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ショートクリップ ドラマ「きみのしらないところで世界は動く」

ショートクリップ ドラマ 「きみ の しら ない ところ で 世界 は 動く」

キャプション : 原作 片山 恭一 「 きみ の 知ら ない ところ で 世界 は 動く 」

この メール は 、 中学 三 年 の 息子 から 一 週間 前 に 私 に 届いた もの だ 遠く 離れて 暮らして いる わけで は ない 。 子供 部屋 から リビング に 届いた メール 。

「 進学 は 、 し たく ない 。 大人 に なんて 、 なり たく ない 。 何も いい こと なんか 無い と 思う から 。」

私 は ずっと 、 返事 を 出せ ず に いた 。 どう 答えて いい か 、 わから なかった 。

「 失礼 し ます 。 乗車 券 を 拝見 さ せて いただき ます 。」

あの 頃 は 自分 が 40 歳 を 超えて 、 こう やって 同窓 会 に 来る こと なんて 想像 も し なかった 。 いったい あの 頃 の 私 が 今 の 私 を 見たら 、 どんなふうに 思う のだろう 。

キャプション : 主題 歌 ニール ・ ヤング 「 ハート ・ オブ ・ ゴールド 」 歌詞 : 口 で は あらわせ ない 想い が ぼく に 旅 を 続け させる 金色 に 輝く 心 を 求めて そして ぼく は 歳 を とって いく

私 が 高校 生 だった 70 年 代 後半 は どんな 時代 だった の か 。 最近 雑誌 など で は 70 年 代 が かっこいい など と いう が 、 決して かっこいい 時代 など で は なかった ように 思う 。

「 かおる ー ! 愛し てるよ ー ! 」 今に して 思えば 、 空虚で さえ ない 時代 だった の かも しれ ない 。 「 見 ないで ー ! ただ あの 頃 、 今 の 言葉 で いう 「 暗い こと 」 は 美しく 思えた 。 限りなく ・・ 美しく 思えた ・・・

「 わがままに な 、 なろう よ 」 でも 私 は 、 のどかで 幸せな 高校 生 だった のだ 。 親友 の 心 の 闇 に も 、 彼女 の 細い 神経 が 今にも 切れて しまい そうな こと に も 、 まったく 気づいて い なかった のだ 。 あの 時 は ・・・

そして この 三 人 の うち 、 一 人 が 同窓 会 に 出席 でき なく なる なんて 、 思い も し なかった 。

君 は 今 の 私 を どう 見て る んだろう 。 空 の 上 から ・・・


ショートクリップ ドラマ 「きみ の しら ない ところ で 世界 は 動く」 |どらま|||||||せかい||うごく Short clip drama "The world moves where you don't know" Короткий перессказ драмы 'Мир движется туда, куда вы не знаете' 短片《世界在你不知不觉中移动》

キャプション :  原作   片山 恭一  「 きみ の 知ら ない ところ で 世界 は 動く 」 |げんさく|かたやま|きょういち|||しら||||せかい||うごく Beschriftung: Originalwerk Kyoichi Katayama "Die Welt bewegt sich mit Orten, die Sie nicht kennen" Legenda: Obra original Kyoichi Katayama "O mundo se move em lugares que você não conhece"

この メール は 、 中学 三 年 の 息子 から 一 週間 前 に 私 に 届いた もの だ 遠く 離れて 暮らして いる わけで は ない 。 |めーる||ちゅうがく|みっ|とし||むすこ||ひと|しゅうかん|ぜん||わたくし||とどいた|||とおく|はなれて|くらして|||| Este e-mail chegou a mim há uma semana do meu filho, que está no terceiro ano do ensino médio, ele não mora longe. 子供 部屋 から リビング に 届いた メール 。 こども|へや||りびんぐ||とどいた|めーる Post, die aus dem Kinderzimmer in das Wohnzimmer kam. Um e-mail chegou na sala de estar do quarto da criança.

「 進学 は 、 し たく ない 。 しんがく|||| "Eu não quero ir para a faculdade. 大人 に なんて 、 なり たく ない 。 おとな||||| Eu não quero me tornar um adulto. 何も いい こと なんか 無い と 思う から 。」 なにも||||ない||おもう| Because I don't think there's anything good about it. " Porque eu acho que não há nada de bom nisso. "

私 は ずっと 、 返事 を 出せ ず に いた 。 わたくし|||へんじ||だせ||| I haven't been able to reply for a long time. Faz muito tempo que não consigo responder. どう 答えて いい か 、 わから なかった 。 |こたえて|||| I didn't know how to answer. Eu não sabia responder.

「 失礼 し ます 。 しつれい|| " Com licença . 乗車 券 を 拝見 さ せて いただき ます 。」 じょうしゃ|けん||はいけん|||| Deixe-me dar uma olhada no seu bilhete. "

あの 頃 は 自分 が 40 歳 を 超えて 、 こう やって 同窓 会 に 来る こと なんて 想像 も し なかった 。 |ころ||じぶん||さい||こえて|||どうそう|かい||くる|||そうぞう||| Naquela época, eu nunca imaginei que eu teria mais de 40 anos e viria para a reunião assim. いったい あの 頃 の 私 が 今 の 私 を 見たら 、 どんなふうに 思う のだろう 。 ||ころ||わたくし||いま||わたくし||みたら||おもう| Eu me pergunto o que o eu daqueles dias pensaria se ele me visse agora.

キャプション : 主題 歌   ニール ・ ヤング 「 ハート ・ オブ ・ ゴールド 」 歌詞 : 口 で は   あらわせ ない 想い が   ぼく に 旅 を 続け させる   金色 に 輝く 心 を 求めて   そして ぼく は 歳 を とって いく |しゅだい|うた||やんぐ|はーと|おぶ||かし|くち|||||おもい||||たび||つづけ|さ せる|きんいろ||かがやく|こころ||もとめて||||さい||| Legenda: Música tema Neil Young "Heart of Gold" Letra: Sentimentos não ditos me mantêm na estrada Procurando um coração que brilha dourado E estou ficando velho

私 が 高校 生 だった 70 年 代 後半 は どんな 時代 だった の か 。 わたくし||こうこう|せい||とし|だい|こうはん|||じだい||| Que tipo de época era o final dos anos 70 quando eu era um estudante do ensino médio? 最近 雑誌 など で は 70 年 代 が かっこいい など と いう が 、 決して かっこいい 時代 など で は なかった ように 思う 。 さいきん|ざっし||||とし|だい|||||||けっして||じだい||||||おもう Recentemente, revistas disseram que os anos 70 foram legais, mas não acho que foi uma época legal.

「 かおる ー ! |- "Kaoru! 愛し てるよ ー ! あいし||- Eu te amo! 」 今に して 思えば 、 空虚で さえ ない 時代 だった の かも しれ ない 。 いまに||おもえば|くうきょで|||じだい||||| Em retrospecto, pode ter sido uma era que nem sequer estava vazia. 「 見 ないで ー ! み||- "Não olhe! ただ あの 頃 、 今 の 言葉 で いう 「 暗い こと 」 は 美しく 思えた 。 ||ころ|いま||ことば|||くらい|||うつくしく|おもえた Mas naquela época, o que hoje chamamos de "coisas obscuras" parecia bonito. 限りなく ・・ 美しく 思えた ・・・ かぎりなく|うつくしく|おもえた Achei infinitamente lindo...

「 わがままに な 、 なろう よ 」 でも 私 は 、 のどかで 幸せな 高校 生 だった のだ 。 |||||わたくし|||しあわせな|こうこう|せい|| “Não seja egoísta, vamos ser egoístas.” Mas eu era uma estudante do ensino médio pacífica e feliz. 親友 の 心 の 闇 に も 、 彼女 の 細い 神経 が 今にも 切れて しまい そうな こと に も 、 まったく 気づいて い なかった のだ 。 しんゆう||こころ||やみ|||かのじょ||ほそい|しんけい||いまにも|きれて||そう な|||||きづいて||| Ele não tinha ideia da escuridão no coração de sua melhor amiga, ou do fato de que seus nervos finos estavam prestes a explodir. あの 時 は ・・・ |じ|

そして この 三 人 の うち 、 一 人 が 同窓 会 に 出席 でき なく なる なんて 、 思い も し なかった 。 ||みっ|じん|||ひと|じん||どうそう|かい||しゅっせき|||||おもい|||

君 は 今 の 私 を どう 見て る んだろう 。 きみ||いま||わたくし|||みて|| 空 の 上 から ・・・ から||うえ|