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この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (KonoSuba), この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (22)

この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (22)

俺 の スティール ぐらい で は ……。

…… と 、 ベルディア が 、 俺 に 呪い を 掛ける より 早く 。

「 私 の 仲間 に 手 を 出す な ! 普段 は クール な ダクネス が 、 珍しく 感情 を 表 に 出して 、 叫ぶ と 同時 、 当たら ない 重い 大 剣 を 投げ捨てて 、 ベルディア に 向かって 肩 口 から 体当たり した 。

だが ベルディア は 、 凍った 足場 に も かかわら ず それ すら も 易々 と 身 を かわし 、 余裕 たっぷり に 大 剣 を 握り締める 。

ダクネス は 飛びかかる ため に 、 重い 剣 を 投げて しまった 。

つまり 、 ベルディア の 剣 から 身 を 守る 物 が 無い 。

気 が 付く と 、 俺 は 周り に 叫んで いた 。

「 盗賊 、 頼む ー ! 万 に 一 つ 、 こいつ から 剣 を 奪っちまえば 俺 達 の 勝ち だ ! スティール 使える 奴 は 協力 して くれっ! もしかしたら 、 俺 より も レベル が 高く 、 運 が 強い 奴 が いる かも 知れ ない 。

いつの間にか 潜伏 スキル で 近寄って 来て いた 盗賊 達 が 、 俺 の 呼びかけ に 、 そこかしこ から 姿 を 現した 。

「「「『 スティール 』 ッ ! 」」」

だが 、 次々 と 仕掛けられる スティール は 効果 を 見せ ず 。 ベルディア は 、 もはや 群がる 俺 達 を 気 に する 様子 も なく 、 無防備に なった ダクネス へ と 剣 を 構え ……、 そして 、 持って いた 自分 の 首 を 再び 高々 と 放り上げた 。

「「 ああっ!?」」 それ を 見た 冒険 者 達 から 悲鳴 が 上がる 。 ベルディア が 首 を 投げた 後 は 、 両手 を 使って の 、 あの 凄ま じい 連 撃 が 始まる から だ 。

「…… くっ……! それ を 見た ダクネス が 、 小さく 呻く 。

や ばい や ばい や ばい や ばい !

こんな 時 どう すれば いい !?

俺 に は 特殊な 力 も 無ければ 秘め られた 才能 も 無い 。

人 に 胸 を 張って 誇れる ような もの も 無ければ 、 こんな 場面 で 役立つ 技術 も 無い 。

ある の は 人 より 恵まれた 運 の 良 さ 。

後 は 、 子供 の 頃 から 培って きた ゲーム の 知識 。

毎日 ゲーム に ハマって 怠けて いた ツケ が 、 こんな ところ で 回って きた 。 大喜び で 渡って 来た この 異 世界 で 、 このまま 何も 出来 ず に 終わる の か ?

「 ダクネス が ! カズマ 、 ダクネス が ! 俺 の 後ろ で めぐみ ん が 悲痛に 叫ぶ 。

思い出せ ! 相手 は デュラハン だ 、 ロールプレイングゲーム で は 何 が 弱点 だった ?

俺 の 取り柄 と 言ったら 、 ネット ゲーム の 対人 戦 で 、 相手 が 嫌がる 攻撃 方法 を 即座に 見抜く 事 ぐらい だ 。

あいつ を よく 観察 しろ 。

…… 何で あいつ は 、 俺 の 出した 水 を 大袈裟に 避けた ?

…………。

…… 流れる 水 。

それ は 、 メジャーアンデッドモンスター 、 ヴァンパイア も 苦手 と する 物 。

なら 、 あの デュラハン は ?

「 なかなか に 楽しめた よ クルセイダー ! 元 騎士 と して 、 貴 公 と 手 合わせ 出来た 事 に 魔 王様 と 邪 神 に 感謝 を 捧げよう ! さあ 、 これ で ……! 「『 クリエイト ・ ウォーター 』 ッッッ ! 「!?」

正に 今 、 ダクネス に 斬り かかろう と した ベルディア は ……。

ダクネス に 突っ込む 事 は せ ず 、 その 場 に 足 を 止め 。

結局 、 攻撃 する 事 無く 落ちて きた 自分 の 首 を 受け止めた 。

「………… カズマ 、 その ……。 私 は 今 、 結構 真面目に 戦って いる のだ が ……」

代わり に 、 更に ずぶ濡れ に さ れた ダクネス が 恨めし げ に 言って くる 。

本来 なら 謝る 場面 だ が 、 今 は それ どころ じゃ ない 。

俺 は 大声 で 叫び を 上げた 。

「 水 だ ああ ああ ああ あーっ! 5.

「『 クリエイト ・ ウォーター 』! 『 クリエイト ・ ウォーター 』! 『 クリエイト ・ ウォーター 』 ッッッッッ ! 「 く ぬっ! おおっ? っとっ! 俺 を 筆頭 に 、 そこかしこ の 魔法使い 達 が 魔法 を 唱える 。

頭上 から 次々 と 浴びせられる 水 を 、 ベルディア は これ でも か と 躱 して いた 。 くそ 、 弱点っぽい の が 分かった のに 、 そもそも 攻撃 が 当たら ない ! 他の 魔法使い 達 に も 焦り が 見える 。

このまま で は 、 ベルディア に 一矢 報いる 前 に 皆 の 魔力 が 尽き そうだ 。

と 、 そんな 中 。

「 ねえ 、 一体 何の 騒ぎ な の ? なんで 魔 王 の 幹部 と 水 遊び なんて やって る の ? この 私 が 珍しく 働いて る 間 に 、 カズマったら 何 を 遊んで いる の ? バカな の ? こいつ 、 引っ叩いて やろう か 。 必死で 水 魔法 を 唱える 俺 に 、 今 の 今 まで どこ か に 行って いた アクア が 、 トコトコ と こちら に 歩き ながら とぼけた 事 を 言って きた 。

「 水 だ よ 水 ! あいつ は 水 が 弱点 な んだ よ ! お前 、 仮にも 一応 は かろうじて と は 言え 、 水 の 女神 な んだろう が ! それとも やっぱり 、 お前 は なん ちゃって 女神 な の ? 水 の 一 つ も 出せ ない の か よ !?」

「!? あんた 、 そろそろ 罰 の 一 つ も 当てる わ よ 無礼 者 ! 一応 でも かろうじて でも なん ちゃって でも なく 、 正真正銘 の 水 の 女神 です から ! 水 ? 水 で すって ? あんた の 出す 貧弱な もの じゃ なく 、 洪水 クラス の 水 だって 出せます から ! 謝って ! 水 の 女神 様 を なん ちゃって 女神って 言った 事 、 ちゃんと 謝って ! 出せる の か よ !

いや 、 出せる の なら 早く やれよ !

「 後 で いくら でも 謝って やる から 、 出 せる ん なら とっとと 出せよ この 駄 女神 が ! 「 わ ああ ああ ーっ! 今 、 駄 女神って 言った ! あんた 見て なさい よ 、 女神 の 本気 を 見せて やる から ! 売り言葉 に 買い 言葉 。

俺 の 言葉 に 、 アクア が 一 歩 前 に 出た 。

その アクア の 周囲 に 、 霧 の 様 な 物 が 漂い …………。

……………… えっ? 「 この 雑魚 ども め 、 貴 様 ら の 出せる 程度 の 水 など 、 この 俺 に は ……? ベルディア が 、 ふと アクア を 見て 動き を 止める 。

流石 は 魔 王 の 幹部 と いった 所 だろう か 。

アクア が これ から やろう と する 事 に 、 不穏な 気配 を 感じた のだろう 。

と いう か 、 周囲 に いる 魔法 を 使える 連中 も 、 どこ と 無く 不安 気 な 様子 で アクア を 見て いた 。

アクア が 、 そんな 周囲 の 様子 を 気 に も 留めず ぼそぼそ と 呟いた 。

「 この世 に 在る 我 が 眷属 よ ……」

アクア の 周り に 現れて いた 霧 が 、 小さな 水 の 玉 と なって 辺り を 漂う 。

その 小さな 水 の 玉 の 一つ一つ に 、 ギュッと 魔力 が 凝縮 されて いる の が 感じ取れる 。 「 水 の 女神 、 アクア が 命ず …………」

…… 嫌な 予感 が する 。

辺り の 空気 が ビリビリ と 震える 、 この 感じ 。

この 不穏な 空気 は 、 めぐみ ん が 爆裂 魔法 を 唱える 時 の もの に 似て いる 。

つまり 、 それ ぐらい に ヤバ そうな 魔法 が 使わ れよう と して いる わけで ……!

その 不穏な 空気 は 、 対峙 する ベルディア も 感じて いた のだろう 。

ベルディア は 、 躊躇 する 事 も 無く 潔く アクア に 背 を 向けて 、 素早く 逃げよう と ……、

…… した ところ に 、 ダクネス が その 前 に 立ち塞がった !

アクア は 両手 を 広げる と 。

「『 セイクリッド ・ クリエイト ・ ウォーター 』! 水 を 生み出す 魔法 を 唱えた 。

6.

確かに 、 アクア は 言った 。

洪水 クラス の 水 だって 出す 事 が 出来る と 。

「 ちょっ……! 待っ…………! 「 ぎ ゃ ー ! 水 、 水 が ああ ああ あー ! 目標 と した ベルディア を 始め 、 周囲 に いた ダクネス や 冒険 者 。 そして 、 離れて いた 俺 やめ ぐみん 、 魔法 を 唱えた アクア まで も が ……。

「 あぶ ……! ちょ 、 お ぼ 、 溺れ ま ……! 「 めぐみ ん 、 めぐみ ー ん ! 摑 まって ろ 、 流さ れる な よ ! 突如 出現 した 水 に 、 その 場 の 全て の 人 が 押し流さ れた 。

膨大な 量 の その 水 は 、 街 の 正門 前 に 盛大な 飛沫 を 上げ 、 そして 、 街 の 中心 部 へ と 流れて 行く 。

やがて 水 が 引いた その後 に は 、 地面 に ぐったり と 倒れ込む 冒険 者 達 と 、 そして ……。

「 ちょ ……、 ちょ ……っ、 何 を 考えて いる のだ 貴 様 ……。 ば 、 馬鹿な の か ? 大 馬鹿な の か 貴 様 は ……!?」

同じく 、 ぐったり して いた ベルディア が 、 ヨロヨロ し ながら 立ち上がった 。

ベルディア の 意見 に 激しく 同意 したい が 、 今 は そんな 事 を 言って いる 場合 で も ない 。 今 が チャンス だ 、 この 絶好 の ……、

「 今 が チャンス よ 、 この 私 の 凄い 活躍 で あいつ が 弱って る 、 この 絶好 の 機会 に 何とか なさい な カズマ ! 早く 行って 。 ほら 、 早く 行って ! こん の アマー !

こいつ は 後 で 、 公衆 の 面前 で 泣く まで スティール で 剝 いて やろう と 心 に 決める と 、 俺 は ベルディア に 片手 を 突き出し ……!

「 今度 こそ 、 お前 の 武器 を 奪って やる よ ! これ でも 喰 ら え ぇ ! 「 やって みろ ! 弱体 化 した と は 言え 、 駆け出し 冒険 者 の スティール ごとき で 俺 の 武器 は 盗 ら せ は せ ぬ わ ! 俺 と 対峙 した ベルディア は 、 俺 に 向けて 叫び ながら 、 再度 自ら の 首 を 空 高く 投げ 、 両手 で 大 剣 を 構えて 精一杯 の 威厳 を 放つ 。

流石 は 魔 王 の 幹部 の 一 人 。 弱って いる 筈 な のに 、 こうして 対峙 する だけ で 足 が 震えて き そうに なる 。

そんな 、 魔 王 の 幹部 に ……!

「『 スティール 』 ッッッ ! 俺 は 、 全 魔力 を 込めた スティール を 炸裂 さ せた !

それ と 同時に 、 硬くて 冷たい 手応え と 共に 、 ずしり と した 重 さ が 両手 に 伝わった 。

思わず 、 やった か ? と 、 フラグ に なる 様 な 事 を 考えて しまう 。

きっと 、 それ が いけなかった のだろう 。

「「 ああ …………」」

周囲 の 冒険 者 達 から 失望 の 声 が 上がった 。

ベルディア を 見る と 、 剣 を 両手 で 握り締めて いる 。

そのまま 、 俺 に 向けて あの 凄ま じい 斬 撃 を ……。

………… 放つ 事 は 無く 、 そのまま ぽつんと 突っ立って いた 。

………………?

その 場 の 皆 が 、 何 が 起こった の か 分から ず 、 シンと 静まり返って いる と 。

困った 様 な 、 恐る恐る と いった 感じ の 、 小さな 声 が した 。

「 あ 、 あの …………」

それ は ベルディア の 声 だった 。

ベルディア は 、 か細い 声 を 震わせ ながら 。

「 あ 、 あの ……。 ………… 首 、 返して もらえません かね …………? 俺 の 両手 の 間 で 、 ベルディア の 頭 が 呟いた 。

……………………。

「 おい お前 ら 、 サッカー しよ ー ぜ ! サッカーって の は なあ ああ あぁ ! 手 を 使わ ず 、 足 だけ で ボール を 扱う 遊び だ よ おお おお ! 俺 は 冒険 者 達 の 前 に 、 ベルディア の 頭 を 蹴り込んだ !

「 な ああ ああ ああ ! ちょ 、 お いっ、 や 、 やめっ!?」 蹴られて 転がる ベルディア の 頭 は 、 今 まで 焦れて 待って いた 冒険 者 達 の 格好の オモチャ に さ れた 。 「 ひ ゃは は は は ! これ おもし れ ー ! 「 おい 、 こっち こっち ! こっち に も パース ! 「 やめっ!? ちょ 、 いだ だ だ 、 やめ えっ!?」 頭 を 蹴ら れる ベルディア の 、 体 の 方 は 片手 に 剣 を 握った まま 、 前 が 見え ず に うろたえて いる 。 「 おい ダクネス 。 一 太刀 食らわ せたい んだ ろ ? 俺 は 落ちて いた 大 剣 を 拾い上げ 、 ずぶ濡れ で 近寄って くる ダクネス に 渡して やる と 、 荒い 息 を 吐き ながら あちこち から 血 と 水 を 滴らせて いた ダクネス が 、 それ を 構えて ベルディア の 体 の 前 に ゆら り と 立った 。

その 間 に 、 俺 は アクア に ちょいちょい と 手招き を する 。

羽衣 の 裾 を 絞って いた アクア が それ に 気づき 、 ば たば た と こちら に 駆けて 来る 中 。

ダクネス は 、 大 剣 を 大きく 振り上げ ……!

「 これ はっ! お前 に 殺さ れた 、 私 が 世話に なった あいつ ら の 分 だ ! 何度 も 斬り つける つもり は ない ! まとめて 、 受け取れ えっ!!」 大 剣 を 思い切り 振り下ろした 。 「 ぐ は あっ!?」 遠く で 蹴り 転がされて いた ベルディア の 頭 が 、 人だかり の 中 から くぐもった 声 を 上げた 。 不器用 ながら も 力 は 強い ダクネス の 一撃 は 、 ベルディア の 黒い 鎧 を 打ち砕き 、 胸元 に ざっく り と 大きな 傷 を 与える 。 確か 、 ベルディア は こう 言って いた 。

魔 王様 の 加護 を 受けた この 鎧 、 と 。

「 おし 。 アクア 、 後 は 頼む 」

「 任さ れた わ ! 鎧 の 一部 が 砕け 、 しかも 水 を 浴びて 弱体 化 中 の ベルディア へ 、 アクア の 片手 が 向け られた 。

「『 セイクリッド ・ ターンアンデッド 』 ー ! 「 ちょ 、 待っ……! ぎ ゃあ ああ ああ あー ! アクア の 魔法 を 受けた ベルディア の 悲鳴 が 、 冒険 者 達 の 足元 から 聞こえる 。

流石 に 今度 の ターンアンデッド は 効いた みたいだ 。

ベルディア の 身体 が 白い 光 に 包まれて 、 やがて 薄く なり 、 消えて いく 。 ベルディア の 首 も 消えた の か 、 サッカー を 楽しんで いた 冒険 者 達 が どよめいて いた 。

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この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (22) この すばらしい せかい に しゅくふく を||だおんな かみさま Segne diese wunderbare Welt! Oh, Göttin der Verdammten (22) Bless this wonderful world! Oh, Goddess of the Waste (22) ¡Bendice este maravilloso mundo! Oh, Diosa de los Condenados (22) Bénissez ce monde merveilleux ! Oh, déesse des damnés (22) Abençoa este mundo maravilhoso! Oh, Deusa dos Malditos (22) 为这个美好的世界送上祝福!啊,没用的女神(22) 為這個美好的世界送上祝福!啊,沒用的女神(22)

俺 の スティール ぐらい で は ……。 おれ||||| |||about||

…… と 、 ベルディア が 、 俺 に 呪い を 掛ける より 早く 。 |||おれ||のろい||かける||はやく ...... and faster than Verdia can put a curse on me.

「 私 の 仲間 に 手 を 出す な ! わたくし||なかま||て||だす| 普段 は クール な ダクネス が 、 珍しく 感情 を 表 に 出して 、 叫ぶ と 同時 、 当たら ない 重い 大 剣 を 投げ捨てて 、 ベルディア に 向かって 肩 口 から 体当たり した 。 ふだん||||||めずらしく|かんじょう||ひょう||だして|さけぶ||どうじ|あたら||おもい|だい|けん||なげすてて|||むかって|かた|くち||たいあたり| ||||||||||locative particle|||||||||||threw away|||||||collision| ||クール|||||||||||||||||||throw away|||||||body slam|

だが ベルディア は 、 凍った 足場 に も かかわら ず それ すら も 易々 と 身 を かわし 、 余裕 たっぷり に 大 剣 を 握り締める 。 |||こおった|あしば||||||||やす 々||み|||よゆう|||だい|けん||にぎりしめる ||||||||||||easily|||||||||||grips ||||||||||||容易に||||かわす|||||||grips 然而,雖然立足點已結冰,但貝爾迪亞卻輕鬆躲過,輕鬆握住大劍。

ダクネス は 飛びかかる ため に 、 重い 剣 を 投げて しまった 。 ||とびかかる|||おもい|けん||なげて| ||jumped at||||||| ||pounced||||||| Darkness threw away her heavy sword to pounce. 達克尼斯丟出重劍,準備撲上去。

つまり 、 ベルディア の 剣 から 身 を 守る 物 が 無い 。 |||けん||み||まもる|ぶつ||ない In other words, there is nothing to protect me from Berdia's sword.

気 が 付く と 、 俺 は 周り に 叫んで いた 。 き||つく||おれ||まわり||さけんで| When I realized it, I was shouting around.

「 盗賊 、 頼む ー ! とうぞく|たのむ|- 万 に 一 つ 、 こいつ から 剣 を 奪っちまえば 俺 達 の 勝ち だ ! よろず||ひと||||けん||だつっち まえば|おれ|さとる||かち| ||||||||stolen||||| スティール 使える 奴 は 協力 して くれっ! |つかえる|やつ||きょうりょく||くれ っ ||||||please Those of you who can use steel, please help us! もしかしたら 、 俺 より も レベル が 高く 、 運 が 強い 奴 が いる かも 知れ ない 。 |おれ|||れべる||たかく|うん||つよい|やつ||||しれ| Maybe there is someone out there with a higher level of skill and more luck than me.

いつの間にか 潜伏 スキル で 近寄って 来て いた 盗賊 達 が 、 俺 の 呼びかけ に 、 そこかしこ から 姿 を 現した 。 いつのまにか|せんぷく|||ちかよって|きて||とうぞく|さとる||おれ||よびかけ||||すがた||あらわした ||||||||||||||||||appeared Before I knew it, the thieves who had approached using their stealth skills appeared from all directions in response to my call.

「「「『 スティール 』 ッ ! 」」」

だが 、 次々 と 仕掛けられる スティール は 効果 を 見せ ず 。 |つぎつぎ||しかけ られる|||こうか||みせ| |||set up|||||| |||set up|||||| ベルディア は 、 もはや 群がる 俺 達 を 気 に する 様子 も なく 、 無防備に なった ダクネス へ と 剣 を 構え ……、 そして 、 持って いた 自分 の 首 を 再び 高々 と 放り上げた 。 |||むらがる|おれ|さとる||き|||ようす|||むぼうびに|||||けん||かまえ||もって||じぶん||くび||ふたたび|たかだか||はな り あげた |||||||||||||||||||||||||||||high high||threw |||||||||||||||||||||||||||||||高々と放り上げた Beldia, no longer seeming to care about the crowd, raised her sword to Daknes, who was now defenseless, ......, and raised her head again.

「「 ああっ!?」」 それ を 見た 冒険 者 達 から 悲鳴 が 上がる 。 ああ っ|||みた|ぼうけん|もの|さとる||ひめい||あがる "" Ahh!? "" A scream rises from the adventurers who saw that. ベルディア が 首 を 投げた 後 は 、 両手 を 使って の 、 あの 凄ま じい 連 撃 が 始まる から だ 。 ||くび||なげた|あと||りょうて||つかって|||すごま||れん|う||はじまる|| ||||threw||||||||||attack||||| ||||threw||||||||||||||| After Berdia threw his head, that incredible barrage begins using both hands.

「…… くっ……! "... Kuh...!" それ を 見た ダクネス が 、 小さく 呻く 。 ||みた|||ちいさく|うめく ||||||groan ||||||groaned

や ばい や ばい や ばい や ばい !

こんな 時 どう すれば いい !? |じ||| What do I do in a situation like this?

俺 に は 特殊な 力 も 無ければ 秘め られた 才能 も 無い 。 おれ|||とくしゅな|ちから||なければ|ひめ||さいのう||ない |||special||||hidden|||| I have no special powers or hidden talents. 我沒有特殊的能力或隱藏的才能。

人 に 胸 を 張って 誇れる ような もの も 無ければ 、 こんな 場面 で 役立つ 技術 も 無い 。 じん||むね||はって|ほこれる||||なければ||ばめん||やくだつ|ぎじゅつ||ない |||||||||||||helpful||| |||||proud||||||||useful||| I have nothing to be proud of and no skills that would be useful in a situation like this. 如果你沒有值得驕傲的事情,你就沒有在這種情況下發揮作用的技能。

ある の は 人 より 恵まれた 運 の 良 さ 。 |||じん||めぐまれた|うん||よ| |||||blessed|||| Some are more fortunate than others.

後 は 、 子供 の 頃 から 培って きた ゲーム の 知識 。 あと||こども||ころ||つちかって||げーむ||ちしき ||||||cultivated||||

毎日 ゲーム に ハマって 怠けて いた ツケ が 、 こんな ところ で 回って きた 。 まいにち|げーむ||はま って|なまけて||つけ|||||まわって| ||||slacking|||||||| |||got hooked|slacking off|||||||| The price I paid for being lazy and getting hooked on games every day has come back to me in a place like this. 我每天都沉迷于游戏中并且很懒惰,但是我却在这样的地方转过身。 大喜び で 渡って 来た この 異 世界 で 、 このまま 何も 出来 ず に 終わる の か ? おおよろこび||わたって|きた||い|せかい|||なにも|でき|||おわる|| In this other world that I came to with great joy, will I really just end up doing nothing?

「 ダクネス が ! "Darkness is! カズマ 、 ダクネス が ! 俺 の 後ろ で めぐみ ん が 悲痛に 叫ぶ 。 おれ||うしろ|||||ひつうに|さけぶ |||||||with sorrow| |||||||in anguish|

思い出せ ! おもいだせ 相手 は デュラハン だ 、 ロールプレイングゲーム で は 何 が 弱点 だった ? あいて|||||||なん||じゃくてん|

俺 の 取り柄 と 言ったら 、 ネット ゲーム の 対人 戦 で 、 相手 が 嫌がる 攻撃 方法 を 即座に 見抜く 事 ぐらい だ 。 おれ||とりえ||いったら|ねっと|げーむ||たいじん|せん||あいて||いやがる|こうげき|ほうほう||そくざに|みぬく|こと|| ||||||||||||||||||see through||| ||||||||player vs player|||||嫌がる||||immediately|see through||| The only thing I'm good at is spotting when my opponent doesn't want me to attack him in a competitive online game.

あいつ を よく 観察 しろ 。 |||かんさつ|

…… 何で あいつ は 、 俺 の 出した 水 を 大袈裟に 避けた ? なんで|||おれ||だした|すい||おおげさに|さけた ||||||||大袈裟に|

…………。

…… 流れる 水 。 ながれる|すい flowing|

それ は 、 メジャーアンデッドモンスター 、 ヴァンパイア も 苦手 と する 物 。 |||||にがて|||ぶつ

なら 、 あの デュラハン は ?

「 なかなか に 楽しめた よ クルセイダー ! ||たのしめた|| ||enjoyed|| ||had fun|| It was quite enjoyable, Crusader! 元 騎士 と して 、 貴 公 と 手 合わせ 出来た 事 に 魔 王様 と 邪 神 に 感謝 を 捧げよう ! もと|きし|||とうと|こう||て|あわせ|できた|こと||ま|おうさま||じゃ|しん||かんしゃ||ささげよう |||||||||||||||evil|||||sacrifice ||||||||||||||||||||捧げよう 身為前騎士,我要感謝魔王和邪神允許我與你們聯手! さあ 、 これ で ……! 「『 クリエイト ・ ウォーター 』 ッッッ ! 「!?」

正に 今 、 ダクネス に 斬り かかろう と した ベルディア は ……。 まさに|いま|||きり||||| |||||was about to attack||||

ダクネス に 突っ込む 事 は せ ず 、 その 場 に 足 を 止め 。 ||つっこむ|こと|||||じょう||あし||とどめ He does not run into Daknes, but stops where he is.

結局 、 攻撃 する 事 無く 落ちて きた 自分 の 首 を 受け止めた 。 けっきょく|こうげき||こと|なく|おちて||じぶん||くび||うけとめた |||||||||||caught |||||||||||caught In the end, I caught my own neck that fell without attacking.

「………… カズマ 、 その ……。 "........ Kazuma, that ... . 私 は 今 、 結構 真面目に 戦って いる のだ が ……」 わたくし||いま|けっこう|まじめに|たたかって||| I am currently fighting fairly seriously, but ......"

代わり に 、 更に ずぶ濡れ に さ れた ダクネス が 恨めし げ に 言って くる 。 かわり||さらに|ずぶぬれ||||||うらめし|||いって| |||||||||resentfully|||| |||||||||resentful||||

本来 なら 謝る 場面 だ が 、 今 は それ どころ じゃ ない 。 ほんらい||あやまる|ばめん|||いま|||||

俺 は 大声 で 叫び を 上げた 。 おれ||おおごえ||さけび||あげた

「 水 だ ああ ああ ああ あーっ! すい|||||あー っ |||||ah 5.

「『 クリエイト ・ ウォーター 』! 『 クリエイト ・ ウォーター 』! 『 クリエイト ・ ウォーター 』 ッッッッッ ! ||exclamation 「 く ぬっ! |ぬ っ |suddenly おおっ? おお っ っとっ! っと っ suddenly 俺 を 筆頭 に 、 そこかしこ の 魔法使い 達 が 魔法 を 唱える 。 おれ||ひっとう||||まほうつかい|さとる||まほう||となえる Led by me, the wizards here and there are casting spells.

頭上 から 次々 と 浴びせられる 水 を 、 ベルディア は これ でも か と 躱 して いた 。 ずじょう||つぎつぎ||あびせ られる|すい||||||||た|| ||||poured||||||||||| Berdia was dodging the water that was being poured down from above one after another. くそ 、 弱点っぽい の が 分かった のに 、 そもそも 攻撃 が 当たら ない ! |じゃくてん っぽい|||わかった|||こうげき||あたら| |it seems like a weakness||||||||| Damn it, even though I realized what the weakness seemed to be, the attacks won't even hit! 他の 魔法使い 達 に も 焦り が 見える 。 たの|まほうつかい|さとる|||あせり||みえる The other wizards are also looking impatient.

このまま で は 、 ベルディア に 一矢 報いる 前 に 皆 の 魔力 が 尽き そうだ 。 |||||ひと や|むくいる|ぜん||みな||まりょく||つき|そう だ |||||a shot||||||||| |||||一矢|||||||||

と 、 そんな 中 。 ||なか

「 ねえ 、 一体 何の 騒ぎ な の ? |いったい|なんの|さわぎ|| なんで 魔 王 の 幹部 と 水 遊び なんて やって る の ? |ま|おう||かんぶ||すい|あそび|||| この 私 が 珍しく 働いて る 間 に 、 カズマったら 何 を 遊んで いる の ? |わたくし||めずらしく|はたらいて||あいだ||カズマ ったら|なん||あそんで|| ||||||||Kazuma||||| While I, unusually, am working, what is Kazuma playing with? バカな の ? ばかな| Are you stupid? こいつ 、 引っ叩いて やろう か 。 |ひ っ たたいて|| |slap|| |slap|| Shall I slap this guy? 必死で 水 魔法 を 唱える 俺 に 、 今 の 今 まで どこ か に 行って いた アクア が 、 トコトコ と こちら に 歩き ながら とぼけた 事 を 言って きた 。 ひっしで|すい|まほう||となえる|おれ||いま||いま|||||おこなって||||||||あるき|||こと||いって| desperately||||||||||||||||||||||||acted clueless|||| ||||||||||||||||||トコトコ||||||とぼけた|||| While I was desperately chanting water magic, Aqua, who had been absent until just now, walked over here and said something oblivious.

「 水 だ よ 水 ! すい|||すい "It's water, you know, water!" あいつ は 水 が 弱点 な んだ よ ! ||すい||じゃくてん||| That guy has a weakness to water! お前 、 仮にも 一応 は かろうじて と は 言え 、 水 の 女神 な んだろう が ! おまえ|かりにも|いちおう|||||いえ|すい||めがみ||| ||||barely||||||||| You are a water goddess, even if only barely! それとも やっぱり 、 お前 は なん ちゃって 女神 な の ? ||おまえ|||ちゃ って|めがみ|| Or are you just another goddess after all? 水 の 一 つ も 出せ ない の か よ !?」 すい||ひと|||だせ||||

「!? あんた 、 そろそろ 罰 の 一 つ も 当てる わ よ 無礼 者 ! ||ばち||ひと|||あてる|||ぶれい|もの |||||||当てる|||| Huh!? You, I'm going to punish you soon, you rude person! 一応 でも かろうじて でも なん ちゃって でも なく 、 正真正銘 の 水 の 女神 です から ! いちおう|||||ちゃ って|||しょうしんしょうめい||すい||めがみ|| ||||||||genuine|||||| ||||||||genuine|||||| It's not just a semblance or a facade, I am a genuine water goddess! 水 ? すい Water? 水 で すって ? すい|| あんた の 出す 貧弱な もの じゃ なく 、 洪水 クラス の 水 だって 出せます から ! ||だす|ひんじゃくな||||こうずい|くらす||すい||だせ ます| ||||||||||||can output| |||||||洪水クラス|クラス||||can produce| 謝って ! あやまって 水 の 女神 様 を なん ちゃって 女神って 言った 事 、 ちゃんと 謝って ! すい||めがみ|さま|||ちゃ って|めがみ って|いった|こと||あやまって Please apologize for calling the water goddess "just a little goddess! 出せる の か よ ! だせる|||

いや 、 出せる の なら 早く やれよ ! |だせる|||はやく|

「 後 で いくら でも 謝って やる から 、 出 せる ん なら とっとと 出せよ この 駄 女神 が ! あと||||あやまって|||だ|||||だせよ||だ|めがみ| ||||||||||||||駄目|| I'll apologize all you want later, so if you can get it out, get it out already, you goddamned goddess! 「 わ ああ ああ ーっ! |||- っ 今 、 駄 女神って 言った ! いま|だ|めがみ って|いった あんた 見て なさい よ 、 女神 の 本気 を 見せて やる から ! |みて|||めがみ||ほんき||みせて|| 売り言葉 に 買い 言葉 。 うりことば||かい|ことば selling words||| A word for a word.

俺 の 言葉 に 、 アクア が 一 歩 前 に 出た 。 おれ||ことば||||ひと|ふ|ぜん||でた Aqua took a step forward in response to my words.

その アクア の 周囲 に 、 霧 の 様 な 物 が 漂い …………。 |||しゅうい||きり||さま||ぶつ||ただよい |||||mist||||||漂浮 Around Aqua, something like mist was drifting...

……………… えっ? 「 この 雑魚 ども め 、 貴 様 ら の 出せる 程度 の 水 など 、 この 俺 に は ……? |ざこ|||とうと|さま|||だせる|ていど||すい|||おれ|| ベルディア が 、 ふと アクア を 見て 動き を 止める 。 |||||みて|うごき||とどめる Beldia suddenly stops moving when he sees Aqua.

流石 は 魔 王 の 幹部 と いった 所 だろう か 。 さすが||ま|おう||かんぶ|||しょ|| As expected, he is one of the Demon King's executives.

アクア が これ から やろう と する 事 に 、 不穏な 気配 を 感じた のだろう 。 |||||||こと||ふおんな|けはい||かんじた| He probably sensed a disturbing presence in what Aqua is about to do.

と いう か 、 周囲 に いる 魔法 を 使える 連中 も 、 どこ と 無く 不安 気 な 様子 で アクア を 見て いた 。 |||しゅうい|||まほう||つかえる|れんちゅう||||なく|ふあん|き||ようす||||みて| Or rather, the magic users around were glancing at Aqua with a somewhat anxious look.

アクア が 、 そんな 周囲 の 様子 を 気 に も 留めず ぼそぼそ と 呟いた 。 |||しゅうい||ようす||き|||とどめ ず|||つぶやいた ||||||||||not caring||| ||||||||||留意せず||| Aqua, not paying any attention to the atmosphere around her, muttered softly.

「 この世 に 在る 我 が 眷属 よ ……」 このよ||ある|われ||けんぞく| |||||followers| ||存在|||followers| "Oh, my followers that exist in this world..."

アクア の 周り に 現れて いた 霧 が 、 小さな 水 の 玉 と なって 辺り を 漂う 。 ||まわり||あらわれて||きり||ちいさな|すい||たま|||あたり||ただよう ||||||||||||||||drift The fog that had appeared around Aqua turned into small balls of water that floated around.

その 小さな 水 の 玉 の 一つ一つ に 、 ギュッと 魔力 が 凝縮 されて いる の が 感じ取れる 。 |ちいさな|すい||たま||ひとつひとつ||ぎゅっと|まりょく||ぎょうしゅく|さ れて||||かんじとれる ||||||||||||||||can be felt ||||||||||||||||can be felt I can feel that each of those small water orbs is tightly condensed with magical power. 「 水 の 女神 、 アクア が 命ず …………」 すい||めがみ|||めいず |||||commands |||||commands "The water goddess, Aqua commands........."

…… 嫌な 予感 が する 。 いやな|よかん|| I have a bad feeling.

辺り の 空気 が ビリビリ と 震える 、 この 感じ 。 あたり||くうき||びりびり||ふるえる||かんじ

この 不穏な 空気 は 、 めぐみ ん が 爆裂 魔法 を 唱える 時 の もの に 似て いる 。 |ふおんな|くうき|||||ばくれつ|まほう||となえる|じ||||にて|

つまり 、 それ ぐらい に ヤバ そうな 魔法 が 使わ れよう と して いる わけで ……! |||||そう な|まほう||つかわ||||| In other words, magic that seems to be dangerous is about to be used ...!

その 不穏な 空気 は 、 対峙 する ベルディア も 感じて いた のだろう 。 |ふおんな|くうき||たいじ||||かんじて||

ベルディア は 、 躊躇 する 事 も 無く 潔く アクア に 背 を 向けて 、 素早く 逃げよう と ……、 ||ちゅうちょ||こと||なく|いさぎよく|||せ||むけて|すばやく|にげよう| |||||||bravely|||||||| |||||||潔く|||||||| Verdia, without hesitation, gracefully turned her back to Aqua and tried to escape quickly...

…… した ところ に 、 ダクネス が その 前 に 立ち塞がった ! ||||||ぜん||たちふさがった ...at that moment, Darkness stood in front of her!

アクア は 両手 を 広げる と 。 ||りょうて||ひろげる| Aqua spread her arms wide.

「『 セイクリッド ・ クリエイト ・ ウォーター 』! |クリエイト| 水 を 生み出す 魔法 を 唱えた 。 すい||うみだす|まほう||となえた ||produced|||

6.

確かに 、 アクア は 言った 。 たしかに|||いった

洪水 クラス の 水 だって 出す 事 が 出来る と 。 こうずい|くらす||すい||だす|こと||できる|

「 ちょっ……! ちょ っ 待っ…………! ま っ 「 ぎ ゃ ー ! ||- 水 、 水 が ああ ああ あー ! すい|すい|||| 目標 と した ベルディア を 始め 、 周囲 に いた ダクネス や 冒険 者 。 もくひょう|||||はじめ|しゅうい|||||ぼうけん|もの Starting with the target Berdia, the surrounding Darkness and adventurers. そして 、 離れて いた 俺 やめ ぐみん 、 魔法 を 唱えた アクア まで も が ……。 |はなれて||おれ|||まほう||となえた|||| And even myself, who was apart, and Megumin, and Aqua, who cast a spell...

「 あぶ ……! danger “Ah...!” ちょ 、 お ぼ 、 溺れ ま ……! |||おぼれ| |||drowning| |||drowning| 「 めぐみ ん 、 めぐみ ー ん ! |||-| 摑 まって ろ 、 流さ れる な よ ! |||ながさ||| Hold on, don't get swept away! 突如 出現 した 水 に 、 その 場 の 全て の 人 が 押し流さ れた 。 とつじょ|しゅつげん||すい|||じょう||すべて||じん||おしながさ| ||||||||||||washed away| ||||||||||||washed away|

膨大な 量 の その 水 は 、 街 の 正門 前 に 盛大な 飛沫 を 上げ 、 そして 、 街 の 中心 部 へ と 流れて 行く 。 ぼうだいな|りょう|||すい||がい||せいもん|ぜん||せいだいな|と まつ||あげ||がい||ちゅうしん|ぶ|||ながれて|いく ||||||||||||spray||||||||||| ||||||||||||splash||||||||||| The vast amount of water splashed magnificently in front of the city's main gate and then flowed into the center of the city.

やがて 水 が 引いた その後 に は 、 地面 に ぐったり と 倒れ込む 冒険 者 達 と 、 そして ……。 |すい||ひいた|そのご|||じめん||||たおれこむ|ぼうけん|もの|さとる|| |||||||||||collapse||||| Eventually, after the water receded, there were adventurers collapsed on the ground, exhausted, and...

「 ちょ ……、 ちょ ……っ、 何 を 考えて いる のだ 貴 様 ……。 |||なん||かんがえて|||とうと|さま "W-What on earth are you thinking, you..." ば 、 馬鹿な の か ? |ばかな|| 大 馬鹿な の か 貴 様 は ……!?」 だい|ばかな|||とうと|さま|

同じく 、 ぐったり して いた ベルディア が 、 ヨロヨロ し ながら 立ち上がった 。 おなじく|||||||||たちあがった ||||||unsteadily|||

ベルディア の 意見 に 激しく 同意 したい が 、 今 は そんな 事 を 言って いる 場合 で も ない 。 ||いけん||はげしく|どうい|し たい||いま|||こと||いって||ばあい||| While I strongly agree with Verdia's opinion, now is not the time to be talking about such things. 今 が チャンス だ 、 この 絶好 の ……、 いま||ちゃんす|||ぜっこう|

「 今 が チャンス よ 、 この 私 の 凄い 活躍 で あいつ が 弱って る 、 この 絶好 の 機会 に 何とか なさい な カズマ ! いま||ちゃんす|||わたくし||すごい|かつやく||||よわって|||ぜっこう||きかい||なんとか||| ||||||||||||weakened|||||||||| Now is the chance! That person is weakened by my amazing performance. Kazuma, you should do something in this perfect opportunity! 早く 行って 。 はやく|おこなって Hurry up and go. ほら 、 早く 行って ! |はやく|おこなって Come on, hurry up and go! こん の アマー ! ||mother ||Amar

こいつ は 後 で 、 公衆 の 面前 で 泣く まで スティール で 剝 いて やろう と 心 に 決める と 、 俺 は ベルディア に 片手 を 突き出し ……! ||あと||こうしゅう||めんぜん||なく||||||||こころ||きめる||おれ||||かたて||つきだし Deciding later that I would steel him until he cried in public, I stuck one hand out at Verdia ......!

「 今度 こそ 、 お前 の 武器 を 奪って やる よ ! こんど||おまえ||ぶき||うばって|| これ でも 喰 ら え ぇ ! ||しょく||| Take this, you bastard! 「 やって みろ ! Give it a try! 弱体 化 した と は 言え 、 駆け出し 冒険 者 の スティール ごとき で 俺 の 武器 は 盗 ら せ は せ ぬ わ ! じゃくたい|か||||いえ|かけだし|ぼうけん|もの|||||おれ||ぶき||ぬす|||||| weakening||||||||||||||||||||||| weak body||||||||||||||||||||||| I may have been weakened, but I won't let a fledgling adventurer's steel steal my weapon! 俺 と 対峙 した ベルディア は 、 俺 に 向けて 叫び ながら 、 再度 自ら の 首 を 空 高く 投げ 、 両手 で 大 剣 を 構えて 精一杯 の 威厳 を 放つ 。 おれ||たいじ||||おれ||むけて|さけび||さいど|おのずから||くび||から|たかく|なげ|りょうて||だい|けん||かまえて|せいいっぱい||いげん||はなつ |||||||||||再度||||||||||||||||dignity|| When he faced me, Berdia shouted at me, threw his head high in the air again, and held up a large sword with both hands, radiating as much dignity as he could muster.

流石 は 魔 王 の 幹部 の 一 人 。 さすが||ま|おう||かんぶ||ひと|じん As expected of one of the Demon King's executives. 弱って いる 筈 な のに 、 こうして 対峙 する だけ で 足 が 震えて き そうに なる 。 よわって||はず||||たいじ||||あし||ふるえて||そう に| Even though I should be weakened, just confronting them like this makes my legs feel like they're trembling.

そんな 、 魔 王 の 幹部 に ……! |ま|おう||かんぶ| Such a thing, against a Demon King's executive...!

「『 スティール 』 ッッッ ! 俺 は 、 全 魔力 を 込めた スティール を 炸裂 さ せた ! おれ||ぜん|まりょく||こめた|||さくれつ|| I unleashed a steel infused with all my magical power!

それ と 同時に 、 硬くて 冷たい 手応え と 共に 、 ずしり と した 重 さ が 両手 に 伝わった 。 ||どうじに|かたくて|つめたい|てごたえ||ともに||||おも|||りょうて||つたわった |||||response|||||||||||was conveyed |||hard||feeling||||||||||| At the same time, a hard and cold sensation accompanied a heavy weight that transmitted through both my hands.

思わず 、 やった か ? おもわず|| Without thinking, I wondered, did I do it? と 、 フラグ に なる 様 な 事 を 考えて しまう 。 ||||さま||こと||かんがえて| And I can't help but think of things that might become a flag.

きっと 、 それ が いけなかった のだろう 。 Surely, that must have been a mistake.

「「 ああ …………」」 "Ah.........."

周囲 の 冒険 者 達 から 失望 の 声 が 上がった 。 しゅうい||ぼうけん|もの|さとる||しつぼう||こえ||あがった ||||||disappointment||||

ベルディア を 見る と 、 剣 を 両手 で 握り締めて いる 。 ||みる||けん||りょうて||にぎりしめて| ||||||||gripping| When I see Berdia, he is gripping his sword with both hands.

そのまま 、 俺 に 向けて あの 凄ま じい 斬 撃 を ……。 |おれ||むけて||すごま||ざん|げき| And then, he prepares to unleash that incredible slash at me...

………… 放つ 事 は 無く 、 そのまま ぽつんと 突っ立って いた 。 はなつ|こと||なく|||つったって| ||||||standing there| He did not release it; instead, he just stood there alone.

………………?

その 場 の 皆 が 、 何 が 起こった の か 分から ず 、 シンと 静まり返って いる と 。 |じょう||みな||なん||おこった|||わから||しんと|しずまりかえって|| |||||||||||||silently|| |||||||||||||silently||

困った 様 な 、 恐る恐る と いった 感じ の 、 小さな 声 が した 。 こまった|さま||おそるおそる|||かんじ||ちいさな|こえ|| |||timidly||||||||

「 あ 、 あの …………」

それ は ベルディア の 声 だった 。 ||||こえ|

ベルディア は 、 か細い 声 を 震わせ ながら 。 ||かぼそい|こえ||ふるわせ| ||thin|||| ||thin||||

「 あ 、 あの ……。 ………… 首 、 返して もらえません かね …………? くび|かえして|もらえ ませ ん| 俺 の 両手 の 間 で 、 ベルディア の 頭 が 呟いた 。 おれ||りょうて||あいだ||||あたま||つぶやいた

……………………。

「 おい お前 ら 、 サッカー しよ ー ぜ ! |おまえ||さっかー||-| Hey you guys, let's play soccer! サッカーって の は なあ ああ あぁ ! さっかー って||||| soccer||||| Soccer is, like, ahhhhhh! 手 を 使わ ず 、 足 だけ で ボール を 扱う 遊び だ よ おお おお ! て||つかわ||あし|||ぼーる||あつかう|あそび|||| |||||||||扱う||||| It's a game where you handle the ball with your feet only, without using your hands, ooooh! 俺 は 冒険 者 達 の 前 に 、 ベルディア の 頭 を 蹴り込んだ ! おれ||ぼうけん|もの|さとる||ぜん||||あたま||けりこんだ ||||||||||||kicked ||||||||||||kicked in

「 な ああ ああ ああ ! ちょ 、 お いっ、 や 、 やめっ!?」 蹴られて 転がる ベルディア の 頭 は 、 今 まで 焦れて 待って いた 冒険 者 達 の 格好の オモチャ に さ れた 。 ||||やめ っ|けら れて|ころがる|||あたま||いま||じれて|まって||ぼうけん|もの|さとる||かっこうの|おもちゃ||| |||||kicked||||||||||||||||toy||| |||||kicked||||||||焦れて|||||||格好の|||| "Hey, wait, stop that!?" The head of Berdia, which was kicked and rolling, became a perfect toy for the adventurers who had been impatiently waiting until now. 「 ひ ゃは は は は ! |laughter||| The head of Verdian, kicked and rolling, became a perfect toy for the adventurers who had been anxiously waiting until now. これ おもし れ ー ! |||- |interesting|| Ha ha ha ha! This is so much fun! 「 おい 、 こっち こっち ! こっち に も パース ! |||Perth 「 やめっ!? ちょ 、 いだ だ だ 、 やめ えっ!?」 頭 を 蹴ら れる ベルディア の 、 体 の 方 は 片手 に 剣 を 握った まま 、 前 が 見え ず に うろたえて いる 。 やめ っ|||||||あたま||けら||||からだ||ほう||かたて||けん||にぎった||ぜん||みえ|||| |||||||||kicked|||||||||||||||||||| |||||||||||||||||||||holding|||||||動揺して| 「 おい ダクネス 。 一 太刀 食らわ せたい んだ ろ ? ひと|たち|くらわ||| You want to take a swing at him, don't you? 俺 は 落ちて いた 大 剣 を 拾い上げ 、 ずぶ濡れ で 近寄って くる ダクネス に 渡して やる と 、 荒い 息 を 吐き ながら あちこち から 血 と 水 を 滴らせて いた ダクネス が 、 それ を 構えて ベルディア の 体 の 前 に ゆら り と 立った 。 おれ||おちて||だい|けん||ひろいあげ|ずぶぬれ||ちかよって||||わたして|||あらい|いき||はき||||ち||すい||したたら せて||||||かまえて|||からだ||ぜん|||||たった |||||||picked up||||||||||rough|||||||||||dripping|||||||||||||swaying||| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||立った I picked up the great sword that had fallen, and when I handed it to Darkness, who was approaching soaked and dripping with blood and water from all over while breathing roughly, she wavered and stood in front of Beherdia, brandishing it.

その 間 に 、 俺 は アクア に ちょいちょい と 手招き を する 。 |あいだ||おれ||||||てまねき|| |||||||||beckoning|| |||||||ちょいちょい||hand wave|| In the meantime, I waved my hand to Aqua.

羽衣 の 裾 を 絞って いた アクア が それ に 気づき 、 ば たば た と こちら に 駆けて 来る 中 。 はごろも||すそ||しぼって||||||きづき|||||||かけて|くる|なか ||||gathered||||||||||||||| Aqua, who was wringing the hem of her kimono, noticed it and came running over in a flurry.

ダクネス は 、 大 剣 を 大きく 振り上げ ……! ||だい|けん||おおきく|ふりあげ ||||||raised ||||||raises

「 これ はっ! お前 に 殺さ れた 、 私 が 世話に なった あいつ ら の 分 だ ! おまえ||ころさ||わたくし||せわに|||||ぶん| You killed me, and I owe you for the ones you took care of! 你殺了他們,我來對付他們! 何度 も 斬り つける つもり は ない ! なんど||きり|||| I do not intend to slash them again and again! 我無意一次又一次地砍你! まとめて 、 受け取れ えっ!!」 大 剣 を 思い切り 振り下ろした 。 |うけとれ||だい|けん||おもいきり|ふりおろした |receive|||||| |receive it|||||| He swung his great sword down as hard as he could. 一下子就全部拿下來!!」他用力揮下大劍。 「 ぐ は あっ!?」 遠く で 蹴り 転がされて いた ベルディア の 頭 が 、 人だかり の 中 から くぐもった 声 を 上げた 。 |||とおく||けり|ころがさ れて||||あたま||ひとだかり||なか|||こえ||あげた ||||||rolled||||||||||||| ||||||rolling||||||||||muffled||| "Gu haa!?" The head of Beldia, who had been kicked and rolled far away, let out a muffled voice from within the crowd. 不器用 ながら も 力 は 強い ダクネス の 一撃 は 、 ベルディア の 黒い 鎧 を 打ち砕き 、 胸元 に ざっく り と 大きな 傷 を 与える 。 ぶきよう|||ちから||つよい|||いちげき||||くろい|よろい||うちくだき|むなもと||ざ っく|||おおきな|きず||あたえる |||||||||||||||smashed||||||||| |||||||||||||||shatter|chest area|||||||| Despite being clumsy, Darkness's strong strike shattered Beldia's black armor and inflicted a large, deep wound on his chest. 確か 、 ベルディア は こう 言って いた 。 たしか||||いって| Indeed, Beldia had said this.

魔 王様 の 加護 を 受けた この 鎧 、 と 。 ま|おうさま||かご||うけた||よろい|

「 おし 。 アクア 、 後 は 頼む 」 |あと||たのむ Aqua, take care of it.

「 任さ れた わ ! まかさ|| was entrusted|| I have been entrusted with this! 鎧 の 一部 が 砕け 、 しかも 水 を 浴びて 弱体 化 中 の ベルディア へ 、 アクア の 片手 が 向け られた 。 よろい||いちぶ||くだけ||すい||あびて|じゃくたい|か|なか||||||かたて||むけ| ||||shattered|||||||||||||||| Aqua’s hand was aimed at Verdian, whose armor was partially shattered and was currently weakening due to being drenched in water.

「『 セイクリッド ・ ターンアンデッド 』 ー ! ||- |ターンアンデッド| 'Sacred Turn Undead!' 「 ちょ 、 待っ……! |ま っ ぎ ゃあ ああ ああ あー ! gi||||ah アクア の 魔法 を 受けた ベルディア の 悲鳴 が 、 冒険 者 達 の 足元 から 聞こえる 。 ||まほう||うけた|||ひめい||ぼうけん|もの|さとる||あしもと||きこえる

流石 に 今度 の ターンアンデッド は 効いた みたいだ 。 さすが||こんど||||きいた|

ベルディア の 身体 が 白い 光 に 包まれて 、 やがて 薄く なり 、 消えて いく 。 ||からだ||しろい|ひかり||つつま れて||うすく||きえて| |||||||||薄く||| ベルディア の 首 も 消えた の か 、 サッカー を 楽しんで いた 冒険 者 達 が どよめいて いた 。 ||くび||きえた|||さっかー||たのしんで||ぼうけん|もの|さとる||| |||||||||||||||buzzing| ||||disappeared|||||||||||ざわめいていた| Did Beldia's head disappear? The adventurers who were enjoying soccer were in an uproar.