Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 06
( エレン ) う っ …
う っ う う …
( エレン ) クソ !
( 荒い 息遣い )
( クリスタ ) あっ エレン 起きた の ?
もう 少し 辛抱 して ね 大丈夫だ から
( エレン ) 無事だった か ヒストリア
( クリスタ ) エレン 聞いて
私 の お 父さん は これ まで も これ から も
この 壁 に 残さ れた 人類 全て の 味方 な の
私 たち に は 誤解 が あった んだ よ
確かに 彼ら は 調査 兵 団 の 邪魔 を したし
ニック 司祭 は 彼ら に 殺さ れた
でも お 父さん は そう する しか なかった
その 全て は 人類 を 思って やら ざる を え なかった の
( ロッド ) ヒストリア あと は 私 から 説明 しよう
( クリスタ ) あ …
( エレン ) 思い出した ぞ 確か …
俺 の 最後 の 記憶 は この 2 人 だった
どの くらい 時間 が たった ?
兵 長 アルミン 調査 兵 団 は 今 どう なって る ?
あっ
( エレン ) この 壁 何 だ ?
うっすら 光って る
時間 が 全く 分から ねえ
いや そう じゃ なくて
俺 は ここ に 来た こと が … ある
( ロッド ) どうした ? 君 は ここ に 来る の は 初めて だ ぞ
だが 見覚え が あって も 不思議で は ない
( エレン ) どういう 意味 だ ?
( エレン ) う っ
お … お 父さん エレン に 説明 を
ああ その つもり だ
だが ひと つ 試して みよう と 思って な
こう すれば 彼 は 思い出す かも しれ ない
( エレン ) う っ …
( エレン ) これ は 何 だ ? 俺 の 見た もの じゃ ない
違う 誰 の 記憶 だ ?
この 鍵 ! これ は …
まさか
お 父さん ?
う う っ … うわ 〜!
( ロッド ) どう だ ?
思い出した か ? 父親 の 罪 を
♪〜
〜♪
( フリーダ ) すごい よ ヒストリア
もう こんなに 読める ように なる なんて
( クリスタ ) だって お 姉ちゃん が 教えて くれる から
( フリーダ ) あっ ダメだ よ 鼻水 垂らして ちゃ
ヒストリア は もう ちょっと 女の子 らしく し ない と
はい かんで
( 鼻 を かむ 音 )
おお っ
は 〜 い よく でき ました
( クリスタ ) ねえ ( フリーダ ) うん ?
( クリスタ ) 女の子 らしく って 何 ?
( フリーダ ) そうだ ねえ 女の子 らしく って いう の は
この 子 みたいな 女の子 の こと かな
( クリスタ ) クリスタ ?
そ っ ヒストリア も クリスタ が 好きでしょう ?
うん
クリスタ は いつも ほか の 人 を 思いやって いる —
優しい 子だから ね
ヒストリア も この 子 みたいに なって ね
この 世界 は つらくて 厳しい こと ばかり だ から
みんな から 愛さ れる 人 に なって
助け合い ながら 生きて いか なきゃ いけない んだ よ
うん
じゃあ 私 お 姉ちゃん みたいに なり たい
えっ ?
( クリスタ ) 私 大きく なったら お 姉ちゃん みたいに なれる かな ?
( フリーダ ) いい よ ! ( クリスタ ) あっ
( フリーダ ) いい よ いい よ ! そのまま で いい よ
うわ … ウフフッ
( 笑い声 )
( フリーダ ) ごめん ね ヒストリア もう 時間 に なっちゃ った
今日 も 私 の こと は 忘れて ね また 会う 日 まで
( クリスタ ) あっ …
( クリスタ ) あれ ? あの 女 の 人 誰 ?
( クリスタ ) ああ … あっ …
( ロッド ) どうした ? ヒストリア
( クリスタ ) なんで ?
なんで 今 まで 忘れて た んだろう
私 は 独り じゃ なかった
私 に は あの お 姉さん が いた
私 に 本 を … 読み書き を 教えて くれた
優しく して くれた
あの 人 の こと を 忘れる なんて
( ロッド ) フリーダ と 会って いた の か
( クリスタ ) フリーダ ?
その 子 が 長い 黒 髪 の 若い 女性 であれば
恐らく 彼女 は フリーダ ・ レイス
お前 の 腹違い の 姉 だ
え …
( ロッド ) フリーダ は お前 を 気 に かけ 時折 面倒 を 見て いた ようだ な
お前 の 記憶 を 消して いた の は 恐らく お前 を 守る ため だ
えっ 記憶 を 消す ?
ああ しかし それ も
ここ で 彼 に 触れた こと で 記憶 の 蓋 が 開いた らしい
ねえ お 父さん
フリーダ お 姉さん は 今 どこ に いる の ?
会って お 礼 が 言い たい の
お 姉さん が い なかったら 私 …
あの とき の こと ありがとう って 伝え なきゃ
( ロッド ) フリーダ は もう この世 に は い ない
え …
( ロッド ) 私 に は 5 人 の 子供 が いた
しかし 妻 も フリーダ を 含む 子供 たち も 全員
5 年 前 ここ で 彼 の 父親 —
グリシャ ・ イェーガー に 殺さ れた のだ
( エレン ) う っ …
( ロッド ) グリシャ は “ 巨人 の 力 ” を 持つ 者 だった
彼 が 何者 な の か は 分から ない が
目的 は レイス 家 が 持つ ある “ 力 ” を 奪う こと
グリシャ が 求める その 力 と は
フリーダ の 中 に 宿る 巨人 の 力 だった
フリーダ の 巨人 は 全て の 巨人 の 頂点 に 立つ 存在
いわば 無敵の 力 を 持つ 巨人 だった
だが それ を 使いこなす に は まだ 経験 が 足りなかった ようだ
フリーダ は 真価 を 発揮 する こと なく グリシャ に 食わ れ
力 は 奪わ れて しまった
その うえ 彼 は 我々 一家 に 襲いかかった
レイス 家 を 根絶やし に する ため だ
14 歳 の ディルク と 12 歳 の エーベル を たたき 潰し
10 歳 の フロリアン を 抱えた 妻 ごと 踏みつけ
最後 は 長男 の ウルクリン を 握り潰した
くしくも その 場 から 生き残った の は
私 だけ だった
そんな …
お 姉さん が …
どうして そんな ひどい こと が できる の ?
( 足音 )
( ケニー ) おいおい おいおい おいおい !
何 のんびり くっちゃ べ って んだ ? あんた ら
外 は どえらい こと に なって る って のに
ケニー か 何 が 起こった ?
( ケニー ) 調査 兵 団 が クーデター を 企てて 全 兵 団 が 寝返った
王様 は 偽者 ( に せ もん ) だって バレ ち まった し お 偉 方 も 全員 逮捕 さ れた
大変 めでて え 状況 だ よ
( クリスタ ) あ …
( ケニー ) ここ が 見つかる の も 時間 の 問題 だ
さっさと やる こと 済まして くれ
ああ 分かった
君 たち 対人 制圧 部隊 が 入り口 の 防備 を 固めて くれ
( ケニー ) えっ
( ロッド ) 儀式 を 行う に は
君 たち が ここ から 離れる こと が 必要だ と 言った はずだ
( ケニー ) なんだ 王様 怒 っち まった か ?
悪かった よ 何しろ 心配 性 な もん で な
ケニー 君 を 信用 して いる ぞ
行け
俺 も だ よ 王様
ち っ
( ザックレー ) これ から は 一切 の 食事 を
“ 下 ” から 摂取 して いただく こと に なって おり ます
また 着用 できる 衣服 は 膝 から 下 の もの まで と し ます
そして 週 に 1 度 は
民衆 の 前 で その 姿 を 披露 して いただき ましょう
美しい
これ 以上 の 芸術 作品 は 存在 し え ない でしょう
何 十 年 も かけて 考案 した 甲斐 ( かい ) が あった
そして あなた 方 が 虐げた 民 の 前 で その お 姿 を さらして
ようやく この 作品 は 完成 を 迎える のです
( アウリール ) ザックレー 今に 見て ろ よ
お前 の その 血 は 奴隷 用 の 血 だ
我々 名家 の 血筋 と は 違って な
お前 は すぐに 記憶 を 失い 排便 の 仕方 ( しかた ) すら 忘れ …
う っ …
ハハハハ ! また 同じ 脅し 文句 を 垂れた な
ほか の やつ は ない の か ?
( ピクシス ) マズ い のう エルヴィン
王政 幹部 は 皆 同じ こと を 吐き よった ぞ
お 主 と 父 君 の 仮説 どおり じゃ
レイス 家 は 人類 の 記憶 を
都合 よく 改ざん できる と いう わけじゃ
しかも ヤツ ら を 含む 一部 の 血族 は
それ に 影響 さ れ ない と いった 口ぶり だった ぞ
( エルヴィン ) あっ … そんな こと が
レイス が エレン の 持つ “ 叫び ” の 力 さえ 手 に すれば
民衆 の 反乱 なん ぞ 事 も なし と いう わけじゃ
その 証拠 に 皆 恥じ も せ ず べらべら と しゃべり おった わ い
ぶた れる だけ 損 と ばかり に のう
( エルヴィン ) なるほど
そんな 重要な 情報 さえ 我々 は いずれ 忘れ去る と …
じゃ が まあ …
どのみち ザックレー の 手 に かかり 我ら の 拷問 を 受け 続けた ほう が
マシ だった と 思って おる だろう
分から ん ヤツ じゃ
あれ が 生涯 を ささげて やり たかった こと だ と は のう
司令 知っていた のです か ?
( ピクシス ) うむ … 口 が 滑った な
いかにも
ダリス ・ ザックレー の 野望 に は 感づいて おった
わし は お 主 と 違って 賭け 事 は 好ま ん
また お 主 ら と 違って
己 より も 生き残る 人類 の 数 を 尊重 して おる
お 主 の 提案 に 乗った の は
それ が 人類 に とって 最善 だ と 思う たから じゃ
その 結果 王政 に つく べき と 風 が 吹けば
ザックレー と 争う こと も 覚悟 し とった
と まあ わし ら クーデター 直後 の お 仲間 同士 で さえ
この ありさま じゃ
いつか 人 は 争い を やめる と か 誰 か が 歌って おった が
それ は いつ じゃ ?
( 兵士 ) 団長 ! 総員 準備 が 整い ました !
いつでも 行け ます !
人類 が 1 人 以下 まで 減れば 人 同士 の 争い は 不可能に なり ます
( ピクシス ) ハハハハッ
そんな へ理屈 が 聞き たかった わけで は な いわい
( エルヴィン ) 総員 整列 !
これ より エレン および ヒストリア 奪還 作戦 を 開始 する
目標 と 思わ れる レイス 領地 礼拝 堂 を 目指す !
( リヴァイ ) 分かった か ? 切り裂き ケニー だ
ヤツ が いれば それ が いちばん の 障害 に なる
脅威 の 度合い で いえば 敵 に 俺 が いる と 思え
いや あの 武器 が ある 分 俺 より も やっかいだ
( サシャ ) じゃあ 無理です よ 私 たち じゃ
( コニー ) 兵 団 と の 合流 を 待つ って の は …
( ミカサ ) 絶対 ダメ
そう 絶対 ダメだ !
朝 まで 待って たら エレン が 食わ れちゃ う かも だ から な
( アルミン ) でも 兵 長 の 話 を 聞く かぎり
弱点 が な いって わけで も ない と 思う な
( ジャン ) 本当 か ? アルミン
( アルミン ) うん 訓練 は 積んで て も 実戦 に 慣れて ない なら なおさら
( ハンジ ) しかし 一緒に 暮らして いて
それ しか 切り裂き ケニー の 情報 が ない って
どういう こと だ よ ? リヴァイ
( リヴァイ ) 悪い な ヤツ の フル ネーム も 知った ばかりだ
ケニー ・ アッカーマン って 名前 らしい が
お前 の 親戚 だったり して な
生前 の 両親 の 話 で は 父 の 姓 アッカーマン 家 は
都市 部 で 迫害 を 受けて いた と 聞き ました
東洋 人 である 母 の 一族 は 人種 の 違い から か 街 に 居場所 を 失い
お互い 壁 の 端 の 山奥 に 追い詰め られた 者 同士 が 出会って
夫婦 と なった のです
なぜ アッカーマン 家 が 迫害 さ れて いた の か は 分かり ませ ん
母 の ような 人種 的 差異 が
父 に あった ように は 見え ませ ん でした し
お前 ある とき 突然
力 に 目覚めた ような 感覚 を 経験 した こと が ある か ?
ん ?
あり ます
( リヴァイ ) ケニー ・ アッカーマン に も その 瞬間 が あった そうだ
ある とき ある 瞬間 に
突然 バカ みて え な 力 が 体中 から 湧いて きて
何 を どう すれば いい か 分かる んだ
その 瞬間 が 俺 に も あった
( ケニー ) 話せよ じいさん
あんた もう 死ぬ んだ ろ ?
( 祖父 ) ケニー
お前 また 憲兵 を 殺した の か ?
( ケニー ) ああ
この 辺り を 嗅ぎ 回って た 連中 なら 畑 の 肥やし に 生まれ変わった ぜ
( せきこみ )
分家 の ほう だ が
南 の シガンシナ 区 の 辺り に 移った そうだ
ただ そこ に も 商売 の 邪魔 を する ヤツ ら が 現れて
どうにも 貧しい まま の ようだ
一体 どう なって る ?
かつて の アッカーマン 家 は 王 側近 の 武家 だった そう じゃ ねえ か
それ が 今 じゃ 一族 根絶やし 寸前 だ
一体 何 を やれば ここ まで 王政 に 恨ま れる ?
なあ 言えよ 孫 が かわいく ねえ の か ?
フッ
あの かわいかった 孫 が
今 じゃ 都 の 化け物 切り裂き ケニー か
アッカーマン 家 は 王政 に 恨ま れて は おら ん
ただ 恐れ られて おる
王 が アッカーマン 家 を 操る こと が でき なかった から だ
操る ?
( 祖父 ) わし とて 全て を 知る わけで は ない
だが 確かな の は
我々 の 一族 が かつて 王政 の 懐 刀 ( ふところ が たな ) であり
中枢 の ひと つ であった と いう こと だ
そして 王 は 巨人 の 力 を 代々 受け継ぎ 保持 して おる
は あ ?
巨人 の 力 を … 何 だって ?
( 祖父 ) その 力 は 強大で 人類 全て の 記憶 を 改ざん し
過去 を 忘れ させる こと が できる
少数 の 血族 を 除いて な
その 中 で 王政 に 背 を 向けた 家 が 2 つ あった
それ が 東洋 の 一族 と アッカーマン 家 だ
だから 迫害 を ?
( 祖父 ) むごい 話 だ
( せきこみ )
( ケニー ) 冥土 の 土産 に は なら ん 話 かも しれん が
やっと 妹 を 見つけた よ
クシェル は 地下 街 の 娼館 ( しょうかん ) で 働いて た
客 の 子 を み ご もって な
それ を 産む っつ って 聞か ねえ んだ よ
( せきこみ )
( ケニー ) たく
こんな クソ みて え な 世界 に 産まれた ところ で
一体 どんな 夢 が 見 れる って んだろう な
( ハンジ ) あった 隠し 扉 だ
エレン も 敵 も この 奥 だろう
私 が 予想 した とおり の 地形 だ と いい んだ が
( リヴァイ ) わざわざ 寄り道 して 手 土産 用意 した 甲斐 が あれば な
( カーフェン ) 敵 は 少なくとも 7 人 以上
その 中 に は 当然 リヴァイ が 含ま れる
知って の とおり リヴァイ は 完全な 奇襲 を 受けた うえ で
我々 の 仲間 を 12 人 も 葬った
そして 我々 中央 憲兵 の 本部 も 王政 も
制圧 さ れて しまった らしい じゃ ない か
厳しい 状況 だ よ
この 狭い 世界 じゃ
投降 した あと に 私 たち を 待って る の は
死んだ ほう が マシ な 日々 だろう
でも それ って この 壁 の 中 で 生きて る かぎり
同じ こと でしょ ?
かない っこ ない 敵 が いて
いつ 壁 を 破って 私 たち を 滅ぼし に 来る か 分から ない
私 たち が 憲兵 を 選んだ の も
中央 憲兵 を 志望 し ケニー の 下 に ついた の も
そんな 無意味な 世界 と 無意味な 人生 に
意味 を 見いだす ため
ならば 最後 まで 信じて みよう
この 世界 を 盤上 ごと ひっくり返す って いう
ケニー の 夢 を
よし 準備 整い ました
そう か
それ で お前 ら 手 を 汚す 覚悟 の ほう は どう だ ?
よ さ そうだ な
♪〜
〜♪
( アルミン ) 彼 の 夢 を 守る こと 彼 を 救い出す こと
彼 の 記憶 を 引き継ぐ こと
それぞれ の 思い が 戦い へ と 向かわ せる
次回 「 願い 」