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進撃の巨人 3, Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 11

Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 11

♪〜

〜♪

( クリスタ ) こら 待ち なさい !

( ジャン ) なんか …

( アルミン ) うん 思って た 女王 と 違う な

( ジャン ) 王冠 かぶった の が 2 か月 前 か

今 じゃ 孤児院 の 院長 の ほう が 板 に ついてきて る

( アルミン ) ちまた で 何て 言わ れて る か 知って る ?

“ 牛飼い の 女神 様 ” だって もちろん 親しみ を 込めて ね

いよいよ 神様 んな っち まった な

これ じゃ トロスト 区 を 塞いだ ヤツ の こと なんか

誰 も 覚えて ねえ よ おい

( エレン ) ヒストリア が 女王 に なる って 決意 した 理由 の ひと つ は

これ を やる ため だ

これ って ?

( エレン ) 地下 街 から 壁 の 端 まで 孤児 や 困窮 者 を 集めて 面倒 を 見る

これ に は 地下 街 出身 の 兵 長 の 後押し も あった らしい

困って いる 人 が いたら どこ に いたって 見つけだし

助け に 行く って 言って た

これ が ヒストリア の やり たい こと な んだ

( クリスタ ) あっ また サボって る

( アルミン ) あ …

( クリスタ ) 日 が 暮れちゃ う でしょ

あいつ なんか 俺 の 母ちゃん に 似て きた

女神 様 …

( クリスタ ) 硬質 化 の 実験 は うまく いって る ん だって ね

( エレン ) ああ でも 急が ねえ と また ヤツ ら が 来 ち まう

どう し たい の ?

ライナー と ベルトルト と もう 一 度 会う こと に なる と したら

ヤツ ら は 殺さ なきゃ … なら ない

( クリスタ ) 早く 分かる と いいね

この 世界 が なんで こう なって いる の か

私 たち の した こと 後悔 する わけに は いか ない から

( 子供 たち ) アハハハ !

( クリスタ ) 最近 は 地下 街 に いた 子 たち も 笑う ように なった の

これ が 間違って る はず なんて ない よ

ああ お前 は 立派だ よ

そんな こと …

あの とき は 人類 なんか 滅べば いい と か 言って た のに な

あ … あれ は 勢い 余った だけ だ から

(2 人 ) ん ?

( クリスタ ) あっ ( エレン ) 何 だ よ ?

( ミカサ ) 貸して

( エレン ) あっ おい

( ミカサ ) エレン は 実験 で 疲れて る

( クリスタ ) そうだ ね ごめん ミカサ

( エレン ) だ から 俺 を 年寄り みたいに 扱う の は やめろ

( アルミン ) 兵 団 の 粛清 に よって

中枢 に 当たる 人材 を 多く 失った 人類 だった が

地下 空間 で 発見 さ れた 光る 鉱石 など

得た もの も 多かった

そして エレン の 硬質 化 の 能力 は

とある 対 巨人 兵器 を 誕生 さ せた

( 兵士 ) いい ぞ もっと 首 を 突っ込め

今 だ !

( ハンジ ) おお うなじ に 当たった ぞ

今度 こそ は …

( ハンジ ・ モブリット ) あ !

やった ぞ 12 メートル 級 撃破 !

( エレン ) やった

いい ぞ

これ なら 兵士 が 戦わ なくて も 巨人 を 倒して いける !

日 中 フル 稼働 で 巨人 伐採 し まくり の

地獄 の 処刑 人 の 誕生 だ ! やった な エレ …

エレン ?

( リヴァイ ) 恐らく 巨人 の 力 を 酷使 し 過ぎた んだろう

この ところ 硬質 化 の 実験 ばかり だった から な

すまない エレン

( エレン ) 謝ら ないで ください よ ハンジ さん

俺 が 疲れた ぐらい なん だって いう んです か

早く 武器 を そろえて 行き ましょう シガンシナ 区 に

( マルロ ) 勝てる 勝てる ぞ !

新 兵器 が あれば 巨人 な ん ぞ 紙くず 同然だ

( ジャン ) った く はしゃぎ や がって

なに が うれしくて 今更 調査 兵 なんかん なった んだ か

( サシャ ) そうです よ

ヒッチ に 止め られたり し なかった んです か ?

ヒッチ が ? なぜ だ ?

なぜ って 2 人 は ムフフ … じゃ ないで す か ?

よく 分から ない が ヒッチ に は “ 向いて ない ” だ と か

“ イキ がる な ” だ と か さんざん なじら れた よ

あげく に “ このまま 憲兵 に いれば うまい 汁 が 吸え る ” と か

少し は 見直して た んだ が な

見損なった って 言って やった よ

( ジャン ) クソ が ( マルロ ) は ?

( アルミン ) マルロ は バカな の ?

( サシャ ) こいつ は おかっぱ 野郎 です ね

( エレン ) なんだ よ マルロ は 間違って ないだ ろ

とにかく はしゃいで ん の は お前 と 同じ —

実戦 経験 ゼロ の 編入 の 連中 だけ な んだ よ

( フロック ) おいおい お前 ら すっかり 歴戦 の 猛者 か ?

お前 ら と 比べ られ ち まえば な

( フロック ) ひで え な 同じ 104 期 だ ろ

それ に 俺 たち だけ じゃ ねえ ぜ

世間 全体 が

ウォール ・ マリア 奪還 を って 盛り上がって んだ

そうかい

あ … でも 確かに お前 ら 変わった よ な

面構え って いう か 一体 何 が あった んだ ?

聞き たい か ?

( フロック ) いや また 今度 に する よ

( コニー ) じゃあ 俺 先 に 行く ぞ

( サシャ ) えっ もう ?

( コニー ) 明日 は 調整 日 だ から 朝 から 俺 の 村 に 帰ろう と 思って

また 何 か 分かる かも しれ ない しな

お やすみ

( サシャ ) コニー の お 母さん を 元 に 戻す 方法

決して ない わけじゃ ない んです よ ね ?

うん これ から 巨人 の 解明 が 進んで いけば

いつか は …

( エレン ) 巨人 の 正体 は 人間 ?

( リヴァイ ) かも しれ ねえ って 話 だ

( ユミル ) 60 年 ぐらい だ

もう ずっと 終わら ない 悪夢 を 見て いる ようだった よ

悪夢 か

( アルミン ) え ?

( エレン ) いろいろ あって うやむやに なって た けど

俺 たち が 戦って る 敵 は 何 なんだろう な

つまり 巨人 って の は

悪夢 に うなされ 続ける 人間 って こと な の か ?

俺 も 一 時 ( いっ とき ) は そんな 巨人 に …

( ミカサ ) エレン ( エレン ) はっ

( ミカサ ) まだ パン と スープ が 残って る でしょ

おしゃべり は 食べ 終わって から に し なさい

ああ

ごめん な ミカサ

( ジャン ) った く よ エレン

お前 最近 それば っか だ ぞ

一 人 で ぶつぶつ と …

お前 が 思い出さ なきゃ いけ ねえ の は あの 男 だ ろ

見た んだ ろ ? 洞窟 で 記憶 を 掘り返さ れた とき

親父 ( おやじ ) さん と 会って いた 調査 兵 団 の 男 って ヤツ を

ああ あの 日 あの 状況 で 父さん と 会って いた んだ

必ず 何 か を 知っている はず

そもそも あの 男 は

俺 もど っか で 見た こと ある はずな んだ

( アルミン ) イェーガー 先生 の 記憶 じゃ なくて 本当に エレン が ?

( エレン ) だ と 思う んだ が …

( サシャ ) 頭 を どこ か に ぶつけて みて は ?

( ジャン ) そうだ ぞ お前

思い出す ため だ っつ って ヒストリア の 手 ばっ か 握り や がって

教官 の 頭 突き でも 食らえば いい んだ よ

それ で 思い出せ ん なら … あっ

あれ ?

( 一同 ) ん ?

( エレン ) 訓練 兵 団 教官

キース ・ シャーディス

( ハンジ ) 彼 は エルヴィン の 1 つ 前 12 代 調査 兵 団 の 団長 だ よ

私 たち も 会う の は 久しぶりだ

( エレン ) シャーディス 教官

( キース ) どうした ブラウス ? 座ら ん の か ?

いいえ 私 め は こちら で 結構です !

確か お前 は …

この 教官 室 に 呼び出さ れて は よく 絞ら れて たな

あれ から たった 数 か月

みんな 見違える ように 変わった

( ハンジ ) シャーディス 団長 いえ 教官 殿

ウォール ・ マリア 奪還 を 目前 に 控えた 我々 が

今 ここ に 詰め寄る 理由 を 察して おいで でしょう か ?

エレン お前 は 母親 と よく 似て いる な

( エレン ) はっ

( キース ) だ が その 瞳 の 奥 に 宿す 牙 は 父親 そのもの だ

( エレン ) 話して ください ! 知っている こと 全て

何も 知ら ない 結論 から 言えば な

だが 人類 の 利 に は なり え ない 話 で よければ 聞いて くれ

傍観 者 に すぎ ない 私 の 思い出 話 を

( キース ) 20 年 前

ウォール ・ マリア シガンシナ 区 壁 門 の 目前 に 彼 は いた

( キース ) おい あんた ! ここ で 何 を して いる ?

どう やって 壁 を 越えて きた ?

( グリシャ ) あなた たち こそ 壁 の 外 で 何 を ?

まさか 戦って いる の か ?

は あ ?

( キース ) 本当 か ウソ か

彼 は なぜ 壁 の 外 に いる の か 覚えて い なかった

記憶 を 一 切なく して いた のだ

グリシャ ・ イェーガー と いう 名前 以外 …

( ハンネス ) 無 許可 で 巨人 領域 に 足 を 踏み入れた 罪 と は ね

わざわざ 壁 の 外 を うろつく バカ が

お前 ら 調査 兵 団 以外 に いる わけ ねえ のに よ

( キース ) 勤務 中 に 酒 を やる バカ を

牢 ( ろう ) の 中 に ぶち 込む 法 は ない か ? ハンネス

( ハンネス ) ハッ とにかく 被害 者 が いる わけで も ねえ し

上 へ の 報告 はなし だ いい な

ああ

( キース ) それ で ?

ここ から どこ に 帰る つもりだ ? グリシャ ・ イェーガー

名前 以外 に も 覚えて いる こと が ある

私 は 医者 だ

病院 を 紹介 して くれ できる 仕事 が ある はずだ

ほう

( グリシャ ) そして 私 に 教えて くれ ない か ?

この 世界 の こと や 調査 兵 団

あなた たち の こと を

( キース ) 彼 は 本当に 何も 知ら なかった この 世界 の こと を 何も …

( グリシャ ) そう か

貧富 の 差 こそ あれ ど この 壁 の 中 は 平和な んだ な

少なくとも 巨人 に おびえて 生きて いる わけで は ない

よかった

( キース )“ よかった ” か

あんた も そう 思う の か ?

え ?

この 狭い 壁 の 中 で

メシ と 酒 に ありつければ それ で 満足な 部類 の 人間 らしい

世界 が どれ だけ 広い か なんて 考えた こと も ない

あなた が 壁 の 外 へ 出て いく 理由 は それ か ?

それ が 調査 兵 団 ?

そう だ バカ みたい か ?

そんな わけない だろう

あなた たち は この 壁 の 誰 より も 賢く 勇気 が ある

その 存在 は 魂 が 自由である こと を 示す

人類 の 誇り そのもの だ

誇り ? 我々 が ?

ああ

( カルラ ) ちょっと キース さん ( グリシャ ) あっ

( カルラ ) また 調査 兵 団 の 勧 誘かい ?

ち っ 違う ぞ カルラ ! 私 は …

( グリシャ ) いや あ 私 な ん ぞ に 務 まる もの で は ない でしょう

調査 兵 団 は もっと 特別な 選ば れ し 者 で ない と

あら そうです か

( キース ) ああ …

( キース ) 選ば れ し 者

そんな こと を 言わ れた の は 初めて だった

確かに 壁 の 中 は 私 に は 狭 すぎた

( キース ) う お 〜!

( 幹部 1) またしても 大 損害 か

( 幹部 2) 壁 外 拠点 は いつ 出来る ?

( キース ) 私 が 団長 に さえ なれば 成果 は 出せる

凡人 ども の 微量 な 脳みそ でも

理解 できる ほど の 偉業 を 突きつければ

やがて 皆 が 私 を 認める

( キース ) グリシャ !

カルラ も 例の 伝染 病 だ なんとか なら ない か ?

( グリシャ ) 奥 の ベッド に

イェーガー 先生 私 の 両親 も …

( グリシャ ) うん 大丈夫 みんな 助かる よ

( ハンネス ) イェーガー 先生 ! 家内 が 起き上がり ました

( カルラ ) イェーガー 先生 ありがとう ございます

( 男 ) おめでとう !

( 幹部 ) 調査 兵 団 団長 に 任命 する

( 女 ) おめでとう !

( 拍手 )

( 男 ) おめでとう ! イェーガー 先生 !

( 拍手 と 歓声 )

( 調査 兵 ) うわ 〜!

( 調査 兵 ) クソ 拠点 が !

( 巨人 ) ウウ 〜

( 調査 兵 ) 無理です 撤退 し ましょう 団長 !

( 住民 ) あの 突撃 する しか 能 の ない 団長 また 自分 だけ 生き延びた の かい

( 住民 ) でも エルヴィン の 分隊 は まだ 死人 を 出して ない んだ って

( 住民 ) 団長 変え ち まえば いい のに ねえ

( キース ) 特別な 選ば れ し 者

( カルラ ) キース さん ( キース ) あっ

あ …

カルラ この 子 は ?

( カルラ ) エレン 男の子 です

やっぱり 便り は 届いて なかった んです ね

夫 も 心配 して ました

ああ すまない

このまま 死ぬ まで 続ける つもりです か ?

( キース ) う っ …

もう こんな こと は …

なぜ 凡人 は 何も せ ず

死ぬ まで 生きて い られる か 分かる か ?

まず 想像 力 に 乏しい から だ

その 結果 何も なし え ず

ただ クソ を 垂らした だけ の 人生 を 恥じる こと も ない

偉業 を 成し遂げる こと

いや 理解 する こと すら 不可能だろう

その 僅かな 切れ端 すら

手当たりしだい 男 に 愛想 を 振りまき

酒 を ついで 回る しか 取り柄 の ない 者 な ん ぞ に は

決して …

( キース ) そう 凡人 は 何も 成し遂げ なかった

エルヴィン 団長 を やって くれる か ?

( キース ) 特別な 人間 は いる

ただ それ が 自分 で は なかった と いう だけ の こと

たった それ だけ の こと に どうして 気付け なかった の か

( 男 ) ウォール ・ マリア が 破ら れた !

あっ

( 男 ) シガンシナ 区 が 壊滅 した らしい この トロスト 区 も 危ない ぞ !

( 人々 の 悲鳴 )

うわ っ … う っ

( グリシャ ) キース !

( キース ) は っ … あ ?

( キース ) ああ 思い出した

お前 だった な

( グリシャ ) エレン

( エレン ) う っ

起きろ エレン 母さん は 一緒じゃ ない の か ?

あ … 父さん

母さん が 巨人 に …

食わ れた

( キース ) は っ !

( グリシャ ) エレン 母さん の 敵 ( かたき ) を 討て

( キース ) あ …

( グリシャ ) お前 に は できる

行く ぞ

待て どこ へ 行く ?

( グリシャ ) ついてこ ないで くれ

( キース ) 待て

お前 が 討てば いい だ ろ カルラ の 敵 を

なん せ お前 は 特別だ から な 私 と 違って

その 子 も 違う んじゃ ない の か ? 選ば れ し 者 じゃ ない かも しれ ない ぞ

なあ また 人 に 呪い を かける の か ?

この 子 は あんた と は 違う 私 の 子 だ

どうか 頼む 関わら ないで くれ

( キース ) 雷 ?

( キース ) そして 私 は 気絶 して いた お前 を 避難 所 の 寝床 に 戻した

それ が 私 の 知る 全て だ

それ だけ です か ?

あなた が 退いた 本当の 理由 が 分かり ました

死んで いった 部下 へ の しょく 罪 で は なく

自分 が 特別じゃ ない と か どう とか いった —

そんな 幼稚な 理由 で ここ に いる

よせ ハンジ

あんた の 劣等 感 なんか どう で も いい

現実 から 逃げる な

公 に 心臓 を ささげる と は そういう こと だ ろ !

( エレン ) やめて ください ハンジ さん

教官 の 言う とおり 俺 は 特別で も 何でもなかった

ただ 特別な 父親 の 息子 だった

それ だけ だった んです

( キース ) お前 の 母さん は … カルラ は こう 言って いた

特別じゃ なきゃ いけない んです か ?

はっ !

♪〜

私 は そう は 思い ませ ん よ

少なくとも この 子 は —

偉大に なんて なら なくて も いい

人 より 優れて い なく たって …

だって 見て ください よ

こんなに かわいい

だから この 子 は もう 偉い んです

この 世界 に

生まれて きて くれた んだ から

( いななき )

( キース ) お前 は 父親 が 願った ように

自ら の 命 を 燃やし

壁 の 外 で 燃え尽きる のだろう

私 は 何も …

何ひとつ

変える こと は でき ない

ただ の 傍観 者 だ

〜♪

( アルミン ) シガンシナ 区 出発 前夜

壁 外 の 世界 の 存在 を 知った 彼ら は

期待 と 懸念 を 胸 に 人類 の 行く末 を 祈る

次回 「 奪還 作戦 の 夜 」


Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 11 shingeki||kyojin|season|attack||titan|season|episode Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 11

♪〜

〜♪

( クリスタ ) こら 待ち なさい ! ||まち|

( ジャン ) なんか …

( アルミン ) うん 思って た 女王 と 違う な ||おもって||じょおう||ちがう|

( ジャン ) 王冠 かぶった の が 2 か月 前 か |おうかん||||かげつ|ぜん|

今 じゃ 孤児院 の 院長 の ほう が 板 に ついてきて る いま||こじいん||いんちょう||||いた|||

( アルミン ) ちまた で 何て 言わ れて る か 知って る ? |||なんて|いわ||||しって|

“ 牛飼い の 女神 様 ” だって もちろん 親しみ を 込めて ね うしかい||めがみ|さま|||したしみ||こめて|

いよいよ 神様 んな っち まった な |かみさま||||

これ じゃ トロスト 区 を 塞いだ ヤツ の こと なんか |||く||ふさいだ|やつ|||

誰 も 覚えて ねえ よ おい だれ||おぼえて|||

( エレン ) ヒストリア が 女王 に なる って 決意 した 理由 の ひと つ は |||じょおう||||けつい||りゆう||||

これ を やる ため だ

これ って ?

( エレン ) 地下 街 から 壁 の 端 まで 孤児 や 困窮 者 を 集めて 面倒 を 見る |ちか|がい||かべ||はし||こじ||こんきゅう|もの||あつめて|めんどう||みる

これ に は 地下 街 出身 の 兵 長 の 後押し も あった らしい |||ちか|がい|しゅっしん||つわもの|ちょう||あとおし|||

困って いる 人 が いたら どこ に いたって 見つけだし こまって||じん||||||みつけだし

助け に 行く って 言って た たすけ||いく||いって|

これ が ヒストリア の やり たい こと な んだ

( クリスタ ) あっ また サボって る |||さぼって|

( アルミン ) あ …

( クリスタ ) 日 が 暮れちゃ う でしょ |ひ||くれちゃ||

あいつ なんか 俺 の 母ちゃん に 似て きた ||おれ||かあちゃん||にて|

女神 様 … めがみ|さま

( クリスタ ) 硬質 化 の 実験 は うまく いって る ん だって ね |こえしつ|か||じっけん|||||||

( エレン ) ああ でも 急が ねえ と また ヤツ ら が 来 ち まう |||いそが||||やつ|||らい||

どう し たい の ?

ライナー と ベルトルト と もう 一 度 会う こと に なる と したら らいなー|||||ひと|たび|あう|||||

ヤツ ら は 殺さ なきゃ … なら ない やつ|||ころさ|||

( クリスタ ) 早く 分かる と いいね |はやく|わかる||

この 世界 が なんで こう なって いる の か |せかい|||||||

私 たち の した こと 後悔 する わけに は いか ない から わたくし|||||こうかい||||||

( 子供 たち ) アハハハ ! こども||

( クリスタ ) 最近 は 地下 街 に いた 子 たち も 笑う ように なった の |さいきん||ちか|がい|||こ|||わらう|||

これ が 間違って る はず なんて ない よ ||まちがって|||||

ああ お前 は 立派だ よ |おまえ||りっぱだ|

そんな こと …

あの とき は 人類 なんか 滅べば いい と か 言って た のに な |||じんるい||ほろべば||||いって|||

あ … あれ は 勢い 余った だけ だ から |||いきおい|あまった|||

(2 人 ) ん ? じん|

( クリスタ ) あっ ( エレン ) 何 だ よ ? |||なん||

( ミカサ ) 貸して |かして

( エレン ) あっ おい

( ミカサ ) エレン は 実験 で 疲れて る |||じっけん||つかれて|

( クリスタ ) そうだ ね   ごめん ミカサ |そう だ|||

( エレン ) だ から 俺 を 年寄り みたいに 扱う の は やめろ |||おれ||としより||あつかう|||

( アルミン ) 兵 団 の 粛清 に よって |つわもの|だん||しゅくせい||

中枢 に 当たる 人材 を 多く 失った 人類 だった が ちゅうすう||あたる|じんざい||おおく|うしなった|じんるい||

地下 空間 で 発見 さ れた 光る 鉱石 など ちか|くうかん||はっけん|||ひかる|こうせき|

得た もの も 多かった えた|||おおかった

そして エレン の 硬質 化 の 能力 は |||こえしつ|か||のうりょく|

とある 対 巨人 兵器 を 誕生 さ せた |たい|きょじん|へいき||たんじょう||

( 兵士 ) いい ぞ もっと 首 を 突っ込め へいし||||くび||つっこめ

今 だ ! いま|

( ハンジ ) おお うなじ に 当たった ぞ ||||あたった|

今度 こそ は … こんど||

( ハンジ ・ モブリット ) あ !

やった ぞ  12 メートル 級 撃破 ! ||めーとる|きゅう|げきは

( エレン ) やった

いい ぞ

これ なら 兵士 が 戦わ なくて も 巨人 を 倒して いける ! ||へいし||たたかわ|||きょじん||たおして|

日 中 フル 稼働 で 巨人 伐採 し まくり の ひ|なか|ふる|かどう||きょじん|ばっさい|||

地獄 の 処刑 人 の 誕生 だ ! やった な   エレ … じごく||しょけい|じん||たんじょう||||

エレン ?

( リヴァイ ) 恐らく 巨人 の 力 を 酷使 し 過ぎた んだろう |おそらく|きょじん||ちから||こくし||すぎた|

この ところ 硬質 化 の 実験 ばかり だった から な ||こえしつ|か||じっけん||||

すまない エレン

( エレン ) 謝ら ないで ください よ ハンジ さん |あやまら|||||

俺 が 疲れた ぐらい なん だって いう んです か おれ||つかれた||||||

早く 武器 を そろえて 行き ましょう シガンシナ 区 に はやく|ぶき|||いき|||く|

( マルロ ) 勝てる 勝てる ぞ ! |かてる|かてる|

新 兵器 が あれば 巨人 な ん ぞ 紙くず 同然だ しん|へいき|||きょじん||||かみくず|どうぜんだ

( ジャン ) った く はしゃぎ や がって

なに が うれしくて 今更 調査 兵 なんかん なった んだ か |||いまさら|ちょうさ|つわもの||||

( サシャ ) そうです よ |そう です|

ヒッチ に 止め られたり し なかった んです か ? ||とどめ|||||

ヒッチ が ?  なぜ だ ?

なぜ って 2 人 は ムフフ … じゃ ないで す か ? ||じん||||||

よく 分から ない が ヒッチ に は “ 向いて ない ” だ と か |わから||||||むいて||||

“ イキ がる な ” だ と か さんざん なじら れた よ いき|||||||||

あげく に “ このまま 憲兵 に いれば うまい 汁 が 吸え る ” と か |||けんぺい||||しる||すえ|||

少し は 見直して た んだ が な すこし||みなおして||||

見損なった って 言って やった よ みそこなった||いって||

( ジャン ) クソ が ( マルロ ) は ? |くそ|||

( アルミン ) マルロ は バカな の ? |||ばかな|

( サシャ ) こいつ は おかっぱ 野郎 です ね ||||やろう||

( エレン ) なんだ よ マルロ は 間違って ないだ ろ |||||まちがって||

とにかく はしゃいで ん の は お前 と 同じ — |||||おまえ||おなじ

実戦 経験 ゼロ の 編入 の 連中 だけ な んだ よ じっせん|けいけん|||へんにゅう||れんちゅう||||

( フロック ) おいおい お前 ら すっかり 歴戦 の 猛者 か ? ||おまえ|||れきせん||もさ|

お前 ら と 比べ られ ち まえば な おまえ|||くらべ||||

( フロック ) ひで え な 同じ 104 期 だ ろ ||||おなじ|き||

それ に 俺 たち だけ じゃ ねえ ぜ ||おれ|||||

世間 全体 が せけん|ぜんたい|

ウォール ・ マリア 奪還 を って 盛り上がって んだ |まりあ|だっかん|||もりあがって|

そうかい

あ … でも 確かに お前 ら 変わった よ な ||たしかに|おまえ||かわった||

面構え って いう か 一体 何 が あった んだ ? つらがまえ||||いったい|なん|||

聞き たい か ? きき||

( フロック ) いや また 今度 に する よ |||こんど|||

( コニー ) じゃあ 俺 先 に 行く ぞ ||おれ|さき||いく|

( サシャ ) えっ もう ?

( コニー ) 明日 は 調整 日 だ から 朝 から 俺 の 村 に 帰ろう と 思って |あした||ちょうせい|ひ|||あさ||おれ||むら||かえろう||おもって

また 何 か 分かる かも しれ ない しな |なん||わかる||||

お やすみ

( サシャ ) コニー の お 母さん を 元 に 戻す 方法 ||||かあさん||もと||もどす|ほうほう

決して ない わけじゃ ない んです よ ね ? けっして||||||

うん これ から 巨人 の 解明 が 進んで いけば |||きょじん||かいめい||すすんで|

いつか は …

( エレン ) 巨人 の 正体 は 人間 ? |きょじん||しょうたい||にんげん

( リヴァイ ) かも しれ ねえ って 話 だ |||||はなし|

( ユミル ) 60 年 ぐらい だ |とし||

もう ずっと 終わら ない 悪夢 を 見て いる ようだった よ ||おわら||あくむ||みて|||

悪夢 か あくむ|

( アルミン ) え ?

( エレン ) いろいろ あって うやむやに なって た けど

俺 たち が 戦って る 敵 は 何 なんだろう な おれ|||たたかって||てき||なん||

つまり 巨人 って の は |きょじん|||

悪夢 に うなされ 続ける 人間 って こと な の か ? あくむ|||つづける|にんげん|||||

俺 も 一 時 ( いっ とき ) は そんな 巨人 に … おれ||ひと|じ|||||きょじん|

( ミカサ ) エレン ( エレン ) はっ

( ミカサ ) まだ パン と スープ が 残って る でしょ ||ぱん||すーぷ||のこって||

おしゃべり は 食べ 終わって から に し なさい ||たべ|おわって||||

ああ

ごめん な ミカサ

( ジャン ) った く よ エレン

お前 最近 それば っか だ ぞ おまえ|さいきん||||

一 人 で ぶつぶつ と … ひと|じん|||

お前 が 思い出さ なきゃ いけ ねえ の は あの 男 だ ろ おまえ||おもいださ|||||||おとこ||

見た んだ ろ ? 洞窟 で 記憶 を 掘り返さ れた とき みた|||どうくつ||きおく||ほりかえさ||

親父 ( おやじ ) さん と 会って いた 調査 兵 団 の 男 って ヤツ を おやじ||||あって||ちょうさ|つわもの|だん||おとこ||やつ|

ああ あの 日 あの 状況 で 父さん と 会って いた んだ ||ひ||じょうきょう||とうさん||あって||

必ず 何 か を 知っている はず かならず|なん|||しっている|

そもそも あの 男 は ||おとこ|

俺 もど っか で 見た こと ある はずな んだ おれ||||みた||||

( アルミン ) イェーガー 先生 の 記憶 じゃ なくて 本当に エレン が ? ||せんせい||きおく|||ほんとうに||

( エレン ) だ と 思う んだ が … |||おもう||

( サシャ ) 頭 を どこ か に ぶつけて みて は ? |あたま|||||||

( ジャン ) そうだ ぞ お前 |そう だ||おまえ

思い出す ため だ っつ って ヒストリア の 手 ばっ か 握り や がって おもいだす|||||||て|||にぎり||

教官 の 頭 突き でも 食らえば いい んだ よ きょうかん||あたま|つき||くらえば|||

それ で 思い出せ ん なら … あっ ||おもいだせ|||

あれ ?

( 一同 ) ん ? いちどう|

( エレン ) 訓練 兵 団 教官 |くんれん|つわもの|だん|きょうかん

キース ・ シャーディス

( ハンジ ) 彼 は エルヴィン の 1 つ 前 12 代 調査 兵 団 の 団長 だ よ |かれ|||||ぜん|だい|ちょうさ|つわもの|だん||だんちょう||

私 たち も 会う の は 久しぶりだ わたくし|||あう|||ひさしぶりだ

( エレン ) シャーディス 教官 ||きょうかん

( キース ) どうした ブラウス ? 座ら ん の か ? ||ぶらうす|すわら|||

いいえ 私 め は こちら で 結構です ! |わたくし|||||けっこうです

確か お前 は … たしか|おまえ|

この 教官 室 に 呼び出さ れて は よく 絞ら れて たな |きょうかん|しつ||よびださ||||しぼら||

あれ から たった 数 か月 |||すう|かげつ

みんな 見違える ように 変わった |みちがえる||かわった

( ハンジ ) シャーディス 団長 いえ 教官 殿 ||だんちょう||きょうかん|しんがり

ウォール ・ マリア 奪還 を 目前 に 控えた 我々 が |まりあ|だっかん||もくぜん||ひかえた|われわれ|

今 ここ に 詰め寄る 理由 を 察して おいで でしょう か ? いま|||つめよる|りゆう||さっして|||

エレン お前 は 母親 と よく 似て いる な |おまえ||ははおや|||にて||

( エレン ) はっ

( キース ) だ が その 瞳 の 奥 に 宿す 牙 は 父親 そのもの だ ||||ひとみ||おく||やどす|きば||ちちおや|その もの|

( エレン ) 話して ください ! 知っている こと 全て |はなして||しっている||すべて

何も 知ら ない 結論 から 言えば な なにも|しら||けつろん||いえば|

だが 人類 の 利 に は なり え ない 話 で よければ 聞いて くれ |じんるい||り||||||はなし|||きいて|

傍観 者 に すぎ ない 私 の 思い出 話 を ぼうかん|もの||||わたくし||おもいで|はなし|

( キース ) 20 年 前 |とし|ぜん

ウォール ・ マリア シガンシナ 区 壁 門 の 目前 に 彼 は いた |まりあ||く|かべ|もん||もくぜん||かれ||

( キース ) おい あんた ! ここ で 何 を して いる ? |||||なん|||

どう やって 壁 を 越えて きた ? ||かべ||こえて|

( グリシャ ) あなた たち こそ 壁 の 外 で 何 を ? ||||かべ||がい||なん|

まさか 戦って いる の か ? |たたかって|||

は あ ?

( キース ) 本当 か ウソ か |ほんとう||うそ|

彼 は なぜ 壁 の 外 に いる の か 覚えて い なかった かれ|||かべ||がい|||||おぼえて||

記憶 を 一 切なく して いた のだ きおく||ひと|せつなく|||

グリシャ ・ イェーガー と いう 名前 以外 … ||||なまえ|いがい

( ハンネス ) 無 許可 で 巨人 領域 に 足 を 踏み入れた 罪 と は ね |む|きょか||きょじん|りょういき||あし||ふみいれた|ざい|||

わざわざ 壁 の 外 を うろつく バカ が |かべ||がい|||ばか|

お前 ら 調査 兵 団 以外 に いる わけ ねえ のに よ おまえ||ちょうさ|つわもの|だん|いがい||||||

( キース ) 勤務 中 に 酒 を やる バカ を |きんむ|なか||さけ|||ばか|

牢 ( ろう ) の 中 に ぶち 込む 法 は ない か ? ハンネス ろう|||なか|||こむ|ほう||||

( ハンネス ) ハッ とにかく 被害 者 が いる わけで も ねえ し |||ひがい|もの||||||

上 へ の 報告 はなし だ   いい な うえ|||ほうこく||||

ああ

( キース ) それ で ?

ここ から どこ に 帰る つもりだ ? グリシャ ・ イェーガー ||||かえる|||

名前 以外 に も 覚えて いる こと が ある なまえ|いがい|||おぼえて||||

私 は 医者 だ わたくし||いしゃ|

病院 を 紹介 して くれ できる 仕事 が ある はずだ びょういん||しょうかい||||しごと|||

ほう

( グリシャ ) そして 私 に 教えて くれ ない か ? ||わたくし||おしえて|||

この 世界 の こと や 調査 兵 団 |せかい||||ちょうさ|つわもの|だん

あなた たち の こと を

( キース ) 彼 は 本当に 何も 知ら なかった この 世界 の こと を 何も … |かれ||ほんとうに|なにも|しら|||せかい||||なにも

( グリシャ ) そう か

貧富 の 差 こそ あれ ど この 壁 の 中 は 平和な んだ な ひんぷ||さ|||||かべ||なか||へいわな||

少なくとも 巨人 に おびえて 生きて いる わけで は ない すくなくとも|きょじん|||いきて||||

よかった

( キース )“ よかった ” か

あんた も そう 思う の か ? |||おもう||

え ?

この 狭い 壁 の 中 で |せまい|かべ||なか|

メシ と 酒 に ありつければ それ で 満足な 部類 の 人間 らしい めし||さけ|||||まんぞくな|ぶるい||にんげん|

世界 が どれ だけ 広い か なんて 考えた こと も ない せかい||||ひろい|||かんがえた|||

あなた が 壁 の 外 へ 出て いく 理由 は それ か ? ||かべ||がい||でて||りゆう|||

それ が 調査 兵 団 ? ||ちょうさ|つわもの|だん

そう だ   バカ みたい か ? ||ばか||

そんな わけない だろう

あなた たち は この 壁 の 誰 より も 賢く 勇気 が ある ||||かべ||だれ|||かしこく|ゆうき||

その 存在 は 魂 が 自由である こと を 示す |そんざい||たましい||じゆうである|||しめす

人類 の 誇り そのもの だ じんるい||ほこり|その もの|

誇り ?  我々 が ? ほこり|われわれ|

ああ

( カルラ ) ちょっと キース さん ( グリシャ ) あっ

( カルラ ) また 調査 兵 団 の 勧 誘かい ? ||ちょうさ|つわもの|だん||すすむ|ゆうかい

ち っ 違う ぞ カルラ !  私 は … ||ちがう|||わたくし|

( グリシャ ) いや あ 私 な ん ぞ に 務 まる もの で は ない でしょう |||わたくし|||||つとむ||||||

調査 兵 団 は もっと 特別な 選ば れ し 者 で ない と ちょうさ|つわもの|だん|||とくべつな|えらば|||もの|||

あら そうです か |そう です|

( キース ) ああ …

( キース ) 選ば れ し 者 |えらば|||もの

そんな こと を 言わ れた の は 初めて だった |||いわ||||はじめて|

確かに 壁 の 中 は 私 に は 狭 すぎた たしかに|かべ||なか||わたくし|||せま|

( キース ) う お 〜!

( 幹部 1) またしても 大 損害 か かんぶ||だい|そんがい|

( 幹部 2) 壁 外 拠点 は いつ 出来る ? かんぶ|かべ|がい|きょてん|||できる

( キース ) 私 が 団長 に さえ なれば 成果 は 出せる |わたくし||だんちょう||||せいか||だせる

凡人 ども の 微量 な 脳みそ でも ぼんじん|||びりょう||のうみそ|

理解 できる ほど の 偉業 を 突きつければ りかい||||いぎょう||つきつければ

やがて 皆 が 私 を 認める |みな||わたくし||みとめる

( キース ) グリシャ !

カルラ も 例の 伝染 病 だ なんとか なら ない か ? ||れいの|でんせん|びょう|||||

( グリシャ ) 奥 の ベッド に |おく||べっど|

イェーガー 先生 私 の 両親 も … |せんせい|わたくし||りょうしん|

( グリシャ ) うん 大丈夫   みんな 助かる よ ||だいじょうぶ||たすかる|

( ハンネス ) イェーガー 先生 ! 家内 が 起き上がり ました ||せんせい|かない||おきあがり|

( カルラ ) イェーガー 先生 ありがとう ございます ||せんせい||

( 男 ) おめでとう ! おとこ|

( 幹部 ) 調査 兵 団 団長 に 任命 する かんぶ|ちょうさ|つわもの|だん|だんちょう||にんめい|

( 女 ) おめでとう ! おんな|

( 拍手 ) はくしゅ

( 男 ) おめでとう !  イェーガー 先生 ! おとこ|||せんせい

( 拍手 と 歓声 ) はくしゅ||かんせい

( 調査 兵 ) うわ 〜! ちょうさ|つわもの|

( 調査 兵 ) クソ 拠点 が ! ちょうさ|つわもの|くそ|きょてん|

( 巨人 ) ウウ 〜 きょじん|

( 調査 兵 ) 無理です   撤退 し ましょう 団長 ! ちょうさ|つわもの|むりです|てったい|||だんちょう

( 住民 ) あの 突撃 する しか 能 の ない 団長 また 自分 だけ 生き延びた の かい じゅうみん||とつげき|||のう|||だんちょう||じぶん||いきのびた||

( 住民 ) でも エルヴィン の 分隊 は まだ 死人 を 出して ない んだ って じゅうみん||||ぶんたい|||しにん||だして|||

( 住民 ) 団長 変え ち まえば いい のに ねえ じゅうみん|だんちょう|かえ|||||

( キース ) 特別な 選ば れ し 者 |とくべつな|えらば|||もの

( カルラ ) キース さん ( キース ) あっ

あ …

カルラ この 子 は ? ||こ|

( カルラ ) エレン 男の子 です ||おとこのこ|

やっぱり 便り は 届いて なかった んです ね |たより||とどいて|||

夫 も 心配 して ました おっと||しんぱい||

ああ すまない

このまま 死ぬ まで 続ける つもりです か ? |しぬ||つづける||

( キース ) う っ …

もう こんな こと は …

なぜ 凡人 は 何も せ ず |ぼんじん||なにも||

死ぬ まで 生きて い られる か 分かる か ? しぬ||いきて||||わかる|

まず 想像 力 に 乏しい から だ |そうぞう|ちから||とぼしい||

その 結果 何も なし え ず |けっか|なにも|||

ただ クソ を 垂らした だけ の 人生 を 恥じる こと も ない |くそ||たらした|||じんせい||はじる|||

偉業 を 成し遂げる こと いぎょう||なしとげる|

いや 理解 する こと すら 不可能だろう |りかい||||ふかのうだろう

その 僅かな 切れ端 すら |わずかな|きれはし|

手当たりしだい 男 に 愛想 を 振りまき てあたりしだい|おとこ||あいそ||ふりまき

酒 を ついで 回る しか 取り柄 の ない 者 な ん ぞ に は さけ|||まわる||とりえ|||もの|||||

決して … けっして

( キース ) そう 凡人 は 何も 成し遂げ なかった ||ぼんじん||なにも|なしとげ|

エルヴィン 団長 を やって くれる か ? |だんちょう||||

( キース ) 特別な 人間 は いる |とくべつな|にんげん||

ただ それ が 自分 で は なかった と いう だけ の こと |||じぶん||||||||

たった それ だけ の こと に どうして 気付け なかった の か |||||||きづけ|||

( 男 ) ウォール ・ マリア が 破ら れた ! おとこ||まりあ||やぶら|

あっ

( 男 ) シガンシナ 区 が 壊滅 した らしい この トロスト 区 も 危ない ぞ ! おとこ||く||かいめつ|||||く||あぶない|

( 人々 の 悲鳴 ) ひとびと||ひめい

うわ っ … う っ

( グリシャ ) キース !

( キース ) は っ … あ ?

( キース ) ああ 思い出した ||おもいだした

お前 だった な おまえ||

( グリシャ ) エレン

( エレン ) う っ

起きろ エレン 母さん は 一緒じゃ ない の か ? おきろ||かあさん||いっしょじゃ|||

あ … 父さん |とうさん

母さん が 巨人 に … かあさん||きょじん|

食わ れた くわ|

( キース ) は っ !

( グリシャ ) エレン 母さん の 敵 ( かたき ) を 討て ||かあさん||てき|||うて

( キース ) あ …

( グリシャ ) お前 に は できる |おまえ|||

行く ぞ いく|

待て どこ へ 行く ? まて|||いく

( グリシャ ) ついてこ ないで くれ

( キース ) 待て |まて

お前 が 討てば いい だ ろ カルラ の 敵 を おまえ||うてば||||||てき|

なん せ お前 は 特別だ から な 私 と 違って ||おまえ||とくべつだ|||わたくし||ちがって

その 子 も 違う んじゃ ない の か ? 選ば れ し 者 じゃ ない かも しれ ない ぞ |こ||ちがう|||||えらば|||もの||||||

なあ また 人 に 呪い を かける の か ? ||じん||まじない||||

この 子 は あんた と は 違う 私 の 子 だ |こ|||||ちがう|わたくし||こ|

どうか 頼む   関わら ないで くれ |たのむ|かかわら||

( キース ) 雷 ? |かみなり

( キース ) そして 私 は 気絶 して いた お前 を 避難 所 の 寝床 に 戻した ||わたくし||きぜつ|||おまえ||ひなん|しょ||ねどこ||もどした

それ が 私 の 知る 全て だ ||わたくし||しる|すべて|

それ だけ です か ?

あなた が 退いた 本当の 理由 が 分かり ました ||しりぞいた|ほんとうの|りゆう||わかり|

死んで いった 部下 へ の しょく 罪 で は なく しんで||ぶか||||ざい|||

自分 が 特別じゃ ない と か どう とか いった — じぶん||とくべつじゃ|||||と か|

そんな 幼稚な 理由 で ここ に いる |ようちな|りゆう||||

よせ ハンジ

あんた の 劣等 感 なんか どう で も いい ||れっとう|かん|||||

現実 から 逃げる な げんじつ||にげる|

公 に 心臓 を ささげる と は そういう こと だ ろ ! おおやけ||しんぞう||||||||

( エレン ) やめて ください ハンジ さん

教官 の 言う とおり 俺 は 特別で も 何でもなかった きょうかん||いう||おれ||とくべつで||なんでもなかった

ただ 特別な 父親 の 息子 だった |とくべつな|ちちおや||むすこ|

それ だけ だった んです

( キース ) お前 の 母さん は … カルラ は こう 言って いた |おまえ||かあさん|||||いって|

特別じゃ なきゃ いけない んです か ? とくべつじゃ||||

はっ !

♪〜

私 は そう は 思い ませ ん よ わたくし||||おもい|||

少なくとも この 子 は — すくなくとも||こ|

偉大に なんて なら なくて も いい いだいに|||||

人 より 優れて い なく たって … じん||すぐれて|||

だって 見て ください よ |みて||

こんなに かわいい

だから この 子 は もう 偉い んです ||こ|||えらい|

この 世界 に |せかい|

生まれて きて くれた んだ から うまれて||||

( いななき )

( キース ) お前 は 父親 が 願った ように |おまえ||ちちおや||ねがった|

自ら の 命 を 燃やし おのずから||いのち||もやし

壁 の 外 で 燃え尽きる のだろう かべ||がい||もえつきる|

私 は 何も … わたくし||なにも

何ひとつ なにひとつ

変える こと は でき ない かえる||||

ただ の 傍観 者 だ ||ぼうかん|もの|

〜♪

( アルミン ) シガンシナ 区 出発 前夜 ||く|しゅっぱつ|ぜんや

壁 外 の 世界 の 存在 を 知った 彼ら は かべ|がい||せかい||そんざい||しった|かれら|

期待 と 懸念 を 胸 に 人類 の 行く末 を 祈る きたい||けねん||むね||じんるい||ゆくすえ||いのる

次回 「 奪還 作戦 の 夜 」 じかい|だっかん|さくせん||よ