Tokyo Ghoul :re Episode 11
( ヘリ の ローター 音 )
( 政 ( まつり ) ) 大至急 迎撃 用 の ヘリ を 要請 しろ
楽しい ゴミ 掃除 だ
( 斬る 音 ) ( キジマ ) 裂 きっ … と
旧 多 ( ふる た ) 君 ( 旧 多 ) あっ
( キジマ ) 床 の 血 で 滑る な よ
( 旧 多 ) は … はい !
( 呉 井 ) う う … ん っ !
南 無 三 !
観 母 ( みる も ) 様 !
( 走る 足音 )
( 瓜 江 ( うり え ) ) 前方 は 俺 が やる
六 月 ( むつき ) は サイド を 頼む
( 六 月 ) うん !
( 才 子 ( さ い こ ) ) う っ
( 不 知 ( しら ず ) ) 才 子 どけ ! ( 才 子 ) あっ
( 喰 種 ( グール ) たち の 叫び声 )
( 琲 世 ( は い せ ) ) ん っ
( 琲 世 ) この レベル なら どの 班 に 行って も 活躍 できる な
みんな 成長 し てる ん だ
( 琲 世 ) よし このまま 上 まで 向か お う
( 才 子 ) あい ! ( 不 知 ) おう ! ( 瓜 江 ・ 六 月 ) 了解 !
( ドア が 開く 音 ) ( 習 ( しゅう ) ) あっ
マイロ !
( マイロ ) 習 様 … ご 無事 で ( 習 ) あっ … ああ …
松前 ( まつ まえ ) 下 の 層 まで CCG が …
先頭 は あの 女 だ
( 松前 ) 分かった
習 様 迎え の ヘリ が 参り ます ので 屋上 にて お 待ち ください
松前
なぜ マスク を 着け ない ?
誓う か ? 必ず 戻る と …
約束 し て くれる か ?
( 幼い 習 ) きょう は 早く 戻れ る か ?
( 松前 ) はい
( 幼い 習 ) 約束 だ
ええ
約束 は ―
でき かね ます
あ … 松前 …
習 様 どうぞ 生き て ください
もとより この 命 あなた の ため の もの
どう か ムダ に な さら ぬ よ う
( 習 ) その 言葉 は …
( ドア が 閉まる 音 )
( 習 ) ひきょう だ よ 松前
♪~
~♪
( 走る 足音 )
( 宇井 ( う い ) ) 佐々木 ( さ さき ) 上等 屋上 の 状況 が 気 に なる
君 は 先行 し て 索敵 を
( 琲 世 ) 了解 です
不 知 班長
頼 ん だ よ ( 不 知 ) おう !
( 物音 ) ( 才 子 ) お ?
すげ え
CCG ズ 忍者
( ヘリ の ローター 音 )
( 琲 世 ) 誰 も い ない か
これ だけ の 大 企業 が …
終わる とき は 突然 な ん だ な
( 松前 ) 習 様 どうぞ お 強く なら れ て ください ませ
あなた に は この いばら の 森 を 抜ける 力 が ござい ます
松前 は そう 信じ て おり ます
習 様 ご 無礼 は 承知 の 上 で ―
思う こと だけ は どうぞ お 許し ください
私 は あなた を ―
実の 弟 の よう に 愛し て おり まし た
( 爆発 音 ) ( 習 ) あっ
( 習 ) ふざけ た 喜劇 だ
( 宇井 ) 佐々木 上等
屋上 の 様子 は ?
佐々木 !
( 琲 世 ) ここ に は まだ 誰 も い ない よう です
( 習 ) ハッ !
情け の つもり かい ?
( 琲 世 ) 投降 し て ください
そう すれ ば 僕 が CCG に あなた に 対 する 所有 権 を 提言 し て …
“ 投降 ” だ と ?
( 琲 世 ) が はっ !
( 習 ) 投降 など し ない !
( 琲 世 ) う っ …
( 習 ) 父 が … 皆 が …
僕 を 生かす ため に その 命 を 賭 し た
もはや この 身 は 僕 だけ の もの で は ない
ミスター 佐々木 君 の こと など 知ら ない
( 下 口 ( し も ぐち ) ) 止まれ
( 喰 種 ) う う う … N ( 下 口 ) 新手 ?
われわれ で 駆逐 する 油断 する な !
( 下 口 ) どんな 野郎 か 知ら ない が …
( 喰 種 ) う う っ !
( 斬れ た 音 )
( 下 口 ) ぐ わ あっ !
ぐ っ !
( 戸賀 ( と が ) ) 下 口 上等 ! ( 戸賀 ・ 里見 ( さとみ ) ) くっ
( 下 口 ) ぐ は っ …
バ … バカ 野郎 ! 引け !
( 戸賀 ) え … 援護 を !
( 喰 種 の うなり 声 )
( 下 口 ) “ 引け ” っ つ っ て ん だ ろ う が !
( 喰 種 の うなり 声 )
( 喰 種 の うなり 声 )
死に て え の か ? バカ 女 ども !
この際 だ から 言って やる
俺 は お前 ら が 嫌い だ !
邪魔 くせ え ん だ よ 役立た ず が ! ( 戸賀 ・ 里見 ) フッ
とっとと 行 っち まえ !
( 戸賀 ) われわれ は 結構 好き で し た よ
下 口 上等
時間 を 稼ぎ ます
撤退 を !
( 走る 足音 )
( 戦う 音 ) ( 下 口 ) ああ …
( 攻撃 音 )
( 捜査 官 ) 下 口 班 と 連絡 途絶 !
新手 が 出現 し た もよう !
クイン クス 班 伊東 ( いとう ) 班 は 下 口 班 の 援護 を !
( 倉 元 ( くら もと ) ) 了解
どうも や な 感じ だ ね
( キジマ ) は あっ !
( マイロ ) ぐ ぐ っ
ぐ っ
( キジマ ) ふ ぬ ぬ ぬ ぬ っ !
( 伊 丙 ( い へい ) ) フフッ
( 松前 ) くっ
( 松前 ) やはり 強い !
( 伊 丙 ) ぼちぼち 終わ ろ っか ね ー アハッ
( 松前 ) う っ
( 伊 丙 ) フフッ
アハッ !
( 松前 ) あ あっ
( 松前 ) このまま で は …
だが どう すれ ば ?
私 に は もう …
習 様 …
そう で し た ね
私 に 残さ れ た 最後 の 武器 は …
( 松前 ) この 思い !
あっ
( 松前 ) 貫け !
あ … か は っ …
止ま ろ っか
戦闘 配置
来る ぞ !
( 梅野 ( うめ の ) ) う っ
梅野 !
あっ 根津 ( ね づ ) !
( 才 子 ) う … ああ … N ( 瓜 江 ) 米 林 ( よ ね ば やし ) !
( 武臣 ( たけ お み ) ) くっ !
うが っ ! ( 才 子 ) あ あっ
う っ ( 武臣 ) 無事 か ? 米 林 !
( 才 子 ) う っ あ … ありがとう
あっ
瓜 江 君 !
( 瓜 江 ) ぐ っ ! 不 知 !
押さえ て ろ 六 月 !
了解 !
( 不 知 ) 才 子 !
( 才 子 ) くう う う っ !
う わ ああ あっ !
う っ
う っ … やった か ? あっ !
( 瓜 江 ・ 六 月 ) あ …
そんな … N ( 武臣 ) あ …
( 倉 元 ) うそ だ ろ ?
こんな 化け物 ( もん ) じみ た 修復 見 た こと … う わ っ !
う わ っ !
( 不 知 ) あっ ( 六 月 ) 伊東 さん !
( 倉 元 ) う … う う っ …
が はっ !
う っ … あ ばら …
( 倉 元 ) おいおい マジ か よ
( 伊 丙 ) ハア … 穴 ぼ こ …
( 岡 平 ( おか ひ ら ) ) い … 伊 丙 上 等 …
( 伊 丙 ) 岡 平 … クインケ …
( 岡 平 ) は ?
よこせ って ん だ よ !
は よせ え !
( 岡 平 ) はっ はい !
( 松前 ) くっ
散れ や
( 松前 ) ぐ っ !
は よ 死にゃ せ !
は よ !
( 松前 ) もつ か ?
わが … 盾 …
( 伊 丙 ) クフフ …
( 松前 ) ぐ っ
( マイロ ) 松前 ! ( 松前 ) あっ
マイロ !
習 様 を 頼 ん だ ぞ !
( 伊 丙 ) ん に いい いっ !
っし ゃ ハッ !
( マイロ ) 胴体 無用 !
( 伊 丙 ) あ … N ( 斬る 音 )
( クインケ の 落下 音 )
( 倒れ た 音 ) ( 岡 平 ) 伊 丙 上 等 !
( 足音 ) ( キジマ ) お やおや
入 ( は いる ) 嬢 と も あ ろ う お方 が …
さよなら 美しい 人
あなた に も 味わわ せ て あげる と しま しょう か
ユウマ 氏 や おしゃべり アリザ を ―
ミンチ に 刻 ん だ この …
( 刺す 音 )
( キジマ ) ほ ?
( マイロ ) 執事 の … 生命 力 を …
ナメ る な …
キジマ さん !
( キジマ ) ほ !
くっ … ぎ っ …
( 松前 ) ファン クーロ !
( キジマ ) う う う っ !
うが っ ! う お っ ! が あっ !
ぐ っ !
ぐ ああ あっ !
( チェーンソー の 音 ) ( キジマ ) う わ あっ
( キジマ の 叫び声 )
キジマ さん …
( キジマ ) ものすごい 振動 ! ( チェーンソー の 音 )
( キジマ の 叫び声 )
( キジマ ) チーズ … チーズ が 食べ たい
( 松前 ) ん っ
( キジマ ) ぱ ち ょむ !
が ああ あっ …
( 松前 ) フン !
( キジマ の 叫び声 )
( キジマ ) ひ い っ !
あ ああ ああ …
( 倒れ た 音 )
( 松前 ) ユウマ アリザ マイロ
雪辱 は 果たし た ぞ
習 様 すぐに お迎え に …
俺 が 前 に 出る 旧 多 一 等 は 背後 で 待機 !
( 走る 足音 ) ( 旧 多 ) フッ
はい
ど … ど ゆ こ と … ?
( 捜査 官 ) 旧 多 一 等 ! 何 を やって いる ! ?
すみません “ 背後 で 待機 ” って
仲間 を 盾 に する など … N あなた 敬意 は ない の ?
はい ?
( 松前 ) う っ ( 旧 多 ) いやいや ―
実際 に 殺し た の あなた です から ね
っと
( 松前 ) ぐ っ !
( 松前 ) 視界 が …
( 旧 多 ) 誇り 高 げ に 生き て らっしゃる よう です が ―
( 足音 )
どんなに きれい に 取り繕って も …
しょせん ね 人殺し の 人食い でしょ ? 君 たち
まっ いい ん だ けど ( 松前 ) くっ … ん っ !
外れ ~
ごめん ね
( 松前 ) ハッ !
( 旧 多 ) ん っ N ( 切断 する 音 )
( 戦う 音 )
( 琲 世 ) この 包囲 網 の 中 ―
1 人 で どう やって 生き延びる つもり です か ! ?
この 選択 は 自殺 だ !
( 習 ) 白 鳩 ( ハト ) の 捜査 官 よ
君 が 考える こと で は ない
僕 は 君 を 倒し 行 ( ゆ ) く !
( 琲 世 ) 右 …
左 の フェイント
隙 を うかがい ながら の 蹴り
巻きつけ た 赫子 ( かぐ ね ) で ―
突き !
( 琲 世 ) ぐ っ
( 琲 世 ) 何となく 筋 が 分かる
次 は …
大振り の なぎ だ !
( 習 ) そう と も 懐かし の 手順 さ
( ぶつかる 音 )
( 琲 世 の 荒い 息 )
( 習 ) ハハハハハ … N やっぱり … 強い な …
( 琲 世 の 荒い 息 )
( 習 ) どう し た ? 佐々木 琲 世
キル ミー
( 琲 世 ) ハア …
( 金木 ( かね き ) ) 殺さ ない で …
( 斬れ た 音 )
( 琲 世 の 叫び声 )
( 足音 )
( カナエ ) うるさい 去勢 さ れ た ボルク !
カナエ ? 君 な の か ?
( カナエ ) Ya
( 戦う 音 ) ( 倉 元 ) あ …
( 道端 ( みち ば た ) ) 必ず 持ちこたえろ 倉 元 !
( 瓜 江 ) ぐ っ ! くっ …
くそ っ !
いくら 攻撃 を 加え た ところ で ―
あの 再生 力 を どうにか しね え と 意味 が ねえ
高 出力 の クインケ でも ありゃ い い ん だ が …
( 不 知 ) 俺 が … こいつ を 使い ます
( 瓜 江 ) ん っ
( 武臣 ) ぐ っ
( 戦う 音 )
( 瓜 江 ) くっ う っ
( 不 知 ) あ …
くっ
( 六 月 ) ん っ
( 不 知 ) いけ えっ !
( 刺さる 音 )
( タイマー の 音 )
( 爆発 音 )
( 道端 ) 起き上がって くれる な よ
頼む から …
ん ん っ … あっ !
( 道端 たち の 悲鳴 )
( 不 知 ) ぐう っ …
( カナエ ) バラ は なぜ 美しい か 分かる か ?
( カナエ ) バラ は なぜ 美しい か 分かる か ?
( 琲 世 の うめき声 )
枯れる 前 に 摘む から だ
せめて 習 様 の 美しい 思い出 と なって ―
去 ( い ) ね !
( 琲 世 ) ああ …
( 有馬 ( あり ま ) ) 琲 世 もう 一 度
( 琲 世 ) もう 立て ませ ん 有馬 さん
( 有馬 ) 立つ ん だ 琲 世
お前 の 仕事 を しろ
殺せ 俺 の よう に
お前 は 俺 の クインケ だ ( 琲 世 ) あ …
( 有馬 ) それとも 琲 世 … N ( 琲 世 ) あっ
もう 一 度 死ぬ か ?
( 琲 世 ) あっ
くっ …
( カナエ ) 一瞬 意識 が 飛 ん だ が … 何 だ ?
( 琲 世 ) ハア ハア … 嫌 だ … 僕 の もの だ …
ハア ハア … 僕 の 体 だ …
全部 … 僕 の … !
( カナエ ) 貴 様 ごとき が 習 様 に !
フン !
( カナエ ) 習 様 …
わが 誇り … わが 光 …
( 琲 世 ) や あ あ あっ !
わが 誇り … わが 光 …
わが …
( カナエ の 父 ) エマ 子ども たち を 頼む
( エマ ) はい
( カナエ の 父 ) ナタ エル アル ノルト カレン …
どう か ロゼヴァルト の 名 を 紡 い で いって くれ
( カナエ ) 家 を 出 て すぐに 母 は 倒れ た
2 人 の 兄 は 私 を かばって 命 を 落とし ―
私 だけ が 1 人 残った
月山 ( つき やま ) 家 に たどり つい た 私 は ―
兄 たち の 代わり に な ろ う と ふるまった
一族 の 跡継ぎ と して 父 の 願い を かなえる ため
( カナエ ) で は また あした 稽古 を
( 松前 ) ああ
( カナエ ) う っ … N ( 松前 ) カナエ !
問題 ない いつも の だ
( 松前 ) いつまで 隠し 通す つもり ?
今 は よく と も だんだん と 体つき も …
( カナエ ) 分かって いる
これ は 意地 だ
亡き 家族 へ の 思い
体 は 鍛え れ ば …
( 松前 ) 使用人 は 皆 感づ い て いる わ
気付 い て い ない の は 習 様 ぐらい の もの よ
( カナエ ) 習 様 …
私 の 心 は 今 も バラ の 森 に とらわれ た まま …
( エト ) テーブル ( カナエ ) いっぱい の 料理
( エト ) 海 ( カナエ ) ヴァーネミュンデ
眠たい …
( エト ) 病気 ( カナエ ) 母
( エト ) 誇り ( カナエ ) 習 様
( エト ) 死ぬ ( カナエ ) 必然
( エト ) 軽蔑 ( カナエ ) 人間 たち
( エト ) 眠る ( カナエ ) ふか ふか の ベッド …
眠ら せ て くれ
( エト ) 花 ( カナエ ) バラ
( エト ) 月日 ( カナエ ) 残酷
( エト ) うそ ( カナエ ) うそつき …
( エト ) 女性 ( カナエ ) 女性 …
( エト ) 愛さ れ たかった ?
( 荒い 息 )
( カナエ ) 愛さ れ たかった か だ と ?
愛さ れ たかった さ
( 足 を つかむ 音 ) ( 琲 世 ) う っ
( 習 ) カナエ …
習 様 …
( 習 ) 下がって なさい
( 琲 世 ) 何とも 悲しい 気持ち に なって ―
僕 は 懐かしい 一節 を 思い出し た
“ 私 の かわいい 欠落 者 ”
( ヘリ の ローター 音 )
“ 私 の かわいい 欠落 者 ”
“ あなた の 親 は あなた を 育てる のに ― ”
“ 失敗 し た ”
♪~
~♪
瓜 江 ! 弾 幕 足り た か ! ?
あ …
誰 も お前 を 罰し は し ない よ