Boogiepop wa Warawanai (2019) Episode 6
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( スプー キー E ) うーん … つまり こう いう こと か ?
今 は 目的 行動 中 で は ない から 特に 報告 す べき こと で は ない と
( スプー キー E ) ただ 男 と 密 会 する だけ だ と …
フン いい ご 身分 だ な カミール
で セックス は し てる の か ?
( 綺 ( あや ) ) いいえ まだ です
さっさと やら せ て しまえ
( 綺 ) はい
まあ そっち の 任務 の ほう は 急が ない が ―
もう 1 つ の ほう は どう だ ?
何 か 手がかり は つか め た か ?
いえ それ が まだ … う っ …
分かって いる の か 出来 損ない
代わり は いくら でも いる ん だ
統 和 ( と うわ ) 機構 と ―
何より この 俺 様 の 役 に 立た ない と なれ ば ―
すぐ に でも 処分 できる ん だ ぞ
わ 分かって … い ます スプー キー E
だったら 早く 捜せ
ヤツ は この 辺り に いる はず な ん だ
どう いう わけ か 若い 女 ども が ウワサ し て いる
何 か ある はず だ
それ を 調べる の が お前 の 仕事 だ 分かった か !
了解 … し て い ます
( 正樹 ( まさき ) ) おい 何 し てる ! ( スプー キー E ) ん ?
( 正樹 ) 織機 ( おり は た ) を 放せ !
( 綺 ) ダ … ダメ !
なかなか やる な 色 男
やめ て 正樹 を 傷つけ ない で
うる せ え
それ より こいつ は 格闘技 でも やって る の か ?
それとも MPLS な の か ?
正樹 は 統 和 機構 の 敵 で は あり ませ ん
普通 の 人 間 です !
そう か MPLS なら ば 用 心 する ところ だ が ―
普通 人 なら ―
我 が スプー キー ・ エレクトリック の 能力 を 見せ て やろ う
な 何 な ん だ ? こいつ …
正樹 逃げ て !
どう だ ? 少し は 思い知った か … う っ …
残念 だった な
人間 相手 なら 効き目 は あって も この 俺 に は ムダ
( 正樹 ) う っ ぐ っ … ぐ ああ ああ あっ …
織 … 機 ?
そう 私 よ 具合 は どう ?
( 正樹 ) え ?
あれ ? 僕 は どう し て こんな 所 に 寝 て いた ん だ ?
きっと 日射 病 か 何 か だ と 思う
ホント ? 全然 覚え て ない ん だ けど …
( 綺 ) ごめんなさい 私 の せい ね 私 が …
そ そんな こと ない よ
あっ それ より 今日 は お 祝い だった よね
何 か 僕 に し て ほしい こと ない ?
し て … ほしい こと ?
ああ 何でも する から 遠慮 し ない で いい よ
( スプー キー E ) それ を 調べる の が お前 の 仕事 だ 分かった か !
( 綺 ) それ じゃ 1 つ 頼ま れ て くれる ?
うん いい けど 何 ?
( 綺 ) 正樹 は この 辺 の 女の子 と 親しい の よ ね ?
え ? え ~ と それ は …
彼女 たち から 聞い た こ と ない かしら ?
正体 不明 の 謎 の 死 神 の ウワサ を
死 神 ?
( 綺 ) ええ 女の子 なら 誰 も が 聞い た こと が ある その 名前 を …
ブギー ポップ の こと を
( 末 真 ( す えま ) ) と いう わけ よ 分かった ?
( 藤 花 ( とうか ) ) う ~ ん X が 虚 数 の とき NY の 変 域 が …
あ ~ ダメ だ わ 末 真 分か ん ない
( 末 真 ) ダメ よ ちゃん と 理解 し ない と
( 藤 花 ) う ~ ん
( 末 真 ) 不思議 な 絵 ( 藤 花 ) ん ? うん …
妙 な 絵 よ ね
( 末 真 ) うん 正直 や な 感じ が する 私 に は
( 藤 花 ) 好み じゃ ない って こと ?
( 末 真 ) う うん たぶん この 絵 の 作者 が ―
私 の よう な 人間 を 嫌って いる ん だ と 思う
私 変 かな ?
( 藤 花 ) 別 に いい ん じゃ ない ? 末 真 らしい よ
( ドア の 開く 音 ) ( 琴 絵 ( こと え ) ) あの …
あなた 末 真 和子 ( かず こ ) さん ?
( 末 真 ) そう だ けど … あなた は ?
( 琴 絵 ) 私 衣川 ( きぬ かわ ) 琴 絵 あなた に 会い たかった の
( 末 真 ) えっ ? ( 琴 絵 ) 木下 ( き の した ) さん から 聞い て
木下 って 京子 ( きょうこ ) の こと ?
うん 彼女 が 言って た の “ 末 真 は 頼り に なる ” って
いや あの さ …
お 願い 仁 ( じん ) 兄さん を 助け て
( 末 真 ) まるで 4 月 に 雪 が 降る か の よう に ―
それ は 突然 舞い込 ん で き た
( 末 真 ) だ 誰 で すって ?
あ あれ ?
( ブギー ポップ ) どうぞ 衣川 さん
( 琴 絵 ) あ … どう も
( ブギー ポップ ) 彼女 に 相談 事 かな ?
( 琴 絵 ) あ はい あの すみません けど …
( ブギー ポップ ) ああ 分かった 邪魔者 は 消える よ
ちょ ちょっと 藤 花
( ブギー ポップ ) 衣川 さん は 君 に 助け を 求め て いる ん だ
話 だけ でも 聞い て やる と いい
それ じゃ
ハァ … 分かった そう する わ
京子 の 知り合い なら む げ に は でき ない し ね
( 末 真 ) 飛鳥井 ( あす かい ) 仁 って この 絵 の ?
( 琴 絵 ) うん ここ の 講師 で 私 の いとこ
まあ 親 同士 は あんまり 仲よく ない ん だ けど
( 末 真 ) ふう ん … で その 人 が どう し た の ?
ねえ 末 真 さん は 詳しい ん でしょ う ?
その … 人 が 急に おかしく なったり する って いう か
そう いう のに
“ そう いう の ” ね
で いとこ の 仁 兄 さん が どう し た の ?
( 琴 絵 ) 何て いう の か 悩ま なく なった って いう か …
( 末 真 ) 悩ま なく なった ?
( 琴 絵 ) うん 根 は 優しい 人 だ から もう 悩 ん で ばかり だった の
これ 言って いい の か どう か 分から ない けど …
たった 1 人 の 家族 だった お 父さん が おかしな 死に 方 を し て …
( 末 真 ) どんな ?
( 琴 絵 ) それ は …
( 末 真 ) いい わ じゃあ 他 に 気 に なる ところ と か ある ?
( 琴 絵 ) あと は 最近 外泊 が 多く なったり …
( 末 真 ) 外泊 ?
( 琴 絵 ) ええ 理由 を 聞い て も ―
“ 友達 の 所 に 泊まった ” ぐらい しか 言って くれ なく て …
( 末 真 ) でも 若い 男 の 人 なら いろいろ と さ
( 琴 絵 ) 私 も そう 思った けど 朝 帰り の とき に ―
服 に 黒っぽい 染み を 見つけ た こと が あって …
( 末 真 ) 染み ?
ええ 血痕 みたい な …
あ …
( 琴 絵 ) でも 仁 兄 さん に は 傷 ひと つ なく て …
警察 に 相談 し たい けど 大 ごと に なっちゃ い そう だ し
末 真 さん ?
あっ うん 聞い てる
( 末 真 ) 私 は 過去 を 背負って ずっと ある こと を 渇望 し て い た
( 琴 絵 ) もう 私 どう し て いい か 分から なく て …
( 末 真 ) あ あの さ
衣川 さん それ 私 に 任せ て くれ ない ?
( 末 真 ) それ は 私 自身 が じかに 闇 と 対決 する こと
普通 の 青年 が 夜 ごと 街 を うろつ い て ―
返り血 を 浴び て 帰って き た って わけ ?
それ じゃ まるで 吸 血 鬼 みたい じゃ ない
とにかく 何でも いい から 手がかり を 見つけ ない と
え ?
( 末 真 ) この 人 確か 自殺 し た … 水 乃 星 ( みな ほし ) 透 子 ( すいこ )
どう し て 飛鳥井 仁 が 彼女 の 絵 を ?
( 足音 ) ( 末 真 ) あっ
( 美咲 ( みさき ) ) で も 飛鳥井 先生 ホント に 私 たち は 友達 な ん です
憎しみ 合って なんか い ませ ん そう でしょ ? 由利子 ( ゆ りこ )
( 由利子 ) え … ええ
( 飛鳥井 ) 別 に 君 たち が 特別 に そう だ と 言って る わけ じゃ ない
( 飛鳥井 ) ほとんど 全て の 人 間 は 憎しみ 合って い て ―
それ は 君 ら も 例外 じゃ ない と いう こと だ
( 美咲 ) で も そんな …
どう し た ?
あの … 本当 に する ん です か ?
( 飛鳥井 ) 他 の みんな は し て いる
なり たく ない の か ね ? だったら 無理 に は 勧め ない が
( 由利子 ) いいえ やり ます ( 美咲 ) ゆ 由利子 …
( 由利子 ) やって もらい ま しょ うよ
私 このまま ただ の 受験 生 で い たく ない わ
どう する ? これ は 君 ら の 自由 意志 だ
は はっきり 命令 し て くれ ませ ん か ?
そう すれ ば 私 …
ダメ だ イマジ ネーター に 強制 は ない ん だ
( 末 真 ) “ イマジ ネーター ” って …
( 飛鳥井 ) 影響 する 側 に 立つ か ―
ただ 世界 に 流さ れる だけ か 2 つ に 1 つ な ん だ
( 由利子 ) 私 だけ でも お 願い し ます 先生
それ に は 北原 ( きた はら ) 君 以外 の パートナー が 必要 に なる が …
( 由利子 ) 探し ます
( 美咲 ) 分かった わ よ やり ます し て ください 先生
( 飛鳥井 ) よろしい
君 たち の 意志 を 尊重 しよ う じゃ ない か
( ドア の 閉まる 音 )
( 末 真 ) 何 ? 何 が 始まる の ?
あ …
( 末 真 ) 目 の 前 の 出来事 が 何 な の か は ―
私 の 理解 を 超え て い た
でも 3 人 が 部屋 を 出 て いった とき ―
少女 たち が つぶや い た 言葉 だけ は はっきり と 耳 に 残った
( 美咲 ) 先生 もう 私 たち は 何 も 怖く ない わ
( 由利子 ) ええ 今 すぐ に でも 先生 の ため に ―
世界 を 変え て しま える 気 が する
( 藤 花 ) う ~ ん どう する ? 末 真
( 末 真 ) そ っか 休み 明け だ もん ね
( 藤 花 ) うん 新入 生 の 制服 合わせ と か 事前 説明 会 と か ―
そう いう の だ ね きっと
とにかく 自殺 し た 子 の こと 調べる って ムード じゃ ない よ ね
出直す ? 私 は どっち で も いい けど … あっ
う わ ~
( 末 真 ) どう し た の ? ( 藤 花 ) 委員 長 が いる
えっ ? 新 刻 ( に い とき ) さん が どう かし た ?
いや ちょっと いろいろ あって さ
いろいろ ?
ごめん 私 やっぱり 帰る わ
ちょ ちょっと …
もう …
( 敬 ( けい ) ) おはよう 末 真 さん ( 末 真 ) え ?
ああ おはよう
( 敬 ) 今日 は どう し た の ?
( 末 真 ) あ ああ まあ ちょっと ね 新 刻 さん の ほう こそ …
ねえ 一緒に い た の 宮下 ( みや した ) さん でしょ ?
え ? え ええ …
私 を 避け た ん でしょ あの 人
藤 花 と 仲 悪い の ?
ああ いや そう じゃ ない の よ
まあ いろいろ と ね
もし かして 男の子 絡み ?
さすが 鋭い ね
そう 私 あの 子 の 彼 に フラ れ た の
彼 って デザイナー 志望 の ?
そう それ それ 私 は もう 完全 に 諦め た わ
なら 藤 花 も 気 に し なきゃ いい のに ね
それ だけ なら ね
他 に も ある の ?
あの 子 の 正体 知って る の よ ね 私
( 末 真 ) えっ ? ( 敬 ) あら ?
( 末 真 ) えっ ? ( 敬 ) あら ?
( チャイム )
( チャイム )
( チャイム )
( 敬 ) あなた たち 新入 生 でしょ ? もう 始まる から 急 い で
( 敬 ) あなた たち 新入 生 でしょ ? もう 始まる から 急 い で
( 女子 生徒 ) 行き ま しょ う 安 能 ( あの う ) 君
( 安 能 ) い いや なんか その …
なんで 僕 ここ に いる の か な ? と か 思っちゃ っ て …
何 言って る の ? 早く し ない と 遅刻 よ
( 安 能 ) なんだか ここ に 来る ため に その 代わり に ―
すごく 大切 な もの を 何 か なくし て しまった よう な
そんな 気 が し て …
ねえ 彼 大丈夫 ?
安 能 君 ちょっと 去年 いろいろ あって …
( 安 能 ) 何も なく し て なんか ない …
はず な ん だ けど
とても 大切 な もの だった 気 が し て …
何 な の ? どう し た って いう の ?
しっかり し て 安 能 君 !
え ? あれ ? なんで 泣く ん だ ろ う 僕
一応 保健 室 を 案内 する から あなた も 一緒に 来 て くれる ?
あ はい
と いう わけ で 末 真 さん ごめん ね また
あ うん 私 も 用事 が ある から
( 末 真 ) 思春期 は 多感 だ
とても もろく て とても 危うい
だから って 私 は ―
異常 心理 だ と か そう いう 本 を たくさん 読 ん だ けど ―
正直 自殺 者 の 心理 と いう の は まるっきり 分から なかった
水 乃 星 透 子 は どう だった の だ ろ う ?
本気 だった の か それとも …
あっ
( 末 真 ) あの …
何 です か ?
いや 勘違い だったら バカ みたい な ん だ けど さ
飛び降りる ん なら やめ た ほう が いい ん じゃ ない か な
そこ は 前 も あった し
いや あの … “ 生き て い れ ば いい こと が ある ” なんて ―
そんな 簡単 な 話 じゃ ない の は 分かって る の よ
でも さ 何と いう か たぶん あなた が 死 ん で も ―
あなた が 嫌 だ と 思う こと は 世界 から 絶対 に なくな ん ない し さ
つまり 何て いう の か な …
ムダ よ 死 ん で も
それ だけ は 言 える から
( 綺 ) ムダ … です か ( 末 真 ) ええ
でも 私 は 死 ん で しまい たい
( 末 真 ) 本気 ?
そう
でも 今 は もう 無理 よ 私 が 見 ちゃ った から ね
すみません 末 真 さん
え ? あなた 私 を 知って る の ?
( 綺 ) ええ 知り合い に ここ の 先輩 が い て ―
その 人 から 聞い て い て
そう な ん だ
まあ どんな 話 か は 大体 想像 つく けど
( 綺 ) すみません
別に 謝る こと じゃ ない から
( 綺 ) あの …
末 真 先輩
何 ?
先輩 は ブギー ポップ って どう 思い ます か ?
え ? どう 思う って 言わ れ て も …
( 正樹 ) ブギー ポップ ?
聞い た こ と ない けど 何 だい それ は ?
( 綺 ) 死 神 と か 言わ れ てる わ
死 神 …
ええ ブギー ポップ は 人 が その 生涯 で 一 番 美しい とき に ―
それ 以上 醜く なら ない よう に 殺す と いう ―
そう いう 存在 な の
は あ ? それ が どう し たんだい ?
( 末 真 ) う ~ ん 気 を 悪く し ない で ほしい ん だ けど ―
私 ああ いう ウワサ って の は あんまり …
( 綺 ) 信じ て い ない ん です か ?
うん どちら か と いう と ―
犯罪 心理 と か 現実 的 な ほう に 興味 が ある から ―
そう いう の ピンと こ なく て
そう です か
まあ でも ね 何と いう の か な
ああ いった 死 神 み たい な イメージ って よく ある の よ
いわゆる 思春期 って やつ に は
自分 が 不安定 だ から ―
何もかも 壊れ て なく なって しまえ って 気持ち が ね
正樹 あなた ブギー ポップ に なって み ない ?
えっ ? 俺 が ?
ええ あなた なら できる と 思う の
は あ ?
大人 は 無責任 に ―
“ そう いう の は 一 時期 だけ で すぐ に 終わる ” と か 言う けど ―
そう 簡単 に は いか ない の よ ね やっぱり
だから いる の よ ブギー ポップ が
え ?
( 末 真 ) その ため に いる ん だ と 思う
落ち着か ない 心 を ―
落ち着か ない まま 守って くれる ため に ね
守って くれる ん です か ?
うん そう いう もの だ と 思う 私 は
待って くれよ 急に そんな 死 神 だ なんて
( 綺 ) 大丈夫 死 神 と いう の は あくまで ウワサ よ
実際 は 人助け と いう か ―
そう いう こと の ほう が 多い って 聞い た わ
人助け って 何 を する ん だい ?
( 綺 ) 何でも ( 正樹 ) 何でも って …
あなた は 強い わ 正樹
あなた なら ブギー ポップ に な れる
( 正樹 ) あ …
( 綺 ) で も それ が 何 で あれ きっと 私 を 守って は くれ ない
( 末 真 ) あ …
( 綺 ) 先輩 聞い て くれ ます か ?
うん
( 綺 ) 男の子 が 私 を 好き みたい な ん です
でも 私 は その …
ダメ な ん です でき ない ん です そう いう の は
( 末 真 ) うん
( 綺 ) 彼 に 悪く って …
本当 は 彼 の ため なら 何でも し て あげ たい ん です けど
何にも し て あげ られる こと が なく て
逆 に 彼 を ひどい 目 に ばかり 遭わ せ ちゃ って
あ …
ごめんなさい
どう かし て た
私 あなた に こんな こと 頼 め る 立場 じゃ なかった のに
ごめんなさい 正樹
本当 に ごめんなさい ムチャクチャ 言って
僕 が その … ブギー 何とか に なる と 君 は 楽しく なる の かい ?
( 綺 ) え ? ( 正樹 ) いい よ やる よ
どう いう もの か よく 分から ない けど ―
僕 に できる こと なら
本当 に ?
うん 友達 だ ろ ?
ごめんなさい 正樹
どう しよ う
私 このまま じゃ 彼 に 嫌わ れ て しまう
だから 死 ん で しまい たい の ?
( 綺 ) 誰 に も 嫌わ れ ちゃ いけ ない ん です
それ が 私 が い て も いい 理由 な ん です
( 末 真 ) それ は 無理 ね ( 綺 ) え ?
誰 に も 嫌わ れ ない で 生きる なんて 絶対 に でき ない わ
( 綺 ) あ …
だって 生きる って こと は 他 の 人 と 触れ合う って こと よ
だから 相手 を 傷つけ て しまう とき は 必ず 来る の
で でも …
もう 既に あなた ―
誰 か の 憎しみ を 買って る わ よ 絶対 に
ど どう いう こと です か ?
そう いう もの だ から よ
誰 に も 嫌わ れ ない で 生き て い ける なんて 思って いる 人 は ―
それ 自体 嫌 み だ わ
作家 で 霧 間 ( き り ま ) 誠一 ( せい いち ) って 人 が ね
本 の 中 で こう 言って る の
“ 確か に 何 か が いる ”
“ 人 に かく あら ね ば なら ない と 思い込ま せ て いる 何者 か が ”
“ 人間 の 生涯 に 何らか の 価値 が ある と する なら ば ― ”
“ それ は その 何者 か と 戦う ところ に しか ない ”
“ 自分 の 代わり に 物事 を 考え て くれる ― ”
“ イマジ ネーター と 対決 する NVS ( バーサス ) イマジ ネーター ”
“ それ こそ が 人々 が まず 最初 に ― ”
“ 立た ね ば なら ない 位置 だ ろ う ” って ね
まあ 要するに 人 は ―
自分 で 思って る 以上 に 常識 と いう 鎖 に 縛ら れ て い て ―
それ で 苦し ん で いる って こと かしら
鎖 …
縛ら れ て いる なら ―
抜け出さ なくっちゃ なら ない だ ろ う って ―
そう いう こと よ
あなた に も たぶん ―
“ そう じゃ なきゃ ダメ ” みたい な ルール が ある ん じゃ ない ?
はい
( 末 真 ) こう 言っちゃ 何 だ けど あなた に は たぶん ―
戦う って 発想 が 欠け て いる ん だ と 思う の
それ が なく ちゃ ダメ よ やっぱり
( 綺 ) はい
死ぬ の は その あと でも 遅く ない わ
そう です ね
できる か どう か 分かり ませ ん けど ―
やって み ます
( 綺 ) ありがとう ござい まし た
( 末 真 ) うん それ じゃ 頑張って ね 織機 さん
( 綺 ) はい
( 綺 ) あ あの … 先輩 ( 末 真 ) 何 ?
( 綺 ) もしも 戦う 相手 が ブギー ポップ だった と し て も ―
やっぱり 戦う べき です か ?
“ 何 で あれ ” よ
分かり まし た
♪ ~
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