勇者 ヨシヒコ と 魔 王 の 城 #06
はい そこ まで だ 。 食い物 と 有り金 全部 置いて け や 。
( ヨシヒコ ) まったく … 人々 の 心 は 魔 王 の 手 に よって →
腐り きって いる 。
( ダンジョー ) たった 一 人 で この ダンジョー と →
勇者 ヨシヒコ に かなう と 思って る の か ?
これ で どう か な 。
( メレブ ) おいおい ! それ この 国 に いく つ も ない って 言わ れて る →
銃 って やつ じゃ ねえ か ? やめろ !
そう 簡単に やめる わけに は いか ねえ 。
なぜなら 俺 は クレイジー だ から な 。
ちょっと アンタ ! こんな ところ で 何 やって んだ よ !
え ぇ !? テメエ なんで 出て きて んだ よ !
なんで って テメエ が 洗濯 も ゴミ 出し も して ねえ から →
ノコノコ 出て った から こんな こと に なって んだろう が よ !
洗濯 も ゴミ も 知ら ねえ つって んだ よ バカ が よ !
テメエ 格好 つけて んじゃ ねえ ぞ コラ !
お前 今日 可燃 ゴミ の 日 だって わかって んだろう が よ !
家 の 中 臭く なんだろう が コラ ! 家 ん 中 臭く なって 嬉しい んだ よ 。
なぜなら 俺 は クレイジー な 盗賊 だ から な 。
クレイジー だ か ファンタジー だ か 知ら ねえ よ バカ 野郎 !
すみません ね うち の バカ 夫 が ご 迷惑 を お かけ し まして ね 。
かかって こい や ! バカ 野郎 オメエ は よ !
赤ちゃん 泣いて んだろう が よ ! こっち は 抱き 疲れて んだ よ 。
お前 が 抱け や 。 知ら ねえ よ バーカ !
抱っこ しろ って 言って んだろう が よ !
とりあえず 私 休ま せろ よ ! ( ムラサキ ) ほら ほら もう →
もう 抱っこ して あげ な よ 。 奥さん 疲れて る から さ 。
さあ ど っ から でも かかって こい や !
泣いて る 泣いて る 大変 。 ( 泣き声 )
あの もし よければ 私 が 抱っこ し ましょう か ?
せん で いい ! よし よし よし 大丈夫で ち ゅよ 。
おい 食い物 と 金 と …。 ( 泣き声 )
ああ パパ で ち ゅ から ね 大丈夫で ち ゅよ 。
すみません ごめん ね 。 怒っちゃ って ごめん ね 。
お前 マジ 殺す ぞ オメエ ら !
大丈夫 よち よち 。 ベロベロバー ベロベロバー 。
あの … とりあえず 家 の こと を 済ませて から →
また 来たら いい んじゃ ない です か ?
う っせ ぇよ テメエ ! おい コラ !
この ゴミ も 早く 捨てて こ いよ ゴミ 収集 来ちゃ う から よ 。
ゴミ と か テメエ で 捨てろ よ バカ !
ゴミ 捨て 担当 は お前 だって 未来 永 劫 決まって んだ よ !
バカ 野郎 オラ ! オラ かかって こい や コラ !
いや かかれ ないだ ろ さすが に 。
両手 ふさがって る ぐらい の ほう が ちょうど いい ハンデ な んだ よ 。
オラ かかって こい や この 意気地なし ども が よ !
おい コラ ! これ も 溜まって っ から 早く 捨てて こい よ バカ 野郎 !
あの … ゴミ だけ でも 私 が 捨て ましょう か ?
し なくて いい から ね 。 もう バカ か お前 は 。
すみません ね なんか 。
お 気遣い いただいて 申し訳ない です 。
あぁ ~ ほら ほら ほら ! ゴミ 収集 車 来ちゃ った じゃ ねえ かよ !
行けよ ! 早く 行けよ ! オラ オラ !
早く 行け 。
ゴミ 捨てて 赤ん坊 寝 かしつけて →
洗い 物 して 掃除 終わったら 帰って くる から →
それ まで 待って ろ や !
や だ よ ! 時間 かかる わ 。 結婚 って 大変だ な 。
ダメだ 手伝って き ます ! 手伝わ ん で いい !
お 皿 だけ でも 洗わ せて ください !
いかん なんだか 混乱 して きた ぞ !
ダメだ よ 混乱 しちゃ ダメだ よ 。
手 を 前 から 大きく !
いかん ダンジョー が ラジオ 体操 第 一 を 始めた 。
完全に 混乱 して る 。
ダンジョー さん しっかり して ください 。
お前 は 誰 だ ! 俺 に 近づく な !
何 して んだ よ お っ さん !
ダメだ ダンジョー は 混乱 して る 。 ここ は 逃げよう !
傷 は 深い 。 しばらく は 栄養 を とって 安静に する こと だ 。
いけ ませ ん 。 早く … 早く 魔 王 を 倒さ なくて は 。
気 が ついた か ヨシヒコ すま ん ! 俺 が 混乱 した ばっかりに 。
敵 の 呪文 の せい です 。 気 に し ないで ください 。
無理 して しゃべ ん なって 。
しっかり 養生 すれば 治る 。
お前 が 回復 の 呪文 もって れば こんな 傷 すぐ 回復 でき んだ よ 。
使え ねえ な マジ で お前 。
ああ それ 言わ れる と メチャメチャ へ こむ わ って →
言って る そばから ソッコー 元気 !
盗賊 の ネタ パク って んじゃ ねえ よ !
ちょっと は 反省 しろ 。 この ボケ カス 変な ホクロ !
おい とうとう 言った な ! この ホクロ だけ は 侮辱 する な !
( リエン ) ヨシヒコ 様 の お 世話 を さ せて いただき ます 。
リエン と 申し ます 。
お 薬 を 塗り ます ので 外 で お 待ち ください 。
お前 ら なん な んだ よ おい !
今 この世 を 支配 しよう と して いる 魔 王 を →
倒す 旅 を して おら れる と か 。
はい …。 自分 の ため で なく →
世界 の ため に 戦える 方 リエン は 尊敬 いたし ます 。
魔 王 を 倒さ ねば 人々 の 心 は 腐り ゆく ばかり 。
誰 か が 倒さ ねば なら ない のです 。
ヨシヒコ 様 の ご 無事 を お 祈り いたし ます 。
ありがとう ございます 。
可憐だ …。 そう か な 。
そして 胸 が …。 おい 。
お っ さん マジ で ベースケ だ な 。 お っ さん って 言う な 。
スイーツ 。 えっ ? 何 して ん の ?
あの … 甘い もの が 食べ たく なって →
俺 の こと 甘味 処 に 誘って くれる か な と →
そういうふうに 考え ました 。
呪文 って そういう とき に 使う もん じゃ ねえ だ ろ !?
大体 かかった と して も お前 だけ は 絶対 誘わ ない 。
なんだ ? ムラサキ 。
いつも 機嫌 が 悪い が 今日 は 輪 を かけて 機嫌 が 悪い な 。
あん ? 別に !
まあ そう ヘコ む な 。 お っ さん 。
何 か うまい もの でも 食って さ 英気 養おう ぜ 。
( 雷鳴 )
来た んじゃ ね ? 来た んじゃ ね ?
だ な 。 間違い なく 仏 だ な 。
( メレブ ) おっと …。
これ 出てん の 気づいて ない な 仏 。
( 仏 ) そう な んだ よ ね 。 徹夜 明け って さ →
絶対 昼 の 3 時 ぐらい に 絶対 ピーク くるんだ よ ね 。
仏 !
で さ 何 ? あの 5 分 … 5 分 と か 寝りゃ あさ →
もう 超 楽に なる 。 なる でしょ ? なる よ ね 。
( ダンジョー ) 仏 ! 出て る ぞ 。
あれ ? 映って る ?
うん 。 徹夜 ある ある の 話 して る あたり から 出て た ね 。
えっ マジ で ?
( メレブ ) てい うか 登場 の タイミング 自分 発信 じゃ ねえ んだ 。
えっ … て いう こと は お告げ だ よ ね 。
鬼 神 の 兜 の ありか を 教えて くれる んじゃ ない の か ?
( 仏 ) うん うん うん … そうだ よ ね そういう こと だ よ ね 。
おいおい … それ 何 書いて ある んだ よ ?
ちょっと 黙って ろ 。 よし … はい 。 えっ と … いい か ? よく 聞け …。
あれ ? ヨシヒコ は ?
ちょいと やぼ 用 で 。
ああ そう 。 いい か ? よく 聞け 。 ( メレブ ) おい お前 …。
食べ ながら お告げ やめ なさい よ 。
だって これ 冷めたら おいしく ねえ だろう が よ !
ダメでしょう よ 。 大切な お告げ なんだ から 。
うん うん わかった わかった 。 あの … 北 の 山 に →
何 か そびえ 立って る 山 が あって その 上 に 化け物 が いる から →
その 化け物 が 鬼 神 の 兜 持って る から 。 はい 以上 。
おいおい おい ! 急いだ な うどん 食い た さ に 。
あと ね その 化け物 は 引っ越し マニア らしい から →
3 日 経つ と い なく なっちゃ う から 急いだ ほう が いい よ 。
3 日 だ と …。
その 間 に ヨシヒコ の ケガ が 治る か どう か だ な …。
ムリ っ しょ ! バッサリ いか れて た じゃ ん 。
俺 が 行く !
お っ さん 一 人 で ? そうだ 。
ダメだ よ 。 お っ さん 一 人 で 化け物 に 勝てる わけな い じゃ ん 。
いや … 勝つ !
俺 は 歴戦 の 戦士 だ ! 化け物 の ひと つや ふた つ !
待って よ ! お っ さん !
リエン さん 大丈夫です よ 。 自分 で 食べ られ ます から 。
ダメです ! できる だけ お 体 を 動かさ ない ように と →
先生 が 。
あと …。 なん です か ?
どうか リエン と お呼び ください 。
リエン …。 はい 。
ダンジョー さん たち は どこ に 行って る のだろう ?
先ほど 私 の 友達 が お 三方 で 村 を 出て いく の を 見た と 。
何 を しに ? さ ぁ わかり ませ ん 。
まさか 鬼 神 の 兜 の ありか が わかった ので は …。
鬼 神 の 兜 ?
こう しちゃ い られ ない 。 私 も 行か なくて は !
いけ ませ ん ! こんな お ケガ を さ れて る のに !
私 が 行か なくて は !
盗賊 や 魔物 に 襲わ れ でも したら 。
いけ ませ ん ヨシヒコ 様 。
行か せて ください 。
ヨシヒコ を 傷つけた の は 俺 の 責任 だ 。
鬼 神 の 兜 は 必ず 俺 の 力 で 手 に 入れる !
あの さ … そう やって 責任 感じ なくて も さ 別に …。
我 は 頭 目 イザマル の 使い 。 その 女 を いただく !
女 ? 女 って こいつ の こと ?
そう だ !
おいおい ! お前 女 と して の 需要 あった な おい !
この ムラサキ 盗賊 の 女 に なぞ なら ぬ 。
( ダンジョー ) この 女 が 欲しく ば まずは 俺 と 戦え 。
来い 。
お 命 … ちょうだい 。
あぁ ~ っ !
何 ? 何 ? どうした !? 待た れ い 。
あれ ? もし かして … ウンコ 踏んだ ?
うわ ! ウンコ 踏ま れて る ! うわ っ ウンコ 踏んだ !
フッ … ハハハハハ 。 この 程度 の ウンコ くそ くらえ だ 。
え ~! 靴 の 裏 ウンコ べったり じゃ ん 。
すぐに 消し去る わ !
( ムラサキ ) あ …。 う お ぉ !
また ウンコ 踏んだ ぞ 。
お前 両足 ウンコ じゃ ん 。
お前 は 今 から … ダルブウンコマン だ 。
それ やめろ !
や ~ い ! ダブルウンコマン ! やめろ !
我々 は この 国 で →
いちばん 冷酷な 盗賊 と して 知ら れて いる 。
今 まで いく つ も の 村 を 焼け野原 に して きた 。
いずれ 我々 が この 国 を 制圧 する こと だろう !
すげ ぇ かっこいい こと 言って る けど あれ →
両足 ウンコ べったり だ から ね 。 フフフフフ …。
足 に ウンコ が ついて いよう が … 俺 に は 関係ない 。
あ … 臭 っ ! 臭 っ ! 臭 ぇ …。 ホントだ 臭 ぇ !
( メレブ ) うわ 臭 っ ! え … 臭い 。 何 が だ ?
お前 だ よ ! お前 の 両足 が 臭 ぇん だ よ !
うわ 臭い ! 臭い !
( メレブ / ムラサキ ) クッサー !
♪♪( メレブ / ムラサキ )「 ウンコマン ウンコマン ダブル で ウンコマン 」
両足 ウンコマン よ !
ウンコ を 洗って 出直して こい 。
見れば なかなか の 強者 と みた 。
お前 と は … ウンコ が ない 状態 で 戦い たい 。
ウンコ が ない 状態 で …。
お前 は … ウンコ を つけて 戦う ような 男 じゃ ない !
俺 の 名 は ダンジョー 。
いつでも 相手 に なる 。
わかった 。
ウンコ 洗って 出直す ぞ 。
あと ちなみに 俺 も さっき ちょっと 踏んだ よ 。
オメエ が くせ ぇ の かよ !
いけ ませ ん ヨシヒコ 様 !
ついてきて は ダメだ 。
傷ついた ヨシヒコ 様 を お守り する の が リエン の 務め な のです 。
危ない ヨシヒコ 様 !
リエン ! リエン !!
いかん ! 毒 に 冒さ れて しまった 。
この 化け物 め 鬼 神 の 兜 を よこせ !
ここ だ !
うわ ~! プリマズン !
どう だ ? 今 お前 の 体 内 に 少しずつ プリン 体 が 増えて いる 。
放っておく と 痛風 に なり お 前 の 指 は 風 が 当たった だけ で …。
うわ ~! やっぱり ダメだ よ ! 逃げよう !
( メレブ ) わかって くれた ? お っ さん 。
明日 まで 化け物 は あの 洞窟 に い ます から 。 明日 行けば いい 。
明日 に なれば ヨシヒコ も 治って 行ける かも しれ ない から 。
ヨシヒコ は 連れて いか ん と 言って る だろう 。
プリマズン は 効か なかった が 昨夜 俺 は 新たな 呪文 を 覚えた よ 。
また どうせ 効か ない やつ だ ろ 。
違う よ 。 あの 化け物 に は かなり 有効だ と 思う よ 。
どんな 呪文 だ ?
はい !
どう だ ?
なんか 体 が 臭く なって きた ?
よし !
この 呪文 は 着て いる 服 を 生 乾き の に おい に する 呪文 。
その 名 も …。
ナマガワー 。 や だ ! もう 臭い !!
梅雨 時期 に 部屋 干し した 洗濯物 を →
生 乾き の 状態 で 着た とき の 約 1.6 倍 臭い 。
もう … 早く 解いて よ !
解いて ほしく ば →
メレブ の ホクロ 変じゃ ない と 言い なされ 。
メレブ の ホクロ …。
ホクロ 見 ながら 言い なされ 。
メレブ の ホクロ 変じゃ ない 。
はい よく できた 。
あの 化け物 が 服 を 臭 がって いる 間 に →
攻撃 できる と いう わけ か 。 うむ その とおり だ 。
あの さ …。 ん ? なんだ ?
昨日 戦って る とき に ふと 気づいた んだ けど →
私 攻撃 の 特技 覚えた かも しれ ない 。
( ダンジョー / メレブ ) なんだ と ?
これ やる と 化け物 の 動き が 一瞬 止まる んだ よ ね 。
なんだ ? それ は 。 見て て 。
ちょっと や だ 。 震え が 止まら ない … うわ ぁ !
ムラサキ は 大きな 目 と いう 特技 を 覚えた 。
え ぇ !? 本当 か それ は 。
よかった 。 すぐに 毒 が 抜けて 。
ヨシヒコ 様 の お ケガ も かなり よく なって いる と 先生 が 。
ところで リエン 。
なぜ あの とき 私 を 守った ?
それ は …。
診療 所 で 働く 女 の 務め です から 。
そう か 。
あと …。
リエン は …。
リエン は ヨシヒコ 様 を お 慕い 申して おり ます 。
えっ ?
ひと目 お目にかかった とき から →
リエン は ヨシヒコ 様 に ぞ っこ ん ラブ で ございました 。
リエン …。
♪♪~
♪♪「 キミ こそ 僕 の 天使 」
♪♪「 戦い の 日々 の なか で 」
♪♪「 突然 僕 の 目の前 に 現れた 」
♪♪「 偶然じゃ ない の 」
♪♪「 きっと 神様 の お はからい 」
♪♪「 たとえ どこ に いて も 出会って た 」
♪♪「 キミ を 守り たい 」
♪♪「 あなた を 見て い たい 」
♪♪「 愛して いれば どこまでも 」
♪♪「 共に 歩ける 山越え て 」
♪♪「 雲 を すり抜けて 魔物 も 倒して 」
♪♪「 共に 歩ける キミ の ため だけ に 生きる 」
♪♪「 生きる 」
ゴホッ ゴホッ !
どうした ? どうした ん だ リエン 。
本当に ダメだった 。
どういう こと だ ?
私 は 南 の 山 に 住む 悪い 魔法使い の 魔法 に かけ られて いる のです 。
なん だって ?
私 は 男性 と チュー する と 心臓 が 止まって しまう 。
なん だって !?
私 は 一生 男性 と チュー でき ない のです 。
一生 チュー でき ないだ と ?
それ でも 構い ませ ん 。
ヨシヒコ 様 は 魔 王 退治 に 旅立つ さだめ 。
リエン は ヨシヒコ 様 の 思い出 を 胸 に 一生 生きて まいり ます 。
一生 チュー でき ないだ と ?
ヨシヒコ ?
ヨシヒコ お前 は まだ 完治 して い ない 。
戻って 寝ろ 。 いえ それ は でき ませ ん 。
戻ら ない と 言う の なら お前 を 気絶 さ せて も 連れ帰る 。
そんな こと は さ せ ませ ん よ 。
ヨシヒコ …。 やっ ぱお 前 勇者 だ わ 。
そう だ よ な 。 勇者 が 戦い から 逃げる こと なんて でき ない よ な 。
もう あきらめ な よ お っ さん 。
勇者 ヨシヒコ は 魔 王 を 倒す ため に 戦う 運命 な んだ よ 。
止めて も ムダ です よ ダンジョー さん 。
私 は 南 の 山 に 住む と いう 魔法使い を 倒し に いき ます 。
ん ん ん ん ?
なに それ ? いやいや 間違い 間違い 。
北 の 山 の 化け物 だ よ 。
いえ 南 の 山 の 魔法使い です 。
私 を 看病 して くれて いる リエン は →
邪悪な 魔法使い の 魔法 に より →
男 と チュー を する と 心臓 が 止まって しまう んです 。
何の 話 だ ?
邪悪な 魔法使い を 倒さ ない 限り →
私 は リエン と チュー を する こと が でき ない んだ 。
化け物 倒す の は 今 しか ない んだ よ 。
今 を 逃したら 魔 王 を 倒せ なく なっちゃ う かも しれ ない んだ よ !
私 は 一刻 も 早く リエン と チュー が し たい んだ !
ヨシヒコ 魔 王 を 倒す こと と チュー と →
どっち が 大事な んだ ! チュー です 。
チュー です !
もう 魔 王 なんか どう で も いい 。
私 は 一生 ここ で リエン と チュー を し ながら 暮らし ます !
バカ ! ヨシヒコ の バカ !
本気な の か ヨシヒコ 。
ふと この 戦い の 日々 の なか で ひと つ 気 が ついた んです 。
私 は … 私 は 巨乳 が 好きな んだ と 。
カボイ の 村 を 出て から 毎日 盗賊 や 魔物 と 戦い →
魔 王 を 倒す こと で いっぱいだった 私 の 心 に →
ふと 巨乳 が 舞い込んだ 。
えらい もん が 舞い込んだ な 。
いつしか 魔 王 で いっぱいだった 私 の 頭 は →
少しずつ 巨乳 に 侵食 さ れ →
今では 巨乳 しか ない と 言って も 過言 で は ない !
巨乳 しか ない …。
ヨシヒコ こんな 近く に 女子 が いる のに なんで 今更 ?
ムラサキ お前 で は ダメだ !
自覚 して る だろう !
や ばい 顔 に なって る ぞ お前 。
勇者 が 巨乳 が 好きで 何 が 悪い !
むしろ 勇者 だ から こそ →
巨乳 が 好きだ と 言って も 過言 で は ない !
すみません 。
魔 王 より 巨乳 。
そう 決めた んです 。
ヨシヒコ 様 …。
あなた の なす べき こと は 魔 王 を 倒す こと です 。
私 と チュー する こと で は あり ませ ん 。 しかし リエン …。
先 に 化け物 を 倒して から →
その あと で 魔法使い を 倒す こと は でき ない のです か ?
それ は …。
できる 。
そ したら チュー だけ じゃ なく →
その先 も あり や なし や …。
あり や で お 願い し ます 。 はい 。
あり や で お 願い し ます !
この ダンジョー ここ まで だ …。
あと は 頼む ! 頼ま れた って …。
考えたら コイツ 服 着て ない から ナマガワー と か 意味 ないし 。
ムラサキ ペチャパイショック から まったく 立ち直れ ない し 。
あぁ もう 終わり だ ! 死んじゃ うわ 俺 !
止まれ 化け物 ! (3 人 ) ヨシヒコ !
何 か 持って る 勇者 と 言わ れ ました が →
その 何 か が わかり ました 。 それ は 仲間 です !
何 か 持って る なんて ひと言 も 言わ れて ない けど →
嬉しい ぞ ヨシヒコ !
トォーッ !
(3 人 ) すごい 一撃 だ !
これ が 鬼 神 の 兜 か 。
それでは 。
う ぉ ~ っ !
わかった な ! リエン に かけた 魔法 を 解く のだ !
わかった 。 もう 二度と リエン に は 魔法 を かけ ない 。
よし ! よ ~ し !
では 私 は お前 を 斬ら ない !
助かり ます 。
ヨシヒコ 様 !
魔法使い に 約束 さ せた ぞ 。
リエン に かけた 魔法 を 解く と 。
では ヨシヒコ 様 と チュー できる のです ね ?
ああ !
なに !?
あれ ? 俺 は 戻った !
お前 は 誰 だ ?
そう だ 。 俺 は 巨乳 の 美女 に なった のに →
男 と キス でき ない と いう 苦しみ の 魔法 に かけ られた んだ 。
やった ! 俺 の 体 は 元 へ 戻った !
おお やった やった やった !
うわ ~! うわ ~! うわ ~!
そんな …。
複雑な 魔法 …。
ヨシヒコ テメエ !
( メレブ ) いや いやいや 仏 さ …。 あ ちょっと 待って 。
あの さ ごめん 仏 あの …。
今日 も 尺 の 都合 で 短 めで 頼 ん ます 。
よし じゃあ もう 手短に 。 仏 ビーム !
あ ~。 あっ ホントに 出 んだ 。
あの … ヨシヒコ の 頭 から 巨乳 を 抹消 した 。
マジ で ?
さあ 行き ましょう 。 一刻 も 早く 魔 王 を 倒さ ねば 。
うん 。 まあ リセット ボタン って やつ ね 。
なんか 背中 が 痛い んです が な んでしょう ?
それ は … 気 に する な 。
( ヒサ ) 兄 様 …。
ヒサ 。 ダイナー で ミートローフ でも 食べ ない か ?
はい 。