Tasogare Otome x Amnesia Episode 9 Tasogare Otome x Amnesia Episode 9

憎い 怖い 寂しい 悲しい にくい|こわい|さびしい|かなしい

辛い 嫉ま し い 苦しい からい|そねま|||くるしい

苦しい くるしい

霧 江 さん きり|こう|

よかった

最近 部室 に 来 ない から 止め ちゃ った の か と 思い まし た よ さいきん|ぶしつ||らい|||とどめ||||||おもい|||

新谷 さん が お 休み し て 以来 です よ ね あらや||||やすみ|||いらい|||

小此木 おこのぎ

また 消え た |きえ|

私 よ 燃え て わたくし||もえ|

燃え て 抱きしめて もえ||だきしめて

見る の は 罪 じゃ ない でしょ う みる|||ざい||||

火 で 闇 を 払え ひ||やみ||はらえ

Choir Jail

嘆 い て も 夢 は 歌わ ない なげ||||ゆめ||うたわ|

ここ で 叫 ん だ よ ||さけ|||

答え は 誰 が 持って る の こたえ||だれ||もって||

うつむ い た まま じゃ 気づか ない |||||きづか|

きみ の 瞳 の 中 未来 を 探す ||ひとみ||なか|みらい||さがす

もしも 奇跡 が 今 も さす なら |きせき||いま|||

にじむ 涙 拭う って |なみだ|ぬぐう|

前 を 向 い て 歩 こ う ぜん||むかい|||ふ||

私 を あけ て わたくし|||

こんな 苦し さ で 何も 見え ない |にがし|||なにも|みえ|

私 よ 燃え て わたくし||もえ|

燃え て 彼方 へ もえ||かなた|

情熱 は 罪 じゃ ない でしょ う じょうねつ||ざい||||

火 で 闇 を 払え ひ||やみ||はらえ

Choir Jail

貞一 君 さだいち|きみ

お 早う ございます 夕子 さん |はやう||ゆうこ|

早く 遅い 駆け足 はやく|おそい|かけあし

は いはい

お 早う 貞一 君 |はやう|さだいち|きみ

な 何 です か 夕子 さん |なん|||ゆうこ|

何 って 抱きしめ てる の なん||だきしめ||

嬉しい うれしい

え あ そ それ は

だって 私 の こと 好き な ん でしょ う |わたくし|||すき||||

それ は 夕子 さん が ||ゆうこ||

好き だ から です すき|||

それとも あれ 嘘 だった の ||うそ||

う 嘘 じゃ ない です よ |うそ||||

じゃ もっか い 言って |||いって

今 ここ で もう 一 回 私 に 好き って 言って いま||||ひと|かい|わたくし||すき||いって

言え ない の いえ||

いや それ は

嫌 な の いや||

そんな こと は

じゃ 言って |いって

は や く

あ はい

好き です すき|

聞こえ ない もっと 大きく きこえ|||おおきく

好き です すき|

もっと

好き です すき|

あと 一声 |ひとこえ

僕 は 夕子 さん の こと が す ぼく||ゆうこ|||||

霧 江 さん きり|こう|

何 漫才 やって る ん だ よ なん|まんざい|||||

漫才 って 何 よ いい ところ な ん だ から 邪魔 し ない で まんざい||なん||||||||じゃま|||

夕子 こそ 朝 から 校門 で 道 塞 い で たら 邪魔 だ ろ ゆうこ||あさ||こうもん||どう|ふさ||||じゃま||

お前 ら ホント 飽き ない よ な おまえ||ほんと|あき|||

年中 いちゃ いちゃ し て ねんじゅう||||

それ より 新谷 ||あらや

昨日 の こと な ん だ が きのう||||||

夕子 さん ゆうこ|

行く わ よ 貞一 君 いく|||さだいち|きみ

あ 待って 夕子 さん |まって|ゆうこ|

夕子 が 怒った ゆうこ||いかった

貞一 君 さだいち|きみ

貞一 君 って ば さだいち|きみ||

もう 黙って たら つま ん ない |だまって||||

いい じゃ ない 別 に |||べつ|

それ より 先 の 続き 好き って 言って ||さき||つづき|すき||いって

どうして 言って くれ ない と |いって|||

テスト の 答え を 教え ちゃ う わ よ てすと||こたえ||おしえ||||

私 正解 見 て こ れる ん だ から わたくし|せいかい|み||||||

なら 言って |いって

何 それ なん|

ええ それ だけ

ダ ～ メ ～

口 に 出し て 言って くち||だし||いって

そう やって ごまかす 気 でしょ う |||き||

そう は いか ない ん だ から

い て て て

止め て 下さい って ば とどめ||ください||

はい そこ まで

後ろ の 人 答案 用紙 集め て うしろ||じん|とうあん|ようし|あつめ|

あ ま 待って ||まって

先生 を からかう なんて どういう つもり です か せんせい|||||||

違う ん です ちがう||

酷 い です よ 夕子 さん こく||||ゆうこ|

いい じゃ ない

それ じゃあ お 詫び に |||わび|

じゃ ー ん |-|

どう 似 てる でしょ う |に|||

夕子 さん が 作った ん です か ゆうこ|||つくった|||

うん 調理 実習 に お邪魔 し て ち ょ ちょいと ね |ちょうり|じっしゅう||おじゃま||||||

夕子 さん って お 料理 でき た ん です ね ゆうこ||||りょうり|||||

すごい でしょ う

はい あ ～ ん ～

うん

うん じゃ なく て あ ～ ん ～

やっぱり 恥ずかしい です よ |はずかしい||

大丈夫 だいじょうぶ

ほか の 人 から は 見え て ない から ||じん|||みえ|||

あい や だ から 他人 から 見る と ||||たにん||みる|

かえって 恥ずかしい よう な |はずかしい||

平気 平気 へいき|へいき

貞一 君影 薄い から さだいち|きみかげ|うすい|

きっと 一緒 に 見え なく なって る から |いっしょ||みえ||||

ええ

とにかく

貞一 君 に 最初 に 出し 巻き 卵 を 「 あ ～ ん ～ 」 する の は 私 な の さだいち|きみ||さいしょ||だし|まき|たまご|||||||わたくし||

もし かして まだ 根 に 持って る ん です か |||ね||もって||||

はい あ ～ ん ～

新谷 さん あらや|

小此木 さん おこのぎ|

僕 って 影 薄く ない よ ね ぼく||かげ|うすく|||

何 言って る ん です か なん|いって||||

新谷 さん は 影 どころ か 太陽 の よう に 光 輝 い て い ます よ あらや|||かげ|||たいよう||||ひかり|あきら|||||

それ より お 昼 は 食べ ない ん です か |||ひる||たべ||||

あ いや …

よかったら 一緒 に どう です か |いっしょ||||

今日 は 特製 豚カツ 弁当 を 作って き た ん です きょう||とくせい|とんかつ|べんとう||つくって||||

待って 下さい まって|ください

飲み物 だったら 買って き まし た よ のみもの||かって||||

馬鹿 美味 で よけ れ ば ばか|びみ||||

おお 新谷 さん お 弁当 あった ん です ね |あらや|||べんとう||||

あ すごい

新谷 さん に そっくり あらや|||

可愛い です ね 写真 を 撮って も いい です か かわいい|||しゃしん||とって||||

夕子 さん が 泣 い た 可愛い です ね 写真 を 撮って も いい です か ゆうこ|||なき|||かわいい|||しゃしん||とって||||

夕子 さん が 泣 い た ゆうこ|||なき||

貞一 君 の バカ さだいち|きみ||ばか

もう 許さ ない ん だ から 貞一 君 |ゆるさ|||||さだいち|きみ

今日 は 徹底 的 に 付き 合わせる ん だ から ね きょう||てってい|てき||つき|あわせる||||

夕子 さん ゆうこ|

やっぱり ここ に い た ん です ね

先 は すみ ませ ん あんな こと に なっちゃ っ て さき||||||||||

小此木 さん は 強引 だ けど おこのぎ|||ごういん||

悪気 は なく って わるぎ|||

ほら 見え ない から |みえ||

あれ どう し た ん です か 夕子 さん |||||||ゆうこ|

顔 真っ赤 です よ かお|まっか||

き ゃ あ

貞一 君 の エッチ さだいち|きみ||

え やや エッチ

でも いつも は

いい から 出 て って ||だ||

で 今度 は な に やって る ん だ |こんど|||||||

如何 わし い お 店 みたい だ ぞ いかが||||てん|||

如何 わし い って なに よ いかが|||||

それ より 今朝 言 お う と し た 話 だ ||けさ|げん||||||はなし|

また 見 た ん だ |み|||

影 夕子 を かげ|ゆうこ|

影 夕子 かげ|ゆうこ

昨日 この 部屋 に いたん だ きのう||へや|||

憎い 怖い 寂しい にくい|こわい|さびしい

辛い 嫉ま し い からい|そねま||

そう 言って い た |いって||

夕子 に そっくり で ゆうこ|||

おぞましい 姿 の 怨霊 |すがた||おんりょう

夕子 は 見 なかった か ゆうこ||み||

ずっと 校 内 に 居る ん だ ろ |こう|うち||いる|||

知ら ない わ そんな の 見 た こと ない もの しら|||||み||||

覚え て ない ん です か おぼえ|||||

何 を なん|

やっぱり な

覚え て ない ん じゃ ない 知ら ない ん だ おぼえ||||||しら|||

記憶 を 切り捨て て いる きおく||きりすて||

新谷 さん あらや|

どうして 黙って た ん です か |だまって||||

え 水臭い じゃ ない です か |みずくさい|||| 部室 に 幽霊 が いる なら 教え て 下さい よ ぶしつ||ゆうれい||||おしえ||ください|

やっぱり 旧 校舎 の 幽霊 夕子 さん な ん です か |きゅう|こうしゃ||ゆうれい|ゆうこ|||||

霧 江 さん きり|こう|

ばらし た

そんな どこ まで 話し た ん です か |||はなし||||

部室 に 幽霊 が いる って だけ だ よ ぶしつ||ゆうれい||||||

どうして そんな

こんな 状況 だ |じょうきょう|

仲間 は 一 人 でも 多い ほう が いい と 思った ん だ が なかま||ひと|じん||おおい|||||おもった|||

どこ です か どこ に いる ん です か

いる の は 夕子 さん だけ です か |||ゆうこ||||

意識 すれ ば 見える ん じゃ なかった の か いしき|||みえる|||||

なんか 意識 の 方向 が 違って る みたい です けど |いしき||ほうこう||ちがって||||

あ やっぱり この 学園 は 怪 異 の 宝庫 です |||がくえん||かい|い||ほうこ|

それ じゃあ その 怪 異 の 調査 を しよ う か |||かい|い||ちょうさ||||

貞一 君 さだいち|きみ

チュパカブラ を です か

何 言って る の なん|いって||

私 の 過去 を 調べ て 私 の 記憶 を 取り戻し て くれる ん でしょ う わたくし||かこ||しらべ||わたくし||きおく||とりもどし|||||

え この 間 合宿 で 見つけ た 宿直 日誌 に 面白い 怪談 が 書 い て あった の ||あいだ|がっしゅく||みつけ||しゅくちょく|にっし||おもしろい|かいだん||しょ|||| この 学園 に 呪い 石 が ある ん だ って |がくえん||まじない|いし|||||

陳述 記憶 の 喪失 ちんじゅつ|きおく||そうしつ

「 アムネジア 」

あり まし た よ 新谷 さん あれ が 呪い 石 です ||||あらや||||まじない|いし|

うん そう だ ね

何 か 書か れ て い ます よ なん||かか|||||

あ これ って 全部 人 の 名前 |||ぜんぶ|じん||なまえ

名前 を 刻め ば なまえ||きざめ|

相手 を 呪う 事 が できる あいて||のろう|こと||

そして そこ に 自分 の 名前 を 見つける と |||じぶん||なまえ||みつける|

呪わ れ て 死ぬ のろわ|||しぬ

何で 知って る の なんで|しって||

ええ まあ

夕子 さん あの 時 の 事 も ゆうこ|||じ||こと|

あ 呪い 石 に 新谷 さん の 名前 が |まじない|いし||あらや|||なまえ| どう しよ う

このまま じゃ 新谷 さん が ||あらや||

大丈夫 だいじょうぶ

それ 油性 ペン で 書 い て ある だけ だ から |ゆせい|ぺん||しょ||||||

え 本当 だ |ほんとう|

誰 が こんな いたずら し た ん です か だれ||||||||

もう 縁起 で も ない |えんぎ|||

え う わ こんな 所 に 私 の 名前 が ||||しょ||わたくし||なまえ|

先 まで は どう なかった のに どうして さき||||||

夕子 さん の 過去 を 調べ て も ゆうこ|||かこ||しらべ||

戻った 記憶 を 捨て て しまう ん です ね もどった|きおく||すて|||||

すべて 無くす わけ じゃ ない |なくす|||

今朝 あいつ は 怒って 私 を 殴った ろ う けさ|||いかって|わたくし||なぐった||

今 まで の 怒り の 感情 を 切り捨て て い た 夕子 に は なかった 反応 だ いま|||いかり||かんじょう||きりすて||||ゆうこ||||はんのう|

今日 お 弁当 を 落とし た 時 きょう||べんとう||おとし||じ

夕子 さん が 泣 い た の 初めて 見 まし た ゆうこ|||なき||||はじめて|み||

いつも より わがまま だったり

いつも より 恥ずかし がったり ||はずかし|

今 まで の 夕子 さん と 少し 違う いま|||ゆうこ|||すこし|ちがう

夕子 は お前 の こと を 忘れ た が ゆうこ||おまえ||||わすれ||

もう 一 度 その 記憶 を 取り戻し た |ひと|たび||きおく||とりもどし|

夕子 が 忘れ て いる 間 その 記憶 は どこ に 行って い た と 思う ゆうこ||わすれ|||あいだ||きおく||||おこなって||||おもう

どこ って

もし かして 影 夕子 に ||かげ|ゆうこ|

お前 が 足 を けが し て 夕子 の こと を みよ う と し なかった 間 も おまえ||あし|||||ゆうこ|||||||||あいだ|

私 は 夕子 の こと を 見て い た わたくし||ゆうこ||||みて||

だが そこ に は 夕子 じゃ ない 何 かも 存在 し て ||||ゆうこ|||なん||そんざい||

嫉妬 し て い た しっと||||

もしかしたら お前 に 関 する 記憶 と 一緒 に |おまえ||かん||きおく||いっしょ|

嫉妬 の 感情 も 影 夕子 に 移って いったん じゃ ない だ ろ う か しっと||かんじょう||かげ|ゆうこ||うつって|||||||

もし そう だ と する と

記憶 を 取り戻し た 時 に きおく||とりもどし||じ|

ほか の 記憶 や 感情 も ||きおく||かんじょう|

一緒 に 混じって 戻って き て いる の かも しれ ない いっしょ||まじって|もどって|||||||

本当 誰 です か ほんとう|だれ||

悪戯 に し て は ひど すぎ ます いたずら|||||||

怪談 を な ん だ と 思って る ん です か かいだん||||||おもって||||

石碑 だけ で なく 私 の 顔 に まで せきひ||||わたくし||かお||

本当 やり すぎ です よ ほんとう||||

お 弁当 の お返し |べんとう||おかえし

帰っちゃ いや かえっちゃ|

でも

帰ら ない で かえら||

そういう わけ に は

どう し た ん です か 新谷 さん ||||||あらや|

明日 も 会え ます から あした||あえ||

でも

また 明日 夕子 さん |あした|ゆうこ|

何 か 牛 丼 食べ たく なり まし た よ ね なん||うし|どんぶり|たべ||||||

何 この 気持ち なん||きもち

苦しい 胸 が 締め付け られる くるしい|むね||しめつけ|

これ って 寂しい ||さびしい

貞一 君 あい に 来 て さだいち|きみ|||らい|

お 願い 寂しい の |ねがい|さびしい|

一 人 に し ない で ひと|じん||||

いや

いや

思い出し た おもいだし|

いや

それ が あなた の 真実 ||||しんじつ

やめ て

それ が あなた 自身 |||じしん

ダメ だめ

思い出し たく ない おもいだし||

でも それ が 現実 |||げんじつ

いや

そんなに きれい なま まで い たい の

そう よ

そんなに 穢 れ たく ない の |あい||||

そう よ

本当 は 醜い のに ほんとう||みにくい|

そう よ だって 貞一 君 に 嫌わ れ たく ない もの |||さだいち|きみ||きらわ||||

あなた ひどい わ

来 ない で らい||

どうして

私 は あなた あなた は 私 わたくし|||||わたくし

私 は あなた で ある わたくし||||

元 より 一 つ で ある べき 形 もと||ひと|||||かた

いや

思い出し た あの 時 の 記憶 おもいだし|||じ||きおく

思い出し た あの 時 の 感情 おもいだし|||じ||かんじょう

嫌 よ ね 辛い よ ね 苦しい よ ね いや|||からい|||くるしい||

忘れ たい ほど わすれ||

でも 私 は 忘れる こと が でき ない の |わたくし||わすれる|||||

なぜなら 私 は その 記憶 そのもの だ から |わたくし|||きおく|その もの||

私 の 苦し さ 分かる わたくし||にがし||わかる

分から ない 分かり たく ない わから||わかり||

私 は あなた の 痛 み が 分かる わ よ その 苦痛 が わたくし||||つう|||わかる||||くつう|

そして また 新しい 痛み が 生まれ た ||あたらしい|いたみ||うまれ|

彼 に 好か れ て いる あなた を 妬む 痛み が かれ||すか||||||ねたむ|いたみ|

そして また 新しい 苦し み を 押し付け られ た ||あたらしい|にがし|||おしつけ||

彼 に 会え ない 苦し み を かれ||あえ||にがし||

私 に あなた の 癒し を 分けて わたくし||||いやし||わけて

あなた も 私 の 痛 み を 感じ て ||わたくし||つう|||かんじ|

私 は もう 耐え られ ない の わたくし|||たえ|||

夕子 さん ゆうこ|

貞一 君 さだいち|きみ

夕子 さん 走って ゆうこ||はしって

何 な ん だ まるで 幽霊 み たい に 現れ た り 消え た り なん|||||ゆうれい||||あらわれ|||きえ||

あれ それ で あって る の か

貞一 君 どうして さだいち|きみ|

夕子 さん が 気 に なって 戻って き た ん です ゆうこ|||き|||もどって||||

貞一 君 さだいち|きみ

夕子 さん ここ に 隠れ て い て ください ゆうこ||||かくれ||||

無理 よ 見つかる わ むり||みつかる|

僕 が 話 を し て み ます ぼく||はなし|||||

出 て き て ください だ||||

いる ん です よ ね

聞こえ てる です よ ね きこえ||||

お 願い です これ 以上 夕子 さん を 苦しめ ない で ください |ねがい|||いじょう|ゆうこ|||くるしめ|||

妬ま し い わ ね ねたま||||

あなた は いつも そう それ が 私 を 苦しめる ||||||わたくし||くるしめる

あなた は なん な ん です か

知って る でしょ う しって|||

私 は 夕子 庚 夕子 わたくし||ゆうこ|こう|ゆうこ

どうして 夕子 さん を 苦しめる ん です か |ゆうこ|||くるしめる|||

苦しめ られ て いる の は 私 くるしめ||||||わたくし

彼女 は 苦しみ から 逃げ てる だけ かのじょ||くるしみ||にげ||

それ って

私 は 彼女 から 切り離さ れ た 醜い 感情 汚い 記憶 わたくし||かのじょ||きりはなさ|||みにくい|かんじょう|きたない|きおく

彼女 と 違って 安らぎ も 得 られ ない まま つらい 記憶 を 生き 続ける かのじょ||ちがって|やすらぎ||とく|||||きおく||いき|つづける

それ が 私 ||わたくし

あなた は 私 が 嫌い ||わたくし||きらい

私 も 夕子 な のに わたくし||ゆうこ||

同じ 一 人 の 夕子 な のに おなじ|ひと|じん||ゆうこ||

そう 彼女 は 私 を 捨て たい わけ ね |かのじょ||わたくし||すて|||

夕子 さん ゆうこ|

夕子 さん ゆうこ|

逃げ られる と 思って いる の にげ|||おもって||

いや

自分 自身 から 逃げる こと なんて でき は し ない の よ じぶん|じしん||にげる||||||||

どうして いつ まで も 足 掻く の ||||あし|かく|

もう 終わり に し ま しょ う |おわり|||||

やめ て ください

い 今 の は |いま||

夕子 さん こっち ゆうこ||

校門 が 何で こうもん||なんで

だめ な の 貞一 君 |||さだいち|きみ

どういう こと な ん です か

私 学園 から 出 られ ない みたい な の わたくし|がくえん||だ|||||

そんな

ごめんなさい

私 どう なる の わたくし|||

もう

やめ て ください

僕 は どう なった ん だ ぼく|||||

ここ は

体 が 勝手 に 動 い てる からだ||かって||どう||

あれ 僕 は 何 を しよ う と し てる ん だ |ぼく||なん||||||||

何 それ って なん||

ええ

な に まさ が これ って

夕子 さん の 記憶 ゆうこ|||きおく

いい お 天気 ||てんき

一 人きり の 寂し さ ひと|ひときり||さびし|

一 時 の 微笑み ひと|じ||ほおえみ

あなた が くれる もの は

みんな 愛し い |あいし|

すぐ そば に い て も

触れ られ ない もの ふれ|||

心 は 月 の よう に こころ||つき|||

形 を 変え て く の かた||かえ|||

叶わ ない 約束 も かなわ||やくそく|

乾か ない 涙 も かわか||なみだ|

あなた が くれ た もの は

抱きしめて 踊る だきしめて|おどる

恨む の は 憎む の は 怒る の は うらむ|||にくむ|||いかる||

痛い の は 苦しい の は 泣き叫ぶ の は いたい|||くるしい|||なきさけぶ||

十 の 怪 喪失 乙女 じゅう||かい|そうしつ|おとめ