Mahouka Koukou no Rettousei Episode 2 mahouka|koukou||rettousei|episode Mahouka Koukou no Rettousei Episode 2

ちょっと し た 行き違い だった ん です |||ゆきちがい|||

お手 を 煩わせ て しまい 申し訳 あり ませ ん で し た おて||わずらわせ|||もうしわけ||||||

もう いい じゃ ない 摩 利 ||||さす|り

達也 くん 本当 に ただ の 見学 だった の よ ね たつや||ほんとう||||けんがく||||

生徒 同士 で 教え 合う こと が 禁止 さ れ て いる わけ で は あり ませ ん が せいと|どうし||おしえ|あう|||きんし|||||||||||

魔法 の 行使 に は 細か な 制限 が あり ます まほう||こうし|||こまか||せいげん|||

魔法 の 発動 を 伴う 自習 活動 は 控え た 方 が いい でしょ う ね まほう||はつどう||ともなう|じしゅう|かつどう||ひかえ||かた|||||

会長 が こう 仰せ られ て いる こと で も ある し 今回 は 不問 に し ます かいちょう|||おおせ|||||||||こんかい||ふもん|||

以後 この よう な こと の 無い よう に いご||||||ない||

君 の 名前 は ？ きみ||なまえ|

一 年 Ｅ 組 司 波 達也 です ひと|とし|ｅ|くみ|つかさ|なみ|たつや|

覚え て おこ う おぼえ|||

借り だ なんて 思わ ない から な かり|||おもわ|||

貸し てる なんて 思って ない から 安心 しろ かし|||おもって|||あんしん|

僕 の 名前 は 森崎 駿 森崎 の 本家 に 連なる 者 だ ぼく||なまえ||もりさき|しゆん|もりさき||ほんけ||つらなる|もの|

僕 は お前 を 認め ない ぞ 司 波 達也 ぼく||おまえ||みとめ|||つかさ|なみ|たつや

司 波 さん は 僕たち と 一緒 に いる べき な ん だ つかさ|なみ|||ぼくたち||いっしょ||||||

いきなり 呼び捨て か |よびすて|

お 兄 様 もう 帰り ませ ん か |あに|さま||かえり|||

そう だ な

あの う 光井 ほのか です ||みつい||

さっき は すみ ませ ん で し た

庇って くれ て ありがとう ござい まし た かばって||||||

森崎 くん は ああ 言い まし た けど もりさき||||いい|||

大事 に なら なかった の は お 兄さん の おかげ です だいじ|||||||にいさん|||

どう いたし まして

でも お 兄さん は やめ て くれ ||にいさん||||

これ でも 同じ 一 年生 だ ||おなじ|ひと|ねんせい|

分 り まし た で は なんと お呼び すれ ば … ぶん|||||||および||

達也 で いい から たつや|||

はい

それ で … その … あの …

なん でしょう か

駅 まで ご 一緒 し て も いい です か えき|||いっしょ||||||

じゃあ

深雪 さん の ＣＡＤ を 調整 し て いる の は 達也 さん な ん です か みゆき|||ｃａｄ||ちょうせい||||||たつや|||||

ええ お 兄 様 に お 任せ する の が 一 番 安心 です から ||あに|さま|||まかせ||||ひと|ばん|あんしん||

少し アレンジ し て いる だけ だ よ すこし|あれんじ||||||

それ だって

デバイス の ＯＳ を 理解 できる だけ の 知識 が ない と でき ませ ん よ ね ||ｏｓ||りかい||||ちしき||||||||

ＣＡＤ の 基礎 システム に アクセス できる スキル も ない と な ｃａｄ||きそ|しすてむ||あくせす||||||

大した もん だ たいした||

達也 くん あたし の も 見 て もらえ ない ？ たつや|||||み|||

無理 あんな 特殊 な 形状 の ＣＡＤ を いじる 自信 は ない よ むり||とくしゅ||けいじょう||ｃａｄ|||じしん|||

やっぱり 凄い ね 達也 くん は |すごい||たつや||

何 が ？ なん|

これ が ＣＡＤ だって 分かっちゃ う って こと ||ｃａｄ||わかっちゃ|||

刻印 型 の 術 式 ？ こくいん|かた||じゅつ|しき

そう よ だ から 柄 以外 は 全部 空洞 な の ||||え|いがい||ぜんぶ|くうどう||

って こと は サイ オン を 注入 し 続ける って こと だ ろ う |||さい|おん||ちゅうにゅう||つづける|||||

よく ガス 欠 に なら ねぇ な |がす|けつ||||

お っ さすが に 得意 分野 ||||とくい|ぶんや

でも 残念 もう 一 歩 ね |ざんねん||ひと|ふ|

振り出し と 打ち込み の 瞬間 だけ サイ オン を 流し て やれ ば ふりだし||うちこみ||しゅんかん||さい|おん||ながし|||

そんなに 消耗 し ない わ |しょうもう|||

兜 割 り の 原理 と 同じ よ かぶと|わり|||げんり||おなじ|

って みんな どう し た の ？

エリカ

兜 割り って 秘伝 と か 奥義 に 分類 さ れる 技術 だ と 思う の だ けど かぶと|わり||ひでん|||おうぎ||ぶんるい|||ぎじゅつ|||おもう|||

サイオン 量 が 多い より よほど すごい わ よ |りょう||おおい|||||

もし かして うち の 高校 って 一般 人 の 方 が 珍しい の か な ||||こうこう||いっぱん|じん||かた||めずらしい|||

魔法 科 高校 に 一般 人 は い ない と 思う まほう|か|こうこう||いっぱん|じん|||||おもう

達也 くん たつや|

達也 くん おはよう たつや||

深雪 さん も おはよう ございます みゆき||||

おはよう ございます 会長 ||かいちょう

おはよう ございます

深雪 さん に 少し お 話 し たい こと が ある ん だ けど みゆき|||すこし||はなし||||||||

今日 の お 昼 は どう する ご 予定 かしら きょう|||ひる|||||よてい|

どうぞ

失礼 し ます しつれい||

いらっしゃい

遠慮 し ない で 入って えんりょ||||はいって

失礼 し ます しつれい||

入学 式 で 紹介 し まし た けど 念の為 にゅうがく|しき||しょうかい|||||ねんのため

私 の 隣 が 会計 の 市原 鈴 音 通称 リン ちゃん わたくし||となり||かいけい||いちはら|すず|おと|つうしょう|りん|

私 の こと を そう 呼ぶ の は 会長 だけ です わたくし|||||よぶ|||かいちょう||

その 隣 は 知って ます よ ね 風紀 委員 長 の 渡辺 摩 利 |となり||しって||||ふうき|いいん|ちょう||わたなべ|さす|り

それ から 書記 の 中条 あずさ 通称 あー ちゃん ||しょき||ちゅうじょう||つうしょう||

会長 お 願い です から かいちょう||ねがい||

下級 生 の 前 で あー ちゃん は やめ て ください かきゅう|せい||ぜん|||||||

私 に も 立場 と いう もの が ある ん です わたくし|||たちば|||||||

もう 一 人 副 会長 の は ん ぞ ー くん を 加え た メンバー が |ひと|じん|ふく|かいちょう|||||-|||くわえ||めんばー|

今期 の 生徒 会 役員 です こんき||せいと|かい|やくいん|

私 は 違う が な わたくし||ちがう||

渡辺 先輩 わたなべ|せんぱい

なん だ ？

その お 弁当 は ご 自分 で お 作り に なら れ た の です か ||べんとう|||じぶん|||つくり|||||||

そう だ が … 意外 か |||いがい|

いえ 少しも |すこしも

普段 から 料理 を し て いる か どう か は ふだん||りょうり||||||||

その 手 を 見 れ ば 分かり ます から |て||み|||わかり||

そう だ お 兄 様 私 たち も 明日 から お 弁当 に し ま しょ う か |||あに|さま|わたくし|||あした|||べんとう||||||

それ は とても 魅力 的 だ けど |||みりょく|てき||

二 人 に なれる 場所 が ね ふた|じん|||ばしょ||

兄弟 と いう より 恋人 同士 の 会話 です ね きょうだい||||こいびと|どうし||かいわ||

そう です か

まあ 確かに 考え た こと は あり ます |たしかに|かんがえ|||||

血 の 繋がり が なけ れ ば 恋人 に し たい と ち||つながり|||||こいびと||||

もちろん 冗談 です よ |じょうだん||

いえ … あの …

なんでも あり ませ ん …

そろそろ 本題 に 入り ま しょ う か |ほんだい||はいり||||

当 校 の 生徒 会長 は 選挙 で 選ば れ ます が とう|こう||せいと|かいちょう||せんきょ||えらば|||

他の 役員 は 生徒 会長 に 選任 解任 が 委ね られ て い ます たの|やくいん||せいと|かいちょう||せんにん|かいにん||ゆだね||||

各 委員 会 の 委員 長 も 一部 を 除 い て 会長 に 任免 権 が あり ます かく|いいん|かい||いいん|ちょう||いちぶ||のぞ|||かいちょう||にんめん|けん|||

私 が 務める 風紀 委員 長 は その 例外 の 一 つ だ わたくし||つとめる|ふうき|いいん|ちょう|||れいがい||ひと||

風紀 委員 は ふうき|いいん|

生徒 会 部活 連 教職 委員 会 の 三 者 が 三 名 ずつ 選任 する が せいと|かい|ぶかつ|れん|きょうしょく|いいん|かい||みっ|もの||みっ|な||せんにん||

その 内部 選挙 に よって 風紀 委員 長 は 選ば れる |ないぶ|せんきょ|||ふうき|いいん|ちょう||えらば|

さて これ は 毎年 の 恒例 な ん です が |||まいとし||こうれい||||

新入 生 総代 を 務め た 一 年生 は しんにゅう|せい|そうだい||つとめ||ひと|ねんせい|

生徒 会 の 役員 に なって もらって い ます せいと|かい||やくいん|||||

深雪 さん みゆき|

私 は あなた が 生徒 会 に 入って くださる こと を 希望 し ます わたくし||||せいと|かい||はいって||||きぼう||

引き受け て いただけ ます か ひきうけ||||

会長 は 兄 の 入試 の 成績 を ご存知 です か かいちょう||あに||にゅうし||せいせき||ごぞんじ||

有能 な 人材 を 生徒 会 に 迎え入れる の なら ゆうのう||じんざい||せいと|かい||むかえいれる||

私 より も 兄 の 方 が 相応しい と 思い ます わたくし|||あに||かた||ふさわしい||おもい|

私 を 生徒 会 に 加え て いただける と いう お 話 に つい て は わたくし||せいと|かい||くわえ||||||はなし||||

とても 光栄 に 思い ます |こうえい||おもい|

おい 深雪 |みゆき

喜んで 末席 に 加わら せ て いただき たい と 存じ ます が よろこんで|まっせき||くわわら||||||ぞんじ||

兄 も 一緒 と いう わけ に は 参り ませ ん でしょう か あに||いっしょ||||||まいり||||

残念 ながら それ は でき ませ ん ざんねん||||||

生徒 会 の 役員 は 第 一 科 の 生徒 から 選ば れ ます せいと|かい||やくいん||だい|ひと|か||せいと||えらば||

これ は 不文律 で は なく 規則 です ||ふぶんりつ||||きそく|

これ を 覆す ため に は ||くつがえす|||

生徒 総会 で 制度 の 改定 が 決議 さ れる 必要 が あり ます せいと|そうかい||せいど||かいてい||けつぎ|||ひつよう|||

申し訳 あり ませ ん で し た もうしわけ||||||

分 を 弁え ぬ 差し出口 お 許し ください ぶん||わきまえ||さしでぐち||ゆるし|

え ー と それ で は 深雪 さん は 書記 と して |-|||||みゆき|||しょき||

今期 の 生徒 会 に 加わって いただく と いう こと で よろしい です ね こんき||せいと|かい||くわわって||||||||

はい 精一杯 務め させ て いただき ます ので |せいいっぱい|つとめ|さ せ||||

よろしく お 願い いたし ます ||ねがい||

うん 具体 的 な 仕事 内容 は あー ちゃん に 聞い て ください ね |ぐたい|てき||しごと|ないよう|||||ききい|||

ちょっと いい かな

風紀 委員 の 生徒 会 選任 枠 の うち ふうき|いいん||せいと|かい|せんにん|わく||

前 年度 卒業 生 の 一 枠 が まだ 埋まって い ない ぜん|ねんど|そつぎょう|せい||ひと|わく|||うずまって||

摩 利 それ は 今 人選 中 だ と 言って いる じゃ ない さす|り|||いま|じんせん|なか|||いって|||

確か 風紀 委員 の 生徒 会 選任 枠 は たしか|ふうき|いいん||せいと|かい|せんにん|わく|

二 科 の 生徒 を 選 ん で も 規定 違反 に は なら ない ふた|か||せいと||せん||||きてい|いはん||||

だった よ な

ナイス よ

そう よ 風紀 委員 なら 問題 ない じゃ ない ||ふうき|いいん||もんだい|||

摩 利 生徒 会 は 司 波 達也 くん を 風紀 委員 に 指名 し ます さす|り|せいと|かい||つかさ|なみ|たつや|||ふうき|いいん||しめい||

ちょっと 待って ください 俺 の 意思 は どう なる ん です か |まって||おれ||いし||||||

大体 風紀 委員 が 何 を する 委員 な の かも 説明 を 受け て い ませ ん よ だいたい|ふうき|いいん||なん|||いいん||||せつめい||うけ|||||

妹 さん に も 生徒 会 の 仕事 に つい て いもうと||||せいと|かい||しごと|||

まだ 具体 的 な 説明 は し て おり ませ ん が |ぐたい|てき||せつめい|||||||

いや それ は そう です が

まあまあ リン ちゃん いい じゃ ない |りん||||

達也 くん 風紀 委員 は 学校 の 風紀 を 維持 する 委員 です たつや||ふうき|いいん||がっこう||ふうき||いじ||いいん|

それ だけ です か

はい ？

あ … あの …

風紀 委員 の 主な 任務 は 魔法 使用 に 関 する 校則 違反 者 の 摘発 と ふうき|いいん||おもな|にんむ||まほう|しよう||かん||こうそく|いはん|もの||てきはつ|

魔法 を 使用 し た 騒乱 行為 の 取り締まり です まほう||しよう|||そうらん|こうい||とりしまり|

念の為 に 確認 さ せ て もらい ます が ねんのため||かくにん||||||

なん だ ？

今 の ご 説明 です と いま|||せつめい||

風紀 委員 は 喧嘩 が 起こったら それ を 力ずく で 止め なけ れ ば なら ない ふうき|いいん||けんか||おこったら|||ちからずく||とどめ|||||

と いう こと です ね

まあ そう だ な

そして 魔法 が 使用 さ れ た 場合 も 同様 で ある と |まほう||しよう||||ばあい||どうよう|||

でき れ ば 使用 前 に やめ させる ほう が 望ましい |||しよう|ぜん|||さ せる|||のぞましい

あの です ね 俺 は 実技 の 成績 が 悪かった から 二 科 生 な ん です が |||おれ||じつぎ||せいせき||わるかった||ふた|か|せい||||

構わ ん よ かまわ||

力 比べ なら 私 が いる ちから|くらべ||わたくし||

続き は 放課後 に し たい ん だ が 構わ ない か つづき||ほうかご|||||||かまわ||

わかり まし た

風紀 委員 ふうき|いいん

ああ と いう こと で 放課後 に また 話 を 聞き に 行く こと に なった |||||ほうかご|||はなし||きき||いく|||

そりゃ また 面倒 さあ ||めんどう|

風紀 委員 の 仕事 って 危なく ない です か ふうき|いいん||しごと||あぶなく|||

った く 勝手 な ん だ から ||かって||||

エリカ の 番 だ ぞ ||ばん||

ごめん ごめん ホント ひどい 話 よ ね ||ほんと||はなし||

エリカ ちゃん

よし

遅い おそい

遅 すぎる おそ|

これ が 俺 の 実力 ||おれ||じつりょく

やはり 俺 は 相応しく ない |おれ||ふさわしく|

失礼 し ます しつれい||

丁重 に 断 ろ う ていちょう||だん||

司 波 達也 です つかさ|なみ|たつや|

司 波 深雪 です つかさ|なみ|みゆき|

よ 来 た な |らい||

いらっしゃい 深雪 さん |みゆき|

達也 君 も ご苦労様 たつや|きみ||ごくろうさま

副 会長 の 服部 刑 部 です 司 波 深雪 さん 生徒 会 へ ようこそ ふく|かいちょう||はっとり|けい|ぶ||つかさ|なみ|みゆき||せいと|かい||

早速 だ けど あー ちゃん お 願い ね さっそく||||||ねがい|

はい

じゃあ あたし ら も 移動 し よ う か ||||いどう||||

どちら へ

風紀 委員 本部 だ よ ふうき|いいん|ほんぶ||

いろいろ 見 て もらい ながら の ほう が わかり やすい だ ろ う から ね |み|||||||||||||

渡辺 先輩 待って ください わたなべ|せんぱい|まって|

なん だ 服部 刑 部 少 丞 範 蔵 副 会長 ||はっとり|けい|ぶ|しょう|すすむ|はん|くら|ふく|かいちょう

フル ネーム で 呼ば ない で ください ふる|ねーむ||よば|||

じゃあ 服部 範 蔵 副 会長 |はっとり|はん|くら|ふく|かいちょう

服部 刑 部 です はっとり|けい|ぶ|

そりゃ 名前 じゃ なく て 官職 だ ろ お前 の 家 の |なまえ||||かんしょく|||おまえ||いえ|

今 は 官位 なんて あり ませ ん いま||かんい||||

学校 に は 服部 刑 部 で 届 っ がっこう|||はっとり|けい|ぶ||とどけ|

あい や そんな こと が 言い たい の で は なく |||||いい|||||

じゃあ な ん だ

その 一 年生 を 風紀 委員 に 任命 する の は 反対 です |ひと|ねんせい||ふうき|いいん||にんめい||||はんたい|

過去 ウィード を 風紀 委員 に 任命 し た 例 は あり ませ ん かこ|||ふうき|いいん||にんめい|||れい||||

二 科 生 を ウィード と 呼ぶ こと は 禁止 さ れ て いる ふた|か|せい||||よぶ|||きんし||||

私 の 前 で 使う と は いい 度胸 だ な わたくし||ぜん||つかう||||どきょう||

取り繕って も 仕方ない でしょ う とりつくろって||しかたない||

それとも 全校 生徒 の 三 分 の 一 以上 を 摘発 する つもり です か |ぜんこう|せいと||みっ|ぶん||ひと|いじょう||てきはつ||||

風紀 委員 は ルール に 従わ ない 生徒 を 実力 で 取り締まる 役職 です ふうき|いいん||るーる||したがわ||せいと||じつりょく||とりしまる|やくしょく|

実力 で 劣る ウィード に は 務 ま ら ない じつりょく||おとる||||つとむ|||

確かに 風紀 委員 は 実力 主義 だ が 実力 に も いろいろ あって な たしかに|ふうき|いいん||じつりょく|しゅぎ|||じつりょく|||||

達也 君 に は 起動 式 を 直接 読み取り たつや|きみ|||きどう|しき||ちょくせつ|よみとり

発動 さ れる 魔法 を 正確 に 予測 する 目 と 頭脳 が ある はつどう|||まほう||せいかく||よそく||め||ずのう||

まさか

基礎 単一 工程 の 起動 式 だって きそ|たんいつ|こうてい||きどう|しき|

アルファベット 三万 字 相当 の 情報 量 が ある ん です よ あるふぁべっと|さんまん|あざ|そうとう||じょうほう|りょう|||||

それ を 一瞬 で 読み取る なんて できる はず が ない ||いっしゅん||よみとる|||||

常識 的 に 考え れ ば できる はず が ない さ じょうしき|てき||かんがえ|||||||

だからこそ 彼 の 特技 に は 価値 が ある |かれ||とくぎ|||かち||

彼 は いま まで 罪状 が 確定 でき ず に かれ||||ざいじょう||かくてい|||

軽い 罪 で 済まさ れ て き た 未遂 犯 に 対 する かるい|ざい||すまさ|||||みすい|はん||たい|

強力 な 抑止 力 に なる きょうりょく||よくし|ちから||

それ に 私 が 彼 を 委員 会 に 欲 する 理由 は もう 一 つ ある ||わたくし||かれ||いいん|かい||よく||りゆう|||ひと||

お前 の 言う 通り 当 校 に は おまえ||いう|とおり|とう|こう||

一 科 生 と 二 科 生 の 間 に 感情 的 な 溝 が ある ひと|か|せい||ふた|か|せい||あいだ||かんじょう|てき||みぞ||

一 科 の 生徒 が 二 科 の 生徒 を 取り締まり ひと|か||せいと||ふた|か||せいと||とりしまり

その 逆 は ない と いう 構造 は この 溝 を 深める こと に なって い た |ぎゃく|||||こうぞう|||みぞ||ふかめる|||||

私 が 指揮 する 委員 会 が 差別 意識 を 助長 する と いう の は 私 の 好む ところ で は ない わたくし||しき||いいん|かい||さべつ|いしき||じょちょう||||||わたくし||このむ||||

会長 私 は 副 会長 と して 司 波 達也 の 風紀 委員 就任 に 反対 し ます かいちょう|わたくし||ふく|かいちょう|||つかさ|なみ|たつや||ふうき|いいん|しゅうにん||はんたい||

魔法 力 の ない 二 科 生 に 風紀 委員 は 務 まり ませ ん まほう|ちから|||ふた|か|せい||ふうき|いいん||つとむ|||

待って ください まって|

兄 は 確かに 魔法 実技 の 成績 が 芳しく あり ませ ん が あに||たしかに|まほう|じつぎ||せいせき||かんばしく||||

それ は 評価 方法 に 兄 の 力 が 適合 し て い ない だけ の こと な の です ||ひょうか|ほうほう||あに||ちから||てきごう||||||||||

実戦 なら ば 兄 は 誰 に も 負け ませ ん じっせん|||あに||だれ|||まけ||

司 波 さん つかさ|なみ|

魔法 師 は 事象 を ある が まま に 冷静 に まほう|し||じしょう||||||れいせい|

論理 的 に 認識 でき なけ れ ば なり ませ ん ろんり|てき||にんしき|||||||

不可能 を 可能 と する 力 を 持つ が 故 に ふかのう||かのう|||ちから||もつ||こ|

社会 の 公益 の 奉仕 する もの と して しゃかい||こうえき||ほうし||||

自ら を 厳しく 律 する こと が 求め られ て い ます おのずから||きびしく|りつ||||もとめ||||

魔法 師 を 目指す もの は まほう|し||めざす||

身 贔屓 に 目 を 曇らせる こと が あって は なら ない の です み|ひいき||め||くもらせる||||||||

お 言葉 です が 私 は 目 を 曇らせ て な ど い ませ ん |ことば|||わたくし||め||くもらせ||||||

お 兄 様 の 本当 の お 力 を もって す . . . |あに|さま||ほんとう|||ちから|||

服部 副 会長 はっとり|ふく|かいちょう

俺 と 模擬 戦 を し ませ ん か おれ||もぎ|いくさ|||||

なに

思いあがる な よ 補欠 の 分 際 で おもいあがる|||ほけつ||ぶん|さい|

何 が おかしい なん||

先ほど ご 自分 で おっしゃって い た じゃ ない です か さきほど||じぶん||||||||

魔法 師 は 冷静 を 心掛ける べき でしょう まほう|し||れいせい||こころがける||

別に 風紀 委員 に なり たい わけ じゃ ない ん です が べつに|ふうき|いいん|||||||||

妹 の 目 が 曇って い ない と 証明 する ため なら ば いもうと||め||くもって||||しょうめい||||

やむ を 得 ませ ん ||とく||

いい だ ろ

身の程 を 弁える こと の 必要 性 を たっぷり 教え て やる みのほど||わきまえる|||ひつよう|せい|||おしえ||

申し訳 あり ませ ん もうしわけ|||

お前 が 謝る こと じゃ ない さ おまえ||あやまる||||

ですが 私 の せい で また お 兄 様 に ご 迷惑 が |わたくし||||||あに|さま|||めいわく|

入学 式 の 日 に も 言った だ ろ にゅうがく|しき||ひ|||いった||

怒る こと の でき ない 俺 の 代わり に お前 が 怒って くれる から いかる|||||おれ||かわり||おまえ||いかって||

俺 は いつも 救わ れ て いる ん だ おれ|||すくわ|||||

すみません と は 言う な よ |||いう||

今 相応しい の は 別 の 言葉 だ いま|ふさわしい|||べつ||ことば|

はい 頑張って ください |がんばって|

お 待た せ し まし た |また||||

いつも 複数 の ストレージ を 持ち歩 い て いる の か |ふくすう||||もちある|||||

ええ 汎用 型 を 使いこなす に は 処理 能力 が 足り ない ので |はんよう|かた||つかいこなす|||しょり|のうりょく||たり||

ルール を 説明 する るーる||せつめい|

相手 を 死に 至ら しめる 術 式 あいて||しに|いたら||じゅつ|しき

並びに 回復 不能 な 障害 を 負わ せる 術 式 は 禁止 ならびに|かいふく|ふのう||しょうがい||おわ||じゅつ|しき||きんし

直接 攻撃 は 相手 に 捻挫 以上 の 負傷 を 与え ない 範囲 で ある こと ちょくせつ|こうげき||あいて||ねんざ|いじょう||ふしょう||あたえ||はんい|||

武器 の 使用 は 禁止 ぶき||しよう||きんし

素手 に よる 攻撃 は 許可 する すで|||こうげき||きょか|

勝敗 は 一方 が 負け を 認める か しょうはい||いっぽう||まけ||みとめる|

審判 が 続行 不能 と 判断 し た 場合 に 決 する しんぱん||ぞっこう|ふのう||はんだん|||ばあい||けっ|

ルール 違反 は 私 が 力ずく で 処理 する から 覚悟 しろ るーる|いはん||わたくし||ちからずく||しょり|||かくご|

以上 だ いじょう|

魔法 師 同士 の 戦い は 先 に 魔法 を 当て た ほう が 勝つ まほう|し|どうし||たたかい||さき||まほう||あて||||かつ

そして

CAD に よる 魔法 発動 速度 で ブルーム が ウィード に 負ける 筈 が ない cad|||まほう|はつどう|そくど||||||まける|はず||

まして 相手 は ウィード の 中 でも 特に 実技 が 不得手 と 聞く |あいて||||なか||とくに|じつぎ||ふえて||きく

始まる 前 から 勝負 は ついて る はじまる|ぜん||しょうぶ|||

開始 直後 スピード 重視 の 単純 な 起動 式 で 司 波 より 速く 展開 を 完了 さ せる かいし|ちょくご|すぴーど|じゅうし||たんじゅん||きどう|しき||つかさ|なみ||はやく|てんかい||かんりょう||

魔法 は 基礎 単一 系 移動 魔法 まほう||きそ|たんいつ|けい|いどう|まほう

相手 を 10 メートル 後方 へ 吹き飛ばし あいて||めーとる|こうほう||ふきとばし

衝撃 で 戦闘 不能 に する しょうげき||せんとう|ふのう||

これ で 俺 の 勝ち だ ||おれ||かち|

準備 は いい か じゅんび|||

始め はじめ

勝者 司 波 達也 しょうしゃ|つかさ|なみ|たつや