Mahouka Koukou no Rettousei Episode 19 mahouka|koukou||rettousei|episode Mahouka Koukou no Rettousei Episode 19

五 号 物 揚げ 場 に 接岸 し た 小型 貨物 船 に より いつ|ごう|ぶつ|あげ|じょう||せつがん|||こがた|かもつ|せん||

不法 入国 者 が 上陸 し まし た ふほう|にゅうこく|もの||じょうりく|||

千葉 警部 稲垣 警部 補 は 五 号 物 揚げ 場 へ 急行 し て ください ちば|けいぶ|いながき|けいぶ|ほ||いつ|ごう|ぶつ|あげ|じょう||きゅうこう|||

やれやれ やはり あそこ か

ぼや い て いる 場合 じゃ あり ませ ん よ 警部 ||||ばあい||||||けいぶ

しかし ね 稲垣 君 ||いながき|きみ

つべこべ 言わ ず に 走る |いわ|||はしる

俺 は 君 の 上司 な ん だ が おれ||きみ||じょうし||||

年 は 自分 の ほう が 上 です とし||じぶん||||うえ|

動く な 警察 だ うごく||けいさつ|

警部 船 を 抑え ま しょ う けいぶ|せん||おさえ|||

わかった わかった じゃあ 稲垣 君 |||いながき|きみ

船 を とめ て くれ せん||||

自分 で は 沈める こと に なる かも しれ ませ ん よ じぶん|||しずめる||||||||

構わ ない よ 責任 は 課長 が とる だ ろ う かまわ|||せきにん||かちょう|||||

お 見事 |みごと

空振り か からぶり|

まずは 皆様 着替え て お 寛ぎ を |みなさま|きがえ|||くつろぎ|

朝食 を 用意 さ せ て おり ます ちょうしょく||ようい|||||

周 先生 ご 協力 を 感謝 し ます しゅう|せんせい||きょうりょく||かんしゃ||

手 を 伸ばし て 君 に 届く よう に て||のばし||きみ||とどく||

誰 に も 真似 でき ない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から だれ|||まね|||ほんとう||めで|いま|うち||

限界 なんて 自分 次第 げんかい||じぶん|しだい

リミッター を 外し て ||はずし|

Nobodyknows もう 誰 も nobodyknows||だれ|

この先 を 知ら ない このさき||しら|

信じ て は 裏切ら れ てる しんじ|||うらぎら||

見渡せ ば いつ でも みわたせ|||

Nobodyends もう 誰 か に nobodyends||だれ||

頼る の は やめ て たよる||||

大切 な 秘密 に いつ でも 手招き さ れ てる よう で たいせつ||ひみつ||||てまねき|||||

このまま じゃ 前 に 進め ない ||ぜん||すすめ|

手 を 伸ばし て 君 に 届く よう に て||のばし||きみ||とどく||

強 がる だけ じゃ 守れ ない この 思い は 群 青 つよ||||まもれ|||おもい||ぐん|あお

狙い 定め 引き金 を 引 い て ねらい|さだめ|ひきがね||ひ||

誰 に も 真似 でき ない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から だれ|||まね|||ほんとう||めで|いま|うち||

お 兄 様 |あに|さま

少し よろしい です か すこし|||

ああ 大丈夫 だ よ |だいじょうぶ||

こんな ところ に 来る なんて 生徒 会 の ほう は いい の か |||くる||せいと|かい||||||

新しい 生徒 会 が 発足 し て 間 が ない の だ から あたらしい|せいと|かい||ほっそく|||あいだ|||||

副 会長 の お前 も いろいろ と 忙しい の だ ろ う ふく|かいちょう||おまえ||||いそがしい||||

いえ 中條 会長 は お 忙しい よう です が |ちゅうじょう|かいちょう|||いそがしい|||

私 は その 補佐 です から わたくし|||ほさ||

実は それほど 忙しい わけ で は ない の です じつは||いそがしい||||||

書記 の ほのか と 会計 の 五十里 先輩 も 手伝って ください ます ので しょき||||かいけい||いかり|せんぱい||てつだって|||

ところで お 兄 様 ||あに|さま

何 を ご覧 に なら れ て いる の です か なん||ごらん||||||||

エメラルド タブレット に 関 する 文献 だ |||かん||ぶんけん|

最近 ずっと 錬金術 関係 の 文献 を 調べ て おい て の よう です が さいきん||れんきんじゅつ|かんけい||ぶんけん||しらべ|||||||

知り たい の は 錬金術 そのもの で は なく しり||||れんきんじゅつ|その もの|||

賢 者 の 石 の 性質 と 製法 な ん だ けど ね かしこ|もの||いし||せいしつ||せいほう|||||

物質 変換 に 挑戦 する お つもり で は あり ませ ん よ ね ぶっしつ|へんかん||ちょうせん||||||||||

そう じゃ ない よ

賢 者 の 石 は 非 金属 を 貴金属 に 変換 する 魔法 に 使用 する 触媒 だ かしこ|もの||いし||ひ|きんぞく||ききんぞく||へんかん||まほう||しよう||しょくばい|

触媒 と いう からに は しょくばい||||

それ 自体 が 材料 と なる もの で は なく |じたい||ざいりょう||||||

術 式 を 発動 さ せる ため の 道具 だ ろ う じゅつ|しき||はつどう|||||どうぐ|||

非 金属 を 貴金属 に 変換 する 魔法 は ひ|きんぞく||ききんぞく||へんかん||まほう|

材料 に 賢 者 の 石 を 作用 さ せる こと に より ざいりょう||かしこ|もの||いし||さよう|||||

貴金属 を 作り出す と 伝え られ て いる ききんぞく||つくりだす||つたえ|||

ほか に 魔法 的 な プロセス を 必要 と せ ず に ||まほう|てき||ぷろせす||ひつよう||||

物質 変換 魔法 が 使える の で あれ ば ぶっしつ|へんかん|まほう||つかえる||||

賢 者 の 石 は 魔法 式 を 保存 する 機能 を 有 し て いる と 考え られる かしこ|もの||いし||まほう|しき||ほぞん||きのう||ゆう|||||かんがえ|

魔法 式 を 保存 です か まほう|しき||ほぞん||

飛行 魔法 の 実現 に よって ひこう|まほう||じつげん||

重力 制御 魔法 で 核 融合 を 維持 する 方法 の めど は つい た じゅうりょく|せいぎょ|まほう||かく|ゆうごう||いじ||ほうほう|||||

だが

魔法 師 が ずっと 魔法 を かけ 続け なけ れ ば なら ない の で は 意味 が ない まほう|し|||まほう|||つづけ|||||||||いみ||

それでは 魔法 師 は 核 融合 炉 の パーツ に なって しまう |まほう|し||かく|ゆうごう|ろ|||||

役割 が 兵器 から 部品 に 変わる だけ だ やくわり||へいき||ぶひん||かわる||

動かす に は 魔法 師 が 不可欠 うごかす|||まほう|し||ふかけつ

しかし 同時に 魔法 師 を 縛り付ける システム で あって は なら ない |どうじに|まほう|し||しばりつける|しすてむ|||||

その ため に は 魔法 式 を 保存 する 機能 が 必要 だ ||||まほう|しき||ほぞん||きのう||ひつよう|

それ で 賢 者 の 石 に つい て 調べ られ て いる の です ね ||かしこ|もの||いし||||しらべ||||||

そう いえ ば 深雪 何 か 用 が あった ん じゃ ない か |||みゆき|なん||よう||||||

そう で し た お 兄 様 市原 先輩 が お 探し で し た |||||あに|さま|いちはら|せんぱい|||さがし|||

なんでも 来月 の 論文 コンペ に つい て お 兄 様 に ご 相談 が お あり だ と か |らいげつ||ろんぶん|こんぺ|||||あに|さま|||そうだん||||||

どこ で

魔法 幾何学 準備 室 です まほう|きかがく|じゅんび|しつ|

今月 末 に 魔法 協会 主催 で 論文 コンペ が ある の は 知って い ます ね こんげつ|すえ||まほう|きょうかい|しゅさい||ろんぶん|こんぺ|||||しって|||

詳細 は 知り ませ ん が しょうさい||しり|||

九 校 戦 が 武 の 対抗 戦 で ある と し たら ここの|こう|いくさ||ぶ||たいこう|いくさ|||||

論文 コンペ は これ と 双 璧 を なす 文 の 九 校 間 対抗 戦 です ろんぶん|こんぺ||||そう|かべ|||ぶん||ここの|こう|あいだ|たいこう|いくさ|

率直 に 言い ま しょ う そっちょく||いい|||

司 波 君 第 一 高校 代表 チーム の 一員 と して つかさ|なみ|きみ|だい|ひと|こうこう|だいひょう|ちーむ||いちいん||

論文 コンペ に 参加 し て もらえ ませ ん か ろんぶん|こんぺ||さんか||||||

自分 が です か じぶん||| Eres tú

君 が です きみ||

本来 は 市原 君 と 五十里 君 と ほんらい||いちはら|きみ||いかり|きみ|

それ から 三 年 C 組 の 平川 君 に 出場 し て もらう 予定 だった の です が ||みっ|とし|c|くみ||ひらかわ|きみ||しゅつじょう||||よてい||||

平川 君 が 最近 体調 を 崩し て しまって ね ひらかわ|きみ||さいきん|たいちょう||くずし|||

そこ で 君 に 白羽 の 矢 が 立った と いう わけ です ||きみ||しらは||や||たった||||

三 C の 平川 小春 みっ|c||ひらかわ|こはる

ミラッジバット で 落下 し た 選手 の エンジニア だった な ||らっか|||せんしゅ||えんじにあ||

しかし なぜ 一 年生 の 自分 を ||ひと|ねんせい||じぶん|

論文 コンペ の 出場 者 は ろんぶん|こんぺ||しゅつじょう|もの|

校 内 の 論文 選考 会 で 決定 さ れ た の で は あり ませ ん でし た か こう|うち||ろんぶん|せんこう|かい||けってい||||||||||||

プレゼン の 準備 は 共同 作業 です から ||じゅんび||きょうどう|さぎょう||

君 が 適任 な の です よ きみ||てきにん||||

詳しい 話 は 市原 君 から 聞い て ください くわしい|はなし||いちはら|きみ||ききい||

では

司 波 君 を 推薦 し た の は 私 です つかさ|なみ|きみ||すいせん|||||わたくし|

ほか の 代役 は 拒否 さ せ て もらい まし た ||だいやく||きょひ||||||

しかし 選考 論文 を 提出 し て も い ない 俺 が |せんこう|ろんぶん||ていしゅつ||||||おれ|

いきなり メンバー に 選ば れる と いう の は |めんばー||えらば|||||

先輩 方 の 次点 だった 人 たち は 納得 でき ない の で は ない でしょう か せんぱい|かた||じてん||じん|||なっとく||||||||

関本 君 は だめ です せきもと|きみ|||

彼 は 今回 の 作業 に は 向 い て い ませ ん かれ||こんかい||さぎょう|||むかい|||||

関本 と いう と せきもと|||

風紀 員 会 に 在籍 し て いる 関本 勲 先輩 の こと です か ふうき|いん|かい||ざいせき||||せきもと|いさお|せんぱい||||

ええ まあ

彼 と 私 で は 方向 性 が 違い すぎ ます かれ||わたくし|||ほうこう|せい||ちがい||

論文 コンペ で は ろんぶん|こんぺ||

メイン の 執筆 者 一 名 と サブ 二 名 が 役割 分担 し て ||しっぴつ|もの|ひと|な|||ふた|な||やくわり|ぶんたん||

論文 の 作成 と プレゼン の 準備 を 行う ろんぶん||さくせい||||じゅんび||おこなう

そして 今回 当 校 の メイン 執筆 者 市原 先輩 な ん だ よ |こんかい|とう|こう|||しっぴつ|もの|いちはら|せんぱい||||

つまり

市原 先輩 の 論文 の テーマ に 俺 が 適 し て いる と いう わけ です か いちはら|せんぱい||ろんぶん||てーま||おれ||てき||||||||

私 の 論文 の テーマ は わたくし||ろんぶん||てーま|

重力 制御 魔法 式 熱 核 融合 炉 の 技術 的 可能 性 です じゅうりょく|せいぎょ|まほう|しき|ねつ|かく|ゆうごう|ろ||ぎじゅつ|てき|かのう|せい|

論文 コンペ の 本番 まで 残り 三 週間 しか あり ませ ん ろんぶん|こんぺ||ほんばん||のこり|みっ|しゅうかん||||

今 から この チーム に 加わる こと が できる の は いま|||ちーむ||くわわる|||||

同じ テーマ に 取り込 ん で いる 司 波 君 だけ だ と 判断 し まし た おなじ|てーま||とりこ||||つかさ|なみ|きみ||||はんだん|||

私 人 を 見る 目 は ある つもり です よ わたくし|じん||みる|め|||||

わかり まし た

協力 さ せ て いただき ます きょうりょく|||||

それでは

まず 論文 コンペティション に つい て 一 通り 説明 し たい と 思い ます |ろんぶん|||||ひと|とおり|せつめい||||おもい|

論文 コンペ は 高校 生 が 魔法 学 ろんぶん|こんぺ||こうこう|せい||まほう|まな

魔法 工学 の 研究 成果 を 発表 する 場 です まほう|こうがく||けんきゅう|せいか||はっぴょう||じょう|

発表 さ れ た 論文 が そのまま インデックス に 収録 さ れ はっぴょう||||ろんぶん|||||しゅうろく||

大学 や 企業 に 利用 さ れる こと も あり ます だいがく||きぎょう||りよう||||||

開催 日 は 毎年 十 月 の 最終 日曜日 と 決め られ て い ます かいさい|ひ||まいとし|じゅう|つき||さいしゅう|にちようび||きめ||||

開催 地 は 京都 と 横浜 で 交互 に 行わ れ ます かいさい|ち||みやこ||よこはま||こうご||おこなわ||

今年 の 会場 は 横浜 国際 会議 場 です ことし||かいじょう||よこはま|こくさい|かいぎ|じょう|

テーマ は 原則 と して 自由 です が てーま||げんそく|||じゆう||

論文 の 完成 稿 と 使用 する 機材 術 式 を 含め た ろんぶん||かんせい|こう||しよう||きざい|じゅつ|しき||ふくめ|

プレゼン の 企画 書 を ||きかく|しょ|

事前 に 魔法 協会 へ 提出 し なけ れ ば なり ませ ん じぜん||まほう|きょうかい||ていしゅつ|||||||

期限 は 再来週 の 日曜日 きげん||さらいしゅう||にちようび

提出 先 は 魔法 協会 関東 支部 です が ていしゅつ|さき||まほう|きょうかい|かんとう|しぶ||

学校 通じ て の 提出 に なり ます がっこう|つうじ|||ていしゅつ|||

廿楽 先生 に 内容 を チェック し て いただく 時間 を 考え て にじゅうらく|せんせい||ないよう||ちぇっく||||じかん||かんがえ|

来週 の 水曜日 に は 仕上げ た ほう が いい でしょ う らいしゅう||すいようび|||しあげ||||||

達也 論文 コンペ の 代表 に 選ば れ た ん だ たつや|ろんぶん|こんぺ||だいひょう||えらば||||

ああ

あ あって

達也 君 感動 薄 すぎ たつや|きみ|かんどう|うす|

達也 に し て みりゃ その 程度 は 当然 って こった ろ う たつや||||||ていど||とうぜん||||

いや やっぱり すごい よ

あの 大会 の 優勝 論文 は |たいかい||ゆうしょう|ろんぶん|

スーパー ネーチャー で 毎年 取り上げ られ て いる し すーぱー|ねーちゃー||まいとし|とりあげ||||

二 位 以下 でも ふた|くらい|いか|

注目 論文 が 学会 誌 に 掲載 さ れる こと も 珍しく ない くらい だ から ちゅうもく|ろんぶん||がっかい|し||けいさい|||||めずらしく||||

でも もう あまり 日 が ない ん じゃ なかった っけ |||ひ||||||

学校 へ の 提出 まで 正味 九 日 だ な がっこう|||ていしゅつ||しょうみ|ここの|ひ||

そんな

本当 に もう すぐ じゃ ない です か ほんとう|||||||

そう で も ない さ

市原 先輩 の 選 ん だ テーマ が 俺 の 全く 知ら ない 分野 だったら いちはら|せんぱい||せん|||てーま||おれ||まったく|しら||ぶんや|

さすが に 遠慮 さ せ て もらった よ ||えんりょ|||||

何 に つい て 書く ん だ なん||||かく||

重力 制御 魔法 式 熱 核 融合 炉 の 技術 的 問題 点 と じゅうりょく|せいぎょ|まほう|しき|ねつ|かく|ゆうごう|ろ||ぎじゅつ|てき|もんだい|てん|

その 解決 策 に つい て だ |かいけつ|さく||||

それ って 加重 系 魔法 の 三 大 難問 の 一 つ じゃ なかった っけ ||かじゅう|けい|まほう||みっ|だい|なんもん||ひと||||

達也 さん が 呼ば れ た の です から たつや|||よば|||||

てっきり CAD プログラミング に 関 する 論文 だ と 思って い まし た |cad|||かん||ろんぶん|||おもって|||

私 も そう 思った わたくし|||おもった

啓 先輩 も メンバー に 入って る から ね あきら|せんぱい||めんばー||はいって|||

私 も その テーマ なら わたくし|||てーま|

優勝 間違い なし って くらい すごい の が できる と 思う ん だ けど ゆうしょう|まちがい|||||||||おもう|||

お 帰り なさい |かえり|

相変わらず 仲 が いい よ ね あいかわらず|なか||||

こちら に お 帰り に なる の は 久しぶり です ね |||かえり|||||ひさしぶり||

小百合 さん さゆり|

ええ その 本社 に 近い ほう が どうしても 便利 だ から ||ほんしゃ||ちかい||||べんり||

わかって い ます よ

すぐに 夕食 の お 支度 を いたし ます |ゆうしょく|||したく|||

本日 は 何 を お 召し上がり に なり ます か ほんじつ||なん|||めしあがり||||

お前 の 作る もの なら なんでも おまえ||つくる|||

急が ない から 着替え て おい て いそが|||きがえ|||

わかり まし た 着替え の ほう も 何 か リクエスト が お あり でし たら |||きがえ||||なん||りくえすと|||||

お 兄 様 が お 望み なら 深雪 は どの よう な 格好 でも いたし ます よ |あに|さま|||のぞみ||みゆき|||||かっこう||||

こら 調子 に 乗り すぎ だ |ちょうし||のり||

では お 話 を 伺い ま しょ う か ||はなし||うかがい||||

相変わらず あなた たち は 私 の こと が 気 に 入ら ない よう ね あいかわらず||||わたくし||||き||はいら|||

深雪 は そう です ね みゆき||||

実の 母 が 死 ん で から 半年 で 再婚 と なれ ば じつの|はは||し||||はんとし||さいこん|||

心 の 中 に しこり を 残し て も 仕方 の ない こと でしょ う こころ||なか||||のこし|||しかた|||||

大人び て 見え て も まだ １５ 歳 の 少女 です から おとなび||みえ||||さい||しょうじょ||

あなた は どう な の

その よう な 感傷 に は 縁 が あり ませ ん |||かんしょう|||えん||||

それ で 本日 は わざわざ なん の ご 用件 です か ||ほんじつ||||||ようけん||

じゃあ 単 刀 直入 に いう わ |ひとえ|かたな|なおいり|||

あなた に また 本社 の 研究 室 を 手伝って ほしい の よ |||ほんしゃ||けんきゅう|しつ||てつだって|||

でき れ ば 高校 を 中退 し て |||こうこう||ちゅうたい||

それ は 不可能 です 深雪 が 一 高 に 通って いる 間 は ||ふかのう||みゆき||ひと|たか||かよって||あいだ|

俺 も 一 高 生 で い ない と ガーディアン の 任務 が 果たせ なく なり ます おれ||ひと|たか|せい|||||||にんむ||はたせ|||

あなた が 進学 し なけ れ ば 別 の ガーディアン が 手配 さ れ た はず でしょ う ||しんがく|||||べつ||||てはい||||||

どこ の 業界 も 魔法 師 は 人手 不足 だ ||ぎょうかい||まほう|し||ひとで|ふそく|

いくら 四葉 で も そう 簡単 に 代わり の ガーディアン は 見つかり ませ ん |よつば||||かんたん||かわり||||みつかり||

自分 ほど 優秀 な 護衛 は い ない って 言い たい わけ じぶん||ゆうしゅう||ごえい|||||いい||

深雪 の 護衛 に 限って 言え ば その 通り です みゆき||ごえい||かぎって|いえ|||とおり|

あなた の よう に 優秀 な スタッフ を 遊ば せ て おく 余裕 は ||||ゆうしゅう||すたっふ||あそば||||よゆう|

うち の 会社 に は ない の だ けど ||かいしゃ||||||

遊 ん で いる つもり は あり ませ ん が あそ|||||||||

先日 も USNA の 海兵 隊 から 飛行 デバイス を せんじつ||usna||かいへい|たい||ひこう||

大量 受注 し て いる でしょ う たいりょう|じゅちゅう|||||

あれ だけ でも 前期 の 利益 の 20 % に なる はず だ |||ぜんき||りえき|||||

じゃあ せめて

本社 に 来 て この サンプル の 解析 だけ でも 手伝って くれ ない かしら ほんしゃ||らい|||さんぷる||かいせき|||てつだって|||

瓊 勾玉 系統 の 聖 遺物 ( レリック ) です ね けい|まがたま|けいとう||せい|いぶつ|||

どこ で 出土 し た ん です か ||しゅつど|||||

なるほど 国防 軍 絡み です か |こくぼう|ぐん|からみ||

解析 と おっしゃい まし た が まさか 瓊 勾玉 の 複製 なんて かいせき|||||||けい|まがたま||ふくせい|

請け負ったり は し て い ない でしょ う ね うけおったり||||||||

なぜ そんな 無謀 な 真似 を ||むぼう||まね|

オー パーツ の 中 でも おー|||なか|

現代 技術 で 人工 的 に 合成 する こと が 難しい から 聖 遺物 な ん です が げんだい|ぎじゅつ||じんこう|てき||ごうせい||||むずかしい||せい|いぶつ||||

この 仕事 は 国防 軍 の 強い 要請 に よる もの です |しごと||こくぼう|ぐん||つよい|ようせい||||

断る こと は でき ない わ ことわる|||||

しかし 国防 軍 とて |こくぼう|ぐん|

聖 遺物 の 人工 的 な 合成 が ほぼ 不可能 と いう こと ぐらい せい|いぶつ||じんこう|てき||ごうせい|||ふかのう||||

わかって いる はず だ

なぜ そんな 無 茶 な 要求 を ||む|ちゃ||ようきゅう|

瓊 勾玉 に は 魔法 式 を 保存 する 機能 が ある そう です けい|まがたま|||まほう|しき||ほぞん||きのう||||

それ は 実証 さ れ た 事実 です か ||じっしょう||||じじつ||

まだ 仮説 の 段階 です が |かせつ||だんかい||

十分 な 角度 の 観測 結果 を 出し て い ます じゅうぶん||かくど||かんそく|けっか||だし|||

事実 なら 軍 と して は 無視 でき ない でしょ う じじつ||ぐん||||むし||||

それ は 理解 でき ます ||りかい||

しかし 今 の FLT の 業績 を 考え れ ば |いま||flt||ぎょうせき||かんがえ||

あえて 火 中 の 栗 を 拾う 必要 は ない と 思い ます が |ひ|なか||くり||ひろう|ひつよう||||おもい||

既に 賽 は 投げ られ て いる わ すでに|さい||なげ||||

なんの 勝算 も なく です か |しょうさん||||

勝算 なら あり ます しょうさん|||

あなた の 魔法 が あれ ば 解析 は 可能 よ ||まほう||||かいせき||かのう|

俺 の 魔法 を 使って も 複製 できる と は 限り ませ ん が おれ||まほう||つかって||ふくせい||||かぎり|||

どうしても と いう の で あれ ば

サンプル を 開発 第 三 科 へ 回し て おい て ください さんぷる||かいはつ|だい|みっ|か||まわし||||

また 第 三 科 |だい|みっ|か

それとも その サンプル を お 預かり し ま しょ う か ||さんぷる|||あずかり|||||

結構 よ けっこう|

深雪 みゆき

少し 出 て くる すこし|だ||

しっかり 戸締り を し て 留守番 し て い て くれ |とじまり||||るすばん|||||

お 兄 様 |あに|さま

危機 管理 意識 の 足りない 人 の フォロー に 行って くる きき|かんり|いしき||たりない|じん||ふぉろー||おこなって|

Damn it ! Cast - jamming doesn ' t work ? damn||cast||||

I didn ' t expect this guy coming i||||||

幸運 だ と 言わ ざる を 得 ない な こううん|||いわ|||とく||

と いう 状況 です ||じょうきょう|

街路 カメラ の ほう は 心配 する な すでに 処理 を 始め て いる がいろ|かめら||||しんぱい||||しょり||はじめ||

ありがとう ござい ます 少佐 |||しょうさ

それにしても ずいぶん と 思い切り の いい 相手 だ な |||おもいきり|||あいて||

都心 じゃ ない と は いえ 都 内 で いきなり ライフル を ぶ っ放す と は としん||||||と|うち|||らいふる|||っぱなす||

油断 し て い た こと は 否め ませ ん が 恐るべき 技量 で し た ゆだん|||||||いなめ||||おそるべき|ぎりょう|||

魔法 は 使って い なかった ん だ な まほう||つかって|||||

間違い あり ませ ん まちがい|||

夜間 光学 スコップ のみ で 千 メートル 級 の 狙撃 を 成功 さ せる か やかん|こうがく|すこっぷ|||せん|めーとる|きゅう||そげき||せいこう|||

それ だけ の 腕 を 持つ スナイパー を 調達 できる 組織 は |||うで||もつ|||ちょうたつ||そしき|

世界 でも 限ら れ て くる せかい||かぎら|||

敵 の 正体 は 案外 簡単 に わかる かも しれ ない ぞ てき||しょうたい||あんがい|かんたん||||||

よろしく お 願い し ます ||ねがい||

ちょっと 待て 今 報告 が 入った |まて|いま|ほうこく||はいった

車 の ほう は 見つけ た そう だ くるま||||みつけ|||

こちら で 取り調べ た うえ 処分 しよ う と 思う が ||とりしらべ|||しょぶん||||おもう|

構わ ない な かまわ||

お 手間 を かけ ます |てま|||

その エプロン |えぷろん

気づ い て いた だけ まし た か きづ|||||||

美 月 が エプロン を 買い替える と いう ので 一緒 に 買って み た の です が び|つき||えぷろん||かいかえる||||いっしょ||かって|||||

あの おかしく あり ませ ん か

とても よく 似合って いる よ 自分 だけ の ガラス ケース の 中 に ||にあって|||じぶん|||がらす|けーす||なか|

こっそり 飾って おき たい くらい だ |かざって||||

お 兄 様 それ は いささか 猟 奇 的 だ と 思わ れ ます が |あに|さま||||りょう|き|てき|||おもわ|||

ところで あの 人 の 要件 は なん だった の です か ||じん||ようけん||||||

仕事 を 手伝え と いう の は いつも 通り しごと||てつだえ||||||とおり

だが 今回 の 仕事 は 面白 そう だ |こんかい||しごと||おもしろ||

お 引き受け に なら れる の です か |ひきうけ||||||

もの が もの だけ に 知らん顔 は でき ない |||||しらんかお|||

こうして サンプル を 預かった こと だ し |さんぷる||あずかった|||

これ が サンプル です か ||さんぷる||

魔法 式 を 保存 する 機能 を 持つ かも しれ ない と いう まほう|しき||ほぞん||きのう||もつ|||||

瓊 勾玉 系統 の 聖 遺物 だ けい|まがたま|けいとう||せい|いぶつ|

なぜ あの 人 は そんな もの を ||じん||||

軍 の 依頼 だ 複製 を 注文 さ れ た らしい ぐん||いらい||ふくせい||ちゅうもん||||

そんな 無 茶 な |む|ちゃ|

無 茶 な こと だ と 軍 の ほう でも 理解 し て いる だ ろ う む|ちゃ|||||ぐん||||りかい||||||

だが 聖 遺物 の 魔法 式 保存 機能 が 本当 に ある の だ と すれ ば |せい|いぶつ||まほう|しき|ほぞん|きのう||ほんとう|||||||

無 茶 を 承知 で 挑戦 する 価値 が ある む|ちゃ||しょうち||ちょうせん||かち||

と いい ます と

この システム が あれ ば 魔法 師 の い ない 部隊 に |しすてむ||||まほう|し||||ぶたい|

魔法 兵器 を 配備 する こと が できる まほう|へいき||はいび||||

聖 遺物 を 複製 でき れ ば せい|いぶつ||ふくせい|||

強力 な 魔法 を 発動 する 魔法 兵器 の 大量 配備 も 可能 に なる きょうりょく||まほう||はつどう||まほう|へいき||たいりょう|はいび||かのう||

そんな

俺 は 聖 遺物 の 兵器 利用 に 興味 は ない おれ||せい|いぶつ||へいき|りよう||きょうみ||

単に 魔法 式 を 保存 する だけ で は たんに|まほう|しき||ほぞん||||

魔法 師 の 代わり は 務 ま ら ない まほう|し||かわり||つとむ|||

しかし 魔法 式 を 保存 する 機能 は |まほう|しき||ほぞん||きのう|

機械 的 に 魔法 を 発動 する 上 で 不可欠 な もの だ きかい|てき||まほう||はつどう||うえ||ふかけつ|||

魔法 式 保存 の 機能 が 本当 なら まほう|しき|ほぞん||きのう||ほんとう|

その システム を ぜひ 解き明かし たい |しすてむ|||ときあかし|

でき ます よ お 兄 様 なら ||||あに|さま|

状況 を 報告 しろ じょうきょう||ほうこく|

横浜 の 魔法 師 協会 へ の 潜入 に 成功 し まし た よこはま||まほう|し|きょうかい|||せんにゅう||せいこう|||

引き続き 作業 を 進め ます ひきつづき|さぎょう||すすめ|

現地 協力 員 の 確保 に 成功 げんち|きょうりょく|いん||かくほ||せいこう

まもなく 行動 を 開始 する 予定 です |こうどう||かいし||よてい|

聖 遺物 の 奪取 です が 失敗 し た 模様 です せい|いぶつ||だっしゅ|||しっぱい|||もよう|

聖 遺物 の 魔法 式 保存 機能 を 確認 でき た の か せい|いぶつ||まほう|しき|ほぞん|きのう||かくにん||||

いえ それ も 現物 が ない と 解明 でき ない と の こと です |||げんぶつ||||かいめい||||||

魔法 式 保存 機能 が 事実 だ と して まほう|しき|ほぞん|きのう||じじつ|||

それ を 手 に 入れる こと が でき れ ば ||て||いれる|||||

我が 大 亜 連合 の 魔法 戦力 が 飛躍 的 に 上がる わが|だい|あ|れんごう||まほう|せんりょく||ひやく|てき||あがる

なんと して も 聖 遺物 を 確保 せよ |||せい|いぶつ||かくほ|

月 明かり 流れ込 ん で 影 を 並べ た つき|あかり|ながれこ|||かげ||ならべ|

鏡 に 映る 世界 は きよう||うつる|せかい|

モノクロ

寄り添う 心 と 心 重ね た 記憶 よりそう|こころ||こころ|かさね||きおく

リンク する 絆 と 傷 が 強 さ を くれ た りんく||きずな||きず||つよ||||

君 の ため に 何 が できる 私 が ここ に いる 理由 を きみ||||なん|||わたくし|||||りゆう|

確か な こと は ひと つ 結 ん だ 約束 たしか||||||けつ|||やくそく

曇り の ない 眼差し を くもり|||まなざし|

遮る もの は 何も ない から さえぎる|||なにも||

近く に いる 唯一 の 私 に だけ 届く 声 ちかく|||ゆいいつ||わたくし|||とどく|こえ

鏡 を 覗き込 ん だ 君 の 微笑み 顔 が み たい よ きよう||のぞきこ|||きみ||ほおえみ|かお||||

ただ それ だけ で いい