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HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター), Hunter x Hunter (2011) Episode 113

Hunter x Hunter (2011) Episode 113

王 ユピー の 一撃 に よって 討伐 軍 は 分断 さ れ た 大 階段 を 完全 に 破壊 し

なおも 上って 来 よ う と する 者 を 迎え撃つ 構え の ユピー

その 背後 に

間一髪 2 階 に 逃れ た ナックル と メレオロン

階下 に

最も 間近 で ユピー の 攻撃 に さらさ れ た シュート

マズ い

足 を やら れ た

シュート

そして モラウ

あと は 任せ た ぞ

ナックル

ナックル の 名 は 呼ぶ わけ に は いか ない

し ゃ ら くせ ぇ

ユピー の 一撃 で

瞬く間に 切り裂か れ た 「 ディープパープル 」 だ が

そう し やすい よう モラウ に よって 巧み に 配置 さ れ た もの だった

あいつ ら は おとり か

この 手応え

これ は 煙 じゃ ねえ

煙 じゃ ねえ の は 武器 だけ

バカ が 逃がす か

己 の 武器 を も おとり に 使った モラウ に は

走る 以外 の すべ は 残さ れ て い なかった

ナックル は 呼ば れ なく と も 分かって い た

「 ハコ ワレ 」

地平 線 まで ぶ っ 飛ばす 気合 で 殴って ん の に

合計 で 590

10 秒 が 永久 くれ ぇ 長 ぇ

「 ハコ ワレ 」 は 追加 分 の ダメージ も

能力 発動 時 の 時間 経過 に 沿って 利息 が 加算 さ れ て 行く

見失った

おのれ

沸騰 し かけ た ユピー を 冷静 に 戻し た の は

増殖 さ せ た 目 が 捉え た 影

右 足 を 破壊 さ れ た シュート は

無意識 の うち に 残った 足 で 腕 の 上 に 立って い た

過去 に 試し た こと すら なかった にもかかわらず

シュート は これ こそ が 自分 の 奥義 だ と 確信 し た

加え て 右 目 を ふさい だ の に も

明確 な 理由 が あった わけ で は ない

ただ 当人 は 追い込ま れる ほど

力 が みなぎって 来る の を この 状況 で 楽し ん で い た

逆境 を 糧 に

シュート は 飛 ん だ の だ

その すさまじい スピード と 気迫 は

ユピー の 全 神経 を コンマ 数 秒

防御 へ 集中 さ せる こと に 成功 し た

全て は

他 を 生かす ため

シュート ナックル

これ が 終わったら まず

うまい 酒 浴びる ほど 飲 ん で 酔っぱら お う ぜ

嫌がる お前 ら を 力いっぱい 抱き締める に ゃ あ

それ しか 思い付か ねえ から よ

両 陣営 が 舞い 上げ た 大量 の 粉塵 は

モラウ が 煙 の オーラ を 宮殿 全体 に 広げ て

戦況 を 把握 する の に 好都合 だった

モラウ の 標的 は 玉 座 の 間

ユピー が 大 階段 を 破壊 し た 時

ゴン と キルア は その 一撃 を 避ける と 同時に

進路 を 変え て い た

東 塔 2 階 から 直接 玉 座 の 間 の ある

中央 塔 3 階 へ 跳ぶ 算段 で ある

突入 と 同時に

地下 へ の エレベーター を 目指し た イカ ルゴ を

庭園 で 抜き去る

遺体 を わが身 の よう に 操作 できる 能力

「 リビング デッド ドールズ 」 に よって

複眼 の 使用 が 可能 と なった イカ ルゴ は

「 ドラゴン ダイヴ 」 を 無傷 で 回避 し て い た

キルア が 視界 の 端 に 捉え た の は

2 匹 の 兵隊 アリ

イカ ルゴ の 向かう 先

瞬間 キルア は 走って い た

キルア 何で エレベーター の 方向 へ

何 やって ん だ

俺 は 一体

自身 の 行動 に 衝撃 を 受ける の も 当然 で ある

個々 の 役割 を 守れ と

誰 より も 厳しく 周り に 説 い た 張本人 な の だ

キルア の 思考 は 完全 に 停止 し た

しかし

パニック に 陥った 頭 と は 裏腹 に

彼 の 肉体 は 合理 的 に 働き

オーラ の 消費 を 最小 限 に 抑え つつ

迅速 かつ 正確 に

兵隊 アリ 2 匹 の 戦闘 能力 と 行動 選択 の 余地 を 殺 い だ

見て い た の は イカ ルゴ と もう 1 匹

クソ

俺 は

何て こと を

キルア

貸し だ ぞ

われ に 返って さまざま な 感情 が 錯綜 し

混乱 し かけ た キルア の 頭 の 中 を

イカ ルゴ の 一声 が 払った

2 匹 の アリ が 音 を 立て て 崩れ た 時

キルア は もう 前 を 向 い て い た

フラッタ

おかしい

地下 へ の エレベーター が 配置 さ れ て いる 廊下 の 両端 に は

使用 人 の ため の 部屋 が あり

現在 は 兵隊 アリ が 占有 し て いる

イカ ルゴ が 2 匹 の アリ の 間 を 抜け

エレベーター に たどり着く の と 時 を 同じ くし て

息 を 合わせ た か の よう に

両側 の 扉 が 開き 始め た

両 の 扉 から 現れ た の は

ヂートゥ

ブロヴーダ

ウェル フィン が フラッタ を 認め 身 を 隠し た の は

違和感 を 嗅ぎとった から だ

早 過ぎる

兵隊 アリ 2 匹 が 敵 を 発見 し た 際 の 警戒 音

そして 直後 の 断 末

2 匹 を 倒し た らしき 賊 が 廊下 を 引き返す の と

その後 フラッタ が 姿 を 現す まで の 間 が

短 過ぎる

あれ で は 確実 に 賊 と フラッタ は

廊下 で すれ違って い なけ れ ば なら ない

なら なぜ 2 匹 は 殺さ れ

フラッタ は 殺さ れ なかった

フラッタ は 賊 側

つまり

裏切り

単独 か それとも ハギャ

いや レオル の 指示 か

何て ザマ だ

肝心 な 時 に そば に い ない で

それ で 王 直属 の 護衛 軍

王 の 所在 すら 分から ず

これ で 王 直属 の 護衛 軍

否 護衛 軍 失格 それ だけ の こと

プフ の 忠誠 心 は

その 強 さ 故 の もろ さ を 併せ持つ

絶対 的 な 理想 が 先 に あり 修正 が 利か ない

元 護衛 軍 プフ

さ ぁ プフ 無能 の プフ

愚か 者 め

護衛 軍 失格 の プフ よ

次に どこ へ 行く

見当 も つか ない

次に 向かう 場 に 王 が い なけ れ ば

無能 以下 の クズ です ね

いや 無能 の プフ よ

お前 は 認め たく ない だけ

あの 女 と いっしょ に い て ほしく ない

それ は 自身 のみ なら ず 王 に も 及ぶ

絶対 の 王 が 万が一 に も

下せ ん な 人間 の 身 を 案じ

自ら 下せ ん な 人間 の 部屋 に 足 を 運ぶ など

あって は なら ない

の に 王 は 恐らく そこ に いる

私 は ここ に 来る 前 から 多分 それ に 気付 い て い た

護衛 軍 失格 な の は 王 の 居場所 が 分から ない から で は なく

分かって い ながら そこ に 行か なかった から

さ ぁ クズ 以下 の 背信 者 プフ

今 から お前 は ただ の 虫けら

自分 に 何も 期待 し て は いけない

故に 王 に も 何も 期待 し て は いけない

ただ ひたすら 王 の ため

王 の ため 王 の ため 王 の ため 王 の ため

王 の ため 王 の ため 王 の ため 王 の ため

王 の ため

むしろ 狂信 に さえ 近い その 感情 は

玉 座 の 間 に 到着 し て から 数 秒間

プフ の 正常 な 思考 を 妨げ た

行 こ う 王 の 元 へ

よう

って 無視 かい

目 も くれ ず 王 ん とこ へ って か

あいにく だった な

包囲 さ せ て もらった ぜ

どう し たら

出し て もらえ ます

いい や 出 さ ねえ な

そう です か

スピリチュアル メッセージ

あれ は モラウ の 「 スモーキー ジェイル 」

プフ を 王 から 分断 する ため に 使う と 言って い た 技

塔 の 3 階 全体 を 煙 で 覆って いる 以上

あそこ に 王 と ピトー は い ない

どこ だ

ゴン の 闘志 に 火 が 付い た

朝 を むさぼり

夜 を 吐き出し

いかん と する 我 が 性

湧き出す この 感情 は

白 か 黒 か

目指す 未来 と

置いて け ぼ り に し て き た 過去

ねじれ ながら ぐるぐる と 繋がって いる

過ぎ ゆく 螺旋 に 目 を 細め て

不思議 な 夢 から

身 を 乗り出し た

表裏 一体 指 で 弾く コイン が 空 に 舞う

僕 は いったい どっち の 結末 願う

表裏 一体 光 輝く ほど 僕 が ある だけ

ならば どこ へ と 向かって ゆく

重なった 二 つ の 未来

次回 「 ブンダン × ト × ゴサン 」

嫌 だ 別れ たく ない よ

大丈夫

俺 たち が 目 に 見え ない 絆 が ある から

またまた そんな こと 言って

裏表 なし

表裏 一体

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Hunter x Hunter (2011) Episode 113 hunter||hunter|episode Hunter x Hunter (2011) Episode 113 Hunter x Hunter (2011) Episódio 113

王 ユピー の 一撃 に よって 討伐 軍 は 分断 さ れ た おう|||いちげき|||とうばつ|ぐん||ぶんだん||| Youpi's attack separated the Hunters. 大 階段 を 完全 に 破壊 し だい|かいだん||かんぜん||はかい| The central stairway was destroyed,

なおも 上って 来 よ う と する 者 を 迎え撃つ 構え の ユピー |のぼって|らい|||||もの||むかえうつ|かまえ|| with Youpi awaiting anyone still looking to ascend.

その 背後 に |はいご| Behind him were Knuckle and Meleoron,

間一髪 2 階 に 逃れ た ナックル と メレオロン かんいっぱつ|かい||のがれ||||

階下 に かいか|

最も 間近 で ユピー の 攻撃 に さらさ れ た シュート もっとも|まぢか||||こうげき|||||しゅーと the ones hit at closest range by Youpi's attack were Shoot...

マズ い This is bad.

足 を やら れ た あし|||| My leg's destroyed.

シュート しゅーと

そして モラウ ...and Morel.

あと は 任せ た ぞ ||まかせ|| The rest is up to you.

ナックル Knuckle...

ナックル の 名 は 呼ぶ わけ に は いか ない ||な||よぶ||||| He couldn't say Knuckle's name out loud.

し ゃ ら くせ ぇ Stupid tricks!

ユピー の 一撃 で ||いちげき| One attack by Youpi

瞬く間に 切り裂か れ た 「 ディープパープル 」 だ が またたくまに|きりさか||||| tore apart the Deep Purple puppets,

そう し やすい よう モラウ に よって 巧み に 配置 さ れ た もの だった |||||||たくみ||はいち|||||

あいつ ら は おとり か They were just decoys?

この 手応え |てごたえ

これ は 煙 じゃ ねえ ||けむり|| This is more than smoke!

煙 じゃ ねえ の は 武器 だけ けむり|||||ぶき|

バカ が 逃がす か ばか||にがす| Fool! You won't get away!

己 の 武器 を も おとり に 使った モラウ に は おのれ||ぶき|||||つかった||| After using his own weapon as a decoy,

走る 以外 の すべ は 残さ れ て い なかった はしる|いがい||||のこさ|||| Morel had no option left but to run.

ナックル は 呼ば れ なく と も 分かって い た ||よば|||||わかって||

「 ハコ ワレ 」 Chapter 7 Bankruptcy!

地平 線 まで ぶ っ 飛ばす 気合 で 殴って ん の に ちへい|せん||||とばす|きあい||なぐって||| That punch was meant to send him flying over the horizon.

合計 で 590 ごうけい| The total is 590?

10 秒 が 永久 くれ ぇ 長 ぇ びょう||えいきゅう|||ちょう| Ten seconds feels like an eternity now...

「 ハコ ワレ 」 は 追加 分 の ダメージ も |||ついか|ぶん||だめーじ| Chapter 7 Bankruptcy applies additional damage

能力 発動 時 の 時間 経過 に 沿って 利息 が 加算 さ れ て 行く のうりょく|はつどう|じ||じかん|けいか||そって|りそく||かさん||||いく in the form of interest as time progresses from the activation of the ability.

見失った みうしなった Lost sight of him...

おのれ Damn you!

沸騰 し かけ た ユピー を 冷静 に 戻し た の は ふっとう||||||れいせい||もどし|||

増殖 さ せ た 目 が 捉え た 影 ぞうしょく||||め||とらえ||かげ

右 足 を 破壊 さ れ た シュート は みぎ|あし||はかい||||しゅーと| With his right leg broken,

無意識 の うち に 残った 足 で 腕 の 上 に 立って い た むいしき||||のこった|あし||うで||うえ||たって|| Shoot unconsciously used his remaining leg to stand on one of his own fists.

過去 に 試し た こと すら なかった にもかかわらず かこ||ためし||||| Despite that he had never attempted it before,

シュート は これ こそ が 自分 の 奥義 だ と 確信 し た しゅーと|||||じぶん||おうぎ|||かくしん|| Shoot realized that this was his ultimate technique.

加え て 右 目 を ふさい だ の に も くわえ||みぎ|め|||||| |||||closed|||| And he had no clear reason to cover his right eye.

明確 な 理由 が あった わけ で は ない めいかく||りゆう||||||

ただ 当人 は 追い込ま れる ほど |とうにん||おいこま|| He was just enjoying the fact

力 が みなぎって 来る の を この 状況 で 楽し ん で い た ちから|||くる||||じょうきょう||たのし|||| that he continued to gain strength while the situation deteriorated.

逆境 を 糧 に ぎゃっきょう||かて| Fueled by adversity itself,

シュート は 飛 ん だ の だ しゅーと||と|||| Shoot took flight.

その すさまじい スピード と 気迫 は ||すぴーど||きはく| His tremendous speed and vigor

ユピー の 全 神経 を コンマ 数 秒 ||ぜん|しんけい|||すう|びょう succeeded in forcing Youpi to concentrate on defense for a few seconds.

防御 へ 集中 さ せる こと に 成功 し た ぼうぎょ||しゅうちゅう|||||せいこう||

全て は すべて| All in order

他 を 生かす ため た||いかす| to help the others.

シュート ナックル しゅーと| Shoot, Knuckle...

これ が 終わったら まず ||おわったら| Once we finish this, first thing we do is drink ourselves silly with good alcohol.

うまい 酒 浴びる ほど 飲 ん で 酔っぱら お う ぜ |さけ|あびる||いん|||よっぱら||| |||||||drunk|||

嫌がる お前 ら を 力いっぱい 抱き締める に ゃ あ いやがる|おまえ|||ちからいっぱい|だきしめる||| That's the only way I can get you guys to let me give you a big hug.

それ しか 思い付か ねえ から よ ||おもいつか|||

両 陣営 が 舞い 上げ た 大量 の 粉塵 は りょう|じんえい||まい|あげ||たいりょう||ふんじん| The debris cloud raised by the destruction

モラウ が 煙 の オーラ を 宮殿 全体 に 広げ て ||けむり||||きゅうでん|ぜんたい||ひろげ| was the perfect cover for Morel to expand his smoke aura throughout the palace

戦況 を 把握 する の に 好都合 だった せんきょう||はあく||||こうつごう| so he could monitor the course of the battle.

モラウ の 標的 は 玉 座 の 間 ||ひょうてき||たま|ざ||あいだ

ユピー が 大 階段 を 破壊 し た 時 ||だい|かいだん||はかい|||じ

ゴン と キルア は その 一撃 を 避ける と 同時に |||||いちげき||さける||どうじに Gon and Killua evaded the attack and changed direction.

進路 を 変え て い た しんろ||かえ|||

東 塔 2 階 から 直接 玉 座 の 間 の ある ひがし|とう|かい||ちょくせつ|たま|ざ||あいだ|| They planned to jump from

中央 塔 3 階 へ 跳ぶ 算段 で ある ちゅうおう|とう|かい||とぶ|さんだん||

突入 と 同時に とつにゅう||どうじに Upon hitting the ground, they passed Ikalgo in the courtyard as he headed

地下 へ の エレベーター を 目指し た イカ ルゴ を ちか|||えれべーたー||まなざし||いか||

庭園 で 抜き去る ていえん||ぬきさる for the elevator underground.

遺体 を わが身 の よう に 操作 できる 能力 いたい||わがみ||||そうさ||のうりょく His ability that let him control corpses like part of his own body,

「 リビング デッド ドールズ 」 に よって りびんぐ|||| Living Dead Dolls, granted him the use of multiple sets of eyes,

複眼 の 使用 が 可能 と なった イカ ルゴ は ふくがん||しよう||かのう|||いか||

「 ドラゴン ダイヴ 」 を 無傷 で 回避 し て い た |||むきず||かいひ|||| which had allowed him to dodge Dragon Dive unscratched.

キルア が 視界 の 端 に 捉え た の は ||しかい||はし||とらえ||| In the corner of his eye, Killua spotted

2 匹 の 兵隊 アリ ひき||へいたい|あり two soldier Ants in the direction

イカ ルゴ の 向かう 先 いか|||むかう|さき that Ikalgo was headed.

瞬間 キルア は 走って い た しゅんかん|||はしって|| In the next moment, Killua had taken off.

キルア 何で エレベーター の 方向 へ |なんで|えれべーたー||ほうこう| Killua?

何 やって ん だ なん||| What am I doing?

俺 は 一体 おれ||いったい What's wrong with me?

自身 の 行動 に 衝撃 を 受ける の も 当然 で ある じしん||こうどう||しょうげき||うける|||とうぜん|| It was only natural that Killua would be surprised by his own actions.

個々 の 役割 を 守れ と ここ||やくわり||まもれ| He was the one

誰 より も 厳しく 周り に 説 い た 張本人 な の だ だれ|||きびしく|まわり||せつ|||ちょうほんにん||| who had instructed the others to stick to their own tasks.

キルア の 思考 は 完全 に 停止 し た ||しこう||かんぜん||ていし|| At that point, Killua's mind completely froze.

しかし However, while his mind panicked,

パニック に 陥った 頭 と は 裏腹 に ぱにっく||おちいった|あたま|||うらはら|

彼 の 肉体 は 合理 的 に 働き かれ||にくたい||ごうり|てき||はたらき his body continued to move efficiently,

オーラ の 消費 を 最小 限 に 抑え つつ ||しょうひ||さいしょう|げん||おさえ|

迅速 かつ 正確 に じんそく||せいかく| while swiftly and accurately

兵隊 アリ 2 匹 の 戦闘 能力 と 行動 選択 の 余地 を 殺 い だ へいたい|あり|ひき||せんとう|のうりょく||こうどう|せんたく||よち||ころ|| gauging the two soldier Ants' abilities and movements, and halting them.

見て い た の は イカ ルゴ と もう 1 匹 みて|||||いか||||ひき Only Ikalgo and one other saw what had happened.

クソ くそ Damn...

俺 は おれ| What have I

何て こと を なんて|| done?

キルア Killua,

貸し だ ぞ かし|| I owe you one.

われ に 返って さまざま な 感情 が 錯綜 し ||かえって|||かんじょう||さくそう| After he realized what he'd done, a tangle of emotions

混乱 し かけ た キルア の 頭 の 中 を こんらん||||||あたま||なか|

イカ ルゴ の 一声 が 払った いか|||ひとこえ||はらった until Ikalgo's words woke him.

2 匹 の アリ が 音 を 立て て 崩れ た 時 ひき||あり||おと||たて||くずれ||じ By the time the two Ants' remains hit the floor,

キルア は もう 前 を 向 い て い た |||ぜん||むかい|||| Killua was already moving on.

フラッタ Flutter?

おかしい Something's wrong.

地下 へ の エレベーター が 配置 さ れ て いる 廊下 の 両端 に は ちか|||えれべーたー||はいち|||||ろうか||りょうたん|| At either end of the hall leading to the elevator underground were the servant quarters,

使用 人 の ため の 部屋 が あり しよう|じん||||へや||

現在 は 兵隊 アリ が 占有 し て いる げんざい||へいたい|あり||せんゆう||| which soldier Ants currently occupied.

イカ ルゴ が 2 匹 の アリ の 間 を 抜け いか|||ひき||あり||あいだ||ぬけ Ikalgo raced past the two Ants,

エレベーター に たどり着く の と 時 を 同じ くし て えれべーたー||たどりつく|||じ||おなじ|| and at the moment when he reached the elevator,

息 を 合わせ た か の よう に いき||あわせ||||| the doors at both ends opened simultaneously.

両側 の 扉 が 開き 始め た りょうがわ||とびら||あき|はじめ|

両 の 扉 から 現れ た の は りょう||とびら||あらわれ||| From the doors appeared...

ヂートゥ Cheetu...

ブロヴーダ Brovada!

ウェル フィン が フラッタ を 認め 身 を 隠し た の は |||||みとめ|み||かくし||| After seeing Flutter,

違和感 を 嗅ぎとった から だ いわかん||かぎとった||

早 過ぎる はや|すぎる

兵隊 アリ 2 匹 が 敵 を 発見 し た 際 の 警戒 音 へいたい|あり|ひき||てき||はっけん|||さい||けいかい|おと Once they spotted the enemy, the two soldiers raised an alert.

そして 直後 の 断 末 |ちょくご||だん|すえ Right afterward, they were killed.

2 匹 を 倒し た らしき 賊 が 廊下 を 引き返す の と ひき||たおし|||ぞく||ろうか||ひきかえす|| The time between the intruder's return down the hallway

その後 フラッタ が 姿 を 現す まで の 間 が そのご|||すがた||あらわす|||あいだ| and Flutter's appearance was too short!

短 過ぎる みじか|すぎる

あれ で は 確実 に 賊 と フラッタ は |||かくじつ||ぞく||| Which means they must have passed one another in the hallway.

廊下 で すれ違って い なけ れ ば なら ない ろうか||すれちがって||||||

なら なぜ 2 匹 は 殺さ れ ||ひき||ころさ| Then why were the soldiers killed,

フラッタ は 殺さ れ なかった ||ころさ||

フラッタ は 賊 側 ||ぞく|がわ Is Flutter on the enemy's side?

つまり Meaning...

裏切り うらぎり He's a traitor!

単独 か それとも ハギャ たんどく||| Is he acting on his own, or...

いや レオル の 指示 か |||しじ|

何て ザマ だ なんて|| This is pathetic.

肝心 な 時 に そば に い ない で かんじん||じ|||||| When he needed me most, I wasn't there.

それ で 王 直属 の 護衛 軍 ||おう|ちょくぞく||ごえい|ぐん And I call myself a Royal Guard?

王 の 所在 すら 分から ず おう||しょざい||わから| I don't even know where the King is.

これ で 王 直属 の 護衛 軍 ||おう|ちょくぞく||ごえい|ぐん And I call myself a Royal Guard?

否 護衛 軍 失格 いな|ごえい|ぐん|しっかく I am a failure! それ だけ の こと It's that simple...

プフ の 忠誠 心 は ||ちゅうせい|こころ| Pouf's loyalty made him both strong and weak.

その 強 さ 故 の もろ さ を 併せ持つ |つよ||こ|||||あわせもつ

絶対 的 な 理想 が 先 に あり 修正 が 利か ない ぜったい|てき||りそう||さき|||しゅうせい||きか| The ideals he prioritized were unyielding and absolute.

元 護衛 軍 プフ もと|ごえい|ぐん| Pouf, the former Royal Guard.

さ ぁ プフ 無能 の プフ |||むのう|| Now, Pouf...

愚か 者 め おろか|もの| You utter fool.

護衛 軍 失格 の プフ よ ごえい|ぐん|しっかく||| You failure of a Royal Guard!

次に どこ へ 行く つぎに|||いく Where will you go now?

見当 も つか ない けんとう||| You have no idea?

次に 向かう 場 に 王 が い なけ れ ば つぎに|むかう|じょう||おう||||| And if the King isn't there,

無能 以下 の クズ です ね むのう|いか||くず|| then you'll be more useless than scum, won't you?

いや 無能 の プフ よ |むのう||| No, useless Pouf...

お前 は 認め たく ない だけ おまえ||みとめ||| You just refuse to accept reality.

あの 女 と いっしょ に い て ほしく ない |おんな|||||||

それ は 自身 のみ なら ず 王 に も 及ぶ ||じしん||||おう|||およぶ His emotions were directed at the King as well as himself.

絶対 の 王 が 万が一 に も ぜったい||おう||まんがいち|| An absolute King,

下せ ん な 人間 の 身 を 案じ くだせ|||にんげん||み||あんじ feeling concern for a lowly human...

自ら 下せ ん な 人間 の 部屋 に 足 を 運ぶ など おのずから|くだせ|||にんげん||へや||あし||はこぶ| Visiting the room of a lowly human by choice...

あって は なら ない It is unforgivable!

の に 王 は 恐らく そこ に いる ||おう||おそらく||| But...

私 は ここ に 来る 前 から 多分 それ に 気付 い て い た わたくし||||くる|ぜん||たぶん|||きづ|||| Before I came here, I knew that much.

護衛 軍 失格 な の は 王 の 居場所 が 分から ない から で は なく ごえい|ぐん|しっかく||||おう||いばしょ||わから||||| I didn't fail as a Royal Guard because I didn't know the King's location.

分かって い ながら そこ に 行か なかった から わかって|||||いか|| I failed because I knew where, and I didn't go there!

さ ぁ クズ 以下 の 背信 者 プフ ||くず|いか||はいしん|もの| Yes, Pouf, you traitor, lower than scum.

今 から お前 は ただ の 虫けら いま||おまえ||||むしけら You are now a mere bug!

自分 に 何も 期待 し て は いけない じぶん||なにも|きたい|||| You can no longer expect anything of yourself.

故に 王 に も 何も 期待 し て は いけない ゆえに|おう|||なにも|きたい|||| Nor are you allowed, then, to expect anything of the King!

ただ ひたすら 王 の ため ||おう|| I can only work for the King...

王 の ため 王 の ため 王 の ため 王 の ため おう|||おう|||おう|||おう|| For the King... For the King... For the King... For the King...

王 の ため 王 の ため 王 の ため 王 の ため おう|||おう|||おう|||おう|| For the King! For the King! For the King!

王 の ため おう|| For the King!

むしろ 狂信 に さえ 近い その 感情 は |きょうしん|||ちかい||かんじょう|

玉 座 の 間 に 到着 し て から 数 秒間 たま|ざ||あいだ||とうちゃく||||すう|びょうかん prevented him from thinking clearly in the seconds after he arrived in the throne room.

プフ の 正常 な 思考 を 妨げ た ||せいじょう||しこう||さまたげ|

行 こ う 王 の 元 へ ぎょう|||おう||もと| I must go to the King.

よう Yo.

って 無視 かい |むし| You're gonna ignore me?!

目 も くれ ず 王 ん とこ へ って か め||||おう||||| He goes straight to the King without a glance.

あいにく だった な Unfortunately, you've been surrounded.

包囲 さ せ て もらった ぜ ほうい|||||

どう し たら What must I do

出し て もらえ ます だし||| to have you let me out?

いい や 出 さ ねえ な ||だ||| Oh, I'm not letting you out.

そう です か I see...

スピリチュアル メッセージ |めっせーじ Spiritual Message.

あれ は モラウ の 「 スモーキー ジェイル 」 That's Morel's Smoky Jail...

プフ を 王 から 分断 する ため に 使う と 言って い た 技 ||おう||ぶんだん||||つかう||いって|||わざ The ability he's using to separate Pouf from the King.

塔 の 3 階 全体 を 煙 で 覆って いる 以上 とう||かい|ぜんたい||けむり||おおって||いじょう If the third floor of the tower is surrounded by smoke,

あそこ に 王 と ピトー は い ない ||おう||||| the King and Pitou aren't there.

どこ だ Where are they?

ゴン の 闘志 に 火 が 付い た ||とうし||ひ||つけい| Gon was raring to fight.

朝 を むさぼり あさ||

夜 を 吐き出し よ||はきだし

いかん と する 我 が 性 |||われ||せい

湧き出す この 感情 は わきだす||かんじょう|

白 か 黒 か しろ||くろ|

目指す 未来 と めざす|みらい|

置いて け ぼ り に し て き た 過去 おいて|||||||||かこ

ねじれ ながら ぐるぐる と 繋がって いる ||||つながって|

過ぎ ゆく 螺旋 に 目 を 細め て すぎ||らせん||め||ほそめ|

不思議 な 夢 から ふしぎ||ゆめ|

身 を 乗り出し た み||のりだし|

表裏 一体 指 で 弾く コイン が 空 に 舞う ひょうり|いったい|ゆび||はじく|||から||まう front and back|||||||||

僕 は いったい どっち の 結末 願う ぼく|||||けつまつ|ねがう

表裏 一体 光 輝く ほど 僕 が ある だけ ひょうり|いったい|ひかり|かがやく||ぼく|||

ならば どこ へ と 向かって ゆく ||||むかって|

重なった 二 つ の 未来 かさなった|ふた|||みらい

次回 「 ブンダン × ト × ゴサン 」 じかい||| Next time: Divide x And x Conquer.

嫌 だ 別れ たく ない よ いや||わかれ||| No, I don't wanna leave you!

大丈夫 だいじょうぶ It's okay! We're connected by an invisible bond!

俺 たち が 目 に 見え ない 絆 が ある から おれ|||め||みえ||きずな|||

またまた そんな こと 言って |||いって There you go again—

裏表 なし うらおもて| Two sides of the same coin.

表裏 一体 ひょうり|いったい Two peas in a pod!