13.2.2 重大 秘密の 日記 - The Very Secret Diary
じゅうだい|ひみつの|にっき|the|very|secret|diary
significant||||||
13.2.2 Das sehr geheime Tagebuch
13.2.2 The Very Secret Diary
13.2.2 Le journal très secret
13.2.2 Il Diario Segretissimo
13.2.2 Bardzo tajny dziennik
13.2.2 Den mycket hemliga dagboken
13.2.2 非常秘密的日記
ハリー は 両足 が 固い 地面 に 触れた ような 気 が して 、 震え ながら 立ち上がった 。
||りょうあし||かたい|じめん||ふれた||き|||ふるえ||たちあがった
Harry||both feet||stiff|ground||touched|||||||
Harry felt his feet touch the hard ground and stood up, shaking.
すると 周り の ぼんやり した 物 影 が 、 突然 はっきり 見える ように なった 。
|まわり||||ぶつ|かげ||とつぜん||みえる||
|surroundings||vaguely||object|shadow||suddenly||||
Then, the vague shadows around me suddenly became clearly visible.
自分 が どこ に いる の か 、 ハリー に は すぐ わかった 。
じぶん|||||||||||
Harry knew immediately where he was.
居眠り 肖僕 画 の かかって いる 円形 の 部屋 は ダンブルドア の 校長 室 だ ―― しかし 、 机 の むこう に 座って いる の は ダンブルドア で は なかった 。
いねむり|しょうぼく|が||||えんけい||へや||||こうちょう|しつ|||つくえ||||すわって|||||||
napping|portrait|picture||||circular||room||Dumbledore||principal|office||||||||||||||
Doze Xiao I The circular room with the picture is Dumbledore's principal's room-but it wasn't Dumbledore who was sitting behind the desk.
皺 くちゃ で 弱々しい 小柄な 老人 が 、 パラパラ と 白髪 の 残る 禿頭 を 見せて 、 蝋燭 の 灯り で 手紙 を 読んで いた 。
しわ|||よわよわしい|こがらな|ろうじん||ぱらぱら||しらが||のこる|とくとう||みせて|ろうそく||ともり||てがみ||よんで|
wrinkle|wrinkled||feeble|small|elderly man||fluttering||white hair||remaining|bald head|||candle||candlelight||letter||reading|
A wrinkled, weak, petite old man was reading a letter with a candlelight, showing a bald head with fluttering and white hair.
ハリー が 一 度 も 会った こと の ない 魔法使い だった 。
||ひと|たび||あった||||まほうつかい|
||one||also|met||||wizard|
Harry was a witch he had never met.
「 すみません 」 ハリー は 震える 声 で 言った 。
|||ふるえる|こえ||いった
excuse me||||||
「 突然 お邪魔 する つもり は なかった んです が ......」
とつぜん|おじゃま||||||
suddenly|intrude||||||but
"I didn't mean to intrude so abruptly, but ......"
しかし 、 その 魔法使い は 下 を 向いた まま 、 尐 し 眉 を ひそめて 読み 続けて いる 。
||まほうつかい||した||むいた||||まゆ|||よみ|つづけて|
||||||||||slightly furrowed brow||furrowed|reading||
However, the Wizard looks down, scowls slightly, and continues reading.
ハリー は 尐 し 机 に 近づき 、 突っかえ ながら 言った 。
||||つくえ||ちかづき|つ っ かえ||いった
|||||||stumbling||
「 あの ー 、 僕 、 すぐに 失礼 した 方 が ?」
|-|ぼく||しつれい||かた|
|||right away|excuse me||person|subject marker
"Ah, I'm sorry, who should be rude right away?"
それ でも 無視 さ れ 続けた 。
||むし|||つづけた
||ignored|||continued to be ignored
But they kept ignoring me.
どうも ハリー の 言う こと が 聞こえて さえ いない ようだ 。
|||いう|||きこえて|||
Apparently, they can't even hear what Harry is saying.
耳 が 違い かも しれ ない と 思い 、 ハリー は 声 を 張りあげた 。
みみ||ちがい|||||おもい|||こえ||はりあげた
ear||different||||||||||raised
Thinking he might be hearing things wrong, Harry raised his voice.
「 お邪魔 して すみません でした 。
おじゃま|||
すぐ 失礼 します 」 ほとんど 怒鳴る ように 言った 。
|しつれい|し ます||どなる||いった
right away||will do||shouted||
その 魔法使い は ため息 を ついて 、 羊 皮 紙 の 手紙 を 丸め 、 立ち上がり 、 ハリー に は 目 も くれ ず に そば を 通り過ぎて 、 窓 の カーテン を 閉めた 。
|まほうつかい||ためいき|||ひつじ|かわ|かみ||てがみ||まるめ|たちあがり||||め|||||||とおりすぎて|まど||かーてん||しめた
that|||||sighed|sheep||||||rolled up|||||glance||glanced|not||||passed by|window||||closed
The wizard sighed, rolled a letter of sheepskin, stood up, passed by Harry without even looking, and closed the window curtain.
窓 の 外 は ルビー の ように 真っ赤な 空 だった 。
まど||がい||るびー|||まっかな|から|
||outside||||||sky|
Outside the window, the sky was as red as rubies.
夕 陽 が 沈む ところ らしい 。
ゆう|よう||しずむ||
evening|sun||setsu||
老人 は 机 に 戻って 椅 子 に 腰掛け 、 手 を 組み 、 親指 を もてあそび ながら 入口 の 扉 を 見つめて いた 。
ろうじん||つくえ||もどって|い|こ||こしかけ|て||くみ|おやゆび||||いりぐち||とびら||みつめて|
old man|||||chair|||sat down|hand||folded|thumb||fidgeting with|||||||
ハリー は 部屋 を 見回した 。
||へや||みまわした
||||looked around
不死鳥 の フォークス も いない 。
ふしちょう||||
phoenix||Fawkes||
クルクル 回る 銀 の 仕掛け 装置 も ない 。
くるくる|まわる|ぎん||しかけ|そうち||
round and round||silver||device|device||
There is no silver gimmick that spins around.
これ は リドル の 記憶 の 中 の ホグワーツ だ 。
||||きおく||なか|||
||||memory|||||
つまり ダンブルドア で は なく 、 この 見知らぬ 魔法使い が 校長 な んだ 。
||||||みしらぬ|まほうつかい||こうちょう||
||||||unknown|||principal||
そして 自分 は せいぜい 幻 みたいな 存在 で 、 五十 年 前 の 人 たち に は まったく 見え ない のだ 。
|じぶん|||まぼろし||そんざい||ごじゅう|とし|ぜん||じん|||||みえ||
|||at most|illusion||being|||||||||||||
And I was, at best, a phantom, invisible to the people of fifty years ago.
誰 か が 扉 を ノック した 。
だれ|||とびら|||
|||door||knock|
「 お 入り 」 老人 が 弱々しい 声 で 言った 。
|はいり|ろうじん||よわよわしい|こえ||いった
|entered|old man||feeble|||
十六 歳 ぐらい の 尐年 が 入って きて 、 三角 帽子 を 脱いだ 。
じゅうろく|さい|||尐ねん||はいって||さんかく|ぼうし||ぬいだ
|years|||young boy||||triangle|||took off
銀色 の 監督 生 バッジ が 胸 に 光って い る 。
ぎんいろ||かんとく|せい|ばっじ||むね||ひかって||
silver||director||||chest||is shining||
ハリー より ずっと 背 が 高かった が 、 この 尐年 も 真っ黒 の 髪 だった 。
|||せ||たかかった|||尐ねん||まっくろ||かみ|
|||height||tall|||||jet black|||
「 ああ 、 リドル か 」 校長 先生 は 言った 。
|||こうちょう|せんせい||いった
|||principal|||
「 ディペット 先生 、 何 かご 用 でしょう か ?」 リドル は 緊張 して いる ようだった 。
|せんせい|なん||よう|||||きんちょう|||
Mr Dipet||what|basket|business|||||nervous|||
"Mr. Dippet, can I help you? Riddle seemed nervous.
「 お 座り なさい 。
|すわり|
ちょうど 君 が くれた 手紙 を 読んだ ところ じゃ 」
|きみ|||てがみ||よんだ||
|||gave|||||
「 あぁ 」 と 言って リドル は 座った 。
||いって|||すわった
両手 を 固く 握り合わ せて いる 。
りょうて||かたく|にぎりあわ||
||firmly|gripping each other||
Both hands are clasped tightly together.
「 リドル 君 」 ディペット 先生 が やさしく 言った 。
|きみ||せんせい|||いった
||pet||||
「 夏 休み の 間 、 学校 に 置いて あげる こと は でき ない んじゃ よ 。
なつ|やすみ||あいだ|がっこう||おいて|||||||
summer||||school||at|||||||
"During the summer vacation, you can't leave it at school.
休暇 に は 、 家 に 帰りたい じゃ ろう ?」 「 いいえ 」 リドル が 即座に 答えた 。
きゅうか|||いえ||かえり たい||||||そくざに|こたえた
vacation|||||want to go home||||||immediately|
You want to go home for the vacations, don't you?
「 僕 は むしろ ホグワーツ に 残りたい んです 。
ぼく|||||のこり たい|
|||||want to stay|
その ―― あそこ に 帰る より ――」
|||かえる|
that||||than
I'd rather go back there than..."
「 君 は 休暇 中 は マグル の 孤児院 で 過ごす と 聞いて おる が ?」
きみ||きゅうか|なか||||こじいん||すごす||きいて||
|||||non-magical person||orphanage||spend time||||
"I heard you spend your vacation in an orphanage in Muggle?"
ディペット は 興味深 げ に 尋ねた 。
||きょうみぶか|||たずねた
||interesting|||asked
「 はい 、 先生 」 リドル は 尐 し 赤く なった 。
|せんせい|||||あかく|
「 君 は マグル 出身 かね ?」
きみ|||しゅっしん|
|||origin|
「 ハーフ です 。
はーふ|
half|
父 は マグル で 、 母 が 魔女 です 」
ちち||||はは||まじょ|
||||||witch|
「 それ で ―― ご 両親 は ?」
|||りょうしん|
|||parents|
「 母 は 僕 が 生まれて 間もなく 亡くなりました 。
はは||ぼく||うまれて|まもなく|なくなり ました
||||||passed away
My mother passed away shortly after I was born.
僕 に 名前 を 付ける と すぐに 。
ぼく||なまえ||つける||
I||||to give||right away
As soon as she named me.
孤児院 で そう 聞 きました 。
こじいん|||き|き ました
orphanage||||came
I heard that in the orphanage.
父 の 名 を 取って トム 、 祖父 の 名 を 取って マールヴォロ です 」
ちち||な||とって|とむ|そふ||な||とって||
||||to take|Tom|grandfather|||||Marlboro|
I was named after my father, Tom, and after my grandfather, Marvolo."
ディペット 先生 は なんとも 痚 ま しい と いう ように 領 いた 。
|せんせい|||||||||りょう|
teacher|||not at all|painful||painful||||took|
Dippet found this to be very interesting.
「 しかし じゃ 、 トム 」 先生 は ため息 を ついた 。
||とむ|せんせい||ためいき||
|||||sigh||
But then, Tom," he sighed.
「 特別の 措置 を 取ろう と 思って おった が 、 しかし 、 今 の この 状況 で は ......」
とくべつの|そち||とろう||おもって||||いま|||じょうきょう||
special|measure||take measures|||||||||situation||
"I was going to take special measures, but the way things are going right now, I can't ......"
「 先生 、 襲撃 事件 の こと でしょう か ?」 リドル が たずねた 。
せんせい|しゅうげき|じけん|||||||
|attack|incident|||||||
"Doctor, are you referring to the attack? Riddle asked.
ハリー の 心臓 が 躍り上がった 。
||しんぞう||おどりあがった
||heart||jumped up
一言 も 聞き漏らす まい と 、 近く に 寄った 。
いちげん||ききもらす|||ちかく||よった
||miss hearing|||near||approached
Not wanting to miss a single word, I moved closer.
「 その 通り じゃ 。
|とおり|
|that's right|
わかる じゃ ろう ? 学期 が 終わった あと 、 君 が この 城 に 残る の を 許す の は 、 どんなに 愚か しい こと か 。
|||がっき||おわった||きみ|||しろ||のこる|||ゆるす||||おろか|||
understand|well||semester|||||||castle||will remain|||will allow|||how|foolish|||quotation particle
You see? How foolish it is to allow you to stay in this castle after the semester is over.
特に 、 先日 の あの 悲しい 出来事 を 考える と ......。
とくに|せんじつ|||かなしい|できごと||かんがえる|
especially|the other day|||sad||||
Especially considering the sad events of the other day. ......
かわいそうに 、 女子 学生 が 一 人 死んで しも うた ......。
|じょし|がくせい||ひと|じん|しんで||
||student||||||it seems
Poor girl, one of the students died. ......
孤児院 に 戻って いた 方 が ずっと 安全な んじゃ よ 。
こじいん||もどって||かた|||あんぜんな||
orphanage|||||||safer||
It would be much safer to return to the orphanage.
実 を 言う と 、 魔法 省 は 今や 、 この 学校 を 閉鎖 する こと さえ 考えて おる 。
み||いう||まほう|しょう||いまや||がっこう||へいさ||||かんがえて|
truth||||magic|ministry||now||school||closure|||||
To tell the truth, the Ministry of Magic is now even considering closing this school.
我々 は そ の 一連の 不愉快な 事件 の 怪 ―― ア 一 ―― 源 を 突き止める こと が でき ん ......」
われわれ||||いちれんの|ふゆかいな|じけん||かい||ひと|げん||つきとめる||||
we||that||series of|unpleasant|incident||mystery|||source||locate||||
We cannot pinpoint the source of that series of unpleasant incidents...
リドル は 目 を 大きく 見開いた 。
||め||おおきく|みひらいた
|||(object marker)||opened wide
「 先生 ―― もし その 何者 か が 捕まったら ...... もし 事件 が 起こら なく なったら ......」 「 どういう 意味 かね !」 ディペット 先生 は 椅子 に 座り 直し 、 身 を 起こして 上ずった 声 で 言った 。
せんせい|||なにもの|||つかまったら||じけん||おこら||||いみ|||せんせい||いす||すわり|なおし|み||おこして|うわずった|こえ||いった
|||someone|||if caught||incident||will not occur||||meaning|||||chair||sat down|sat up|body||sat up|strained|||
"Sir -- if that something is caught, ...... If the case goes away: ...... What do you mean? Dippet sat up in his chair, raised himself, and said in a raised voice, "What do you mean?
「 リドル 、 何 か この 襲撃 事件 に ついて 知っている と でも 言う の か ね ?」 「 いいえ 、 先生 」 リドル が 慌てて 答えた 。
|なん|||しゅうげき|じけん|||しっている|||いう|||||せんせい|||あわてて|こたえた
||||attack|incident||||||||||||||in a hurry|
Riddle, are you suggesting that you know something about this attack?
ハリー に は この 「 いいえ 」 が 、 ハリー 自身 が ダンブルドア に 答えた 「 いいえ 」 と 同じだ 、 と すぐ わかった 。
|||||||じしん||||こたえた|||おなじだ|||
|||||||Harry himself||Dumbledore|||||the same|||
Harry quickly realized that this "no" was the same as Harry's own answer to Dumbledore.
失望 の 色 を 浮かべ ながら 、 ディペット 先生 は また 椅子 に 座り込んだ 。
しつぼう||いろ||うかべ|||せんせい|||いす||すわりこんだ
disappointment||color||to浮かべる||||||||sat down
With a look of disappointment on his face, Mr. Dippet sat down in his chair again.
「 トム 、 もう 行って よろしい ......」 リドル は スッ と 椅子 から 立ち上がり 、 重い 足取り で 部屋 を 出た 。
とむ||おこなって||||||いす||たちあがり|おもい|あしどり||へや||でた
Tom||||||quietly||chair|||heavy|heavy footsteps||||
"Tom, you're all right ..." Riddle quickly got up from his chair and left the room with a heavy footstep.
ハリー は あと を ついて行った 。
||||ついていった
||||followed
動く 螺旋 階段 を 降り 、 二 人 は 廊下 の ガーゴイル 飾り の 脇 に 出た 。
うごく|らせん|かいだん||ふり|ふた|じん||ろうか|||かざり||わき||でた
to move|spiral|staircase||down||||||gargoyle|decoration||||appeared
They descended the moving spiral staircase and stepped out into the hallway by the gargoyle decorations.
暗く なり かけて いた 。
くらく|||
dark|||
It was getting dark.
リド ル が 立ち止まった ので ハリー も 止まって 、 リドル を 見つめた 。
|||たちどまった||||とまって|||みつめた
Riddle|||stopped|||||||
As Riddle stopped, Harry also stopped and stared at Riddle.
リドル が 何 か 深刻な 考え 事 を して いる の が ハリー に も よく わかった 。
||なん||しんこくな|かんがえ|こと||||||||||
||||serious||||||||||||
Harry could tell that Riddle was having some serious thoughts.
リドル は 唇 を 噛み 、 額 に 皺 を 寄せて いる 。
||くちびる||かみ|がく||しわ||よせて|
||lips||biting|forehead||wrinkle||furrow|is
Riddle bites his lip and wrinkles his forehead.
それ から 突然 何事 か 決心 した か の ように 、 急いで 歩き 出した 。
||とつぜん|なにごと||けっしん|||||いそいで|あるき|だした
||||||||||||started
ハリー は 音 も なり 滑る ように リドル に ついて行った 。
||おと|||すべる||||ついていった
|||||||||followed
Harry followed the riddle as it made noise and glided along.
玄関 ホール まで 誰 に も 会わ なかった が 、 そこ で 、 長い ふさふさ した とび色 の 髪 と 髭 を 蓄えた 背 の 高い 魔法使い が 、 大理石 の 階段 の 上 から リドル を 呼び止めた 。
げんかん|ほーる||だれ|||あわ|||||ながい|||とびいろ||かみ||ひげ||たくわえた|せ||たかい|まほうつかい||だいりせき||かいだん||うえ||||よびとめた
|||||||||||long|fluffy||tawny color||||beard||accumulated|tall|||||marble||marble stairs||||||called out
He did not see anyone until the entrance hall, where a tall wizard with long, bushy hair and a beard stopped him at the top of the marble stairs.
「 トム 、 こんな 遅く に 歩き回って 、 何 を して いる の か ね ?」
とむ||おそく||あるきまわって|なん||||||
||so late||walking around|||||||
"Tom, what are you doing, walking around so late?"
ハリー は その 魔法使い を じっと 見た 。
|||まほうつかい|||みた
Harry||||||
今 より 五十 歳 若い ダンブルドア に まちがい ない 。
いま||ごじゅう|さい|わかい||||
|||years|younger||||
Dumbledore is no doubt fifty years younger than he is now.
「 はい 、 先生 、 校長 先生 に 呼ば れました ので 」 リドル が 言った 。
|せんせい|こうちょう|せんせい||よば|れ ました||||いった
|teacher|principal|||called|||||
Yes, sir, the principal wants to see you," Riddle said.
「 それでは 、 早く ベッド に 戻り なさい 」
|はやく|べっど||もどり|
||bed|||
"Now, get back into bed."
ダンブルドア は 、 ハリー が よく 知っている 、 あの 心 の 中 まで 見通す ような まなざし で リドル を 見つめた 。
|||||しっている||こころ||なか||みとおす||||||みつめた
|||||||||||see through||gaze||||
Dumbledore stared at Riddle with a look that Harry was familiar with, looking into that heart.
「 このごろ は 廊下 を 歩き回ら ない 方 が よい 。
||ろうか||あるきまわら||かた||
||hallway||walk around||||better
It's better not to walk around in the hallways these days," he said.
例の 事件 以来 ......」
れいの|じけん|いらい
|incident|since
ダンブルドア は 大きく ため息 を つき 、 リドル に 「 お やすみ 」 と 言って 、 その 場 を 立ち去った 。
||おおきく|ためいき||||||||いって||じょう||たちさった
||||||||good|good night||||spot||left the place
Dumbledore sighed heavily, said "Good-bye" to Riddle, and left.
リドル は その 姿 が 見え なり なる まで 見て いた が 、 それ から 急いで 石段 を 下り 、 まっすぐ 地下 牢 に 向かった 。
|||すがた||みえ||||みて|||||いそいで|いしだん||くだり||ちか|ろう||むかった
|||appearance||could be seen||なる|||||||quickly|stone steps||down||underground|prison||
Riddle watched until he could no longer see the figure, then hurried down the stone steps and headed straight for the dungeon.
ハリー も 必死に 追跡 した 。
||ひっしに|ついせき|
||desperately|pursuit|
Harry was also trying his best to track him down.
しかし 残念な こと に 、 リドル は 隠れた 通路 や 、 秘密の トンネル に 行った ので は なく 、 スネイ プ が 魔法 薬学 の 授業 で 使う 地下 牢教 室 に 入った 。
|ざんねんな|||||かくれた|つうろ||ひみつの|とんねる||おこなった|||||||まほう|やくがく||じゅぎょう||つかう|ちか|ろうきょう|しつ||はいった
|regrettable|||||hidden|passage||secret|secret tunnel||||||Snape|||magic|potions class||class||uses|basement|detention room|||
Unfortunately, Riddle did not go into the hidden passageways or secret tunnels, but into the dungeon room that Snape uses for Potions classes.
松明 は 点いて い なかった し 、 リドル が 教室 の ドア を ほとんど 完全に 閉めて しまった ので 、 ハ リー に は リドル の 姿 が やっと 見える だけ だった 。
たいまつ||ついて||||||きょうしつ||どあ|||かんぜんに|しめて|||||||||すがた|||みえる||
torch||was lit||||||classroom|||||almost completely|closed|||||||||figure|||||
The torch wasn't on, and Riddle closed the classroom door almost completely, so Harry could only see Riddle.
リドル は ドア の 陰 に 立って 身 じ ろ ぎ も せ ず 、 外 の 通路 に 目 を 凝らして いる 。
||どあ||かげ||たって|み|||||||がい||つうろ||め||こらして|
||||shadow|||body||locomotion||also||not|outside||corridor||||fixated on|
Riddle stands behind the door, not stirring, his eyes fixed on the passageway outside.
尐 なく と も 一 時間 は そう して いた ような 気 が する 。
||||ひと|じかん||||||き||
I feel like I've been doing that for at least an hour.
ハリー の 目 に は 、 ドア の 隙間 から 目 を 凝らし 、 銅 僕 の ように じっと 何 か を 待って いる リドル の 姿 が 見える だけ だった 。
||め|||どあ||すきま||め||こらし|どう|ぼく||||なん|||まって||||すがた||みえる||
|||||||gap||||staring intently|copper|I|||||||||||||||
Harry's eyes could only see Riddle, squinting through the gap in the door and waiting for something like a bronze servant.
期待 も 萎え 、 緊張 も 緩み かけ 「 現在 」 に 戻りたい と 思い はじめた ちょうど その とき 、 ドア の むこうで 何 か が 動く 気配 が した 。
きたい||なえ|きんちょう||ゆるみ||げんざい||もどり たい||おもい|||||どあ|||なん|||うごく|けはい||
expectation||withering|||loosening||now||want to return|||||||||beyond the door||||moved|sign||
Just when I was beginning to feel like I wanted to return to the present, my expectations were fading and my nerves were beginning to loosen, I felt something move beyond the door.
誰 か が 忍び足 で 通路 を 歩いて きた 。
だれ|||しのびあし||つうろ||あるいて|
|||tiptoe||corridor|||
いったい 誰 な の か 、 リドル と 自分 が 隠れて いる 地下 牢教 室 の 前 を 通り過ぎる 音 が した 。
|だれ||||||じぶん||かくれて||ちか|ろうきょう|しつ||ぜん||とおりすぎる|おと||
|||||||||hiding||basement|prison|classroom|||||||
リドル は まるで 影 の ように 静かに 、 す るり と ドア から にじ り 出て あと を つけた 。
|||かげ|||しずかに||||どあ||||でて|||
|||shadow|||quietly|slipped|slipped||||slipped|||||
ハリー も 誰 に も 聞こえる はず が ない こと を 忘れて 、 抜き 足 差し 足 で リドル の あと に 続いた 。
||だれ|||きこえる||||||わすれて|ぬき|あし|さし|あし||||||つづいた
|||||||||||forgot|stealthily|stealthy steps|stealthily approached|stepping||||||followed
Harry, forgetting that no one was supposed to hear him, followed Riddle, unannounced and unassisted.
五 分 も たったろう か 。
いつ|ぶん|||
|||has passed|
It must have been five minutes.
二 人 は その 足音 に ついて 歩いた が 、 リドル が 急に 止まって 、 何 か 別の 物音 の する 方角 に 顔 を 向けた 。
ふた|じん|||あしおと|||あるいた||||きゅうに|とまって|なん||べつの|ものおと|||ほうがく||かお||むけた
||||footsteps|||||||suddenly||||another|sound|||direction||||
They followed the footsteps, but Riddle suddenly stopped and turned his head in the direction of another noise.
ドア が ギーッ と 開き 、 誰 か が しゃが れ 声 で ささやいて いる の が 、 ハリー の 耳 に 聞こえて き た 。
どあ||||あき|だれ|||しゃ が||こえ||||||||みみ||きこえて||
||creaking||opened||||squatting||||whispering||||||ear||||
The door gaped open, and Harry could hear someone whispering in his ear.
「 おいで ...... おまえ さん を こっか ら 出さ なきゃ な ん ねえ ...... さあ 、 こっち へ ...... この 箱 の 中 に ......」
||||||ださ|||||||||はこ||なか|
||||here|||||||||||box|||
"Come here. ...... We have to get your hotel out of there. ...... Come on, come here. ...... In this box. ......
なんとなく 聞き覚え が ある 声 だった 。
|ききおぼえ|||こえ|
somehow|familiarity||||
The voice sounded vaguely familiar.
リドル が 物陰 から 突然 飛び出した 。
||ものかげ||とつぜん|とびだした
||shadow||suddenly|suddenly appeared
ハリー も あと に ついて 出た 。
|||||でた
|||||came out
ど で かい 尐年 の 暗い 影 の ような 輪郭 が 見えた 。
|||尐ねん||くらい|かげ|||りんかく||みえた
where|at|a little|||dark|shadow|||outline||
I could see the outline of a small boy's dark shadow.
大きな 箱 を 傍ら に 置き 、 開け 放した ドア の 前 に しゃがみ込んで いる 。
おおきな|はこ||かたわら||おき|あけ|はなした|どあ||ぜん||しゃがみこんで|
big|box||beside||putting|opened|opened|||||squatting down|
「 こんばんは 、 ルビウス 」 リドル が 鋭く 言った 。
こんばん は||||するどく|いった
|Rubius|||sharply|
Good evening, Rubeus," Riddle said sharply.
尐年 は ドア を バタン と 閉めて 立ち上がった 。
尐ねん||どあ||||しめて|たちあがった
||||with a bang|||
「 トム 。
とむ
こんな ところ で おまえ 、 なん して る ?」
リドル が 一 歩 近寄った 。
||ひと|ふ|ちかよった
||||approached
「 観念 する んだ 」 リドル が 言った 。
かんねん|||||いった
to resign|||||
"I have an idea," Riddle said.
「 ルビウス 、 僕 は 君 を 突き出す つもりだ 。
|ぼく||きみ||つきだす|
Rubius|I||||expose|intend to
"Rubius, I'm going to stick you out.
襲撃 事件 が やま なければ 、 ホグワーツ 校 が 閉鎖 さ れる 話 まで 出て いる んだ 」
しゅうげき|じけん|||||こう||へいさ|||はなし||でて||
attack|incident||mountain|if it doesn't stop||school||closure|||||||
If the assault does not stop, there is even talk of the Hogwarts school being closed. "
「 なん が 言 いて え の か ――」
||げん||||
What do you want to say?
「 君 が 誰 か を 殺そう と した と は 思わ ない 。
きみ||だれ|||ころそう|||||おもわ|
I don't think you tried to kill anyone.
だけど 怪物 は 、 ペット と して ふさわしく ない 。
|かいぶつ||ぺっと||||
|monster|||||not suitable|
But a monster is not an appropriate pet.
君 は 運動 さ せよう と して 、 ちょっと 放した んだろう が 、 それ が ――」
きみ||うんどう||||||はなした||||
||exercise||||||let go||||
You tried to exercise, and you probably let go, but that was-- "
「 こいつ は 誰 も 殺して ねぇ !」
||だれ||ころして|
"This guy doesn't kill anyone!"
で かい 尐年 は 今 、 閉めた ばかりの ドア の 方 へ あとずさり した 。
||尐ねん||いま|しめた||どあ||かた|||
|a little|young boy|||closed||||||backed away|
For a big year, I've just stepped back towards the door I just closed.
その 尐年 の 背後 から 、 ガサゴソ 、 カチカチ と 奇妙な 音 が した 。
|尐ねん||はいご|||かちかち||きみょうな|おと||
|||behind||rustling|||strange|||
「 さあ 、 ルビウス 」 リドル は もう 一 歩 詰め寄った 。
|||||ひと|ふ|つめよった
|||||||stepped closer
「 死んだ 女子 学生 の ご 両親 が 、 明日 学校 に 来る 。
しんだ|じょし|がくせい|||りょうしん||あした|がっこう||くる
||student|||parents||tomorrow|||
The parents of the dead schoolgirl are coming to school tomorrow.
娘 さん を 殺した やつ を 、 確実に 始末 する こ と 。
むすめ|||ころした|||かくじつに|しまつ|||
daughter||||||definitely|settle accounts|||quotation particle
Make sure whoever killed your daughter is dealt with.
学校 と して 、 尐 なく と も それ だけ は できる 」
がっこう||||||||||
school|||at least|||||||can
As a school, we can at least do that."
「 こいつ が やった んじゃ ねぇ !」 尐年 が 喚 く 声 が 暗い 通路 に こだま した 。
|||||尐ねん||かん||こえ||くらい|つうろ|||
this guy||||hey|||shouted||voice||dark|dark corridor||echo|
「 こいつ に できる はず ねぇ ! 絶対 やっちゃ い ねぇ !」
|||||ぜったい|||
|||||absolutely|definitely won't||
"There's no way he can do this! "He's not supposed to be able to do that!
「 ど いて くれ 」 リドル は 杖 を 取り出した 。
|||||つえ||とりだした
|||||staff||
"Come on," Riddle took out the cane.
リドル の 呪文 は 突然 燃える ような 光 で 廊下 を 照らした 。
||じゅもん||とつぜん|もえる||ひかり||ろうか||てらした
||spell||suddenly|burning||light||hallway||lit up
ど で かい 尐年 の 背後 の ドア が ものすごい 勢い で 開き 、 尐年 は 反対 側 の 壁 まで 吹っ飛ば さ れ た 。
|||尐ねん||はいご||どあ|||いきおい||あき|尐ねん||はんたい|がわ||かべ||ふっとば|||
|||||behind|||||with great force|||||opposite|opposite||wall||blown away|||
The door behind the huge year opened with tremendous force, and the year was blown to the opposite wall.
中 から 出て きた 物 を 見た 途端 、 ハリー は 思わず 鋭い 悲鳴 を もらした ―― 自分 に しか 聞こ え ない 長い 悲鳴 を ――。
なか||でて||ぶつ||みた|とたん|||おもわず|するどい|ひめい|||じぶん|||ききこ|||ながい|ひめい|
|||||||at that moment|||unintentionally|sharp|||let out|||||||long|long scream|
As soon as he saw what came out of the inside, Harry suddenly gave a sharp scream-a long scream that only he could hear.
毛 むくじゃ ら の 巨大な 胴体 が 、 低い 位置 に 吊り下げられて いる 。
け||||きょだいな|どうたい||ひくい|いち||つりさげ られて|
hair|mukujya|||huge|body||low|position||suspended|
A huge, hairy torso is hung in a low position.
絡み合った 黒い 脚 、 ギラギラ 光る たくさんの 眼 、 剃刀 の ように 鋭い 鋏 。
からみあった|くろい|あし|ぎらぎら|ひかる||がん|かみそり|||するどい|やっとこ
entwined|black|legs|glaring|||eyes|razor|||sharp|scissors
Intertwined black legs, many glistening eyes, and razor-sharp scissors.
リドル が もう 一 度 杖 を 振り上げた が 、 遅かった 。
|||ひと|たび|つえ||ふりあげた||おそかった
|||||||raised||too late
Riddle raised his cane once more, but it was too late.
その 生物 は リドル を 突き 転がし 、 ガサゴソ と 大急ぎで 廊下 を 逃げて 行き 、 姿 を 消した 。
|せいぶつ||||つき|ころがし|||おおいそぎで|ろうか||にげて|いき|すがた||けした
|creature||||pushed|rolling over|rustling||in a hurry|hallway||escaped||appearance||
リドル は 素早く 起き上がり 、 後ろ姿 を 目 で 追 い 、 杖 を 振り上げた 。
||すばやく|おきあがり|うしろすがた||め||つい||つえ||ふりあげた
||quickly|got up|back view||||followed||staff||
Riddle quickly got up, chased his back with his eyes, and swung his wand up.
「 やめろ お おお おお おお !」 ど で かい 尐年 が リドル に 飛びかかり 、 杖 を 引った くり 、 リドル を また 投げ飛ばした 。
||||||||尐ねん||||とびかかり|つえ||ひ った|||||なげとばした
||||||||||||jumped at|staff||pulled|pulled|||again|threw away
"No, no, no, no, no, no, no, no, no!" A large boy jumped on Riddle, yanked on his cane, and threw him back down again.
場面 が グルグル 旋回 し 、 真っ暗闇に なった 。
ばめん||ぐるぐる|せんかい||まっくらやみに|
scene||spiraling|spinning||pitch darkness|
The scene whirled around and became pitch black.
ハリー は 自分 が 落ちて 行く の を 感じた 、 そし て 、 ドサリ と 着地 した 。
||じぶん||おちて|いく|||かんじた|||||ちゃくち|
||||falling|||||||with a thud||landed|
ハリー は 、 グリフィンドール の 寝室 の 天 蓋付 き ベッド の 上 に 大 の 字 に なって いた 。
||||しんしつ||てん|ふたつき||べっど||うえ||だい||あざ|||
||||bedroom|||with canopy||||||||sprawled out|||
リドル の 日記 は 腹 の 上 に 開いた まま 乗って いた 。
||にっき||はら||うえ||あいた||のって|
||||stomach||||opened||sitting on|
Riddle's diary was riding open on his belly.
息 を 弾ま せて いる 最中 に 、 寝室 の 戸 が 開いて ロン が 入って きた 。
いき||はずま|||さい なか||しんしつ||と||あいて|||はいって|
||panting|||during||bedroom||door||||||
「 ここ に いた の か 」 と ロン 。
ハリー は 起き上がった 。
||おきあがった
||got up
汗 びっしょり で ブルブル 震えて いた 。
あせ|||ぶるぶる|ふるえて|
sweat|soaked thoroughly||shivering||
「 どうした の !」 と ロン が 心配 そうに 聞いた 。
|||||しんぱい|そう に|きいた
「 ロン 、 ハグリッド だった んだ 。
五十 年 前 に 『 秘密の 部屋 』 の 扉 を 開けた の は 、 ハグリッド だった んだ !」
ごじゅう|とし|ぜん||ひみつの|へや||とびら||あけた|||||
|||||||door|||||||explanatory particle