Psycho-Pass Episode 15 psycho|pass|episode

携帯 端末 と クレジット カード を よこせ けいたい|たんまつ||くれじっと|かーど||

パスワード を 教えろ ぱすわーど||おしえろ

やめろ ！ やめ て くれ ！

本当 に やめ て … ほんとう|||

お じいちゃん おばあ ちゃん って

いまだ に タンス 預金 と か やって る ん でしょ ？ ||たんす|よきん||||||

ニュース で 見 た よ にゅーす||み||

そういう の ロンダリング な し で 電子 化 でき て 便利 だ よ ね ||||||でんし|か|||べんり|||

そんな もの … ない よ この 家 に は … |||||いえ||

と いう 訳 で 今日 は 同期 でも トップ クラス の 優等 生 諸君 に ||やく||きょう||どうき||とっぷ|くらす||ゆうとう|せい|しょくん|

集まって いただき まし た あつまって|||

めちゃくちゃ 不公平 だ と 思い ませ ん ？ |ふこうへい|||おもい||

前途 有望 な 君 たち ぜんと|ゆうぼう||きみ|

それ に 対 して やる 前 から 何もかも 駄目 だって 分かって る 俺 たち ||たい|||ぜん||なにもかも|だめ||わかって||おれ|

何で こんな … なんで|

やめ て … ひどい …

ひどい の は 俺 たち じゃ なく て シビュラシステム だ よ |||おれ|||||||

シビュラ の 判定 で ||はんてい|

俺 たち は もうろく な 仕事 に 就け ない こと は 分かって る おれ|||||しごと||つけ||||わかって|

将来 に 何 の 期待 も ない 人生 なんて さ しょうらい||なん||きたい|||じんせい||

システム に 祝福 さ れ てる お前 ら に は 分か ん ない だ ろ しすてむ||しゅくふく||||おまえ||||わか||||

何 な ん だ よ も う なん||||||

さっき あんた が ヘルメット 脱ぐ の を 見 た ん だ よ |||へるめっと|ぬぐ|||み||||

散々 暴れ て おい て ヘルメット を 脱 い だ だけ で 知ら ん ぷり 決め 込も う と は さんざん|あばれ||||へるめっと||だつ|||||しら|||きめ|こも|||

ちょっと ひどい ん じゃ ない か

勘違い し てる あんた ら かんちがい||||

そういう なら 俺 の 色相 を … ||おれ||しきそう|

お前 ら ヘルメット の せい で エリア ストレス が 上昇 し てる ん だ おまえ||へるめっと||||えりあ|すとれす||じょうしょう||||

頼む から 巻き込ま ない で くれよ たのむ||まきこま|||

私 たち の 犯罪 係数 が 上がったり し ませ ん よ ね わたくし|||はんざい|けいすう||あがったり|||||

さっき ネット で 見 まし た |ねっと||み||

正当 防衛 だったり せいとう|ぼうえい|

相手 が 犯罪 者 なら むしろ 犯罪 係数 は 下降 する そう です あいて||はんざい|もの|||はんざい|けいすう||かこう|||

数 十 件 … すう|じゅう|けん

いや 数 百 件 まだ 増え てる |すう|ひゃく|けん||ふえ|

凶暴 性 の 伝染 きょうぼう|せい||でんせん

サイコ ハザード が ここ まで 大規模 に … |はざーど||||だいきぼ|

そんな お 上品 な もん じゃ ない ||じょうひん||||

ここ まで くりゃ 暴動 だ |||ぼうどう|

エリア ストレス 上昇 も えらい こと に なって る えりあ|すとれす|じょうしょう||||||

暴れ てる の は ヘルメット の 連中 だけ じゃ ない あばれ||||へるめっと||れんちゅう|||

おびえ た 市民 が あっ ち こっち で 集団 暴行 を 引き起こし て いる ||しみん||||||しゅうだん|ぼうこう||ひきおこし||

禾生 局長 より 緊急 招集 だ のぎなま|きょくちょう||きんきゅう|しょうしゅう|

非番 の 人員 も 含め 刑事 課 に 総 動員 指令 が 下った ひばん||じんいん||ふくめ|けいじ|か||そう|どういん|しれい||くだった

落ち着か ない か ね おちつか|||

そりゃ ね

不安 に も なり ます よ ふあん|||||

果たして ここ から 先 に 何 が 待って いる の か はたして|||さき||なん||まって|||

この 街 が どう なって しまう の か |がい||||||

君 の そういう 普通 な ところ すごく いい と 思う きみ|||ふつう||||||おもう

僕 も 君 も ごく 普通 で 本質 的 に ありきたり な 人間 だ ぼく||きみ|||ふつう||ほんしつ|てき||||にんげん|

自分 の こと を 欲張り だ と 思った こと は ない よ じぶん||||よくばり|||おもった||||

当たり前 の こと が 当たり前 に 行わ れる 世界 あたりまえ||||あたりまえ||おこなわ||せかい

僕 は そういう の が 好き な だけ で ね ぼく|||||すき||||

ごく 普通 で ありきたり な われわれ が 普通 で ない 街 に 犯罪 を 仕掛ける |ふつう||||||ふつう|||がい||はんざい||しかける

「 普通 で ない 街 」 か … ふつう|||がい|

何 だろう な … なん||

昔 読 ん だ 小説 の パロディー みたい だ この 街 は … むかし|よ|||しょうせつ||||||がい|

例えば … ウィリアム * ギブ スン です か たとえば|うぃりあむ||||

フィリップ * Ｋ * ディック かな |ｋ||

ジョージ * オーウェル が 描く 社会 ほど 支配 的 で なく じょーじ|||えがく|しゃかい||しはい|てき||

ギブ スン が 描く ほど ワイルド で も ない |||えがく|||||

ディック 読 ん だ こと ない な … |よ|||||

最初 に １ 冊 読む なら 何 が いい でしょ う さいしょ||さつ|よむ||なん||||

『 アンドロイド は 電気 羊 の 夢 を 見る か ？ 』 ||でんき|ひつじ||ゆめ||みる|

古い 映画 の 原作 です ね ふるい|えいが||げんさく||

だいぶ 内容 が 違う |ないよう||ちがう

いつか 暇 な とき に 比較 して みる と いい |いとま||||ひかく||||

ダウンロード し て おき ます

紙 の 本 を 買い な よ 電子 書籍 は 味気ない かみ||ほん||かい|||でんし|しょせき||あじけない

そういう もん です か ね

本 は ね ただ 文字 を 読む ん じゃ ない ほん||||もじ||よむ|||

自分 の 感覚 を 調整 する ため の ツール で も ある じぶん||かんかく||ちょうせい||||つーる|||

調整 ？ ちょうせい

調子 の 悪い とき に 本 の 内容 が 頭 に 入って こ ない こと が ある ちょうし||わるい|||ほん||ないよう||あたま||はいって|||||

そういう とき は 何 が 読書 の 邪魔 を し て いる か 考える |||なん||どくしょ||じゃま||||||かんがえる

調子 が 悪い とき でも すら すら と 内容 が 入って くる 本 も ある ちょうし||わるい||||||ないよう||はいって||ほん||

なぜ そう な の か 考える |||||かんがえる

精神 的 な 調律 チューニング みたい な も の かな せいしん|てき||ちょうりつ||||||

調律 する 際 大事 な の は ちょうりつ||さい|だいじ|||

紙 に 指 で 触れ て いる 感覚 や かみ||ゆび||ふれ|||かんかく|

本 を ぺらぺら めくった とき 瞬間 的 に 脳 の 神経 を 刺激 する もの だ ほん|||||しゅんかん|てき||のう||しんけい||しげき|||

何だか へこむ な … なんだか||

あなた と 話し て いる と ||はなし|||

俺 の 今 まで の 人生 ずっと 損 を し て た よう な 気分 に なる おれ||いま|||じんせい||そん|||||||きぶん||

考え 過ぎ だ ね かんがえ|すぎ||

です か ね

そろそろ 時間 だ |じかん|

行き ます か いき||

どうでも いい ん だ けど さ

はい ？

す ご 腕 の ハッカー が ギブ スン 好 きって の は でき 過ぎ だ な ||うで||||||よしみ|||||すぎ||

目下 首都 圏 は 未曽有 の 危機 に 直面 し て いる もっか|しゅと|けん||みぞう||きき||ちょくめん|||

シビュラシステム の 導入 以来 ||どうにゅう|いらい

市民 の 暴動 は 可能 性 と して 廃絶 さ れ た もの と 判断 さ れ た ため しみん||ぼうどう||かのう|せい|||はいぜつ||||||はんだん||||

現在 の 公安 局 に は 暴徒 の 鎮圧 に 備え た 人員 も 装備 も ない げんざい||こうあん|きょく|||ぼうと||ちんあつ||そなえ||じんいん||そうび||

あまり に も 平和 が 長 過ぎ た |||へいわ||ちょう|すぎ|

現在 国境 警備 ドローン の 装備 を げんざい|くにざかい|けいび|||そうび|

非 殺傷 兵器 に 換装 する 作業 が 急ピッチ で 進め られ て いる が ひ|さっしょう|へいき||かんそう||さぎょう||きゅうぴっち||すすめ||||

現場 の 状況 は 一刻 を 争う げんば||じょうきょう||いっこく||あらそう

本格 的 な 鎮圧 部隊 の 編成 が 整う まで の 間 ほんかく|てき||ちんあつ|ぶたい||へんせい||ととのう|||あいだ

諸君 ら 刑事 課 の メンバー に しょくん||けいじ|か||めんばー|

市民 の 安全 を 守る 最後 の 盾 と なって もらう しか ない しみん||あんぜん||まもる|さいご||たて|||||

問題 の サイマティックスキャン 妨害 ヘルメット は もんだい|||ぼうがい|へるめっと|

ドミネーター の 機能 を 阻害 する ||きのう||そがい|

これ に 対 し て 最も 有効 な スタンバトン で 対処 し て もらう ||たい|||もっとも|ゆうこう||||たいしょ|||

相手 が 大人数 の 場合 は あいて||おおにんずう||ばあい|

緊急 用 の 電磁 パルス グレネード の 使用 を 許可 する きんきゅう|よう||でんじ||||しよう||きょか|

サージ 電流 に より ヘルメット が 無力 化 さ れ れ ば |でんりゅう|||へるめっと||むりょく|か||||

従来 どおり ドミネーター に よる 執行 が 可能 に なる じゅうらい|||||しっこう||かのう||

ただし グレネード の 使用 に つい て は くれ ぐれ も 慎重 に 配慮 する こと |||しよう||||||||しんちょう||はいりょ||

うかつ な 場所 で 電磁 パルス を 発生 さ せ れ ば ||ばしょ||でんじ|||はっせい||||

都市 機能 の まひ も あり 得る とし|きのう|||||える

グレネード の 数 は どれ くらい でしょ う ||すう|||||

多く は ない おおく||

ここ に いる 全員 に １ 人 ２ 個 ずつ で 品切れ だ ろ う |||ぜんいん||じん|こ|||しなぎれ|||

３ 人 で １ チーム つくって もらう じん||ちーむ||

そして エリア を 分担 し て あと は しらみつぶし で 鎮圧 だ |えりあ||ぶんたん|||||||ちんあつ|

時間 が かかる し 危険 も 伴う が じかん||||きけん||ともなう|

他 に 方法 は ない た||ほうほう||

この 街 の 未来 が 懸かって いる |がい||みらい||かかって|

よろしく 頼む |たのむ

あなた と 一緒 に 歩く の が 危ない 橋 だって 自覚 は あった ||いっしょ||あるく|||あぶない|きょう||じかく||

でも 引き返す 気 に は なれ なかった |ひきかえす|き||||

だって 変 です もん シビュラシステム って |へん||||

あんな 訳 の 分 かん ない もの に 生活 の 全て を 預け て |やく||ぶん|||||せいかつ||すべて||あずけ|

平気 な 連中 の 方 が どう かし て いる へいき||れんちゅう||かた|||||

俺 は 外国 人 です から ね おれ||がいこく|じん|||

この 国 で 暮らし て いける だけ でも 感謝 と 言い たい ところ な ん です が |くに||くらし|||||かんしゃ||いい||||||

槙島 さん の 言った とおり です よ まきしま|||いった|||

当たり前 の こと を 当たり前 に できる よう に … あたりまえ||||あたりまえ||||

僕 に とって は 生まれ育った 街 だ ぼく||||うまれそだった|がい|

切実 な 問題 だ よ せつじつ||もんだい||

こいつ ら は あなた が 行う 破壊 の 先 を 見 た がって いる 連中 です |||||おこなう|はかい||さき||み||||れんちゅう|

「 破壊 の 先 」 か … はかい||さき|

先 が あれ ば よし さき||||

なければ それ は それ で 受け入れる |||||うけいれる

ネット で の 情報 操作 は ねっと|||じょうほう|そうさ|

事前 に 仕掛け た ＡＩ が もう 活動 中 です じぜん||しかけ||ａｉ|||かつどう|なか|

やって くれる ぜ 槙島 聖 護 |||まきしま|せい|まもる

でも 待って ください |まって|

この ヘルメット 犯罪 に 槙島 が 関与 し て いる と いう 決定 的 な 証拠 は |へるめっと|はんざい||まきしま||かんよ||||||けってい|てき||しょうこ|

まだ 見つかって い ませ ん |みつかって|||

考え て みろ 普通 の 人間 は かんがえ|||ふつう||にんげん|

シビュラシステム を 無効 化 する 装備 を 作って みよ う と 思った 時点 で ||むこう|か||そうび||つくって||||おもった|じてん|

色相 が 濁る しきそう||にごる

それ を 設計 し 量産 し ばらま い た ||せっけい||りょうさん||||

下 準備 に は 数 カ月 は かかって いる だ ろ う した|じゅんび|||すう|かげつ||||||

部品 の 発注 流通 の 手配 ぶひん||はっちゅう|りゅうつう||てはい

街 じゅう の スキャナー を 避け ながら できる こと じゃ ない がい|||||さけ|||||

あの ヘルメット を 作れ る の は |へるめっと||つくれ|||

ヘルメット なし に シビュラシステム に 対抗 できる 人間 だけ だ へるめっと|||||たいこう||にんげん||

シビュラシステム の 盲点 を 突 い た ||もうてん||つ||

集団 サイコ ハザード しゅうだん||はざーど

それ が 槙島 の 目的 って こと ||まきしま||もくてき||

違う … ちがう

だって 槙島 の 犯罪 は |まきしま||はんざい|

いつ だって 何 か 答え を 探す よう な ところ が あった ||なん||こたえ||さがす|||||

ひどい 暴動 だ けど |ぼうどう||

この 混乱 だけ が 目的 と は 思え ない |こんらん|||もくてき|||おもえ|

監視 官 に 賛成 だ かんし|かん||さんせい|

こんな 暴動 を 見物 し て 喜ぶ 程度 の 犯罪 者 だった なら |ぼうどう||けんぶつ|||よろこぶ|ていど||はんざい|もの||

もっと 楽 に 逮捕 できる |がく||たいほ|

ネット 上 も ひどい な ねっと|うえ|||

デマ から マブ ネタ まで 大量 に 飛び交って る でま|||ねた||たいりょう||とびかって|

報道 規制 は かかって る はず な のに … ほうどう|きせい||||||

デマ の 方 が 目立つ な でま||かた||めだつ|

何 だ よ なん||

「 公安 局 が 住民 皆殺し 」 って こうあん|きょく||じゅうみん|みなごろし|

止め なきゃ とどめ|

このまま 突っ込 ん で 何 人 か ひき 殺し ちゃ い な よ |つっこ|||なん|じん|||ころし||||

や です よ

俺 グッド アイデア だ と 思った けど おれ|ぐっど|あいであ|||おもった|

どこ が です か

厚生 省 公安 局 です こうせい|しょう|こうあん|きょく|

直ちに 暴力 行為 を やめ て ただちに|ぼうりょく|こうい|||

腕 を 頭 の 上 で 組 ん で 地面 に 伏せ なさい うで||あたま||うえ||くみ|||じめん||ふせ|

実力 行使 しか ない な じつりょく|こうし|||

もう 一 度 警告 だ |ひと|たび|けいこく|

こちら は 厚生 省 公安 局 です ||こうせい|しょう|こうあん|きょく|

これ 以上 暴力 行為 を 停止 し ない 場合 は |いじょう|ぼうりょく|こうい||ていし|||ばあい|

ドミネーター を 使用 し ます ||しよう||

犯罪 係数 に よって は 命 を 失う こと に なり ます はんざい|けいすう||||いのち||うしなう||||

繰り返し ます くりかえし|

腕 を 頭 の 上 で 組 ん で 地面 に 伏せ なさい うで||あたま||うえ||くみ|||じめん||ふせ|

何 だ よ 悪い の は ヘルメット の 連中 じゃ ない か なん|||わるい|||へるめっと||れんちゅう|||

公安 局 は 大量 に 出回って る ヘルメット の 方 を 何とか しろ よ こうあん|きょく||たいりょう||でまわって||へるめっと||かた||なんとか||

俺 たち は 被害 者 だ ろ おれ|||ひがい|もの||

うる せ え な

それ は それ これ は これ

どう し た ん です か

こいつ ら も 被害 者 だ |||ひがい|もの|

確かに 犯罪 に 巻き込ま れ なけ れ ば 市民 の 暴徒 化 なんて … たしかに|はんざい||まきこま|||||しみん||ぼうと|か|

違う ヘルメット の 方 だ ちがう|へるめっと||かた|

今 やった よう に 時間 は かかる が いま||||じかん|||

いずれ ヘルメット 着用 者 は 全員 狩り 殺さ れる |へるめっと|ちゃくよう|もの||ぜんいん|かり|ころさ|

俺 たち が やら なく て も 市民 が リンチ に かける おれ|||||||しみん||りんち||

さっき ちょっと 気 に なった ん だ ||き||||

ネット 上 の デマ が 攻撃 的 な 方向 に 偏って いる ねっと|うえ||でま||こうげき|てき||ほうこう||かたよって|

これ が 槙島 の 情報 操作 の 一環 だ と し たら … ||まきしま||じょうほう|そうさ||いっかん||||

やつ 自身 か それとも やつ の 仲間 か … |じしん|||||なかま|

どちら か が す ご 腕 の クラッカー な の は もう 分かって る |||||うで||くらっかー|||||わかって|

そう じゃ なきゃ でき ない 犯罪 ばかり だった |||||はんざい||

今 投降 し て ヘルメット を 脱 い だ 連中 の 顔 を 見 て みろ よ いま|とうこう|||へるめっと||だつ|||れんちゅう||かお||み|||

ヘルメット が なけりゃ 何 の 犯罪 も でき ない クズ ども だ へるめっと|||なん||はんざい||||くず||

ある 意味 槙島 の 手のひら の 上 で 踊って いただけ さ |いみ|まきしま||てのひら||うえ||おどって||

ちょ い 待ち って こと は 槙島 の 狙い は … ||まち||||まきしま||ねらい|

全て が やつ の 筋書き どおり だった と 仮定 する すべて||||すじがき||||かてい|

今 俺 たち が やって る こと さえ やつ の 思うつぼ だ と し たら … いま|おれ|||||||||おもうつぼ||||

監視 官 まず 優先 対象 と して 鎮圧 要請 の あった 暴動 箇所 は かんし|かん||ゆうせん|たいしょう|||ちんあつ|ようせい|||ぼうどう|かしょ|

えっ と …

ここ です

考え られる の は 陽動 だ かんがえ||||ようどう|

これ が 全て 刑事 課 の 人員 を おびき寄せる ため だけ に ||すべて|けいじ|か||じんいん||おびきよせる|||

あらかじめ 暴動 が 激化 する よう に 仕組ま れ た ポイント だ と し たら … |ぼうどう||げきか||||しくま|||ぽいんと||||

これ は … まさか

この ５ 年間 |ねんかん

俺 は シビュラシステム の 実態 を つかむ ため に 血眼 に なって き まし た おれ||||じったい|||||ちまなこ|||||

首都 圏 各地 に 設置 さ れ た サーバー に よる 分散 型 並列 処理 しゅと|けん|かくち||せっち|||||||ぶんさん|かた|へいれつ|しょり

鉄壁 の フォールト トレラント を 実現 し た 理想 の システム てっぺき|||||じつげん|||りそう||しすてむ

それ が 厚生 省 の うたい文句 です ||こうせい|しょう||うたいもんく|

まあ 実際 全 国民 の サイコ パス を 測定 し 分析 する と も なれ ば |じっさい|ぜん|こくみん|||ぱす||そくてい||ぶんせき|||||

膨大 な 演算 が 必要 に なる ぼうだい||えんざん||ひつよう||

当然 ネットワーク を 経由 し た グリッド コンピューティング い とうぜん|ねっとわーく||けいゆ|||||

でも し ない かぎり 追い付か な ||||おいつか|

ところ が ね 検証 すれ ば する ほど |||けんしょう||||

データ の 流れ 方 が 明らか に おかしい でーた||ながれ|かた||あきらか||

街 じゅう の スキャナー 公認 カウンセリング ＡＩ がい||||こうにん|かうんせりんぐ|ａｉ

そして ドミネーター

一見 グリッド を 巡り 巡って いる か の よう に 見え た データ が いっけん|||めぐり|めぐって||||||みえ||でーた|

実は 全て たらい回し に さ れ てる だけ だった じつは|すべて|たらいまわし||||||

そこ で ようやく 気付 い た ん です |||きづ||||

シビュラ を 巡る 全て の 通信 が 必ず 一 度 は 経由 する 中継 点 が ||めぐる|すべて||つうしん||かならず|ひと|たび||けいゆ||ちゅうけい|てん|

ただ １ カ所 だけ 存在 する こと に |かしょ||そんざい|||

もし そこ に 誰 も 知ら ない スタンド アローン の システム が 隠さ れ て て |||だれ||しら||すたんど|||しすてむ||かくさ|||

全て の シビュラ の 処理 演算 を そい つ １ 機 が 賄って いる の だ と し たら … すべて||||しょり|えんざん||||き||まかなって||||||

全て 辻 褄 が 合う ん です すべて|つじ|つま||あう||

やはり 君 は 天才 だ ね |きみ||てんさい||

まあ 不可解 な の は その 性能 です よ |ふかかい|||||せいのう||

もし 孤立 し た システム だ と する と |こりつ|||しすてむ||||

そい つ は 既存 の 技術 で は 説明 の つか ない スループット を 発揮 し て いる こと に なる |||きそん||ぎじゅつ|||せつめい||||||はっき||||||

そもそも １ カ所 に 集約 し て いる 意味 が 分から ない |かしょ||しゅうやく||||いみ||わから|

保安 上 の リスク を 考え れ ば どう 考え て も 危険 過ぎる ほあん|うえ||りすく||かんがえ||||かんがえ|||きけん|すぎる

あるいは あえて 危険 を 冒し て まで 秘匿 性 を 保ち たい の だ と し たら ||きけん||おかし|||ひとく|せい||たもち||||||

そういう こと

ここ まで うさんくさい と なる と ね

もう 確かめ なきゃ 気 が 済ま なく なり ます よ |たしかめ||き||すま||||

シビュラシステム の 正体 って やつ を … ||しょうたい|||

そして 君 が 確かめ た 問題 の 施設 が ここ か |きみ||たしかめ||もんだい||しせつ|||

サイマティックスキャン で 収集 さ れ た あらゆる データ の 中継 点 ||しゅうしゅう|||||でーた||ちゅうけい|てん

おまけに この エリア の 消費 電力 明らか に 偽装 さ れ てる 形跡 が あり ます ||えりあ||しょうひ|でんりょく|あきらか||ぎそう||||けいせき|||

ほぼ 間違い なく シビュラシステム は この 厚生 省 ノナ タワー の 中 に ある |まちがい|||||こうせい|しょう||たわー||なか||

さあ それでは 諸君 ||しょくん

ひと つ 暴き出し て やろう じゃ ない か ||あばきだし|||||

偉大 なる 神 託 の 巫女 の はらわた を … いだい||かみ|たく||いちこ|||

宜 野 座 さん 首謀 者 の 目的 は 厚生 省 ノナ タワー の 襲撃 です むべ|の|ざ||しゅぼう|もの||もくてき||こうせい|しょう||たわー||しゅうげき|

暴動 は 全て おとり な ん です ぼうどう||すべて||||

バカ な そんな 根拠 の ない 臆 測 で 持ち場 を 離れる な ばか|||こんきょ|||おく|そく||もちば||はなれる|

こっち は 人命 が 懸かって る ん だ ぞ ||じんめい||かかって||||

でも 監視 官 も 執行 官 も 全て 出払った 中央 区 の 官庁 街 は も ぬけ の 殻 です よ |かんし|かん||しっこう|かん||すべて|ではらった|ちゅうおう|く||かんちょう|がい|||||から||

あいつ ら の 手 に 掛かったら |||て||かかったら

警備 ドローン なんて カカシ も 同然 です けいび|||||どうぜん|

このまま 後手 に 回って い たら |ごて||まわって||

今度 こそ 取り返し の つか ない 事態 に なり ます こんど||とりかえし||||じたい|||

せめて 私 たち だけ でも |わたくし|||

分かった わかった

まずは 君 たち が 先行 し て 状況 を 確認 しろ |きみ|||せんこう|||じょうきょう||かくにん|

こちら は 引き続き 各地 の 鎮圧 を 続行 する ||ひきつづき|かくち||ちんあつ||ぞっこう|

何 か あったら すぐ 連絡 を なん||||れんらく|

はい

見え て き た ぜ みえ||||