Made in Abyss Episode 8
「 不動 卿 」 動か ざる オーゼン
その 度 し 難い レッスン は 新たなる 旅立ち へ の 試練
アビス 世界 で 子供 達 が 生き抜いて ゆく ため の 「 生存 訓練 」
その 装備 で 十 日間 生き延びて みせ な
あの 「 柱 の 木 」 から 向こう へ は いか ない ように
逃げた と みなす から ね
それ じゃ 私 は 帰る よ
この 子 を 死体 に 戻さ ない よう せいぜい 守って やる んだ ね
それ と
そい つ を 10 日間 使う の は なし だ
火葬 砲 を
リコ を 死な せ たい なら 使って も いい よ
どういう こと
撃った が 最後
君 は どんなに 気張って も 10 分 程度 で 昏倒
目覚める まで たっぷり 二 時間 かかる
深層 で 二 時間 無力な 子供 を 放置 して 見な よ
どんな 風 に 食い 散らかさ れる か ねえ
ま それ で おまえ やら なきゃ いけない 時 は
後 腐れ が 残ら ない ように 徹底 てき に なる んだ ね
相手 が 誰 であろう と 周り に 何 が あろう と
その 時 が 来たら 躡躇 も 容赦 も 無し だ
さも なきゃ 君 ら の 冒険 が 終わる の なんて あっという間 さ
誰 も が 逆らえ ず に 潜って いく
その 目 を 灯火 より 輝か せて
目指す 先 は 深く まっすぐに 迷い 込む
口 開けた 奈落 の 罠 真実 の 跡 を 追いかけよう
今 答え が 見つかる なら 全部 失 く して も いい
その 声 を 離さ ない ように 木霊 が まだ 響いて る
羅針盤 は ずっと 闇 を 指した まま 逃げ場 の ない 方 へ
それ が 呪い でも 鼓動 は 本物
二度と 憧れ は 止まら ない
まずは 水 を 探さ ない と ね
何 あれ
光って る よ
リコ 気 を つけて
綺麗
よかった ね 水 が あった よ
飲める の か
大丈夫
あれ は ロオハナ って いって 綺麗な 水 しか 住ま ない 虫 な の
くそ あれ の どこ が 大人 しいん だ
やった
この 辺り の 動物 目 が 退化 して る から 光 に 弱い はずだ よ
火 を 焚 いて れば 近寄って こ ない と 思う んだ
光 に 弱い ので は
虫 除け の 草 探そう か
どう だい
リコ ちゃん は 肝 は 据わって る けど
やり たい こと が 身体 が ついて行って ない の
レグ 少年 も なぁ
身体 は めっぽう 打た れ 強い が
しょっちゅう ビビ る し
判断 が 遅い の
機械 人形 な のに の
そうかい
行って やら ん の か
あれ で 死んだら そこ まで だった て いう 話さ
レグ は 強い けど 身体 が 軽い から ね
あの カバ 捕まえる に は 工夫 し ない と
ならば 腕 を のばして 樹 に 縛り付けて しまう と か
うん うん
じゃあ 誘導 し よ
どう やって
これ 使 お
なんだ これ
臭い
メス の うん ちと 樹 の 皮 フェロモン が ついて る とこ 剥がして きた の
これ で おびき寄せて
レグ の ところ まで 来たら 石 灯 で 目 くらまし
どう
うまく いく だろう か
大丈夫 頑張ろう
今 よ レグ
幼い 身体 も 弱い 心 も そう すぐに は 変わら ん が
あんた の 言う 通り
あの 子 ら 得意な こと は すこぶる 伸び が いい のう
ま せっかく 二 人 いる んだ し の
互いに 背中 を あずけ られる ように なれば ええ の
背中 を 預ける ねぇ
オーゼン オーゼン
誰 に やられた
待って ろ 連中 を 根絶やし に して やる
どうした オーゼン もう 降参 か
すごい ぞ オーゼン
一面 「 不屈の 花 」 だ
奈落 の ただ中 と は 思え ない な
うち の 隊 の トーカ だ
こいつ と 結婚 した ぞ
すまない オーゼン
少し 一 人 に さ せて くれ ない か
本当に 忌 々 しい
トーカ が さっさと 逝った と 思ったら
赤子 まで 死んで 出て くる と は ね
私 に 取り上げ させ と いて まったく いい 度胸 だ よ
あの 間抜け 面 と おまえ が 来て
ただ で さえ 丸く なった ライザ に は この 仕打ち かい
忌 々 しい
あんな ライザ は 見た か なった よ
体力 も 少ない コイツ は ここ に 置いて
ライザ と 「 鐘 」 を 抱えて 登る か
まったく 厄介 事 を 引き受けた もん だ
安心 しろ 私 は 義理堅い の さ
なかなか いける な
これ で あと 五 日 は 乗り切れる ね
大丈夫です か リコ さん
なんだか 久しぶりに 戻った 気 が する
実際 十 日 ぶり です よ
お 疲れ 様 です お 二 人 と も すごい で すね
ぼく なんて すぐ 泣いちゃ って
監視 基地 より 奥 って ほとんど 真っ暗だ し
お 師 様 だけ 途中 で 帰っちゃ うし
マルルク 僕 だって その
リコ と 引き離さ れた 最後 の 方 は
あまりに 心細くて
ほんとです か
そりゃ もう
レグ さん でも そう なっちゃ う んです ね
ちょっと 安心 し ました
お腹 すいて ませ ん
何 か 持ってき ます
もう 十 日 も 経つ の か
オーゼン に やられた 痛み も 気付けば もう ない な
「 リコ 闇 鍋 」 が 効いた の か な
よし 修復 完了 だ
この 模様 こんな 形 だった っけ
何 だろう な これ
それにしても 一向に 筋肉 が つか ない な
レグ さん リコ さん
お 師 様 が 戻って きた の なら 食事 に しよう と 言って ます
ごはん
どう だった かね 十 日間 過ごして みて
結構 忙しかった よ ね
そう だ な 過ぎて みれば あっという間 だった ような
「 待ち 人 を 殺し たく なければ 深層 に は 留まる な 」
なんて 古い 言い伝え が あって ね
どういう 意味 なんだ
時間 の 感覚 が 狂 っち まう んだ
五 層 の 深部 で 特に 顕著な んだ か が ね
数 週間 過ごした つもり が 地上 に 戻って きたら 数 ヶ月 も 経って いた
なんて こと が よく ある んだ
その 噂 本当だった んです ね
噂 な もん かい 私 が 言って る んだ よ
ま ぁ 深層 で 生活 しよう なんて 物好き は
私ら 白 笛 ぐらい な もんだ かね
さっき の 言い伝え は あまりに 長く とどまる と
待ち 人 が 皆 死 ん じ まう んじゃ ない か って
大げさに 言った もの な の さ
戻ら ぬ 旅 の 君 ら に は 関係ない 話 に 思える だろう けど
問題 は 六 層 七 層 で は
この 「 狂い 」 が どの 程度 に なる の か 見当 も 付か ない って 事 さ
ライザ は 我々 が 思って る 程 時 を 過ごして は い ない んじゃ ない の か ね
地上 で は 十 年
だが 奈落 の 底 で は 数 年 しか 経って ない と すれば
彼女 が 無事である 可能 性 は よっぽど 高い 気 が し ない かい
オーゼン さん オーゼン さん
ま それ でも なるべく 五 層 に は 留まら ない こと だ
それ は なぜ だい
他の 白 笛 と 鉢合わせ ない ように する ため さ
深 界 五 層 「 亡骸 の 海 」 は 人 が 生きて 戻れる 限界 の 深 さ だ
連中 の 何 人 か は そこ に いる だろう ね
「 先導 卿 」 選ば れ し ワクナ
「 神秘 卿 」 神秘の スラージョ
「 黎明 卿 」 新しき ボンドルド
今 潜って る の は この 3 人 だ
連中 特に ボンドルド は 筋金入り の ろくでなし だ
私 みたいに 優しく ない から 気 を つける んだ ね
それ は 冗談 な の か
レグ 大丈夫
そう そう
ライザ と いえば さ 私 も 気 に なって る んだ けど
封書 に 入って た 「 奈落 の 底 で 待つ 」
あれ は 誰 が 書いた んだろう ね
略 字 も なし の 古い 奈落 文字
やけに 大きく 書か れた 歪 な 筆跡
それ に 使わ れて る 紙 も 紙 じゃ ない
未知の 遺物 さ
ボロボロ の ように 見える けど 驚いた よ
それ 私 の 力 でも 破れ ない んだ
一体 奈落 の 底 で ライザ と ともに 待って る もの は な んだろう ね
さて 二 人 と も ついてき な
ほれ っ
これ は
ブレイズリーブ 「 無 尽 鎚 」
その 通り
「 殲滅 の ライザ 」 が 数多 の 血 を 吸わ せた 得 物
例の トコシエコウ の 群生 地 に 墓 標 みたいに 刺さって たの さ
お 母さん の
リコ
中 の 「 尽き ない 火薬 」 は 無事だ が 外側 が いかれ ち まっ てる
使えて あと 数 回 さ ね
ま 昔 から たまに 不発 な ポンコツ だった よ
ライザ の 事 だ から 新しい 武器 ぐらい 見つけて いる だろう
使い 方 を 教えて やる よ
火葬 砲 の 代わり くらい に は なる だろう
本当です か
ありがとう ございます
それ と
これ から 話す こと は 口外 無用だ
そう 言って オーゼン が 語った の は
歴代 白 笛 の ラストダイヴ から 漏れ 伝え られ
彼ら の 間 だけ で 口伝 さ れて いる と いう 秘密の 数々
恐らくは 人 が 持ち 得る 最も 深い アビス の 声 だった
深 界 五 層 の 「 海 」 を 超える ため の 謎 めいた 仕掛け の こと
「 白 笛 」 の 音色 は ある 種 の 遺物 を 起動 する 鍵 である こと
何 人 か の 白 笛 が 見た と いう 深 界 七 層 の 不思議な 輪 の こと
子供 騙し は 嫌い と 言った オーゼン の 言葉 は 本当で
この 怪物 は 最初 から 最後 まで 出し 惜し み を し なかった
もう 行 っち まう の か
寂しく なる の
見送り に 来 ない なんて オーゼン さん も 冷たい んじゃ ない ん
いいえ いい んです
もう いっぱい もらっちゃ った から
いろんな こと 教えて もらった し
これ 以上 もらったら 大変です
なんだ
見た目 に 似合わ ず 慎ま し い じゃ ん
おい やめ とけ
マルルク ちゃん
じゃあ 元気で ね
僕 こんな 事 言う の 嫌な んです が
「 やっぱり 無理だ っ 」 って 帰って きて くれたら どんなに いい かって
マルルク
いろんな 人 が ここ から 「 戻ら ない 旅 」 に 行く の を 送って き ました
僕 今日 が 一 番 悲しい です
レグ あの 子
やはり 探 窟 の 技術 は 飲み込み が 早かった ね
色々 思い出す まで 行か せ たく は なかった なぁ
ま 仕方 ない か
なぁ ライザ
あの 赤子 籠 から だした 途端
アビス の 方 へ 這って いく なんて 気味 が 悪い ったら なかった ね
お陰 様 で 元気 さ は まる きり 怪物 だ
私 の 弟子 も うんざり して いた
四 そい つ は 結構な こと で
弟子 なんて いた の かい
ジルオ だ 会った こと ある だ ろ
ああ 私 の 誘い を 断った やたら 図太い あの 子 か
俺 は 殲滅 卿 の 方 が いい んで
未 だに くたばって も 殺さ れて も ない って こと は
あの 子 が 上手く 隠し 通せて いる ようだ ね
おまえ さん の 娘 だ と 割れたら
潜って る 隙 に ならず者 に 攫 われて
良くて 人質 悪けりゃ あ
大丈夫 私 の 弟子 は 優秀な んだ
ただ ただ な
リコ は 私 に とって 余りに も 大事な んだ
どんな 遺物 でも 私 の 何もかも を 払って も 足りない
尊い もの の 積み重ね が 今 の あの 子 を 生かして いる
このまま 一緒に いたら
私 は リコ から 冒険 に 挑む 権利 を 奪い
そして 私 も アビス から 離れて しまう だ ろ
そう なる 前 に 私 は 行く よ
あの 子 が どんな 道 も 選べる ように
何 を 取り繕って いる の か ねぇ
「 底 」 を 見 たく なった だけ だ ろ
なぁ オーゼン
再び リコ が 地 の 底 を 目指して あんた の 前 に 立ったら
教えて やって 欲しい
自分 が 動く 死体 かも って こと かね
そう だ
どれ だけ の 奇跡 が 君 を 動かして きた の か って 事 と
その先 で 待つ 素晴らしい 冒険 へ の 挑み 方 を
面倒だ ね 自分 で やり な
ま お前 さん の とこ に 送り出す ぐらい なら
やって やる さ
まったく 度 し 難い
度 し 難い ねぇ
逆さ 森 あんな 上 に
レグ
準備 は いい
もちろん だ
空 に 浮かんで る 光る 波 を 束ねて 虹 の 橋 を かけよう
危うい 足場 滑る スロープ
過去 と 未来 の 道標
君 の 左手 僕 の 右手 を
繫 い で 繫 げ てはじめ よう
いつも そば に いる よ
過去 も 今 も 未来 も
だから 迷わ ず に 歩いて いこう
だから 迷わ ず に 歩いて いこう
色とりどりの 夢 重ねて
明日 は どこ に 向かう
君 と 一緒に いれたら 世界 は 輝き だす よ
最 果て の 地 に 咲く 花 を 探そう