ロク で なし 魔術 講師 と 禁 忌 教 典 (09)
( ルミア ) どうして な の ! ? リィエル !
( リィエル ) たぶん し たく なかった …
でも 私 こう し ない と なんの ため に 生き てる の か 分から なく なる
( イルシア ) 助け て …
( グレン ) お前 …
あ … すまない 遅かった か
ハッ … !
ん ぐ っ …
( アルベルト ) フッ 相変わらず しぶとい やつ だ
ん … 面倒 かけ た よう だ な
( アルベルト ) 礼 なら フィー ベル に 言え ( グレン ) お …
この 娘 が い なけ れ ば “ リヴァイヴァー ” は 成功 し なかった
( グレン ) お … N ( アルベルト ) 驚く べき 魔力 容量 だ
おお フッ …
うすうす は 気付 い ちゃ い たが 白 猫 …
お前 本当 に すげ え やつ だった ん だ な
生意気 だ けど …
( アルベルト ) 王女 を 守る 戦力 と して 期待 できる かも な
バカ 野郎 そんな ん じゃ ねえ よ こいつ は …
状況 を 説明 し て くれ
♪~
~♪
( グレン ) った く … N リィエル の やつ
( アルベルト ) 言った はず だ “ あの 女 に 気 を つけろ ” と
お前 もし かして “ 天 の 智 慧 ( ちえ ) 研究 会 ” が 何 か 仕掛け て くる と 踏 ん で た って 事 か
ああ 白金 魔 導 研究 所 関連 の 資金 の 流れ に
違和感 が ある と いう 調査 報告 書 が 上がって き た
それ を 徹底 的 に 洗った ところ ―
所長 の バークス = ブラウ モン と 連中 の つながり が 浮き彫り に なった
( グレン ) クッ だったら なんで 俺 と 接触 し た 時 に その 事 を 言わ なかった ん だ !
そう か 最初 から ルミア を まき 餌 に する つもり だった ん だ な !
それ が 軍 の 上 の 連中 の 意思 か !
テメエ ! なんで 止め なかった !
お前 なら 分かって いる はず だ が
う っ クッ …
リィエル の 素性 を 明らか に する 事 に なる か …
に し て も ルミア を おとり に する 事 は 許せ ねえ !
勝手 な 都合 で あいつ ら を 巻き込む ん じゃ ねえ よ !
こんな 命令 を 下す 軍 上層 部 も それ に 黙って 従う 俺 も クズ だ
否定 は し ない だ が こう なった 以上 俺 は 容赦 し ない
リィエル が 行く手 を 阻む と いう なら ば 俺 は やつ を 排除 する
いや まずは あいつ の 勘違い を 正す その うえ で 連れ戻す
2 年 前 あいつ を 拾って き た 俺 の 責任 だ
兄 が 現れ た と 言った な
いまさら お前 の 言葉 が 耳 に 届く と 思う か
聞か せる !
ゲンコツ ご ちご ち 入れ て 無理やり に でも 聞か せる ん だ よ !
よく そんな 事 が 言え る な
( グレン ) ハッ ! ( アルベルト ) お前 は 逃げ た
( グレン ) クッ …
何一つ 語る 事 なく 同志 を 捨て て
( グレン ) クッ …
何一つ 語る 事 なく 同志 を 捨て て
リィエル の 裏切り も 元 を 正せ ば それ が 一因 だ
そんな お前 に リィエル を 救う 資格 が ある の か
答えろ ! グレン = レーダス
全く もって ド 正論 だ よ ドチクショウ !
けど な 俺 は あいつ ら の 教師 だ !
リィエル だって 今 は 俺 の 生徒 な ん だ !
変わら ん な … だ から こそ 俺 は お前 に 期待 する の かも しれ ない が
ふん っ !
( グレン ) グハッ !
クッソ … 何 し や がる !
黙って 消え た 事 は これ で 勘弁 して やる
これ は 俺 の …
( アルベルト ) 俺 は 王女 救出 を 優先 する
状況 が リィエル 排除 を 余儀なく し た 場合 俺 は 容赦 なく 撃つ
文句 は 受け付け ん
( グレン ) フッ … 相変わらず めん どくせ え 野郎 だ ぜ
( シス ティーナ の 寝息 )
また お前 に 助け られ ち まった か
ありがとう な シス ティーナ
( シス ティーナ ) は …
( カッシュ ) あれ ? グレン 先生 どう し た ん だ
( セシル ) 一緒 に いる の って … N ( カッシュ ・ セシル ) あ …
( シス ティーナ の 寝息 )
あ … 先生
あ … 私 … 守れ なかった
ルミア を … クッ …
( ルミア ) クッ … あ あっ … あ あっ !
( バークス ) ハッハッ ハッハッ いい ぞ いい ぞ !
成る 成る ぞ ! “ プロジェクト ・ N リヴァ イブラ イフ ” は 今日 ここ に 成る
この 手 に よって !
それにしても この プロジェクト に 必要 な 3 要素 だけ で なく
敵 を 籠 絡 し この 感応 増幅 者 を 調達
貴 公 なかなか 優秀 で は ない か
( ライネル ) お 褒め に あずかり 光栄 です
固有 魔術 を 持つ 研究 者 が い ない 今
感応 増幅 者 の 存在 は 必須 です から ね
お前 も 私 の 研究 に 役立て た 事 を 名誉 に 思う が よい
( ルミア ) う う っ …
( バークス ) まだ そんな 目 を する 元気 が ある の か
ならば ひと つ 教え て やろ う
貴 様 は “ 天 の 智 慧 研究 会 ” が 邪悪 だ と 思って いる だ ろ う
( ルミア ) は あっ … クッ
だが わし に 言わ せ れ ば ―
( ルミア ) は あっ … クッ
( ルミア ) は あっ … クッ
帝国 王家 の 方 が よほど 邪悪 で 汚らわしい わ !
( ルミア ) は あっ … クッ
帝国 王家 の 方 が よほど 邪悪 で 汚らわしい わ !
帝国 王家 の 方 が よほど 邪悪 で 汚らわしい わ !
( ルミア ) クッ …
( ルミア ) クッ …
( ルミア ) クッ …
ヘド が 出る くらい に な !
ヘド が 出る くらい に な !
( ルミア ) あっ …
ふ っ ふ っふ っ そんな 王家 に 統治 さ れる 国 など 早々 に 滅ぼす べき だ と は …
( エレノア ) う っ ふ っ ふ バークス 様 その辺 で
あ あなた たち は 一体 何 を 知って …
( ルミア ) あ ああ ! き ゃっ う わ っ
は あ … 何 を …
( ルミア ) あ ああ ! ああ … いや あ !
リィエル 大丈夫 かい ?
( ルミア ) は あ … は あ …
なるほど … N そういう 事 で し た の ね
( グレン ) ふう っ !
( グレン ) 魔力 信号 ? ( アルベルト ) ああ
競技 会 の 一 件 から 王女 の 居場所 を いつ でも 探知 できる よう に ―
術 式 を エンチャント し て おい た
( グレン ) それ で ここ に いる って 分かった の か
( アルベルト ) いや それ は すでに 解除 さ れ た
だが もう 1 つ ―
エレノア = シャーレット に
( エレノア ) さすが です ね アルベルト 様
先生 ! あ あっ …
( バークス ) 邪魔 など さ せる もの か 私 の 作品 で 手厚く 迎え て やろ う
( グレン ) なん だ よ 警備 ザル だ な
( アルベルト ) 本当 に そう なら 話 は 早い の だ が な
( グレン ) おお っ !
( キメラ の うなり 声 )
“ 吠 ( ほ ) えよ 炎 獅子 ( えんじ し ) ”
( バークス ) クッ
( エレノア ) う っ ふ ふ まさか あんな もの で 彼ら を 倒せ る と
本気 で そう 思って いらっしゃった の です か ?
おのれ …
( リィエル ) あ …
( シス ティーナ ) なん の ため に 先生 に 特訓 し て もらった の よ
こんな 時 役 に 立て なかったら …
( ノック ) ( シス ティーナ ) あ …
( ドア が 開く 音 )
( ウェンディ ) シス ティーナ ? あっ ! ルミア は ! ?
( リン ) あ …
( ウェンディ ) やっぱり 何 か あった ん です の ね ! ?
( ウェンディ ) やっぱり 何 か あった ん です の ね ! ?
( シス ティーナ ) あ …
( シス ティーナ ) あ …
( グレン ) さっき の キメラ だ が …
( アルベルト ) その 昔 軍事 用 に 研究 さ れ て い た もの だ な
危険 すぎる と 処理 さ れ た はず だ が
バークス の 野郎 予想 以上 に きな臭 ( くせ ) え な
バークス の 野郎 予想 以上 に きな臭 ( くせ ) え な
( うなり 声 )
( うなり 声 )
ふん っ ま あれ で 終わる わけ は ねえ と 思って た けど
( うなり 声 )
ふん っ ま あれ で 終わる わけ は ねえ と 思って た けど
( 宝 石 獣 の うなり 声 )
こいつ は ちょっと ヘビー かな
( 宝 石 獣 の うなり 声 )
ハッハッ ハッハッ ! 見ろ ! 宝 石 獣 相手 に ぶざま な 姿 を
先生 …
見 た か エレノア これ が 我が 魔術 の 威力 だ
フッ どう でしょう か …
( 宝 石 獣 の うなり 声 )
( グレン ) “ 五 素 ( ご そ ) より 成り し 物 は 五 素 に ・ N 象 ( しょ う ) と 理 ( ことわり ) を 紡ぐ 縁 は 乖離 ( かいり ) す べし ”
“ いざ 森羅 の 万象 は 須 ( す べ から ) く 散 滅 せよ ”
“ 遥 ( はる ) かな 虚無 の 果て に ”
ぶ っ 飛べ !
( 宝 石 獣 ) グオアアア !
バ バカ な !
う っ ふ ふ さすが は グレン 様 実に 見事 な お 手前 です わ
( バークス ) あの グレン = レーダス と は 何者 だ !
たかだか 魔術 講師 の 分 際 で 私 が 息の根 を 止め て やる !
“ 牢記 ( ろう き ) せよ ”
( ドア の 開閉 音 )
( ドア の 開閉 音 )
あと は あなた の 妹 に 任せ ます
分かり まし た
私 は ここ で 死ぬ わけ に は いか ない ので
( カッシュ ) どういう 事 な ん だ ? 意味 分か ん ねえ
( シス ティーナ ) ごめん これ 以上 言え ない
でも 安心 し て 先生 が 必ず なんとか し て くれる わ
そう 言わ れ て も …
このまま ルミア も リィエル も 戻って 来 ない なんて ない よ な
( ウェンディ ) そ そんな 事 あり ませ ん わ ( セシル ) だ けど …
( ロッド ) ここ で 待って て も しかたない だ ろ !
( カイ ) 捜し に 行 こ う ぜ
( テレサ ) そんな 危険 だ わ !
( カイ ) 先生 たち を 見捨てる の か よ !
やみくも に 捜す の が 危険 って 言って る の です わ
あの 人 は 確かに 情けない ロク で なし の ダメ 人間 です けど
いざ と いう 時 に は 頼り に なる お方 です わ
ふだん は アホ で ダメダメ な ロク で なし だ けど
やる 時 は やる って 事 は 俺 たち だって 分かって る
でも 今回 も 大丈夫 って 保証 ある か ?
( アルベルト ) 王女 と リィエル は この先 だ
( グレン ) ほ ぉ … 本人 の お出まし か
貴 様 ら ぁ !
( バークス ) ヌウウァァ !
( グレン ) こいつ 自分 の 体 も いじって や がった か
この 男 の 相手 は 俺 が 務める お前 は 行け
悪 ( わり ) い じゃ あと は 頼む わ ん っ !
“ 雷 槍 ( ら い そう ) よ ”
( バークス ) グアアアア !
お前 の 相手 は 俺 だ
( バークス ) ガアアア !
( カッシュ ) もう いい 俺 ら だけ で 行く ぞ !
( ギイ ブル ) ふん まったく 大げさ な 連中 だ なあ
グレン 先生 が 何も 語ら ず に 行った ん なら 放っておけ ば いい の さ
( セシル ) ああ … あっ
そんな 言い 方 は ない だ ろ う !
お前 心配 じゃ ねえ の か よ !
( シス ティーナ ) 違う わ カッシュ
先生 を 信じ て 待 と う そういう 事 よ ね ギイ ブル
( カッシュ ) あっ … N ( ギイ ブル ) ん …
みんな が 不安 や 心配 に 思う 気持ち は 私 も 同じ
けど 私 たち が 先生 を 追って
それ で 何 が できる と 思う ?
そりゃ もちろん 先生 の 手助け だ ろ う が !
違う わ …
足手まとい に なる だけ よ
( カッシュ ) ん …
( シス ティーナ ) だ から 今 は 先生 を 信じ て 待つ しか ない と 思う
お 願い ! 先生 を 信じ て !
( ウェンディ ) もう 分かり まし た わ
こんなに 心配 し てる けど 案外 つまらない 事 だったり し て な
それ に 先生 なら きっと 大丈夫 だ
何せ テロリスト を 1 人 で 相手 に し ちゃ う よう な すごい 人 な ん だ から ね
ありがとう …
( ウェンディ ) シス ティーナ どうして 泣 い て いる ん です の ?
う うん なんでもない
ふ ぅ … ん っ
( ライネル ) まもなく 完成 だ な
( ルミア ) う う っ …
( ライネル ) もう すぐ あの 2 人 が ここ に 来る
そ したら 倒し て くれる よ ね 僕 の ため に
もちろん それ が 私 の 存在 理由
いい 子 だ
先生 …
悪い ルミア すっかり 遅く な っち まっ た な
う う っ … よかった 先生 が 無事 で
フッ った く こんな 時 でも 俺 の 心配 か よ
( グレン ) リィエル ! お前 も 黙って 見 て ん じゃ ねえ よ !
ルミア が あんな 目 に 遭って も なんとも 思わ ねえ の か !
おい そこ の テメエ
俺 の かわいい 生徒 に ずいぶん と 愉快 で フェティッシュ な
コーディネート か まして くれ た じゃ ねえ か ああ ?
これ は バークス さん の 趣味 で ね
ご ちゃ ご ちゃ 抜かし てる ん じゃ ねえ !
グレン それ 以上 兄さん に 近づか ない で
リィエル さすが 僕 の 妹 だ
そい つ に 僕 の 邪魔 を さ せる な
分かった
“ 万象 に 希 ( こい ね が ) う ・ 我が 腕 手 ( かい な ) に ・ N 剛 毅 ( ご うき ) なる 刃 ( やい ば ) を ”
( グレン ) おい リィエル マジ で やる 気 か
さすが に おい た が すぎ や し ねえ か あ ?
なんと でも 言って
私 は 兄さん の ため に 戦う
( グレン ) バッカ 野郎 ! お前 は だ まされ て ん だ よ
お前 の 兄貴 は 2 年 前 に 死 ん だ だ ろ う が !
( リィエル ) うるさい ! ( グレン ) 死人 が 生き返る か よ バカ !
でも 生き てる ! なんで そんな 事 言う の !
俺 だ から 言え る ん だ !
( リィエル ) うるさい うるさい うるさい !
( グレン ) クッソ ダメ だ こいつ 耳 を 貸さ ない どう する ?
( グレン ) 来い よ リィエル かかって 来い !
( リィエル ) イヤアッ ! ん っ !
( グレン ) そうだ こいつ に 真実 を 伝え なかった だけ じゃ なく ―
こいつ を 置 い て 逃げ ち まった 俺 が 悪い
リィエル 頼む 話 を 聞い て くれ !
ウアーッ !
リィエル もう やめ て ! 先生 に そんな 事 し ない で !
私 に とって も シス ティ に とって も 大事 な 先生 な の !
私 に とって も シス ティ に とって も 大事 な 先生 な の !
( グレン ) えい う う っ !
あなた も 私 と シス ティ に とって 大切 な 友達 だ よ !
だから あの 時 … !
( リィエル ) う う っ … !
( グレン ) 今 だ !
( グレン ) なあ リィエル お前 よっぽど お 兄ちゃん の 事 が 好き な ん だ な
兄さん は 私 の すべて
私 は 兄さん の ため に 生きる って 決め た
( グレン ) う っ ! ぐう う …
( リィエル ) うん しょ !
( グレン ) ダッ ! クゥ …
( グレン ) グッ ( リィエル ) えっ ?
妹 に そこ まで 言わ せる なんて 羨ま し い 話 だ ぜ
( リィエル ) 何 が 言い たい の ?
すばらしい お 兄 様 と ぜひとも お 近づき に なり て え なって
で お 兄 様 の お 名前 は ?
なんで それ を 今 聞く の ?
( ライネル ) リィエル 早く 始末 し て しまえ !
いい から 名前 を 言って みろ
言え たら 手 を 引 い て やる よ
( ライネル ) その 男 の 言葉 に 耳 を 貸す な !
( グレン ) さあ 早く 言って みろ よ
名前 は …
( グレン ) どう し た ?
( リィエル ) 私 の 兄さん の 名前 …
痛い … 頭 が 痛い
兄さん 名前 は …
名前 は なん だ っけ
名前 など どう で も いい 僕 は 君 の 兄 だ !
( リィエル ) あ …
“ 理 の 天秤 ( てんびん ) は 右舷 に 傾く べし ”
え いっ あ …
あっ !
う っ … あっ !
( グレン ) 分 の 悪い 賭け だった が
( リィエル ) い 痛い !
無駄 だ ぜ これ は 俺 の 腕力 じゃ ない 重力 だ
“ グラビティ ・ コントロール ” ?
( リィエル ) う っ … ん っ ん っ
( グレン ) ふう っ ! ( リィエル ) あ ぐ っ !
ちょっと おとなしく し て ろ
僕 の 妹 から 離れろ !
( グレン ) うる っせ え 黙れ 偽者 !
う う あぁ !
ああ … やめろ !
( グレン ) うら あ !
兄貴 の ふり し てる くせ に こいつ を リィエル なんて 呼 ん でる 時点 で
テメエ は 偽者 な ん だ よ !
“ プロジェクト ・ リヴァ イブラ イフ ” …
“ Re ( リィ ) = L ( エル ) 計画 ” …
( リィエル ) そうだ … 兄 の 名 は シオン
( ライネル ) 俺 は イルシア の コピー 品 に リィエル と 名付け て み た よ
“ R E L ”
( イルシア ) リィエル …
( シオン ) ライネル もう やめよ う
この 子 を 作る の に 一体 どれ だけ 無関係 な 人 を 犠牲 に し た ん だ
もう 組織 を 抜けよ う 手だて は 考え て ある
帝国 宮廷 魔 導 士 団 の … あっ !
あ …
う う っ ライネル … う っ !
( イルシア ) キャアア !
( シオン ) イルシア … 逃げろ
( イルシア ) ヒイ ヒイ … N ( ライネル ) ふん
イルシア お前 も もう 要ら ない すでに 俺 の 手 に は 3 要素 ある
お前 も シオン と 一緒 に 眠る ん だ ( イルシア ) ヒッ … ヒッ …
( リィエル ) そうだ 私 は 私 は …
( ライネル ) 2 年 前 裏切り者 の シオン が 密告 し た 事 で
帝国 宮廷 魔 導 士 団 に 我々 の 研究 所 を 強制 捜査 さ れ た ん だ
( グレン ) ああ 知って る
あの 時 シオン と 連絡 を 取って い た の は 俺 だ から な
( シオン ) “ プロジェクト ・ リヴァ イブラ イフ ”
あれ は 僕 の 固有 魔術 を もって し て 完成 する もの です
僕 が 組織 を 離れ れ ば 継続 は 不可能 だ
グレン さん お 願い が あり ます
助け たい 仲間 が いる ん です 幼い 頃 から 苦楽 を 共に し て き た 仲間 が
名前 は ? ( シオン ) イルシア と ライネル です
( グレン ) その後 連絡 が 途絶え 研究 所 を 強襲 し た が ―
すでに シオン は 死 ん で い た
重傷 だった イルシア も …
そして 彼女 の “ アストラル ・ コード ”
つまり 死ぬ 瞬間 まで の 記憶 を 受け継 い だ 少女 を ―
俺 は 保護 し た ん だ
それ が 私 …
( ライネル ) チッ 研究 所 を 逃げ出す 時
お前 の 記憶 を こちら に 都合 よく 改ざん し て おい た はず な の に な
結局 ガラクタ は ガラクタ だ
ガラクタ ? お前 いいかげん に しろ よ
ガラクタ は ガラクタ だ もう 要ら ない
テッメエ ! “ 猛 ( たけ ) き 雷 帝 よ ・ 極光 の 閃 槍 ( せ ん そう ) 以 ( も っ ) て ・ 刺し 穿 ( う が ) て ”
そう この 子 たち が いる から ね
まさか !
残念 だった ね この 子 たち は 完璧 だ よ
めん どくさい 感情 は 取り除 い て いる から ね
僕 だけ の 操り 人形 だ
やれ ! そい つ ら を 始末 しろ !
( グレン ) ぬ お っ グッ クッ ん っ
クッ !
グッ !
( グレン ) ヌアッ !
グアァ !
は あ ~ っ 危 ねえ 危 ねえ
なぜ 私 なんか 守る の ? 私 に は 何も ない のに
( グレン ) う っせ え バーカ
何も ない やつ を この 俺 が わざわざ 守る わけ ねえ だ ろ !
クッ ふう っ !
私 は 人形 な のに …
ああ ? 人形 は そんな 顔 し ねえ ん だ よ !
白 猫 だって ルミア だって !
あと クラス の 連中 だって みんな そう 思って ん だ よ !
そう だ よ リィエル !
ほ ~ ら 見ろ !
でも 私 グレン に も ひどい 事 し て
シス ティーナ や みんな に も
だったら あと で みんな に 謝れ !
う っ う わ あ ! ( ルミア ) 先生 !
( グレン ) いって え !
は あっ !
自分 が 大切 だ と 思う 何 か の ため に 生きろ
意味 と か 資格 と か 理由 と か
バカ が ない 知恵 絞って もっともらしく 考える な !
( リィエル ) 私 が 大切 な もの
( リィエル ) ごめん 私 の 妹 たち
勝手 だ けど あなた たち の 分 まで 生きる から
ふう っ
さよなら !
ふざける な !
“ 猛 き 雷 帝 よ ・ 閃 槍 以 て ・ 刺し 穿て ”
ああ …
残念 だった な 俺 の 得意 技 だ
ヒッ ヒイ …
悪い な ルミア 目 ぇ つぶって ろ
すぐ 終わる
( ルミア ) あの 目 … 初めて 会った 時 の
( ライネル ) ヒッ 頼む 殺さ ない で
( グレン ) じゃあ な
( 撃 鉄 を 起こす 音 )
( グレン ) やる と 思った ? やら ね ー よ バーカ
ま なん だ 俺 の 生徒 に
手 え 出し てん じゃ ねえ よ !
グッ ! ガッ …
ガァ …
( バークス ) ウアアアア
( アルベルト ) 死ね 貴 様 に は 聖 句 すら 手 向け ん
九 園 ( くえ ん ) の 業 火 に 焼か れ ながら 永遠 に ざんげ しろ
( バークス ) 天 に 選ば れ た る この 私 が …
( 生徒 たち ) ああ …
( シス ティーナ ) ルミア !
( ルミア ) あ ! あ …
リィエル …
( シス ティーナ の 泣き声 )
( ギイ ブル ) ま レシーブ なんて もの は ―
理論 上 地面 に 対 する 角度 …
( シス ティーナ ) え いっ ! ( ギイ ブル ) あ あ ~ !
( アルベルト ) 確かに この 光景 は 尊い
( グレン ) だ ろ ? 水着 は 最高 だ よ なあ
ほぼ みんな 順調 に 育って る し ~
( アルベルト ) 誰 が 水着 の 話 を し て いる
これ が お前 の 守り たかった ―
光景 な の だ ろ う ? グレン
さあ な
( エレノア ) ええ 手 に 入れ まし た
儀式 の すべて を
( セリカ ) 最近 この 番組 に 大事 な もの が 欠け て いる の だ が
生徒 諸君 なん だ と 思う ?
( シス ティーナ ) 勉強 ! ( グレン ) 休み !
( リィエル ) いちご タルト ! ( ルミア ) アカシック レコード !
( アルベルト ) 予告 ! ( セリカ ) 全部 違う ! 全然 関係ない から !
正解 は “ 私 の 出番 ”
7 話 から 予告 以外 セリカ 大 先生 出 て ない ぞ !
だって さ お前 来る と 事件 大体 解決 し ちゃ う し ―
いろいろ と 何 か が 成立 し なく なっちゃ う し
ヤダ ヤダ ! 私 だって 遠征 学習 行き たかった ~ !
チラッ
砂浜 で キャッキャ ウフフ し たかった ~ !
チラッ
ウウ ~ エ ~ ン
( シス ティーナ ) アルフォネア 教授 !
( ルミア ) 一緒 に ビーチ バレー やり ま しょ !
( リィエル ) あ … よく 分から ない けど セリカ と 一緒 楽し そう
お前 たち …
よう し ! 来週 の 「 ロク アカ 」 は
セリカ 大 先生 と クラス の 美 少女 たち が あ ―
ビーチ バレー やっちゃ う 回 だ ぞう !
ホント に や ん の ?
やる よ お ! 水着 の 用意 し なくっちゃ ~