Boku dake ga Inai Machi (ERASED ) Episode 4 boku|||inai|machi|erased|episode Boku dake ga Inai Machi (ERASED) Episode 4

18 年 前 の 3 月 1 日 とし|ぜん||つき|ひ

いつも の よう に 雛 月 は 一 人 で この 公園 に 立って い た ||||ひな|つき||ひと|じん|||こうえん||たって||

時間 は 6 時 少し 前 だった か じかん||じ|すこし|ぜん||

あの とき 俺 は アジト へ 向かった ||おれ||||むかった

なく し た 手袋 を 取り に 行った はず だ |||てぶくろ||とり||おこなった||

手袋 が あった か どう か は 覚え て い ない てぶくろ|||||||おぼえ|||

アジト から 出 て 土手 に 目 を やる と ||だ||どて||め|||

川 の 方 を 向 い て 座る ユウキ さん が 見え た かわ||かた||むかい|||すわる||||みえ|

その後 ほぼ 最短 距離 で 公園 に 戻って 通り過ぎ た とき そのご||さいたん|きょり||こうえん||もどって|とおりすぎ||

雛 月 の 姿 は もう そこ に は なかった ひな|つき||すがた||||||

はい 黒板 に 注目 |こくばん||ちゅうもく

雛 月 加代 が 連続 誘拐 殺人 事件 最初 の 被害 者 に なる まで ひな|つき|かよ||れんぞく|ゆうかい|さつじん|じけん|さいしょ||ひがい|もの|||

あと 1 週間 |しゅうかん

X デー 3 月 1 日 を 無事 に 乗り切って x|でー|つき|ひ||ぶじ||のりきって

翌日 の 誕生 会 を 雛 月 と 過ごす よくじつ||たんじょう|かい||ひな|つき||すごす

それ こそ が 未来 を 変える こと に なる |||みらい||かえる|||

事件 そのもの を なく して やる じけん|その もの||||

冰 蝶 こおり|ちょう

Naga naga

台本 だいほん

君 を 待った 僕 は 待った きみ||まった|ぼく||まった

乙 一 おつ|ひと

VCB - Studio vcb|studio

和 路 雪 わ|じ|ゆき

宋 宋 そう|そう

途切れ ない 明日 も 過ぎ て いって とぎれ||あした||すぎ||

立ち止まって 振り返って たちどまって|ふりかえって

とめど ない 今日 を 嘆き あった ||きょう||なげき|

記憶 だって 永遠 に なんて きおく||えいえん||

殘 ら ない もん と 思い知って ざん|||||おもいしって

僕 は ずっと 掻きむしって ぼく|||かきむしって

心 の 隅 っこ で 泣 い た こころ||すみ|||なき||

そして どう か なく さ ない で よ って

高架 下 過ぎる 日々 を こうか|した|すぎる|ひび|

後悔 し て ん だ よって そう 言い 逃し た あの 日 こうかい|||||||いい|のがし|||ひ

君 を 待った 僕 は 待った きみ||まった|ぼく||まった

途切れ ない 明日 も 過ぎ て いって とぎれ||あした||すぎ||

僕 は 今日 も 掻きむしって ぼく||きょう||かきむしって

忘れ ない 傷 を つけ てる ん だ よ わすれ||きず||||||

字幕 じまく

おはよう 悟 |さとし

おはよう

朝 ご飯 もう 少し 待って ね あさ|ごはん||すこし|まって|

ふ ぁ ー い ||-|

いただき ます

あの さ お 母さん |||かあさん

今度 の 土曜日 ちょっと 出掛け たい ん だ けど こんど||どようび||でがけ||||

デート ？ でーと

そ っ そんな ん じゃ ない けど

みんな で 科学 センター 行 こう と 思って ||かがく|せんたー|ぎょう|||おもって

何 だ デート なら お 小遣い あげる のに さ なん||でーと|||こづかい|||

マジ か

ホント は デート だ べ ほんと||でーと||

うち に も 連れ て くれ ば いい べ さ |||つれ||||||

鍋 でも 食べる ベ なべ||たべる|

雛 月 なら 誕生日 会 の とき 来る よ ひな|つき||たんじょうび|かい|||くる|

ああ 5 街 区 の 雛 月 さん か |がい|く||ひな|つき||

まんまと 誘導 尋問 さ れ ち まっ てる |ゆうどう|じんもん|||||

気 を 付け て 行って き な よ き||つけ||おこなって|||

ありがとう

さっ 早く 食べ ちゃ い な |はやく|たべ|||

起立 礼 きりつ|れい

さようなら ー |-

今度 始まる 「 ライブ マン 」 カッコ 良く ね ？ こんど|はじまる|らいぶ|まん|かっこ|よく|

カッコイイ

ファルコン って 何 ||なん

ハヤブサ だ よ はやぶさ||

ああ 物知り |ものしり

土曜日 雛 月 を 家 から … どようび|ひな|つき||いえ|

いや あの 母親 の 暴力 から 引き 剥がす ん だ ||ははおや||ぼうりょく||ひき|はがす||

先生 せんせい

先生 せんせい

何 だい なん|

ここ 分か ん ない から 教え て |わか||||おしえ|

どれ どれ

ここ

みんな 色 ボケ て て 腹 立つ |いろ||||はら|たつ

先生 分かる せんせい|わかる

お前 だって 最近 まで あいつ ら の 中 の 一 人 だった ろ おまえ||さいきん|||||なか||ひと|じん||

意地 張って ない で お前 も 行け ば いい じゃ ん いじ|はって|||おまえ||いけ||||

「 じゃ ん 」 って 何 カッコ つけ て ん の |||なん|かっこ||||

しまった …

先生 は あたし の こと 泥棒 だって 思って る べ さ せんせい|||||どろぼう||おもって|||

あんた だって そう だ べ

もう いい ん だ

ねえ みんな 提案 が ある ん だ けど ||ていあん|||||

何 悟 なん|さとし

あの 土曜日 みんな で 科学 センター 行か ない ？ |どようび|||かがく|せんたー|いか|

雛 月 も 一緒 な ん だ けど ひな|つき||いっしょ||||

それ いっ …

ごめん 悟 |さとし

俺 その 日 外せ ない 用事 が ある おれ||ひ|はずせ||ようじ||

そ … そう

すま ん 悟 ||さとし

俺 も 大事 な 用 が あって 行け ねえ わ おれ||だいじ||よう|||いけ||

そ っ そう そう

行き たい けど 俺 も 用事 が あって さ いき|||おれ||ようじ|||

ぼっ 僕 も |ぼく|

そう …

雛 月 と 一緒 なら 2 人 の 方 が いい べ や ひな|つき||いっしょ||じん||かた||||

し た っけ

藤沼 ふじぬま

何 か あった ？ なん||

あっ いや

土曜日 は 雛 月 と デート だ から 遊べ ない って 伝え た どようび||ひな|つき||でーと|||あそべ|||つたえ|

と でも 言う か ||いう|

声 に 出 て た こえ||だ||

でも …

土曜日 は 早く 帰って こい って お 母さん が … どようび||はやく|かえって||||かあさん|

連れ て いき たい 所 が ある ん だ つれ||||しょ||||

俺 が 話し て みる から さ おれ||はなし||||

ケンヤ

ちょっと 職員 室 寄って くれ ない か |しょくいん|しつ|よって|||

駄目 よ 子供 が 2 人 で 出掛ける なんて だめ||こども||じん||でかける|

ただ 遊び に 行く ん じゃ なく て 勉強 し に 行く ん です |あそび||いく|||||べんきょう|||いく||

勉強 は 家 で できる でしょ べんきょう||いえ|||

土曜日 は 加代 が うち の 手伝い を する 日 な の どようび||かよ||||てつだい|||ひ||

手伝い ？ 何の てつだい|なんの

お前 の ストレス 発散 の 手伝い か よ おまえ||すとれす|はっさん||てつだい||

そんな こと あんた に 言う 必要 ない でしょ ||||いう|ひつよう||

そんなに 雛 月 が 出掛ける の 嫌がる 理由 は 何 |ひな|つき||でかける||いやがる|りゆう||なん

そんな の なんぼ でも 思い付く わ ||||おもいつく|

あんた たち 子供 でしょ ||こども|

何 か 起き た とき 誰 が 責任 取 ん の よ なん||おき|||だれ||せきにん|と|||

こいつ 開き直って や がる |ひらきなおって||

あんた 何 な の |なん||

こんな 無愛想 な 子連れ 出し て 何の 得 が あん の よ |ぶあいそう||こづれ|だし||なんの|とく||||

友達 を 助ける のに 損 も 得 も ない ともだち||たすける||そん||とく||

「 助ける 」 ？ たすける

加代 を 何 から 助ける って ？ かよ||なん||たすける|

白馬 の 王子 さま 気取り ？ はくば||おうじ||きどり

しまった

DV に 関 する 言い回し は やっぱり まずかった dv||かん||いいまわし|||

あんた は どう な の さ 加代 ||||||かよ

この 子 と 行き たい って の |こ||いき|||

色 ボケ ん な この ガキ ども いろ|||||がき|

母さん かあさん

やめ なさい 雛 月 さん ||ひな|つき|

子供 たち に 向かって 「 色 ボケ 」 は ない べ さ こども|||むかって|いろ|||||

藤沼 … さん ふじぬま|

人 の うち の 問題 でしょ じん||||もんだい|

半分 は うち の 問題 だ べ さ はんぶん||||もんだい|||

子供 が 何事 か に やる 気 を 見せ てる ん だ から さ こども||なにごと||||き||みせ|||||

こっち が 手伝って あげよ う よ 親 な ん だ から ||てつだって||||おや||||

うち と 雛 月 さん ちって 似 てる と 思う ||ひな|つき|||に|||おもう

今度 うち 来 て 話さ ない ？ こんど||らい||はなさ|

加代 入り な かよ|はいり|

ど … 土曜日 約束 だ よ |どようび|やくそく||

出しゃ ばった べ か だしゃ|||

う うん ありがとう

仕事 早く 上がれ たから さ しごと|はやく|あがれ||

たまたま あんた たち 見掛け て つけ て み て よかった |||みかけ||||||

えっ つけ てき て た の

じ ょ … 冗談 に 決まって る べ さ ||じょうだん||きまって|||

でも まあ 取りあえず 今日 は 大丈夫 っ しょ ||とりあえず|きょう||だいじょうぶ||

あの 子 意外 と いい 服 着 て たべ さ |こ|いがい|||ふく|ちゃく|||

あれ は 母親 が 外 づら 気 に し てる から だ べ ね ||ははおや||がい||き|||||||

雛 月 ん ち の こと 知って ん の ひな|つき|||||しって||

い や ぁ

でも 会話 と あの 母親 見りゃ だいたい 察 し は つく べ さ |かいわ|||ははおや|みりゃ||さっ|||||

さすが 元 テレビ 局 報道 部 |もと|てれび|きょく|ほうどう|ぶ

めん こい 子 だ ね 加代 ちゃん ||こ|||かよ|

何 照れ て ん だ よ 29 歳 なん|てれ|||||さい

途中 で 投げ出す ん じゃ ない よ とちゅう||なげだす||||

当然 とうぜん

2 月 27 日 土曜日 つき|ひ|どようび

その 日 は よく 晴れ て い た |ひ|||はれ|||

ここ 数 日 雛 月 の 母親 の 暴力 は 影 を 潜め て いる よう だ |すう|ひ|ひな|つき||ははおや||ぼうりょく||かげ||ひそめ||||

こいつ 俺 の 友達 |おれ||ともだち

バカ な の ばか||

大好き な ん だ よ なぁ ここ だいすき||||||

ほとんど 人 い ない ね |じん|||

勝手 に 入り込 ん でる みたい で ドキドキ し ない ？ かって||はいりこ|||||どきどき||

俺 人 い たら 隠れ た り し てる よ おれ|じん|||かくれ|||||

「 バカ な の 」 って 言わ ない ばか||||いわ|

これ の ぞい て みな よ

プラネタリウム 見る ？ タイミング いい けど |みる|たいみんぐ||

星 は こない だ 散々 見 たべ さ ほし||||さんざん|み||

そう だ ね

俺 ちょっと トイレ おれ||といれ

うん その辺 に いる |そのへん||

何 だ ろ う この 感じ なん|||||かんじ

デジャブ … な の か

よく 来 て た 場所 で は ある けど |らい|||ばしょ||||

雛 月 と 来る の は 初めて ひな|つき||くる|||はじめて

雛 月 … ひな|つき

藤沼 ふじぬま

今日 は 誘って くれ て あり が と きょう||さそって|||||

あたし も ここ 好き だって 知って た の |||すき||しって||

「 知って た 」 ？ しって|

だから ここ を ？

漫画 描 こ う なんて 人 は … まんが|えが||||じん|

漫画 描 こ う なんて 人 は … まんが|えが||||じん|

こういう 所 来 た がる もん な の |しょ|らい|||||

18 年 前 同じ 会話 を し た の を 覚え て いる とし|ぜん|おなじ|かいわ||||||おぼえ||

一 人 で 来 た 俺 は ここ で 偶然 雛 月 に 出会って いる ひと|じん||らい||おれ||||ぐうぜん|ひな|つき||であって|

何 いっ いや なん|| か … 関係 ある か な |かんけい|||

同じ 時 を 繰り返し てる ？ おなじ|じ||くりかえし|

未来 を 変える つもり が みらい||かえる||

知らず知らず 同じ 時 の レール に 乗って しまって いる ？ しらずしらず|おなじ|じ||れーる||のって||

雛 月 コート 持つ よ ひな|つき|こーと|もつ|

今 ？ いま

俺 の 行動 に よって 変わった こと だって たくさん ある おれ||こうどう|||かわった||||

信じろ 未来 は 変え られる しんじろ|みらい||かえ|

藤沼 ふじぬま

勇気 出し て 来 て よかった ゆうき|だし||らい||

悟 雛 月 さとし|ひな|つき お っす

用事 早く 済 ん だ から 来 た よ ようじ|はやく|す||||らい||

遅く なって ごめん ね おそく|||

ほら 変わった |かわった

邪魔 だった かな じゃま||

そんな こと ない よ

な っ 雛 月 ||ひな|つき

悟 紳士 的 さとし|しんし|てき

おはよう

藤沼 おはよう ふじぬま|

おはよう 雛 月 |ひな|つき

よかった

月曜日 だ けど 遅刻 し なかった げつようび|||ちこく||

顔 奇麗 だ な かお|きれい||

声 に 出 て た … こえ||だ||

きっ 聞い た ？ 今 の |ききい||いま|

すげ え

悟 君 大胆 さとし|きみ|だいたん

結婚 す ん の けっこん|||

バカ その 前 に ゆい の ー って の が ある べ ばか||ぜん||||-|||||

何 それ なん|

おめでとう

お ー い 朝 の 会 始める ぞ |-||あさ||かい|はじめる|

雛 月 が 殺さ れる の は 明日 ひな|つき||ころさ||||あした

3 月 1 日 … つき|ひ

ここ から が 本当 の 勝負 |||ほんとう||しょうぶ

し た っけ ヒロミ |||ひろみ

また 明日 ね |あした|

ねえ 雛 月 |ひな|つき

明日 迎え に 行く から 一緒 に 登校 し よ う よ あした|むかえ||いく||いっしょ||とうこう||||

いい よ

お 母さん … |かあさん

こんばん は

じゃ 明日 朝 迎え に 来る ね |あした|あさ|むかえ||くる|

いって き ま ー す |||-|

は ー い |-|

少し 早め に 家 を 出 た すこし|はや め||いえ||だ|

昭和 63 年 3 月 1 日 しょうわ|とし|つき|ひ

18 年 前 雛 月 が い なく なった 日 とし|ぜん|ひな|つき|||||ひ

おはよう ございます

けど 今日 は 違う |きょう||ちがう

おはよう 藤沼 |ふじぬま

おはよう

雛 月 は い なく なら ない ひな|つき|||||

それ じゃあ いって き ます

おはよう

おはよう

18 年 前 と 今回 と で は 状況 が ずいぶん 変わって き て いる とし|ぜん||こんかい||||じょうきょう|||かわって|||

わ あ 悟 君 大胆 ||さとし|きみ|だいたん

雛 月 が 狙わ れ た の は いつも 公園 で 独りぼっち だった の が 原因 だ ひな|つき||ねらわ||||||こうえん||ひとりぼっち||||げんいん|

じゃあ みんな 明日 休ま ない で よ ||あした|やすま|||

ああ

当然 とうぜん

数 日 前 から その 状況 は なく なって いる すう|ひ|ぜん|||じょうきょう||||

ねえ 児童 館 寄 ろ う よ |じどう|かん|よ|||

しかも 今日 は 俺 が つい て いる |きょう||おれ||||

今日 は 早く 帰り たい ん だ けど きょう||はやく|かえり||||

そんな こと 言わ ない で 付き合って よ ||いわ|||つきあって|

大丈夫 だ だいじょうぶ|

また あたし の 勝ち |||かち

強 っ つよ|

大丈夫 じゃ ねえ だいじょうぶ||

ねえ 藤沼 もう 帰り たい |ふじぬま||かえり|

うん そう だ ね

雪 … ゆき

明日 も 迎え に 来る から あした||むかえ||くる|

また 明日 ね |あした|

できる だけ 大きな 声 を 掛け た ||おおきな|こえ||かけ|

雛 月 に ひな|つき|

中 に いる 雛 月 の 母親 に なか|||ひな|つき||ははおや|

近く で 聞い て いる かも しれ ない 誰 か に ちかく||ききい||||||だれ||

「 俺 が ここ に いる ぞ 」 と おれ||||||

X デー の 日 が 終わる x|でー||ひ||おわる

こんなに あっけなく ？

バカ だ な 俺 も ばか|||おれ|

こんな とこ 来 た って … ||らい||

やった

今日 の 一 日 間 違いなく 歴史 を 変え た ぞ きょう||ひと|ひ|あいだ|ちがいなく|れきし||かえ||

お 母さん おはよう |かあさん|

え ー まだ 6 時 前 だ よ |-||じ|ぜん||

いって き ま ー す |||-|

ご飯 は ？ ごはん|

あの 後 結局 一睡 も でき なかった |あと|けっきょく|いっすい|||

今 は 1 秒 でも 早く 雛 月 の 顔 が 見 たかった いま||びょう||はやく|ひな|つき||かお||み|

おはよう 雛 月 |ひな|つき

バカ な の ばか||

みんな 予定 は 大丈夫 ？ |よてい||だいじょうぶ

当ったり 前 だ べ あたったり|ぜん||

今 から 悟 ん ち 行って 大騒ぎ して やる いま||さとし|||おこなって|おおさわぎ||

じゃあ ちょっと みんな で 買い物 し … ||||かいもの|

おい 悟 加代 |さとし|かよ

ちょっと 来 て 手伝って くれ |らい||てつだって|

何で 今日 に かぎ って … なんで|きょう|||

仕方 ない っ しょ しかた|||

こない だ 日直 の とき ポカ やった から じゃ ない ？ ||にっちょく|||ぽか||||

かな …

重い な おもい|

でも 誰 も 待って ない って ちょっと 薄情 じゃ ねえ かな |だれ||まって||||はくじょう|||

ちょうど 5000 円 に なり ます |えん|||

はい

そう いや 18 年 前 も ぴったり 5000 円 だった な ||とし|ぜん|||えん||

誕生日 に 浮かれ て い た 俺 は 持って た 金 全部 使 っち まっ て たんじょうび||うかれ||||おれ||もって||きむ|ぜんぶ|つか|||

おふくろ と 2 人 で 大量 の サンドイッチ を 作って 食べ た ん だ っけ ||じん||たいりょう||さんどいっち||つくって|たべ||||

ただいま

せ ー の |-|

悟 雛 月 ( さん ) 誕生日 おめでとう さとし|ひな|つき||たんじょうび|

な … 内緒 で 作って た の |ないしょ||つくって||

みんな が 自分 たち で やり たい って 言う から 協力 し た さ ||じぶん||||||いう||きょうりょく|||

あっ まさか

放課後 の 手伝い も … ほうかご||てつだい|

うん 八 代 先生 に 頼 ん だ |やっ|だい|せんせい||たの||

雛 月 の 誕生日 も 教え て くれ た よ ひな|つき||たんじょうび||おしえ||||

まっ ちょっと 驚か し たかった ん だ ||おどろか||||

驚 い た よ おどろ|||

ケーキ は さ 悟 が どうして も 2 つ 欲しい って いう から けーき|||さとし|||||ほしい|||

ごめん 藤沼 |ふじぬま

あたし プレゼント 間に合わ なかった |ぷれぜんと|まにあわ|

もし かして 何 か 作って くれ て た ？ ||なん||つくって|||

そ っか 俺 から 離れ た がって た の って … ||おれ||はなれ|||||

昨日 もう 少し だった の に 寝 ちゃ った きのう||すこし||||ね||

気 に す ん な よ 後 で ちょうだい き||||||あと||

じゃあ さ みんな

5000 円 分 の 材料 で サンドイッチ 作 ろ う ぜ えん|ぶん||ざいりょう||さんどいっち|さく|||

お ー |-

えー っ あの お 金 全部 使った の ||||きむ|ぜんぶ|つかった|

大勢 で やる サンドイッチ 作り は とても 楽しかった おおぜい|||さんどいっち|つくり|||たのしかった

18 年 前 と 違って 1 日 で 全部 食べ きった とし|ぜん||ちがって|ひ||ぜんぶ|たべ|

友達 が いる って 楽しい な ともだち||||たのしい|

俺 と 雛 月 は みんな から たくさん の プレゼント を もらった おれ||ひな|つき||||||ぷれぜんと||

そして …

開け て み て よ あけ||||

ありがとう 藤沼 |ふじぬま

みんな も ありがとう

俺 たち 片付け て おく から さ おれ||かたづけ||||

雛 月 送 って こい よ ひな|つき|おく|||

さっ … 寒い |さむい

バカ な の ばか||

じゃ … じゃあ な

ほら

藤沼 と みんな も 友達 に なれ て よかった ふじぬま||||ともだち||||

今日 は ありがとう きょう||

プレゼント 明日 渡す ね ぷれぜんと|あした|わたす|

約束 やくそく

うん 約束 |やくそく

お やすみ

お やすみ

やった …

やった ぞ

乗り切った のりきった

俺 は 歴史 を 変え た ん だ おれ||れきし||かえ|||

家 に 帰る と もう みんな は い なかった いえ||かえる||||||

昨日 から の 疲れ が ピーク に 達し きのう|||つかれ||ぴーく||たっし

張り詰め て い た 気持ち が 一気に 緩 ん で はりつめ||||きもち||いっきに|ゆる||

そのまま 倒れ 泥 の よう に 眠って しまった |たおれ|どろ||||ねむって|

ヤッベ え 遅刻 だ ||ちこく|

おはよう ございます

お っ 悟 ||さとし

遅刻 取り消 しっと ちこく|とりけ|

セ … セーフ |せーふ

遅刻 は 加代 一 人 だけ か ちこく||かよ|ひと|じん||

翌日 雛 月 は 学校 に 来 なかった よくじつ|ひな|つき||がっこう||らい|

雛 月 と 最後 に 交わし た 約束 は 果たさ れ なかった ひな|つき||さいご||かわし||やくそく||はたさ||

僕 だけ が 見 て た 君 の こと 過去 も 未来 も ぼく|||み|||きみ|||かこ||みらい|

悲しみ も 喜び も すべて かなしみ||よろこび||

大人 に なる って きっと おとな||||

優しく なる こと だ と 信じ て い た やさしく|||||しんじ|||

子ども の 頃 の 僕 の まま に こども||ころ||ぼく|||

君 の こと きみ||

守り たい と 思う まもり|||おもう

暗闇 から 目覚め て も くらやみ||めざめ||

僕 を 待ち受け てる 彼方 で ぼく||まちうけ||かなた|

二 人 を 隠し た この 街 に ふた|じん||かくし|||がい|

誰 も 知ら ない 雪 が 降って い た だれ||しら||ゆき||ふって||

君 は 僕 の 胸 に 刻ま れ た 一 番 深い 傷跡 の よう で きみ||ぼく||むね||きざま|||ひと|ばん|ふかい|きずあと|||

君 が 笑う この 世界 の 歌 きみ||わらう||せかい||うた