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ヴァイオレット・エヴァーガーデン, Violet Evergarden Episode 13

Violet Evergarden Episode 13

( 銃声 )

( メルクロフ ) う あっ …

ん っ !

( ディート フリート ) 俺 が 捨て た 道具 は ―

ギル ベルト の 犬 に なった

だが 両腕 を 失い あるじ を 失い ―

何もかも なく し た その 果て に ―

なぜ か そこ に 立って い た

( ヴァイオレット ) ハァ ハァ なぜ か そこ に 立って い た

なぜ か そこ に 立って い た

( 弾 切れ の 音 )

( メルクロフ ) う う …

ん ん っ …

う あー ! おお っ …

( ヴァイオレット ) ハッ !

ハッ

( ディート フリート ) ん っ …

( ヴァイオレット ) ありがとう ござい ます

ハッ

( メルクロフ ) 甘い な

時間切れ だ

さっさと 私 を 殺し て い れ ば 間に合った かも しれ ん もの を

ハッ ! 爆弾 か

( メルクロフ ) フッ フフフ …

ハハハハッ !

( ディート フリート ) 緊急 停止 ! 急げ !

( 機関 士 ) 利か ない !

客車 の ブレーキ を !

非常 ブレーキ !

( 急 ブレーキ の 音 )

( ベネディクト ) あっ ! 何 だ ?

( カトレア ) ヴァイオレット !

ん ん っ …

( ベネディクト ) ヴァイオレット !

もう 1 つ の 爆弾 を !

( ベネディクト ) 分かった

う お ー !

外れ た !

ヴァイオレット !

( 汽笛 )

( ヴァイオレット ) くっ …

ん ん っ …

う っ !

( 力み 声 )

ん ん っ …

( 力み 声 )

( ヴァイオレット ) う っ !

( ベネディクト ) う っ …

( カトレア ) ヴァイオレット !

( カトレア ) “ ガルダ リク および ― ”

“ ライデンシャフトリヒ の 両 国 は ― ”

“ 国際 平和 と 安全 を 維持 する ため に ― ”

“ 主権 を 有 する 対等 の 関係 と して ― ”

“ 相互 に 連携 を 行う ”

“ その ため に ただちに 公正 な 貿易 を 再開 し ― ”

“ ライデンシャフトリヒ は 友好 の 証し と して ― ”

“ 緊急 支援 物資 を 1 年 分 提供 する ”

“ 以上 ここ に 両 国 の 和平 を 調印 する こと を 誓う ”

( 市民 たち の 歓声 )

( ヴァイオレット ) 終わり まし た

ああ

どう し た ?

( ヴァイオレット ) 終わった のに …

( 男性 ) 終わった のに …

戦争 は 終わった のに 息子 は 帰って こ ない

もう 息子 は 諦めよ う と 妻 に 言って る ん だ

でも …

( ヴァイオレット ) 分かり ます

よく 分かり ます

手紙 に は こう 書 い て くれる かな ?

“ 俺 たち の 所 に 生まれて き て くれ て ありがとう ” って

( ヴァイオレット ) はい

( カトレア ) 航空 祭

しばらく 戦争 で 中止 に なって た し ―

5 年 ぶり だ から みんな 楽しみ に し てる の よ ね

明日 が 締め切り だ から もう 1 日 頑張り ま しょ う

はい 頑張り ます

ウフッ

私 も ね 手紙 書こ う か な って 思って る の

ドール に なる 前 私 踊り子 し て た の

お 店 に は 軍 の 人 も たくさん 来 て た

亡くなった 人 も ずいぶん い て ね

その 人 たち に 書こ う か な って

ヴァイオレット も 書 い て み たら ?

私 は まだ 自分 の 手紙 を 書 い た こと が あり ませ ん

じゃあ 記念 す べき 初めて の 手紙 ね

今 の あなた が 思う とおり に 書け ば いい の よ

心 の まま に ね

心 の …

( ヴァイオレット ) 少佐

( ギル ベルト ) 何 だ ?

( ヴァイオレット ) 私 は もう ご 不要 です か ?

( ギル ベルト ) 何 の こと だ ?

( ヴァイオレット ) 処分 さ れる 結果 ―

ホッ ジンズ 中佐 の もと へ 移さ れる の でしょう か ?

もう 少佐 に 命令 は 頂け ない の でしょ う か ?

( ギル ベルト ) 君 は そんなに 私 の 命令 が 欲しい の か ?

命令 は 私 の すべて です

( ギル ベルト ) 私 の 命令 は この 戦い 以降 聞か なく て いい

いや 誰 の 命令 も 聞か なく て いい

あっ

( ギル ベルト ) 自由 に 生き なさい

( ヴァイオレット ) それ が ご 命令 です か ?

ん っ …

どうして 命令 だ と 思う ん だ ?

私 が 本当 に 道具 だ と 思って いる と ?

そう な の で あれ ば 幼い 君 を 抱 い て 帰り は し なかった

君 を ずっと 私 だけ の そば に 置か なかった

分かって いる はず だ

怒って いる の も

つらい の も 君 を …

少佐 …

( ギル ベルト ) 君 に は 感情 が ある

私 と 同じ 心 が ある だ ろ !

ない と いう の なら ―

ない と いう の なら その 顔 は 何 だ ?

そんな 顔 が できる ん じゃ ない か !

今 私 の こと が 怖い だ ろ ?

急に どなら れ て イヤ だ ろ ?

分かり ませ ん

( ギル ベルト ) 理不尽 に 言わ れ て 腹 が 立つ だ ろ ?

分かり ませ ん

ウソ だ !

( ヴァイオレット ) ウソ で は あり ませ ん

自分 でも 分から ない の です

私 は 少佐 の 命令 を 聞い て い たい の です

少佐 の 命令 が あれ ば どこ に でも 行ける の です

それ だけ な の です

( ギル ベルト ) すま なかった

でも 私 は 君 が ―

“ 自分 は 道具 で あれ ” と 戒める の を 見て いる の が つらい

小さかった 君 を ―

そんな ふう に し て しまった の は 私 な のに …

なのに …

君 は まだ 私 の こと を 信じ て …

( ギル ベルト ) 君 は 悪く ない

もう 数 時間 で 決戦 だ

この 話 は また 今度 に しよ う

( ホッ ジンズ ) 書け なかった ?

( ヴァイオレット ) 心 は ある の です

あった の です あの とき も

ですが 分から ない の です

少佐 に 何 を 伝え たい か ?

( ホッ ジンズ ) ヴァイオレット ちゃん

締め切り は 今日 の 夕方 だ けど ―

朝 まで に 書け れ ば 俺 が 事務 局 に 持っていく

だから 書く ん だ

短く て も 1 行 で も いい から

( ノック )

( ホッ ジンズ ) はい

( ネリネ ) 失礼 し ます

あの … ヴァイオレット に ―

ブーゲンビリア さん と おっしゃる お 客 様 が …

あっ …

( リリアン ) ありがとう ござい まし た

ん ?

ハァ ハァ ハァ …

( ディート フリート ) こっち だ

( ディート フリート ) 昨日 まで 航空 祭 の 手紙 の 代筆 で 忙しかった ん だ ろ ?

今日 は 休み な のに 会う の が 俺 で 悪かった

いえ

( ディート フリート ) ライデン の うち の 屋敷 に は 来 た こと は なかった な ?

驚か ない よう に 言って おく が ―

少し 記憶 が 曖昧 に なって いる

( ディート フリート ) 母 だ

( ブーゲンビリア 夫人 ) あなた は ?

あっ …

( ディート フリート ) ヴァイオレット です

母上 が “ 会い たい ” と

あっ そう だった わ

あの 子 が “ ここ に 引き取って ほしい ” と

やっと 来 た の ね

はい

( 夫人 ) ギル ベルト は 一緒 で は ない の ?

母上 ギル ベルト は …

( ヴァイオレット ) 一緒 です

あの 子 の 瞳 と 同じ 色 だ わ

少佐 の 瞳 と 同じ 色 です

美しい わ ね

はい

言葉 が 分から なかった ので 言った こと は あり ませ ん が

少佐 の 瞳 は 出会った とき から 美しい です

美しい です

それ で あなた ギル ベルト と は どういう …

( ヴァイオレット ) 少佐 は 私 を 拾い ―

育て ―

使って ください まし た

ですが …

分かって る わ

イン テンス の 戦い で あの 子 は …

そう です

その 話 を する ため に 来 て もらった の でしょ う

母上

そう だった わ ね

あなた の せい で は ない わ

( ヴァイオレット ) ハッ …

( 夫人 ) あなた が 背負わ なく て いい の よ

ディート フリート は ね

もう ギル ベルト の こと は 諦めろ と 言う の

あの 子 だって でき は し ない のに

2 人 は ね ―

子供 の ころ から それ は 仲 の いい 兄弟 だった の よ

あの 子 は 生き てる

あっ …

心 の 中 で

だから 決して 忘れ ない

思い出す たび に つらく て も ずっと 思って 生き て いく わ

だって 今 も ―

愛し て いる ん だ も の

はい

はい

はい

( ディート フリート ) ヴァイオレット

あいつ の 分 も お前 は 生きろ

生き て 生き て 生き て ―

そして 死ね

これ が 俺 から の 最後 の 命令 だ

もう …

命令 は いり ませ ん

( ディート フリート ) あっ …

( ディート フリート ) 俺 が 捨て た 道具 を ―

ギル ベルト は 道具 と して 扱わ なかった

だから それ は 両腕 を 失い ―

あるじ を 失って も ―

あいつ から もらった 大切 な もの を ―

決して なくす こと は ない だ ろ う

( タイプ ライター を 打つ 音 )

( エリカ ) 本当 いい 天気 に なって よかった

( アイリス ) ライデン に は 珍しく 雪 が 降り まし た もん ね

( ルク リア ) ヴァイオレット !

( ヴァイオレット ) ルク リア

( ルク リア ) よかった 来 られ た の ね

航空 祭 の 代筆 で あなた も 忙しかった でしょ ?

いえ

でも たくさん 手紙 を 書き まし た

初めて 自分 の 手紙 も

そ っか

私 も 書 い た わ 両親 宛て に

きっと 届き ます

ありがとう

( アイリス ) 私 も 書き まし た よ

未来 の 自分 に

ライデン 一 ( いち ) いや …

大陸 一 ( いち ) の ドール に なって る 自分 に

すごい 野望 ね

( ルク リア ) エリカ さん は ―

何 を 書 い た ん です か ?

( エリカ ) ん っ …

最近 好き な 人 が でき た ので

その 人 に 気持ち を … N ( アイリス ) え ー !

誰 です か それ ? 誰 です か ?

( ベネディクト ) お ー い ( アイリス ) ん ?

俺 の 手紙 の 内容 知り たい か ?

( エリカ ) 知り たい ( アイリス ) ああ …

( ベネディクト ) 実は さ

ホッ ジンズ 宛て に 書 い た ん だ

( エリカ ) え ?

お前 ! 俺 に 取って代わる 気 か ?

何て こと 書 い て ん だ よ

人 の こと 言え ない でしょ

あなた だって 何 書 い て ん の よ

あっ !

“ パパ から 未来 の 娘 へ ”

いつの間に !

あっ やめ て …

( カトレア ) 書き 損じ た 手紙 が ―

社長 室 の ゴミ 箱 から いっぱい あふれ出 て た わ よ

パパ

君 が パパ と 呼ぶ な !

パパ …

( ホッ ジンズ ) やめろ ー ! ( カトレア ) フフッ

“ パパ は 君 が 生まれる の を 待って る よ ”

“ 幸せ に なる こと を ”

“ 誰 か を 愛 し 愛 さ れる こと を ”

“ そして 君 や 君 の 子供 たち の 生きる 未来 が ― ”

“ 争い の ない ― ”

“ 幸せ で あふれ た 世界 で あり ます よう に と ”

( アイリス ) フフッ

( 市民 たち の 歓声 )

( ヴァイオレット ) たくさん の 人 の 思い が ―

空 から 降って き ます

( ギル ベルト ) ヴァイオレット

( ヴァイオレット ) 少佐

“ 親愛 な る ギル ベルト 少佐 ”

“ お 元気 です か ? お 変わり ない です か ? ”

“ 今 どこ に いらっしゃい ます か ? ”

“ 困った こと は あり ませ ん か ? ”

“ 春 も 夏 も ― ”

“ 秋 も 冬 も ― ”

“ いく つ も 季節 が 過ぎ まし た が ― ”

“ 少佐 の いらっしゃる 季節 だけ が 巡って き ませ ん ”

“ 私 最初 は 分かり ませ ん でし た ”

“ 少佐 の お 気持ち が 何 1 つ 分かり ませ ん でし た ”

“ でも 少佐 に 頂 い た この 新しい 人生 の 中 で ― ”

“ 少し だけ です が 感じる こと が できる よう に なった の です ”

“ 代筆 を 通し て ”

“ 出会った 方 たち を 通し て ”

“ 私 は 信じ て い ます ”

“ 少佐 が どこ か で 生き て いらっしゃる こと を ”

“ だから 私 も 生き て ”

“ 生き て 生き て ― ”

“ その先 に 何 が ある か 分から なく て も ― ”

“ ただ 生き て ― ”

“ そして また 会え たら こう 伝え たい の です ”

“ 私 は 今 ― ”

“ 愛し てる も ― ”

“ 少し は 分かる の です ”

う っ …

( カトレア ) ヴァイオレット ! 代筆 依頼 至急 の 用件 だって !

( ホッ ジンズ ) ベネディクト お前 お茶 いれ て くれ

( ベネディクト ) 何 だ よ ! 何で 俺 が お 茶 を

( ノック )

( ドア が 開く 音 )

( ホッ ジンズ ) ヴァイオレット ちゃん お 客 様 が お 待ち だ よ

今 行き ます

( ノック )

( ヴァイオレット ) お初 に お目にかかり ます

お 客 様 が お 望み なら どこ でも 駆けつけ ます

自動 手記 人形 サービス

ヴァイオレット ・ N エヴァー ガーデン です


Violet Evergarden Episode 13 violet|evergarden|episode Violet Evergarden Episode 13 紫罗兰永恒花园 第13集

( 銃声 ) じゅうせい

( メルクロフ ) う あっ … (Merklov) Uh ...

ん っ !

( ディート フリート ) 俺 が 捨て た 道具 は ― ||おれ||すて||どうぐ| The tool I discarded became Gilbert's pet.

ギル ベルト の 犬 に なった |べると||いぬ||

だが 両腕 を 失い あるじ を 失い ― |りょううで||うしない|||うしない But after losing both of her arms, her master,

何もかも なく し た その 果て に ― なにもかも|||||はて| and everything else in the world,

なぜ か そこ に 立って い た ||||たって|| there she was,

( ヴァイオレット ) ハァ ハァ なぜ か そこ に 立って い た |||||||たって||

なぜ か そこ に 立って い た ||||たって||

( 弾 切れ の 音 ) たま|きれ||おと

( メルクロフ ) う う …

ん ん っ …

う あー ! おお っ …

( ヴァイオレット ) ハッ !

ハッ

( ディート フリート ) ん っ …

( ヴァイオレット ) ありがとう ござい ます Thank you very much.

ハッ

( メルクロフ ) 甘い な |あまい| You're so naive.

時間切れ だ じかんぎれ| You're out of time.

さっさと 私 を 殺し て い れ ば 間に合った かも しれ ん もの を |わたくし||ころし|||||まにあった||||| You might have made it if you killed me quickly.

ハッ ! 爆弾 か |ばくだん|

( メルクロフ ) フッ フフフ …

ハハハハッ !

( ディート フリート ) 緊急 停止 ! 急げ ! ||きんきゅう|ていし|いそげ Pull the emergency brake! Now!

( 機関 士 ) 利か ない ! きかん|し|きか| It's not working! Try the brake in the guest car!

客車 の ブレーキ を ! きゃくしゃ||ぶれーき|

非常 ブレーキ ! ひじょう|ぶれーき Pull the emergency brakes!

( 急 ブレーキ の 音 ) きゅう|ぶれーき||おと

( ベネディクト ) あっ ! 何 だ ? ||なん|

( カトレア ) ヴァイオレット ! Violet!

ん ん っ …

( ベネディクト ) ヴァイオレット ! Violet!

もう 1 つ の 爆弾 を ! |||ばくだん| -Get the other bomb! -I'm on it!

( ベネディクト ) 分かった |わかった

う お ー ! ||-

外れ た ! はずれ| I got it!

ヴァイオレット ! Violet!

( 汽笛 ) きてき

( ヴァイオレット ) くっ …

ん ん っ …

う っ !

( 力み 声 ) りきみ|こえ

ん ん っ …

( 力み 声 ) りきみ|こえ

( ヴァイオレット ) う っ !

( ベネディクト ) う っ …

( カトレア ) ヴァイオレット ! Violet!

( カトレア ) “ ガルダ リク および ― ” The two nations of Gardarik and Leidenschaftlich

“ ライデンシャフトリヒ の 両 国 は ― ” ||りょう|くに|

“ 国際 平和 と 安全 を 維持 する ため に ― ” こくさい|へいわ||あんぜん||いじ|||

“ 主権 を 有 する 対等 の 関係 と して ― ” しゅけん||ゆう||たいとう||かんけい|| in order to maintain global peace and safety.

“ 相互 に 連携 を 行う ” そうご||れんけい||おこなう

“ その ため に ただちに 公正 な 貿易 を 再開 し ― ” ||||こうせい||ぼうえき||さいかい| To that end, both nations will resume fair trade,

“ ライデンシャフトリヒ は 友好 の 証し と して ― ” ||ゆうこう||しょうし|| and Leidenschaftlich shall provide one year of emergency aid

“ 緊急 支援 物資 を 1 年 分 提供 する ” きんきゅう|しえん|ぶっし||とし|ぶん|ていきょう|

“ 以上 ここ に 両 国 の 和平 を 調印 する こと を 誓う ” いじょう|||りょう|くに||わへい||ちょういん||||ちかう

( 市民 たち の 歓声 ) しみん|||かんせい

( ヴァイオレット ) 終わり まし た |おわり||

ああ

どう し た ? What's wrong?

( ヴァイオレット ) 終わった のに … |おわった| Even though it's over...

( 男性 ) 終わった のに … だんせい|おわった| Even though it's over... Even though the war is over,

戦争 は 終わった のに 息子 は 帰って こ ない せんそう||おわった||むすこ||かえって||

もう 息子 は 諦めよ う と 妻 に 言って る ん だ |むすこ||あきらめよ|||つま||いって||| I've told my wife that we should give up already.

でも … But...

( ヴァイオレット ) 分かり ます |わかり| I understand.

よく 分かり ます |わかり| I understand very well.

手紙 に は こう 書 い て くれる かな ? てがみ||||しょ|||| Can you write this in the letter?

“ 俺 たち の 所 に 生まれて き て くれ て ありがとう ” って おれ|||しょ||うまれて|||||| "Thank you for being born our son."

( ヴァイオレット ) はい Yes.

( カトレア ) 航空 祭 |こうくう|さい An air show.

しばらく 戦争 で 中止 に なって た し ― |せんそう||ちゅうし|||| We couldn't have any during the war.

5 年 ぶり だ から みんな 楽しみ に し てる の よ ね とし|||||たのしみ|||||| Everyone is looking forward to our first one in five years.

明日 が 締め切り だ から もう 1 日 頑張り ま しょ う あした||しめきり||||ひ|がんばり||| Tomorrow is the deadline. So, it's one more day of hard work.

はい 頑張り ます |がんばり| Yes, I will do my best.

ウフッ

私 も ね 手紙 書こ う か な って 思って る の わたくし|||てがみ|かきこ|||||おもって|| You know, I've been thinking about writing a letter myself.

ドール に なる 前 私 踊り子 し て た の どーる|||ぜん|わたくし|おどりこ|||| I was a dancer before I became a Doll.

お 店 に は 軍 の 人 も たくさん 来 て た |てん|||ぐん||じん|||らい||

亡くなった 人 も ずいぶん い て ね なくなった|じん||||| So many of them lost their lives.

その 人 たち に 書こ う か な って |じん|||かきこ|||| I thought I'd write a letter to them.

ヴァイオレット も 書 い て み たら ? ||しょ|||| Why don't you write one, too, Violet?

私 は まだ 自分 の 手紙 を 書 い た こと が あり ませ ん わたくし|||じぶん||てがみ||しょ||||||| I...

じゃあ 記念 す べき 初めて の 手紙 ね |きねん|||はじめて||てがみ| Then it will be your very first one!

今 の あなた が 思う とおり に 書け ば いい の よ いま||||おもう|||かけ|||| Just write how you feel.

心 の まま に ね こころ|||| Follow your heart.

心 の … こころ| My heart.

( ヴァイオレット ) 少佐 |しょうさ Major.

( ギル ベルト ) 何 だ ? |べると|なん| What is it?

( ヴァイオレット ) 私 は もう ご 不要 です か ? |わたくし||||ふよう|| Am I no longer needed?

( ギル ベルト ) 何 の こと だ ? |べると|なん||| What are you talking about?

( ヴァイオレット ) 処分 さ れる 結果 ― |しょぶん|||けっか After I am dismissed,

ホッ ジンズ 中佐 の もと へ 移さ れる の でしょう か ? ほっ||ちゅうさ||||うつさ|||| will I be transferred under Lieutenant Colonel Hodgins' command?

もう 少佐 に 命令 は 頂け ない の でしょ う か ? |しょうさ||めいれい||いただけ|||||

( ギル ベルト ) 君 は そんなに 私 の 命令 が 欲しい の か ? |べると|きみ|||わたくし||めいれい||ほしい|| Do you really want my orders that badly?

命令 は 私 の すべて です めいれい||わたくし||| Orders are my everything.

( ギル ベルト ) 私 の 命令 は この 戦い 以降 聞か なく て いい |べると|わたくし||めいれい|||たたかい|いこう|きか||| You no longer need to follow my orders after this battle.

いや 誰 の 命令 も 聞か なく て いい |だれ||めいれい||きか||| In fact, you won't have to follow anyone's orders.

あっ

( ギル ベルト ) 自由 に 生き なさい |べると|じゆう||いき| Live free.

( ヴァイオレット ) それ が ご 命令 です か ? ||||めいれい|| Is that an order?

ん っ …

どうして 命令 だ と 思う ん だ ? |めいれい|||おもう|| Why? What makes you think it's an order?

私 が 本当 に 道具 だ と 思って いる と ? わたくし||ほんとう||どうぐ|||おもって||

そう な の で あれ ば 幼い 君 を 抱 い て 帰り は し なかった ||||||おさない|きみ||いだ|||かえり||| If that's the case, then I wouldn't have taken you in.

君 を ずっと 私 だけ の そば に 置か なかった きみ|||わたくし|||||おか| I wouldn't have kept you by my side all this time!

分かって いる はず だ わかって||| You should realize this.

怒って いる の も いかって||| The reason I'm upset... This pain is because I--!

つらい の も 君 を … |||きみ|

少佐 … しょうさ Major?

( ギル ベルト ) 君 に は 感情 が ある |べると|きみ|||かんじょう|| You have feelings.

私 と 同じ 心 が ある だ ろ ! わたくし||おなじ|こころ|||| You have a heart, just like me!

ない と いう の なら ― If you don't,

ない と いう の なら その 顔 は 何 だ ? ||||||かお||なん| then why are you reacting that way?

そんな 顔 が できる ん じゃ ない か ! |かお|||||| You're capable of expressions!

今 私 の こと が 怖い だ ろ ? いま|わたくし||||こわい|| You're scared of me right now, aren't you? You don't like being yelled at, right?

急に どなら れ て イヤ だ ろ ? きゅうに||||いや||

分かり ませ ん わかり|| I don't know.

( ギル ベルト ) 理不尽 に 言わ れ て 腹 が 立つ だ ろ ? |べると|りふじん||いわ|||はら||たつ|| You're angry that I'm being unfair to you, aren't you?

分かり ませ ん わかり|| -I don't know! -Stop lying!

ウソ だ ! うそ|

( ヴァイオレット ) ウソ で は あり ませ ん |うそ||||| I am not lying.

自分 でも 分から ない の です じぶん||わから||| I don't understand it myself.

私 は 少佐 の 命令 を 聞い て い たい の です わたくし||しょうさ||めいれい||ききい||||| I...

少佐 の 命令 が あれ ば どこ に でも 行ける の です しょうさ||めいれい|||||||いける|| If I have your orders, I can go anywhere.

それ だけ な の です That is all.

( ギル ベルト ) すま なかった |べると|| I'm sorry.

でも 私 は 君 が ― |わたくし||きみ| But it's painful for me

“ 自分 は 道具 で あれ ” と 戒める の を 見て いる の が つらい じぶん||どうぐ||||いましめる|||みて|||| to see that you view yourself as a tool.

小さかった 君 を ― ちいさかった|きみ|

そんな ふう に し て しまった の は 私 な のに … ||||||||わたくし||

なのに … But you still...

君 は まだ 私 の こと を 信じ て … きみ|||わたくし||||しんじ| You still put your trust in me.

( ギル ベルト ) 君 は 悪く ない |べると|きみ||わるく| You've done nothing wrong.

もう 数 時間 で 決戦 だ |すう|じかん||けっせん| We'll be battling in a few hours.

この 話 は また 今度 に しよ う |はなし|||こんど||| Let's talk about this next time.

( ホッ ジンズ ) 書け なかった ? ほっ||かけ| You couldn't write it?

( ヴァイオレット ) 心 は ある の です |こころ|||| I have feelings.

あった の です あの とき も I had them, even back then.

ですが 分から ない の です |わから|||

少佐 に 何 を 伝え たい か ? しょうさ||なん||つたえ|| You don't know what you want to say to the major?

( ホッ ジンズ ) ヴァイオレット ちゃん ほっ||| Violet.

締め切り は 今日 の 夕方 だ けど ― しめきり||きょう||ゆうがた|| The deadline is tonight,

朝 まで に 書け れ ば 俺 が 事務 局 に 持っていく あさ|||かけ|||おれ||じむ|きょく||もっていく

だから 書く ん だ |かく|| You should write one.

短く て も 1 行 で も いい から みじかく|||ぎょう|||| Even if it's something short. Even if it's just one sentence.

( ノック )

( ホッ ジンズ ) はい ほっ||

( ネリネ ) 失礼 し ます |しつれい|| Excuse me.

あの … ヴァイオレット に ― There is a Mr. Bougainvillea here to see Violet.

ブーゲンビリア さん と おっしゃる お 客 様 が … |||||きゃく|さま|

あっ …

( リリアン ) ありがとう ござい まし た Thank you very much.

ん ?

ハァ ハァ ハァ …

( ディート フリート ) こっち だ Over here.

( ディート フリート ) 昨日 まで 航空 祭 の 手紙 の 代筆 で 忙しかった ん だ ろ ? ||きのう||こうくう|さい||てがみ||だいひつ||いそがしかった|||

今日 は 休み な のに 会う の が 俺 で 悪かった きょう||やすみ|||あう|||おれ||わるかった Sorry to be the one to drag you away on your day off.

いえ Not at all.

( ディート フリート ) ライデン の うち の 屋敷 に は 来 た こと は なかった な ? ||||||やしき|||らい||||| I don't think you've been to our mansion in Leiden.

驚か ない よう に 言って おく が ― おどろか||||いって||

少し 記憶 が 曖昧 に なって いる すこし|きおく||あいまい||| but her memory is a little fuzzy.

( ディート フリート ) 母 だ ||はは| This is my mother.

( ブーゲンビリア 夫人 ) あなた は ? |ふじん|| Who are you?

あっ …

( ディート フリート ) ヴァイオレット です

母上 が “ 会い たい ” と ははうえ||あい|| The one you wanted to meet.

あっ そう だった わ Oh, that's right.

あの 子 が “ ここ に 引き取って ほしい ” と |こ||||ひきとって|| The one he wanted us to take in.

やっと 来 た の ね |らい||| You finally came.

はい

( 夫人 ) ギル ベルト は 一緒 で は ない の ? ふじん||べると||いっしょ|||| Is Gilbert not with you?

母上 ギル ベルト は … ははうえ||べると| Mother, Gilbert is...

( ヴァイオレット ) 一緒 です |いっしょ| He is with me.

あの 子 の 瞳 と 同じ 色 だ わ |こ||ひとみ||おなじ|いろ|| That's the same color as his eyes.

少佐 の 瞳 と 同じ 色 です しょうさ||ひとみ||おなじ|いろ| It is the same color as your eyes.

美しい わ ね うつくしい|| It's beautiful, isn't it?

はい Yes.

言葉 が 分から なかった ので 言った こと は あり ませ ん が ことば||わから|||いった|||||| I did not know the word, so, I never said it before.

少佐 の 瞳 は 出会った とき から 美しい です しょうさ||ひとみ||であった|||うつくしい| But your eyes were beautiful from the moment we met.

美しい です うつくしい| It is beautiful.

それ で あなた ギル ベルト と は どういう … ||||べると||| And, so, what was your relationship with Gilbert?

( ヴァイオレット ) 少佐 は 私 を 拾い ― |しょうさ||わたくし||ひろい The major took me in,

育て ― そだて raised me,

使って ください まし た つかって||| and employed me.

ですが … But...

分かって る わ わかって|| I know.

イン テンス の 戦い で あの 子 は … いん|||たたかい|||こ| He passed away at the Battle of Intense.

そう です That's right. That is why you had her come here, isn't it, Mother?

その 話 を する ため に 来 て もらった の でしょ う |はなし|||||らい|||||

母上 ははうえ

そう だった わ ね It was, wasn't it?

あなた の せい で は ない わ It wasn't your fault.

( ヴァイオレット ) ハッ …

( 夫人 ) あなた が 背負わ なく て いい の よ ふじん|||せおわ||||| You do not have to carry that burden.

ディート フリート は ね Diethard told me to give up on Gilbert already.

もう ギル ベルト の こと は 諦めろ と 言う の ||べると||||あきらめろ||いう|

あの 子 だって でき は し ない のに |こ|||||| Even though he can't do it himself.

2 人 は ね ― じん|| The two of them were very close since they were young.

子供 の ころ から それ は 仲 の いい 兄弟 だった の よ こども||||||なか|||きょうだい|||

あの 子 は 生き てる |こ||いき| My son is alive.

あっ …

心 の 中 で こころ||なか| Inside our hearts.

だから 決して 忘れ ない |けっして|わすれ| That is why I will never forget him.

思い出す たび に つらく て も ずっと 思って 生き て いく わ おもいだす|||||||おもって|いき||| Even though it may be painful, I will always carry him in my heart.

だって 今 も ― |いま| Because even now...

愛し て いる ん だ も の あいし|||||| I still love him.

はい Yes.

はい

はい

( ディート フリート ) ヴァイオレット Violet!

あいつ の 分 も お前 は 生きろ ||ぶん||おまえ||いきろ You must live to honor his memory.

生き て 生き て 生き て ― いき||いき||いき| Live.

そして 死ね |しね And then die.

これ が 俺 から の 最後 の 命令 だ ||おれ|||さいご||めいれい| This is my final order.

もう … I...

命令 は いり ませ ん めいれい|||| no longer need orders.

( ディート フリート ) あっ …

( ディート フリート ) 俺 が 捨て た 道具 を ― ||おれ||すて||どうぐ| Gilbert didn't treat her like a tool like I did.

ギル ベルト は 道具 と して 扱わ なかった |べると||どうぐ|||あつかわ|

だから それ は 両腕 を 失い ― |||りょううで||うしない That's why even though she lost both arms and her master,

あるじ を 失って も ― ||うしなって|

あいつ から もらった 大切 な もの を ― |||たいせつ||| she will never lose all the important things he has given her.

決して なくす こと は ない だ ろ う けっして|||||||

( タイプ ライター を 打つ 音 ) たいぷ|らいたー||うつ|おと

( エリカ ) 本当 いい 天気 に なって よかった |ほんとう||てんき||| I'm glad the weather turned out nice.

( アイリス ) ライデン に は 珍しく 雪 が 降り まし た もん ね ||||めずらしく|ゆき||ふり||||

( ルク リア ) ヴァイオレット ! |りあ| Violet!

( ヴァイオレット ) ルク リア ||りあ

( ルク リア ) よかった 来 られ た の ね |りあ||らい|||| I'm so glad you made it.

航空 祭 の 代筆 で あなた も 忙しかった でしょ ? こうくう|さい||だいひつ||||いそがしかった|

いえ No.

でも たくさん 手紙 を 書き まし た ||てがみ||かき|| But I wrote many letters.

初めて 自分 の 手紙 も はじめて|じぶん||てがみ| A letter of my own for the first time.

そ っか I see.

私 も 書 い た わ 両親 宛て に わたくし||しょ||||りょうしん|あて| I wrote one, too. To my parents.

きっと 届き ます |とどき| I am sure it will reach them.

ありがとう

( アイリス ) 私 も 書き まし た よ |わたくし||かき||| I wrote one, too!

未来 の 自分 に みらい||じぶん| To my future self! I'll be the number one Doll in Leiden then.

ライデン 一 ( いち ) いや … |ひと||

大陸 一 ( いち ) の ドール に なって る 自分 に たいりく|ひと|||どーる||||じぶん|

すごい 野望 ね |やぼう| -That's some dream. -What about you, Erica?

( ルク リア ) エリカ さん は ― |りあ|||

何 を 書 い た ん です か ? なん||しょ||||| What did you write?

( エリカ ) ん っ …

最近 好き な 人 が でき た ので さいきん|すき||じん||||

その 人 に 気持ち を …\ N ( アイリス ) え ー ! |じん||きもち||n|||- -so, I've-- -What!?

誰 です か それ ? 誰 です か ? だれ||||だれ|| -Who? Who is it!? -Hey!

( ベネディクト ) お ー い ( アイリス ) ん ? ||-|||

俺 の 手紙 の 内容 知り たい か ? おれ||てがみ||ないよう|しり||

( エリカ ) 知り たい ( アイリス ) ああ … |しり||| Yes.

( ベネディクト ) 実は さ |じつは| I actually wrote one to Hodgins.

ホッ ジンズ 宛て に 書 い た ん だ ほっ||あて||しょ||||

( エリカ ) え ? What?

お前 ! 俺 に 取って代わる 気 か ? おまえ|おれ||とってかわる|き| Hey! Are you coming after my job? How could you write that!?

何て こと 書 い て ん だ よ なんて||しょ|||||

人 の こと 言え ない でしょ じん|||いえ|| You're one to talk. You want to share what you wrote?

あなた だって 何 書 い て ん の よ ||なん|しょ|||||

あっ !

“ パパ から 未来 の 娘 へ ” ぱぱ||みらい||むすめ| -"To Daddy's future daughter." -How did you get that!?

いつの間に ! いつのまに

あっ やめ て …

( カトレア ) 書き 損じ た 手紙 が ― |かき|そんじ||てがみ| Your trash can was filled with your rough drafts, Daddy.

社長 室 の ゴミ 箱 から いっぱい あふれ出 て た わ よ しゃちょう|しつ||ごみ|はこ|||あふれで||||

パパ ぱぱ

君 が パパ と 呼ぶ な ! きみ||ぱぱ||よぶ| Don't call me Daddy!

パパ … ぱぱ Daddy.

( ホッ ジンズ ) やめろ ー ! ( カトレア ) フフッ ほっ|||-|| Knock it off!

“ パパ は 君 が 生まれる の を 待って る よ ” ぱぱ||きみ||うまれる|||まって|| "Daddy is waiting for you to be born.

“ 幸せ に なる こと を ” しあわせ|||| That you find happiness.

“ 誰 か を 愛 し 愛 さ れる こと を ” だれ|||あい||あい|||| That you fall in love with someone who loves you in return.

“ そして 君 や 君 の 子供 たち の 生きる 未来 が ― ” |きみ||きみ||こども|||いきる|みらい| And that the world of your future and of your future children...

“ 争い の ない ― ” あらそい|| is one without conflict, filled with happiness."

“ 幸せ で あふれ た 世界 で あり ます よう に と ” しあわせ||||せかい||||||

( アイリス ) フフッ

( 市民 たち の 歓声 ) しみん|||かんせい

( ヴァイオレット ) たくさん の 人 の 思い が ― |||じん||おもい| All of these people's feelings are falling from the sky.

空 から 降って き ます から||ふって||

( ギル ベルト ) ヴァイオレット |べると| Violet.

( ヴァイオレット ) 少佐 |しょうさ Major.

“ 親愛 な る ギル ベルト 少佐 ” しんあい||||べると|しょうさ "To my beloved Major Gilbert.

“ お 元気 です か ? お 変わり ない です か ? ” |げんき||||かわり||| How are you?

“ 今 どこ に いらっしゃい ます か ? ” いま||||| Where are you right now?

“ 困った こと は あり ませ ん か ? ” こまった|||||| I hope you are not stressed out.

“ 春 も 夏 も ― ” はる||なつ| Spring, summer, autumn, and winter.

“ 秋 も 冬 も ― ” あき||ふゆ|

“ いく つ も 季節 が 過ぎ まし た が ― ” |||きせつ||すぎ||| Many seasons have passed,

“ 少佐 の いらっしゃる 季節 だけ が 巡って き ませ ん ” しょうさ|||きせつ|||めぐって||| but I am still waiting for your return.

“ 私 最初 は 分かり ませ ん でし た ” わたくし|さいしょ||わかり|||| At first, I did not understand.

“ 少佐 の お 気持ち が 何 1 つ 分かり ませ ん でし た ” しょうさ|||きもち||なん||わかり|||| I did not understand any of your feelings.

“ でも 少佐 に 頂 い た この 新しい 人生 の 中 で ― ” |しょうさ||いただ||||あたらしい|じんせい||なか| But I started learning about emotions,

“ 少し だけ です が 感じる こと が できる よう に なった の です ” すこし||||かんじる|||||||| from this new life you have provided me.

“ 代筆 を 通し て ” だいひつ||とおし| Through writing letters for others. Through the people I have met.

“ 出会った 方 たち を 通し て ” であった|かた|||とおし|

“ 私 は 信じ て い ます ” わたくし||しんじ||| I still believe that you are still alive out there somewhere.

“ 少佐 が どこ か で 生き て いらっしゃる こと を ” しょうさ|||||いき||||

“ だから 私 も 生き て ” |わたくし||いき| That is why I will continue to live my life.

“ 生き て 生き て ― ” いき||いき|

“ その先 に 何 が ある か 分から なく て も ― ” そのさき||なん||||わから||| I may not know what lies ahead, but I will simply live.

“ ただ 生き て ― ” |いき|

“ そして また 会え たら こう 伝え たい の です ” ||あえ|||つたえ||| And if we should ever meet again, this is what I would tell you.

“ 私 は 今 ― ” わたくし||いま I now understand what the words...

“ 愛し てる も ― ” あいし||

“ 少し は 分かる の です ” すこし||わかる|| 'I love you' mean."

う っ …

( カトレア ) ヴァイオレット ! 代筆 依頼 至急 の 用件 だって ! ||だいひつ|いらい|しきゅう||ようけん| Violet! You have a new request! They say it's urgent!

( ホッ ジンズ ) ベネディクト お前 お茶 いれ て くれ ほっ|||おまえ|おちゃ||| -Benedict, go make some tea. -What? Why do I have to get the tea?

( ベネディクト ) 何 だ よ ! 何で 俺 が お 茶 を |なん|||なんで|おれ|||ちゃ|

( ノック )

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

( ホッ ジンズ ) ヴァイオレット ちゃん お 客 様 が お 待ち だ よ ほっ|||||きゃく|さま|||まち|| Violet, you have a client waiting.

今 行き ます いま|いき| I will be right there.

( ノック )

( ヴァイオレット ) お初 に お目にかかり ます |おはつ||おめにかかり| It is a pleasure to meet you.

お 客 様 が お 望み なら どこ でも 駆けつけ ます |きゃく|さま|||のぞみ||||かけつけ| I will travel anywhere to meet your request.

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ヴァイオレット ・\ N エヴァー ガーデン です |n||| Violet Evergarden at your service.