刀 の ごちそう
かたな||
Schwertschmaus
feast for the sword
むかし むかし 、 一休 さん と 言う 、 とんち で 評判 の 小僧 さん が い ました 。
||ひと きゅう|||いう|||ひょうばん||こぞう||||
Once upon a time, there was a monk called "Ikkyu" who was famous for his pompous remarks.
Когда-то там был Иккю-сан, парень с хорошей репутацией в Тончи.
以前 、 一休 さん に 『 びょうぶ の トラ 』 で とんち 勝負 を して 、 見事に 負けた あの 殿さま が 、 また 一休 さん を お 城 に まねき ました 。
いぜん|ひと きゅう|||||とら|||しょうぶ|||みごとに|まけた||とのさま|||ひと きゅう||||しろ|||
The lord who lost a game of "the tiger with the disease" to Ikkyu in a game of tonkotsu (a Japanese game of chance), invited Ikkyu back to his castle.
Раньше Иккю играл в тончи с «Бёбу но Тора», и тот лорд, который блестяще проиграл, снова отправил Иккю в замок.
「 一休 よ 。よく 来て くれた な 」
ひと きゅう|||きて||
"Good night. You've come a long way.
「 はい 。および と あれば 、 何度 でも 。
||||なんど|
Yes. and as many times as you want.
して 、 今日 は どの様な 問題 です か ?」
|きょう||どの よう な|もんだい||
So what's the problem today?
一休 さん が 聞く と 、 殿さま は 笑い ながら 言い ました 。
ひと きゅう|||きく||とのさま||わらい||いい|
The lord laughed and said, "I'm sorry, but I'm not sure I can do this.
「 アハハハハハッ 。用心 して おる な 。
|ようじん|||
"Hahahahahaha. You're careful, aren't you?
だが 、 安心 せい 。
|あんしん|
But don't worry.
今日 は そなた に 、 ごちそう を して やろう と 呼んだ だけ じゃ 」
きょう||そ なた|||||||よんだ||
I only invited you here today to treat you to a feast."
そう 言って 殿さま は 、 一休 さん に 大変な ごちそう を 出し ました 。
|いって|とのさま||ひと きゅう|||たいへんな|||だし|
Saying this, the lord offered a great feast to Ikkyu.
「 それ 、 えんりょ せず に 、 好きな だけ 食べる と いい 」
||せ ず||すきな||たべる||
"That's why you should eat as much as you like,"
殿さま の 言葉 に 、 一休 さん は お 寺 で は 食べて は いけない 事 に なって いる 肉 や 魚 を パクパク と 食べ ました 。
とのさま||ことば||ひと きゅう||||てら|||たべて|||こと||||にく||ぎょ||||たべ|
At the words of Tono, Ikkyu-san gobbled up the meat and fish that he was not allowed to eat in the temple.
それ を 見た 殿さま が 、 感心 して 言い ます 。
||みた|とのさま||かんしん||いい|
The lord, seeing this, is impressed.
「 よく 食べる のう 。
|たべる|
"He eats a lot.
それにしても 、 何でも 通る のど だ 」
|なんでも|とおる||
But still, it's a throat that can pass through anything."
「 はい 。わたし の のど に 、 通ら ない 物 は あり ませ ん 。
|||||とおら||ぶつ||||
There is nothing in my throat that doesn't go through.
言う なれば 、 東海道 の 様 な もの です 」
いう||とうかいどう||さま|||
It's like the Tokaido (a big road that connects Edo to Kyoto). "
「 よし !」 殿さま は 、 その 答え を 待って いた ようです 。
|とのさま|||こたえ||まって||
Good! It seems that Tono-sama was waiting for the answer.
殿さま は 刀 を 抜く と 、 怖い 顔 で 一休 さん に 差し出し ました 。
とのさま||かたな||ぬく||こわい|かお||ひと きゅう|||さしだし|
The lord pulled out his sword and presented it to Ikkyu with a scary look on his face.
「 では 、 この 刀 を 飲み 込め !
||かたな||のみ|こめ
Then swallow this sword!
何でも 通る と 、 言った のだ 。
なんでも|とおる||いった|
I told him that everything would pass.
これ が 通ら ぬ と は 、 言わ せ ぬ ぞ !」
||とおら||||いわ|||
I can't say that this doesn't work!
しかし 一休 さん は 、 平気 です 。
|ひと きゅう|||へいき|
But Mr. Rest is fine.
「 はい 、 わかり ました 。
Yes, I understand.
刀 を 飲み 込めば 良い のです ね 」
かたな||のみ|こめば|よい||
All you have to do is swallow the sword. "
「 なに ? 本当に 、 出来る の か ?」
|ほんとうに|できる||
"What? Are you sure you can do this?"
「 先ほど も 言い ました が 、 わたし の のど は 、 東海道 の 様 な 物 です から 」
さきほど||いい|||||||とうかいどう||さま||ぶつ||
"As I said earlier, my throat is like the Tokaido."
そう 言って 一休 さん は 刀 を 受け取る と 、 急に コンコンと せき込み ました 。
|いって|ひと きゅう|||かたな||うけとる||きゅうに|こんこんと|せきこみ|
With that, Ikkyu took the sword and suddenly coughs, coughing.
やがて せき が おさまる と 、 殿さま に 言い ました 。
|||||とのさま||いい|
When the cough subsided, he said to his lord, "I'm going to go to the castle.
「 これ は 残念 。 たった今 、 せき が とまり ました 。
||ざんねん|たったいま||||
I am so sorry. My cough has just stopped.
せき も 関所 も 同じで 、 いったん とまり ます と 、 何者 も 通して は くれ ませ ん 」
||せきしょ||おなじで|||||なにもの||とおして||||
Once it stops, no one will let you through.
それ を 聞いた 殿さま は 、 思わず 手 を 叩き ました 。
||きいた|とのさま||おもわず|て||たたき|
Hearing this, the lord clapped his hands in disbelief.
「 むっ !さすが は 一休 。今回 も よ の 負け じゃ 」
|||ひと きゅう|こんかい||||まけ|
Mhmm...! As expected of you. You lost again this time.
こうして 一休 さん は 、 またもや たくさんの ほうび を もらい ました 。
|ひと きゅう||||||||
In this way, Ikkyu received many rewards again.
おしまい