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日本の昔話 (初級) // Japanese Folk Tales (beginner level), カチカチ 山

カチカチ 山

むかし むかし 、おじいさん の 家 の 裏山 に 、一匹 の タヌキ が 住んで いました。

タヌキ は 悪い タヌキ で 、おじいさん が 畑 で 働いて います と、

「や ー い 、ヨボヨボ じじい。 ヨボヨボ じじい」

と 、悪口 を 言って 、夜 に なる と おじいさん の 畑 から イモ を 盗んで いく のです。

おじいさん は タヌキ の いたずら に がまん 出来なく なり 、畑 に ワナ を しかけて タヌキ を 捕まえました。

そして タヌキ を 家 の 天井 に つるす と、

「ばあさん や 、こいつ は 性悪 ダヌキ だから 、決して なわ を ほどいて は いけない よ」

と 、言って 、 そのまま 畑 仕事 に 出かけた のです。

おじいさん が いなく なる と 、タヌキ は 人 の 良い おばあさん に 言いました。

「おばあさん 、わたし は 反省 して います。

もう 悪い 事 は しません。

つぐない に 、おばあさん の 肩 を もんで あげましょう」

「そんな 事 を 言って 、逃げる つもり なん だろう?

「いえいえ。 では 、タヌキ 秘伝 (ひでん )の まんじゅう を 作って あげましょう」

「秘伝 の まんじゅう?

「はい。

とっても おいしい です し 、一口 食べれば 十年 は 長生き 出来る のです。

きっと 、おじいさん が 喜びます よ。

もちろん 作り おわったら 、また 天井 に つるして も かまいません」

「そうかい。 おじいさん が 長生き 出来る の かい」

おばあさん は タヌキ に 言われる まま 、しばって いた なわ を ほどいて しまいました。

その とたん 、タヌキ は おばあさん に おそいかかって 、そば に あった 棒 (ぼう )で おばあさん を 殴り殺した のです。

「は は ー ん 、バカな ババア め。 タヌキ を 信じる なんて」

タヌキ は そう 言って 、裏山 に 逃げて 行きました。

しばらく して 帰って きた お じいさん は 、倒れて いる おばあ さん を 見て ビックリ。

「ばあさん! ばあさん! ・・・ああっ、なんて 事 だ」

お じいさん が オイオイ と 泣いて います と 、心 やさしい ウサギ が やって 来ました。

「お じいさん 、どうした の です?

「タヌキ が 、タヌキ の やつ が 、ばあさん を こんなに して 、逃げて しまった んだ」

「ああ 、あの 悪い タヌキ です ね。 お じいさん 、わたし が おばあ さん の かたき を とって あげます」

ウサギ は タヌキ を やっつける 方法 を 考える と 、タヌキ を しばかり に 誘いました。

「タヌキ くん。 山 へ しばかり に 行か ない かい?

「それ は いい な。 よし 、行こう」

さて 、その しばかり の 帰り道 、ウサギ は 火打ち石 で 『カチカチ 』と 、タヌキ の 背負って いる しば に 火 を 付けました。

「おや? ウサギ さん 、今 の 『カチカチ 』と 言う 音 は なんだい?

「ああ 、この 山 は カチカチ 山 さ。 だから カチカチ と いう の さ」

「ふ ー ん」

しばらく する と 、タヌキ の 背負って いる しば が 、『ボウボウ 』と 燃え 始めました。

「おや? ウサギ さん 、この 『ボウボウ 』と 言う 音 は なんだい?

「ああ 、この 山 は ボウボウ 山 さ 、だから ボウボウ と いう の さ」

「ふ ー ん」

その うち に 、タヌキ の 背負った しば は 大きく 燃え 出しました。

「なんだか 、あつい な。 ・・・あつい 、あつい 、助けて くれ ー!

タヌキ は 背中 に 、大 やけど を おいました。

次の 日 、ウサギ は とうがらし を ねって 作った 塗り 薬 を 持って 、タヌキ の 所 へ 行きました。

「タヌキ くん 、やけど の 薬 を 持ってきた よ」

「薬 と は ありがたい。

まったく 、カチカチ 山 は ひどい 山 だ な。

さあ ウサギ さん 、背中 が 痛くて たまらない んだ。

はやく ぬって おくれ」

「いい よ。 背中 を 出して くれ」

ウサギ は タヌキ の 背中 の やけど に 、とうがらし の 塗り 薬 を ぬりました。

「うわ ーっ! 痛い 、痛い! この 薬 は とって も 痛い よ ー!

「がまん し な よ。 よく 効く 薬 は 、痛い もん だ」

そう 言って ウサギ は 、もっと ぬり つけました。

「う ぎ ゃ ーーーーっ!

タヌキ は 痛 さ の あまり 、気絶 して しまいました。

さて 、数 日 する と タヌキ の 背中 が 治った ので 、ウサギ は タヌキ を 釣り に 誘いました。

「タヌキ くん。 舟 を つくった から 、海 へ 釣り に 行こう」

「それ は いい な。 よし 、行こう」

海 に 行きます と 、二 せき の 舟 が ありました。

「タヌキ くん 、きみ は 茶色い から 、こっち の 舟 だ よ」

そう 言って ウサギ は 、木 で つくった 舟 に 乗りました。

そして タヌキ は 、泥 で つくった 茶色い 舟 に 乗りました。

二 せき の 船 は 、どんどん と 沖 へ 行きました。

「タヌキ くん 、どう だい? その 舟 の 乗り 心地 は?

「うん 、いい よ。 ウサギ さん 、舟 を つくって くれて ありがとう。 ・・・あれ 、なんだか 水 が しみこんで きた ぞ」

泥 で 出来た 舟 が 、だんだん 水 に 溶けて きた のです。

「うわ ーっ、助けて くれ! 船 が 溶けて いく よ ー!

大 あわて の タヌキ に 、ウサギ が 言いました。

「ざ まあ みろ 、おばあ さん を 殺した バツ だ」

やがて タヌキ の 泥 舟 は 全部 溶けて しまい 、タヌキ は そのまま 海 の 底 に 沈んで しまいました。

おしまい

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カチカチ 山 かちかち|やま stiff|mountain Kachikachi| tickender Berg Ticking mountain Montaña Chicka Chicka Montagne Chicka Chicka Montagna Chicka Chicka Montanha Chicka Chicka тикающая гора Chicka Chicka Mountain 滴答作响的山 滴答作響的山

むかし むかし 、おじいさん の 家 の 裏山 に 、一匹 の タヌキ が 住んで いました。 ||お じいさん||いえ||うらやま||ひと ひき||たぬき||すんで|い ました ||||||back mountain||one||||| ||||||dietro la montagna||una volpe||un procione||| Es war einmal ein Marderhund auf dem Hügel hinter dem Haus eines alten Mannes. Once upon a time, a raccoon dog lived in the back mountain of his grandfather's house. Жила-была енотовидная собака на холме за домом старика.

タヌキ は 悪い タヌキ で 、おじいさん が 畑 で 働いて います と、 たぬき||わるい|たぬき||お じいさん||はたけ||はたらいて|い ます| |||||||field|||| Ein Marderhund ist ein schlechter Marderhund, und wenn der alte Mann auf dem Feld arbeitet, The raccoon dog is a bad raccoon dog, and his grandfather is working in the fields, Енотовидная собака - плохая енотовидная собака, а когда старик работает в поле, 貉是一只坏貉,老人正在地里干活。

「や ー い 、ヨボヨボ じじい。 |-|||じじ い ||||vecchio "Yeah, it's old. «Ehi, vecchio decrepito.» "Эй, старик. ヨボヨボ じじい」 |じじ い Yoboyobo old man " «Vecchio decrepito» Йобойобо старик"

と 、悪口 を 言って 、夜 に なる と おじいさん の 畑 から イモ を 盗んで いく のです。 |あく くち||いって|よ||||お じいさん||はたけ||いも||ぬすんで|| |insulti|||||||||||patate||rubare|| Dann stahl er nachts Kartoffeln vom Feld seines Großvaters. At night, he steals potatoes from his grandfather's field. Così, parlandone male, di notte andavano a rubare le patate dall'orto del nonno. Потом ночью воровал картошку с дедовского поля.

おじいさん は タヌキ の いたずら に がまん 出来なく なり 、畑 に ワナ を しかけて タヌキ を 捕まえました。 お じいさん||たぬき|||||でき なく||はたけ||わな|||たぬき||つかまえ ました |||||||could not||||||||| |||||||riuscì a non||||trappola||ha messo||| The old man was unable to play with the raccoon dog's mischief, so he put a trap on the field and caught the raccoon dog. Il nonno non poté più sopportare le marachelle della tanuki e posizionò una trappola nel campo per catturare la tanuki. Не выдержал старик озорства енотовидной собаки, поставил капкан в поле и поймал енотовидную собаку.

そして タヌキ を 家 の 天井 に つるす と、 |たぬき||いえ||てんじょう||| |||||ceiling||hang| |||||soffitto||appendere| And when I hang the raccoon dog on the ceiling of the house, E quando catturò la tanuki, la appese al soffitto di casa. А когда енотовидную собаку подвешивают к потолку дома,

「ばあさん や 、こいつ は 性悪 ダヌキ だから 、決して なわ を ほどいて は いけない よ」 ||||せい あく|||けっして|||||| old woman|and|guy||wicked|||never|rope||untie||| ||||cattivo|tanuki|||corda||slegare||| "Grandmother, this guy is a bad raccoon dog, so never untie it." «Nonna, questo è un tanuki malvagio, quindi non devi mai slegare la corda!» «Бабушка, этот парень — злой енот, так что никогда не развязывай ему веревку».

と 、言って 、 そのまま 畑 仕事 に 出かけた のです。 |いって||はたけ|しごと||でかけた| ||as it is|field|work||left|explanation ||||||è uscito| That said, I went straight to work in the fields. Сказав это, он ушел работать в поле.

おじいさん が いなく なる と 、タヌキ は 人 の 良い おばあさん に 言いました。 お じいさん||い なく|||たぬき||じん||よい|おばあ さん||いい ました il nonno|||||||||||| When the old man was gone, Tanuki told a good old man. Когда старик ушел, енотовидная собака сказала доброй старушке.

「おばあさん 、わたし は 反省 して います。 おばあ さん|||はんせい||い ます nonna|||mi pento|| "Grandmother, I am remorseful. «Nonna, mi sto pentendo.» «Бабушка, прости. 我为我所做的一切感到抱歉,祖母。

もう 悪い 事 は しません。 |わるい|こと||し ませ ん I won't do anything wrong anymore. «Non farò più cose cattive.» Я больше не буду делать плохие вещи.

つぐない に 、おばあさん の 肩 を もんで あげましょう」 ||おばあ さん||かた|||あげ ましょう ||||||massaggiare|farò Let me give you a hand on your grandmother's shoulder to keep her company. «Per rimediare, ti massaggerò le spalle, nonna.» Чтобы загладить свою вину, давай погладим ее по плечу».

「そんな 事 を 言って 、逃げる つもり なん だろう? |こと||いって|にげる||| such|thing|||run away||| "I wonder if you're going to run away by saying that? — Ты собираешься сбежать после таких слов? "

「いえいえ。 no no no no "No, no. では 、タヌキ 秘伝 (ひでん )の まんじゅう を 作って あげましょう」 |たぬき|ひでん|||||つくって|あげ ましょう ||secret|secret recipe||steamed bun||make|shall give |tanuki|segreto|segreto||brioche giapponese||| Let's make a manju of Tanuki's secret story. " А теперь давай приготовим секретное мандзю енотовидной собаки».

「秘伝 の まんじゅう? ひでん|| secret||steamed bun "A secret manju? "Секретная булочка на пару?

「はい。 "Yes.

とっても おいしい です し 、一口 食べれば 十年 は 長生き 出来る のです。 ||||ひとくち|たべれば|じゅう ねん||ながいき|できる| ||||||ten years||long life|| ||||||dieci anni|||| It's very delicious, and if you eat a bite, you can live a long life for ten years. Это очень вкусно, и один укус может сохранить вам жизнь на десять лет.

きっと 、おじいさん が 喜びます よ。 |お じいさん||よろこび ます| |||sarà felice| I'm sure my grandfather will be happy. Уверен, твой дедушка будет в восторге.

もちろん 作り おわったら 、また 天井 に つるして も かまいません」 |つくり|||てんじょう||||かまい ませ ん of course||finished||||hang up|| ||quando hai finito||||||non importa Of course, once you've made it, you can hang it on the ceiling again. " Certo, una volta che hai finito di farlo, puoi appenderlo di nuovo al soffitto. Конечно, когда вы закончите его делать, вы можете снова повесить его на потолок».

「そうかい。 isn't that right veramente così "That's right. Davvero? "Да. おじいさん が 長生き 出来る の かい」 お じいさん||ながいき|できる|| Can my grandfather live longer? " Il nonno può vivere a lungo? Сможет ли старик прожить долгую жизнь?»

おばあさん は タヌキ に 言われる まま 、しばって いた なわ を ほどいて しまいました。 おばあ さん||たぬき||いわ れる|||||||しまい ました ||||||tied||||| ||||||legato||||| The old lady untied the shackles as Tanuki told her. Как сказала ей енотовидная собака, старуха развязала веревку.

その とたん 、タヌキ は おばあさん に おそいかかって 、そば に あった 棒 (ぼう )で おばあさん を 殴り殺した のです。 ||たぬき||おばあ さん||||||ぼう|||おばあ さん||なぐりころした| ||||||suddenly attacked|||||||||beat to death| ||||||si avventò||||bastone|bastone||||la uccise| At that moment, Tanuki sneaked into her and beat her to death with a stick by her side. В этот момент енотовидная собака напала на старуху и забила ее насмерть палкой, которая была рядом.

「は は ー ん 、バカな ババア め。 ||-||ばかな|| (topic marker)|(topic marker)||hm||old woman| ||||stupida|vecchia| "Hmm, stupid idiot. «Ха-ха, глупая старая ведьма. タヌキ を 信じる なんて」 たぬき||しんじる| ||to believe| ||credere| Believe in raccoon dogs " Как можно верить в енотовидную собаку?»

タヌキ は そう 言って 、裏山 に 逃げて 行きました。 たぬき|||いって|うらやま||にげて|いき ました tanuki||||||| Tanuki said so and fled to the back mountain. Il procione ha detto così e poi è scappato nella montagna dietro. Так сказала енотовидная собака и убежала за гору.

しばらく して 帰って きた お じいさん は 、倒れて いる おばあ さん を 見て ビックリ。 ||かえって|||||たおれて|||||みて|びっくり |||||||fallen|||||| The old man who came back after a while was surprised to see the fallen aunt. Dopo un po', il nonno tornato a casa si è sorpreso nel vedere la nonna che era caduta. Через некоторое время старик пришел домой и с удивлением увидел лежащую старуху.

「ばあさん! grandma "Grandmother! «Nonna!» ばあさん! Granny! ・・・ああっ、なんて 事 だ」 ああ っ||こと| ... Oh, what a thing. " … Боже мой."

お じいさん が オイオイ と 泣いて います と 、心 やさしい ウサギ が やって 来ました。 |||||ないて|い ます||こころ||うさぎ|||き ました |grandfather|subject marker|oh dear||crying||||kind|rabbit||| When the old man was crying, a kind-hearted rabbit came. Когда старик плакал, пришел добрый кролик.

「お じいさん 、どうした の です? ||what happened|| "Grandpa, what's wrong?

「タヌキ が 、タヌキ の やつ が 、ばあさん を こんなに して 、逃げて しまった んだ」 たぬき||たぬき||||||||にげて|| "The raccoon, the raccoon, ran away from her grandmother like this." «Енотовидная собака, енотовидная собака сделала это со старухой и убежала».

「ああ 、あの 悪い タヌキ です ね。 ||わるい|たぬき|| ah||||| "Oh, that bad raccoon. «Ах, эта злая енотовидная собака. お じいさん 、わたし が おばあ さん の かたき を とって あげます」 ||||||||||あげ ます |||||||rival|||will give Grandpa, I'll take care of my aunt. " Дедушка, я позабочусь о твоей бабушке».

ウサギ は タヌキ を やっつける 方法 を 考える と 、タヌキ を しばかり に 誘いました。 うさぎ||たぬき|||ほうほう||かんがえる||たぬき||||さそい ました ||||defeat|||||tanuki||trap||invited When the rabbit thought about how to defeat the raccoon dog, he just invited the raccoon dog. Когда кролик придумал, как победить енотовидную собаку, он предложил енотовидной собаке поиграть.

「タヌキ くん。 たぬき| Tanuki|Mr "Tanuki-kun. «Тануки-кун. 山 へ しばかり に 行か ない かい? やま||||いか|| ||just|||| Would you like to just go to the mountains? Почему бы тебе просто не пойти в горы?

「それ は いい な。 it||| "That's good. "Это нормально. よし 、行こう」 |いこう Alright, let's go " хорошо пойдем

さて 、その しばかり の 帰り道 、ウサギ は 火打ち石 で 『カチカチ 』と 、タヌキ の 背負って いる しば に 火 を 付けました。 ||||かえりみち|うさぎ||ひうちいし||かちかち||たぬき||せおって||||ひ||つけ ました now||just||way back|rabbit||flint||click||tanuki||carrying||a bundle||fire||lit On the way home, the rabbit set fire to the raccoon dog's shibachi with a flintlock. По пути домой кролик поджег спину енотовидной собаке «клещом» с кремнем.

「おや? oh "Oh? ウサギ さん 、今 の 『カチカチ 』と 言う 音 は なんだい? うさぎ||いま||かちかち||いう|おと|| rabbit||now|of|click||said|sound||noise Rabbit-san, what's the current "tick" sound? Кролик, что это за "щелкающий" звук только что?

「ああ 、この 山 は カチカチ 山 さ。 ||やま||かちかち|やま| ah|||(topic marker)||| "Oh, this mountain is a ticking mountain. "О, эта гора - тикающая гора. だから カチカチ と いう の さ」 |かちかち|||| |clicking|||nominalizer| That's why it's ticking. " Вот почему это называется тиканьем».

「ふ ー ん」 |-| hmm|(long vowel marker)| "Hmm" "Хм"

しばらく する と 、タヌキ の 背負って いる しば が 、『ボウボウ 』と 燃え 始めました。 |||たぬき||せおって||||||もえ|はじめ ました a while|||tanuki||carrying||a bundle||vigorously||burned|started After a while, the raccoon dog's back began to burn with "bow bow". Через некоторое время кусты на спине енотовидной собаки начали гореть.

「おや? oh Oh?" ウサギ さん 、この 『ボウボウ 』と 言う 音 は なんだい? うさぎ|||||いう|おと|| ||||||||what Rabbit-san, what's the sound of this "bow bow"? Мистер Кролик, что это за звук "бо-бо"?

「ああ 、この 山 は ボウボウ 山 さ 、だから ボウボウ と いう の さ」 ||やま|||やま||||||| "Oh, this mountain is Bow Bow, so it's called Bow Bow." «Ах, эта гора — гора Боубоу, поэтому она называется Боубоу».

「ふ ー ん」 |-| "Hmm"

その うち に 、タヌキ の 背負った しば は 大きく 燃え 出しました。 |||たぬき||せおった|||おおきく|もえ|だし ました that|while||||carried|||big|burned|started During that time, the raccoon dog's back was burning. Вскоре куст на спине енотовидной собаки загорелся.

「なんだか 、あつい な。 kind of|hot| "Somehow, it's hot. «Как-то жарко. ・・・あつい 、あつい 、助けて くれ ー! ||たすけて||- hot||help|for me| ... hot, hot, help me!

タヌキ は 背中 に 、大 やけど を おいました。 たぬき||せなか||だい|||おい ました ||back||severe|burn||placed The raccoon dog had a serious burn on his back. Енотовидная собака получила сильный ожог на спине.

次の 日 、ウサギ は とうがらし を ねって 作った 塗り 薬 を 持って 、タヌキ の 所 へ 行きました。 つぎの|ひ|うさぎ|||||つくった|ぬり|くすり||もって|たぬき||しょ||いき ました next||||pepper||boiled||paint|ointment||carrying|tanuki||place|| The next day, the rabbit went to the raccoon dog with an ointment made from chili peppers. На следующий день кролик пошел к енотовидной собаке с мазью из размятого красного перца.

「タヌキ くん 、やけど の 薬 を 持ってきた よ」 たぬき||||くすり||もってきた| ||burn||||| "Tanuki-kun, I brought you medicine for burns." — Тануки-кун, я принес тебе лекарство от ожогов.

「薬 と は ありがたい。 くすり||| "Thank you for the medicine. «Я благодарен за медицину.

まったく 、カチカチ 山 は ひどい 山 だ な。 |かちかち|やま|||やま|| at all|stiff|||severe||| At all, the ticking mountain is a terrible mountain. Серьезно, гора Качи Качи — ужасная гора.

さあ ウサギ さん 、背中 が 痛くて たまらない んだ。 |うさぎ||せなか||いたくて|| well|||back||in pain|unbearable| Rabbit-san, my back hurts and I'm dying.

はやく ぬって おくれ」 |put on| Please paint it quickly. "

「いい よ。 "OK. "ХОРОШО. 背中 を 出して くれ」 せなか||だして| Put your back out. " Покажи мне свою спину».

ウサギ は タヌキ の 背中 の やけど に 、とうがらし の 塗り 薬 を ぬりました。 うさぎ||たぬき||せなか||||||ぬり|くすり||ぬり ました rabbit|(topic marker)|tanuki|||||||||||applied The rabbit applied a chili pepper to the burns on the back of the raccoon dog.

「うわ ーっ! |- っ wow|woah "Wow! 痛い 、痛い! いたい|いたい It hurts! この 薬 は とって も 痛い よ ー! |くすり||||いたい||- |medicine|||||| This medicine really hurts!

「がまん し な よ。 endure||| "I'm sorry. "Не терпите. よく 効く 薬 は 、痛い もん だ」 |きく|くすり||いたい|| often|effective|||painful|thing|is A drug that works well is painful. " Хорошо работающее лекарство причиняет боль».

そう 言って ウサギ は 、もっと ぬり つけました。 |いって|うさぎ||||つけ ました so|||||painted|painted With that said, the rabbit was more painted. Сказав так, кролик нарисовал больше.

「う ぎ ゃ ーーーーっ! |||---- っ a|gy|ya|scream "Ugyaahhhh! "Угиааа!

タヌキ は 痛 さ の あまり 、気絶 して しまいました。 たぬき||つう||||きぜつ||しまい ました ||pain||||fainted|| The raccoon dog was so painful that he fainted. Енотовидная собака потеряла сознание от боли.

さて 、数 日 する と タヌキ の 背中 が 治った ので 、ウサギ は タヌキ を 釣り に 誘いました。 |すう|ひ|||たぬき||せなか||なおった||うさぎ||たぬき||つり||さそい ました now|a few||to do||||||healed|so|||||fishing||invited Now, after a few days, the raccoon dog's back had healed, and the rabbit invited the raccoon dog to go fishing. Через несколько дней спина енотовидной собаки зажила, поэтому кролик пригласил его на рыбалку.

「タヌキ くん。 たぬき| Tanuki|Mr. "Tanuki-kun. 舟 を つくった から 、海 へ 釣り に 行こう」 ふね||||うみ||つり||いこう boat||made||sea|||| Now that we've built a boat, let's go fishing in the sea. " Я построил лодку, так что пойдем ловить рыбу в океане».

「それ は いい な。 "That's good. "Это нормально. よし 、行こう」 |いこう ok let's go

海 に 行きます と 、二 せき の 舟 が ありました。 うみ||いき ます||ふた|||ふね||あり ました ||will go||||||| When I went to the sea, there were two boats. Когда я вышел в море, там было две лодки.

「タヌキ くん 、きみ は 茶色い から 、こっち の 舟 だ よ」 たぬき||||ちゃいろい||||ふね|| ||you||brown||this|||| "Tanuki-kun, you're brown, so this is your boat." — Тануки-кун, ты коричневый, так что эта лодка для тебя.

そう 言って ウサギ は 、木 で つくった 舟 に 乗りました。 |いって|うさぎ||き|||ふね||のり ました so||||tree|by||||got on With that said, the rabbit boarded a boat made of wood. Сказав это, кролик сел в деревянную лодку.

そして タヌキ は 、泥 で つくった 茶色い 舟 に 乗りました。 |たぬき||どろ|||ちゃいろい|ふね||のり ました and|tanuki||mud||||||got on Then Tanuki boarded a brown boat made of mud. Затем енотовидная собака села на коричневую лодку, сделанную из глины.

二 せき の 船 は 、どんどん と 沖 へ 行きました。 ふた|||せん||||おき||いき ました |||boat||steadily||open sea|| The two ships went offshore more and more. Оба корабля неуклонно уходили все дальше в море.

「タヌキ くん 、どう だい? たぬき||| tanuki||are|is "How about Tanuki-kun? — Тануки-кун, как дела? その 舟 の 乗り 心地 は? |ふね||のり|ここち| |||getting on|feeling| How comfortable is the boat? Насколько удобна эта лодка?

「うん 、いい よ。 "yep, OK. "ага, ок. ウサギ さん 、舟 を つくって くれて ありがとう。 うさぎ||ふね|||| ||||made|| Rabbit, thank you for building the boat. Кролик, спасибо, что построил лодку. ・・・あれ 、なんだか 水 が しみこんで きた ぞ」 ||すい|||| ||||seeping|come|(used for emphasis) ... that, somehow the water has soaked in. " Хм, вода как-то просачивается».

泥 で 出来た 舟 が 、だんだん 水 に 溶けて きた のです。 どろ||できた|ふね|||すい||とけて|| mud||made|||gradually||||| A boat made of mud gradually dissolved in water. Лодка из глины постепенно растворялась в воде.

「うわ ーっ、助けて くれ! |- っ|たすけて| ||help|for me "Wow, help me! 船 が 溶けて いく よ ー! せん||とけて|||- ||melting||| The ship will melt! Корабль плавится!

大 あわて の タヌキ に 、ウサギ が 言いました。 だい|||たぬき||うさぎ||いい ました big|fluster|frantic|tanuki|to|||said The rabbit said to the raccoon dog in a hurry. — сказал кролик запаниковавшей енотовидной собаке.

「ざ まあ みろ 、おばあ さん を 殺した バツ だ」 ||||||ころした|ばつ| well|||||||consequence| "Zamamiro, the one who killed my aunt." «Смотрите, я убил старушку».

やがて タヌキ の 泥 舟 は 全部 溶けて しまい 、タヌキ は そのまま 海 の 底 に 沈んで しまいました。 |たぬき||どろ|ふね||ぜんぶ|とけて||たぬき|||うみ||そこ||しずんで|しまい ました before long|tanuki||mud|||all|melted|completely|||as it was|||bottom||sank| Eventually, all the raccoon dogs' mud boats melted, and the raccoon dogs sank to the bottom of the sea. В конце концов, грязевая лодка енотовидной собаки растаяла, и енотовидная собака опустилась на дно моря.

おしまい The end