イタズラ な Kiss 2〜 Love in TOKYO #6
( 鴨狩 啓太 ( かもがり けいた )) 琴子 ( ことこ )!
おい !
おい !
( 桔梗 幹 ( ききょう もとき )) ?
( 幹 ) 琴子 !
おい 大丈夫 か おい
( 学生 達 ) うわ あ
どいて !
( 入江 直樹 ( いりえ な おき )) それ から どー す んだ よ ―
お前 わかって ん だろー な
こいつ が 俺 と 結婚 して る こと を
琴子 に
ちょっかい出す ような 気 に なる な よ な
俺 の 方 が あんた より ずっと 琴子 の こと 考えて やれる
あんた なんか より ずっと 大事に して やれる
ふーん
上等 じゃない か
♪~
( 入江 琴子 ) で ね ~ 目 が 覚めたら
心配 そうに 私 を 見つめる 入江 君 が いた のー !―
いつも クール な 入江 君 だ けど ―
あの 時 すご~く 優しげ な 目 を して て …
(2 人 ) へー …
たまに は 倒れて みる もん ね ~
( 石川 理美 ( いしかわ さとみ )) そうえば さ あの イケメン って 誰 ?
イケメン ?
( 小森 ( こもり ) じんこ ) あれ あれ
琴子 抱きかかえて 走って った 男 の 人
あ ~ 啓太 ?
同じ 看護 学科 の 鴨狩 啓太 イケメン かな ?
まっ 琴子 にとって は 入江 直樹 が 一番 だ と 思う けど
でも さ あの …
かか … かも かも … 何とか 啓太 って いう 人 の 慌てよう 見たら ―
琴子 の こと 好き な の かな って 一瞬 思っ ちゃった
うわっ 不倫 だ 不倫 !
( 理美 ) え えっ !!
啓太 が ? ナイナイ ナイナイ …
なーんだ 入江 と モメれば 面白い と 思った のに ー
ま … 琴子 が そんなに モテる わけない か
です よね ~
ん ? ちょっと ~
( 琴子 ) そして 1 か月 後 ―
看護 学科 1 年 目 の 夏休み が 始まった
おい !
うわっ !
( 啓太 ) やっと 起き やがった な
ほら やる ぞ !
( 品川 真里菜 ( しながわ まりな )) 啓太 が 何度も 起こして た の よ
私 … 寝て た ?
( 幹 )“ 入江 く~ん ” だって …
あんた 夢 の 中 に まで 入江 さん が 出てくる の ね
( 琴子 ) ああ ~ 夢 か ~
( 琴子 ) ああ ~ 夢 か ~
( 男性 の せき払い )
( 男性 の せき払い )
( 小倉 智子 ( おぐら ともこ )) シーッ
ごめん ! ごめん !
( せき払い )
( 琴子 ) そう 悲しい こと に 私達 は 夏休み を 返上 して ―
連日 課題 の レポート に いそしんで いた のです
( 幹 ) は ~ 疲れた 今日 も あたし達 頑張った わね ~
こんな 状況 な のに 誰かさん は のんき に 寝て る し …
よしっ ! じゃあ あと は さっき 分担 した ―
自分 の 担当 の ところ それぞれ まとめて いこう ぜ
( 幹 ) オッケー
じゃあ 今日 で みんな で 集まる の 終わり ?
そうだ な
そっか …
じゃあ さ みんな で パアーっと 遊び に 行か ない ?
毎日 レポート ばっか で や ん なっちゃって た し
打ち上げ 的な ?
( 真里菜 ) いいね !
( 真里菜 ) いいね !
( 啓太 ) よし 行く か
じゃあ 決まり !
あれ 智子 ちゃん は ?
ごめんなさい 私 バイト
智子 ちゃん バイト なんか して る の ?
どんな バイト して る の ? お 花屋 さん と か ?
ケーキ 屋 さん ?
それとも ウエートレス ?
デパ地下 で 働いて る の
( 琴子 ) あ … レジ ?
ううん 魚 売り場
( 一同 ) うわっ !
合って る …
ん ?
いやいや …
じゃ 私 そろそろ 行か なきゃ バイバイ
バイバイ
じゃあね
あたし 達 も そろそろ 行こ っか !
うん
うん
そうね
じゃあ ボウリング と か は ?
あたし 一応 マイ ボール 持ってくる わ
マイボール ?
あたし お金 ない ん だった おろして こ なくちゃ ―
モト ちゃん 待って !
追っかける から 校門 で 待って て !
( 琴子 ) はーい―
( 啓太 ) おう
よしっ じゃあ 行き ます か !
校門 は こっち だ お前
あ … こっち ?
あ … こっち ?
( 啓太 ) ああ
( 船津 誠一 ( ふなつ せいいち )) 入江 さん
この後 みんな で サクッ と ―
ご飯 でも 行こう って 話 に なって る んです けど
よかったら どう です か ?
いや 俺 は いい
( 男性 ) そうだ よ な ~!
入江 は 家 で 奥さん が 手料理 作って 待って んだ もん な ~
( 男性 ) うらやましい ! 外食 より 断然 そっち の が いい です
( 男性 ) あ ~ 俺 も 結婚 してえ
残念 です 入江 さん と お酒 を 酌み 交わし ながら ―
分子 細胞 生物 学理 に ついて 話し たかった のです が …―
それ より 入江 さん 今日 の 1 限 で …
♪~
琴子 絶好調 ね
やる でしょ ? 任せて って 言った じゃない の ~
( 幹 ) はい 真里奈
ありがと
ちょっと 休憩 したら すぐ 次 の ゲーム 始める わ よ
やる か !
あっ モト ちゃん あたし に 持ち 方 教えて !
ついて らっしゃい
ついて らっしゃい
はい
ほらっ
あっ ありがとう
はぁ … なんか 大声 出したら スッキリ した ~
だろ ?
でも お前 なんか 相当 たまって る みたいだ な
最近 入江 と うまく いって ない の か ?
あ … いや そう いう わけ では …
まあ ある んだ けど ね
入江 君 最近 忙しくて
家 でも すれ違い ばっかり で ―
たまに 会って も …
私 の 勘違い かも しれ ない んだ けど なんか … 冷たくて …
お前 さ ~
いつも 入江 に 対して 力み すぎ なんだ よ
肩 の 力 抜け よ ! なっ ? リラックス !
ったく しょーがねー なあ
今日 は 俺 が とことん 相手 して や っか !
いい よ 啓太 の 情け なんか いら ない よ !
いい から ! なっ !
( 琴子 ) いやー おごって もらって 悪い ねえ ~
琴子 が いる の に 負ける なんて
屈辱 だ わ ~
よし ! じゃ カラオケ に でも 行く か
いい わ ね ~ 今度 は カラオケ 対決 ね
次 こそ 絶対 勝って やる んだ から
じゃあ 私 は この 辺 で
( 啓太 ) おい お前 逃げる 気 か ?
いや 一応 … 人妻 だし ?
( 啓太 ) この 野郎 ~ 帰さ ねえ ぞ !
( 真里菜 ) 抜け駆け は 許さ ない わ よ !
そう よ
そう よ
いや 帰して ~
あ … でも この 子 入江 さん に ご飯 作 ん なきゃ いけない の か
そう そう そういう こと それ な の よ
だから 帰して ~ お 願いっ !
帰しちゃ マズい だろ ~ たまに は ね パーっと 行こう ぜ
( 男性 ) あれっ ?
看護 学科 の !
( 真里菜 ) あっ 入江 さん じゃない !
( 幹 ) あ ~ 入江 さん !
ホントだ 入江 く~ん !
( 真里菜 ) こんばんは ~!
こんな とこ で 何 して る の ? 入江 君
晩飯 医学 科 の 連中 と
そっか
ま … 真里奈 さん
こっ こんな とこ で 会える なんて ―
僕ら は やはり フタゴ ムシ の ように
離れ られ ない 運命 な んです ね
フタゴ ムシ ?
はい ! 金魚 の エラ に ついて いる 寄生虫 です
出会った 後 で 一体 と なって ―
そのまま 生涯 を 共に 送る んです ―
ロマンチック です よ ね ?
おかしい ね あの 二人 ! ねっ 入江 君
ああ
あ … あの ね 私 ―
さっき みんな で ボウリング 行ってきた んだ !
ボウリング ?
( 琴子 ) そう ! 私 すごい んだ よ ~ 初めて な のに ―
入江 君 の こと 考え ながら 投げて たら ―
バンバン ストライク 出し ちゃって !
あ ~ 入江 君 に 見て ほしかった な ~
( 男性 ) 入江 時間 ヤバい から そろそろ 行く ぞ
じゃあ … 俺 行く から
♪~
おい !
そんな 飲み会 行く 時間 ある なら
もう少し 奥さん の こと 大事 に しろ よ
えっ … ちょっと …
琴子 の 気 を 引く の も 大変 だ な
お前 の おせっかい に は うんざり な んだ よ
( 琴子 ) それ は ひどい よ 入江 君
啓太 は 私 の ため に 言って くれた んだ よ !
私 が … へこんで る の 知って て …
( 直樹 ) じゃあ お前 鴨狩 と 一緒に 帰れば いい じゃねえ か
お前 の こと 随分 ご 心配 らしー から
ひどい !
どうして そんな こと 言う の ? 入江 君 の バカッ !
( 真里菜 ) 琴子 !
追いかけ ない の か ?
あんた が 行か ない なら 俺 が 行く
( 幹 ) ちょっ … 啓太っ もう !
( 真里菜 ) モト ちゃん 待って よ !
( 幹 ) 真里奈 もう 早く !
( 琴子 ) 入江 君 あんな イジワル な こと 言う なんて ―
私 は ただ 入江 君 と 一緒に いたかった だけ な のに …―
私 の こと 嫌い に なっ ちゃった の ?
( すすり泣き )
( 啓太 ) おいっ !
入 …
入江 じゃねー よ
ごめん ね 啓太
いろいろ 嫌 な 思い さし ちゃって …―
私 達 の せい で …
全然 関係ない のに …
( 啓太 ) 関係ない なんて …
関係ない なんて 言う な よ
あんな 奴 …
やめ ちまえ
( 入江 紀子 ( のりこ )) お待たせ ~!
( 入江 重樹 ( しげき ) 達 ) おお~っ !
今日 は ね ママ 腕 ふる っちゃって
ちらし 寿司 作った の よ ~
( 入江 裕樹 ( ゆうき )) わあ 僕 の 大好物 だ ~
おお おいしそう だ なあ ~
( 相原 重雄 ( あいはら しげお )) 奥さん こりゃ お 店 で 出せる レベル です よ
いえいえ 素人 の 料理 を
プロ の 方 に お 出し する なんて 恥ずかしい んです けど …
さっ どうぞ
(2 人 ) はい いただきま~す
どうぞ …
あ ~ ほら イカ も … イカ も イカ が ? なん つって
サアモン だい です ! これ は 何 でしょう ?
サーモン …
さすが ~!
( 重雄 ) いり ちゃん ―
この イクラ うま すぎて イクラ でも 食える ばい
一本 取ら れた ばい !
ごちそうさま
あら もう いい の ? お 兄ちゃん
ああ 風呂 入って 寝る よ
ごちそうさま
( 紀子 ) あら … 琴子 ちゃん まで
少し … 夏バテ 気味 で
お 義父 ( とう ) さん
(2 人 ) んっ ?
( 琴子 ) 書斎 少し 使わ して もらって も いい です か ?
ん … ああ もちろん 構わ ん よ
すいません 夏 休み明け に 前期 試験 始まる んで …
あら … じゃ お 兄ちゃん と 勉強 すれば いい じゃない ?
入江 君 寝る って 言って た し
そんな の 気 に し なく たって いい の よ !
でも … 邪魔 し たく ない んで
じゃあ 後 で 洗い物 し ます ね
ぜーったい 変 よ あの 二人 ! 最近 いつも こんな 感じ だ し …
ああ … どー し ましょう
こう なったら 離婚 も 時間 の 問題 かも な
( 紀子 ) 裕樹 ! 何 言って ん の !
夫婦 ゲンカ は 犬 も 食わ ない って 言う し … 少し 見守り ましょう よ
間脳 …
ん ~ はし ?―
あっ 橋 ( きょう )…
ああ ~
ダメ だ ~ 全然 集中 でき ない !
♪~
( 琴子 ) どうしても ―
あの 時 の 啓太 の 声 が 耳 から 離れ なくて …
あんな 奴 …
やめ ちまえ
アハハ …
やっだ も おー 啓太 ったら ~!
冗談 ばっか !
人妻 を からかわ ないで よね
帰る ぞ 送って やる から
ありがと !
( 琴子 ) それ から 二人とも 一言 も しゃべれ なかった ―
冗談 に して も 慰め に して も ―
入江 君 以外 の 人 に 抱きしめ られた こと なんて なかった から …―
私 パニく っちゃって …―
入江 君 と は あれ 以来 ほとんど 口 きいて ない な ―
何とか 仲直り し たい んだ けど …―
避け られて る みたいだ し …
考えて も 無駄 無駄 !
よし ! 寝よう
♪~
( 琴子 ) 優し そうな 寝顔 …―
どうして こんなふうに なっ ちゃた んだろう 私 達 ―
こんなに 近く に いる のに kiss も でき ない よ …
( 琴子 ) そして 長かった 夏休み が 終わり いよいよ 新学期
( 幹 ) おはよ !
なんだ … モト ちゃん か
何 よ ~ 会い たく ない 人 でも いる わけ ?
別に そう いう わけじゃ …
あっ 啓太
あら
よ お 久しぶり
久しぶり …
琴子
はいっ … 何 !?
お前 ちゃんと …
病態 生理 の とこ まとめ といた だろう な !
えっ ? 病態 生理 ?
まさか てめえ やって ない ん じゃねー だろー な !
おおっ …
分担 して やる って 言った だろーっ !
ごめんなさい ! ごめんなさい …
( 琴子 ) よかった いつも通り の 啓太 で ―
やっぱり この 前 の 夜 の こと は 冗談 だった んだ
落ち着け って …
あー ごめんなさい !
♪~
入江 君 …
( 琴子 ) いい 成績 取って 入江 君 に 認め られ たい ―
そして 仲直り する んだ
よし …
えーと …
( 琴子 ) えっ ! 入江 君 もう 行く の ?
ああ 調べ たい こと が ある から
じゃあ 今 から 朝 ご飯 急いで 作る から 待って て
いら ない
( 琴子 ) えっ でも 入江 君 顔色 あんまり よく ない …
いってきます
( ドア が 閉まる 音 )
頑張ろー ね
( 教員 ) で は 始めて ください
♪~
( 教員 ) はい ここ まで
はぁ …
( 琴子 ) そして あっという間 に 3 日間 の 試験 が 終わった
あ ~ 終わった 終わった
あ ~ 疲れた ~
どう だった ? 琴子 さん
うん まあ … 手応え は あった って 感じ かな ?
すごーい !
ホント か よ
ホント だって ばあ ~
( 船津 ) 真里奈 さ~ん !
真里奈 さん …
何 ? なんか用 ?
覚えて おいで でしょう か ? あの 熱い 約束 を
何 だ っけ ?
僕 が 入江 さん を 抜いて トップ に なったら ―
僕 と 付き合って くれる と いう 約束 です よ
げっ !? 本気 だった の ?
( 船津 ) はい 僕 は いつ だって 本気 です
この 夏 休み 一歩 も 外 に 出 ず に 猛勉強 し ました …
で 船津 さん 試験 の 出来 は ?
今日 の 試験 …
手応え は 十分 でした パーフェクト でした !
僕 は 99,9% 入江 直樹 に 勝つ そう 確信 し ました !
では !
ハハハ …―
入江 さん は どこ だ ?
え ?
大丈夫 ! 入江 君 が 負ける はず ない から
そー よ ね !
大丈夫 と は 思う けど
一応 入江 さん に 確認 して みよう ? 試験 の 出来 !
行く よ ! 早く !
啓太 も 行く わ よ !
( 船津 ) あなた 方 も 来た んです か
入江 さ~ん !
どっ どう でした 試験 は ?
試験 ?
ああ …
ダメ だった
( 琴子 達 ) ええっ !!
入江 さん が ダメ な わけない でしょ ?
冗談 やめて ください !
いや … 今 まで に ない 最悪 の 出来
いやったあ ~! 俺 が 一番 だ !―
真里奈 さん …
ああっ …
入江 君 本当 ?
ああ
どこか 体調 でも 悪い の ? 熱 は ?
もう いい よ 大丈夫 だ から ―
じゃあな
ちょっと あんた 達 ギクシャク して ん じゃない の ?
ケンカ した と か ?
別に …
ふーん …
でも 入江 さん の あの 態度 … 琴子 嫌わ れて る ん じゃない の ?
そんな こと ない ! 入江 君 は ただ 疲れて る だけ よ !
( 幹 ) 真里奈 に は 船津 さん が いる し
ライバル が どんどん 減って いく わ
だから 違う って ば !
( 啓太 ) 落ち着け よ
だって …
ずっと こんな 調子 な の か ?
うん …
ふーん
あの 夜 から もう 1 か月 近く 経って んだ けど
俺 が 原因 か ?
違う よ ! 啓太 は 全然 関係ない よ
だから 関係ない なんて 言う なって 言った だ ろ ?
へ ?
関係ない なんて …
でも … あの 時 言った の … 冗談 でしょ ?
冗談 じゃない よ
俺 あん 時 言った こと 本気 だ から な
啓太 …?
そういう こと だ から ―
あんな 冷たい 奴 の とこ に いたって 幸せ な ん か に なれ ない んだ よ
さっさと 離婚 しちゃえ よ
( クリスティーヌ ・ ロビンス ) 金之助 ( きんのすけ ) コッチ 終 ワリマシタ デ !
( 池沢 ( いけざわ ) 金之助 ) うん おう よ ! そろそろ 閉め っか
( 直樹 ) もう 閉める の か ?
はい な ! また 明日 来て な …―
入江 ~!
( クリスティーヌ ) OH ! 直樹 !
オッ 何 クウ ? ナンデモ ユーテ ン カ ン ?
こら ! 作る の は わし なん じゃ
簡単 な ので いい よ
あ … 竜田揚げ 定食 できる ?
メッチャ めんどくさい もん …
金 チャン !
おおきに
( クリスティーヌ ) ショウショウ オ 待チ クダサイ 直樹
( 金之助 ) はい よ
金之助 ノ 作ルモン ムッチャ オイシイ デス ネン
当たり前 の こと ぬかす な !
うん うまい な
ソーデッシャロ ?
ワタシ ガ イル カラ 金之助 ハリキッテ マス ネン
何言っとんじゃ …
仲 いい んだ な
な わけ ある かい ! 誰 が こんな 奴 と …
ソリャ モノゴッツ ~
オッ 琴子 ト 直樹 ダッテ 仲エエ ヤンカ
さあ … どーかな
今 は ダメ かな
なん や ねん どー いう こっちゃ ねん
お前 琴子 泣かせ と ん の か
って いう か … なんか 俺 の 調子 が 今ひとつ
なん や お前 病気 ちゃう か ? 医者 の 卵 やろ が ! 情けない のう
別に 病気 じゃない けど
まあ 夜 は 寝れ ない か な
じゃあ なん や ? 何 が どー や ねん !
自分 でも わから ない
なんで 俺 が ―
琴子 に ああいう 態度 を 取って いる の か ―
あの 鴨狩 って 奴 が 琴子 の 前 に ウロウロ して から …
なんか 琴子 を 見る と 妙 に イライラ する
お前 ホンマ に わから へん の か ?
何 が ?
ハハハ …
アホ ちゃう か ? 天才 とか ぬかし といて 寝ぼけ と んな よ
なんで 俺 に わから ない こと が お前 に わかる んだ よ
ヤキモチ や
そら ただ の ヤキモチ やろ が
ヤキモチ ? 俺 が ?
まさか お前 じゃない んだ から …
( 金之助 ) アホ か それ が そー な ん じゃ !
えー か ? わし は な お 前 の せい で ―
6 年 も ヤキモチ を 焼き 続けた 大 ベテラン な ん じゃ
その 大 ベテラン 様 が 言う てる から 間違い ない わ !
お前 は 琴子 と その 男 に ―
ヤキモチ 焼い と ん の や ―
ハハッ
天才 はん でも 嫉妬 に 苦しむ ん や なあー
ハハハ …
ところで なん や ?
琴子 に 変 な 虫 が つきまとって ん の かい な
一発 ヤキ 入れたら なあ か んな ー
( クリスティーヌ ) 金之助 ! ワタシ ニモ ヤキモチ ヤイテエー デ
アホ かっ !
金 チャン ヤ コ !
( 金之助 ) そんな モチ 焼か へん
( 琴子 ) 半袖 だった シャツ が 長袖 に 替わった のに ―
入江 君 と 私 の 関係 は あの 夏 の 日 の まま …
入江 君 …
♪~
( チャイム )
琴子 どう だった の ? 試験 の 結果
随分 自信 あった ようだ し ~
もったい ぶら ないで 見せ なさい よ ー !
もったい ぶら ないで 見せ なさい よ ー !
ああ ~!
何 これ ! 51 点 36 点 …
48 点 平均 43 点 !? ええ~っ ?
( 啓太 ) やめとけ よ
ん もう いー じゃない の !
ほら !
ありがとう 啓太 …
お~ま~え~!
よくも こんな 点 取って 自信 満々 で いられた もん だ な …
こんな 点数 で 看護師 に なれる と 思って ん の か !
あー ごめんなさーい
ああ !!
ああ !!
あ ~…
( 琴子 ) ごめんなさい ~
( 啓太 ) ああ !!
( 啓太 ) ああ !!
( 琴子 ) わー 怖い ようっ
( 琴子 ) わー 怖い ようっ
はぁ ~ お祓い でも 行こう か な ?
へ ?
最近 全っ然 いい こと ない んだ よ ね
入江 と まだ 仲直り できて ない の ?
うん
テスト で いい 成績 取って 入江 君 に 褒めて もらって ―
仲直り する きっかけ に なれば な と ―
思った んだ けど …
それ も ダメ だった
きっかけ ねえ …
こういう 時 どう したら いい んだ ろ ねえ 理美 ?
うっ …
どうした の 理美 大丈夫 ?
あっ 私 みたいに ケーキ 食べ すぎた ?
もしかして … 妊娠 !?
う おっ ?
そう な の
私 …
でき ちゃった みたい
( じんこ ・ 琴子 ) ええーっ !!
( 理美 ) あっ 妊娠 検査薬 で 調べた んだ けど ね …
ど ど … ど ど … どー する の ?
( じんこ ) 良 ( りょう ) 君 は ? 知って ん の ?
うん
な … な … 何て ?
結婚 しよう って …
(2 人 ) ウソ ! 結婚 !?
子供 も 産んで くれー って …
順番 逆に なっ ちゃった けど ね
もう 今時 そんな の 普通 普通 !
理美 おめでとう
おめでとう
ありがとう
( じんこ ) で 式 は ? いつ や ん の ?
安定期 に 入った らし よう か って 話して る の
そっかあ ~ 理美 が ママ か …
琴子 も さ 早く 入江 直樹 と 仲直り して ―
作っ ちゃい なさい よ
もう 夫婦 そろって 結婚 式 来て よ !
うん … そーねー
( 紀子 ) まあ ! 理美 ちゃん が !?
素敵 ねー 結婚 に 赤ちゃん !
お祝い し なく っちゃ ね
( 琴子 ) はい ! 出産 予定日 は 来年 の 6 月 頃 なん です って
まあ ~
きっと 理美 ちゃん に 似た かわいい 女の子 ね
ああ … 早く 琴子 ちゃん も お 兄ちゃん と …
あ … これ ばっかり は … ねえ ?
( 琴子 ) お 義母 ( かあ ) さん ―
本当に 赤ちゃん 欲しい ん だろう な …―
でも 私 達 最近 kiss も して ない んです
( 紀子 ) でも ね 琴子 ちゃん
人 の 幸せ は うつる って 言う から ―
きっと 琴子 ちゃん に も 近い うち いい こと が ある と 思う わ
お 義母 さん …
ありがとう ございます
よしっ
入江 君 … あのね ちょっと いい ?
何 ?
( 琴子 ) ああ …
あの ね すごい ニュース な の
理美 が ね なんと … 良 君 と 結婚 する んだ って !
しかも お腹 の 中 に は 赤ちゃん が いる の !
へえ …
よかった な
うん それ で ね …
安定期 に 入ったら 式 挙げる んだ って
入江 君 と 一緒に 出席 して って 理美 が
ああ
理美 の 結婚式 って どんな 感じ なん だろう ね ~
楽しみ だ ね ~―
私 は ウエディングドレス だった けど ―
理美 は 白無垢 も 似合い そう―
あ ~ いいね ~ 結婚式 !
あんな 幸せな こと なら 何回 やって も いい よ ね !
私 も もう 一回 やり たい な ~
… なんて ね
話 って それ だけ ?
あ … うん―
ごめん ね 勉強 の 邪魔 して
琴子 ?
( 琴子 ) もおっ !
( 直樹 ) 何 す んだ よ !
( 琴子 ) もおっ ! もおっ !
おいっ ! 琴子 !―
やめろ ! 何 して んだ !
やだ !! こんな の 違うっ !―
こんな の 違う んだ から !
もう 嫌だ …
入江 君 が 私 の こと 見て くれ ない なんて もう 嫌 !―
私 の こと なんて 入江 君 は どー だって いい ん でしょう ?
私 が 何 した って どうした って !―
啓太 は 私 の こと 好き だって 言って くれた !―
あんな 冷たい 奴 やめとけ って …
入江 君 は ―
もう 私 の こと 好き じゃなく なった ん でしょ ?―
ううん 違う …
最初 から 好き じゃなかった ん でしょ ?
落ち着け !
やあだっ ! なんで …
なんで …
なんで 私 なんか と 結婚 した の ?
私 ばっかり … 私 ばっかり すごく 好き で …
もう 嫌 !!
琴子 !
( 紀子 ) 琴子 ちゃん どうした の ? ねっ どこ 行く の ?―
ねっ ねっ 琴子 ちゃん !
♪~
( 琴子 ) 自分 が 一番 怖くて 聞け なかった こと を ―
でも ずっと 心 の どこか で ―
いつも 思って いた こと を 言って しまった
( 泣き声 )
( 琴子 ) 自分 で ピリオド を 打って しまった …
( 琴子 ) 私 達 … もう おしまい な の ?
♪~
俺 ん とこ 来る か ?
( 教員 ) 再 テスト を 行い ましょう
( 啓太 ) お前 さあ 何の ため に 看護師 に なり てー の ?
( 幹 ) 我 は 心 より 医師 を 助け ―
我 が 手 に 託され たる 人々 の 幸 の ため に 身 を 捧げ ん
( 細井 小百合 ( ほそい さゆり )) あなた … 男 ね ?
ダメ よ !
あたし の … 夢 …
( 琴子 ) 入江 君 が お 医者 さん に なる から ―
その お 手伝い が し たい の
( 琴子 ) 入江 君 …―
聞こえる ?