ロク で なし 魔術 講師 と 禁 忌 教 典 (12)
( シス ティーナ ) う っ !
まさか レオス …
( レオス ) なん だ と この クソ アマ が !
はっ !
( レオス ) 僕 を あんな 下 劣 で 下 賤 ( げ せ ん ) な ―
クズ ども と 一緒 に する な !
( シス ティーナ ) う っ …
( レオス ) まあ いい 賢い 女 なら 分かる だ ろ う ?
君 に 拒否 権 は ない
( シス ティーナ ) 先生 … 私 …
( カッシュ ) おい 聞い た か ?
( セシル ) シス ティーナ レオス 先生 の プロポーズ 受け た って
( リン ) 式 は 1 週間 後 だ よ
( テレサ ) ずいぶん 急 よ ね
( ウェンディ ) ん …
( ギイ ブル ) もともと 許嫁 ( いいなずけ ) だった ん だ し ( ウェンディ ) あ …
( ギイ ブル ) そう 騒ぐ 事 も ない だ ろ う
それ より グレン 先生 が 決闘 に 来 ない なんて
正直 失望 し た よ
( ウェンディ ) シス ティーナ ! ( ギイ ブル ) う !
( ウェンディ ) あなた 結婚 って 本気 です の ! ?
ええ
魔 導 考古 学 を 究める と いう 志 は どう なった ん です の ?
ああ あれ …
あれ は 単なる 夢 だった だけ 現実 を 見よ う と 思って
( ウェンディ ) クッ … N 親友 が 突然 こんな 事 に なって ―
あなた は 納得 し て いる ん です の ! ? ( ルミア ) は …
それ は …
( レオス ) や あ シス ティーナ
式 の 打ち合わせ が あり ます お 時間 よろしい です か ?
あ … うん 分かった わ
( レオス ) 皆さん 失礼
( リィエル ) ルミア あいつ 斬って いい ?
( ルミア ) えっ ?
( リィエル ) よく 分から ない けど あいつ は きっと 敵 !
( ルミア ) ダメッ ! ( リィエル ) あ ルミア …
( ルミア ) ダメ だ よ …
でも …
( ルミア ) もう 少し だけ 待って
グレン 先生 が きっと なんとか し て くれる から
でも グレン は どこ か 行った まま 戻ら ない …
( ルミア ) ん …
( ルミア ) あの 日 私 は 帰って き た シス ティーナ を 問い詰め まし た が ―
“ レオス と 結婚 する ” の 一点張り で …
( シス ティーナ ) 私 の 事 は 放って おい て !
シス ティ …
( グレン ) 誰 だ よ う っせ ー な
あ ルミア …
先生 シス ティ が このまま じゃ ! ( グレン ) ん … !
( ルミア ) 先生 に は 私 が 知り うる かぎり の 事 を 伝え まし た
すると …
はっ …
任せろ
( ルミア ) その後 リィエル の 元 へ 行き ―
“ 絶対 に ルミア から 離れる な ” と 言い残し ―
姿 を 消し て しまった の です
( ルミア ) 大丈夫 “ 任せろ ” って 言って くれ た ん だ から ―
先生 を 信じ て 待 と う よ
( 鐘 の 音 )
( ドア が 開く 音 ) ( ルミア ・ リィエル ) あ …
ルミア … リィエル …
( ルミア ) シス ティ … きれい
いい な その ひらひら の 服
戦い にく そう だ けど 私 も 着 たい
( シス ティーナ ) 大丈夫 きっと いつか 着 られる 日 が 来る よ
ねえ シス ティ …
もう すぐ 式 が 始まる から 参 列席 に 行って て
( ルミア ) シス ティ …
( シス ティーナ ) う っ …
( 司祭 ) 汝 ( なんじ ) その 健やか なる 時 も ―
病め る 時 も 喜び の 時 も ―
悲しみ の 時 も 富め る 時 も …
( ウェンディ ) 花婿 側 の 列席 者 が 1 人 も い ない なんて
( 司祭 ) 貧しき 時 も これ を 愛 し ―
( ウェンディ ) 花婿 側 の 列席 者 が 1 人 も い ない なんて
敬い 慰め …
どういう 事 です の ?
敬い 慰め …
( 司祭 ) 助け 真心 を 尽くす 事 を 誓い ます か ?
誓い ます
( レオス ) お 友達 の ルミア = ティン ジェル の 素性 と 能力
それ と リィエル = レイ フォード
“ プロジェクト ・ リヴァ イブラ イフ ” で し た っけ ?
( シス ティーナ ) は っ !
誓い ます …
( 司祭 ) で は 誓い の キス を
( レオス ) フッ …
( シス ティーナ ) ん … !
( グレン ) ちょっと 待った ぁ !
( シス ティーナ ) は あっ !
( グレン ) ちょっと 待った ぁ !
( グレン ) ちょっと 待った ぁ !
へ っ この 婚 儀 に 異議 あり だ !
俺 は この 結婚 に 大 反対 !
レオス ! テメエ ごとき に 白 猫 は 渡さ ねえ よ !
( レオス ) う っ !
( カッシュ ) し ゃ あ ! ( リン ・ テレサ ・ セシル ) やっ た あ !
( ウェンディ ) やり まし た わ !
リィエル ! ルミア を 頼む ぞ !
任せ て ( ルミア ) 先生 !
( グレン ) へ っ あば よ !
( 生徒 たち ) ハハハハハ ! やっ た あ !
( シス ティーナ ) 先生 放し て 放し て よ !
もう いいかげん に し て !
本当 に どうして こう な っち まっ た ん だ ろ う な
よっ と ぉ
( シス ティーナ ) あなた なんか 大嫌い な の ! 私 は レオス と 結婚 する の !
そう し ない と …
やっぱり な ルミア を 盾 に 脅かさ れ た ん だ ろ
どうせ そんな 事 だ ろ う と 思った ぜ
今 まで どこ で 何 を し て い た ん です か
私 … 私 …
すま ん てこずった
( グレン ) ルミア から 事情 を 聞い た あと ―
俺 は お前 を 取り戻す 方法 を 考え て い た
ただ 分かった の は ―
本気 で 戦わ なけ れ ば 負ける の は この 俺 だ ―
と いう 事 だった
まるで あの 頃 に 戻 っち まっ た みたい だ な
けど こんな おもちゃ が どこ まで あいつ に 通用 する の か
とにかく こっち が 有利 な 場所 に レオス を おびき出し 倒す
それ しか ねえ
( グレン ) 白 猫 レオス の 目的 は 何 だ と 思う ?
俺 も いろいろ と 可能 性 を 考え て み た が まるで 分から ねえ
考え られる と すれ ば ―
こんな 暴挙 に 出る ほど お前 を 愛し てる って 事 くらい だ
それ は あり ませ ん あの 日 私 分かった ん です
この 人 は 私 を 愛し て は い ない ん だ って
まるで 別人 の よう に 冷たく て 怖かった
まるで 別人 ?
( うめき声 )
あ … う っ !
( シス ティーナ ) せ … 先生
( グレン ) 末期 中毒 症 状 … N ( シス ティーナ ) あ …
( グレン ) なんで ここ で “ 天使 の 塵 ( ちり ) ” が 出 て くる !
せ …
先生 …
( 中毒 者 たち の うめき声 )
ルミア ! ( ルミア ) みんな 下がって !
やる !
( バーナード ) 待た せ た な
( アルベルト ) リィエル お前 は 皆 を 守れ
( クリストフ ) ここ は 任せ て
走って !
( ウェンディ ) はい ! ( セシル ) 分かり まし た !
リィエル !
ルミア 行 こ う ! ( ルミア ) うん !
さ あて
( アルベルト ) 始める ぞ
( バーナード ) おう ! ( クリストフ ) はい !
( 中毒 者 たち ) う う …
止まれ !
( グレン ) チッ はめ られ た か
先生 この 人 たち は 一体 …
( グレン ) あいつ ら は 主人 の 命令 に 盲 目的 に 従う 死人 ( し び と ) 同然 の 人形 だ
それ より 白 猫 行け !
( シス ティーナ ) えっ ? ( グレン ) いい から 早く 走れ !
お前 を 守り ながら じゃ とても さばき きれ ねえ
わ 私 なら 大丈夫 です
戦い 方 くらい 私 も 教わって い ます から !
( シス ティーナ ) “ 大いなる 風 ” … はっ !
( 中毒 者 ) いい あぁ !
( グレン ) クッ ! “ 駆けよ 風 ”
で やっ ! ( 中毒 者 ) ぐ ああ !
( グレン ) “ 駆け て 抜けよ ”
( 中毒 者 ) ギャア ! ( シス ティーナ ) は っ !
( 中毒 者 ) ギャッ !
“ 打ち 据えよ ”
は …
( グレン ) 白 猫 ! ( シス ティーナ ) はっ
( グレン ) 何 やって る ! ボサッ と す ん な 行く ぞ !
( 中毒 者 たち ) ウガア !
( グレン ) クッ ! ( シス ティーナ ) は あ … は あ …
( グレン ) ん っ !
( 中毒 者 たち ) ヌオァ !
“ 雷 精 ( ら い せい ) よ ”
( 中毒 者 ) ギャッ ! ウアア … N ( シス ティーナ ) あ あ …
“ 紫 電 の 衝撃 以 ( も っ ) て ・ 撃ち 倒せ ”
( 中毒 者 ) ダア アア !
あ … う う …
( グレン ) おい しっかり しろ こっち だ !
( グレン ) クッソ ! どうも レオス の やつ に ―
おびき出さ れ てる 気 が し て な ん ねえ
白 猫 を 狙って き て や がる の か あの 時 と 同じ だ
( グレン ) セラ !
( 中毒 者 ) ガァ ! ( グレン ) ガッ グッ !
( 中毒 者 ) ガァ ! ( グレン ) クソ が あぁ !
( 中毒 者 ) ヤアア !
( グレン ) そう か そういう 事 か !
あの 野郎 ! やら せる か !
今 の なまぬるい 俺 じゃ また 守りきれ ねえ !
思い出せ ! 宮廷 魔 導 士 だった 頃 の 感覚 を !
( 中毒 者 ) ギャア ! ( グレン ) グッ !
( 中毒 者 ) ギャアア !
( シス ティーナ ) あ … ああ …
( シス ティーナ ) こ … 怖い
( 中毒 者 ) ウワア !
白 猫 ! 後ろ だ ! ( 中毒 者 ) アアアァ !
( グレン ) クソ が !
( 中毒 者 ) ウガアァ …
( シス ティーナ ) は あっ !
白 猫 ! 大丈夫 か !
触ら ない で !
( シス ティーナ ) は あ …
( グレン ) 俺 が 怖い の か 白 猫
う …
すま ん
( シス ティーナ ) その … 私 は …
( レオス ) いや あ は はっ 見事 だ よ グレン
テメエ ! レオス の ふり は もう やめろ !
おや やっぱり 君 は 僕 の 正体 に 気付 い た ん だ ね
( シス ティーナ ) え ? ( グレン ) あいつ は レオス じゃ ねえ !
元 帝国 宮廷 魔 導 士 団 の 執行 官 ナンバー 11
“ 正義 ” ジャティス = ロウ ファン だ
“ 生き て た の か ” と でも 言 いた そ う な 顔 だ ねえ
レオス は … どこ ?
ああ レオス ねえ …
薬 の 投与 に よって 僕 の 思惑 どおり に 動 い て くれ た あと ―
死 ん だ よ
( レオス ) “ 天使 の 塵 ” を 投与 さ れ た 時点 で ―
人 と して は 死 ん だ も 同然 な ん だ けど
ちょうど 魔 導 兵 団 戦 が 終わった 直後 だった か なあ
( シス ティーナ ) そんな …
久しぶり だ ね グレン
君 と 再び 対峙 ( たい じ ) する 日 を 僕 が どんなに 待ちわび て い た 事 か
白 猫 ここ から 去れ
えっ …
ここ は もう お前 が い て いい 世界 じゃ ねえ
同感 だ むしろ 消え て くれ ない か な
もう 君 の 役目 は 終わった ん だ
僕 と グレン の 戦い を 邪魔 する なら ―
殺す
( シス ティーナ ) ヒッ … !
白 猫 … 行 けっ !
は …
は ぁ っ … ん っ …
達者 で な
( ジャティス ) しかし 本当 に 彼女 は セラ に 似 てる ねえ
( グレン ) う ぜ えん だ よ お前 !
レオス に 近づ い た の も 決闘 も 白 猫 と の 結婚 も すべて ―
ここ で こうして 俺 と 戦う ため の 筋書き だった ん だ ろ !
ハハッ ああ
( グレン ) 予知 に 近い 行動 予測 が 可能 な お前 の 固有 魔術 に ―
まんまと ハマ っち まっ た って 事 か
で 何 が 目的 だ
( ジャティス ) 1 年 前 から ずっと 同じ だ よ 正義 の 執行
その 正義 と や ら を 言い訳 に
帝国 政府 の 要人 や 軍 の 高位 魔 導 士 を
片っ端から 殺し まくった って いう の か よ !
( ジャティス ) そうだ 途中 で 君 に 阻ま れ て しまった けど ね
だが 今度 は きっと うまく いく
“ 禁 忌 教 典 ( アカシック レコード ) ” が 手 に 入れ ば
“ 禁 忌 教 典 ” ?
ああ 世界 の すべて の 理 ( ことわり ) を 支配 する 力 の 存在
僕 は それ を 手 に 入れる ん だ
だが あの 力 は 絶対 的 に 正しい 人間 が 持つ べき も の 故 に ―
かつて 僕 の 正義 を 破った 君 を 倒さ なく て は ―
僕 に その 資格 は ない
たとえ 神 が 許し て も 僕 自身 が それ を 許さ ない
これ は 君 へ の 復しゅう で は ない 挑戦 な ん だ よ !
僕 が “ 正義 の 魔法使い ” と なり ―
この世 すべて の 悪 へ 正義 を 執行 する
( グレン ) そんな 正義 ある か !
あの 時 お前 が これ を 使った 段階 で 正体 を 見破る べき だった ぜ !
( シス ティーナ ) 先生 の 事 別 世界 の 人 だ と 思って しまった
拒絶 し て しまった
先生 は いつ だって 私 たち の ため に 命 を 懸けて 戦って くれ て い た のに
私 の バカ なんで あんな 事 を !
このまま じゃ 先生 は きっと どこ か へ 行って しまう
でも 今 の 私 に 何 が できる って いう の
どう し たら …
( ジャティス ) 隠れ て も 無駄 さ グレン
まだまだ いく よ
( グレン ) “ 三 界 ( さん かい ) の 理 ・ 天秤 ( てんびん ) の 法則 ・ N 律 の 皿 は 左舷 に 傾く べし ”
( ジャティス ) はっ
“ 白銀 の 氷 狼 ( ひょう ろう ) よ ・ 吹雪 纏 ( まと ) い て ・ N 疾駆 ( か ) け 抜けよ ”
フッ ヒャハハ 相変わらず 抜け目 ない なあ
フッ !
フハハハハ … N アハハ ハハ … !
やはり 君 は そう で ない と
( グレン ) うる せ え !
殺し 合い くらい 黙って やり や がれ !
はっ !
グッ !
( ジャティス ) 僕 の 勝ち だ
安心 し て くれ 苦しま せ ず に 一瞬 で 殺す
それ が 君 に 対 する 最大 限 の 敬意 と 礼儀 だ
あの世 で セラ に よろしく 伝え て くれ
( ジャティス ) あっ !
( グレン ) う っ !
( シス ティーナ ) は あ … 間に合った
( グレン ) う っ !
白 猫 … お前 !
バカ 野郎 なんで 戻って 来 た !
ここ は お前 が い て いい 世界 じゃ ない !
( シス ティーナ ) そう … N そして 先生 が い て いい 世界 で も ない わ
私 は あなた を 連れ戻し に 来 た の
な っ !
先生 言い まし た よ ね
“ ルミア を 守る ため に 力 が 必要 だ ” って
ルミア は 私 に とって かけがえのない 人 それ に …
あなた も そう !
あ あっ !
( シス ティーナ ) 怖い あなた も ふだん の ロク で なし の あなた も ―
どちら も “ あなた ” と いう 人間
かけがえのない 人 で ある 事 は 間違い ない !
だから 私 たち の そば に いて よ !
どこ へ も 行か ない で !
は あっ ああ …
( ジャティス ) いやはや 少々 不覚 を とった
( シス ティーナ ) もう 先生 に は 関わら ない で ください !
( ジャティス ) う ざい ね 君 … N 性格 まで セラ に 似 てる ん だ なあ
( グレン ) フッ …
やれやれ 俺 も ヤキ が 回った ぜ
( グレン ) こいつ は もう 要ら ねえ な
白 猫 ツー マンセル だ
俺 が 前衛 お前 が 後衛 できる か ?
う っ !
( グレン ) 約束 する ぜ 刺し 違え て も あいつ を 倒し て
お前 だけ は 無事 みんな の 所 へ 戻し て み せる だ から …
( シス ティーナ ) その 約束 受け かねる わ ね
( シス ティーナ ) その 約束 受け かねる わ ね
( グレン ) は っ ?
2 人 で 一緒 に みんな の 所 へ 戻る の
そういう 約束 なら 喜んで 受ける わ
頼り に し てる ぜ シス ティーナ
やっと 初めて 私 の 名前 を まとも に 呼 ん で くれ た わ ね
フッ … 行く ぞ !
( ジャティス ) なんという 堕落 !
シス ティーナ = フィー ベル 君 の せい で !
“ 集え 暴風 ・ 散 弾 と なり て ・ N 撃ち 据えよ ”
僕 と グレン の 戦い の 邪魔 を する な !
“ 大気 の 壁 よ ・ 二 重 ( ふた え ) と なり て ・ N 我ら を 守れ ”
即興 改変 ?
“ 颪 ( おろし ) の 風 狼 ( ふう ろう ) よ ・ 我 を その 背 に ・ N 疾 ( と ) く 激しく 駆けよ ”
ふう う う う … う あっ !
( ジャティス ) ぐう う … 彼女 …
これほど の 技量 と は 計算 違い だった か …
( グレン ) な …
来い ! 僕 の 奥底 に 眠る 正義 の 具現 !
僕 だけ の 神 よ 正義 の 神 よ !
我が 正義 に 牙 を むく 邪悪 を 駆逐 せよ !
レディ ジャスティス ユース ティア !
アハ ハハハハ
アハ ハハハハ …
( シス ティーナ ) “ 大いなる 息吹 よ ”
はっ !
( ジャティス ) なん … だ と …
具現 ( コール ) ! 具現 ! 具現 !
ジャティス ~ !
ヒヒ … う っ !
ふう う う わ っ !
ケリ を つける ぞ
はっ はっ は
うぬぼれる な よ グレン
君 の 優勢 は 彼女 の おかげ だ ろ ?
だが 残念 だった ねえ
( グレン ) な っ !
( ジャティス ) マナ 欠乏 症 限界 の よう だ ね
な … クッ !
( ジャティス ) だ が 今回 は 彼女 に 免じ て
僕 の 負け と いう 事 に し て あげる よ
( グレン ) 大丈夫 か !
( ジャティス ) グレン 君 は 知ら ない だ ろ う が ―
( ジャティス ) グレン 君 は 知ら ない だ ろ う が ―
( グレン ) は あっ !
この 帝国 は 滅び なけ れ ば なら ない
なぜなら この 国 は ね ―
邪悪 な 意思 の 下 に 作ら れ た もの な ん だ よ
また 会 お う グレン
次 は 必ず 僕 の 正義 が 君 を 倒す
( グレン ) う っせ ー !
二 度 と 顔 を 見せる な クソ 野郎 !
( グレン ) 立てる か ?
まだ … 力 が … N 入ら ない
( グレン ) う っ ん …
( ルミア ) シス ティ ! ( グレン ) ん ?
よかった ( リィエル ) グレ ~ ン !
( ウェンディ ) 心配 し まし た わ ! ( リン ) 先生 !
( カッシュ ) ケガ ない か ? ( セシル ) 大丈夫 ?
( テレサ ) 無事 の よう です ね
なあ 俺 は 本当 に お前 たち の 教師 で いい の か ?
バカ ねえ 私 が こうして あなた の そば に いる の が 答え じゃ ない
( シス ティーナ ) そう でしょ 先生
( グレン ) すま ん ジャティス の やつ を 取り逃がし ち まって
謝る 事 は ない は な から お前 に 頼 ん だ 覚え は ない から な
あの 野郎 相変わらず ふざけ た 事 ばかり 抜かし て い た が ―
1 つ 気 に なった 事 が ある
( ジャティス ) 世界 の すべて の 理 を 支配 する 力 の 存在 ―
それ が “ 禁 忌 教 典 ” だ よ
( グレン ) それ を 手 に 入れよ う と し て いた ん だ あいつ は …
( アルベルト ) “ 禁 忌 教 典 ” か …
( エレノア ) この 奥 に 開く べき 門 が …
ウフ … フフ フッ …
( グレン ) お は ー っす ( ハーレイ ) ん ?
きょう も いい 天気 っす ねえ ハロウィン 先輩 !
ハーレイ だ ! 貴 様 わざと 言って いる だ ろ !
まったく ! ( グレン ) ヘイヘイ ハーレム 先輩
ハーレイ ! ハーレイ = アスト レイ !
大体 貴 様 は いつも いつも いつも いつも いつも …
大体 貴 様 は いつも いつも いつも いつも いつも …
( リック ) フッフッ
お セリカ 戻って た の か
( セリカ ) すっかり 教師 らしく なった じゃ ない か
だから 言った ろ 俺 は やれ ば できる 子 だって
( セリカ ) だったら もう 安心 だ な
ん ?
実は 本格 的 に 地下 迷宮 の 探索 に 出よ う と 思う
あの 場所 に は 私 の 成す べき 事 が ある 気 が し て なら ない から な
フッ そう か …
( シス ティーナ ) 先生 ! ( グレン ) お ?
早く 早く !
ど あっ ! ( セリカ ) 頼 ん だ ぞ 先生 !
( グレン ) ふう … めん どくせ え なあ
ふ ふ …
( 子供 時代 の グレン ) “ 魔 王 は 魔法使い に 尋ね ます ”
“ 一体 なん だ ? 何 が お前 に そこ まで さ せる ん だ ? ”
“ どうして そこ まで できる ? 私 に は お前 が まったく 理解 でき ない ”
“ する と 魔法使い は 言い まし た ”
“ 簡単 だ よ 魔 王 ”
( グレン ) “ 僕 に は 守り たい もの 守る べき もの が ある ん だ ”
“ それ を 思え ば 自然 と 体 の 底 から 無限 の 力 が 湧 い て くる ん だ ”
“ 何度 だって 立ち 上がれる ん だ ”
そう 何度 だって な
( グレン ) よう し そんじゃ
授業 を 始める ぞ
( 生徒 たち ) はい !