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残響のテロル, Zankyou no Terror (Terror in Resonance) Episode 9

Zankyou no Terror ( Terror in Resonance ) Episode 9

俺 たち もう 手 を 引 い た 方 が いい ん じゃ な いか な って …

このまま だ と さらに 大勢 の 人間 が 犠牲 に なる

私 は どう なって も いい の

あんた の 命 なんて どう だって いい わ

だいたい 彼ら に 未来 なんて ある と 思って る の ?

リサ

今度 は 前 の よう に は いか ない

俺 たち に は 時間 が …

分かって る さ

時間 が ない から 行く ん だ

締め 上げ て 全部 吐か せ て やり ます よ

警視 庁 の 柴崎 と 申し ます

少し お 時間 を 頂け ます か ?

えー っと …

上がり なさい

この 年 に なる と

訪ね て くる 人 も めっきり 少なく なる

特に 妻 が 亡くなって から は そう です

でも いつか あなた たち み たい な 人 が 来る かも しれ ん そう 思 っと り まし た

私 が 知り たい の は アテネ 計画 に つい て です

あなた 方 は 全国 の 5 歳 以下 の 孤児 たち に 知能 テスト を 実施 し

選ば れ た 子供 たち を 集め て その 痕跡 を 消し た

間違い あり ませ ん ね

山本 茂 の こと は ご存じ です か

元 厚生 省 の 政務 次官 です ね

3 年 前 に 亡くなら れ た と か

彼 は あそこ で 何 が 起こった の か を 告発 しよ う と して おった の です

心安く 夜道 を 歩 い て い たい の で あれ ば

お 帰り に なった 方 が 賢明 です

羽村 お前 は 外し て くれ

何 言って ん すか

ここ まで 来 て おめおめ 帰れ ませ ん よ

サヴァン 症候 群 を ご存じ です か ?

確か 特定 の 分野 に 限って 異常 に 優れ た 脳 の 働き を 示す 症状 だった と

知ら れ て いる の は 暗算 暗記 や 音楽 映像 を 再現 する 能力 など

特定 の 分野 だけ に 人 並み 外れ た 能力 を 持つ 代わり に

他者 と コミュニケート でき なかったり

様々 な 代償 を 支払う 者 も いる

その サヴァン 症候 群 に 似 た 状態 を 人工 的 に 作り出し

人 並み 外れ た 優秀 な 人間 を 作り出す

それ が アテネ 計画 の 目指す もの で し た

集め られ た 子供 たち は 全部 で 26 人

彼ら は 皆 被 験 体 で し た

被 験 体 って

そんな こと が 可能 な ん です か

90 年 代 中葉

脳 機能 の 研究 に 携わって い た 日本 首都 製薬 が

偶然 開発 し た 新薬 が 元 に なって おり ます

新進 平和 塾 は その 研究 に 目 を 付け

アテネ 計画 を 発足 さ せ まし た

そう

あの 場所 の こと を われわれ は 租界 と 呼 ん で おり まし た

そこ に は 膨大 な 研究 費 と 優秀 な 人材 が 惜しみなく つぎ込ま れ た

しかし その 新薬 の 効果 が あった の は

成長 期 に ある 5 歳 以下 の 子供 たち に 対 し て だけ で し た

それ は 通常 の 人間 の 肉体 と 精神 に 許容 できる もの で は なかった

被 験 体 の 多く は 肉体 的 に も また 精神 的 に も 破綻 を 来し

その ほとんど は 死 ん で しまった

もう たくさん だ

あんた よくも 平気 で そんな こと を …

羽村

結局 アテネ 計画 は 失敗 に 終わり

計画 に 気付 い た 米国 政府 の 介入 も あって

7 年 前 に 中止 さ れ まし た

冷め て しまい まし た な

なぜ だ

なぜ 今 に なって 話す 気 に なった

あなた 方 が 来 なけ れ ば

この 話 は 墓 まで 持っていく つもり で し た

しかし おそらくは あの 子供 たち が それ を 許さ ん かった の でしょ う

この 話 を し た 瞬間 から 私 も 無事 で は 済ま ない

しかし 私 も 年 を 取り 体 も 悪く し て おり ます

生き られ て も あと 数 年

子供 たち は その後 どこ へ

実験 の 結果 生き残った の は たった 1 人 だけ です

彼女 は 米国 の 機関 に 引き取ら れ まし た

そう です か

ただ

何 です

実は 施設 から 脱走 し た 子 が 2 人 おり ます

その 名前 は 分かり ます か

子供 たち に 名前 は あり ませ ん

彼ら は 皆 数字 で 呼ば れる の です

一 人 は 被 験 体 9 号 もう 一 人 は 12 号

彼ら は 火事 を 起こし

システム の セキュリティー を ダウン さ せ 脱走 を 企て た の です

それ は いつ の こと です

8 年 前 の こと です

生き て おれ ば おそらく 17 歳 に なり ま しょ う

柴崎 さん

あの 2 人 が どこ か で まだ 生き て いる こと を 願う ばかり です

どうせ 長く は 生き られ ない でしょ う が

よく そんな こと が 言え る な

子供 たち を 実験 材料 に し て おい て

あんた は … あんた は 人間 じゃ ない

そう 私 は 人間 じゃ ない 数多く あった 駒 の 一 つ です

指し手 の 命令 に 逆らう こと など …

アウシュビッツ で 被 収容 者 の 選別 を し た 人間 も

きっと 同じ こと を 言った でしょ う ね

指し手 は 誰 です

間宮 先生 です

えっ 間宮 って

柴崎 さん

まさか …

間宮 俊 造 って 柴崎 さん が 左遷 さ れる きっかけ に なった 政治 家 です よ ね

永田 町 の 怪物 と か 言わ れ て た …

どう する ん です

ハイヴ 捕獲 フェーズ に 入り ます か

まさか あいつ の 役目 は これ から よ

リサ

リサ

ツエ ルブ

あ … あの これ …

ば … ば く … 爆弾 が

私 あの … どう しよ う …

落ち着 い て リサ

ハイヴ

冗談 に し ちゃ 度 が 過ぎる ぜ

どうやら 気 に 入って くれ た みたい ね

どういう こと です ターゲット を 捕獲 し て

オブジェクト の 所在 を 吐か せる の で は なかった の です か

夜 の 1 0 時 に パーティー を 終わら せる バカ が どこ に いる の

ど … どう しよ う

ちょっと 待って

ツエ ルブ ?

大丈夫 安心 し て

よし

これ で 1 個

いったい 何 が 目的 な の です ハイヴ

残り の 時間 で あの 数 の 爆弾 を 解除 する の は プロ で さえ 不可能 です

彼 が 死ね ば オブジェクト の 確保 も 遠のく

われわれ の 目的 を 忘れ た わけ で は …

ごめん ね

私 が 勝手 に 出 て いって 勝手 に 捕まって

いっ つ も いっ つ も 2 人 に 迷惑 ばっかり 掛け て

ごめん ね

もう 何も 謝ら なく て いい

いい ん だ リサ の せい じゃ ない

謝る の は 俺 だ よ

ナイン の 言う とおり だ

俺 が 空港 に 連れ て い こ う なんて 言わ なきゃ

こんな こと に は なら なかった

あん とき バイク に 乗せる べき じゃ なかった

いや きっと …

あん とき 声 を 掛け なきゃ よかった ん だ

いつか こう なる って 分かって た ん だ

でも …

俺 は …

ありがとう

私 は もう 大丈夫

逃げ て

リサ

ツエ ルブ 一 人 だったら 逃げ られる

そんな こと できる わけ …

ナイン が 待って る よ

ナイン は きっと …

ツエ ルブ を 必要 と し てる

2 人 に は やる こと が ある ん でしょ う ?

ナイン と ツエ ルブ は きっと その ため に 来 た ん でしょ う ?

どう 楽し ん でる ?

ハイヴ

取引 し ま しょ う ?

原子 爆弾 は どこ

あなた たち が 奪った の は プルトニウム なんか じゃ ない

この 国 が 秘密裏 に 開発 し て た 原子 爆弾 の プロトタイプ よ

その 在りか を 教え て くれ たら 爆弾 は 解除 し て あげる

どう 悪く ない 取引 でしょ う ?

そう ね ツエ ルブ

言え ば ナイン を 裏切る こと に なる

でも あんた は とっくに ナイン を 裏切って る の よ

黙れ

あんた は ナイン より その 女 を 取った

ナイン を 裏切って まで 取った その 女 を

みすみす 死 なせ ちゃ う の ?

ナイン は あんた の こと 許さ ない わ よ

絶対 に 許さ ない

あんた は 薄汚い 裏切り者 よ

言い たく なけ れ ば それ も いい わ

その 女 と 心中 する の ね

まあ 何て ロマンチック な 夜 な の かしら

お やすみ

王子 様

学校 だ !

D 12 番 の ロッカー の 中 だ !

大変 よく でき まし た

ツエ ルブ

We ' ve lost visual

ターゲット 逃走 し まし た

ターゲット 視 認

確保 し て !

逃がさ ない で

ハイヴ


Zankyou no Terror ( Terror in Resonance ) Episode 9

俺 たち もう 手 を 引 い た 方 が いい ん じゃ な いか な って … おれ|||て||ひ|||かた||||||||

このまま だ と さらに 大勢 の 人間 が 犠牲 に なる ||||おおぜい||にんげん||ぎせい||

私 は どう なって も いい の わたくし||||||

あんた の 命 なんて どう だって いい わ ||いのち|||||

だいたい 彼ら に 未来 なんて ある と 思って る の ? |かれら||みらい||||おもって||

リサ りさ

今度 は 前 の よう に は いか ない こんど||ぜん||||||

俺 たち に は 時間 が … おれ||||じかん|

分かって る さ わかって||

時間 が ない から 行く ん だ じかん||||いく||

締め 上げ て 全部 吐か せ て やり ます よ しめ|あげ||ぜんぶ|はか|||||

警視 庁 の 柴崎 と 申し ます けいし|ちょう||しばざき||もうし|

少し お 時間 を 頂け ます か ? すこし||じかん||いただけ||

えー っと …

上がり なさい あがり|

この 年 に なる と |とし|||

訪ね て くる 人 も めっきり 少なく なる たずね|||じん|||すくなく|

特に 妻 が 亡くなって から は そう です とくに|つま||なくなって||||

でも いつか あなた たち み たい な 人 が 来る かも しれ ん そう 思 っと り まし た |||||||じん||くる|||||おも||||

私 が 知り たい の は アテネ 計画 に つい て です わたくし||しり||||あてね|けいかく||||

あなた 方 は 全国 の 5 歳 以下 の 孤児 たち に 知能 テスト を 実施 し |かた||ぜんこく||さい|いか||こじ|||ちのう|てすと||じっし|

選ば れ た 子供 たち を 集め て その 痕跡 を 消し た えらば|||こども|||あつめ|||こんせき||けし|

間違い あり ませ ん ね まちがい||||

山本 茂 の こと は ご存じ です か やまもと|しげる||||ごぞんじ||

元 厚生 省 の 政務 次官 です ね もと|こうせい|しょう||せいむ|じかん||

3 年 前 に 亡くなら れ た と か とし|ぜん||なくなら||||

彼 は あそこ で 何 が 起こった の か を 告発 しよ う と して おった の です かれ||||なん||おこった||||こくはつ|||||||

心安く 夜道 を 歩 い て い たい の で あれ ば こころやすく|よみち||ふ||||||||

お 帰り に なった 方 が 賢明 です |かえり|||かた||けんめい|

羽村 お前 は 外し て くれ はむら|おまえ||はずし||

何 言って ん すか なん|いって||

ここ まで 来 て おめおめ 帰れ ませ ん よ ||らい|||かえれ|||

サヴァン 症候 群 を ご存じ です か ? |しょうこう|ぐん||ごぞんじ||

確か 特定 の 分野 に 限って 異常 に 優れ た 脳 の 働き を 示す 症状 だった と たしか|とくてい||ぶんや||かぎって|いじょう||すぐれ||のう||はたらき||しめす|しょうじょう||

知ら れ て いる の は 暗算 暗記 や 音楽 映像 を 再現 する 能力 など しら||||||あんざん|あんき||おんがく|えいぞう||さいげん||のうりょく|

特定 の 分野 だけ に 人 並み 外れ た 能力 を 持つ 代わり に とくてい||ぶんや|||じん|なみ|はずれ||のうりょく||もつ|かわり|

他者 と コミュニケート でき なかったり たしゃ||||

様々 な 代償 を 支払う 者 も いる さまざま||だいしょう||しはらう|もの||

その サヴァン 症候 群 に 似 た 状態 を 人工 的 に 作り出し ||しょうこう|ぐん||に||じょうたい||じんこう|てき||つくりだし

人 並み 外れ た 優秀 な 人間 を 作り出す じん|なみ|はずれ||ゆうしゅう||にんげん||つくりだす

それ が アテネ 計画 の 目指す もの で し た ||あてね|けいかく||めざす||||

集め られ た 子供 たち は 全部 で 26 人 あつめ|||こども|||ぜんぶ||じん

彼ら は 皆 被 験 体 で し た かれら||みな|おお|げん|からだ|||

被 験 体 って おお|げん|からだ|

そんな こと が 可能 な ん です か |||かのう||||

90 年 代 中葉 とし|だい|ちゅうよう

脳 機能 の 研究 に 携わって い た 日本 首都 製薬 が のう|きのう||けんきゅう||たずさわって|||にっぽん|しゅと|せいやく|

偶然 開発 し た 新薬 が 元 に なって おり ます ぐうぜん|かいはつ|||しんやく||もと||||

新進 平和 塾 は その 研究 に 目 を 付け しんしん|へいわ|じゅく|||けんきゅう||め||つけ

アテネ 計画 を 発足 さ せ まし た あてね|けいかく||ほっそく||||

そう

あの 場所 の こと を われわれ は 租界 と 呼 ん で おり まし た |ばしょ||||||そかい||よ|||||

そこ に は 膨大 な 研究 費 と 優秀 な 人材 が 惜しみなく つぎ込ま れ た |||ぼうだい||けんきゅう|ひ||ゆうしゅう||じんざい||おしみなく|つぎこま||

しかし その 新薬 の 効果 が あった の は ||しんやく||こうか||||

成長 期 に ある 5 歳 以下 の 子供 たち に 対 し て だけ で し た せいちょう|き|||さい|いか||こども|||たい||||||

それ は 通常 の 人間 の 肉体 と 精神 に 許容 できる もの で は なかった ||つうじょう||にんげん||にくたい||せいしん||きょよう|||||

被 験 体 の 多く は 肉体 的 に も また 精神 的 に も 破綻 を 来し おお|げん|からだ||おおく||にくたい|てき||||せいしん|てき|||はたん||きたし

その ほとんど は 死 ん で しまった |||し|||

もう たくさん だ

あんた よくも 平気 で そんな こと を … ||へいき||||

羽村 はむら

結局 アテネ 計画 は 失敗 に 終わり けっきょく|あてね|けいかく||しっぱい||おわり

計画 に 気付 い た 米国 政府 の 介入 も あって けいかく||きづ|||べいこく|せいふ||かいにゅう||

7 年 前 に 中止 さ れ まし た とし|ぜん||ちゅうし||||

冷め て しまい まし た な さめ|||||

なぜ だ

なぜ 今 に なって 話す 気 に なった |いま|||はなす|き||

あなた 方 が 来 なけ れ ば |かた||らい|||

この 話 は 墓 まで 持っていく つもり で し た |はなし||はか||もっていく||||

しかし おそらくは あの 子供 たち が それ を 許さ ん かった の でしょ う |||こども|||||ゆるさ|||||

この 話 を し た 瞬間 から 私 も 無事 で は 済ま ない |はなし||||しゅんかん||わたくし||ぶじ|||すま|

しかし 私 も 年 を 取り 体 も 悪く し て おり ます |わたくし||とし||とり|からだ||わるく||||

生き られ て も あと 数 年 いき|||||すう|とし

子供 たち は その後 どこ へ こども|||そのご||

実験 の 結果 生き残った の は たった 1 人 だけ です じっけん||けっか|いきのこった||||じん||

彼女 は 米国 の 機関 に 引き取ら れ まし た かのじょ||べいこく||きかん||ひきとら|||

そう です か

ただ

何 です なん|

実は 施設 から 脱走 し た 子 が 2 人 おり ます じつは|しせつ||だっそう|||こ||じん||

その 名前 は 分かり ます か |なまえ||わかり||

子供 たち に 名前 は あり ませ ん こども|||なまえ||||

彼ら は 皆 数字 で 呼ば れる の です かれら||みな|すうじ||よば|||

一 人 は 被 験 体 9 号 もう 一 人 は 12 号 ひと|じん||おお|げん|からだ|ごう||ひと|じん||ごう

彼ら は 火事 を 起こし かれら||かじ||おこし

システム の セキュリティー を ダウン さ せ 脱走 を 企て た の です しすてむ||||だうん|||だっそう||くわだて|||

それ は いつ の こと です

8 年 前 の こと です とし|ぜん|||

生き て おれ ば おそらく 17 歳 に なり ま しょ う いき|||||さい|||||

柴崎 さん しばざき|

あの 2 人 が どこ か で まだ 生き て いる こと を 願う ばかり です |じん||||||いき|||||ねがう||

どうせ 長く は 生き られ ない でしょ う が |ながく||いき|||||

よく そんな こと が 言え る な ||||いえ||

子供 たち を 実験 材料 に し て おい て こども|||じっけん|ざいりょう|||||

あんた は … あんた は 人間 じゃ ない ||||にんげん||

そう 私 は 人間 じゃ ない 数多く あった 駒 の 一 つ です |わたくし||にんげん|||かずおおく||こま||ひと||

指し手 の 命令 に 逆らう こと など … さして||めいれい||さからう||

アウシュビッツ で 被 収容 者 の 選別 を し た 人間 も あうしゅびっつ||おお|しゅうよう|もの||せんべつ||||にんげん|

きっと 同じ こと を 言った でしょ う ね |おなじ|||いった|||

指し手 は 誰 です さして||だれ|

間宮 先生 です まみや|せんせい|

えっ 間宮 って |まみや|

柴崎 さん しばざき|

まさか …

間宮 俊 造 って 柴崎 さん が 左遷 さ れる きっかけ に なった 政治 家 です よ ね まみや|しゆん|つく||しばざき|||させん||||||せいじ|いえ|||

永田 町 の 怪物 と か 言わ れ て た … ながた|まち||かいぶつ|||いわ|||

どう する ん です

ハイヴ 捕獲 フェーズ に 入り ます か |ほかく|||はいり||

まさか あいつ の 役目 は これ から よ |||やくめ||||

リサ りさ

リサ りさ

ツエ ルブ つえ|

あ … あの これ …

ば … ば く … 爆弾 が |||ばくだん|

私 あの … どう しよ う … わたくし||||

落ち着 い て リサ おちつ|||りさ

ハイヴ

冗談 に し ちゃ 度 が 過ぎる ぜ じょうだん||||たび||すぎる|

どうやら 気 に 入って くれ た みたい ね |き||はいって||||

どういう こと です ターゲット を 捕獲 し て |||たーげっと||ほかく||

オブジェクト の 所在 を 吐か せる の で は なかった の です か ||しょざい||はか||||||||

夜 の 1 0 時 に パーティー を 終わら せる バカ が どこ に いる の よ||じ||ぱーてぃー||おわら||ばか|||||

ど … どう しよ う

ちょっと 待って |まって

ツエ ルブ ? つえ|

大丈夫 安心 し て だいじょうぶ|あんしん||

よし

これ で 1 個 ||こ

いったい 何 が 目的 な の です ハイヴ |なん||もくてき||||

残り の 時間 で あの 数 の 爆弾 を 解除 する の は プロ で さえ 不可能 です のこり||じかん|||すう||ばくだん||かいじょ||||ぷろ|||ふかのう|

彼 が 死ね ば オブジェクト の 確保 も 遠のく かれ||しね||||かくほ||とおのく

われわれ の 目的 を 忘れ た わけ で は … ||もくてき||わすれ||||

ごめん ね

私 が 勝手 に 出 て いって 勝手 に 捕まって わたくし||かって||だ|||かって||つかまって

いっ つ も いっ つ も 2 人 に 迷惑 ばっかり 掛け て ||||||じん||めいわく||かけ|

ごめん ね

もう 何も 謝ら なく て いい |なにも|あやまら|||

いい ん だ リサ の せい じゃ ない |||りさ||||

謝る の は 俺 だ よ あやまる|||おれ||

ナイン の 言う とおり だ ||いう||

俺 が 空港 に 連れ て い こ う なんて 言わ なきゃ おれ||くうこう||つれ||||||いわ|

こんな こと に は なら なかった

あん とき バイク に 乗せる べき じゃ なかった ||ばいく||のせる|||

いや きっと …

あん とき 声 を 掛け なきゃ よかった ん だ ||こえ||かけ||||

いつか こう なる って 分かって た ん だ ||||わかって|||

でも …

俺 は … おれ|

ありがとう

私 は もう 大丈夫 わたくし|||だいじょうぶ

逃げ て にげ|

リサ りさ

ツエ ルブ 一 人 だったら 逃げ られる つえ||ひと|じん||にげ|

そんな こと できる わけ …

ナイン が 待って る よ ||まって||

ナイン は きっと …

ツエ ルブ を 必要 と し てる つえ|||ひつよう|||

2 人 に は やる こと が ある ん でしょ う ? じん|||||||||

ナイン と ツエ ルブ は きっと その ため に 来 た ん でしょ う ? ||つえ|||||||らい||||

どう 楽し ん でる ? |たのし||

ハイヴ

取引 し ま しょ う ? とりひき||||

原子 爆弾 は どこ げんし|ばくだん||

あなた たち が 奪った の は プルトニウム なんか じゃ ない |||うばった|||ぷるとにうむ|||

この 国 が 秘密裏 に 開発 し て た 原子 爆弾 の プロトタイプ よ |くに||ひみつり||かいはつ||||げんし|ばくだん|||

その 在りか を 教え て くれ たら 爆弾 は 解除 し て あげる |ありか||おしえ||||ばくだん||かいじょ|||

どう 悪く ない 取引 でしょ う ? |わるく||とりひき||

そう ね ツエ ルブ ||つえ|

言え ば ナイン を 裏切る こと に なる いえ||||うらぎる|||

でも あんた は とっくに ナイン を 裏切って る の よ ||||||うらぎって|||

黙れ だまれ

あんた は ナイン より その 女 を 取った |||||おんな||とった

ナイン を 裏切って まで 取った その 女 を ||うらぎって||とった||おんな|

みすみす 死 なせ ちゃ う の ? |し||||

ナイン は あんた の こと 許さ ない わ よ |||||ゆるさ|||

絶対 に 許さ ない ぜったい||ゆるさ|

あんた は 薄汚い 裏切り者 よ ||うすぎたない|うらぎりもの|

言い たく なけ れ ば それ も いい わ いい||||||||

その 女 と 心中 する の ね |おんな||しんじゅう|||

まあ 何て ロマンチック な 夜 な の かしら |なんて|ろまんちっく||よ|||

お やすみ

王子 様 おうじ|さま

学校 だ ! がっこう|

D 12 番 の ロッカー の 中 だ ! |ばん||ろっかー||なか|

大変 よく でき まし た たいへん||||

ツエ ルブ つえ|

We ' ve lost visual

ターゲット 逃走 し まし た たーげっと|とうそう|||

ターゲット 視 認 たーげっと|し|にん

確保 し て ! かくほ||

逃がさ ない で にがさ||

ハイヴ