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シドニアの騎士, Sidonia no Kishi (Knights of Sidonia) Episode 10

Sidonia no Kishi ( Knights of Sidonia ) Episode 10

ペコッ ペコッ ペコッ … ( 足音 )

( 科 戸 瀬 イザナ ) 本当 に こんな 場所 に そんな いい 宿 が ある の ?

( 纈 ) 「 シド ニア 百 景 」 に は 載って ない よう な 穴場 な ん です 。

ただ 人 が 近づか ない 場所 って だけ じゃ ない の ?

( 纈 ) あの … N 私 は イザナ 君 を 誘った 覚え は

ない ん です けど 。 N ペコッ ペコッ ペコッ

って いう か うるさい サンダル です ね それ 。

ふん ! 僕 と 長 道 が 出かける 予定 だった の を

いい プラン が ある って 言う から 譲って あげ た ん じゃ ない か !

( 谷 風 長 道 ) まあ まあ 二 人 と も 。 N ( 纈 ・ イザナ ) くっ !

そもそも 長 道 が 二 重 に 約束 し た から

こう なった ん だ よ ! ( 纈 ) そうです よ 谷 風 さん !

しっかり し て ください !

あっ … ごめん 。

確かに こりゃ 「 シド ニア 百 景 」 に 載ら ない ね 。

行か ない の ?

( 纈 ) た … 谷 風 さん お 願い し ます 。 N えっ ! ?

♪~

♪~

( 3 人 ) あっ 。

( 女将 ) 長旅 お 疲れ さま で し た 。

か か … か か か … 艦 ち ょ …。

重力 館 の 女将 田中 で ござい ます 。

( 2 人 ) は ぁ …。 N えっ ?

( 纈 ) 予約 し た 緑川 です 。 N お 世話 に なり ます 。

よろしく お 願い し ます 。 N よろしく お 願い し ます !

お 部屋 へ ご 案内 いたし ます 。

( イザナ ・ 纈 ) う わ ぁ ~ !

は は はっ すご ~ い !

基底 湖 も こうして 見る と きれい だ なぁ 。

( 纈 ) ふ ふ ふ っ 。 N 気 に 入って くれ た みたい です ね 。

や … やっぱり で っ かい 水たまり だ こんな の !

♪~

( ヌミ ) やっぱり 偶然 なんか じゃ ない 。

何 ? この ちっとも 楽しく な さ そう な の 。

( 纈 ) シド ニア に ある 不可思議 な 話 を

紹介 し て いる 本 です 。

いや それ は 分かる けど さ …。

「 あの世 から の 声 天井 に 現れ た 顔

不老 不 死 の 船員 会 の 謎 」 ?

( 纈 ) 139 ページ を 見 て ください 。

「 シド ニア 歴 九〇 四 年 第 四 次 奇 居 子 防衛 戦 末期 。

ある 最上 級 船員 が 臨時 評議 会 に よって 処刑 さ れ た 。

それ こそ が 知る 人 ぞ 知る

異端 の 科学 者 、 落合 で ある 」。

落合 …。 N 谷 風 さん 知って る ん です か ?

あっ なんでもない 。

「 当時 、 科学 者 落合 は 、 N 現在 禁じ られ て いる

胞衣 を 使った 実験 を 行って い た 」。 N あっ 。

「 その 中 で 最も 恐ろしく 、 N 野蛮 な 実験 の 一 つ と して

知ら れ て いる の が 、 N 怪物 と 人間 の 」…。

( 纈 ) あっ もう そのへん で いい です 。

とにかく 私 上位 船員 用 の 情報 端末 で

この 落合 と いう 科学 者 が 残し た 研究 施設 が

基底 湖 の 底 に ある こと を 突き止め まし た 。

えっ ? ちょっと 待って !

急に 話 が 嫌 な 方向 に 転がって る よ 。

そして これ が その 研究 施設 へ 続く 通路 の 鍵 です 。

( ヌミ ) はい 。 N 戦闘 中 も カビザシ を 持つ 衛 人 を

ずっと 追って い まし た 。

[ TEL ] ( ユレ ) カビザシ の 場所 が 分かる …。

( ヌミ ) ほか に 思い当たる 理由 が あり ませ ん 。

[ TEL ] ( ユレ ) ヌミ ちゃん 今 から この こと を

第 一 機密 事項 に 設定 する わ 。

今後 も 扱い に 注意 し て ね 。 N ( ヌミ ) 分かり まし た 。

( エナ 星 白 ) あぁ ~。

ねえ やっぱり 帰 ろ う よ 。

いくら なんでも そんな 鍵 一 つ で 中 に 入れる わけ …。

ピピッ 開 い た !

えっ ? ( 纈 ) 結構 大変 だった ん です から

この 鍵 手 に 入れる の 。

う わ ぁ ~。 N 真っ暗 です ね 。

えっ 入る の ! ?

ち ょ … ちょっと 待って よ !

シューン … バタン ( 扉 の 音 ) う わ ぁ ~ ! 長 道 どこ ! ?

ぐ は っ ! ひ ぃ ~ ! なんか 当たった !

う わ ぁ ~ また 当たった ! イザナ 君 落ち着 い て よ !

えっ …。 あっ 長 道 。 N う う ぅ …。

えっ ! ? う わ ぁ ~ !

出 た ぁ ~~ う う っ …。

まったく … 騒がしい 人 です ね 。

≪ ドンドン ドン ! ( 扉 を たたく 音 ) ≪ 開け て ! 開け て よ ~ !

≪ えっ なんで 開か ない の ! ? ≪ ドンドン ドン ! ドンドン !

≪ ( 纈 ) ちょっと ど い て ください イザナ 君 。

≪ コツ コツ コツ ( 足音 ) う わ っ …。

長 道 どう し た の ! ?

大丈夫 … ちょっと イザナ の 肘 が 当たった だけ 。

え えっ ? ご め ~ ん …。

どうやら 内側 から じゃ 開か ない みたい です 。

えっ ! ( 纈 ) 照明 も 壊れ てる みたい です ね 。

あっ 圏 外 だ 。 助け も 呼べ ない よ 。

( 纈 ) しかたない です ね 。

別 の 出口 か 緊急 電話 を 探し ま しょ う 。

ええ ~…。

♪~

ん ? どう し た の ?

くん くん くん …。 N ん ?

ちょっと 待って て 。 N あっ 長 道 !

( 纈 ) 谷 風 さん ! ? 勝手 に 動き回ら ない で ください !

どう する ? 困り まし た ね 。

≪ お ~ い こっち に 来 て くれ !

( 2 人 ) あっ 。

あっ 待って よ ~ !

( 纈 ) どう し た ん です か ? 谷 風 さん 。

もう ! 置 い て いか ない で よ 。

見 て 二 人 と も 。 N う わ っ 。

( 纈 ) どうして ここ に ある って 分かった ん です か ?

生き てる 配電 盤 の 匂い が し た ん だ 。

えっ ? 匂い って …。

( 纈 ) これ が 動け ば すぐに 地上 に 出 られる かも しれ ませ ん ね 。

でも これ 本当 に 動く の ? よし !

カチッ ( 操作 音 ) ガタン ( 作動 音 )

( 纈 ) 動 い た 。 N 長 道 に こんな 特技 が

あった なんて 。 N じいさん と 暮らし て い た とき

よく 壊れ た もの を 直し て 使って た ん だ 。

そ っか 。 そう いえ ば

長 道 って 地底 人 だった ん だ よ ね 。 N えっ 地底 人 ?

( 纈 ) 止まった 。 N な … なんで ?

あれ ? ちゃん と 直って なか …。 N ポーン ( エレベ ー タ ー の 音 )

( 3 人 ) う わ っ ! ええ ~ ?

これ どこ に 向かって る ん でしょ う か ?

[ スピ ー カ ] ( アナウンス ) 間もなく 無 重力 エリア に 突入 し ます 。

安全 吸着 靴 が 有効 に なって いる か

確認 を し て ください 。 N えっ どう しよ う ?

僕 今日 吸着 靴 じゃ ない よ 。

ポーン

ここ って どこ ? ( 纈 ) さあ …。

( 纈 ) 少なくとも 破棄 さ れ た 研究 所 で は

な さ そう です ね 。

( 纈 ) あっ 「 MSCF 」 ! 纈 知って る の ?

( 纈 ) 最 厳重 警備 隔離 施設 です 。

本来 なら 私 たち は 到底 近づく こと は でき ませ ん 。

え えっ ! ? あっ 。 N ( 長 道 ・ 纈 ) あっ 。

( 纈 ) あの 仮面 … まさか 最 上位 船員 ! ?

プスッ あっ !

う っ …。 N ぐ っ !

纈 ! ? イザナ !

♪~

( 警備 員 ) あの 男 まだ 立って る ぞ ! パシュ パシュ

プスッ プスッ くっ !

何 を … あっ 。

♪~

う ぅ …。

♪~

イ … イザナ ? 纈 は ?

( ユレ ) あの 子 たち は 眠って いる わ 。 N 心配 し ない で 。

私 は 科 戸 瀬 ユレ 。 N イザナ は 私 の 孫 よ 。

ま … 孫 ?

( ユレ ) イザナ は 私 の 正体 を 知ら ない 。

あなた も 黙って い て ね 。

今 から あなた に 見せ たい もの が ある の 。

部屋 の 明かり を つける わ 。 N 驚か ない で ね 。

ガチャン ( 照明 が つく 音 ) あっ !

こ … これ は …

ガ … 奇 居 子 !

( 小林 ) 違う 。 奇 居 子 で は ない 。

あっ 艦長 !

( 小林 ) これ は ある 科学 者 が 産み 落とさ せ た

胞衣 と 人間 の 融合 個体 。

( 岐 神 ) 融合 個体 ?

( 海 蘊 ) 第 四 次 防衛 戦 の さなか 科学 者 落合 が 完成 さ せ た

衛 人 と は 全く 別 の 人 型 兵器 。

( 岐 神 ) カビザシ を 使わ ず に 奇 居 子 本体 を 破壊 する だ と ?

100 年 以上 も 前 に こんな もの が …。

( 海 蘊 ) ただ 操縦 方法 に 未解決 の 問題 が あった よう です ね 。

それ は 落合 本人 も 認め て いる よう です 。 しかし …。

( 岐 神 ) もしも ここ に 書か れ て いる こと が

本当 に 可能 なら ば …。 N は い 。

一般 船員 が 知ら さ れ て い ない

第 四 次 防衛 戦 の 隠さ れ た 真実 。 N ここ に 眠って いる の は

落合 の 補助 脳 だけ で は なかった の か ?

♪~

( 海 蘊 ) 海苔 夫 様 そろそろ 戻り ませ ん と 。

あの 奥 の 扉 に は 何 が ある ん だ ?

私 も そこ まで は 知り ませ ん 。

岐 神 家 の 人間 も あそこ へ 入る こと は

許さ れ て い ない の です 。

( ユレ ) この 融合 個体 は すでに 死 ん で いる の 。

でも カビ と 同様 に ある 種 の 放射 線 を 放出 し

奇 居 子 を この シド ニア に 引き寄せ て いる 。

えっ ! ? ( 小林 ) しかし 同時に 我々 は

この 融合 個体 が 持つ 殻 の ない 本体 を 原料 に し て

人工 の カビ の 製造 に 成功 し た 。

人工 の カビ ?

そう だ 。 我々 は 奇 居 子 を 駆逐 する 力 を 手 に 入れた の だ 。

現在 人工 カビ を 使った 新 兵器 を 東亜 重 工 が 開発 し て いる 。

谷 風 。 N は … はい 。

( 小林 ) お前 に は その 新 兵器 の 運用 試験 を し て もらう 。

ん ん …。 N う ~ ん …。

( 纈 ) 私 たち どう やって 戻って き た ん でし た っけ ?

そう いや 僕 も なんにも 覚え て ない や 。

あっ … うん 。 お っ 俺 も 。

あっ !

( エナ 星 白 ) あっ 。 ん ん …。

♪~

[ テレビ ] ( アナウンサ ー ) ご 覧 ください 。 たった 今

非 武装 主義 船員 団 の 先発 隊 の 船 が

シド ニア を 出発 し まし た 。

彼ら は 降 船 予定 の 非 武装 主義 者 10 万 人 の 中 から 選ば れ た …。

一 つ も 武器 を 持た ず に …。

奇 居 子 が 襲って き たら どう する つもり な ん だ ろ う ?

( ララァ ) 武装 し なけ れ ば 奇 居 子 は 襲って こ ない と 考え て いる の よ 。

[ テレビ ] ( アナウンサ ー ) この 先発 隊 に よる 準備 が 整った あと

順次 一般 船員 も 含め た 移住 が 開始 さ れ ます が …。

♪~

( 心 の 声 ) ≪ 星 へ の 移住 星 で の 生活 ≫

≪ 無限 に 続く か の よう な 海 大地 ≫

≪ もしも 奇 居 子 の 存在 し ない そんな 世界 が あったら

どんなに いい だ ろ う ≫

♪~

♪~

[ スピ ー カ ] ピンポーン ( インタ ー ホン )

≪ ( 丹波 ) なん だ ? あんた ら 。 N ( 2 人 ) あっ 。

( 纈 ) 司令 補佐 官 の 緑川 纈 です 。

佐々木 開発 主任 に 新 兵器 の 説明 を

し て いただける と の こと で 伺った の です が 。

( 丹波 ) ああ 聞い てる よ 。 って こと は

そっち が うわさ の 谷 風 だ な 。

俺 は 丹波 新 輔 だ 。

( 佐々木 ) お っ 待って た わ 。 私 が 佐々木 よ 。

あれ ? ( 纈 ) 確か 衛 人 整備 士 の …。

( 佐々木 ) ええ 。 N そっち も 続け て く から よろしく ね 。

( 2 人 ) よろしく お 願い し ます 。

( 2 人 ) わ あ ~ !

( 纈 ) すごい です ね 。

( 佐々木 ) 衛 人 の 背 部 推進 機関 よ 。

次 世代 機 用 の 試作 品 。 N 小型 化 の めど も 立って る わ 。

そして あなた に 試験 し て もらう 新 兵器 。

( 纈 ・ 長 道 ) あっ 。 N これ 超 高速 弾 体 加速 装置 です か ! ?

( 佐々木 ) えっ ? ( 丹波 ) どうして 分かった ?

地下 に い た 頃 仮 象 訓練 装置 で 使って た ん です 。

( 佐々木 ) えっ ?

あっ !

これ です これ ! 俺 が 地下 で やって た の 。

さっき から 何 言って る の ? 君 。

その 訓練 装置 は まだ 開発 途中 よ 。

変 な でたらめ 言う の は やめ なさい 。

あっ すみません …。 N ( 纈 ) で … で は

試験 は 明日 から と いう こと で 。

[ スピ ー カ ] ウィン ウィン ウィン … ( 警報 ) ( 一同 ) あっ 。

ピピピピッ … ( 呼び出し 音 ) 奇 居 子 !

♪~

( 小林 ) 敵 の 数 と 位置 は ?

( 管制 官 ) 数 は 一体 。 N 針路 は 先発 隊 の 移住 船 です 。

( 纈 ・ 通信 ) 緑川 です 。 状況 を !

( 管制 官 ・ 通信 ) 奇 居 子 と 移住 船 の 距離 80 キロ 単位 。

シド ニア と の 距離 は 5000 キロ 単位 です 。

( 纈 ) 今 から 衛 人 隊 を 招集 し て も 間に合わ ない 。

佐々木 さん 背 部 推進 機関 は 今 すぐ 使え ます か ?

新 兵器 を 使え ば 先発 隊 の 船 を 守れ る かも しれ ませ ん 。

試験 も し ない で 無理 に 決まって る でしょ !

俺 は 地下 で さんざん 訓練 し て ます !

( 佐々木 ) いいかげん に し なさい ! ( 丹波 ) ちょっと 待て 。

( 2 人 ) あっ 。 N ( 丹波 ) この 新 兵器 用 の 訓練 装置

実は 計画 が 始まった 当時 に 作ら れ た もの を

改修 し て 使って る 。

谷 風 の 言って る こと は あながち うそ と は 言い切れ ん ぞ 。

( 佐々木 ) そんな …。 ほんと な の ?

小さい 頃 から じいさん に たたき込ま れ まし た 。

制動 制御 装置 な し の 飛行 中 連続 射撃 も でき ます 。

艦長 ! 出撃 さ せ て ください 。

艦長 ! 早く し ない と 移住 船 の みんな が …。

お 願い し ます !

( 小林 ) 出撃 を 許可 する 。

( 丹波 ) 背 部 推進 機関 と 弾 体 加速 装置 の

同期 も し て ねぇ ん だ が な 。

( 佐々木 ) それ でも 出せ って ん だ から しかたない でしょ 。

[ スピ ー カ ] ( 管制 官 ) シドニア 前方 射 出 レ ー ン 全 隔壁 開放 !

七〇四 谷 風 。 出撃 し ます !

♪~

谷 風 機 の 状態 は ?

詳細 情報 を 全て 表示 し て 。 N ( 管制 官 ) 了解 。

( 小林 ) ≪ 非 武装 主義 者 ども の 愚行 を 世に 知ら しめる に は

放って おい た 方 が 効果 的 だった の だ が …。

谷 風 … N 性格 も ヒロキ に よく 似 て き た 。

やがて 私 に 反発 する とき が 来る の か ≫

う っ … ぐ ぐ ぐ っ !

♪~

( 小林 ) ≪ 過ち を 繰り返さ ぬ ため に

ここ は 私 が やり 方 を 変えよ う ≫

( 勢 威 ) 奇 居 子 本体 貫通 弾 と 超 高速 弾 体 加速 装置 だ と ! ?

「 質量 剤 と 人工 カビ の 複合 弾 」。

( 弦 打 ) 「 着 弾 の 物理 エネルギー で

胞衣 を 吹き飛ばし 、 人工 カビ が

本体 に 穴 を 開ける 」。

ほん と か よ おい !

( 勢 威 ) カビ を 弾 と して 撃ち 出す … N 使い捨てる と いう こと か 。

( サマリ ) ただ この 新型 推進 機関 でも 谷 風 が 間に合う と は …。

( 管制 官 ・ 通信 ) 奇 居 子 先発 隊 まで 10 キロ 単位 を 切り まし た 。

谷 風 機 奇 居 子 まで 230 キロ 単位 。

( 管制 官 ・ 通信 ) このまま で は 間に合い ませ ん !

くっ ! ドォン !

( 一同 ) えっ ! ( 弦 打 ) 撃った !

ズドン !

( 管制 官 ) 貫通 弾 本体 を 外し まし た !

谷 風 さん …。

( 操縦 士 ) さすが に 射程 距離 外 じゃ なぁ …。

[ テレビ ] ( 管制 官 ) 谷 風 機 速度 低下 。 N ( サマリ ) 反動 で 姿勢 が !

( 勢 威 ) 本来 なら バラバラ に なって も おかしく ない 。

補正 装置 な し で 飛 ん で いる だけ でも 奇跡 だ 。

( サマリ ) やはり 間に合わ ない か …。

♪~

( サマリ ) すごい ! あそこ から 立て直し た 。

( 管制 官 ・ 通信 ) 奇 居 子 移住 船 に 接触 し ます 。

くっ ! ドォン !

ズドン !

( 管制 官 ) 貫通 弾 本体 を 直撃 。

奇 居 子 の 泡 状 分解 確認 。

( 操縦 士 ) 何 が 起こった ! ? ( 操縦 士 ) 移住 船 は ! ?

( 管制 官 ) 移住 船 無事 です 。

谷 風 機 奇 居 子 を 除去 し まし た !

( 佐々木 ) あ は はっ ! ( 一同 ) わ あ ~ !

≪ 谷 風 さん …≫

( サマリ ) 2 発 目 で 完璧 に 誤差 を 修正 する と は な 。

( 勢 威 ) 本当 に カビザシ を 使わ ず に 奇 居 子 を …。

これ は とんでもない こと だ ぞ 。

は ぁ は ぁ …。

[ テレビ ] ( アナウンサ ー ) 先日 の 移住 船 襲撃 に つい て

非 武装 主義 者 の 代表 が 標的 は

あくまで シド ニア で あった と …。 N また つながら ない 。

どうせ 外 生 研 だ 。 長 道 の バカ !

ピピピピッ … N あっ 。 ん ?

司令 部 に 招集 ?

[ スピ ー カ ] ( ヌミ ) ずっと あなた に 見せ た がって い た よう な の 。

あっ … え ~ っと

に … 似合って る よ 。

( エナ 星 白 ) ふ ふ っ 。 N ポン ( ペン の 蓋 の 音 )

♪~

あっ 。

♪~

あっ 。 N あっ !

あっ 。 あぁ ~ ああ あ ~ …。

あぁ ~…。 N は はっ 。

う お ぉ ~ ! は は はっ !

ん ん っ !

ピピピピッ … N あっ 。

艦長 から 呼び出し ?

♪~

イザナ ?

僕 今日 正規 操縦 士 に なった よ 。

えっ ? おめでとう 。

めでたく なんか ない よ ! あっ イザナ !

待って !

♪~

どう し た ん だ よ ? あっ …。

僕たち の 時間 は どんどん ゼロ に 近づ い て いる ん だ 。

長 道 たち の 活躍 は あって も

操縦 士 の 生還 率 は まだまだ 低い 。 N 初陣 なら なおさら だ よ 。

僕 は 長 道 と は 違う し ね 。 N イザナ …。

長 道 どうせ また あの 胞衣 の ところ に

行って た ん でしょ ! あっ いや …

俺 は ただ 艦長 に 呼ば れ て …。 N もう いい よ !

あ あっ ! ちょっと 待って !

来 ない で !

あっ あっ … あ あっ !

♪~

俺 たち の 時間 は ゼロ じゃ ない !

( 管制 官 ) 現在 の 距離 約 120 万 キロ 単位 。

なお も 高速 で 接近 中 。

( 管制 官 ) 奇 居 子 の 体積 シド ニア の およそ 8000 倍 です !

えっ …。

なんて 大き さ な の 。

♪~

♪~


Sidonia no Kishi ( Knights of Sidonia ) Episode 10

ペコッ ペコッ ペコッ … ( 足音 ) |||あしおと

( 科 戸 瀬 イザナ ) 本当 に こんな 場所 に そんな いい 宿 が ある の ? か|と|せ||ほんとう|||ばしょ||||やど||| Are you sure there's a nice inn around here?

( 纈 ) 「 シド ニア 百 景 」 に は 載って ない よう な 穴場 な ん です 。 けつ||にあ|ひゃく|けい|||のって||||あなば||| It's a nice hole-in-the-wall you won't find in any Sidonian tour guide book.

ただ 人 が 近づか ない 場所 って だけ じゃ ない の ? |じん||ちかづか||ばしょ||||| Maybe it's because nobody ever goes there.

( 纈 ) あの …\ N 私 は イザナ 君 を 誘った 覚え は けつ|||わたくし|||きみ||さそった|おぼえ| Anyway, I don't remember actually inviting you to come along with us.

ない ん です けど 。\ N ペコッ ペコッ ペコッ

って いう か うるさい サンダル です ね それ 。 ||||さんだる||| And could those sandals of yours make any more noise?

ふん ! 僕 と 長 道 が 出かける 予定 だった の を |ぼく||ちょう|どう||でかける|よてい||| Well, Nagate and I already had plans for a trip,

いい プラン が ある って 言う から 譲って あげ た ん じゃ ない か ! |ぷらん||||いう||ゆずって|||||| but since you said you had a great idea, we decided to invite you along!

( 谷 風 長 道 ) まあ まあ 二 人 と も 。\ N ( 纈 ・ イザナ ) くっ ! たに|かぜ|ちょう|どう|||ふた|じん||||けつ|| Now, take it easy.

そもそも 長 道 が 二 重 に 約束 し た から |ちょう|どう||ふた|おも||やくそく||| This is your fault for promising both of us!

こう なった ん だ よ ! ( 纈 ) そうです よ 谷 風 さん ! |||||けつ|そう です||たに|かぜ|

しっかり し て ください !

あっ … ごめん 。

確かに こりゃ 「 シド ニア 百 景 」 に 載ら ない ね 。 たしかに|||にあ|ひゃく|けい||のら|| Well, they certainly wouldn't list this in a Sidonian tour guide book.

行か ない の ? いか|| Aren't you going in?

( 纈 ) た … 谷 風 さん お 願い し ます 。\ N えっ ! ? けつ||たに|かぜ|||ねがい|||| After you, Tanikaze.

♪~ Ta ga tame ni ware wa yuku Who do we fight for?

♪~ Knights of Sidonia Toki michite For your survival

( 3 人 ) あっ 。 じん|

( 女将 ) 長旅 お 疲れ さま で し た 。 おかみ|ながたび||つかれ|||| You've come a long ways, friends.

か か … か か か … 艦 ち ょ …。 |||||かん||

重力 館 の 女将 田中 で ござい ます 。 じゅうりょく|かん||おかみ|たなか||| Capt-!

( 2 人 ) は ぁ …。\ N えっ ? じん||||

( 纈 ) 予約 し た 緑川 です 。\ N お 世話 に なり ます 。 けつ|よやく|||みどりかわ||||せわ||| Reservation under Midorikawa.

よろしく お 願い し ます 。\ N よろしく お 願い し ます ! ||ねがい||||||ねがい|| Thank you!

お 部屋 へ ご 案内 いたし ます 。 |へや|||あんない|| I will take you all to your room now.

( イザナ ・ 纈 ) う わ ぁ ~ ! |けつ||| Wow.

は は はっ すご ~ い !

基底 湖 も こうして 見る と きれい だ なぁ 。 きてい|こ|||みる|||| And the lake is really pretty to look at.

( 纈 ) ふ ふ ふ っ 。\ N 気 に 入って くれ た みたい です ね 。 けつ||||||き||はいって|||||

や … やっぱり で っ かい 水たまり だ こんな の ! |||||みずたまり|||

♪~

( ヌミ ) やっぱり 偶然 なんか じゃ ない 。 ||ぐうぜん||| I knew it wasn't a coincidence.

何 ? この ちっとも 楽しく な さ そう な の 。 なん|||たのしく||||| What is that book? It doesn't look fun at all.

( 纈 ) シド ニア に ある 不可思議 な 話 を けつ||にあ|||ふかしぎ||はなし| It's a book about all the mysteries around Sidonia.

紹介 し て いる 本 です 。 しょうかい||||ほん|

いや それ は 分かる けど さ …。 |||わかる|| Yes, obviously, I can see that.

「 あの世 から の 声 天井 に 現れ た 顔 あのよ|||こえ|てんじょう||あらわれ||かお A voice from the beyond.

不老 不 死 の 船員 会 の 謎 」 ? ふろう|ふ|し||せんいん|かい||なぞ The mystery of the immortal ship council.

( 纈 ) 139 ページ を 見 て ください 。 けつ|ぺーじ||み|| Look at page 139. A voice from the beyond 100 A face in the ceiling 115 The mystery of the immortal ship council 123 The mystery of Sidonia and Science 138

「 シド ニア 歴 九〇 四 年 第 四 次 奇 居 子 防衛 戦 末期 。 |にあ|れき|ここの|よっ|とし|だい|よっ|つぎ|き|い|こ|ぼうえい|いくさ|まっき "Sidonian year 904, after the Fourth Gauna War,

ある 最上 級 船員 が 臨時 評議 会 に よって 処刑 さ れ た 。 |さいじょう|きゅう|せんいん||りんじ|ひょうぎ|かい|||しょけい|||

それ こそ が 知る 人 ぞ 知る |||しる|じん||しる Only a privileged few knew the executed man was the heretic scientist Ochiai."

異端 の 科学 者 、 落合 で ある 」。 いたん||かがく|もの|おちあい||

落合 …。\ N 谷 風 さん 知って る ん です か ? おちあい||たに|かぜ||しって|||| Ochiai?

あっ なんでもない 。 Oh, it's nothing.

「 当時 、 科学 者 落合 は 、\ N 現在 禁じ られ て いる とうじ|かがく|もの|おちあい|||げんざい|きんじ||| "At the time, the scientist Ochiai was conducting what were then outlawed experiments on Gauna Enas.

胞衣 を 使った 実験 を 行って い た 」。\ N あっ 。 ほうころも||つかった|じっけん||おこなって||||

「 その 中 で 最も 恐ろしく 、\ N 野蛮 な 実験 の 一 つ と して |なか||もっとも|おそろしく||やばん||じっけん||ひと||| One of the most horrifying experiments that is known was a human-and-monster experiment that had-"

知ら れ て いる の が 、\ N 怪物 と 人間 の 」…。 しら|||||||かいぶつ||にんげん|

( 纈 ) あっ もう そのへん で いい です 。 けつ|||||| I think that's enough.

とにかく 私 上位 船員 用 の 情報 端末 で |わたくし|じょうい|せんいん|よう||じょうほう|たんまつ|

この 落合 と いう 科学 者 が 残し た 研究 施設 が |おちあい|||かがく|もの||のこし||けんきゅう|しせつ| to find out that one of this scientist Ochiai's abandoned research facilities is at the base of this lake.

基底 湖 の 底 に ある こと を 突き止め まし た 。 きてい|こ||そこ|||||つきとめ||

えっ ? ちょっと 待って ! ||まって What?

急に 話 が 嫌 な 方向 に 転がって る よ 。 きゅうに|はなし||いや||ほうこう||ころがって||

そして これ が その 研究 施設 へ 続く 通路 の 鍵 です 。 ||||けんきゅう|しせつ||つづく|つうろ||かぎ| And this here, is the key to the passage that leads to that research facility.

( ヌミ ) はい 。\ N 戦闘 中 も カビザシ を 持つ 衛 人 を |||せんとう|なか||||もつ|まもる|じん| Yes, even during combat, she was following the gardes with the Kabizashis.

ずっと 追って い まし た 。 |おって|||

[ TEL ] ( ユレ ) カビザシ の 場所 が 分かる …。 ||||ばしょ||わかる So the Ena Hoshijiro can sense the Kabizashi.

( ヌミ ) ほか に 思い当たる 理由 が あり ませ ん 。 |||おもいあたる|りゆう|||| There's no other explanation I can think of.

[ TEL ] ( ユレ ) ヌミ ちゃん 今 から この こと を ||||いま|||| Numi, I'm classifying this as top-level confidential information.

第 一 機密 事項 に 設定 する わ 。 だい|ひと|きみつ|じこう||せってい||

今後 も 扱い に 注意 し て ね 。\ N ( ヌミ ) 分かり まし た 。 こんご||あつかい||ちゅうい||||||わかり|| Be careful who you share it with.

( エナ 星 白 ) あぁ ~。 |ほし|しろ|

ねえ やっぱり 帰 ろ う よ 。 ||かえ||| Hey, let's turn back.

いくら なんでも そんな 鍵 一 つ で 中 に 入れる わけ …。 |||かぎ|ひと|||なか||いれる| I mean, there's no way that we'll only need that key to...

ピピッ 開 い た ! |ひらき||

えっ ? ( 纈 ) 結構 大変 だった ん です から |けつ|けっこう|たいへん|||| What?

この 鍵 手 に 入れる の 。 |かぎ|て||いれる|

う わ ぁ ~。\ N 真っ暗 です ね 。 ||||まっくら||

えっ 入る の ! ? |はいる| What? We're going inside?

ち ょ … ちょっと 待って よ ! |||まって| Wait for me.

シューン … バタン ( 扉 の 音 ) う わ ぁ ~ ! 長 道 どこ ! ? ||とびら||おと||||ちょう|どう|

ぐ は っ ! ひ ぃ ~ ! なんか 当たった ! ||||||あたった

う わ ぁ ~ また 当たった ! イザナ 君 落ち着 い て よ ! ||||あたった||きみ|おちつ||| It bumped me again! There's something there!

えっ …。 あっ 長 道 。\ N う う ぅ …。 ||ちょう|どう|||| Oh, Nagate!

えっ ! ? う わ ぁ ~ !

出 た ぁ ~~ う う っ …。 だ||||| A ghost!

まったく … 騒がしい 人 です ね 。 |さわがしい|じん|| Talk about high-strung.

≪ ドンドン ドン ! ( 扉 を たたく 音 ) ≪ 開け て ! 開け て よ ~ ! どんどん||とびら|||おと|あけ||あけ|| Open up!

≪ えっ なんで 開か ない の ! ? ≪ ドンドン ドン ! ドンドン ! ||あか|||どんどん||どんどん Why isn't it opening?

≪ ( 纈 ) ちょっと ど い て ください イザナ 君 。 けつ|||||||きみ Just let me get through, Izana.

≪ コツ コツ コツ ( 足音 ) う わ っ …。 こつ|こつ|こつ|あしおと|||

長 道 どう し た の ! ? ちょう|どう|||| Nagate, what's wrong?

大丈夫 … ちょっと イザナ の 肘 が 当たった だけ 。 だいじょうぶ||||ひじ||あたった|

え えっ ? ご め ~ ん …。 What? I'm sorry!

どうやら 内側 から じゃ 開か ない みたい です 。 |うちがわ|||あか||| I think it can only be opened from the other side.

えっ ! ( 纈 ) 照明 も 壊れ てる みたい です ね 。 |けつ|しょうめい||こぼれ||||

あっ 圏 外 だ 。 助け も 呼べ ない よ 。 |けん|がい||たすけ||よべ||

( 纈 ) しかたない です ね 。 けつ||| Well, nothing we can do about that.

別 の 出口 か 緊急 電話 を 探し ま しょ う 。 べつ||でぐち||きんきゅう|でんわ||さがし||| Let's look for another exit or an emergency phone.

ええ ~…。

♪~

ん ? どう し た の ? What is it?

くん くん くん …。\ N ん ?

ちょっと 待って て 。\ N あっ 長 道 ! |まって||||ちょう|どう Wait here for a second.

( 纈 ) 谷 風 さん ! ? 勝手 に 動き回ら ない で ください ! けつ|たに|かぜ||かって||うごきまわら||| Tanikaze!

どう する ? 困り まし た ね 。 ||こまり|||

≪ お ~ い こっち に 来 て くれ ! ||||らい|| Hey! Come over here!

( 2 人 ) あっ 。 じん|

あっ 待って よ ~ ! |まって| Hey, wait!

( 纈 ) どう し た ん です か ? 谷 風 さん 。 けつ|||||||たに|かぜ|

もう ! 置 い て いか ない で よ 。 |お||||||

見 て 二 人 と も 。\ N う わ っ 。 み||ふた|じん|||||| Look at this.

( 纈 ) どうして ここ に ある って 分かった ん です か ? けつ||||||わかった||| How did you know it was here?

生き てる 配電 盤 の 匂い が し た ん だ 。 いき||はいでん|ばん||におい||||| I could smell that there was a live switchboard nearby.

えっ ? 匂い って …。 |におい| What?

( 纈 ) これ が 動け ば すぐに 地上 に 出 られる かも しれ ませ ん ね 。 けつ|||うごけ|||ちじょう||だ|||||| Well, if it's working, we might make it back up to the surface.

でも これ 本当 に 動く の ? よし ! ||ほんとう||うごく||

カチッ ( 操作 音 ) ガタン ( 作動 音 ) |そうさ|おと||さどう|おと

( 纈 ) 動 い た 。\ N 長 道 に こんな 特技 が けつ|どう||||ちょう|どう|||とくぎ| It's working!

あった なんて 。\ N じいさん と 暮らし て い た とき |||||くらし||||

よく 壊れ た もの を 直し て 使って た ん だ 。 |こぼれ||||なおし||つかって|||

そ っか 。 そう いえ ば Oh, right.

長 道 って 地底 人 だった ん だ よ ね 。\ N えっ 地底 人 ? ちょう|どう||ちてい|じん||||||||ちてい|じん

( 纈 ) 止まった 。\ N な … なんで ? けつ|とまった||| It just stopped.

あれ ? ちゃん と 直って なか …。\ N ポーン ( エレベ ー タ ー の 音 ) |||なおって|||||||||おと Maybe I didn't fix it all the way?

( 3 人 ) う わ っ ! ええ ~ ? じん||||

これ どこ に 向かって る ん でしょ う か ? |||むかって||||| Where do you think this thing is taking us?

[ スピ ー カ ] ( アナウンス ) 間もなく 無 重力 エリア に 突入 し ます 。 ||||まもなく|む|じゅうりょく|えりあ||とつにゅう|| We will soon arrive at a zero-gravity area.

安全 吸着 靴 が 有効 に なって いる か あんぜん|きゅうちゃく|くつ||ゆうこう|||| Please check to see that your gravity shoes are in working order.

確認 を し て ください 。\ N えっ どう しよ う ? かくにん|||||||||

僕 今日 吸着 靴 じゃ ない よ 。 ぼく|きょう|きゅうちゃく|くつ|||

ポーン

ここ って どこ ? ( 纈 ) さあ …。 |||けつ| Where are we, anyway?

( 纈 ) 少なくとも 破棄 さ れ た 研究 所 で は けつ|すくなくとも|はき||||けんきゅう|しょ|| From what I can tell, this doesn't seem like the abandoned laboratory.

な さ そう です ね 。

( 纈 ) あっ 「 MSCF 」 ! 纈 知って る の ? けつ|||けつ|しって|| MSCF?

( 纈 ) 最 厳重 警備 隔離 施設 です 。 けつ|さい|げんじゅう|けいび|かくり|しせつ| It's a secure containment facility.

本来 なら 私 たち は 到底 近づく こと は でき ませ ん 。 ほんらい||わたくし|||とうてい|ちかづく||||| There's no way we should have been able to get this close to this place.

え えっ ! ? あっ 。\ N ( 長 道 ・ 纈 ) あっ 。 ||||ちょう|どう|けつ| What?

( 纈 ) あの 仮面 … まさか 最 上位 船員 ! ? けつ||かめん||さい|じょうい|せんいん Are you an upper-level council member?

プスッ あっ !

う っ …。\ N ぐ っ !

纈 ! ? イザナ ! けつ| Yuhata! Izana!

♪~

( 警備 員 ) あの 男 まだ 立って る ぞ ! パシュ パシュ けいび|いん||おとこ||たって||||

プスッ プスッ くっ !

何 を … あっ 。 なん||

♪~

う ぅ …。

♪~

イ … イザナ ? 纈 は ? ||けつ| Izana... Yuhata?

( ユレ ) あの 子 たち は 眠って いる わ 。\ N 心配 し ない で 。 ||こ|||ねむって||||しんぱい||| They're both sleeping. There's no need to worry about them.

私 は 科 戸 瀬 ユレ 。\ N イザナ は 私 の 孫 よ 。 わたくし||か|と|せ|||||わたくし||まご|

ま … 孫 ? |まご

( ユレ ) イザナ は 私 の 正体 を 知ら ない 。 |||わたくし||しょうたい||しら|

あなた も 黙って い て ね 。 ||だまって||| Please don't tell her.

今 から あなた に 見せ たい もの が ある の 。 いま||||みせ||||| I have something here that I want to show you.

部屋 の 明かり を つける わ 。\ N 驚か ない で ね 。 へや||あかり|||||おどろか|||

ガチャン ( 照明 が つく 音 ) あっ ! |しょうめい|||おと|

こ … これ は … What is this?

ガ … 奇 居 子 ! |き|い|こ A Gauna?

( 小林 ) 違う 。 奇 居 子 で は ない 。 こばやし|ちがう|き|い|こ||| No. It's not a Gauna.

あっ 艦長 ! |かんちょう Captain!

( 小林 ) これ は ある 科学 者 が 産み 落とさ せ た こばやし||||かがく|もの||うみ|おとさ|| This is an Ena/Human hybrid a certain scientist brought into the world.

胞衣 と 人間 の 融合 個体 。 ほうころも||にんげん||ゆうごう|こたい

( 岐 神 ) 融合 個体 ? し|かみ|ゆうごう|こたい

( 海 蘊 ) 第 四 次 防衛 戦 の さなか 科学 者 落合 が 完成 さ せ た うみ|うん|だい|よっ|つぎ|ぼうえい|いくさ|||かがく|もの|おちあい||かんせい|||

衛 人 と は 全く 別 の 人 型 兵器 。 まもる|じん|||まったく|べつ||じん|かた|へいき that was totally unlike the Gardes. No Trespassing Do Not Open

( 岐 神 ) カビザシ を 使わ ず に 奇 居 子 本体 を 破壊 する だ と ? し|かみ|||つかわ|||き|い|こ|ほんたい||はかい||| No Trespassing Do Not Open

100 年 以上 も 前 に こんな もの が …。 とし|いじょう||ぜん||||

( 海 蘊 ) ただ 操縦 方法 に 未解決 の 問題 が あった よう です ね 。 うみ|うん||そうじゅう|ほうほう||みかいけつ||もんだい||||| Although, there seemed to be some issue when it came to controlling them.

それ は 落合 本人 も 認め て いる よう です 。 しかし …。 ||おちあい|ほんにん||みとめ||||| Even Ochiai himself acknowledged the problem.

( 岐 神 ) もしも ここ に 書か れ て いる こと が し|かみ||||かか||||| If what is written here is really possible, then that means that...

本当 に 可能 なら ば …。\ N は い 。 ほんとう||かのう|||||

一般 船員 が 知ら さ れ て い ない いっぱん|せんいん||しら|||||

第 四 次 防衛 戦 の 隠さ れ た 真実 。\ N ここ に 眠って いる の は だい|よっ|つぎ|ぼうえい|いくさ||かくさ|||しんじつ||||ねむって|||

落合 の 補助 脳 だけ で は なかった の か ? おちあい||ほじょ|のう||||||

♪~

( 海 蘊 ) 海苔 夫 様 そろそろ 戻り ませ ん と 。 うみ|うん|のり|おっと|さま||もどり|||

あの 奥 の 扉 に は 何 が ある ん だ ? |おく||とびら|||なん|||| What exactly is behind those doors?

私 も そこ まで は 知り ませ ん 。 わたくし|||||しり|| To be honest, I do not know.

岐 神 家 の 人間 も あそこ へ 入る こと は し|かみ|いえ||にんげん||||はいる|| Even members of the Kunato family are not allowed to enter there.

許さ れ て い ない の です 。 ゆるさ||||||

( ユレ ) この 融合 個体 は すでに 死 ん で いる の 。 ||ゆうごう|こたい|||し|||| This hybrid is already dead.

でも カビ と 同様 に ある 種 の 放射 線 を 放出 し |かび||どうよう|||しゅ||ほうしゃ|せん||ほうしゅつ|

奇 居 子 を この シド ニア に 引き寄せ て いる 。 き|い|こ||||にあ||ひきよせ||

えっ ! ? ( 小林 ) しかし 同時に 我々 は |こばやし||どうじに|われわれ| What?

この 融合 個体 が 持つ 殻 の ない 本体 を 原料 に し て |ゆうごう|こたい||もつ|から|||ほんたい||げんりょう|||

人工 の カビ の 製造 に 成功 し た 。 じんこう||かび||せいぞう||せいこう||

人工 の カビ ? じんこう||かび

そう だ 。 我々 は 奇 居 子 を 駆逐 する 力 を 手 に 入れた の だ 。 ||われわれ||き|い|こ||くちく||ちから||て||いれた|| That's right.

現在 人工 カビ を 使った 新 兵器 を 東亜 重 工 が 開発 し て いる 。 げんざい|じんこう|かび||つかった|しん|へいき||とうあ|おも|こう||かいはつ||| Toha Heavy Industries is developing a new weapon that uses these man-made kabis.

谷 風 。\ N は … はい 。 たに|かぜ||| Tanikaze.

( 小林 ) お前 に は その 新 兵器 の 運用 試験 を し て もらう 。 こばやし|おまえ||||しん|へいき||うんよう|しけん|||| You will conduct a field test of the new weapon.

ん ん …。\ N う ~ ん …。

( 纈 ) 私 たち どう やって 戻って き た ん でし た っけ ? けつ|わたくし||||もどって|||||| How did we get back here again?

そう いや 僕 も なんにも 覚え て ない や 。 ||ぼく|||おぼえ||| That's so strange.

あっ … うん 。 お っ 俺 も 。 ||||おれ|

あっ !

( エナ 星 白 ) あっ 。 ん ん …。 |ほし|しろ||| Nagate

♪~

[ テレビ ] ( アナウンサ ー ) ご 覧 ください 。 たった 今 ||||み|||いま As you can see, the anti-military activists' advance party colony ship has just left Sidonia.

非 武装 主義 船員 団 の 先発 隊 の 船 が ひ|ぶそう|しゅぎ|せんいん|だん||せんぱつ|たい||せん|

シド ニア を 出発 し まし た 。 |にあ||しゅっぱつ|||

彼ら は 降 船 予定 の 非 武装 主義 者 10 万 人 の 中 から 選ば れ た …。 かれら||ふ|せん|よてい||ひ|ぶそう|しゅぎ|もの|よろず|じん||なか||えらば|| A combination of technicians, scientists, and experts chosen from the 100,000 anti-military activists...

一 つ も 武器 を 持た ず に …。 ひと|||ぶき||もた||

奇 居 子 が 襲って き たら どう する つもり な ん だ ろ う ? き|い|こ||おそって|||||||||| What are they going to do if they get attacked by the Gauna?

( ララァ ) 武装 し なけ れ ば 奇 居 子 は 襲って こ ない と 考え て いる の よ 。 |ぶそう|||||き|い|こ||おそって||||かんがえ||||

[ テレビ ] ( アナウンサ ー ) この 先発 隊 に よる 準備 が 整った あと ||||せんぱつ|たい|||じゅんび||ととのった| After this preliminary group has completed the preparations, Lem Star System Planet Seven

順次 一般 船員 も 含め た 移住 が 開始 さ れ ます が …。 じゅんじ|いっぱん|せんいん||ふくめ||いじゅう||かいし||||

♪~

( 心 の 声 ) ≪ 星 へ の 移住 星 で の 生活 ≫ こころ||こえ|ほし|||いじゅう|ほし|||せいかつ Colonizing a planet.

≪ 無限 に 続く か の よう な 海 大地 ≫ むげん||つづく|||||うみ|だいち Oceans and land stretching infinitely around you.

≪ もしも 奇 居 子 の 存在 し ない そんな 世界 が あったら |き|い|こ||そんざい||||せかい|| If the Gauna didn't exist...

どんなに いい だ ろ う ≫ How great would that be?

♪~

♪~

[ スピ ー カ ] ピンポーン ( インタ ー ホン )

≪ ( 丹波 ) なん だ ? あんた ら 。\ N ( 2 人 ) あっ 。 たんば||||||じん| Who are you?

( 纈 ) 司令 補佐 官 の 緑川 纈 です 。 けつ|しれい|ほさ|かん||みどりかわ|けつ| I'm Probationary Subcommander Yuhata Midorikawa.

佐々木 開発 主任 に 新 兵器 の 説明 を ささき|かいはつ|しゅにん||しん|へいき||せつめい| We were told that Sasaki, the head of development, would give us an explanation of the new weapon.

し て いただける と の こと で 伺った の です が 。 |||||||うかがった|||

( 丹波 ) ああ 聞い てる よ 。 って こと は たんば||ききい||||| Yes, I've heard.

そっち が うわさ の 谷 風 だ な 。 ||||たに|かぜ||

俺 は 丹波 新 輔 だ 。 おれ||たんば|しん|すけ| I'm Shinsuke Tanba.

( 佐々木 ) お っ 待って た わ 。 私 が 佐々木 よ 。 ささき|||まって|||わたくし||ささき| You're here.

あれ ? ( 纈 ) 確か 衛 人 整備 士 の …。 |けつ|たしか|まもる|じん|せいび|し| But aren't you the Garde mechanic?

( 佐々木 ) ええ 。\ N そっち も 続け て く から よろしく ね 。 ささき|||||つづけ||||| Yeah. I do that too. Good to work with you.

( 2 人 ) よろしく お 願い し ます 。 じん|||ねがい|| Good to work with you too!

( 2 人 ) わ あ ~ ! じん||

( 纈 ) すごい です ね 。 けつ|||

( 佐々木 ) 衛 人 の 背 部 推進 機関 よ 。 ささき|まもる|じん||せ|ぶ|すいしん|きかん|

次 世代 機 用 の 試作 品 。\ N 小型 化 の めど も 立って る わ 。 つぎ|せだい|き|よう||しさく|しな||こがた|か||||たって|| It's a prototype for the next-generation models.

そして あなた に 試験 し て もらう 新 兵器 。 |||しけん||||しん|へいき

( 纈 ・ 長 道 ) あっ 。\ N これ 超 高速 弾 体 加速 装置 です か ! ? けつ|ちょう|どう||||ちょう|こうそく|たま|からだ|かそく|そうち||

( 佐々木 ) えっ ? ( 丹波 ) どうして 分かった ? ささき||たんば||わかった

地下 に い た 頃 仮 象 訓練 装置 で 使って た ん です 。 ちか||||ころ|かり|ぞう|くんれん|そうち||つかって||| When I was living underground, I used it in my virtual training console.

( 佐々木 ) えっ ? ささき| What?

あっ !

これ です これ ! 俺 が 地下 で やって た の 。 |||おれ||ちか|||| Wow. This is it! This is the one I was using underground.

さっき から 何 言って る の ? 君 。 ||なん|いって|||きみ Hold on, I have no idea what you are talking about.

その 訓練 装置 は まだ 開発 途中 よ 。 |くんれん|そうち|||かいはつ|とちゅう|

変 な でたらめ 言う の は やめ なさい 。 へん|||いう|||| Stop lying about things like that, will you?

あっ すみません …。\ N ( 纈 ) で … で は |||けつ||| Oh, I'm sorry.

試験 は 明日 から と いう こと で 。 しけん||あした|||||

[ スピ ー カ ] ウィン ウィン ウィン … ( 警報 ) ( 一同 ) あっ 。 ||||||けいほう|いちどう|

ピピピピッ … ( 呼び出し 音 ) 奇 居 子 ! |よびだし|おと|き|い|こ

♪~

( 小林 ) 敵 の 数 と 位置 は ? こばやし|てき||すう||いち| What are the enemy numbers and location?

( 管制 官 ) 数 は 一体 。\ N 針路 は 先発 隊 の 移住 船 です 。 かんせい|かん|すう||いったい||しんろ||せんぱつ|たい||いじゅう|せん| One enemy. It's on a trajectory for the advance party's colony ship.

( 纈 ・ 通信 ) 緑川 です 。 状況 を ! けつ|つうしん|みどりかわ||じょうきょう| Midorikawa! Status update!

( 管制 官 ・ 通信 ) 奇 居 子 と 移住 船 の 距離 80 キロ 単位 。 かんせい|かん|つうしん|き|い|こ||いじゅう|せん||きょり|きろ|たんい The Gauna's distance from the colony ship is 80 km!

シド ニア と の 距離 は 5000 キロ 単位 です 。 |にあ|||きょり||きろ|たんい| Its distance to Sidonia is 5,000 km!

( 纈 ) 今 から 衛 人 隊 を 招集 し て も 間に合わ ない 。 けつ|いま||まもる|じん|たい||しょうしゅう||||まにあわ| We're too late to deploy a Garde squadron now.

佐々木 さん 背 部 推進 機関 は 今 すぐ 使え ます か ? ささき||せ|ぶ|すいしん|きかん||いま||つかえ|| Sasaki! Can the rear unit be used right now?

新 兵器 を 使え ば 先発 隊 の 船 を 守れ る かも しれ ませ ん 。 しん|へいき||つかえ||せんぱつ|たい||せん||まもれ|||||

試験 も し ない で 無理 に 決まって る でしょ ! しけん|||||むり||きまって||

俺 は 地下 で さんざん 訓練 し て ます ! おれ||ちか|||くんれん||| I've used it in all my training I did underground!

( 佐々木 ) いいかげん に し なさい ! ( 丹波 ) ちょっと 待て 。 ささき|||||たんば||まて All right, enough with that!

( 2 人 ) あっ 。\ N ( 丹波 ) この 新 兵器 用 の 訓練 装置 じん|||たんば||しん|へいき|よう||くんれん|そうち

実は 計画 が 始まった 当時 に 作ら れ た もの を じつは|けいかく||はじまった|とうじ||つくら||||

改修 し て 使って る 。 かいしゅう|||つかって|

谷 風 の 言って る こと は あながち うそ と は 言い切れ ん ぞ 。 たに|かぜ||いって||||||||いいきれ||

( 佐々木 ) そんな …。 ほんと な の ? ささき|||| What's that?

小さい 頃 から じいさん に たたき込ま れ まし た 。 ちいさい|ころ||||たたきこま||| My grandfather trained me since I was a kid.

制動 制御 装置 な し の 飛行 中 連続 射撃 も でき ます 。 せいどう|せいぎょ|そうち||||ひこう|なか|れんぞく|しゃげき||| And I can even shoot without using the braking control!

艦長 ! 出撃 さ せ て ください 。 かんちょう|しゅつげき|||| Captain! Please let me deploy!

艦長 ! 早く し ない と 移住 船 の みんな が …。 かんちょう|はやく||||いじゅう|せん||| Captain, if we don't hurry, then everyone on the colony ship will be killed!

お 願い し ます ! |ねがい||

( 小林 ) 出撃 を 許可 する 。 こばやし|しゅつげき||きょか| You have permission to deploy.

( 丹波 ) 背 部 推進 機関 と 弾 体 加速 装置 の たんば|せ|ぶ|すいしん|きかん||たま|からだ|かそく|そうち| We haven't synchronized the rear unit with the ballistic driver quite yet.

同期 も し て ねぇ ん だ が な 。 どうき||||||||

( 佐々木 ) それ でも 出せ って ん だ から しかたない でしょ 。 ささき|||だせ|||||| Well, they still want to use it, so it's not up to us.

[ スピ ー カ ] ( 管制 官 ) シドニア 前方 射 出 レ ー ン 全 隔壁 開放 ! |||かんせい|かん||ぜんぽう|い|だ||||ぜん|かくへき|かいほう Sidonia's forward artillery lane gate now open!

七〇四 谷 風 。 出撃 し ます ! なな|よっ|たに|かぜ|しゅつげき|| 704 Tanikaze, deploying!

♪~

谷 風 機 の 状態 は ? たに|かぜ|き||じょうたい|

詳細 情報 を 全て 表示 し て 。\ N ( 管制 官 ) 了解 。 しょうさい|じょうほう||すべて|ひょうじ||||かんせい|かん|りょうかい I want all of the details displayed on the screen!

( 小林 ) ≪ 非 武装 主義 者 ども の 愚行 を 世に 知ら しめる に は こばやし|ひ|ぶそう|しゅぎ|もの|||ぐこう||よに|しら||| It would have been more effective to make an example of the anti-military activists and leave them on their own,

放って おい た 方 が 効果 的 だった の だ が …。 はなって|||かた||こうか|てき||||

谷 風 …\ N 性格 も ヒロキ に よく 似 て き た 。 たに|かぜ||せいかく|||||に|||

やがて 私 に 反発 する とき が 来る の か ≫ |わたくし||はんぱつ||||くる||

う っ … ぐ ぐ ぐ っ !

♪~

( 小林 ) ≪ 過ち を 繰り返さ ぬ ため に こばやし|あやまち||くりかえさ||| But I will listen to you this time,

ここ は 私 が やり 方 を 変えよ う ≫ ||わたくし|||かた||かえよ| so history won't repeat itself.

( 勢 威 ) 奇 居 子 本体 貫通 弾 と 超 高速 弾 体 加速 装置 だ と ! ? ぜい|たけし|き|い|こ|ほんたい|かんつう|たま||ちょう|こうそく|たま|からだ|かそく|そうち|| A Gauna-core-piercing round and an ultrahigh-speed ballistic driver?

「 質量 剤 と 人工 カビ の 複合 弾 」。 しつりょう|ざい||じんこう|かび||ふくごう|たま

( 弦 打 ) 「 着 弾 の 物理 エネルギー で げん|だ|ちゃく|たま||ぶつり|えねるぎー| The physical energy from the impact will blow away the Ena,

胞衣 を 吹き飛ばし 、 人工 カビ が ほうころも||ふきとばし|じんこう|かび|

本体 に 穴 を 開ける 」。 ほんたい||あな||あける

ほん と か よ おい ! Are you serious?

( 勢 威 ) カビ を 弾 と して 撃ち 出す …\ N 使い捨てる と いう こと か 。 ぜい|たけし|かび||たま|||うち|だす||つかいすてる|||| The Kabi are fired as ammunition rounds?

( サマリ ) ただ この 新型 推進 機関 でも 谷 風 が 間に合う と は …。 |||しんがた|すいしん|きかん||たに|かぜ||まにあう|| But looking at the situation,

( 管制 官 ・ 通信 ) 奇 居 子 先発 隊 まで 10 キロ 単位 を 切り まし た 。 かんせい|かん|つうしん|き|い|こ|せんぱつ|たい||きろ|たんい||きり|| The Gauna has closed to 10 kilometers from the advance group.

谷 風 機 奇 居 子 まで 230 キロ 単位 。 たに|かぜ|き|き|い|こ||きろ|たんい

( 管制 官 ・ 通信 ) このまま で は 間に合い ませ ん ! かんせい|かん|つうしん||||まにあい|| He's not gonna make it in time!

くっ ! ドォン !

( 一同 ) えっ ! ( 弦 打 ) 撃った ! いちどう||げん|だ|うった He fired!

ズドン !

( 管制 官 ) 貫通 弾 本体 を 外し まし た ! かんせい|かん|かんつう|たま|ほんたい||はずし|| The penetrator has missed the target!

谷 風 さん …。 たに|かぜ|

( 操縦 士 ) さすが に 射程 距離 外 じゃ なぁ …。 そうじゅう|し|||しゃてい|きょり|がい||

[ テレビ ] ( 管制 官 ) 谷 風 機 速度 低下 。\ N ( サマリ ) 反動 で 姿勢 が ! |かんせい|かん|たに|かぜ|き|そくど|ていか|||はんどう||しせい| Tanikaze is decelerating.

( 勢 威 ) 本来 なら バラバラ に なって も おかしく ない 。 ぜい|たけし|ほんらい||ばらばら||||| He shouldn't even be able to pilot it.

補正 装置 な し で 飛 ん で いる だけ でも 奇跡 だ 。 ほせい|そうち||||と||||||きせき| It's a miracle he's made it this far without a stabilizing system.

( サマリ ) やはり 間に合わ ない か …。 ||まにあわ|| There's no way he's gonna make it. Tanikaze Unit: Manual Override Disabled

♪~ Tanikaze Unit: Manual Override Disabled

( サマリ ) すごい ! あそこ から 立て直し た 。 ||||たてなおし| Wow! He recovered from that position?

( 管制 官 ・ 通信 ) 奇 居 子 移住 船 に 接触 し ます 。 かんせい|かん|つうしん|き|い|こ|いじゅう|せん||せっしょく|| The Gauna is approaching the colony ship!

くっ ! ドォン !

ズドン !

( 管制 官 ) 貫通 弾 本体 を 直撃 。 かんせい|かん|かんつう|たま|ほんたい||ちょくげき Direct impact on the core!

奇 居 子 の 泡 状 分解 確認 。 き|い|こ||あわ|じょう|ぶんかい|かくにん Gauna disintegration confirmed!

( 操縦 士 ) 何 が 起こった ! ? ( 操縦 士 ) 移住 船 は ! ? そうじゅう|し|なん||おこった|そうじゅう|し|いじゅう|せん| What just happened?

( 管制 官 ) 移住 船 無事 です 。 かんせい|かん|いじゅう|せん|ぶじ| Live The ship is safe!

谷 風 機 奇 居 子 を 除去 し まし た ! たに|かぜ|き|き|い|こ||じょきょ||| Tanikaze has eliminated the Gauna threat. Live

( 佐々木 ) あ は はっ ! ( 一同 ) わ あ ~ ! ささき||||いちどう||

≪ 谷 風 さん …≫ たに|かぜ| Tanikaze.

( サマリ ) 2 発 目 で 完璧 に 誤差 を 修正 する と は な 。 |はつ|め||かんぺき||ごさ||しゅうせい|||| He made the proper adjustment on his second shot.

( 勢 威 ) 本当 に カビザシ を 使わ ず に 奇 居 子 を …。 ぜい|たけし|ほんとう||||つかわ|||き|い|こ| He actually defeated a Gauna without a Kabizashi.

これ は とんでもない こと だ ぞ 。 This is going to change everything.

は ぁ は ぁ …。

[ テレビ ] ( アナウンサ ー ) 先日 の 移住 船 襲撃 に つい て |||せんじつ||いじゅう|せん|しゅうげき||| Regarding the assault on the colony ship yesterday,

非 武装 主義 者 の 代表 が 標的 は ひ|ぶそう|しゅぎ|もの||だいひょう||ひょうてき| the anti-military activist representative has announced the true target was Sidonia.

あくまで シド ニア で あった と …。\ N また つながら ない 。 ||にあ|||||||

どうせ 外 生 研 だ 。 長 道 の バカ ! |がい|せい|けん||ちょう|どう||ばか I bet he's just at the ERD again. There's been no change in the opinions of the settlers on Lem...

ピピピピッ …\ N あっ 。 ん ? There's been no change in the opinions of the settlers on Lem...

司令 部 に 招集 ? しれい|ぶ||しょうしゅう Assemble at command station?

[ スピ ー カ ] ( ヌミ ) ずっと あなた に 見せ た がって い た よう な の 。 |||||||みせ|||||||

あっ … え ~ っと

に … 似合って る よ 。 |にあって|| It looks good on you.

( エナ 星 白 ) ふ ふ っ 。\ N ポン ( ペン の 蓋 の 音 ) |ほし|しろ||||||||ふた||おと

♪~

あっ 。 Naga

♪~

あっ 。\ N あっ !

あっ 。 あぁ ~ ああ あ ~ …。

あぁ ~…。\ N は はっ 。 Nagat

う お ぉ ~ ! は は はっ !

ん ん っ !

ピピピピッ …\ N あっ 。

艦長 から 呼び出し ? かんちょう||よびだし The Captain wants to see me?

♪~

イザナ ?

僕 今日 正規 操縦 士 に なった よ 。 ぼく|きょう|せいき|そうじゅう|し||| I got promoted to official pilot today.

えっ ? おめでとう 。 What? That's great.

めでたく なんか ない よ ! あっ イザナ !

待って ! まって

♪~

どう し た ん だ よ ? あっ …。 What's wrong?

僕たち の 時間 は どんどん ゼロ に 近づ い て いる ん だ 。 ぼくたち||じかん|||||ちかづ||||| Our time is counting down to zero, faster and faster.

長 道 たち の 活躍 は あって も ちょう|どう|||かつやく|||

操縦 士 の 生還 率 は まだまだ 低い 。\ N 初陣 なら なおさら だ よ 。 そうじゅう|し||せいかん|りつ|||ひくい||ういじん||||

僕 は 長 道 と は 違う し ね 。\ N イザナ …。 ぼく||ちょう|どう|||ちがう|||| And I'm not like you.

長 道 どうせ また あの 胞衣 の ところ に ちょう|どう||||ほうころも||| Nagate, I bet you went to see that Ena again!

行って た ん でしょ ! あっ いや … おこなって||||| Oh, actually, no. The captain wanted to see me.

俺 は ただ 艦長 に 呼ば れ て …。\ N もう いい よ ! おれ|||かんちょう||よば||||||

あ あっ ! ちょっと 待って ! |||まって

来 ない で ! らい|| Don't follow me!

あっ あっ … あ あっ !

♪~

俺 たち の 時間 は ゼロ じゃ ない ! おれ|||じかん||||

( 管制 官 ) 現在 の 距離 約 120 万 キロ 単位 。 かんせい|かん|げんざい||きょり|やく|よろず|きろ|たんい

なお も 高速 で 接近 中 。 ||こうそく||せっきん|なか And closing fast!

( 管制 官 ) 奇 居 子 の 体積 シド ニア の およそ 8000 倍 です ! かんせい|かん|き|い|こ||たいせき||にあ|||ばい| The Gauna's volume is roughly 8,000 times larger than Sidonia!

えっ …。

なんて 大き さ な の 。 |おおき|||

♪~

♪~