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HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター), Hunter x Hunter (2011) Episode 128

Hunter x Hunter (2011) Episode 128

ネテロ は 自身 の 心臓 が 停止 する と 同時に 発動 する 爆弾

「 ミニチュア ローズ 」 に よって 王 と 共に 爆死 し た

王 息 が ある だが チクショ 早く し ない と 王 が

間に合わ ねえ

とても ピトー まで は 王 が 持た ねえ よ

大丈夫 私 が 王 を 救う

どう やって

私 を 召し上がって いただく

それ だけ の こと

さ ぁ 私 の 細胞 達 よ

隅々 まで 行きわたり 王 を 癒 やせ

王 王 いかが です か ご 気分 は え も 言え ぬ 美味

楽園 の 空気 を 吸う が ごとく

力 が 見る見る 満ち て 来る の が 分かる

まさに 妖精 の ミスト

なんと

なんと もったいない お 言葉

それ は よろしゅう ござい まし た

存分 に お 召し上がり ください ませ

たっぷり と 用意 し て あり ます

たまら ぬ

この 味 を 知って しまって は

もう 他の もの は

食え ぬ で は ない か

王 王 王 王

もう これ 以上 私 を

喜び の 天空 へ と いざ なう の は お やめ ください

もう

王 それ で は こちら も ご 賞味 ください

細胞 を 液体 に 変え て

考え た な ユピー

なんと 力強く 濃厚 な

天 界 から 降り 落ち た と しか 思え ぬ

まさに 天使 の 滴

王 優劣 つける こと かなわ ぬ 故 共に 極上 の 一 品 と 断ずる に

迷い の 余地 は 皆無

足り ぬ もっと だ

両方 と も

ありったけ 持って まいれ

はい

わが 王

喜んで

この上 ない 至高

極上 の 喜び

これ は 何 だ

この 気持ち は

これ から は 余 を

「 メル エム 」 と 呼ぶ が いい

それ こそ 母 より 賜り し 余 の 名前

そう か

これ こそ が

無償 の 愛

絶対 的 存在 の 死 と 再生 に 際 し

さらに 自身 を 王 と 共有 する こと に よって

プフ と ユピー が 到達 し た の は

種 の 頂点 女王 の 域

明らか に 力 が 増し て いる

以前 の 王 より 明らか に

我々 の 肉体 が お 役 に 立った の だ

そして 王 の 一部 に

何という 光栄 何という 至福

王 の 鼓動 王 の 体温

王 の 意識 まで 共有 し て いる か の よ う

しかし

だからこそ 分かる

王 は 今

困惑 なさって いる

王 メ … メル エム 様 お 加減 は いかが で ござい ます か

一 度 宮殿 に 戻ら れ た ほう が

先ほど の 料理 も お 望み と あれ ば まだ ござい ます

あと 数 分 で 私 の 分 身 も ここ に 来る

料理

そう か

あの 味 は 現実 か

まばゆい 光 の 中 で

何者 か が 余 の 名前 を 呼 ん だ

「 メル エム 」 と

それ が 夢 か 現実 か 判然 と せ ぬ

なぜ

余 が ここ に いる の か

思い出せ ぬ

メル エム 様

ご 記憶 が

気分 は 悪く ない

いや むしろ 全身 に 力 が みなぎって いる

頭 だけ が かすみ が かって

お 主 達 その なり は どう し た

我々 の 分身 を 偵察 に 出し て おり ます

敵 の 残党 を 捜し出し 始末 する ため

たとえ 余 を おもんぱかって の こと だ と して も

余 に 対 する 偽り は 背信 と 心得よ

もう 二 度 は 言わ ぬ ぞ

余 は 食った の だ な

お 主 達 を

我々 が 差し出し た の で ござい ます

差し出がましい まね と は 知り つつ 全て 我々 の 一存

何 が あった 説明 いたせ

その ため に は いささか の 確認 が 必要 に ござい ます

私 と ユピー の もともと の 姿 は 覚え て おい で の ご 様子

ならば 我々 が 初めて 王 に お 仕え し た 日 の こと は

分から ぬ

お 主 達 が 護衛 軍 プフ と ユピー で ある こと は

見 た 瞬間 に 認識 でき た

いや 正確 に は 思い出し た と いう べき か

だが 前後 の 経緯 と なる と 記憶 が ない

メル エム 様

恐らく 爆発 の 衝撃 に よる

一時的 な 記憶 障害 で ござい ま しょ う

爆発

はい

王 は 自ら 敵 と 1 対 1 の 決闘 に 臨み

ここ へ 来 まし た

しかし 卑劣 な 人間 ども は

強力 な 爆弾 と いう 汚い 手段 でも って

王 の 誠意 に 裏切り で 応え た の です

1 対 1

そう 余 は

1 対 1 で 戦って い た

王 の 生命 力 運命 力 を もって すれ ば

人間 ごとき の 兵器 で 致命 傷 を 受ける 道理 は ござい ませ ん

しかし あまり に 痛ましい お 姿 を 見る に 堪え ず

叱責 を 受ける の は 承知 の 上

微力 ながら 回復 の 一助 と なった 次第

もともと 我々 の 体 は 余す 所 なく

王 ご 自身 が 所有 さ れる もの

我々 は 王 に お返し し た だけ の こと で ござい ます

宮殿 へ 戻り ま しょ う

それ が 記憶 回復 の 早道 に ござい ます

これ は

千 載 一 遇 の チャンス

ひと 足先 に 宮殿 へ 戻り

あれ を 始末 する

今 なら ば 王 に あれ の 記憶 は ない

今 なら ば あれ の 存在 を 消し て しまえ ば

思い出す 機会 も なくなる 理屈

やる こと は

ピトー の 説得

邪魔 な 人間 ども の 排除

いや まず

何より も

あれ の 息の根 を 止める

殺 って しまえ ば 後 は どう と でも なる の です

王 が これ から 宮殿 に 向かう と して

全力 で 走って も 20 分 は かかる

殺 る だけ なら ば じゅうぶん の 時間 差

生まれ た 時 から 我が身 の 一部 だった か の よう な 自然 さ

すぐ に でも 飛べ る

宮殿 は どっち だ

北 です 今 の 王 なら ば 急げ ば 15 分 ほど で 着き ま しょ う

ある

余 の 欲 する 答え が 宮殿 に ある

速い もたもた し て たら 追い付か れる

15 分 いや この スピード なら

5 分 で 着 い て しまう

猶予 は 長く て 2 3 分

急げ 私 の 分 身

これ は 賭け だ

宮殿 の 前 に 整然 と 並ぶ 数 百万 の 人 の 群れ を 見 れ ば

王 は きっと 思い出し て くださる

生物 統一 こそ 唯一無二 の 目的 だ と

あの 小 娘 さえ 目 に 入ら なけ れ ば

護衛 軍 と して

女王 の 意志 を 継ぐ 者 と して

消去 する 下 賤 な ヒト の 娘 など

い ない

どこ へ

「 ハコ ワレ 」

あんた は 既に この 目 で 見て いる

繭 に なる 前 に

どこ に い て も 私 に は 手 に 取る よう に 見える

何 だ 今 私 の 分 身 を 攻撃 し た もの は

突然 何 の 気配 も なく

プフ 何 だ それ は

分かり ませ ん

私 の 分 身 が 敵 の 残党 に 反撃 さ れ た 結果 の よう です

急ぐ ぞ

王 は

王 は 生き て い た

朝 を むさぼり

夜 を 吐き出し

いかん と する 我 が 性

湧き出す この 感情 は

白 か 黒 か

目指す 未来 と

置いて け ぼ り に し て き た 過去

ねじれ ながら ぐるぐる と 繋がって いる

過ぎ ゆく 螺旋 に 目 を 細め て

不思議 な 夢 から

身 を 乗り出し た

表裏 一体 指 で 弾く コイン が 空 に 舞う

僕 は いったい どっち の 結末 願う

表裏 一体 光 輝く ほど 僕 が ある だけ

ならば どこ へ と 向かって ゆく

重なった 二 つ の 未来

次回 「 ヒョウ テキ × ト × モク テキ 」

ねえ 何 々 的 な って いう じゃ ない

いう の

そう する と さ 標的 的 な 目的 的 な に なる の

それ は …

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Hunter x Hunter (2011) Episode 128 hunter||hunter|episode Hunter x Hunter (2011) Episode 128

ネテロ は 自身 の 心臓 が 停止 する と 同時に 発動 する 爆弾 ||じしん||しんぞう||ていし|||どうじに|はつどう||ばくだん

「 ミニチュア ローズ 」 に よって 王 と 共に 爆死 し た みにちゅあ||||おう||ともに|ばくし||

王 息 が ある おう|いき|| He's breathing! だが チクショ 早く し ない と 王 が ||はやく||||おう| But damn it...

間に合わ ねえ まにあわ|

とても ピトー まで は 王 が 持た ねえ よ ||||おう||もた|| And there isn't time to take him to Pitou!

大丈夫 私 が 王 を 救う だいじょうぶ|わたくし||おう||すくう It will be fine...

どう やって How?

私 を 召し上がって いただく わたくし||めしあがって| I will feed myself to him...

それ だけ の こと That's all there is to it.

さ ぁ 私 の 細胞 達 よ ||わたくし||さいぼう|さとる| Come, my cells!

隅々 まで 行きわたり 王 を 癒 やせ すみずみ||ゆきわたり|おう||いや| Diffuse throughout the King and heal him!

王 王 いかが です か ご 気分 は おう|おう|||||きぶん| Your Majesty... え も 言え ぬ 美味 ||いえ||びみ This exquisite taste...

楽園 の 空気 を 吸う が ごとく らくえん||くうき||すう|| I feel as though I am breathing the air of paradise.

力 が 見る見る 満ち て 来る の が 分かる ちから||みるみる|みち||くる|||わかる My strength is returning...

まさに 妖精 の ミスト |ようせい||

なんと I am...

なんと もったいない お 言葉 |||ことば I am not worthy of such praise!

それ は よろしゅう ござい まし た I am happy to hear that.

存分 に お 召し上がり ください ませ ぞんぶん|||めしあがり|| plenty||||| Please feast to your heart's content.

たっぷり と 用意 し て あり ます ||ようい|||| There is plenty here.

たまら ぬ I crave it...

この 味 を 知って しまって は |あじ||しって|| Now that I have experienced this taste,

もう 他の もの は |たの|| I cannot eat anything else...

食え ぬ で は ない か くえ|||||

王 王 王 王 おう|おう|おう|おう Your Majesty...

もう これ 以上 私 を ||いじょう|わたくし| Please stop taking me to the heights of heaven's bliss with your praise!

喜び の 天空 へ と いざ なう の は お やめ ください よろこび||てんくう|||||||||

もう No more!

王 それ で は こちら も ご 賞味 ください おう|||||||しょうみ| Your Majesty!

細胞 を 液体 に 変え て さいぼう||えきたい||かえ| He's liquefying his cells.

考え た な ユピー かんがえ||| You thought this through, Youpi.

なんと 力強く 濃厚 な |ちからづよく|のうこう| It's so powerful and rich...

天 界 から 降り 落ち た と しか 思え ぬ てん|かい||ふり|おち||||おもえ| Surely, this comes from the heavens.

まさに 天使 の 滴 |てんし||しずく Drops of angels themselves...

王 優劣 つける こと かなわ ぬ 故 おう|ゆうれつ|||||こ There is no way to compare the two. 共に 極上 の 一 品 と 断ずる に ともに|ごくじょう||ひと|しな||だんずる| All I can say is that I have never

迷い の 余地 は 皆無 まよい||よち||かいむ

足り ぬ もっと だ たり||| Not enough...

両方 と も りょうほう|| Bring me as much as you can of both...

ありったけ 持って まいれ |もって|

はい Yes!

わが 王 |おう My King!

喜んで よろこんで With pleasure!

この上 ない 至高 このうえ||しこう Supreme bliss...

極上 の 喜び ごくじょう||よろこび Unparalleled joy.

これ は 何 だ ||なん| What is this?

この 気持ち は |きもち| What is this feeling?

これ から は 余 を |||よ| From now on, call me Meruem...

「 メル エム 」 と 呼ぶ が いい |||よぶ||

それ こそ 母 より 賜り し 余 の 名前 ||はは||たまわり||よ||なまえ That is the name my mother gave me.

そう か I see...

これ こそ が So this is...

無償 の 愛 むしょう||あい ...unconditional love!

絶対 的 存在 の 死 と 再生 に 際 し ぜったい|てき|そんざい||し||さいせい||さい| Having witnessed an absolute being's death and rebirth,

さらに 自身 を 王 と 共有 する こと に よって |じしん||おう||きょうゆう|||| and having shared their own beings with the King,

プフ と ユピー が 到達 し た の は ||||とうたつ|||| Pouf and Youpi had at last reached

種 の 頂点 女王 の 域 しゅ||ちょうてん|じょおう||いき the pinnacle of their species... The level of Queen.

明らか に 力 が 増し て いる あきらか||ちから||まし||

以前 の 王 より 明らか に いぜん||おう||あきらか| He's even stronger now!

我々 の 肉体 が お 役 に 立った の だ われわれ||にくたい|||やく||たった|| Our bodies have helped the King...

そして 王 の 一部 に |おう||いちぶ| And become part of him.

何という 光栄 何という 至福 なんという|こうえい|なんという|しふく What an honor... What bliss!

王 の 鼓動 王 の 体温 おう||こどう|おう||たいおん The King's heartbeat! The King's warmth!

王 の 意識 まで 共有 し て いる か の よ う おう||いしき||きょうゆう||||||| We even share the King's thoughts!

しかし However...

だからこそ 分かる |わかる That is why we know...

王 は 今 おう||いま

困惑 なさって いる こんわく|| ...confused.

王 メ … メル エム 様 おう||||さま M-Meruem-sama... お 加減 は いかが で ござい ます か |かげん|||||| How do you feel?

一 度 宮殿 に 戻ら れ た ほう が ひと|たび|きゅうでん||もどら||||

先ほど の 料理 も お 望み と あれ ば まだ ござい ます さきほど||りょうり|||のぞみ|||||| If you wish for more of that food, we can provide it.

あと 数 分 で 私 の 分 身 も ここ に 来る |すう|ぶん||わたくし||ぶん|み||||くる In a few minutes, my clones will arrive.

料理 りょうり Food...

そう か Ah...

あの 味 は 現実 か |あじ||げんじつ|

まばゆい 光 の 中 で |ひかり||なか| As I wandered through the light, I heard someone call my name.

何者 か が 余 の 名前 を 呼 ん だ なにもの|||よ||なまえ||よ||

「 メル エム 」 と Calling, "Meruem."

それ が 夢 か 現実 か 判然 と せ ぬ ||ゆめ||げんじつ||はんぜん||| I do not know if that was a dream or reality.

なぜ I cannot remember why

余 が ここ に いる の か よ||||||

思い出せ ぬ おもいだせ| I am here.

メル エム 様 ||さま Meruem-sama...

ご 記憶 が |きおく| You've lost your memory?

気分 は 悪く ない きぶん||わるく| I feel fine.

いや むしろ 全身 に 力 が みなぎって いる ||ぜんしん||ちから||| In fact, I am brimming with energy.

頭 だけ が かすみ が かって あたま||||| But my mind is hazy...

お 主 達 その なり は どう し た |おも|さとる|||||| Why have your appearances changed?

我々 の 分身 を 偵察 に 出し て おり ます われわれ||ぶんしん||ていさつ||だし||| We sent our clones to scout the area.

敵 の 残党 を 捜し出し 始末 する ため てき||ざんとう||さがしだし|しまつ|| They are searching for remaining enemies to dispose of—

たとえ 余 を おもんぱかって の こと だ と して も |よ|||||||| You may have my best interests in mind.

余 に 対 する 偽り は 背信 と 心得よ よ||たい||いつわり||はいしん||こころえよ But when you lie to me, you betray me.

もう 二 度 は 言わ ぬ ぞ |ふた|たび||いわ|| You will not get a second chance.

余 は 食った の だ な よ||くった||| So, I was eating you.

お 主 達 を |おも|さとる|

我々 が 差し出し た の で ござい ます われわれ||さしだし||||| We offered ourselves to you!

差し出がましい まね と は 知り つつ 全て 我々 の 一存 さしでがましい||||しり||すべて|われわれ||いちぞん

何 が あった 説明 いたせ なん|||せつめい| What happened? Give me an explanation.

その ため に は いささか の 確認 が 必要 に ござい ます ||||||かくにん||ひつよう||| Before we can do that, I must ask you one question.

私 と ユピー の もともと の 姿 は 覚え て おい で の ご 様子 わたくし||||||すがた||おぼえ||||||ようす It appears that you recall our former appearances.

ならば 我々 が 初めて 王 に お 仕え し た 日 の こと は |われわれ||はじめて|おう|||つかえ|||ひ||| Do you remember the day we first began serving you?

分から ぬ わから|

お 主 達 が 護衛 軍 プフ と ユピー で ある こと は |おも|さとる||ごえい|ぐん||||||| I recognized that you were my Royal Guards Pouf and Youpi

見 た 瞬間 に 認識 でき た み||しゅんかん||にんしき|| the moment I saw you.

いや 正確 に は 思い出し た と いう べき か |せいかく|||おもいだし||||| No, I should say I remembered that you were.

だが 前後 の 経緯 と なる と 記憶 が ない |ぜんご||けいい||||きおく|| However, I cannot recall anything about how that came to be.

メル エム 様 ||さま Meruem-sama...

恐らく 爆発 の 衝撃 に よる おそらく|ばくはつ||しょうげき|| I believe you are suffering from temporary memory loss due to the explosion.

一時的 な 記憶 障害 で ござい ま しょ う いちじてき||きおく|しょうがい|||||

爆発 ばくはつ Explosion?

はい

王 は 自ら 敵 と 1 対 1 の 決闘 に 臨み おう||おのずから|てき||たい||けっとう||のぞみ You came here to engage in a duel with the enemy.

ここ へ 来 まし た ||らい||

しかし 卑劣 な 人間 ども は |ひれつ||にんげん|| However, the cowardly human

強力 な 爆弾 と いう 汚い 手段 でも って きょうりょく||ばくだん|||きたない|しゅだん|| resorted to the underhanded trick of using a powerful bomb,

王 の 誠意 に 裏切り で 応え た の です おう||せいい||うらぎり||こたえ||| betraying your honorable intentions!

1 対 1 たい A duel...

そう 余 は |よ|

1 対 1 で 戦って い た たい||たたかって|| fighting a duel.

王 の 生命 力 運命 力 を もって すれ ば おう||せいめい|ちから|うんめい|ちから||||

人間 ごとき の 兵器 で 致命 傷 を 受ける 道理 は ござい ませ ん にんげん|||へいき||ちめい|きず||うける|どうり|||| a mere human weapon could never deal a lethal blow.

しかし あまり に 痛ましい お 姿 を 見る に 堪え ず |||いたましい||すがた||みる||こらえ| |||painful||||||| However, we could not bear to see you in that state.

叱責 を 受ける の は 承知 の 上 しっせき||うける|||しょうち||うえ So we did what we could to speed your recovery,

微力 ながら 回復 の 一助 と なった 次第 びりょく||かいふく||いちじょ|||しだい knowing full well that we might be punished.

もともと 我々 の 体 は 余す 所 なく |われわれ||からだ||あます|しょ| Our bodies have always been yours.

王 ご 自身 が 所有 さ れる もの おう||じしん||しょゆう|||

我々 は 王 に お返し し た だけ の こと で ござい ます われわれ||おう||おかえし|||||||| We were simply returning them to you.

宮殿 へ 戻り ま しょ う きゅうでん||もどり||| Let's return to the palace!

それ が 記憶 回復 の 早道 に ござい ます ||きおく|かいふく||はやみち||| That will be the fastest way for you to regain your memory!

これ は This is

千 載 一 遇 の チャンス せん|の|ひと|ぐう||ちゃんす my perfect

ひと 足先 に 宮殿 へ 戻り |あしさき||きゅうでん||もどり If I return to the palace first,

あれ を 始末 する ||しまつ| I can dispose of her!

今 なら ば 王 に あれ の 記憶 は ない いま|||おう||||きおく|| At the moment, the King does not remember her.

今 なら ば あれ の 存在 を 消し て しまえ ば いま|||||そんざい||けし|||

思い出す 機会 も なくなる 理屈 おもいだす|きかい|||りくつ he will never have the chance to remember her!

やる こと は This will require...

ピトー の 説得 ||せっとく

邪魔 な 人間 ども の 排除 じゃま||にんげん|||はいじょ Getting rid of that meddling human?

いや まず No...

何より も なにより|

あれ の 息の根 を 止める ||いきのね||とどめる is to end her life.

殺 って しまえ ば 後 は どう と でも なる の です ころ||||あと|||||||

王 が これ から 宮殿 に 向かう と して おう||||きゅうでん||むかう|| The King will need twenty minutes to reach the palace,

全力 で 走って も 20 分 は かかる ぜんりょく||はしって||ぶん||

殺 る だけ なら ば じゅうぶん の 時間 差 ころ|||||||じかん|さ I have enough time to kill her.

生まれ た 時 から 我が身 の 一部 だった か の よう な 自然 さ うまれ||じ||わがみ||いちぶ||||||しぜん| This feels as natural as though I was born with these.

すぐ に でも 飛べ る |||とべ| I will learn to fly in no time.

宮殿 は どっち だ きゅうでん|||

北 です 今 の 王 なら ば 急げ ば 15 分 ほど で 着き ま しょ う きた||いま||おう|||いそげ||ぶん|||つき||| North.

ある It's there.

余 の 欲 する 答え が 宮殿 に ある よ||よく||こたえ||きゅうでん|| The answer I seek is in the palace.

速い もたもた し て たら 追い付か れる はやい|||||おいつか| |||||will catch up| He is fast!

15 分 いや この スピード なら ぶん|||すぴーど| Fifteen minutes?

5 分 で 着 い て しまう ぶん||ちゃく|||

猶予 は 長く て 2 3 分 ゆうよ||ながく||ぶん I have but two to three minutes.

急げ 私 の 分 身 いそげ|わたくし||ぶん|み Quickly, my clones!

これ は 賭け だ ||かけ| This is a gamble.

宮殿 の 前 に 整然 と 並ぶ 数 百万 の 人 の 群れ を 見 れ ば きゅうでん||ぜん||せいぜん||ならぶ|すう|ひゃくまん||じん||むれ||み|| Once the King sees the millions of humans outside the palace,

王 は きっと 思い出し て くださる おう|||おもいだし|| he will remember everything!

生物 統一 こそ 唯一無二 の 目的 だ と せいぶつ|とういつ||ゆいいつむに||もくてき|| Remember that his objective is to rule all living creatures!

あの 小 娘 さえ 目 に 入ら なけ れ ば |しょう|むすめ||め||はいら||| So long as he doesn't see that woman!

護衛 軍 と して ごえい|ぐん|| As a Royal Guard...

女王 の 意志 を 継ぐ 者 と して じょおう||いし||つぐ|もの|| As one who has inherited the Queen's will...

消去 する 下 賤 な ヒト の 娘 など しょうきょ||した|せん||ひと||むすめ| erasure|||||||| I must eliminate that lowly human girl!

い ない She's gone!

どこ へ Where is she?

「 ハコ ワレ 」 Chapter 7 Bankruptcy!

あんた は 既に この 目 で 見て いる ||すでに||め||みて|

繭 に なる 前 に まゆ|||ぜん| Before I was placed in the cocoon.

どこ に い て も 私 に は 手 に 取る よう に 見える |||||わたくし|||て||とる|||みえる So I can see you, no matter where you are.

何 だ 今 私 の 分 身 を 攻撃 し た もの は なん||いま|わたくし||ぶん|み||こうげき|||| What?

突然 何 の 気配 も なく とつぜん|なん||けはい|| It came from nowhere.

プフ 何 だ それ は |なん||| Pouf, what is that?

分かり ませ ん わかり|| I don't know.

私 の 分 身 が 敵 の 残党 に 反撃 さ れ た 結果 の よう です わたくし||ぶん|み||てき||ざんとう||はんげき||||けっか|||

急ぐ ぞ いそぐ| We must hurry.

王 は おう| The King!

王 は 生き て い た おう||いき||| The King is alive.

朝 を むさぼり あさ||

夜 を 吐き出し よ||はきだし

いかん と する 我 が 性 |||われ||せい

湧き出す この 感情 は わきだす||かんじょう|

白 か 黒 か しろ||くろ|

目指す 未来 と めざす|みらい|

置いて け ぼ り に し て き た 過去 おいて|||||||||かこ

ねじれ ながら ぐるぐる と 繋がって いる ||||つながって|

過ぎ ゆく 螺旋 に 目 を 細め て すぎ||らせん||め||ほそめ|

不思議 な 夢 から ふしぎ||ゆめ|

身 を 乗り出し た み||のりだし|

表裏 一体 指 で 弾く コイン が 空 に 舞う ひょうり|いったい|ゆび||はじく|||から||まう

僕 は いったい どっち の 結末 願う ぼく|||||けつまつ|ねがう

表裏 一体 光 輝く ほど 僕 が ある だけ ひょうり|いったい|ひかり|かがやく||ぼく|||

ならば どこ へ と 向かって ゆく ||||むかって|

重なった 二 つ の 未来 かさなった|ふた|||みらい

次回 「 ヒョウ テキ × ト × モク テキ 」 じかい||||| Formidable Enemy x And x Clear Objective.

ねえ 何 々 的 な って いう じゃ ない |なん||てき||||| You know how people say "like" all the time?

いう の Sure.

そう する と さ 標的 的 な 目的 的 な に なる の ||||ひょうてき|てき||もくてき|てき|||| So wouldn't it be a, like, "Formidable-like Enemy x And x Clear-like Objective"-like thing?

それ は … Uh...