Shingeki no Kyojin Season 4 (Attack on Titan Season 4) Episode 01
( ファルコ ) お 〜 い …
ここ は 危 ねえ ぞ
飛んで いけ
ど っか 遠く へ な
( コルト ) ファルコ !
( ファルコ ) あれ ? 兄さん どうし …
( コルト ) よし ! 口 が きけりゃ 上出来だ
( エルディア 兵 ) コルト !
走る ぞ つかまって ろ !
( 銃声 )
う お 〜!
ぐ あっ !
( ウド ) ファルコ !
( マガト ) コルト 状況 は ?
( 荒い 息遣い )
榴弾 ( りゅう だ ん ) の 直撃 で …
前方 の エルディア 人 部隊 は 吹っ飛び ました
塹壕 ( ざんごう ) は ?
( コルト ) これ 以上 掘り 進める の は 無理です
無理 ? それ は 命令 か ?
エルディア 人 が 私 に 命令 する の か ?
( コスロ ) おい お前 ! マガト 隊長 に 何 言って んだ
ですが このまま で は …
( ゾフィア ) ファルコ 酔っ払って ん の ?
( ガビ ) 頭 を 強く 打った んだ ね
( ウド ) 俺 たち が 4 年 も 戦争 して る って こと 覚えて る か ?
お前たち … 誰 だ ?
て か … あれ ?
さっき まで 剣 ( けん ) 持って 飛び回って なかった か ?
ギューン って さ 巨人 を … う ぷっ
( ガビ ) こりゃ 一 から 作戦 を 説明 し 直さ なきゃ だ ね
耳 だけ 貸して な ファルコ
4 年 も 続いた 戦争 も 今 ようやく 大 詰め なんだ
あの スラバ 要塞 さえ 陥 ( お ) と せば
まあ 正確に は
すぐ 下 に ある 軍港 の 中東 連合 艦隊 を 沈め さえ すれば
この 戦争 は 私 たち マーレ の 勝ち って こと な んだ けど ね
でも その ため に は
高台 を 守る スラバ 要塞 を 押さえ なきゃ
軍港 に 攻め 入る の は 無理な わけ
( ゾフィア ) マーレ 海軍 が 海 から やっつけて くれ ない の か な ?
( ウド ) ゾフィア !
お前 あの 海軍 に 何 が 期待 できる って んだ よ
制 海 権 を 奪う のに 4 年 も かけ や がった —
無能 の 肥 だめだ ぞ
それ も あれ だけ あった 戦艦 を 半分 ぐらい 沈め られて
やっと の 快挙 だ
そのくせ 俺 ら “ 陸 ” に は 一 丁 前 ( いっち ょ まえ ) に
“ 要塞 ぐらい 陥 と して もらわ ない と 困り ます ” だ と ?
クソ 野郎 ! お前 な 〜!
( ガビ ) ウド
ファルコ の 頭 ちぎる んじゃ ない よ
ああ … ごめん ごめん
それ で 俺 たち 戦士 候補 生 が
なんで こんな 前線 に 駆り出さ れて る んだ ?
そりゃ 見極める ため さ
私 たち の 中 から 次の 戦士 を
時期 が 迫って いる
マガト 隊長 は 最終 試験 を この 最 前線 に 決めた んだ よ
次 なる 大局 を 見据えて
パラディ 島 制圧 作戦 の 主力 と なる —
“ 鎧 ( よろい ) の 巨人 ” の 継承 者 を ね
♪〜
〜♪
( ファルコ ) 鎧 の 巨人 …
( ガビ ) 一体 誰 が 選ば れる んだろう ね ?
フフン
なんだ ガビ
自分 以外 の 比較 対象 が ほか に い ねえ って 口ぶり だ な
だって ほか に い ない でしょ ?
まあ 私 たち と ガビ じゃ ね
今 の ところ の 成績 じゃ な
( ガビ ) いい や 成績 じゃ ない よ ウド
いつも 言って る でしょ ?
私 が あんた たち と 違う の は 覚悟 だ よ
エルディア 人 の 運命 を 背負い
私 たち を 苦しめる あの 島 の 悪魔 ども を
皆殺し に する 覚悟 だ
そして この 世界 に 残る の は 善良な エルディア 人 だけ だ と
この 戦い に 勝って 世界 に 証明 する
私 は 負け ない
私 が 収容 区 から みんな を 解放 する
で …
お前 さっき から 何 して んだ ?
これ ? いい でしょ
( コルト ) なぜ です か ? マガト 隊長
我々 歩兵 の 力 で は
あの 機関 銃 の 奥 に ある 線路 を 破壊 する こと など 到底 でき ませ ん
敵 の 塹壕 は 抜け目 が なく つけ いる 隙 は どこ に も …
その 状況 に 加え 要塞 から の 支援 砲撃 も あり ます
このまま ここ に とどまって いて も いずれ 榴弾 が 降り注ぐ だけ です
何 か 考え が あり そうだ な コルト
ここ で “ 顎 ( あ ぎ と )” と “ 車力 ( しゃ りき )” を 放ち ましょう
ガリアード と ピーク の 2 人 なら やって くれ ます
一瞬 で トーチカ と 塹壕 の 敵 を 殲滅 ( せ ん めつ ) できる はずです
ダメだ
カード の 切り 方 を 間違えれば 負け だ
( コスロ ) マガト 隊長 “ ヤツ ” が 現れ ました
( コルト ) ヤツ … と は ?
( マガト ) ヤツ だ
装甲 列車 … その 先頭 と 最後尾 に 計 4 門 乗っかって る
連合 の 新 兵器 “ 対 巨人 砲 ” だ
あの 150 ミリ 口径 から 放た れる 徹 甲 弾 ( てっこう だ ん ) なら
巨人 を 一撃 で 仕留 ( しと ) め られる
“ 九 つ の 巨人 ” と いえ ど な
しかし 我ら の 巨人 は 2 体 と も 素早い です
とても うなじ を 撃ち抜く など …
( マガト ) 撃ち抜いたら ?
我々 は 巨人 の 力 と 戦士 を 失い
再び 巨人 の 力 を 取り戻せる 保証 は あり ませ ん
そう だ
9 年 前 から 始まった 始祖 奪還 計画 が 返り 討ち に 終わり
“ 超 大型 ” と “ 女 型 ( め がた )” を 失った ように な
マーレ の 軍事 力 は 低下 した と 見なさ れ
今日 ( こんにち ) まで 続く 戦争 の 引き金 と なり
パラディ 島 作戦 は 後回し と なった のだ
我が 祖国 マーレ を 超 大国 たら しめる もの は なんだ ?
巨人 の 力 です
( マガト ) そうだ
これ 以上 失えば この 国 は 維持 でき ない
巨人 の 力 は 絶対 である そうで なくて は なら ん のだ
エルディア 人 部隊 突撃 準備 を 急げ
( コスロ ) は っ !
マガト 隊長 ! それ は …
( マガト ) なんだ ? エルディア 人
お前たち は マーレ に 忠誠 を 誓った 戦士 だ ろ ?
我が 祖国 から 栄誉 を 得る チャンス だ ぞ
ここ に いる 800 人 の エルディア 人 が だ
( ブツブツ と つぶやく 声 )
全員 立て ! 突撃 準備 だ !
( エルディア 兵 ) ほら 立てよ
これ より 貴 様 ら エルディア 人 部隊 は
敵 線路 に 突撃 を 仕掛け これ を 撃破 する
決死 隊 に おいて は 敵 掩蔽 壕 ( えん ぺい ごう ) に 飛び込み
機関 銃 を 無力 化 せよ
いい か !
これ は 貴 様 ら 薄汚い 悪魔 の 末 裔 ( まつ えい ) が その 汚名 を 返上 し
我が 祖国 マーレ から 栄誉 を 受ける 絶好 の 機会 である
心して 臨め !
( 一同 ) は っ !
( マガト ) お前たち 戦士 候補 生 は ここ で 待機
エルディア 人 部隊 800 の 突撃 を もって
なんと して でも 線路 を 破壊 し なくて は なら ん
あの 装甲 列車 に 要塞 の 周り を うろつか れて いる うち は
鎧 も 獣 も ここ に 呼ぶ わけに は いかん から だ
しかし …
コルト
お前 も 獣 を 受け継ぐ 身 なら
いいかげんに 上 に 立つ 者 と して の 覚悟 を 持て
( マガト ) いい ぞ 列車 ごと 破壊 する チャンス だ
( ガビ ) それ 私 に やら せて ください
あ ?
( ガビ ) じゃ ー ん !
私 なら 1 人 で 装甲 列車 を 無力 化 でき ます
( ファルコ ) おい ガビ
お前 ら を 鍛える のに 国 が いくら 費用 を かけた と 思って る
却下 だ
確かに
私 は ファルコ たち なんか と 違って 逸材 です し
今後 私 の ような 優秀な 戦士 は 二度と 現れ ない でしょう
しかも すごく かわいい し
ですが 私 が 成功 すれば
800 人 の エルディア 兵 を 失わ ず に 済み ます
失敗 すれば ?
1 人 の 有望な 戦士 候補 生 と 7 本 の 手榴弾 を 失い ます
やはり
私 に 800 人 の エルディア 兵 以上 の 価値 が ある と なれば
しかた あり ませ ん が
隊長 殿 が もし
私 を 愛する あまり 800 の 兵 を 捧 ( さ さ ) げ る と いう こと でしたら …
( マガト ) 分かった
行け
( ファルコ ) ダメだ ガビ …( ガビ ) 必ずや
私 が 鎧 を 継ぐ に 値する 戦士 である こと を
証明 して 参り ます
( 服 を 脱ぐ 音 )
あっ …
( マガト ) 何 を して る ?
( ガビ ) 作戦 成功 の ため
今 だけ 腕章 を 外す こと を お 許し ください
いい だろう
( 連合 兵 A ) おい 誰 か 来る 1 人 で
( 連合 兵 B ) 女 … それ も 子供
投降 し に 来る ようだ
いや 待て エルディア 人 かも しれ ん だ ろ
しかし 様子 が おかしい
足枷 ( あしかせ ) を 引きずって いる ぞ
( 連合 兵 A ) 近い … きっと エルディア 人 だ
巨人 化 する 前 に 撃て
( 連合 兵 B ) バカ 言え
やる なら お前 の ライフル だろう が
ハア 〜 クソ
ん ?
(2 人 ) あっ ( 連合 兵 A ) なんだ ?
( 列車 が 近づく 音 )
まだ …
まだ だ
まだ
動か ない ぞ
構う な 撃て
ここ だ 〜!
(2 人 ) な っ …
( 爆発 音 )
( 連合 兵 A ) うわ !
やり や がった !
( 一同 ) ああ …
ガリアード 急げ !
( カビ ) ギャハッ ! アハハハハッ !
( 連合 兵 A ) クソ … マーレ の 卑怯 ( ひきょう ) 者 ども
だから お前 ら を …
あっ
思いどおりに さ せて は なら ん のだ
( 銃声 )
ガビ !
よせ ! ファルコ !
フヒッ !
(2 人 ) あ …
ガリアード さん !
ん ?
うわ 〜!
( 衝撃 音 )
( マーレ 兵 ) 装甲 列車 の 沈黙 を 確認
これ より 降下 作戦 を 開始 する くれぐれも 作戦 どおり に
ジーク が 矛 と なり
ライナー が 盾 と なる のだ
( 爆発 音 )( エルディア 兵 たち ) う お 〜!
( 銃声 )
( エルディア 兵 ) う お 〜!
( 銃声 )
( エルディア 兵 ) う っ う う …
ああ …
( 震動 音 ) あっ
( 連合 兵 たち の 悲鳴 )
( 連合 兵 たち ) あっ ああ …
うわ 〜!
( 悲鳴 と 銃声 )
( コスロ ) イッテ え な クソ
なんで マーレ 人 の 俺 が 撃た れる んだ
( ガビ ) 何 して ん の ? ファルコ
( ファルコ ) 見りゃ 分かる だ ろ
彼 は もう 戦闘 能力 の ない 捕虜 だ
( ファルコ ) ウド 止血 帯 を くれ ( ウド ) はい
( コスロ ) ガキ め … 敵 なんか ほっとけ よ
それ が あんた の 売り どころ って わけ ?
国際 法 を 遵守 ( じゅんしゅ ) して 私 に 覆いかぶされば
鎧 を 継承 できる と 思った ?
ちっとも 役 に 立って ない んだ けど
知る か よ
変な ヤツ
( つぶやく 声 )
( ファルコ ) 何 か 言って る
訳して くれ ウド
彼 に “ 出血 は 収まって る から 安心 しろ ” って …
( ウド )“ 触る な ”( ファルコ ) え ?
( ウド )“ 穢 ( けが ) れる ”
“ 悪魔 ” だ と さ
プッ ! ハハハハ !
( 発砲 音 )
( エルディア 兵 ) 撤退 だ 〜!
( エルディア 兵 ) 急げ !
( エルディア 兵 ) 要塞 から 離れろ !
( エルディア 兵 ) 巻き込ま れる ぞ !
始まった
( ざわめき )
( ジーク ) オホン
( 息 を 吸う 音 )
( ジーク ) う お おお 〜!
( 連合 兵 たち ) うわ 〜!
( 連合 兵 たち ) あ …
あっ …
( 連合 兵 ) ぐ は !
い … 嫌だ やめて !
( コスロ ) まさしく … 悪魔 だ
俺 たち マーレ の 先祖 も ああ やって 食わ れた んだ な
お前 ら エルディア 人 に
( 連合 兵 ) 撃て 〜!
( 着 弾 音 )
( 砲撃 音 )
( ライナー ) 質量 爆弾 の 威力 は 十 分
だが 高度 が 高 すぎた 分 半分 は 落下 の 衝撃 で 死 ん じ まった か
対 巨人 野戦 砲 も まだ 多く 機能 して る
28… 29… 位置 と 数 は 把握 した
しかし …
また 壁 か よ
壁 は もう …
うんざり だ
( 衝撃 音 )
( 連合 兵 たち ) 鎧 だ ! 殺せ 〜!
( 連合 兵 ) 撃て 〜!
はっ
ぐう …
( ライナー ) 対 巨人 砲徹 甲 弾 … 俺 の 鎧 も 貫く か
( 砲撃 音 )
( ライナー ) なんだ ? 何 を 食らった ?
装甲 列車 ? まだ いた か
( 砲撃 音 )
( 砲撃 音 )
ち っ !
( 連合 兵 ) 撃て !( 衝撃 音 )
( ライナー ) ガリアード
( 連合 兵 ) 売 女 ( ばい た ) の 末 裔 ども が !
( 砲撃 音 )
う お 〜!
( 連合 兵 たち ) ああ …
( 雄 たけ び )
( ライナー ) よし
制圧 した か
俺 たち の 敗北 が 招いた 戦争 だ
ライナー
( ジーク ) 戦争 って よく ない よ な
ああ … これ で ようやく 戦争 が 終わる
( 砲撃 音 )
え ?
ええ ?
( 着 弾 音 )
( 着 弾 音 )
( ナレーション ) 連合 艦隊 の 壊滅 を 受け
中東 連合 は マーレ と の 講和 条約 を 締結
4 年 に 及んだ 戦争 は マーレ の 勝利 で 終結 した
だが 世界 に は
巨人 の 力 が 全て を 支配 する 時代 が
終わり つつ ある こと を 知ら れ
マーレ は 一刻 も 早く
始祖 の 巨人 を 手 に 入れる 必要に 迫ら れた
そんな …
( マーレ 市民 ) 勇猛 果敢なる マーレ 軍 の 猛攻 に より
スラバ 要塞 ついに 陥落 せ し
( 市民 たち ) う お 〜! すごい ぞ !
さすが 我が マーレ 陸軍 だ !
♪〜
〜♪
( ナレーション ) 巨人 は 絶対 で は ない
マーレ 軍 に 突きつけ られた 現実
つかの間 の 喜び を 胸 に 戦士 たち は
帰る べき 故郷 レベリオ へ と 帰還 する
次回 「 闇夜 の 列車 」