宇崎 ちゃん は 遊びたい !11
( 宇崎 ) 先輩 今日 家 に い ます ?
今 から 遊び に いって も
いい っす か ?
( 桜井 ) いい けど …。
じゃあ
これ から そっち 行き ます ね !
( 通話 の 切れる 音 )
ハァ … 連日 宇崎 が 来る の も
習慣 みたいに なって しまった 。
ま ぁ いい それ は 諦めた ハァ …。
だが …。
アイツ ちっとも
私物 を 持って 帰ら ねえ !
ここ い ら で 1 回
ちゃんと 言 っと か ない と 。
( ノック )
あっ 。
( ノック )
来 や がった な アンニャロ ー 。
( ノック )
( 宇崎 ) 先輩 今日 は 特大 ビ ー ズクッション
買って きた ん すよ ~。
ほら ほら 見て アマガエル 型 。
デカ すぎる わ !
小 カエル つき な のに ~?
ちょっと かわいい けども !
( 桜井 ) お前 この 部屋 を どう 思う ?
どう って … あぁ 心 霊 的な ?
大丈夫 っす よ 。
先輩 の 後ろ に いる 人 は
通りすがり っす よ 。
は あっ ! そういう 話 じゃ ねえ よ !
お前 マジ で やめろ そういう の !
お前 の 私物 が
部屋 を 圧迫 して きて んだ よ 。
ちょっと ずつ で も いい から
今日 から 持って 帰れ !
って 言おう と 思って た のに
なんで また 超 で け ぇ クッション
買って きて んだ よ !?
いやいや 先輩 私ら 床 に 座って
長 時間 ゲ ー ム する じゃ ない っす か 。
私 は お 尻 痛 いん す けど
先輩 は 平気な ん す か ?
う っ …。
そもそも
お 客 さん を 迎える のに
住 環境 を 整える の は
家主 の 責任 じゃ ない っす か 。
それとも
私 の お 尻 が カッチカチ に なったら
先輩 責任 取って くれる ん す か ?
ぬけぬけ と コイツ 。
な ので ! 私 は
クッション 無罪 を 主張 する っす !
わかった じゃあ
その クッション は セ ー フ と し と こう 。
しかし だ ! 本題 は こっち だ !
へ ぇ ずいぶん たまり ました ねぇ 。
ひと 事 みたいに 言う な !
これ から 捨てる もの を 選別 する 。
え ~ めん ど い ~。
終わる まで 遊ば せ ない から な 。
え ~ っ 。
いら ない もの は
今日 全部 ゴミ 袋 に 突っ込む 。
いる もの は ちゃんと 持ち帰れ よ 。
ふ ぇ ~ い 。
これ は ?
いら ない 。
これ は ?
いら ない 。
これ は ?
いら ない 。
やっぱり
いら ない 物 ばっ か じゃ ねえ か !
俺 ん ち に 持ってきて ないで
捨てろ よ !
いや ~ ハハハ 。
なんか ふんぎり が つか ない とき
って ある じゃ ない っす か 。
あと
すごい 気 に なって た んだ けど 。
あっ これ っす か ?
これ なかなか
おもしろ い ん すよ ~。
ここ に 空気 吹き込む とこ
ある ん す けど 。
吹く と …。
どう っす か ? あっ 。
捨てよう 。
なんで っす か !
おもしろい じゃ ない っす か !
ハロウィ ー ン と か で 大 ウケ っす よ !
いい よ 別に 。
そもそも いら ない から
ここ に 置いて 帰った んじゃ
ねえ の か よ ?
それ も そう っす ね 。
執着 ねえ な !
やっぱり いら ねえ んじゃ ねえ か !
なんか 先輩 に 見せて
ようやく 完結 した ~
みたいな とこ あり ます 。
なんだ そりゃ 。
よし !
本来 の 広 さ を 取り戻した ぞ 。
疲れた ~。
そもそも !
お前 が なんだか んだ 持ち込む から
こんな 大 仕事 に なった んだ ぞ 。
う っ この 流れ は …。
スマホ の 充電 器
無駄に 何 個 も 買って あったり
基本 的に
考え なし なんだ よ お前 は !
《 う へ ぇ やっぱり お 説教 》
おい コラ 聞いて ん の か ?
あ ~ 反省 し ました 。
あっ 喉 渇いた っす
なんか 飲み物 もらう っす ね 。
こら 逃げる な
まだ 言い たい こと は ある んだ 。
だいたい お前 は いつも … ん っ ?
なんだ ? その 袋 。
お前 が 入れた の か ?
あ ~…。
違う ん すよ そっち は 。
冗談 じゃ ねえ ぞ 。
冷蔵 庫 まで お前 の もの で
うめ られて たまる か … って 。
これ は …。
いや ぁ アハハ 今日 は 久しぶりに
ごはん を 作って あげよう か なって
思い まして 。
宇崎 … その … なんだ 。
すま ん …
勝手に 決めつけて しまって 。
先輩 。
はい ?
メイン は 魚 と 肉
どっち が いい っす か ?
魚 …。
さっき は ごめん
あと すごく おいしい 。
オッホッホ …。
先輩 は こういう 素直に
謝 れる ところ が いい っす よ ね 。
《 お人よし と いう か 》
( 亜紀 彦 ) 桜井 くん 。
( 桜井 ) はい 。
そろそろ 調理 やって み ない ?
えっ 。
( 亜実 ) いい んじゃ ない ?
桜井 くん が 調理 も 担当 できる と
いろいろ 助かる し 。
あ … でも 俺 …。
えっ 先輩 調理 やる ん す か ?
いやいや できる ん す か ?
大丈夫な ん す か ?
見た目 より 簡単じゃ な いっす よ 。
ムッ … やり ます 。
お っ そうかい 。
マジ っす か 。
お前 俺 が 料理 なにも でき ない と
思って る だろう ?
俺 だって たまに は
メシ くらい 作って る んだ ぞ !
えっ と これ は ?
ナポリタン です …。
うわ っ 。
あ …。
なんという か …。
すごい わ ね 。
すみません
いっそ 笑って やって ください 。
ア ー ッハッハッハ ! アハハハ !
アハハハ ア ー ハハハ アハ !
ア ー ! ア ー ハハ ! アハハ !
う っ 。
笑い すぎ だろう が !
わ … 笑え って 言った の
先輩 じゃ ない っす か 。
う … は 放せ ぇ …。
( 亜実 ) あ ~ もう ケンカ し ない !
ハァ … ハァ … ハァ …。
ハァ … ハァ … ハァ …。
ハァ … ハァ ハァ 。
先輩 … もっと 強く …。
ハァ …。
そう … 上手 よ 桜井 くん …。
ハァ ハァ 。
ハァ … ハァ …。
ハァ … ハァ …。
いいかげん 手 が 疲れて きた ~。
いや ぁ うどん の 生地 こねる って
結構 重 労働 な んです ねぇ 。
いきなり 料理 の 特訓 し たい って
来た とき は ビックリ した けど 。
すみません 自分 ち で
やる つもりだった んです けど 。
だって 先輩 の 家
ろくな 調理 器具 が ない から 。
それ に お 母さん は
私 の 料理 の 先生 っす から ね 。
どうか よろしく
ご 教示 お 願い し ます 。
あっ …。
お 母さん に 任せ なさい
しっかり ついてくる の よ !
男の子 は 力 が あって いい わ ね 。
先輩 は それ が とりえ の
脳 筋 っす から ね ~。
こら 花 !
いい です よ いつも の こと な んで 。
いつも な の ?
ま ぁ … です ね 。
ごめんなさい ね 口 の 悪い 子 で 。
ブ ー ッ 。
《 あれ さっき から 桜井 くん と
普通に 会話 できて る 。
いったい どうして …。
そう か 桜井 くん の 視線 が
うどん に 集中 して る から
あの 目 が 怖く ない んだ わ !
あの 目 さえ 見 なければ
礼儀正しい 子 だ し
むしろ 話し やすい !》
今 まで ごめんなさい 桜井 くん 。
えっ ? いや ぁ いい です よ 別に 。
生地 を 20 分 ほど 寝かせ ます 。
私 は 洗濯物 片づけて くる から
あと は 若い お 二 人 で … オホ オホホホ 。
先輩 なんか 飲み ます ?
ちょっと 汗 かいた でしょう ?
お ぉ すま ん 。
お っ 。
猫 …。
お っ 。
《 フゥ … 不安だった けど
桜井 くん と 結構 会話 できた わ ね 。
やっぱり アルバイト 先 の 人 たち が
言う ように
真面目な いい 子 な の ね 。
目 を 見 なければ 平気
と いう こと も わかった し
今日 は 大 収穫 ね !
それにしても 男の子 な のに
お 料理 を 覚え たい なんて
今どき の 子 ね 。
将来 いい 旦那 さん に なる かも
ウフフ …》
( 宇崎 ) 大丈夫 っす よ 先輩
いけ ます って !
今日 こそ 触り たい って
言って た じゃ ない っす か 。
《 触り たい !?》
いや … まだ 警戒 して る だ ろ
怖がら せたら かわいそうだ し 。
《 た たた 確かに 怖い けど !
怖い けども そういう こと じゃ 》
大丈夫 っす よ チラチラ 見て たし
先輩 に 興味 もって ます よ 。
《 見 … て たけ ど
そういうふうに 見て ない し !》
ガッ と いけば い い ん すよ ガ ー ッ と !
《 花 !?》
( 桜井 ) いや こういう の は
もっと 紳士 的に だ な 。
《 桜井 くん !
だめだ わ
少し 打ち解けた 気 が して た けど 。
私 に は 今 の 子 が わから ない !
と いう か 花 は
どうして そう も
母親 を 差し出そう と する の !?
いいえ だめ よ
諦めて は いけない わ 。
まだ 間に合う !》
お 待た せ …。
《 この 子 たち の 道 を …
間違い を 正さ なきゃ 》
うどん … 茹で ましょう か 。
《 それ が 大人 の 務め !》
手打ち う まっ !
でしょう !
( 猫 の 鳴き声 )
( 宇崎 ) ホント に 今日
おごり な ん すね ?
あぁ こない だ
料理 特訓 して もらった お礼 だ 。
よ ~ し 前 から ちょっと
興味 は あった ん すよ ね
ボルダリング !
そい つ は よかった 。
どうも こない だの 海水 浴 で
体 動かす 楽し さ を
思い出 しち まった みたいで な 。
なるほど 。
すぐ 始め られる スポ ー ツレジャ ー って
だいたい 球技 だ し
ボルダリング なら
思いきり 筋肉 を 使える と …。
ホント 先輩 って ば
力 かげん 雑 っす から ね ~。
言い 方 。
ボルダリング は
この ホ ー ルド を 使って 登る 競技 です 。
S と 書か れた テ ー プ から
同じ 色 の G の テ ー プ を 目指す の が
一とおり の ル ー ル です 。
スタ ー ト 地点 の ホ ー ルド も
両 手足 決め られて ます ので
スタ ー ト 地点 から 同じ 色 の テ ー プ だけ を
目印 に 登って ください 。
いい です ね !
ぐ っ … う ぅ … くっ ん っ …。
くっ … ああ っ !
オ ー ケ ー !
お 疲れ さ まで す どう でした か ?
楽しかった ~。
ゲホッ メチャクチャ きつい っす !
《 対照 的 …》
考えて る … 余裕 なくて …。
筋肉 が あっという間 に
限界 迎えて たし 。
いっぱい いっぱ いっす 。
うん うん 。
ヤバ くない っす か ? この スポ ー ツ 。
そう か ?
俺 は ちょっと
楽しく なって きた けど 。
でしょう ね ! 腹 立つ くらい
生き生き した 顔 して る っす よ 。
やっぱり お前
ちょっと 運動 不足 なん だって 。
ムッ !
こんな きつい の やって 喜んで る
先輩 の ほう が おかし い ん すよ !
なんで そんな 元気な ん す か !
俺 は 暇な とき
トレ ー ニング と かして る し 。
お っ さては 今日
マウント とれ ない から って
悔しがって る な ?
は ぁ ~!? 別に 全然 悔しく ない し !
使い道 も ない 筋肉 鍛えて
そりゃ ご苦労さま っす ね !
お っ まだまだ
元気 いっぱいです ね !
次 は ちょっと
難易 度 上げて み ましょう か 。
な ぬ っ !?
ル ー ル は 先ほど と 同じです が
こっち は 更に 高い 壁 を 登り ます 。
こちら の 壁 は ロ ー プクライミング と いって
命綱 を 着けて 登って もらい ます 。
じゃあ 俺 から 。
お前 は 息 整えて ろ 。
び ゃ …。
ん っ … よっ …。
《 なるほど … 高 さ ある 分
こっち は 更に きつい 。
ヤベ ぇ ちょっと 楽しく なって きた 》
あれ … 足場 は どこ だ ?
って いう か 下 見 られ ない …。
先輩 ~ 先 に 逆の 足 っす 。
先 に 右 足 を 乗せる と 次 が 楽です よ 。
どこ です か ?
右 膝 の ちょっと 上 !
わかり ませ ん ! どこ !?
腕 だけ で 保持 して る
本当に 初心 者 ?
なんか の 昆虫 み たい っす 。
なかなか おもしろかった 。
なんで わりと ケロッ と してん す か ?
つくづく 脳 筋 っす ね 先輩 は 。
宇崎 は 回復 できた か ?
《 クッ 普通に 楽しんで る から
嫌味 も 通じ ない !》
休 ん ど いた ほう が
いい んじゃ ねえ か ?
《 クッ …》
は ぁ !? なん すか いけ ます よ !
見せて やり ます よ !
なに に キレ てん だ お前 は 。
大丈夫 か ~ 宇崎 ~。
もう … 無理 っす …。
サナギ みたいに なって る 。
もう 私 なんか
ずっと ここ に いる っす 。
進む こと も 戻る こと も でき ず
一生 ここ で …。
変な 拗ね 方 す んな よ 。
ロ ー プ おろし ます んで
力 抜いて 大丈夫です よ 。
ちょっと 無理でした ね 。
少し 休んで て
行け そう なら 声 を かけて ください 。
でも …。
今日 は もう 無理 そうだ な 帰る か 。
先輩 は 行って きてい いっす よ 。
私 は 見学 して る っす 。
けど 。
先輩 今 楽しい でしょう ?
久しぶりに
本気で 体 使えて る から 。
いや ぁ まいった まいった 。
自分 に 完全 有利な 競技 を
選んで くる と は 思わ なかった っす 。
血 も 涙 も ない 卑劣な 罠 に
今回 は 白旗 を 挙げて やる っす 。
悪い と 思う なら 今日 は
晩 ごはん も おごって ください ね 。
コノヤロウ …。
~ 《 そう して る と 高校 生 の ころ み たい っす よ
桜井 先輩 》
( イントロ )
あっ … わ っ !
なにも 途中 で やめ なくて
よかった のに ~。
ごめん ね お 邪魔 しちゃ って 。
そう っす よ 先輩
続けて ください 。
だから そんな 隅 っこ で
いじけ ないで 謝る から !
人間 なんて 信じ ねえ って
言い た げ な
野良 猫 みたいな 目 に
なって ます よ ~ 先輩 !
しかし ま ぁ ふだん から
一 人 映画 して る 先輩 っす から
驚き は し ませ ん でした けど 。
やっぱり やって たんす ね
一 人 カラオケ ! アハハ !
すみません 25 番 の 部屋 な んです が
2 名 追加 で お 願い し ます 。
ホント すみません あと から 。
近く で 2 人 で 飲んで て
二 次 会 だ ~ って カラオケ に 来たら
桜井 くん 見かけちゃ って さ ぁ
あっ ビ ー ル も 頼 ん ど いて 。
《 今度 から 絶対
遠く の カラオケ 使おう 》
< それ は 文字どおり カラオケボックス を
お 一 人 様 で 利用 する こと である 。
人目 を 気 に せ ず
覚え たい 歌 を 練習 する に は
大いに 効果 的であり
一 人 カラオケ の 利用 者 も
増加 して いる と いう >
< と いう イメ ー ジ は やはり 強く
知り合い に 目撃 さ れれば
翌日 高 確率 で 学校 職場 で
イジ られる こと と なる !
当然 フロント でも >
《 ぼっ ちかよ 》
< と 思わ れて い ない と は
言い切れ ない !
だが 友人 同士 の 前 で
上手に 歌え ない
情けな さ に 比べれば
ラップ の パ ー ト を ミス る 恥 に 比べれば
どう と いう こと は ない !
つまるところ
一 人 カラオケ に 挑む 者 に は
孤高 たる 精神 が
必要 と なる のだ !>
ねぇ ~ せ ん ぱ ~ い
怒 ん ないで ください よ 先輩 ~。
酔っ払い め …
ともかく 宇崎 も 亜実 さん も
我々 は 同じ 大学 に 通う
バイト 仲間 で は あり ます が
個人 の プライバシ ー は
尊重 して もらわ ない と …。
アハ ー !
うる せ ぇぞ マラカス !
あっ 。
花 ちゃん ここ は 謝罪 の ため に も
桜井 くん に
誠意 を 見せる べきじゃ ない ?
えっ ?
桜井 くん
私 たち ちょっと
お 手洗い に 行って くる ね 。
は ぁ …。
お 待た せ ~。
(2 人 ) ジャ ー ン !
うわ っ ! な んです それ !?
フロント で コスプレ 衣装
貸し出して たから
着て み ました ~!
ウヘヘ ちょっと 照れる 。
なんで また …。
いい から いい から 。
ま ぁま ぁ ドリンク どうぞ 。
な なんで 両 隣 に …。
ちょっと した サ ー ビス と いう か 。
桜井 くん の カラオケ 邪魔 しちゃ った し
悪かった な ~ って 。
ウヘヘ 腕 す っげ ぇ ~ これ ~。
亜実 さん ちょっと
くっつき すぎ じゃ ない っす か ?
う っ !
どう ~ 桜井 くん 機嫌 治った ~?
う ぅ …。
いや と いう か 困惑 する ばかりで 。
お 気 に 召さ ない ?
お 気 に 召す も 召さ ない も
メ メス も オス も …。
勘弁 して ください
こういう の は ホント …。
しぶとい な … よし !
ど や ~!
あ …。
いや … ど や と 言わ れ まして も 。
あ 亜実 さん 亜実 さん
この 衣装 は さすが に …。
大丈夫 大丈夫 !
水着 より は 布 面積 広い わ よ 。
どう 桜井 くん ? 機嫌 治った ?
いや … 機嫌 も なにも 。
もはや まともな 人間 が
いて いい 空間 で は ない と …。
冷静 !
そりゃ 俺 だけ シラフ です し 。
は いはい もう 怒って ないで す 。
みんな で 楽しく カラオケ し ましょう 。
(2 人 ) やった ~!
ウフフ 桜井 くん の
そういう とこ 好き よ ~。
は いはい どうも 。
《 これ 以上 なんか 言って も
更に エスカレ ー ト し そうだ し
もう 適当に
はい は い 言って やり過ごそう 》
じゃあ 次 曲 入れて い いっす か ?
は いはい どうぞ 。
お 酒 追加 して いい ?
は いはい 。
あんまり
飲み すぎ ないで ください ね 。
桜井 くん さっき の コスプレ の 中 で
どれ が 好きだった ?
は いはい バニ ー が 好きです 。
ハッ !
いや ぁ 私 も まさか
素直に 答える と は …。
いや … ち が っ … 今 の は …。
スケベ 。
ハ ー ッ …。
気 に し ない 気 に し ない !
バニ ー 嫌いな 男 なんて
そう いない って !
アハハ ! ア ー ハッハ !
もう 俺 も 酒 飲もう か な …。
アハハハ !
キャハハ ー !
( ノック )
宇崎 か ? 昨日 の は その あれ だ
バニ ー って いう の は …。
どうした !? とにかく あがれ
今 タオル を …。
先輩 。
私 もう … 先輩 と 遊べ ない っす 。
えっ …。