ソードアート ・オンライン 22 グランド ・クエスト
ママ
ママ が い ます
本当 か
間違い あり ませ ん
この プレーヤー ID は ママ の もの です
座標 は まっすぐ この 上空 です
キリト 君
ちょっと
キリト 君
キリト 君 どうした って いう の
世界 樹 の 上 に いる 人 が そこ まで 大事な の
気 を つけて キリト 君 すぐに 障壁 が ある よ
キリト 君
駄目
やめて キリト 君 無理だ よ
そこ から 上 に は 行け ない んだ よ
行か なきゃ
行か なきゃ いけない んだ
ママ 私 です
ママ
ママ
ママ
ユ ユイ ちゃん な の
ママ ママ ここ に いる よ
私 は ここ だ よ
ここ に いる よ ユイ ちゃん
キリト 君
何 か 何 か ここ から 外 に 落とせる もの
何 な んだ よ これ は
私 も 警告 モード で 呼びかけて みた のです が
あれ は
カード
リーファ これ 何だか わかる
う うん そんな アイテム 見た こと ない よ
ウインドウ は 出 ない か
これ
これ は システム 管理 用 の アクセス コード です
じゃあ これ が あれば GM 権限 が 行使 できる の か
いえ
ゲーム 内 から システム に アクセス する に は 対応 する コンソール が 必要です
私 でも システム メニュー は 呼び 出せ ない んです
そう か
でも そんな もの が 理由 も なく 落ちて くる わけ が ない よ な
これ は 多分
はい ママ が 私 たち に 気づいて 落とした んだ と 思い ます
アスナ
リーファ 教えて くれ
世界 樹 の 中 に 通じて る って いう ゲート は どこ に ある んだ
え ええ と 樹 の 根元 に ある ドーム の 中 だ けど
で でも 無理だ よ
あそこ は ガーディアン に 守ら れて て
今 まで どんな 大軍 でも 突破 でき なかった んだ よ
それ でも 行か なき や いけない んだ
今 まで 本当に ありがとう
ここ から は 俺 一 人 で 行く よ
キリト 君
じゃ 行こう か
そう だ な
な 何
何 か の イベント
ユイ ドーム と やら へ の 道 は わかる か
はい すぐ 前 の 階段 を 上れば すぐ
でも いい んです か パパ
今 まで の 情報 から 類推 する と
ゲート を 突破 する の は かなり の 困難 を 伴う と 思わ れ ます
ぶつかって みる しか ない だろう
失敗 して も 命 まで 取ら れる わけじゃ ない
それ は そう です が
それ に な
もう 一 秒 でも ぐずぐず して たら 発 狂 しち まいそう だ
ユイ だって 早く ママ に 会い たい だろう
はい
未 だ 天 の 高み を 知ら ぬ 者 よ 王 の 城 へ 到 らん と 欲する か
待って ろ よ アスナ
すぐ 行く から な
されば そ なた が 背 の 双 翼 の 天 翔 に 足る こと を 示す が いい
行く ぞ ユイ
しっかり 頭 を 引っ込めて ろ よ
パパ がんばって
行け ッ
そこ を どけ え ええ えっ
いける
落ちろ
落ちろ ぉぉ ッ
アスナ アスナ ...
アス ...
あと あと 少し
あと ... 少し
俺 は
俺 は ...
死んだ の か
この 世界 の こと を 心 の どこ か でた だの ゲーム だ と 思って いた
これ は その 報い か
俺 の 強 さ なんて 所詮 は スキル や ステータス の 数字 で しか ない のに
俺 は ゲーム の 枠 を 超えて 限界 を 超えて
何でも できる と 思って いた
死んで も いい ゲーム なんて ぬる 過ぎる ぜ
アスナ
駄目だ 来る な
キリト くん
キリト くん
キリト くん
ありがとう リーファ
べ 別に
でも もう あんな 無 茶 を し ないで くれ
俺 は 大丈夫だ から
これ 以上 迷惑 は かけ たく ない
迷惑 なんて
あたし
キリト くん
ま 待って 無理だ よ 一 人 じゃ
そう かも しれ ない
そう だ よ だ から
でも 行か なきゃ
もう もう やめて
いつも の キリト くん に 戻って よ
あたし
あたし キリト くん の こと ...
リーファ
ごめん
あそこ に 行か ない と 何も 終わら ない し
何も 始まら ない んだ
会わ なきゃ いけない んだ
もう 一 度 もう 一 度 アスナ に
今 今 なんて
ああ アスナ
俺 の 探して いる 人 の 名前 だ よ
でも だって
だって その 人 は
お 兄ちゃん な の
スグ
直 葉
酷 いよ あんまりだ よ こんな
ス スグ
スグ
スグ いい か
やめて
開け ないで
一 人 に して おいて
どう した んだ よ スグ
そりゃ 俺 も 驚いた けど さ
また ナーブギア を 使った こと を 怒って る なら 謝る よ
でも どうして も 必要だった んだ
違う よ そう じゃ ない
そう じゃ
スグ
あたし あたし
あたし 自分 の 心 を 裏切った
お 兄ちゃん を 好きな 気持ち を 裏切った
全部 忘れて 諦めて
キリト くん の こと 好きに なろう と 思った
うん ん もう なって た の よ
なのに それなのに
す 好き って だって 俺 たち
知って る の
あたし もう 知って る んだ よ
あたし と お 兄ちゃん は 本当の 兄妹 じゃ ない
あたし は その こと を もう 二 年 も 前 から 知って る の
お 兄ちゃん が 剣道 を やめて あたし を 避ける ように なった の は
ずっと 昔 から それ を 知って た から な んでしょう
あたし が 本当の 妹 じゃ ない から 遠ざけて た んでしょう
なら なら なんで 今さら 優しく する の よ
あたし お 兄ちゃん が SAO から 戻って きて くれて 嬉しかった
小さい 頃 みたいに 仲良く して くれて すごく 嬉しかった
ようやく ちゃんと あたし を 見て くれた って そう 思った
でも こんな こと なら
冷たく さ れた まま の 方 が よかった
それ なら お 兄ちゃん を 好き だって 気付く こと も
アスナ さん の こと 知って 悲しく なる こと も
お 兄ちゃん の 代わり に キリト くん を 好きに なる こと も なかった のに
ごめん な
もう 放っといて
スグ