S01E03 GeGeGe no Kitarō
な
ご え
(カラス の 鳴き声)
・(オ ー プニングテ ー マ)
・~
・~
・~
・~
・~
おと
(ギタ ー の 音)
おと
(ギタ ー の 音)
おと
(ギタ ー の 音)
おと
(ギタ ー の 音)
や しゃ
(夜叉 )フフフ…。
おと
(ギタ ー の 音)
や しゃ
(夜叉 )ヘヘヘ…。
・(ギタ ー)
おとこ
(ねずみ 男 )んっ… ん ん…。
きたろう
なん
ケッ ! 鬼 太郎 が 何 だって んだ よ?
めだま
目玉 おやじ が
えら
い
偉 そうな こ と 言う なって。
おと
・(ギタ ー の 音)
ん?
おと
(ギタ ー の 音)
うる へえ な。
いま
なんじ
おも
今 何 時 だ と 思って や がん だ?
…った く よ。
おと
(ギタ ー の 音)
(しゃっくり)
おと
(ギタ ー の 音)
や しゃ
(夜叉 )ん?
なん
なん
まえ
何 だ 何 だ ? お前
くる
あたま
むさ苦しい 頭 しち まって よ。
さんぱつ
い
たまに は 散髪 行ったら
どう な んじゃ よ ? この…。
でっえ?
ご わ あ…。
めだま
(目玉 おやじ)
ごくらく
ごくらく
フーッ … いや あ 極楽 極楽。
これ ぞ まさしく
いのち
せんたく
命 の 洗濯 じゃ のう。
きたろう
(鬼 太郎 )ん?
あん?
ひ ゃ ー!
なん
な … 何 じゃ?
くさ
つつ
その ゴミ 臭い 包み は。
カラス が
なに
とど
何 か を 届けて くれた んでしょう。
なかみ
たし
中身 を 確かめて み ない と。
これ は…。
なん
何 じゃ?
どうやら
おとこ
ねずみ 男 の もの らしい な。
むすめ
あら
いき
(ねこ 娘 の 荒い 息)
むすめ
きたろう
きたろう
(ねこ 娘 )鬼 太郎 鬼 太郎!
たいへん
たいへん
大変だ よ 大変!
あら
いき
(荒い 息)
むすめ
どうした ? ねこ 娘。
あら
いき
(荒い 息)
むすめ
たいへん
(ねこ 娘 )大変な んだ…。
おとこ
たいへん
ねずみ 男 が 大変な んだ よ!
かえ
返して くれ…。
かえ
返して … くれ…。
かえ
いったい
なに
「返して 」って 一体 何 を?
なに
かえ
何 を 返してって いう の よ。
タ … タマ を…。
タ … 「タマ 」って…?
タマ…。
いし
げんいん ふめい
きびょう
・(医師 )原因 不明 の 奇病 です。
ひら
おと
・(ドア が 開く 音)
いし
いま
(医師 )今 の うち に・
かぞく
よ
家族 を 呼んで おいた ほう が
いい でしょう。
かえ
タマ を … タマ を 返して…。
なん
何 だろう ? 「タマ 」って…。
たましい
魂 の こと じゃ よ。
おとこ
なにも の
きっと ねずみ 男 は 何者 か に
たましい
ぬ
魂 を 抜かれて しまった んじゃ よ。
や しゃ
きょう
(夜叉 )ほれ 今日 は
く
たましい
食い かす で ない 魂 を・
お
落として やる よ。
ならく
そこ
じょうぶつ
奈落 の 底 で 成仏 し な よ。
ん?・
い
さすが に 生きて いる うち に
ぬ
と
たましい
い
抜き取った 魂 は 生きがい いわ。
さっそく
あじみ
どれ 早速 味見 と いく かな。
あつ
タマ が … タマ が … 熱い。
あつ
ああ … タ … タマ が 熱い!
どうした?
おとこ
どうした ん だ ? ねずみ 男。
しっかり しろ!
ああ タマ が … タマ が … タマ が・
おとこ
ねずみ 男!
しっかり して!
あっ… ああ…。
うわ ー!
おとこ
ね … ねずみ 男?
おとこ
ねずみ … 男?
むすめ
し
(ねこ 娘 )死んじゃった の?
ホントに?
おとこ
し
ねずみ 男 が 死んじゃ う なんて
ウソ でしょ?
ニャーッ!
ホントに…
し
ホントに 死んじゃった の?
こ
じじ い
(子 なき 爺)
ケチ で ズル く て スケベ で
さいてい
最低な ヤツ じゃった が な。
すな
ばば あ
(砂 かけ 婆)
お
おとこ
な
まあ 惜しい 男 を 亡くした と
い
言いたい ところ じゃ が…。
こ
じじ い
(子 なき 爺 )あまり
お
惜しく ない ヤツ じゃった のう。
たましい
とうとう 魂 を
く
食われて しまった と いう こと か。
た
食べられた?
うん。
おそらく これ は
や しゃ
ようかい
しわざ
夜叉 と いう 妖怪 の 仕業 じゃ ろう。
や しゃ
夜叉?
ひと
たましい
く
い
人 の 魂 を 食って 生きて いる
ようかい
妖怪 の こと じゃ。
や しゃ
(夜叉 )う うっ…。
はら
どうも 腹 の…
はら
ぐあい
腹 の 具合 が おかしい。・
う うっ…。
か
おと
(に おい を 嗅ぐ 音)
や しゃ
(夜叉 )うるさい!
いぬ
な
ご え
(犬 の 鳴き声)
い
たましい
まさか あの 生きた 魂 に
あたった んじゃ … ん?
う うっ…。
だんせい
(男性 )あっああ…。
だんせい
(男性 の せきばらい)
き
聞いた こと が…
き
聞いた こと が ある ぞ。・
い
こ
たましい
「生きた 子ども の 魂 は・
いた
どんな 痛み も
わす
忘れる ほど うまい 」と。
ハハハ … ヒヒヒ…。
おと
(ギタ ー の 音)
・~
や しゃ
(夜叉 )フフフ…。
まえ
お前たち
たましい
おじさん に 魂 を くれる の か?
そう か そう か。
・(ギタ ー)
しん
まだ 信じられ ない よ ね
し
あいつ が 死んじゃった なんて さ。
おとこ
ねずみ 男 の こと だから
いま
かん
あ
今にも 棺おけ の ふた を 開けて
バァー なんて
で
き
出て き そうな 気 が する よ。
きたろう
ざんねん
鬼 太郎 残念 ながら
や しゃ
たましい
く
夜叉 に 魂 を 食われて
い
かえ
もの
生き返った者 は おら ん よ。
きゅうきゅう しゃ
・(救急 車 の サイレン)
ん?
ひら
おと
(ドア が 開く 音)
いし
(医師 )いって え これ は
なにごと
何事 です か?
きゅうきゅうたいいん
(救急 隊員)
さき
だんち まえ
こうえん
この先 の 団地 前 の 公園 で
こ
よに ん
子ども たち が 4人 も
いっしょ
たお
一緒に 倒れて いた ん です よ。・
げんいん
ふめい
まったく 原因 は 不明です。・
こきゅう
せいじょう
呼吸 も 正常です し
みゃく
みだ
脈 も 乱れてません し…。
ただ みんな
たましい
ぬ
魂 を 抜か れ ち まった みたいに
め
うつろな 目 を して いて…。
とう
こ
や しゃ
たましい
父さん あの 子 たち も 夜叉 に 魂 を?
うん。
や しゃ
い
にんげん
もし あの 夜叉 が 生きた 人間 の
たましい
あじ
魂 の 味 を しめた と なる と
めんどう
ち と 面倒な こと に なって きた ぞ。
い
こ
行って みましょう 子ども たち が
たお
こうえん
倒れて いた と いう 公園 に。
おと
(ゲタ の 音)
おと
(ゲタ の 音)
あた
とう
この 辺り でしょう か ? 父さん。
うん。
ようき
さぐ
きたろう
妖気 を 探って みる んじゃ 鬼 太郎。
《ハッ ! ここ で?》
や しゃ
ようき
かすかに 夜叉 の 妖気 が
のこ
残って いる ようです ね。
や しゃ
(夜叉 )う う…。
いて
うっ痛 え…。
はや
しんせん
こ
早く 新鮮な 子ども の
たましい
く
魂 を 食 いて え。
くだ
おと
(おなか の 下る 音)
や しゃ
(夜叉 )あっうわ ー!
うっ… う えっ…。
いま
なん
今 何 か
うご
き
動いた ような 気 が した が…。
すな
ばば あ
(砂 かけ 婆)
き
き
気のせい じゃ 気のせい じゃ。・
い
かえ
いまさら 生き返って もらって も
めんどう
面倒な だけ じゃ よ。
おと
(ゲタ の 音)
あら
いき
(荒い 息)
(クラクション)
い
ど
行き止まり?
や しゃ
ようき
ここ で 夜叉 の 妖気 が
き
消えて いる ようです。
ちゅう
き
まさか 宙 に 消えて しまった
わけで は ある まい。
あっ?
あれ は?
おとこ
たましい
ねずみ 男 の 魂 じゃ!
ハッ!
むすめ
あら
いき
(ねこ 娘 の 荒い 息)
おとこ
たましい
ねずみ 男 の 魂 が
で
ここ から 出て きた と いう こと は
じめん
した
や しゃ
かく
が
地面 の 下 に 夜叉 の 隠れ家 が
ある かも しれ ん のう。
じめん
した
地面 の 下 に?
ものおと
(物音)
ちかてつ
おと
地下鉄 の 音?
ま
・ 待て!
や しゃ
(夜叉 )う う…。
まえ
お前 か
こ
たましい
ぬす
子ども たち の 魂 を 盗んだ ヤツ は!
や しゃ
やっぱり 夜叉
まえ
はんにん
お前 が 犯人 だった の か!
きたろう
めだま
鬼 太郎 と 目玉 おやじ!
に
あっ逃がす か!
きたろう
ダメじゃ 鬼 太郎 あれ は
や しゃ
ほんとう
からだ
夜叉 の 本当の 体 じゃ ない んじゃ。
くっ…。
むすめ
あら
いき
(ねこ 娘 の 荒い 息)
か
おと
(に おい を 嗅ぐ 音)
ん ん…。
や しゃ
(夜叉 )う う…。
くろう
たましい
苦労 して いただいた 魂 を
かんたん
わた
簡単に 渡して たまる か。
ま
まえ
待って ろ お前たち に も
い
えさ
く
生きた 餌 を 食わせて やる から な。
や しゃ
たましい
わた
夜叉 ! おとなしく 魂 を 渡す んだ。
けいてき
・(警笛)
うわっ!
けいてき
(警笛)
うわ ー!
わた
ぜったい
わた
渡 さん ぞ 。 絶対 渡さ ん ぞ。・
たましい
なべ
に
く
魂 を 鍋 で 煮て 食う んだ。
に
こ
たましい
煮た 子ども の 魂 は うまい ぞ。
や しゃ
たましい
かえ
夜叉 ! 魂 を 返せ!
おと
(ゲタ の 音)
おと
(ギタ ー の 音)
わっ!
・(ギタ ー)
きたろう
き … 鬼 太郎!
きたろう
ど … どうした ん じゃ ? 鬼 太郎!
・(ギタ ー)
ギャー!
なん
あな
な … 何 じゃ ? この 穴 は。
は あ?
きたろう
きたろう
くっ… き … 鬼 太郎 ! 鬼 太郎!
め
さ
目 を 覚ます んじゃ!
きたろう
鬼 太郎!
や しゃ
しりょう
(夜叉 )フフフ … 死霊 ども が
はら
ま
腹 を すか せて 待ってる ぜ。
けいてき
(警笛)
ハッ!
ニャーッ!
うわっ…。・
ぐ あっ。
や しゃ
・(夜叉 )よくも よくも
おれ
だいじ
俺 の 大事な ギター を…。
ハッ!
や しゃ
こわ
(夜叉 )壊して くれた な!
ああ ー!
あっ…。
きたろう
お
きたろう
鬼 太郎 ! 起きる んじゃ 鬼 太郎!
このまま で は
しりょう
く
死霊 たち に 食われて しまう ぞ!
ぐっ… くくっ…。
ああっ…。
むすめ
はな
ねこ 娘 を 離す んだ!
や しゃ
(夜叉 )う うっ!・
ああっ…。
や しゃ
さけ
ご え
(夜叉 の 叫び声)
うっん ん…。
だいじょうぶ
むすめ
大丈夫 か ? ねこ 娘。
むすめ
(ねこ 娘 )うん。
や しゃ
(夜叉 )あっああ ー!
むすめ
きたろう
(ねこ 娘 ・鬼 太郎 )ん?
や しゃ
(夜叉 )ああ ー!
や しゃ
ほんたい
あれ が 夜叉 の 本体 じゃ よ。
や しゃ
(夜叉 )ああ ー!
かみ
け
からだ
髪 の 毛 だけ の 体 じゃ。
や しゃ
(夜叉 )うわ ー!
や しゃ
さけ
ご え
(夜叉 の 叫び声)
おとこ
たましい
ねずみ 男 の 魂 など を
く
食おう と した こと が
こと
はじ
そもそも の 事 の 始まり じゃ。
これ で よかった んでしょう か?
とう
父さん。
よ
わる
良く も 悪く も
どう しよう も ない こと じゃ よ
きたろう
鬼 太郎。
むすめ
(ねこ 娘)
こ
たましい
かえ
子ども たち の 魂 が 帰って くわ。
フフッ。
なん
何 じゃ?
こ
じじ い
たましい
(子 なき 爺 )ん ? 魂 じゃ。
う う…。
だれ
ん んっだ … 誰 だい!?
おれ さま
きゅうくつ
はこ
俺 様 を こんな 窮屈な 箱 に
と
閉じこめた の は よ!
ええ ? おっ…。
か
おと
(に おい を 嗅ぐ 音)
なん
何の におい だ?
ああっ!
イヤー ! アチッ アチッ!
うわ ー!
すな
ばば あ
い
かえ
(砂 かけ 婆 )生き返り よった。
いけ
お
おと
(池 に 落ちる 音)
たす
ああ … 助けて くれ!
たす
助けて くれよ!
い
かえ
ああ 生き返って うれしい と
い
言いたい ところ じゃ が…。
おとこ
ねずみ 男 じゃ
ちっとも うれしく ない のう。
ちょ ちょ…
おれ
なに
俺 が 何 したって んだ よ!
・(エンディングテ ー マ)
・~
・~
・ カランコロン
カランカラン コロン
・ カランコロン
カランカラン コロン
・ おばけ の ポスト に
てがみ
い
手紙 を 入れりゃ
きたろう
おと
・ どこ か で 鬼 太郎 の ゲタ の 音
・ カランコロン
カランカラン コロン
・ カランコロン
カランカラン コロン
きたろう
・ ゲゲゲ の 鬼 太郎
むし
たたえる 虫 たち
きたろう
・ どこ か へ 鬼 太郎 は
き
ゆ
・ 消えて 行く
・ カランコロン
カランカラン コロン
・ カランコロン
カランカラン コロン……
・~
じょうはつ
こ
〈蒸発 した 子ども たち の
ゆくえ
行方 じゃ が…。〉
とう
ようき
〈父さん かすかに 妖気 が…。〉
きたろう
あぶ
〈鬼 太郎 危ない!
かがみ
はな
その 鏡 から 離れる んじゃ。・
はんにん
かがみ じじ い
犯人 は 鏡 爺 じゃ。・
かがみ
せかい
ひ
こ
鏡 の 世界 に 引き込ま れる と
に ど
もど
二度と 戻って こ れ ない ぞ!〉
とう
〈父さん!〉
じかい
きたろう
〈次回 『ゲゲゲ の 鬼 太郎』…〉
きみ
うし
くろ
かげ
〈君 の 後ろ に 黒い 影。〉
な
ご え
(カラス の 鳴き声)
・(オ ー プニングテ ー マ)
・~
・~
・~
・~
・~
わら
ご え
(笑い声)
たに もと じゅん
はや
こ
(谷本 淳 )早く 来い よ。
むら かみ ゆうこ
かえ
かえ
(村上 祐子 )帰 ろ 帰 ろ!
いき
ふ
おと
(息 を 吹きかける 音)
ま ゆ こ
(真由子 )ああっフフッ。
ぎょうしゃ
ひだり
(業者 1)も … もっと 左 だ。
ぎょうしゃ
ま
(業者 2)ちょっと 待って くれ。
ぎょうしゃ
(業者 たち )うわ あっ!
キャー!
ああっ… あっ。
ぎょうしゃ
(業者 1)えらい こった
おんな こ
したじ
女の子 が 下敷き に…。・
きみ
き … 君 ケガ は?
だいじょうぶ
大丈夫 か?
かがみ
たす
ええ 鏡 が 助けて くれた の。
ぎょうしゃ
かがみ
(業者 たち )鏡 が?
ま ゆ こ
(真由子 )あっ?
こうちょう せんせい
あっ校長 先生
かがみ
あの ここ に あった 鏡 は?
こうちょう
(校長 )ああ
あたら
と
か
新しい の に 取り替える んだ よ。・
ふる
きたな
もう 古くて 汚かった だ ろ?
ま ゆ こ
(真由子 )ああっ…。
にんげん
あつか
・ 人間 め ゴミ 扱い し おって。・
うら
は
この 恨み 晴ら さ で おく べき か。
ゆうこ
し
(祐子 )知ってる?
じゅん
し
(淳 )知ってる。
すずき しょ うた
し
(鈴木 翔 太 )「知ってる 」って?
ゆうこ
し
(祐子 )知ら ない んだ!
げこう
な
とき
あの な 下校 の チャイム が 鳴る 時
かいだん
した