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ゼロの使い魔, Zero no Tsukaima (The Familiar of Zero) Episode 8

Zero no Tsukaima (The Familiar of Zero ) Episode 8

( 鐘 の 音 )

( 才 人 ( さいと ) ) おお やっと 戻って き た

( ルイズ ) ぐ っ … ちょっと 変 な と こ 触ら ない で よ !

き … 気 に す ん な どうせ 平ら な ん だ し

( ルイズ ) ん ん ! ( 才 人 ) それにしても 静か だ な

( ルイズ ) ふ っ ! ( 才 人 ) ど わ あ !

今 は 夏季 休暇 よ

帰省 し たり 旅行 に 行ったり し てる 人 も 多い の よ

ああ 夏 休み ね

ふん っ !

ん ?

( キュ ルケ ) あら ルイズ

( キュ ルケ ) 最近 姿 を 見 なかった から ―

とっくに 帰省 し て た の か と 思った

ちょっと 用事 が あって 出掛け て た だけ よ

あんた たち は 帰省 組 ?

( キュ ルケ ) ああ ん ダーリン ! ( 才 人 ) う わ あ !

せっかく 会 え た って いう のに また しばらく 会 え なく なっちゃ う の

こんな 私 を 許し て ね

ん ん っ … ( 才 人 ) いや いや あ …

私 これ から タバサ の 実家 に 遊び に 行く の

( ルイズ ) タバサ の ?

それ じゃ ダーリン よい 休暇 を

( 御者 ) は っ ! ( 馬 の いななき )

( 才 人 ) アハハ …

よい 旅 を !

( 蹴る 音 ) ( 才 人 ) う お っ ! あ あっ …

何 が “ よい 旅 を ” よ !

♪ ~

~ ♪

何て いう か のどか ね

ねえ タバサ

せっかく 帰省 する ん だ から もう 少し 楽し そう な 顔 し なさい よ

タバサ が 私 と 同じ 留学 生 だ なんて 知ら なかった わ

どう し て 留学 し て き た の ?

私 は ほとんど 厄介 払い み たい な もの だ けど ね

いろいろ トラブル を 起こし て 前 の 学校 を 辞め させ られ て

娘 が ぶらぶら し てる の は 体面 に 関わる と か 言って ―

無理やり 結婚 さ せ られ そう に なって さ

それ が じいさん よ じいさん 冗談 じゃ ない でしょ ?

( 馬 の いななき )

あら ? 何かしら

( 男性 ) この 先 の ラグ ドリアン の 湖 が あふれ ち まい まし て

高台 の 道 に 迂回 ( うかい ) な すって くだせ え ん な

大雨 で も あった の かしら

せっかく ガリア まで あと 少し だって いう のに

( ルイズ ) 洗濯 が 終わったら 部屋 の 掃除 !

ぐずぐず し てる と ご飯 抜き !

う お っ ! へい へい

( ルイズ ) くう …

誰 でも 彼 でも 見境 なし に デレデレ する ん だ から

あっ ! なんで 私 が そんな こと で 腹 立て なく ちゃ なら ない の よ

ああ もう ! いら つ く ー !

ルイズ の 怒鳴り 声 理不尽 な 労働 ああ な のに なぜ だ か ほっと する

( ギー シュ ) 何 を 言う ん だ

それ は 誤解 だ よ ( 才 人 ) ん っ ?

( モンモランシー ) その セリフ は もう 聞き 飽き た わ

いい こと ? ギー シュ

私 は 別 に あなた なんか 何 と も 思って ない の

あなた が どう し て も って 言う から 付き合って あげ てる のに

( ギー シュ ) ああ モンモランシー

と … とにかく 落ち着 い て 僕 の 話 を …

ふん っ ! ( ギー シュ ) あっ ああ …

見 て らっしゃい よ こう なったら …

あっ あら ?

ルイズ は 帰った ん じゃ なかった の ?

いる よ ( ギー シュ ) お 願い だ 待って くれ

つい て こ ない で !

( ギー シュ ) ま … 待って モンモランシー

僕 の 話 を 聞い て おくれ モンモランシー

待って くれ モンモランシー !

あいつ ら も 変わら ねえ よ な

ん っ ?

そう だ !

( マルトー ) どうせ 捨てよ う と 思って 置 い と いたん だ

じゃあ もらって いい の ?

ああ 遠慮 なく 持って っ て くん な 我ら の 剣 !

ああ 遠慮 なく 持って っ て くん な 我ら の 剣 !

( 才 人 ) おお っ

ああ 遠慮 なく 持って っ て くん な 我ら の 剣 !

そ … その 呼び 方 と この 豪快 な リアクション って ―

何とか な ん ねえ の かな

( 才 人 ) よい しょ ん っ しょ っと この 辺 で いい か

( デルフ リンガー ) 貴族 に 手伝って もら えりゃ 魔法 で あっという間 に 運 べ た ろ う に よ

いい ん だ よ 俺 個人 の こと だ から

( デルフ リンガー ) こんな 大釜 で 何 する 気 だ ?

ウフフ 夜 の お楽しみ ( デルフ リンガー ) は あ ?

( キュ ルケ ) これ じゃ 確か に 通 れ ない わ ね

家 が 沈 ん じゃ って る じゃ ない

タバサ の ご 実家 って あと どの くらい な の ?

( タバサ ) もう すぐ

あれ ? 今 の …

やっぱり

( キュ ルケ ) あの 紋章 ガリア 王家 の …

タバサ あなた って も しか して ガリア 王家 の ?

やっぱり

( ペル スラン ) お かえり なさい ませ

お 待ち し て おり まし た シャルロット 様

まず は お 父 様 に ごあいさつ し たい わ

( タバサ ) ここ で 待って て ( キュ ルケ ) あっ うん

( ドア の 開閉 音 )

( 足音 )

( ペル スラン ) 失礼 いたし ます

オルレアン 家 の 執事 を 務め て おり ます ―

ペルス ラン と 申し ます

私 は ゲル マニア の フォン ・ ツェ ルプ ストー

お 世話 に なる わ

シャルロット お 嬢 様 が お 友達 を お 連れ な さ れる など ―

思い も より ませ ん で し た

シャルロット が あの 子 の 本名 な の ね

はっ ?

( ノック )

( タバサ の 母 ) 誰 ?

( タバサ ) ただ今 帰り まし た 母 様

( タバサ の 母 ) 下がり なさい 無礼 者 !

( ペル スラン ) お 嬢 様 は タバサ と 名乗って おいで な の です か

どう し て 偽名 を 使って 留学 し て き た の ?

あの 子 自分 の こと 何 も 話さ ない の よ

留学 は お 嬢 様 の 伯父 で ある 国王 の 仰せ です

伯父 ? やっぱり あの 子 は 王族 だった の ね

シャルロット 様 の お 父上 今 は 亡き オルレアン 公 は ―

現 国王 の 弟 君 で ござい まし た

( キュ ルケ ) そう だった の お 父 様 は お 亡くなり に …

殺さ れ た の です ( キュ ルケ ) えっ ! ?

お 嬢 様 が 心 許す 方 なら 構い ます まい

ツェ ルプ ストー 様 を 信用 し て お 話し し ま しょ う

( タバサ の 母 ) 王家 の 回し 者 め !

わたくし の シャルロット を 夫 の よう に 亡き 者 に する つもり ! ?

オルレアン 公 は 王家 の 次男 で あり ながら ―

長男 の ジョゼフ 様 より も 魔法 の 才 に 秀で ―

何より 人望 と 才能 に あふれ て おいで で し た

5 年 前 王 が 崩御 さ れ た 時 ―

どちら が 王 の 座 に ふさわしい か と いう こと で ―

宮廷 が 真っ二つ に 分かれ て しまった の です

継承 争い … か

( ペル スラン ) そんな 醜い 争い の 中 …

( 刺さる 音 )

( ペル スラン ) オルレアン 公 は 謀 殺 さ れ まし た

あ …

ジョゼフ 様 を 王位 に つけ た 連中 は ―

将来 の 禍根 を 絶 と う と 次に お 嬢 様 を 狙い まし た

あっ …

( ペル スラン ) ある 晩 の こと

奥様 と お 嬢 様 は 晩餐 会 ( ばん さんかい ) に 招か れ まし た

それ に は 心 を 狂わせる 水 魔 法 の 毒 が 仕込ま れ て い まし た

事 は 公 に なり その 貴族 は 断罪 さ れ まし た

奥様 は 自ら を 犠牲 に し て お 嬢 様 を かばった の です

以来 奥様 は …

恐ろし や

“ この 子 が いずれ 王家 を 狙う ” など と …

わたくし たち は 静か に 暮らし たい だけ な の です

( 金属 音 ) ( タバサ の 母 ) 下がり なさい !

誰 に も … 誰 に も 渡す もの です か !

この 子 は … シャルロット は わたくし の 大切 な 娘 です

( タバサ ) また 会い に 参り ます

母 様 ( タバサ の 母 ) ウフッ

( ペル スラン ) タバサ と いう の は ―

奥様 が お 嬢 様 に プレゼント さ れ た 人形 の 名前 な の です

( キュ ルケ ) あっ …

その 日 から ―

快活 で 明るかった シャルロット 様 は 別人 の よう に お なり に なり まし た

まるで 言葉 と 表情 を 自ら 封印 さ れ て しまった よう な

( ペル スラン ) 奥様 の こと が あって ―

表立って お 嬢 様 を 亡き 者 に しよ う と いう や から は ―

表立って お 嬢 様 を 亡き 者 に しよ う と いう や から は ―

( 雷鳴 )

( 雷鳴 )

( 雷鳴 )

い なく なり まし た

( 雷鳴 )

( 雷鳴 )

その 代わり ―

( 雷鳴 )

( 雷鳴 )

王家 は お 嬢 様 の 魔法 の 力 が 強い こと を 理由 に ―

王家 は お 嬢 様 の 魔法 の 力 が 強い こと を 理由 に ―

困難 な 生還 不可能 と いわ れる よう な 仕事 を ―

困難 な 生還 不可能 と いわ れる よう な 仕事 を ―

( 雷鳴 )

( 雷鳴 )

( 雷鳴 )

言い付ける よう に なった の です

言い付ける よう に なった の です

( ドラゴン の 鳴き声 ) ( 雷鳴 )

( 鳴き声 )

( 風 の 音 )

( 鳴き声 )

( ペル スラン ) です が お 嬢 様 は ―

この 理不尽 な 命令 を すべて 完遂 さ せ まし た

ご 自分 と 奥様 の 身 を 守る ため に

( タバサ ) あっ …

( ペル スラン ) 命懸け で

( キュ ルケ ) あの 子 が トリ ステイン に 留学 し た 訳 は ?

( ペル スラン ) 思惑 どおり に いか ぬ 王家 は ―

本来 なら 領地 を 下 賜 ( かし ) さ れ て しかるべき 功績 に も 関わら ず ―

シュヴァリエ の 称号 のみ を 与え 厄介 払い の ごとく 外国 へ と

シュヴァリエ の 称号 のみ を 与え 厄介 払い の ごとく 外国 へ と

( キュ ルケ ) あっ …

シュヴァリエ の 称号 のみ を 与え 厄介 払い の ごとく 外国 へ と

厄介 払い … か

はっ ?

( ドア が 開く 音 )

( キュ ルケ ) もう 遅い じゃ ない タバサ !

とにかく 長旅 の 汗 を 流し たい わ

( 物音 )

でき た わ ウフッ ウフ フフ

( 才 人 ) う おお 生き返る

やっぱり さ 日本 人 は 風呂 だ よ なあ

日本 人 … か

( シエスタ ) あっ ん っ ? 何 だ ろ う

あっ …

えっ ? あ あっ ! ( 才 人 ) ハッ !

( 食器 が 割れる 音 ) ( 才 人 ) えっ ?

シエスタ ( シエスタ ) 才 人 さん ?

ああ いや こ … これ は その …

( シエスタ ) ああ … また やっちゃ っ た 怒ら れ ちゃ う

ああ もう 服 が び し ょび しょ

( 才 人 ) 大丈夫 か ? ( シエスタ ) あっ はい

そこ で 何 を なさって いる ん です か ?

ああ これ ? 俺 の 国 の 風呂

… と 言って も だいぶ 昔 の スタイル だ けど な

あっ お 風呂 … です か ?

う っ … 捨て て あった の を 見つけ て 作って み た ん だ

へえ すてき です ね 私 も 入り たい な

( 才 人 ) じゃ … じゃあ 一緒に 入る ? な あん て

( シエスタ ) いい ん です か ? ( 才 人 ) ん っ えっ ! ?

ちょ … ちょっと ま … まずい よ シエスタ !

誰 も 来 ませ ん し 真っ暗 です から 大丈夫 です よ

( 才 人 ) あの ー シエスタ さん 俺 一応 男 な ん です けど !

才 人 さん は 変 な こと する 人 じゃ ない って ―

分かって ます から

( 才 人 ) そんな 簡単 に 分から れる の も 複雑 な ん です が

( 足音 ) ( モンモランシー ) ウフッ

( ギー シュ ) や あ 待った かい ?

あっ ! あっ う っ ごめん ね 呼び出し たり し て

あまり に も 月 が きれい な もの だ から

服 も 乾か せる し ちょうど よかった です

( 才 人 ) そ … そう

そんなに テレ ない で ください 私 まで 恥ずかしく なっちゃ う

あの こっち 向 い て も いい です よ 暗く て よく 見え ない し

( 笑い声 )

才 人 さん の 国 の お 風呂 って 気持ち いい です

( 才 人 ) ここ の 国 の 風呂 って 蒸し 風呂 だ ろ ?

や っぱ 俺 は こう じゃ ない と ね う ん うん

才 人 さん の 国 って どんな 所 な ん です か ?

( 才 人 ) 俺 の 国 ?

ええ 聞か せ て ください な

そう だ な … 月 が 1 つ で 魔法使い も い なく て ―

その 代わり 大抵 の こと は 電気 で 何でも でき て

それ から …

( シエスタ ) 才 人 さん ! ( 才 人 ) ん っ ?

月 が 1 つ で 魔法使い が い ない なんて ―

村 娘 だ と 思って からかって る ん でしょ ! ?

う わ っ … か … から かって なんか ない よ

君 の 前 で は あの 2 つ の 月 だって 恥ずかしく て 逃げ出し て しまう さ

香水 の モンモランシー

( モンモランシー ) どうせ 誰 に でも 同じ こと 言って る ん でしょ

( ギー シュ ) ンフッ ( モンモランシー ) あっ …

待って その 前 に 乾杯 し ま しょ

( ギー シュ ) ウフッ そう だ ね

( ギー シュ ) あれ ? ( モンモランシー ) は っ !

な … 何 ?

( ギー シュ ) あれ は ルイズ じゃ ない か

( モンモランシー ) えっ ?

( ギー シュ ) こんな 時間 に 何 を し て いる ん だ ?

さあ フウ …

まったく いつ まで ほっ つき 歩 い てる ん だ ろ う

あの バカ 犬

( 才 人 ) 飛行機 って いう の が あって さ それ で 空 飛 べ る ん だ ぜ

( シエスタ ) へえ ウフフ ( 才 人 ) フフフ ハハッ

あっ …

( 才 人 ) いろいろ ある ん だ フフッ ( シエスタ ) へ え そう な ん です か

( シエスタ ) 私 の ひ い お じいちゃん の 話 みたい です ね

( 才 人 ) ひ い お じいちゃん ?

私 が 生まれる 前 に 亡くなっちゃ っ た ん です けど ―

“ 自分 は 遠い 異 世界 の 住人 だ ” と か “ 空 から 落ち て き た ” と か ―

そんな こと ばかり 言って た そう です

異 世界 … 空 から …

シエスタ それ って …

う わ っ !

そろそろ 戻ら ない と

( 才 人 ) そ … そう だ ね

( シエスタ ) ありがとう ござい まし た

とても 楽しかった です お 風呂 も すてき だった し

ウフッ ( 才 人 ) そ … そりゃ よかった

あの でも … ( 才 人 ) ん っ ?

一 番 すてき な の は あなた かも

あっ ! ( シエスタ ) お やすみ なさい

( 足音 ) ( 才 人 ) あっ ああ …

( 才 人 ) のぼせ た かな ?

な … 何 よ あれ は は … 裸 で 密 会 ! ?

使い 魔 の くせ に 使い 魔 の くせ に ふしだら に も 程 が ある じゃ ない !

… って

第 一 なんで 私 が こそこそ 逃げ なく ちゃ いけ ない わけ ?

あー ん もう ! 腹 が 立つ ったら !

ああ 僕 の モンモランシー

慌て ない で 乾杯 が 先 よ ( ギー シュ ) あっ

アハハ

君 の 前 だ と つい 紳士 で ある こと も 忘れ て しまう よ

( モンモランシー ) あっ ! 裸 の 女性 が 空 飛 ん でる !

どこ ! ? どこ どこ ! ? ( モンモランシー ) ウフッ

( ギー シュ ) どこ ! ? どこ どこ どこ ! ? どこ だい ! ?

ねえ どこ ! ? どこ ! ? ( 足音 )

あら ? ルイズ じゃ ない あなた さっき から 何 し てる の ?

ほっと い て よ これ もらう わ よ ( モンモランシー ) は っ !

( モンモランシー ) の … 飲 ん じゃ った

( ルイズ ) ごちそうさま

( モンモランシー ) ヤバッ

たっ だい ま ー

随分 遅かった わ ね

久しぶり に ちゃんと し た 風呂 に 入った もん で ね

長湯 し ちゃ って さ ああ 気持ちよかった

そりゃ あ 気持ちよかった でしょ う ね

ど … どう いう 意味 だ よ

ご 主人 様 の 目 を ごまか せる と 思って …

何 の はな … おい どう し た ん だ ?

顔 が 真っ赤 だ ぞ

顔 なんて どう で も いい の

あ … あれ ? ああ …

( 才 人 ) おい ルイズ 大丈夫 か ?

才 人 才 人 … ( 才 人 ) 何 ?

( ルイズ ) 才 人 ! ( 才 人 ) あっ

ん ん っ ( 才 人 ) は っ ! ?

バカ バカ バカ 才 人 の バカー !

どう し て 私 を ほっと い て あんな 子 と 一緒に いる の よ !

才 人 の バカ バカ !

こ … これ って どう いう 冗談 ?

冗談 なんて ひどい わ 私 が こんなに 大好き な の に

( 泣き声 )

( ノック ) ( 才 人 ) ああ … あっ はい !

( 泣き声 )

あっ あー あ やっぱり ( 才 人 ) やっぱり ?

( 寝息 )

( ペル スラン ) 国王 の 命令 書 です

勅命 ! ?

いつ 頃 取りかから れ ます か ?

明日 の 晩

( ペル スラン ) ご 武運 を お 祈り いたし て おり ます

じゃあ あなた が 帰って き た の は これ の ため ?

( ドア の 開閉 音 ) ( タバサ ) ここ で 待って て

ごめん ね さっき の 人 に 全部 聞い ちゃ った の

だから 私 も ついていく わ

危険 ( キュ ルケ ) だ から 一緒 に 行く の

安請け合い し た けど こりゃ 大 ごと だ わ

( タバサ ) ハア 母 様 … ( キュ ルケ ) あっ

ダメ それ を 飲 ん じゃ ダメ 母 様

( タバサ の 息遣い )

この 微熱 が 温め て 溶かし て あげる

だから 安心 し て お やすみ なさい

シャルロット ( タバサ ) ハア …

♪ ~

~ ♪

( ルイズ ) 私 私 ね 才 人 あなた の こと 大 大 大好き な の !

それなのに どう し て そんな 顔 する の ?

もう バカ バカ バカ 才 人 の バカ !


Zero no Tsukaima (The Familiar of Zero ) Episode 8

( 鐘 の 音 ) かね||おと (son de cloche) (звук дзвоника)

( 才 人 ( さいと ) ) おお やっと 戻って き た さい|じん||||もどって||

( ルイズ ) ぐ っ … ちょっと 変 な と こ 触ら ない で よ ! ||||へん||||さわら|||

き … 気 に す ん な どうせ 平ら な ん だ し |き||||||たいら||||

( ルイズ ) ん ん ! ( 才 人 ) それにしても 静か だ な |||さい|じん||しずか||

( ルイズ ) ふ っ ! ( 才 人 ) ど わ あ ! |||さい|じん|||

今 は 夏季 休暇 よ いま||かき|きゅうか| It's summer vacation right now.

帰省 し たり 旅行 に 行ったり し てる 人 も 多い の よ きせい|||りょこう||おこなったり|||じん||おおい|| A lot of people have gone home or are travelling.

ああ 夏 休み ね |なつ|やすみ| Ah, summer vacation.

ふん っ !

ん ?

( キュ ルケ ) あら ルイズ Oh, Louise.

( キュ ルケ ) 最近 姿 を 見 なかった から ― ||さいきん|すがた||み|| I haven't seen you around recently, so I thought you had already gone home.

とっくに 帰省 し て た の か と 思った |きせい|||||||おもった

ちょっと 用事 が あって 出掛け て た だけ よ |ようじ|||でがけ|||| I was only away on business for a while.

あんた たち は 帰省 組 ? |||きせい|くみ Are you guys heading home?

( キュ ルケ ) ああ ん ダーリン ! ( 才 人 ) う わ あ ! |||||さい|じん||| Ah, Darling!

せっかく 会 え た って いう のに また しばらく 会 え なく なっちゃ う の |かい||||||||かい||||| Finally I get to see you, but I won't be able to see you again for a while.

こんな 私 を 許し て ね |わたくし||ゆるし|| Please forgive me, okay.

ん ん っ … ( 才 人 ) いや いや あ … |||さい|じん|||

私 これ から タバサ の 実家 に 遊び に 行く の わたくし|||||じっか||あそび||いく| I'm going to visit Tabitha's home.

( ルイズ ) タバサ の ? Tabitha's home?

それ じゃ ダーリン よい 休暇 を ||||きゅうか| See you, Darling. Have a nice vacation.

( 御者 ) は っ ! ( 馬 の いななき ) ぎょしゃ|||うま||

( 才 人 ) アハハ … さい|じん|

よい 旅 を ! |たび| Have a nice trip-

( 蹴る 音 ) ( 才 人 ) う お っ ! あ あっ … ける|おと|さい|じん|||||

何 が “ よい 旅 を ” よ ! なん|||たび|| What, "have a nice trip" my ass!

♪ ~

~ ♪

何て いう か のどか ね なんて|||| What can I say... It's very peaceful.

ねえ タバサ Hey, Tabitha.

せっかく 帰省 する ん だ から もう 少し 楽し そう な 顔 し なさい よ |きせい||||||すこし|たのし|||かお||| Since you're going home,

タバサ が 私 と 同じ 留学 生 だ なんて 知ら なかった わ ||わたくし||おなじ|りゅうがく|せい|||しら|| Tabitha, I didn't know you were an exchange student.

どう し て 留学 し て き た の ? |||りゅうがく||||| Why are you studying abroad?

私 は ほとんど 厄介 払い み たい な もの だ けど ね わたくし|||やっかい|はらい||||||| I was basically kicked out of my school.

いろいろ トラブル を 起こし て 前 の 学校 を 辞め させ られ て |とらぶる||おこし||ぜん||がっこう||やめ|さ せ||

娘 が ぶらぶら し てる の は 体面 に 関わる と か 言って ― むすめ|||||||たいめん||かかわる|||いって

無理やり 結婚 さ せ られ そう に なって さ むりやり|けっこん||||||| so I was almost forced into a marriage.

それ が じいさん よ じいさん 冗談 じゃ ない でしょ ? |||||じょうだん||| To an old-old geezer.

( 馬 の いななき ) うま||

あら ? 何かしら |なにかしら Oh, what is it?

( 男性 ) この 先 の ラグ ドリアン の 湖 が あふれ ち まい まし て だんせい||さき|||||こ|||||| Up ahead, the Lagdorian Lake is flooded.

高台 の 道 に 迂回 ( うかい ) な すって くだせ え ん な たかだい||どう||うかい||||||| Take a road higher up if you can.

大雨 で も あった の かしら おおあめ||||| I wonder if there was heavy rain.

せっかく ガリア まで あと 少し だって いう のに ||||すこし||| We're so close to Gallia, too.

( ルイズ ) 洗濯 が 終わったら 部屋 の 掃除 ! |せんたく||おわったら|へや||そうじ Once you've finished the laundry, clean the room!

ぐずぐず し てる と ご飯 抜き ! ||||ごはん|ぬき If you're slow, then no food!

う お っ ! へい へい

( ルイズ ) くう …

誰 でも 彼 でも 見境 なし に デレデレ する ん だ から だれ||かれ||みさかい||||||| He wags his tail at anyone who talks to him.

あっ ! なんで 私 が そんな こと で 腹 立て なく ちゃ なら ない の よ ||わたくし|||||はら|たて||||||

ああ もう ! いら つ く ー ! |||||- Ah god! It's so annoying!

ルイズ の 怒鳴り 声 理不尽 な 労働 ああ な のに なぜ だ か ほっと する ||どなり|こえ|りふじん||ろうどう|||||||| Louise's loud voice and forced labour.

( ギー シュ ) 何 を 言う ん だ ||なん||いう|| What are you saying? You got it all wrong.

それ は 誤解 だ よ ( 才 人 ) ん っ ? ||ごかい|||さい|じん||

( モンモランシー ) その セリフ は もう 聞き 飽き た わ ||せりふ|||きき|あき||

いい こと ? ギー シュ Listen, Guiche. I couldn't care less about you.

私 は 別 に あなた なんか 何 と も 思って ない の わたくし||べつ||||なん|||おもって||

あなた が どう し て も って 言う から 付き合って あげ てる のに |||||||いう||つきあって||| I'm only dating you because you begged me to.

( ギー シュ ) ああ モンモランシー

と … とにかく 落ち着 い て 僕 の 話 を … ||おちつ|||ぼく||はなし|

ふん っ ! ( ギー シュ ) あっ ああ …

見 て らっしゃい よ こう なったら … み||||| Just wait, if you're like that...

あっ あら ?

ルイズ は 帰った ん じゃ なかった の ? ||かえった|||| Didn't Louise go home already?

いる よ ( ギー シュ ) お 願い だ 待って くれ |||||ねがい||まって| She's here.

つい て こ ない で !

( ギー シュ ) ま … 待って モンモランシー |||まって|

僕 の 話 を 聞い て おくれ モンモランシー ぼく||はなし||ききい||| Just listen to what I have to say!

待って くれ モンモランシー ! まって|| Please wait, Montmorency!

あいつ ら も 変わら ねえ よ な |||かわら||| They don't change at all.

ん っ ?

そう だ ! I know!

( マルトー ) どうせ 捨てよ う と 思って 置 い と いたん だ ||すてよ|||おもって|お|||| I was thinking of throwing it away, so I left it outside.

じゃあ もらって いい の ? So can I have it?

ああ 遠慮 なく 持って っ て くん な 我ら の 剣 ! |えんりょ||もって|||||われら||けん Sure, take it away, Our Sword.

ああ 遠慮 なく 持って っ て くん な 我ら の 剣 ! |えんりょ||もって|||||われら||けん

( 才 人 ) おお っ さい|じん||

ああ 遠慮 なく 持って っ て くん な 我ら の 剣 ! |えんりょ||もって|||||われら||けん

そ … その 呼び 方 と この 豪快 な リアクション って ― ||よび|かた|||ごうかい||| Y-You can't do anything about that name and exaggerated reaction?

何とか な ん ねえ の かな なんとか|||||

( 才 人 ) よい しょ ん っ しょ っと この 辺 で いい か さい|じん||||||||ほとり|||

( デルフ リンガー ) 貴族 に 手伝って もら えりゃ 魔法 で あっという間 に 運 べ た ろ う に よ ||きぞく||てつだって|||まほう||あっというま||うん|||||| You should have asked an aristocrat for help.

いい ん だ よ 俺 個人 の こと だ から ||||おれ|こじん|||| It's fine, since it's my stuff.

( デルフ リンガー ) こんな 大釜 で 何 する 気 だ ? |||おおかま||なん||き| What are you up to with this huge pot?

ウフフ 夜 の お楽しみ ( デルフ リンガー ) は あ ? |よ||おたのしみ||||

( キュ ルケ ) これ じゃ 確か に 通 れ ない わ ね ||||たしか||つう|||| We really couldn't have made it through there.

家 が 沈 ん じゃ って る じゃ ない いえ||しず|||||| All those houses are submerged.

タバサ の ご 実家 って あと どの くらい な の ? |||じっか|||||| Tabitha, how much further is your house?

( タバサ ) もう すぐ Very close.

あれ ? 今 の … |いま| Hey, that was...

やっぱり I knew it.

( キュ ルケ ) あの 紋章 ガリア 王家 の … |||もんしょう||おうけ| That was the seal of Gallia's royal family.

タバサ あなた って も しか して ガリア 王家 の ? |||||||おうけ| Tabitha, could it be that you are...

やっぱり I knew it.

( ペル スラン ) お かえり なさい ませ Welcome home. We have been waiting for you.

お 待ち し て おり まし た シャルロット 様 |まち|||||||さま

まず は お 父 様 に ごあいさつ し たい わ |||ちち|さま||||| I'd like to say hello to your father.

( タバサ ) ここ で 待って て ( キュ ルケ ) あっ うん |||まって||||| Wait here.

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

( 足音 ) あしおと

( ペル スラン ) 失礼 いたし ます ||しつれい|| Please excuse me.

オルレアン 家 の 執事 を 務め て おり ます ― |いえ||しつじ||つとめ||| I'm the butler of the Orléans family, Percerin.

ペルス ラン と 申し ます |らん||もうし|

私 は ゲル マニア の フォン ・ ツェ ルプ ストー わたくし|||まにあ||||| I'm Germania's von Zerbst.

お 世話 に なる わ |せわ||| I'm in your care.

シャルロット お 嬢 様 が お 友達 を お 連れ な さ れる など ― ||じょう|さま|||ともだち|||つれ|||| I never would have guessed that Lady Charlotte was bringing her friend home.

思い も より ませ ん で し た おもい|||||||

シャルロット が あの 子 の 本名 な の ね |||こ||ほんみょう||| So, Charlotte is her real name?

はっ ? Huh?

( ノック )

( タバサ の 母 ) 誰 ? ||はは|だれ Who's there?

( タバサ ) ただ今 帰り まし た 母 様 |ただいま|かえり|||はは|さま I have just returned home, Mother.

( タバサ の 母 ) 下がり なさい 無礼 者 ! ||はは|さがり||ぶれい|もの Go away, you insolent girl!

( ペル スラン ) お 嬢 様 は タバサ と 名乗って おいで な の です か |||じょう|さま||||なのって||||| Our Lady calls herself Tabitha now?

どう し て 偽名 を 使って 留学 し て き た の ? |||ぎめい||つかって|りゅうがく||||| Why did she go abroad using an alias?

あの 子 自分 の こと 何 も 話さ ない の よ |こ|じぶん|||なん||はなさ|||

留学 は お 嬢 様 の 伯父 で ある 国王 の 仰せ です りゅうがく|||じょう|さま||おじ|||こくおう||おおせ| Studying abroad was an order from her uncle, the King.

伯父 ? やっぱり あの 子 は 王族 だった の ね おじ|||こ||おうぞく||| Uncle?

シャルロット 様 の お 父上 今 は 亡き オルレアン 公 は ― |さま|||ちちうえ|いま||なき||おおやけ| Lady Charlotte's father, the previous King Orléans,

現 国王 の 弟 君 で ござい まし た げん|こくおう||おとうと|きみ|||| was the current King's younger brother.

( キュ ルケ ) そう だった の お 父 様 は お 亡くなり に … ||||||ちち|さま|||なくなり|

殺さ れ た の です ( キュ ルケ ) えっ ! ? ころさ||||||| He was killed.

お 嬢 様 が 心 許す 方 なら 構い ます まい |じょう|さま||こころ|ゆるす|かた||かまい||

ツェ ルプ ストー 様 を 信用 し て お 話し し ま しょ う |||さま||しんよう||||はなし|||| Miss Zerbst, I'll trust you as well and tell the story.

( タバサ の 母 ) 王家 の 回し 者 め ! ||はは|おうけ||まわし|もの| You were sent by the palace!

わたくし の シャルロット を 夫 の よう に 亡き 者 に する つもり ! ? ||||おっと||||なき|もの||| Do you plan on killing my Charlotte like my husband?!

オルレアン 公 は 王家 の 次男 で あり ながら ― |おおやけ||おうけ||じなん||| Sir Orléans excelled in magic, surpassing his older brother, Joseph.

長男 の ジョゼフ 様 より も 魔法 の 才 に 秀で ― ちょうなん||じょぜふ|さま|||まほう||さい||ひいで

何より 人望 と 才能 に あふれ て おいで で し た なにより|じんぼう||さいのう||||||| Above all else, he was talented and loved by all.

5 年 前 王 が 崩御 さ れ た 時 ― とし|ぜん|おう||ほうぎょ||||じ Five years ago when the King died,

どちら が 王 の 座 に ふさわしい か と いう こと で ― ||おう||ざ||||||| the palace's vote for his successor was evenly divided.

宮廷 が 真っ二つ に 分かれ て しまった の です きゅうてい||まっぷたつ||わかれ||||

継承 争い … か けいしょう|あらそい| A fight over succession, huh.

( ペル スラン ) そんな 醜い 争い の 中 … |||みにくい|あらそい||なか During that gruesome battle...

( 刺さる 音 ) ささる|おと

( ペル スラン ) オルレアン 公 は 謀 殺 さ れ まし た |||おおやけ||はかりごと|ころ|||| ...Sir Orléans was murdered.

あ …

ジョゼフ 様 を 王位 に つけ た 連中 は ― じょぜふ|さま||おうい||||れんちゅう| Those who made Sir Joseph the King...

将来 の 禍根 を 絶 と う と 次に お 嬢 様 を 狙い まし た しょうらい||かこん||た||||つぎに||じょう|さま||ねらい|| ...tried to eliminate any remaining heirs and targeted our Lady...

あっ …

( ペル スラン ) ある 晩 の こと |||ばん|| One night, Ma'am and our Lady were invited to a dinner party.

奥様 と お 嬢 様 は 晩餐 会 ( ばん さんかい ) に 招か れ まし た おくさま|||じょう|さま||ばんさん|かい||||まねか|||

それ に は 心 を 狂わせる 水 魔 法 の 毒 が 仕込ま れ て い まし た |||こころ||くるわせる|すい|ま|ほう||どく||しこま||||| A toxic aqua magic which breaks one's mind had been cast on the water.

事 は 公 に なり その 貴族 は 断罪 さ れ まし た こと||おおやけ||||きぞく||だんざい|||| The case was highly publicised and that aristocrat was condemned.

奥様 は 自ら を 犠牲 に し て お 嬢 様 を かばった の です おくさま||おのずから||ぎせい|||||じょう|さま|||| Ma'am sacrificed herself to protect our Lady.

以来 奥様 は … いらい|おくさま| Ever since, Ma'am has been...

恐ろし や おそろし| How terrifying to even think that my child would aim for the throne.

“ この 子 が いずれ 王家 を 狙う ” など と … |こ|||おうけ||ねらう||

わたくし たち は 静か に 暮らし たい だけ な の です |||しずか||くらし||||| All we want is a quiet life.

( 金属 音 ) ( タバサ の 母 ) 下がり なさい ! きんぞく|おと|||はは|さがり| Get out now!

誰 に も … 誰 に も 渡す もの です か ! だれ|||だれ|||わたす|||

この 子 は … シャルロット は わたくし の 大切 な 娘 です |こ||||||たいせつ||むすめ| This child... Charlotte is my dear daughter.

( タバサ ) また 会い に 参り ます ||あい||まいり| I'll come again,

母 様 ( タバサ の 母 ) ウフッ はは|さま|||はは| Mother.

( ペル スラン ) タバサ と いう の は ― Tabitha is the name of the doll that Ma'am gave to our Lady as a present.

奥様 が お 嬢 様 に プレゼント さ れ た 人形 の 名前 な の です おくさま|||じょう|さま||ぷれぜんと||||にんぎょう||なまえ|||

( キュ ルケ ) あっ …

その 日 から ― |ひ| Since that day, the cheerful Lady Charlotte changed into a different person.

快活 で 明るかった シャルロット 様 は 別人 の よう に お なり に なり まし た かいかつ||あかるかった||さま||べつじん|||||||||

まるで 言葉 と 表情 を 自ら 封印 さ れ て しまった よう な |ことば||ひょうじょう||おのずから|ふういん|||||| It's as if she willingly sealed away her words and expressions.

( ペル スラン ) 奥様 の こと が あって ― ||おくさま|||| After Ma'am's case, the people who tried to kill our Lady disappeared only to attack in other ways.

表立って お 嬢 様 を 亡き 者 に しよ う と いう や から は ― おもてだって||じょう|さま||なき|もの||||||||

表立って お 嬢 様 を 亡き 者 に しよ う と いう や から は ― おもてだって||じょう|さま||なき|もの||||||||

( 雷鳴 ) らいめい

( 雷鳴 ) らいめい

( 雷鳴 ) らいめい

い なく なり まし た

( 雷鳴 ) らいめい Using our Lady's strong innate mana as an excuse,

( 雷鳴 ) らいめい

その 代わり ― |かわり

( 雷鳴 ) らいめい

( 雷鳴 ) らいめい

王家 は お 嬢 様 の 魔法 の 力 が 強い こと を 理由 に ― おうけ|||じょう|さま||まほう||ちから||つよい|||りゆう|

王家 は お 嬢 様 の 魔法 の 力 が 強い こと を 理由 に ― おうけ|||じょう|さま||まほう||ちから||つよい|||りゆう|

困難 な 生還 不可能 と いわ れる よう な 仕事 を ― こんなん||せいかん|ふかのう||||||しごと| they started to assign her jobs so difficult that they were realistically impossible.

困難 な 生還 不可能 と いわ れる よう な 仕事 を ― こんなん||せいかん|ふかのう||||||しごと|

( 雷鳴 ) らいめい

( 雷鳴 ) らいめい

( 雷鳴 ) らいめい

言い付ける よう に なった の です いいつける|||||

言い付ける よう に なった の です いいつける|||||

( ドラゴン の 鳴き声 ) ( 雷鳴 ) ||なきごえ|らいめい

( 鳴き声 ) なきごえ

( 風 の 音 ) かぜ||おと

( 鳴き声 ) なきごえ

( ペル スラン ) です が お 嬢 様 は ― |||||じょう|さま| However, our Lady accomplished all of their unreasonable tasks.

この 理不尽 な 命令 を すべて 完遂 さ せ まし た |りふじん||めいれい|||かんすい||||

ご 自分 と 奥様 の 身 を 守る ため に |じぶん||おくさま||み||まもる|| In order to protect herself and her mother...

( タバサ ) あっ …

( ペル スラン ) 命懸け で ||いのちがけ| ...she risked her own life.

( キュ ルケ ) あの 子 が トリ ステイン に 留学 し た 訳 は ? |||こ||とり|||りゅうがく|||やく| And for what reason was she sent to Tristain?

( ペル スラン ) 思惑 どおり に いか ぬ 王家 は ― ||おもわく|||||おうけ| Since things were not going as planned,

本来 なら 領地 を 下 賜 ( かし ) さ れ て しかるべき 功績 に も 関わら ず ― ほんらい||りょうち||した|たま||||||こうせき|||かかわら| and even though she had done enough to deserve her own territory,

シュヴァリエ の 称号 のみ を 与え 厄介 払い の ごとく 外国 へ と ||しょうごう|||あたえ|やっかい|はらい|||がいこく|| they only gave her the title of Chevalier and then practically kicked her out of the country.

シュヴァリエ の 称号 のみ を 与え 厄介 払い の ごとく 外国 へ と ||しょうごう|||あたえ|やっかい|はらい|||がいこく||

( キュ ルケ ) あっ …

シュヴァリエ の 称号 のみ を 与え 厄介 払い の ごとく 外国 へ と ||しょうごう|||あたえ|やっかい|はらい|||がいこく||

厄介 払い … か やっかい|はらい| "Kicked out", eh?

はっ ?

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

( キュ ルケ ) もう 遅い じゃ ない タバサ ! |||おそい||| Gee, what took you so long, Tabitha?

とにかく 長旅 の 汗 を 流し たい わ |ながたび||あせ||ながし|| Anyway, I'd like to wash away the sweat from the journey.

( 物音 ) ものおと

でき た わ ウフッ ウフ フフ It's finally done.

( 才 人 ) う おお 生き返る さい|じん|||いきかえる

やっぱり さ 日本 人 は 風呂 だ よ なあ ||にっぽん|じん||ふろ||| After all, us Japanese really do need a bath.

日本 人 … か にっぽん|じん| Japanese... right...

( シエスタ ) あっ ん っ ? 何 だ ろ う ||||なん|||

あっ …

えっ ? あ あっ ! ( 才 人 ) ハッ ! |||さい|じん|

( 食器 が 割れる 音 ) ( 才 人 ) えっ ? しょっき||われる|おと|さい|じん|

シエスタ ( シエスタ ) 才 人 さん ? ||さい|じん| Siesta.

ああ いや こ … これ は その … No, this is, um!

( シエスタ ) ああ … また やっちゃ っ た 怒ら れ ちゃ う ||||||いから||| Ah, I've done it again.

ああ もう 服 が び し ょび しょ ||ふく||||| Oh no, my clothes are soaked.

( 才 人 ) 大丈夫 か ? ( シエスタ ) あっ はい さい|じん|だいじょうぶ|||| Are you all right?

そこ で 何 を なさって いる ん です か ? ||なん||||||

ああ これ ? 俺 の 国 の 風呂 ||おれ||くに||ふろ Oh, this?

… と 言って も だいぶ 昔 の スタイル だ けど な |いって|||むかし||すたいる||| Well, it's a really old style one.

あっ お 風呂 … です か ? ||ふろ||

う っ … 捨て て あった の を 見つけ て 作って み た ん だ ||すて|||||みつけ||つくって||||

へえ すてき です ね 私 も 入り たい な ||||わたくし||はいり|| Wow, it's really nice. I'd like to get in too.

( 才 人 ) じゃ … じゃあ 一緒に 入る ? な あん て さい|じん|||いっしょに|はいる||| T-Then, do you want to join me?

( シエスタ ) いい ん です か ? ( 才 人 ) ん っ えっ ! ? |||||さい|じん||| I can?

ちょ … ちょっと ま … まずい よ シエスタ ! W-Wait, y-you can't, Siesta!

誰 も 来 ませ ん し 真っ暗 です から 大丈夫 です よ だれ||らい||||まっくら|||だいじょうぶ||

( 才 人 ) あの ー シエスタ さん 俺 一応 男 な ん です けど ! さい|じん||-|||おれ|いちおう|おとこ|||| Um, Siesta-san. I am a guy too, you know.

才 人 さん は 変 な こと する 人 じゃ ない って ― さい|じん|||へん||||じん||| I know that Saito-san isn't the type of guy who'd do anything strange.

分かって ます から わかって||

( 才 人 ) そんな 簡単 に 分から れる の も 複雑 な ん です が さい|じん||かんたん||わから||||ふくざつ|||| It's sad that you know so well that I'm like that.

( 足音 ) ( モンモランシー ) ウフッ あしおと||

( ギー シュ ) や あ 待った かい ? ||||まった| Hey, have you waited long?

あっ ! あっ う っ ごめん ね 呼び出し たり し て ||||||よびだし|||

あまり に も 月 が きれい な もの だ から |||つき|||||| Since the moons were so beautiful...

服 も 乾か せる し ちょうど よかった です ふく||かわか||||| I can dry the clothes too, so it was perfect timing.

( 才 人 ) そ … そう さい|じん|| R-Really...

そんなに テレ ない で ください 私 まで 恥ずかしく なっちゃ う |||||わたくし||はずかしく|| Please don't be so embarrassed.

あの こっち 向 い て も いい です よ 暗く て よく 見え ない し ||むかい|||||||くらく|||みえ|| Um, you can look this way.

( 笑い声 ) わらいごえ

才 人 さん の 国 の お 風呂 って 気持ち いい です さい|じん|||くに|||ふろ||きもち|| Saito-san's country's bath feels so good.

( 才 人 ) ここ の 国 の 風呂 って 蒸し 風呂 だ ろ ? さい|じん|||くに||ふろ||むし|ふろ|| This country's bath is just a sauna, right?

や っぱ 俺 は こう じゃ ない と ね う ん うん ||おれ||||||||| I have to have this.

才 人 さん の 国 って どんな 所 な ん です か ? さい|じん|||くに|||しょ|||| Saito-san, what's your country like?

( 才 人 ) 俺 の 国 ? さい|じん|おれ||くに My country?

ええ 聞か せ て ください な |きか|||| Yes, I really want to know.

そう だ な … 月 が 1 つ で 魔法使い も い なく て ― |||つき||||まほうつかい|||| Let's see... There's only one moon, and there are no mages.

その 代わり 大抵 の こと は 電気 で 何でも でき て |かわり|たいてい||||でんき||なんでも|| But instead, most stuff can be accomplished with electricity, and...

それ から …

( シエスタ ) 才 人 さん ! ( 才 人 ) ん っ ? |さい|じん||さい|じん|| Saito-san!

月 が 1 つ で 魔法使い が い ない なんて ― つき||||まほうつかい|||| One moon and no mages?

村 娘 だ と 思って からかって る ん でしょ ! ? むら|むすめ|||おもって|||| You're making fun of me, thinking I'm from out in the hills, aren't you?!

う わ っ … か … から かって なんか ない よ

君 の 前 で は あの 2 つ の 月 だって 恥ずかしく て 逃げ出し て しまう さ きみ||ぜん||||||つき||はずかしく||にげだし||| In front of you, even those two moons will be ashamed and run away.

香水 の モンモランシー こうすい|| The Perfume Montmorency.

( モンモランシー ) どうせ 誰 に でも 同じ こと 言って る ん でしょ ||だれ|||おなじ||いって||| I'm sure you say the same thing to everyone.

( ギー シュ ) ンフッ ( モンモランシー ) あっ …

待って その 前 に 乾杯 し ま しょ まって||ぜん||かんぱい||| Wait, before that, let's toast.

( ギー シュ ) ウフッ そう だ ね

( ギー シュ ) あれ ? ( モンモランシー ) は っ ! Hey.

な … 何 ? |なん W-What?

( ギー シュ ) あれ は ルイズ じゃ ない か That's Louise, right?

( モンモランシー ) えっ ?

( ギー シュ ) こんな 時間 に 何 を し て いる ん だ ? |||じかん||なん|||||| What could she be doing this late?

さあ フウ … Who knows.

まったく いつ まで ほっ つき 歩 い てる ん だ ろ う |||||ふ|||||| Really, how much time is he going to take, that stupid dog.

あの バカ 犬 |ばか|いぬ

( 才 人 ) 飛行機 って いう の が あって さ それ で 空 飛 べ る ん だ ぜ さい|じん|ひこうき|||||||||から|と||||| There's a thing called an "aeroplane", and we fly on that.

( シエスタ ) へえ ウフフ ( 才 人 ) フフフ ハハッ |||さい|じん||

あっ …

( 才 人 ) いろいろ ある ん だ フフッ ( シエスタ ) へ え そう な ん です か さい|じん||||||||||||| Things like that.

( シエスタ ) 私 の ひ い お じいちゃん の 話 みたい です ね |わたくし|||||||はなし||| It sounds like my great-grandfather's story.

( 才 人 ) ひ い お じいちゃん ? さい|じん|||| Great-grandfather?

私 が 生まれる 前 に 亡くなっちゃ っ た ん です けど ― わたくし||うまれる|ぜん||なくなっちゃ||||| He passed away before I was born,

“ 自分 は 遠い 異 世界 の 住人 だ ” と か “ 空 から 落ち て き た ” と か ― じぶん||とおい|い|せかい||じゅうにん||||から||おち||||| but I was told that he always said he was from another world,

そんな こと ばかり 言って た そう です |||いって||| and that he fell from the sky.

異 世界 … 空 から … い|せかい|から| "Another world"... "Fell from the sky".

シエスタ それ って … Siesta, is that...

う わ っ !

そろそろ 戻ら ない と |もどら|| I should really get back.

( 才 人 ) そ … そう だ ね さい|じん|||| R-Right...

( シエスタ ) ありがとう ござい まし た Thank you very much.

とても 楽しかった です お 風呂 も すてき だった し |たのしかった|||ふろ|||| It was very enjoyable.

ウフッ ( 才 人 ) そ … そりゃ よかった |さい|じん|||

あの でも … ( 才 人 ) ん っ ? ||さい|じん|| Um... but...

一 番 すてき な の は あなた かも ひと|ばん|||||| The nicest thing was...

あっ ! ( シエスタ ) お やすみ なさい

( 足音 ) ( 才 人 ) あっ ああ … あしおと|さい|じん||

( 才 人 ) のぼせ た かな ? さい|じん|||

な … 何 よ あれ は は … 裸 で 密 会 ! ? |なん|||||はだか||みつ|かい

使い 魔 の くせ に 使い 魔 の くせ に ふしだら に も 程 が ある じゃ ない ! つかい|ま||||つかい|ま|||||||ほど|||| He's a familiar and yet, and yet...

… って Wait, why do I have to sneak away in the dark?

第 一 なんで 私 が こそこそ 逃げ なく ちゃ いけ ない わけ ? だい|ひと||わたくし|||にげ|||||

あー ん もう ! 腹 が 立つ ったら ! |||はら||たつ| Argh, this is so annoying!

ああ 僕 の モンモランシー |ぼく|| Ah, my Montmorency.

慌て ない で 乾杯 が 先 よ ( ギー シュ ) あっ あわて|||かんぱい||さき|||| Don't be so hasty.

アハハ

君 の 前 だ と つい 紳士 で ある こと も 忘れ て しまう よ きみ||ぜん||||しんし|||||わすれ||| In front of you, I tend to forget myself as a gentleman.

( モンモランシー ) あっ ! 裸 の 女性 が 空 飛 ん でる ! ||はだか||じょせい||から|と|| Hey, it's a flying naked woman!

どこ ! ? どこ どこ ! ? ( モンモランシー ) ウフッ Where?

( ギー シュ ) どこ ! ? どこ どこ どこ ! ? どこ だい ! ? Where? Where, where, where?

ねえ どこ ! ? どこ ! ? ( 足音 ) |||あしおと

あら ? ルイズ じゃ ない あなた さっき から 何 し てる の ? |||||||なん||| Hey, Louise.

ほっと い て よ これ もらう わ よ ( モンモランシー ) は っ ! Leave me alone.

( モンモランシー ) の … 飲 ん じゃ った ||いん||| S-She drank it.

( ルイズ ) ごちそうさま Thanks a lot.

( モンモランシー ) ヤバッ

たっ だい ま ー |||- I'm back.

随分 遅かった わ ね ずいぶん|おそかった|| You sure took your time.

久しぶり に ちゃんと し た 風呂 に 入った もん で ね ひさしぶり|||||ふろ||はいった||| It's been a while since my last proper bath, so I ended up soaking for a while.

長湯 し ちゃ って さ ああ 気持ちよかった ながゆ||||||きもちよかった

そりゃ あ 気持ちよかった でしょ う ね ||きもちよかった||| I'm sure it felt good, didn't it?

ど … どう いう 意味 だ よ |||いみ|| What do you mean?

ご 主人 様 の 目 を ごまか せる と 思って … |あるじ|さま||め|||||おもって You think you can fool your master's eyes...

何 の はな … おい どう し た ん だ ? なん|||||||| What are you talking about?

顔 が 真っ赤 だ ぞ かお||まっか|| Your face is all red.

顔 なんて どう で も いい の かお|||||| I don't care about face.

あ … あれ ? ああ …

( 才 人 ) おい ルイズ 大丈夫 か ? さい|じん|||だいじょうぶ| Hey, Louise, are you all right?

才 人 才 人 … ( 才 人 ) 何 ? さい|じん|さい|じん|さい|じん|なん Saito... Saito...

( ルイズ ) 才 人 ! ( 才 人 ) あっ |さい|じん|さい|じん|

ん ん っ ( 才 人 ) は っ ! ? |||さい|じん||

バカ バカ バカ 才 人 の バカー ! ばか|ばか|ばか|さい|じん|| Idiot, idiot, idiot! Saito, you idiot!

どう し て 私 を ほっと い て あんな 子 と 一緒に いる の よ ! |||わたくし||||||こ||いっしょに||| Why did you leave me alone to spend time with her?

才 人 の バカ バカ ! さい|じん||ばか|ばか You big idiot! Idiot!

こ … これ って どう いう 冗談 ? |||||じょうだん W-What kind of a joke is this?

冗談 なんて ひどい わ 私 が こんなに 大好き な の に じょうだん||||わたくし|||だいすき||| It's not a joke, you're so cruel to say I'm joking when I love you so much.

( 泣き声 ) なきごえ

( ノック ) ( 才 人 ) ああ … あっ はい ! |さい|じん|||

( 泣き声 ) なきごえ

あっ あー あ やっぱり ( 才 人 ) やっぱり ? ||||さい|じん|

( 寝息 ) ねいき

( ペル スラン ) 国王 の 命令 書 です ||こくおう||めいれい|しょ| It's an order from the King.

勅命 ! ? ちょくいのち A direct order?

いつ 頃 取りかから れ ます か ? |ころ|とりかから||| When will you get to it?

明日 の 晩 あした||ばん Tomorrow night.

( ペル スラン ) ご 武運 を お 祈り いたし て おり ます |||ぶうん|||いのり|||| I'll be wishing you the best of luck.

じゃあ あなた が 帰って き た の は これ の ため ? |||かえって||||||| So, you came home just for this?

( ドア の 開閉 音 ) ( タバサ ) ここ で 待って て どあ||かいへい|おと||||まって|

ごめん ね さっき の 人 に 全部 聞い ちゃ った の ||||じん||ぜんぶ|ききい||| I'm sorry, I heard everything from him.

だから 私 も ついていく わ |わたくし||| So I'll go with you.

危険 ( キュ ルケ ) だ から 一緒 に 行く の きけん|||||いっしょ||いく| Dangerous.

安請け合い し た けど こりゃ 大 ごと だ わ やすうけあい|||||だい||| I said I would go, but this is a big deal.

( タバサ ) ハア 母 様 … ( キュ ルケ ) あっ ||はは|さま|||

ダメ それ を 飲 ん じゃ ダメ 母 様 だめ|||いん|||だめ|はは|さま

( タバサ の 息遣い ) ||いきづかい Mother!

この 微熱 が 温め て 溶かし て あげる |びねつ||あたため||とかし|| This feveret will warm you and melt away your fears.

だから 安心 し て お やすみ なさい |あんしん||||| So don't worry and go to sleep.

シャルロット ( タバサ ) ハア … Charlotte.

♪ ~

~ ♪

( ルイズ ) 私 私 ね 才 人 あなた の こと 大 大 大好き な の ! |わたくし|わたくし||さい|じん||||だい|だい|だいすき||

それなのに どう し て そんな 顔 する の ? |||||かお|| Yet why are you looking at me like that?

もう バカ バカ バカ 才 人 の バカ ! |ばか|ばか|ばか|さい|じん||ばか Really, you idiot, idiot, idiot! Saito, you idiot!