしょう|ごかい||||

確か に 私 の キャリア の 中 でも たしか||わたくし||きゃりあ||なか|

あれほど の ファイティングスピリッツ の ファイタ ー は い なかった with that much fighting spirit in my entire career.

せめて 敬意 を 表し て やれ |けいい||あらわし||

OK 次 の ラウンド 全力 で フィニッシュ さ せ て もら お う ok|つぎ||らうんど|ぜんりょく||||||||

「 ラウンド 4 」 ( ゴング ) らうんど| Round Four!

「 ゆっくり コーナー から 出 て くる ジミー 」 |こーなー||だ|||

「 この ラウンド で フィニッシュ に もって い ける の か 」 |らうんど||||||||

≪ 行け ! ジミー とど め を 刺せ ! ≪ この ラウンド で 決めろ よ ! いけ|||||させ||らうんど||きめろ| Go, Jimmy! Finish him!

≪ ちょっと しか もう から ねえ けど よ ! Although we don't stand to make very much!

なぜ 止め ない ん です か ? これ 以上 は 命 に 関わり ます よ |とどめ||||||いじょう||いのち||かかわり||

危険 すぎ ます しか も また あの カウンター を 使え だ なんて きけん|||||||かうんたー||つかえ||

宮 田 さん ! みや|た| Miyata-san?!

もう ずっと 昔 の 話 だ ||むかし||はなし|

私 が 東洋 太平洋 チャンピオン だった 頃 わたくし||とうよう|たいへいよう|ちゃんぴおん||ころ When I was the champion of Pacific Asia...

たった 一 度 だけ あの カウンター を 使った こと が ある |ひと|たび|||かうんたー||つかった||| I used that counter on one occasion.

いや 正確 に 言え ば 使え なかった 失敗 し た の だ |せいかく||いえ||つかえ||しっぱい|||| No, to be accurate, I couldn't use it. I failed.

アイツ が 考え 出し た 新型 カウンター こそ ||かんがえ|だし||しんがた|かうんたー| The new counter he came up with...

まさしく 私 の ボクサー 生命 を 奪った パンチ な の だ |わたくし||ぼくさー|せいめい||うばった|ぱんち||| is the very punch that robbed me of my career as a boxer.

あの 時 一郎 は リング サイド で 一部始終 を 見 て い た |じ|いちろう||りんぐ|さいど||いちぶしじゅう||み||| When it happened, Ichiro was ringside watching from start to finish.

私 が 顎 を 砕か れ 血 ダルマ に なり マット に は いつ くばる サマ を わたくし||あご||くだか||ち|だるま|||まっと|||||| He watched my jaw shatter as I hit the mat in a bloody mess.

あまり に も 皮肉 な 話 よ アイツ も 私 と 同じ 壁 に ブチ 当たり |||ひにく||はなし||||わたくし||おなじ|かべ|||あたり It's too ironic.

同じ 答え を 出す と は な おなじ|こたえ||だす|||

今度 は 私 が 一部始終 を 見る 番 だ こんど||わたくし||いちぶしじゅう||みる|ばん| Now it's my turn to watch it happen!

≪ よっ しゃ 決めろ ! ≪ 倒せ ! 倒せ ! ||きめろ|たおせ|たおせ All right, give it to him!

ああ ! 危ない よ 見 ちゃ い られ ない よ |あぶない||み||||| No, it's dangerous! I can't bear to watch!

ダメージ が ある から 足 を 使って 逃げ られ ない ん だ だめーじ||||あし||つかって|にげ|||| He's got damage, so he can't dodge with his feet.

《 しかし すごい 勘 だ あんな 状態 で 》 ||かん|||じょうたい|

《 ジミー の 連打 を かわし てる 》 ||れんだ||| With all that damage, he's still dodging Jimmy's power punches.

≪ どう し た ? ジミー 決め られ ねえ の か ! ||||きめ|||| What's the matter, Jimmy?! Can't you hit him straight?

《 駄目 だ ! この タイミング じゃ ない 》 だめ|||たいみんぐ||

《 パンチ を 目 で 追っちゃ 駄目 だ 来る と 同時に 反応 し なきゃ 》 ぱんち||め||おっちゃ|だめ||くる||どうじに|はんのう||

《 その 状態 でも 上 は かわす か ならば ! 》 |じょうたい||うえ|||| Can he still dodge upstairs in that condition? If that's the case...

《 捕まえ た ! 》 つかまえ| Caught you!

「 効 い た ! ミヤタ ロープ に もたれる ! 」 き||||ろーぷ||もた れる

「 ジミー フィニッシュ に もっていく か ! 」

≪ 倒せ ! ≪ 決めろ ! ジミー ! たおせ|きめろ| Knock him down!

《 雨 が ドシャ 降り に なって き や がった 》 あめ|||ふり|||||

《 スコール だ 》 It's a squall.

《 手 も 足 も すっかり 重く な っち まっ た よ 》 て||あし|||おもく||||| All my limbs have gotten really heavy.

《 動く の かったり い 》 うごく||| It's hard to move.

( ( イチロー は 笑わ ない ん だ ね ) ) ||わらわ||||

( ( 痛い 思い する リング に なぜ 上がる の ? ) ) いたい|おもい||りんぐ|||あがる| Why do you get in the ring if it makes you suffer?

( ( イチロー 全然 楽しく な さ そう ) ) |ぜんぜん|たのしく|||

( ( ボクシング する 理由 分から ない ! ) ) ぼくしんぐ||りゆう|わから| I don't understand why you box!

《 り … 理由 だ と ? 》 |りゆう||

「 ジミー の 左 ミヤタ よけ た ! 」 ||ひだり|||

「 ミヤタ アッパー ! 」

「 あっ と ! 勢い 余った ミヤタ 前 のめり に よろける ! 」 ||いきおい|あまった||ぜん||| Oops, Miyata loses himself in his own momentum and totters forwards!

《 もらった ! 》 Got you!

だ … 駄目 だ ! いや ! あの 体勢 は ! |だめ||||たいせい| N-No!

《 フィニッシュ ! 》

「 ダ … ダウン ! 信じ られ ない 光景 です ! 」 |だうん|しんじ|||こうけい|

「 ジミー ・ シス ファー ダウン ! 」 |||だうん

「 ミヤタ 捨て身 の カウンター で 逆転 の ダウン を 奪い まし た ! 」 |すてみ||かうんたー||ぎゃくてん||だうん||うばい|| Miyata stole a reversal knockdown with a desperate counter!

まさしく ジョルト の カウンター よくぞ 打った |||かうんたー||うった

1 2 … One!

《 まだ 雨 が 降って や がる 》 |あめ||ふって||

《 立てる わけ が ない 》 たてる|||

《 角度 タイミング 手応え 》 かくど|たいみんぐ|てごたえ

《 どれ を 取って も パーフェクト だった 》 ||とって||ぱーふぇくと| everything was perfect.

《 立てる わけ が ない 》 たてる||| He can't possibly get up.

《 俺 の ありったけ を 込め た 》 おれ||||こめ| I wagered everything I had in me...

《 ボクサー 生命 を 懸け た 一 発 だった ん だ 》 ぼくさー|せいめい||かけ||ひと|はつ||| my career as a boxer... on that one punch!

《 立てる わけ が ない ん だ 》 たてる|||||

《 全て を 懸け た 一 発 だった ん だ 》 すべて||かけ||ひと|はつ||| I risked everything on that punch.

《 あの カウンター に 俺 の … 》 |かうんたー||おれ| That counter was...

雨 が や ん だ あめ|||| The rain stopped.

( ゴング ) 「 タオル だ ! 」 |たおる|

「 赤 コーナー から タオル が 入り まし た ! 」 あか|こーなー||たおる||はいり|| It's the towel! The towel has been thrown in from the Red Corner!

「 信じ られ ない 光景 だ 」 しんじ|||こうけい|

「 ジミー ・ シス ファー ピクリ と も 動 け ず 」 |||ぴくり|||どう||

「 大 番狂わせ が 起こり まし た ジミー ・ シス ファー 敗れる ! 」 だい|ばんくるわせ||おこり||||||やぶれる We are witnessing a major upset! Jimmy Sisfar is defeated!

「 日本 の ミヤタ 見事 な 逆転 KO 勝利 です ! 」 にっぽん|||みごと||ぎゃくてん|ko|しょうり| Miyata from Japan scores a flawless victory by reversal KO!

やった ! 兄さん やった ! |にいさん|

すごい ! イチロー が 勝った ! |||かった A-Amazing! Ichiro won!

よく やった ! おめでとう ! 一郎 君 |||いちろう|きみ Well done!

本当 に よく やり よった ほんとう||||

ヤバ い 雰囲気 です ね とっとと 引き揚げ た ほう が ||ふんいき||||ひきあげ||| Things don't look friendly. Maybe we should get out of here.

何 だ アイツ まとも に 歩 け ねえ じゃ ん なん|||||ふ|||| Look at him. He can't even walk straight.

あんな ん で 俺 たち の ジミー に 勝った の か よ |||おれ|||||かった||| And he beat our Jimmy like that?

チクショー やって くれる ぜ Damn it, he really did it.

金 は 損し た けど すげ え もの 見せ て くれ た よ な きむ||そんし||||||みせ|||||

( 拍手 ) はくしゅ

あ … あれ ? タイ も そんなに 悪く ない 所 だ な ||たい|||わるく||しょ|| H-Huh?

あっ ! イチロー Oh, Ichiro!

≪ おめでとう ! イチロー ! Congratulations, Ichiro!

聞こえ ない か きこえ||

《 笑った 今 確か に 》 わらった|いま|たしか| He smiled. I'm sure.

《 イチロー が 笑った 》 ||わらった I just saw Ichiro smile!

悪い な 空港 まで 送って もら ちゃ って わるい||くうこう||おくって|||

いい の いい の この 車 イチロ ー の おかげ で 買 え た ん だ から |||||くるま||||||か||||| No problem! I was able to buy this car thanks to you!

大 穴 に 賭け て 大 正解 ね だい|あな||かけ||だい|せいかい| I was right to bid on the dark horse!

そ … そい つ は 良かった ||||よかった

行っちゃ う の ? おこなっちゃ||

ああ

一郎 ! 時間 だ ぞ いちろう|じかん|| Ichiro! It's time.

OK ! 今 行く よ ok|いま|いく| Okay, I'm coming!

チャナ 覚え て お け よ |おぼえ|||| Chana...

カウンター の コツ は な タイミング と … かうんたー||こつ|||たいみんぐ|

ハート だ ぜ はーと|| and heart.

これ から が 大変 です よ |||たいへん||

ジミー に 勝った と なる と ||かった||| Now that he beat Jimmy...

二流 どころ で は まず 挑戦 を 断って き ます から にりゅう|||||ちょうせん||たって|||

結構 じゃ ない か 骨 の ある ボクサ ー を 片っ端から 潰し て いけ ば けっこう||||こつ||||||かたっぱしから|つぶし||| That's fine. If he steadily defeats tough boxers...

おのずと 世界 が 見え て くる |せかい||みえ|| the world title will slowly but surely come into view.

凱旋 の 時 日本 は 騒がしく なる だ ろ う がいせん||じ|にっぽん||さわがしく|||| When it's time for his triumphant return, Japan is going to get very busy.

チェッ 気楽 な こ と 言って くれる よ |きらく||||いって|| Damn. Listen to you talking like it's nothing.

《 日本 か 》 にっぽん|

《 帰った 時 アイツ の ランキング は どう なって る か な 》 かえった|じ|||らんきんぐ||||||

《 待って ろ よ 帰る 時 に は きっと … 》 まって|||かえる|じ|||

< プロ テスト プロ ボクサー に なる ため の 試験 > ぷろ|てすと|ぷろ|ぼくさー|||||しけん

< 筆記 と 実技 の スパ ー リング に よって 合格 者 が 決まる > ひっき||じつぎ|||||||ごうかく|もの||きまる

< 僕 の 時 も 不安 と 緊張 で いっぱい だった > ぼく||じ||ふあん||きんちょう|||

< でも それ は 誰 も が 同じ > |||だれ|||おなじ

< どれ だけ や れ れ ば 合格 か なんて 分から ない > ||||||ごうかく|||わから|

< だからこそ ジム に 入って から 積み重ね て き た > |じむ||はいって||つみかさね|||

< 自分 の 努力 を 信じる しか ない ん だ ! > じぶん||どりょく||しんじる||||

< 次回 … > じかい