Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 09
( クリスタ ) ああ っ
( アルミン ) 壁 の 中 の 真 の 王 ロッド ・ レイス が 巡らせた 陰謀 を 退け
調査 兵 団 は エレン と ヒストリア の 救出 に 成功 した
しかし
その 前 に 姿 を 現した の は 巨人 化 した ロッド ・ レイス であった
( クリスタ ) お 父さん が 間違って ない って 信じ たかった
お 父さん に 嫌わ れ たく なかった
でも もう お 別れ し ない と
( ミカサ ) 女王 に なったら あの チビ を 殴って やれば いい
( カルステン ) どう やって 住人 を 避難 さ せる つもりだ ?
( エルヴィン ) 避難 は さ せ ませ ん
住人 に は このまま オルブド 区 に とどまって もらい ます
( 震動 音 )
♪〜
〜♪
( カルステン ) 何 を 考えて る エルヴィン !
住民 を 避難 さ せ ず 街 に とどめる だ と ?
夜明け どき に は もう あの 巨人 は ここ に 到着 する のだ ぞ
( ハンジ ) あの 巨人 は 奇 行 種 です
それ が 何 だ と いう んだ !
目標 の 巨人 は
より 大勢 の 人間 が 密集 する ほう へ と 吸い寄せ られる —
いわゆる 奇 行 種
それ も 小さな 村 ぐらい じゃ 目 も くれ ず に
この 城壁 都市 に 反応 する ほど の 極端な 子 です
な ので 今 から 急に 住民 を ウォール ・ シーナ 内 へ 避難 さ せれば
目標 は それ に 引き寄せ られ 壁 を 破壊 し 突き進む でしょう
果ては 最も 人々 の 密集 した 王 都 ミットラス に 到着 し
人類 は 破滅 的 被害 を 被る こと に なり ます
ここ に 戻る 途中
エレン ・ イェーガー の 中 に ある 巨人 を 操る 力 を 試し ました が
ロッド ・ レイス 巨人 に は 通じ ませ ん でした
( エレン ) 止まれ 巨人 !
おい 止まれ ! て め え に 言って んだ
聞こえ ねえ の か バカ 野郎 !
ロッド ・ レイス お前 だ ! この チビオヤジ
あっ
つまり あの 巨人 は
この オルブド 区 外壁 で 仕留 ( しと ) め る しか あり ませ ん
その ため に は おとり と なる 大勢 の 住民 が 必要な のです
ただし 民 の 命 を 守る こと こそ が
我々 兵士 の 存在 意義 である こと に 変わり は あり ませ ん
目標 を 仕留め 損なった と して も
住民 に 一 人 と して 死傷 者 を 出さ ぬ よう 尽くし ましょう
オルブド 区 と 周辺 の 住民 に は 緊急 避難 訓練 と 称し
状況 に よって オルブド 区 外 へ 移動 さ せ やすい 態勢 を 整え ます
( カルステン ) う 〜 ん …
やる しか ない ようだ な
目標 は かつて ない ほど 巨大な 体 です が
それゆえに のろまで 的 が デカ い
壁 上 固定 砲 は 大変 有効な はずです が もし それ でも 倒せ ない 場合 は …
調査 兵 団 最大 の 兵力 を 駆使 する しか あり ませ ん
( 駐屯 兵 ) この 訓練 で は 巨人 の 模型 や 大砲 など も 使用 し ます
大変 大がかりで 予想 を 超えた こと も 起こる でしょう
ですが くれぐれも パニック に なら ず
落ち着いて 我々 の 指示 に 従って ください
( 老人 ) 兵士 さん
もう 店 の 仕込み を 始め ん と いかん から
帰ら せて もらう ぞ
今日 は 絶対 に 客 が 来 ませ ん 休み に し ましょう
なん じゃ と 小 娘
( 住民 1) こんな 北 の 内地 で 訓練 だって ?
( 住民 2) 王 都 が 兵 団 に 落とさ れた 直後 に これ だ
( 住民 3) どういう こと だ ?
( 住民 2) 兵 団 が 民衆 に
自分 たち の 力 を 誇示 しよう と して んだ よ
偽者 の 王 の 次 は 俺 たち が お前 ら の 主人 だ と な
( 住民 3) じゃあ 俺 たち は 今
意味 の ねえ こと に つき あわさ れて ん の か ?
( 住民 2) ああ こんな 調子 なら
偽者 でも 無害な 王様 の ほう が ずっと マシ だ
( 住民 4) お っ おい ! あれ を 見ろ よ
( 駐屯 兵 ) あ …
煙 ?
撃て 〜!
( 発射 音 )
さあ どう だ ?
( 隊長 ) 撃て 〜!
( 発射 音 )
( エルヴィン ) 地上 の 大砲 は 更に 効果 が 薄い ようだ
( リヴァイ ) 当たり前だ
壁 上 から の 射 角 に したって
大して うなじ に 当たって ねえ じゃ ねえ か
どう なって る ?
寄せ集め の 兵士 かき集めた 大砲 付け焼き刃 の 組織
加え ここ は 北側 の 内地 だ
最 前線 の 兵 団 の ように 実戦 を 踏んで いる わけじゃ ない
だが 今 ある 最高の 戦力 である こと に は 違いない
( リヴァイ ) ああ そりゃ あ 重々 承知 して いる
なん せ 今回 も 俺 ら 調査 兵 団 の 作戦 は
博打 ( ばくち ) しか ねえ から な
お前 の 思いつく もの は 全て それ だ
( ハンジ ) エルヴィン ! 持ってきた よ
ありったけ の 火薬 と ロープ と ネット
まだ 組み立て なきゃ いけない
ああ 〜 あと これ 向こう側 に も 同じ もの が もう 1 つ
1 回 撃てば 引き金 が 固定 さ れ
立体 機動 装置 と 同様に 巻き 取り 続ける
で 砲撃 は どう な の ?
セミ の 小便 より は 効いて いる ようだ
じゃ 本当に これ 使う の ?
では リヴァイ ジャン サシャ コニー あちら 側 は 任せた
(3 人 ) 了解 !
( ハンジ ) 作り 方 は … そうだ な
大事な 人 へ の 贈り物 を 包装 する イメージ だ
リヴァイ から 聞いた と 思う が ヒストリア
ここ を しのいだ 暁 に は
君 に は この 壁 の 世界 を 治める 女王 と なって もらう
当然 こんな 前線 に いて もらって は 困る
( クリスタ ) 私 に は 疑問 です
民衆 と は 名 ばかり の 王 に なびく ほど 純朴な のでしょう か ?
何 か 考え が ある と ?
( カルステン ) 撃て 〜!
( 発射 音 )
( エレン ) ヒストリア
本当に 強く なった んだ な
お前 の こと を 弱い ヤツ だ と 思って た けど
逆だった
弱い の は 俺 だ
どこ か で 自分 は 特別だ と 思って いた んだ
だから ほか の 兵士 が 俺 の ため に 死ぬ こと も
しかたがない って 受け入れた
巨人 の 力 だって そう だ
あれほど 憎んだ 巨人 も
自分 の 体 だ と すんなり 受け入れ られた の も
その 強 さ は 自分 の もの だ と 思い たかった から
それ こそ 弱い ヤツ の 発想 だ
これ から どう する ?
壁 の 穴 が 塞げ る ように なった から って
それ で 人類 は 救わ れる の か ?
俺 は 特別で も 何でもない のに
でも 本当に ついて ない の は 人類 の 皆さん だ
俺 なんか が 切り札 で よ
なあ
( アルミン ) ん ?
( エレン ) この 街 の 子供 たち は まるで あの 日 の 俺 たち みたいだ な
ああ … まさか 今日 あの 壁 より デカ い 巨人 が
襲って くる と は 思って い ない だろう から
あの 日 の 僕たち と 同じ 光景 を 見る こと に なる だろう ね
でも あの 日 と 違う の は 壁 の 上 に 巨人 を 迎え撃つ 兵士 が いて
それ が 僕ら だって こと だ
( ハンジ ) そうだ 端 まで 積み上げよう
( ミカサ ) エレン 止まって る 暇 は ない 手 を 動かして
ぐ っ
( ミカサ ) エレン !
( アルミン ) ちょ … ちょっと ! どうした の ?
傷 を 作った の ? まだ 早い よ
いや どう しよう も ねえ クソ ガキ を ぶん 殴った だけ な んだ けど …
死んで たらい いな
( カルステン ) 移動 中 の 目標 へ 再 照準 うなじ を 狙って 俯 角 ( ふかく ) いっぱ 〜 い !
撃て 〜!
( 発射 音 )
よし ! うなじ の 肉 を 捉えて いる 次の 斉 射 で 仕留め …
( 兵士 たち ) うわ っ
( コニー ) 熱 っ
( リヴァイ ) クソ マズ いな
風向き が 変わった
( 駐屯 兵 ) 隊長 ! 何も 見え ませ ん
かまわ ん 目標 は すぐ 下 だ すぐに 撃て !
( 発射 音 )
( 衝撃 音 )
( 一同 が 驚く 声 )
遅かった か
( 少年 ) あっ … 巨人 だ
(3 人 ) あっ
( 兵士 たち ) うわ 〜!
( 住民 たち の 悲鳴 ) ( 住民 ) うわ 〜! 巨人 だ 〜!
( 駐屯 兵 ) 待て ! 勝手に 動く な
( 住民 ) うる せ え !
( 住民 たち の 悲鳴 )
( カルステン ) 退避 退避 しろ 〜!
クソ 突破 さ れる
俺 の 育った 街 が … もう 終わり だ
ひ っ
下がって ろ 駐屯 兵 団
あと は 俺 たち が 引き受ける
エレン ! 出番 だ よ
ああ
アルミン あの 日 と 違う こと は もう 1 つ ある ぞ
えっ
頼りない かも しれ ねえ けど 人類 に は 切り札 が ある って こと だ
( 荒い 息遣い )
あれ は …
( 雄 たけ び ) 巨人 ?
いつでも 行け ます !
攻撃 …
( ロッド ) グオオオ
開始 !
( 発砲 音 )
( サシャ ) い っけ 〜!
( 爆発 音 )
( うめき声 )
よし 体勢 が 崩れる
エレン !
(3 人 ) あ …
( リヴァイ ) つまり あの 巨人 を 倒す に は
口 の 中 に 火薬 ぶち 込んで
あわよくば うなじ ごと 吹っ飛ば そう って ことか
そう だ
( リヴァイ ) 確かに あの 高熱 なら
起爆 装置 が なくて も 勝手に 燃えて 爆発 する だろう
巨人 が 都合 よく 口 を アホ みて え に 開け といて くれれば な
うなじ の 表面 で 爆発 して も 効果 は 望め ない
必ず 内側 から 爆発 さ せ なくて は なら ない
目標 は その 自重 ( じじゅう ) ゆえ な の か 顔 を 大地 で 削り ながら 進んで いる
つまり 開く 口 すら ない の かも しれ ない
それ が 今回 の 賭け だ
( 叫び声 )
( エレン ) 大当たり だ !
( 雄 たけ び )
( 爆発 音 )
総員 立体 機動 で とどめ を 刺せ !
( エルヴィン ) これほど の 巨体 でも
本体 は 縦 1 メートル 幅 10 センチ の 大き さ しか ない
本体 を 破壊 し ない かぎり また 体 を 再生 さ せ
高熱 の 盾 を 生み出す この 機 を 逃す な
( コニー ) だっ ! ( ジャン ) で やっ !
( ジャン ) クソッ どれ だ ?
( ワイヤー 音 ) ん ? ヒストリア !
( エルヴィン ) 君 の 考え は 理解 した が 戦闘 へ の 参加 を 許可 でき ない
団長 ! どうか …
私 は 自分 の 果たす べき 使命 を 自分 で 見つけ ました
その ため に 今 ここ に い ます
まあ もっとも
私 の この 体 で は 君 を 止める こと は でき ない だろう な
あ …
( クリスタ ) わがまま を 言って 申し訳 あり ませ ん
でも 初めて な んです 親 に 逆らった の
私 が 始めた 親子 ゲンカ な んです
( クリスタ ) う う 〜 っ ! ふう っ !
あ …
( ロッド ) 父さん ! 話 を 聞いて よ 父さん !
巨人 を 1 匹 残らず 殺せば いい んだ よ
なんで … なんで 分かって くれ ない んだ
( ウーリ ) 僕 なら きっと 大丈夫だ よ 兄さん どうか 祈って くれ
( ロッド ) アルマ 君 だけ だ 僕 を 分かって くれる の は
( フリーダ ) 私 に 任せて 父さん
先祖 の 亡霊 なんか に 私 は 負け ない から
( ロッド ) 神 よ …
あっ
( ロッド の 悲鳴 )
( クリスタ ) ハア ハア …
( 住民 ) この 街 は 救わ れた んだ な
( 住民 ) おい 大丈夫 か ?
( 住民 ) ケガ は ない か ?
( 駐屯 兵 ) 君 が あの 巨人 に とどめ を 刺した の か ?
( クリスタ ) あれ は 私 の 妄想 ?
私 は 本当に … 自分 の 意思 で 動いて る の ?
もう 分から ない けど …
こう やって 流さ れ やすい の は 間違い なく 私
私 は …
私 は ヒストリア ・ レイス この 壁 の 真 の 王 です
( ケニー ) ハア ハア …
( ウーリ ) 私 は 今 死ぬ わけに は いか ない んだ
どうか 許して くれ
勘弁 して くれよ 分から ねえ の か ?
名前 は ?
( サネス ) だ から 俺 は どんな 仕事 も こなして いける
お前 は 違う の か ?
( カーフェン ) かまい ませ ん よ 全て は 無意味です
アッカーマン 隊長 !
バカ ! 来る な !
( ケニー ) あっ ああ …
ハア ハア …
( 近づく 足音 )
( リヴァイ ) ケニー
( ケニー ) え ?
なんだ よ お前 か よ う っ …
俺 たち と 戦って た あんた の 仲間 は みんな 潰れ ち まっ てる ぞ
残った の は あんた だけ か ?
みて えだ な
( リヴァイ ) 報告 だ ここ は 俺 だけ で いい
( 兵士 ) 了解 し ました
( リヴァイ ) 大 やけど に その 出血 あんた は もう 助から ねえ な
いい や … どうか な
( カチャ )
あ …
♪〜
〜♪
( アルミン ) ひん死 状態 の ケニー を 見つける リヴァイ
ケニー は 朦朧 ( もうろう ) と する 意識 の 中
かつて 友 と 呼んだ 男 の 姿 を 思い出して いた
次回 「 友人 」