シュタインズ ・ ゲート ゼロ (04)
( 岡部 ( お かべ )) ハッ !
( 銃撃 戦 の 音 )
( 銃撃 戦 の 音 )
( 銃撃 戦 の 音 )
ハァ ハァ ハァ …
( 岡部 ) ハァ ハァ …
( 隊員 ) あと 少し で 練馬 ( ねり ま ) 駐屯 地 だ
頑張って くれ
ハァ ハァ …
う う … う っ …
ハァ ハァ ハァ … ぐ っ …
あ … ああ …
ハァ ハァ …
( ヘリコプター の 音 )
( 岡部 ) ハッ ! ( 隊員 ) 見つかった 逃げろ !
( 岡部 ) あっ …
ハァ ハァ …
ああ っ ハァ ハァ …
ハァ ハァ …
ああ っ … あっ
あっ …
( 司令 官 ) とにかく 君 を 無事に 保護 できて よかった
岡部 君
( 岡部 ) ここ は …
一体 どこ です か ?
俺 の 仲間 たち は ?
( 携帯 電話 の 振動 音 )
あ …
( 携帯 電話 の 振動 音 )
( 司令 官 ) どうぞ
( 携帯 電話 の 振動 音 )
あっ
わ あー っ !
ハァ ハァ … あっ …
ハァ …
夢 … か
そう だ 世界 線 変動 なんて もう 起こる はず が ない んだ
ハァ …
♪~
~♪
( 真 帆 ( ま ほ )) ちょっと … 大丈夫 ?
あ …
( 岡部 ) これ は … この 感覚 は ―
まさか リーディング ・ シュタイナー ?
( 岡部 ) 比 屋 定 ( ひや じょう ) さん ここ は ? ( 真 帆 ) あ ? え …
岡部 さん の ラボ の 屋上 じゃ ない
クリスマス パーティー の 途中 で …
あっ ちょっと …
岡部 さん !
( 岡部 ) まさか … まさか !
( 岡部 ) ま ゆり !
ハァ ハァ ハァ …
( ドア の 開く 音 ) ( 一同 ) ん ?
( 荒い 呼吸 )
ハァ … あっ
( ま ゆり ) お かえり オカリン
真 帆 さん が 来たら プレゼント 交換 だ よ
あ …
ハァ …
あ …
( 紙袋 を 開ける 音 ) ( 岡部 ) ブッ !
あっ …
( カップル の 笑い声 )
( 岡部 ) ああ …
あっ …
まったく
( アマデウス 紅 莉栖 ( くり す )) へえ ~
( アマデウス 紅 莉栖 ) 変態 ?
ハァ … 違う
プレゼント 交換 で 当たった んだ
( アマデウス 紅 莉栖 ) なら 真 帆 先輩 に あげたら ? 着て くれる かも
セクハラ だろう それ は
そう ? 案外 喜ぶ と 思う けど フフフ …
怒って … ない の か ?
( アマデウス 紅 莉栖 ) ん ?
( 岡部 ) さっき 屋上 で 話して いる 途中 で 切って しまった だ ろ ?
( アマデウス 紅 莉栖 ) うん …
ええ でも すぐに かけ 直して きて くれた じゃ ない
忘れちゃ った の ?
え ?
( 岡部 ) かけ … 直した ?
俺 に そんな 記憶 は …
( 岡部 ) ああ … う っ …
待た せて ごめんなさい
( レスキネン ) アメリカ から の 電話 だった んだ が ―
あちら の 電波 状況 が 悪くて ね 手間取って しまった
だいぶ 遅い 時間 に なって しまって ―
申し訳なかった ね リンターロ
( 岡部 ) あ いえ
フフ … パーリィー に も 参加 さ せて もらった しね
( 真 帆 ) かわいらしい クレヨン で すね 教授
( レスキネン ) うーん
( 岡部 ) それ は ?
椎名 ( しい な ) さん が 用意 して くれた プレゼント
( レスキネン ) リンターロ は 何 が 当たった ん だい ?
( 岡部 ) あっ いや 俺 は …
( アマデウス 紅 莉栖 ) 隠す こと ない じゃ ない
( 岡部 ) ああ っ うるさい
もう 切る ぞ
( レスキネン ) アッハハハ …
だいぶ フレンドリー に なって くれて いる みたいだ ね
あの 子 の 口調 も だいぶ 砕けて る わ
これ は 本気で 期待 できる かも しれ ない よ 真 帆
期待 ?
恋愛 感情
彼女 が あなた に それ を 抱く んじゃ ない か って ―
教授 は 期待 して る の よ
( 岡部 ) な っ … 恋愛 ?
AI … です よ ね ?
アマデウス は 人 の 記憶 を 保持 し ―
人 の 脳 を 再現 する べく 作ら れた システム だ
つまり …
プロセス と 構造 は 同じ
( レスキネン ) アマデウス だって 恋 を する
いや ぜひ そう なって ほしい と 思って る よ
( 真 帆 ) もっとも それ が そう なって も ―
アマデウス は 本物 の 彼女 で は ないで す けど ね
( レスキネン ) アッハハハ …
真 帆 は どうやら お 気 に 召さ ない らしい ね
( 真 帆 ) ずいぶん 仲 よかった の ね ( 岡部 ) え ?
そう で ない と この 短 期間 で ―
アマデウス と ここ まで 親密に なれ ない わ
どの くらい 仲 よかった の ?
まさか 恋人 関係 だった … と か 言わ ない わ よ ね ?
( 岡部 ) まさか … 偶然 セミナー で
( 真 帆 ) それ は 前 に も 聞いた
本当に それ だけ な の ?
( 岡部 ) ん …
( 真 帆 ) ごめん ただ …
私 の 知ら ない 彼女 の こと が 知り たかった の よ ね
( 岡部 ) 紅 莉栖 の ?
( 真 帆 ) 何も 知ら ない の よ
長い つきあい だ と 思って た んだ けど
彼女 の 好きな 言葉 や 数字 や …
何も 知ら ない の
何も …
( ま ゆり ) みんな 最後 まで ありがとう ね
( フェイリス ) じゃあ 片づけ も 終わった し ―
メイクイーン で お茶 でも して いく か ニャ ?
( かえで ) 今 から ?
( フブキ ) 街 に は 悪人 たち が あふれて いる ぞい
( 由季 ( ゆき )) いい じゃ ない そんな 中 女の子 だけ で 乗り込む の も
( フェイリス ) 女子 だけ ?
( ま ゆり ) だ が 男 だ ー ! ( る か ) フッ …
( る か ) あっ すみません
僕 このあと 家 に お 客 さん が 来る こと に なって て
( フブキ ) えっ そう な の ? クリスマス な のに ?
( る か ) うん お 父さん の お 客 さん な んだ けど ―
僕 も 同席 して ほし いって
ごめん ね ま ゆり ちゃん
う うん 今日 は 久しぶりに みんな で ラボ に 集まれて ―
まゆ し ぃ は 楽しかった のです
( かえで ) そう いえば 橋田 ( は し だ ) さん たち は ?
ダル 君 は 鈴 ( すず ) さん と 少し お 話 が ある んだ って
( 由季 ) きょうだい の 話 って 言って た けど …
( 鈴 羽 ( すず は )) 羊 の 毛 って 聞いた とき に は どう か と 思った けど ―
意外 と 暖かい もん だ ね
よかった じゃ ない
母さん 誘って 行って き な よ
( ダル ) さ … 誘う ?
うん 2 人 見て る と じれったい から さ
今日 だって ろくに 話 して ない じゃ ん ?
う … ギャラリー が 多い 所 で ―
そんな リア 充 滅 せよ 的な こと 僕 は ちょっと …
ハァ …
それ で 話 って 何 ?
わざわざ 出かける の やめて まで
うん 前 から 気 に なって た んで 聞く けど さ
鈴 羽 父さん の 目 見て 正直に 答えて ほしい
何 が あった ?
( 鈴 羽 ) 何 って …
ここ ん とこ ラボ に も ラジ 館 に も い ない 時間 が 多い よ ね
どこ 行って る ?
( 鈴 羽 ) 何でもない よ
鈴 羽 が “ 何でもない ” と 言う とき は 何 か ある とき だ
( 鈴 羽 ) ん …
( ダル ) いい から 話して み
( 鈴 羽 ) 人 を さ 捜して る んだ
人 ?
( 鈴 羽 ) タイム マシン で 一緒に 未来 から 来た 子 が いる んだ
( ダル ) えっ ?
( 鈴 羽 ) でも はぐれて しまった
1998 年 の 秋葉原 ( あき は ばら ) で
( ダル ) あ …
( 岡部 ) そんな 話 が ? ( ダル ) うむ
( 岡部 ) 別れた とき 10 歳 と 言って たな ?
今 生きて いれば 22 歳 か
( ダル ) ずっと 捜す わけに も いか ん く て
タイムトラベル で 降りる たび に 捜して は いた らしい んだ けど
諦め かけて いた ところ ―
最近 ネット の 写真 で 見つけた らしくて
その 子 が これ と 似た 物 を つけて たん だって
それ で 1 人 で 捜して た と いう こと か
その 子 の 名前 は ?
聞いた んだ ろ ?
( ダル ) うん
椎名 かがり
椎名 !?
おい まさか …
うん まゆ 氏 の 娘
( 岡部 ) ち … 父親 は !?
ああ 違う 違う 実 の 子供 じゃ ない んだ って
戦災 孤児 だった の を 未来 の まゆ 氏 が 引き取った んだ って
あっ そういう こと か
( ダル ) 鈴 羽 の 話 じゃ 2036 年 の 僕 や まゆ 氏 は ―
タイム マシン の 開発 を 巡って 治安 部隊 に 追わ れて いた らしくて ね
( 鈴 羽 ) 父さん !
( ダル ) 俺 たち の こと は いい
治安 部隊 が そこ まで 来て る だ から 早く !
( ま ゆり ) 鈴 ちゃん
かがり を お 願い
( 鈴 羽 ) まゆ 姉さん … 分かった
( かがり ) 嫌 っ !
( かがり ) ママ と 一緒じゃ なきゃ 嫌だ !
ママ …
大丈夫だ よ かがり ちゃん
嫌 っ !
( ま ゆり ) 鈴 ちゃん が 一緒だ から
ママ と 一緒に いる !
ママ … ママー !
( ダル ) その あと 2010 年 に 来る 前 ―
1975 年 から 1998 年 に 立ち寄って ―
そこ で はぐれて しまった らしい ん よ
( 岡部 ) うん …
( ダル ) なあ オカリン 捜す の 協力 して くれる ?
こんな こと 頼める 筋 じゃ …
( 岡部 ) 分かった
ホント ?
( 岡部 ) 第 3 次 世界 大戦 戦災 孤児 … か
しかし 養女 と は いえ ま ゆり の 娘 と は …
25 年 後 でも あいつ は 優しい んだ な
あれ は 一体 何 だった んだ ?
あれ が 世界 線 の 変動 に よる もの だ と したら ―
何者 か が “ 電話 レンジ ” の ような もの を 作った
あるいは …
( アナウンサー ) 日本 政府 は ロシア に 対し ―
8 月 に 亡命 した ―
中鉢 ( なか ばち ) 博士 に ついて の 会見 を …
( アマデウス 紅 莉栖 ) 何 か 用 ?
( 岡部 ) いや ちょっと 相談 に 乗って ほしくて な
迷惑だった か ?
( アマデウス 紅 莉栖 ) 別に
あんた と 話す こと は 私 の ため に も なる んだ し
で どうかした ?
( 岡部 ) 12 年 前 に 消息 不明に なった 人 を 捜して いる んだ が ―
いい 方法 は ない か ?
( アマデウス 紅 莉栖 ) ふむ … 詳しく 教えて
ああ … いや 情報 も 何も ない んだ
( アマデウス 紅 莉栖 ) それ で 方法 と 言わ れて も ね
一 番 いい の は 警察 行く こと ね
だ よ な
( アマデウス 紅 莉栖 ) それ は でき ない って 顔 ね
あと は 新聞 や 興信 所 使う と か
( 岡部 ) アメリカ で は ダウジング と か 透視 と か
( アマデウス 紅 莉栖 ) テレビ に 出演 し たい なら ―
教授 に 頼んで 推薦 する わ よ
( 岡部 ) 言って みた だけ だ
フフ …
( 岡部 ) あっ …
( 真 帆 ) 牧 瀬 ( まき せ ) 紅 莉栖 は 死んだ の
( 岡部 ) あ …
すまない 一 度 切る
( アマデウス 紅 莉栖 ) ああ うん
( かがり )2000 年 問題 ?
( 鈴 羽 ) ちゃん と 勉強 した ?
( かがり ) 施設 で ちょっと …
( 鈴 羽 ) 公表 さ れて ない けど 問題 だった の は ―
この “ IBN 5100” って いう コンピューター だった んだ
だから この 修正 プログラム で 2000 年 問題 が 起き ない ように する
( かがり ) でも 未来 から 来た 私 たち が そんな こと して いい の ?
私 たち が いた 未来 も 変わっちゃ うんじゃ …
( 鈴 羽 ) 私 たち は シュタインズ ・ ゲート を 目指す ため …
未来 を 変える ため ここ に いる んだ
未来 を 変える ?
( 鈴 羽 ) そうだ あんな 世界 は 存在 しちゃ いけない んだ
その ため に は …
( セミ の 鳴き声 ) ( キーボード を 打つ 音 )
あ …
あ …
( 荒い 呼吸 )
( かがり ) ハァ ハァ ハァ …
ダメだ よ
そんな こと しちゃ … ダメだ
声 が … 聞こえる
( 鈴 羽 ) かがり !
( ドア の 開く 音 )
おう 鈴 羽
( 鈴 羽 ) どう ?
( ダル ) 警察 の 捜し 人 の データ を ひととおり 調べて みた けど ―
それ らしい 情報 は ない お
一見 平和に 見える この 世界 でも ―
身元 不明 や 行方 不明 の 人 って 結構 いる んだ ね
( ダル ) うん
そう いえば 父さん
オカリン おじさん に も 話した んだ っけ ?
うん いろいろ 当たって みて くれる って
そう な んだ 今度 お 礼 言わ なきゃ ね
きっと オカリン も 喜ぶ と 思う お
( 携帯 電話 の 振動 音 ) ( 岡部 ) あっ
( 携帯 電話 の 振動 音 )
( アマデウス 紅 莉栖 ) 何 ? また 居留守 病 ?
( 岡部 ) 図書 館 に いたんだ
( アマデウス 紅 莉栖 ) あっ ごめん
うん それ は 私 が 悪かった
謝る ごめんなさい
ハハ … 気 に し なくて いい のに
( アマデウス 紅 莉栖 ) そう は いか ない わ
間違った こと を ごまかしたり する の は 嫌いだ もの
ところで 何で 図書 館 に ?
( 岡部 ) ああ
12 年 前 から の 新聞 の バック ナンバー を 見たり … な
( アマデウス 紅 莉栖 ) 例の 身元 不明 の 人 ?
( 岡部 ) そうだ
( アマデウス 紅 莉栖 ) ん …
私 が 捜して み ましょう か ?
えっ ? そんな こと できる の か ?
( アマデウス 紅 莉栖 ) ええ アマデウス の 本体 は ―
ヴィクトル ・ コンドリア 大学 の 研究 棟 の サーバー に ある の よ
研究 用 の コンピューター と ネットワーク を ―
私 は 自在に 扱う こと が できる
オンライン 上 の 情報 を 調べる くらい 訳ない !
でも そんな こと やって しまって いい の か ?
( アマデウス 紅 莉栖 ) ああ …
( 岡部 ) ん ?
( アマデウス 紅 莉栖 ) バ … バレ なければ いい の よ !
ハァ …
( アマデウス 紅 莉栖 ) それ に 悪い こと を して いる わけじゃ ない んでしょ ?
( 岡部 ) 無論 だ
( アマデウス 紅 莉栖 ) なら あと は あんた の 判断 に 任せる わ
どう する ?
( 岡部 ) 少し 考え させて くれ
( フェイリス ) ニャニャッ そこ に いる の は 凶 ( きょう )…
( フェイリス ) じゃ なかった オカリン !
( 岡部 ) 何 だ ? 今日 は 珍しい 組み合わせ だ な
( フェイリス ) ちょっと る か ニャン の お 父さん に 頼ま れて
買い出し だった の ニャ
お 父さん の お 客 さん の 1 人 が うち に 住む こと に なり まして
その 準備 を
そう か
重そう だ が 手伝う か ?
( る か ) あっ いえ
大丈夫です 僕 だって この くらい
素振り も 毎日 して ます し
( フェイリス ) まあ あと 少し 凶 …
オカリン に は 頼み にくい 話 だった の ニャ
まあ ここ は フェイリス に お 任せ ニャ !
フフフ …
そう か
そう いえば 2 人 と も 昔 から 地元 か
( フェイリス ) ニャ ? ( る か ) ん ?
( フェイリス ) 行方 不明 の 女の子 …
とりあえず 黒木 ( くろき ) に 聞いて みる ニャ
( 岡部 ) 頼む
10 年 以上 前 の 話 です よ ね
僕 お 父さん に 聞いて み ます
( 岡部 ) ああ 悪い
それ じゃ そろそろ 行く ニャ ( る か ) はい
( フェイリス ) 凶 真 ( きょう ま ) ( 岡部 ) ん ?
これ から も 困った こと が あったら ―
難しい 顔 して ないで フェイリス たち に 話して ニャー !
フフフ …
( 携帯 電話 の 振動 音 ) ( 岡部 ) あっ
( 岡部 ) そう か
手がかり は な しか
( フェイリス ) ごめん ニャ
いや こちら こそ すまない
あっ でも おさげ の 幽霊 の 話 は 聞いた ニャ
( 岡部 ) 幽霊 ?
何 か 数 年 ごと に ―
うわさ に なって る 都市 伝説 ニャ
ラジ 館 の 辺り で “ 小さな 女の子 を 見 なかった ?” と 尋ねて くる ―
おさげ の 女の子 の 幽霊 が 出る らしい ニャ
レスキネン 教授 ?
( 鈴 羽 ) だ から もう いい って 言って る の あり が と ね
( ダル ) いや 手がかり は ない と 言った けど ―
諦め が 早 すぎ じゃ ね ?
( 岡部 ) どうした ん だ ?
( ダル ) あっ オカリン
これ 以上 父さん たち に 迷惑 は かけ られ ない
もともと かがり の 件 は 私 の 責任 な んだ から
バカ 言う な よ !
子供 の 責任 は 親 の 責任 だ ろ 常 考 ( じょうこう )
父さん
どう ? 今 の かなり パパ っぽかった 気 が する んだ けど
“ パパ 大 ち ゅき ” って 抱きついて も いい のだ ぜ
まっ それ は 置 い と いて ( 岡部 ) うん
( ダル ) “ 餅 は 餅 屋 ” って 言う っ しょ
人 捜し は や っぱ 専門 家 に 頼む の が 一 番 だ と 思った んだ よ ね
( 鈴 羽 ) 私 は 反対
これ 以上 知ら ない 人 に 知ら れる の は
( 岡部 ) 心当たり は ある の か ? ダル
チッチッチッ 甘く 見 ないで ほしい な
僕 は オタ だ けど 顔 は 広い のだ ぜ
とりあえず 連絡 は もう 済ませて ある の さ
( メール の 着信 音 ) ( ダル )… と
ちょうど ドンピ
よければ すぐ に でも 来て くれる って さ
( 鈴 羽 ) 父さん
ダル に 任せよう
オッケー 近く まで 来て る らしい んで ―
この あと 向かう って
また 早い な
( ダル ) 遅い より は いい んで ね ?
( ダル ) 遅い より は いい んで ね ?
( 携帯 電話 の 振動 音 )
( 携帯 電話 の 振動 音 )
( 携帯 電話 の 振動 音 )
( 岡部 ) ん ?
( 携帯 電話 の 振動 音 )
( 携帯 電話 の 振動 音 )
( 岡部 ) ルカ 子 ( こ )?
もしもし ?
( る か ) あっ 岡部 さん ? すみません 今 大丈夫です か ?
( 岡部 ) ああ どうした ?
あ あの …
僕 岡部 さん に 相談 し たい こと が あって …
今 から 会って いただけ ない でしょう か ?
( 岡部 ) 今 から ?
( る か ) はい
( 岡部 ) ああ これ から ちょっと 人 が 来る こと に なって て …
夕方 過ぎ じゃ ダメ か ?
( る か ) すみません
このあと は 僕 の ほう が …
( ノック ) ( 岡部 ) あっ
悪い あと で 連絡 する
はい 今 開け ます
あっ !?
くっ …
う っ … う う …
ハァ … ハァ …
( 萌郁 ( もえ か )) 連絡 を もらった ―
桐生 ( きりゅう )… 萌郁 です
上がって も ?
♪~
~♪