ソードアート ・オンライン 17 囚 われ の 女王
どう する あんた も 戦う
やめ とくよ
もう ちょっと で 魔法 スキル が 900 な んだ
デスペナ が 惜しい
正直な 人 だ な
そちら の お 姉さん は
私 も いい わ
今度 は きっちり 勝つ わ よ
君 と も タイマン で やる の は 遠慮 し たい な
ねえ この 炎 って
シッ リメインライト
まだ 連中 の 意識 は そこ に ある わ
で あたし は どう すれば いい の かしら
お 礼 を 言えば いい の 逃げれば いい の
それとも 戦う
俺 的に は 正義 の 騎士 が お姫様 を 助けた って 場面 な んだ けど
涙ながらに 抱きついて くる 的な
バカじゃ ない の
冗談 冗談
そ そうです よ そんな の ダメです よ
こら 出て くる なって
パパ に くっついて いい の は ママ と 私 だけ です
パ パパ
ああ いや これ は
ねえ それ って プライベートピクシー って やつ
まあ そんな ところ だ
それ は いい けど なんで スプリガン が こんな ところ を うろうろ して る の よ
み 道 に 迷って
領地 は ずっと 東 じゃ ない 方向 音痴 に も 程 が ある よ
君 変 すぎ
まあ ともかく お礼 を 言う わ
助けて くれて ありがとう
私 は リーファ って いう の
俺 は キリト
この 子 は ユイ
ねえ キリト 君
この後 どう する の
よかったら その
お礼 に 一杯 奢 る わ どう
それ は 嬉しい な
実は いろいろ 教えて くれる 人 を 探して た んだ
いろいろ って
この 世界 の こと さ
特に あの 木 の こと を ね
あの 木 世界 樹
いい よ
私 こう 見えて も 結構 古参 な の よ
じゃあ ちょっと 遠い けど 北 に 中立 の 村 が ある から
そこ まで 飛び ましょう
あれ スイルベーン って 街 の ほう が 近い んじゃ あ
本当に 何も 知ら ない の ね
あそこ は シルフ 領 だ よ
で 町 の 圏 内 じゃ 君 は シルフ を 攻撃 でき ない けど 逆 は アリ って こと
別に みんな が 即 襲って くる わけじゃ ない んだろう
リーファ さん も いる しさ
リーファ で いい わ よ
そう 言う なら 私 は 構わ ない けど
命 の 保証 まで は でき ない わ よ
じゃあ 飛ぼう か
あれ リーファ は 補助 コントローラ 無し で 飛べる の
まあ ね 君 は
ちょっと 前 に こいつ の 使い 方 を 知った ばかりだ から な
随意 飛行 は コツ が ある から ね
コントローラ を 出さ ず に 後ろ 向いて みて
今 触って る の わかる
うん
ここ から 仮想 の 骨 と 筋肉 が 伸びて る と 想定 して それ を 動かす の
仮想 の 骨 と 筋肉
そう そう
そのまま 今 の 動き を もう 一 度 もっと 強く
や ばっ
パパ
キリト 君 大丈夫
止めて くれ
ごめんなさい パパ
面白い です
これ は いい な
そう でしょう
君 も なかなか 筋 が いい ね
それ じゃ 付いて きて
最初 は ゆっくり で いい よ
もっと スピード 出して も いい ぜ
これ が 最 速
どう なって も 知ら ない わ よ
私 は もう 駄目です
この スピード に 耐え られた の 君 が 初めて かも
着いた な
真中 の 塔 の 根元 に 着陸 する わ よ
で キリト くん 君 ランディング の やり 方 わかる
わかり ませ ん
えー と
ゴメン もう 遅い や
幸運 を 祈る よ
そ そんな バカな
なんだ
ひどい よ リーファ
まあまあ ヒール して あげる から
すごい これ が 魔法 か
高位 の 治癒 魔法 は ウンディーネ じゃ ない と 使え ない んだ けど
必須 スペル だ から 君 も 覚えた ほう が いい よ
種族 に よって 補正 が ある の か
スプリガン って の は 何 が 得意な の
トレジャーハント 関連 と 幻惑 魔法 かな
どっち も 戦闘 に は 不向きだ けど ね
ここ が シルフ の 町 か
綺麗な 所 だ な
でしょ
リーファ ちゃん
無事だった の
あ レコン
さすが リーファ ちゃん
スプリガン
いい の よ この 人 が 助けて くれた の
こいつ は レコン あたし の フレ なんだ
よろしく 俺 は キリト だ
あっ どうも どうも
いや いや いやいや そう じゃ なくて
大丈夫な の まさか スパイ と か じゃあ
平気 平気
スパイ に して は ちょっと 天然 ボケ 入り すぎて る し
あっ ひで え
シグルド 達 は いつも の 酒場 で 席 取って る よ
あ そ っか うん
私 今日 は いい わ
えっ 来 ない の
うん お 礼 に キリト 君 に 一杯 奢 る 約束 して る んだ
じゃあ お 疲れ
リーファ ちゃん
さっき の 子 は リーファ の 彼 氏
恋人 さん な んです か
は ? ち 違う わ よ
パーティー メンバー よ 単なる
それ に しちゃ ずいぶん 仲 良 さ そうだった よ
リアルで も 知り合い って 言う か 学校 の 同級 生 な の
でも それ だけ よ
じゃあ 改めて 助けて くれて ありがとう
えらい 好 戦 的な 連中 だった な
ああいう 集団 PK って よく ある の
もともと サラマンダー と シルフ は 仲 悪い んだ けど ね
でも ああいう 組織 的な PK が 出る ように なった の は 最近 だ よ
きっと 近い うち に 世界 樹 攻略 を 狙って る んじゃ ない か な
それ だ その 世界 樹 に ついて 教えて 欲しい んだ
そう いや そんな 事 言って たね
でも なんで
世界 樹 の 上 に 行き たい んだ よ
それ は 多分 全 プレイヤー が そう 思って る よ
って いう か それ が ALO の グランド ・ クエスト だ から
と 言う と
滞 空 制限 が ある の は 知って る でしょ
どんな 種族 でも 連続 して 飛べる の は せいぜい 十 分 が 限界 な の
でも 世界 樹 の 上 に ある 空中 都市 に 最初に 到達 して
妖精 王 オベイロン に 謁見 した 種族 は
全員 『 アルフ 』 って いう 高位 種族 に 生まれ 変われる
そう なれば いつまでも 自由に 空 を 飛べる ように なる
なるほど 確かに 魅力 的な 話 だ な
世界 樹 の 上 に 行く 方法 って いう の は
根元 が 大きな ドーム に なって いて
そこ から 空中 都市 に 行ける んだ けど
どうも 守って いる NPC の ガーディアン 軍団 が 凄い 強 さ な の よ
そんなに
オープン して から 一 年 経つ のに
クリア でき ない クエスト なんて あり だ と 思う
何 か キークエスト を 見落として いる
もしくは 単一の 種族 だけ じゃ 絶対 に 攻略 でき ない
へえ いい 勘 して る じゃ ない
クエスト 見落とし の 方 は 今 躍起に なって 検証 して る けど ね
でも 後者 だ と する と 絶対 に 無理 ね
無理
だって 矛盾 して る もの
最初に 到達 した 種族 しか クリア でき ない クエスト を
他の 種族 と 協力 して 攻略 しよう なんて
じゃ 事実 上 世界 樹 を 登る の は 不可能 って こと な の か
私 は そう 思う
でも 諦め切れ ない よ ね
一旦 飛ぶ こと の 楽し さ を 知っちゃ う と
例え 何 年 かかって も きっと
それ じゃ 遅 すぎる んだ
パパ
ごめん
でも 俺 どうしても 世界 樹 の 上 に 行か なきゃ いけない んだ
なんで そこ まで
人 を 探して る んだ
どういう こと
簡単に は 説明 でき ない
ありがとう リーファ 色々 教えて もらって 助かった よ
待って よ
世界 樹 に 行く 気 な の
ああ この 目 で 確かめ ない と
無 茶 だ よ そんな
ものすごく 遠い し 強い モンスター も いっぱい 出る し
そりゃ 君 も 強い けど
じゃあ 私 が 連れて って あげる
いや でも 会った ばかりの 人 に そこ まで 世話に なる わけに は
世界 樹 まで の 道のり は 知って る の
ガーディアン は どう する の よ
まあ なんとか する よ
いい の もう 決めた の
分かった よ
あの 明日 も イン できる
うん
じゃあ 午後 三 時 に ここ で ね
私 もう 落ち なきゃ いけない から
あの ログアウト に は 上 の 宿屋 を 使って ね
じゃ また 明日
待って
ありがとう
じゃあ 私 が 連れて って あげる
妙な 人 だった な
キリト くん か
明日 まで お 別れ です ね パパ
すぐ 戻って 来る よ ユイ に 会い に
あの パパ が ログアウト する まで 一緒に 寝て も いい です か
ああ いい よ
早く アスナ を 助け出して また どこ かに 家 を 買おう な
夢 みたいです ね
また パパ と ママ と 三 人 で 暮らせる なんて
夢 じゃ ない すぐに 現実 に して 見せる さ
お 休み なさい パパ
その 表情 が 一 番 美し いよ ティターニア
泣き出す 寸前 の その 顔 が ね
凍ら せて 飾って おき たい くらい だ よ
なら そう すれば いい でしょう
貴方 なら 何でも 思 いのままでしょう
システム 管理 者 な んだ から
また そんな つれない こと を 言う
僕 が 今 まで 無理矢理 手 を 触れた こと が あったかい
ティターニア
その 変な 名前 で 呼ぶ の は やめて
私 は 明日 奈 よ 須郷 さん
興ざめだ な
この 世界 で は 僕 は 妖精 王 オベイロン
プレイヤー ども が 羨望 を 込めて 見上げる アルヴヘイム の 支配 者
そして 君 は 我が 妃 女王 ティターニア
それて いい じゃ ない か
一体 いつ に なったら 君 は 僕 の 伴侶 と して 心 を 開いて くれる の か な
無駄 よ
貴方 に あげる の は 軽蔑 と 嫌悪
それ だけ だ
やれやれ 気 の 強い こと だ
でも ね
何だか 最近 は
そういう 君 を 力 尽く で 奪う の も 楽しい かな ー と そんな 気 も する んだ よ ね
やめて
冗談 さ 言ったろう
君 に 無理矢理 手 は 掛け ない って
どうせ すぐに 君 の 方 から 僕 を 求める ように なる
気 は 確か ?
そんな 口 が きける の も 今 の うち だけ さ
この 世界 で は 今 も 数 万 人 の プレイヤー が ゲーム を 楽しんで る
しかし ね フルダイブシステム の 真価 を 彼ら は 知り やしない の さ
脳 の 制御 範囲 を 拡大 する こと で
思考 感情 記憶 まで も 操 れる 可能 性 が ある って こと を
そんな そんな こと が 許さ れる わけ が
誰 が 許さ ない んだ い
すでに いろんな 国 で 研究 が 進め られて いる んだ よ
と は 言え おいそれと 人体 実験 なんか でき やしない
ところが ね ある 日 ニュース を 見て いたら ある じゃ ない か
格好の 研究 素材 が 一万 人 も
茅 場 先輩 は 天才 だ が 大 馬鹿 者 さ
あれ だけ の 器 を 用意 し ながら
たかが ゲーム 世界 の 創造 だけ で 満足 する なんて ね
プレイヤー たち が 解放 さ れた 瞬間 に
その 一部 を 拉致 できる よう ルーター に 細工 する の は そう 難しく なかった さ
結果 三百 人 も の 被験者 を 僕 は 手 に 入れた
たった 2 か月 で 研究 は 大いに 進展 した よ
人間 の 記憶 に 新規 オブジェクト を 埋め込み
それ に 対する 感情 を 誘導 する 技術 は だいたい 形 が できた
ふざけ ないで そんな 研究 お 父さん が 許す はずな いわ
研究 は 私 以下 ごく 少数 チーム で 秘密裏 に 進め られて いる
そう で なければ 商品 に でき ない
商品
アメリカ の 某 企業 が 涎 を 垂らして 研究 終了 を 待って いる
精 々 高値 で 売りつける さ いずれ は レクト ごと ね
そんな こと 絶対 さ せ ない
いつか 現実 世界 に 戻ったら 真っ先 に 貴方 の 悪行 を 暴いて あげる わ
君 だって 他の 被験者 と 同じ 立場 な んだ よ
やろう と 思えば 君 の 記憶 を 操作 する の も 可能な の さ
今 行く 指示 を 待て
と は 言え 僕 も 君 を ただ の 人形 に して しまう の は 望ま ない
次に 会う 時 は もう 少し
従順である こと を 願う よ
ティターニア
では さらば だ
助けて キリト くん