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HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター), Hunter x Hunter (2011) Episode 126

Hunter x Hunter (2011) Episode 126

ここ は 墓場

貴 様 の な

感謝 する ぜ

お前 と 出会え た

これ まで の 全て に

王 は 極限 まで 時 が 圧縮 さ れ

意識 のみ が 辛うじて 捉える ネテロ の 残像 を 追い ながら

ある 感情 に 支配 さ れ て い た

敵 へ の 惜しみなき 称賛

これ だ

両 の 手のひら を 合わせ 攻撃 へ の 起点 と する 所作

それ のみ が 余 の 可動 速度 を はるか に 上回る

戦闘 に おい て

命取り に 近い はず の 無駄 な 振る舞い が

余 に 勝る 武器 と して 成立 し て いる 矛盾

何故 奴 が これ を 体得 する に 至った か

考察 する こと に 意味 は ない

到底 合理 的 な 道筋 で は たどり着け ない 場所 だ から だ

恐らくは 狂気 に すら 近い 感情 に 身 を 委ね た の だ

5 年 … あるいは 10 年 か

それ のみ に 没頭 し た の だ

其 の ほう が

己 を 高め ん が ため 捧げ 続け た 長き 時

その 成果 しか と 受け取った

これ だけ 打って ほぼ 無傷 かい

まっ 予想 通り だ が な

いち 個 が

修練 の 末 届き 得る 限界

それ を 卓越 し た けう な 事例 と いえよ う

あっぱれ だ 褒め て 遣わす

虫 が …

上 から も の 言って ん じゃ ねえ ぞ

王 の 戦術 は 至極 単純 で あった

攻め 続ける こと

ネテロ が 唯一 王 に 勝る 技

「 百 式 観音 」 も ダメージ を ほとんど 受け ない の で あれ ば

恐 る る に 足ら ず

しょせん は 傀儡 の 拳 型通り の 動作 しか でき ぬ

既に 見 た 掌 打 で は 受け きれ ない 角度 から 攻撃 すれ ば

新た な 掌 打 を 繰り出す しか ない 道理

その 組み合わせ を 全て 検証 し

奴 が さらに 新しい 掌 打 を 出さ ざる を 得 ない 角度 から の

攻撃 を 導き 出す

とはいえ 奴 の 型 は 有限 なれ ど その 組み合わせ は 甚大

無限 に 等しい 数 に 及ぼ う

だが 個 に は 必ず 特有 の 呼吸 が ある

無意識 の うち に 好む 型 嫌う 型 が あり

おのずと その 者 独自 の 流れ を 形作る

呼吸 の 流れ を つかめ さえ すれ ば

幾多 ある 技 の 枝 から 奴 が どれ を 選択 する か を 探る は

十分 に 可能

無数 に そそり立つ 針 の 穴 から 正解 を 導き 出し

正確 に 糸 の 矢 を 貫き通し

その先 の 的 を 射 抜く が ごとく

その 作業 は 難 事 なれ ど …

やって 見せよ う

余 に は 叶う

老 秋 の 兵士 よ 頼む ぞ

頼む から その 前 に 精魂 果て て くれる な よ

笑う か よ

ま ぁ わし も 楽し ん でる から

お互いさま だ

あらゆる 角度 から の 掌 撃 に も 最短 で 体勢 を 立て直し

反撃 に 転じ て 来 よ る

掌 の 選択 を 誤れ ば

その 速度 は 次 な る 「 百 式 」 を 繰り出す まで の 間 を も 奪う だ ろ う

気 を 抜け ば 拝む その 前 に 四 肢 も がれ

勝負 が 決 する と いう こと

正確 無比 に 最善 手 を 打ち 続ける しか ない

根気 の 勝負

それ が 尽き た 時 が 貴 様 の 潮時

… だ と 思って ん だ ろ アリ の 王 よ

ま ぁ すぐに 詰 ん で やろ う

詰める もん なら 詰 ん で み な

「 百 式 の 零 」 を 見せ て やる ぜ

数 百 数 千 と 重ね た 打撃 が わずか で は ある が

王 の 内部 に 鈍い 痛み を 蓄え つつ あった

しかし

止血 しろ そして 余 の 名 を 言え

貴 様 は よく やった 人間 と して は な

どう し た 早く せ ぬ と 失血 で 死ぬ ぞ

笑わ せ ん な

誰 が 死ぬ って

ラッキー パンチ で 調子 に 乗 ん な よ

勝負 は これ から だ

全く もって 感服 する

気力 が いささか も 衰え て い ない の は 驚異 だ

だが 貴 様 が 脚 を 失った の は 半ば 必然

悪 手 と は 言え ぬ まで も

正 着 で は ない 防御 が 招 い た 結果 だ

コムギ と の 対局 が 予知 の ごとき 先見 を 可能 に し た

貴 様 が 無意識 に 嫌う 型

その 存在 が 本来 無限 で ある はず の 選択 に

しる べ を 示す の だ

次 は 左腕 を もらう

そこ から の 攻防 は

時間 に し て 1 分 に 満たなかった が

これ が

生涯 最後

その 覚悟 で 放った ネテロ の 「 百 式 」 は

互い の 力量 精神 の 高揚 と 相まって

千 を 超える 拳 の やりとり と なって

両者 の 間 に 無数 の 火花 を 生 ん だ

そして その 瞬間 は 訪れ た

わずか に 現れる 技 の 偏り

癖 や 傾向 型 と 呼ぶ に は

あまり に 乏しい 揺らぎ

身 を 盾 に ネテロ の 拳 を 受け 続ける こと で 王 は

その先 に 見える かすか な 光 を 探し出し

そして たどり着 い た

これ で 気 が 済 ん だ で あ ろ う

さ ぁ 述べよ

余 の 名 を

アリ の 王

腕 が なけりゃ 祈れ ねえ と でも

祈り と は 心 の 所作

心 が 正しく 形 を 成せ ば 思い と なり

思い こそ が 実 を 結ぶ の だ

「 百 式 観音 零 の 掌 」 は

敵 背後 から 現われ し 観音 が

有無 を 言わ さ ぬ 慈愛 の 掌 衣 でも って

対象 を 優しく 包み込み

先日 キルア が 数 里 も 先 から その 殺気 に 気付き

や っぱ こっち は やめ だ

進路 を 変え た ほど の 精神 統一 の 業 を 経 て 蓄積 し た

ネテロ の 渾身 の 全 オーラ を

目 も くらむ 恒星 の ごとき 光 弾 に 変え 撃ち 放つ

無慈悲 の 咆哮 で ある

まさに 個 の 極致

素晴らしい 一撃 で あった

「 零 」 で さえ も

余 は アリ の 王 と して 生 を 受け

生命 の 頂点 に 立つ こと を 許さ れ た

それ は 種 全体 の 本能 に 基づく 悲願 で あり

種 全体 が 余 の ため だけ に 進化 する

我 は 種 全体 の 惜しみない 奉仕 の 末

たどり着 い た 賜物

お 主 は 人間 の いち 個 で あって 王 で なく

余 は 種 の 全て を 託さ れ た 王 で ある こと

それ が 勝敗 を 分かつ 境

長い 進化 の 突端 が

全て 余 に 集約 さ れる よう 機能 し た キメラ の 生態 に

多様 な 個 の あり よう を 許し た 人間 が

かなう 道理 など ない の だ

だが 繁殖 に 人類 を 利 する こと は なく なった

人間 の 強い 我 が

アリ の 統率 を 著しく 乱す こと が 分かった 故

貴 様 に 免じ

特区 を 設け 人類 の 永住 を 許可 しよ う

食用 に する 人間 も

選定 の 際 に 数 や 質 を 考慮 する

貴 様 の 孤独 な 戦い は 無駄 で は なかった の だ

もう 決して 二 度 言う こと は ない ぞ

余 の 名 を 言え

俺 は

一 人 じゃ ねえ

人間 を ナメ る な よ メル エム

「 メル エム 」 それ が お 主 の 名 だ

ネテロ が 王 の 名 を 告げ た 時

王 は その 響き に 浸る 間もなく

白旗 を 揚げ た はず の 老人 を 見て い た

何 だ こいつ は

アリ の 王 メル エム

お前 さん は 何にも 分かっちゃ い ねえ よ

人間 の 底 すら ない 悪意 を

それ は 王 が 初めて 感じる 恐怖 だった

全て を 絞り 尽くし

死 を 待つ のみ で ある はず の 老人 の 言葉 が

決して 虚栄 の 類い で は ない と 思える 根拠 が

その 顔 に 表れ て い た

あなた の 心臓 が 鼓動 を 止め れ ば

これ は 作動 し ます

地獄 が ある なら また 会 お う ぜ

貴 様 は

そう 貴 様 は

詰 ん で い た の だ 初め から

その 爆弾 は 低 予算 で 小型 の 上

驚く ほど の 殺傷 能力 を 誇り

技術 さえ 確立 し て しまえ ば

短 期間 で の 大量 生産 が 可能 な こと と

爆煙 の 特異 な 姿 から

「 ミニチュア ローズ 」 「 貧者 の 薔薇 」 と 呼ば れ

独裁 小 国家 に 好ま れ た

朝 を むさぼり

夜 を 吐き出し

いかん と する 我 が 性

湧き出す この 感情 は

白 か 黒 か

目指す 未来 と

置いて け ぼ り に し て き た 過去

ねじれ ながら ぐるぐる と 繋がって いる

過ぎ ゆく 螺旋 に 目 を 細め て

不思議 な 夢 から

身 を 乗り出し た

表裏 一体 指 で 弾く コイン が 空 に 舞う

僕 は いったい どっち の 結末 願う

表裏 一体 光 輝く ほど 僕 が ある だけ

ならば どこ へ と 向かって ゆく

重なった 二 つ の 未来

次回 「 テキイ × ト × ケツイ 」

何 が あって も 仲間 を 裏切ら ない

何 が あって も 仲間 を 信じる

ネテロ 会長 ありがとう

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Hunter x Hunter (2011) Episode 126 hunter||hunter|episode Hunter x Hunter (2011) Episode 126

ここ は 墓場 ||はかば

貴 様 の な とうと|さま||

感謝 する ぜ かんしゃ||

お前 と 出会え た おまえ||であえ|

これ まで の 全て に |||すべて| For everything we've done.

王 は 極限 まで 時 が 圧縮 さ れ おう||きょくげん||じ||あっしゅく|| As his time was compressed to its utmost limits,

意識 のみ が 辛うじて 捉える ネテロ の 残像 を 追い ながら いしき|||かろうじて|とらえる|||ざんぞう||おい| the King, his consciousness alone barely following the afterimages of Netero's movements,

ある 感情 に 支配 さ れ て い た |かんじょう||しはい||||| found that a single emotion reigned within him...

敵 へ の 惜しみなき 称賛 てき|||おしみなき|しょうさん Complete and utter admiration for his enemy.

これ だ That's it.

両 の 手のひら を 合わせ 攻撃 へ の 起点 と する 所作 りょう||てのひら||あわせ|こうげき|||きてん|||しょさ He brings his hands together to start the attack.

それ のみ が 余 の 可動 速度 を はるか に 上回る |||よ||かどう|そくど||||うわまわる That's the only motion he has that far surpasses my speed.

戦闘 に おい て せんとう||| Such wasted movement could cost one's life in battle,

命取り に 近い はず の 無駄 な 振る舞い が いのちとり||ちかい|||むだ||ふるまい| The futile behavior of these near fatalities...

余 に 勝る 武器 と して 成立 し て いる 矛盾 よ||まさる|ぶき|||せいりつ||||むじゅん but now, it works as a weapon that may allow him to defeat me.

何故 奴 が これ を 体得 する に 至った か なぜ|やつ||||たいとく|||いたった| How did he come to master it?

考察 する こと に 意味 は ない こうさつ||||いみ|| There is no point in considering it.

到底 合理 的 な 道筋 で は たどり着け ない 場所 だ から だ とうてい|ごうり|てき||みちすじ|||たどりつけ||ばしょ||| It would have required choosing a path that defies reason.

恐らくは 狂気 に すら 近い 感情 に 身 を 委ね た の だ おそらくは|きょうき|||ちかい|かんじょう||み||ゆだね||| I would presume that, at one point, he was on the verge of madness...

5 年 … あるいは 10 年 か とし||とし| 5 years ... or 10 years

それ のみ に 没頭 し た の だ |||ぼっとう|||| That's all I was devoted to.

其 の ほう が その||| I recognize that

己 を 高め ん が ため 捧げ 続け た 長き 時 おのれ||たかめ||||ささげ|つづけ||ながき|じ you have dedicated an incredible amount of time

その 成果 しか と 受け取った |せいか|||うけとった to achieve the power you have displayed.

これ だけ 打って ほぼ 無傷 かい ||うって||むきず| After all that, he's barely been scratched.

まっ 予想 通り だ が な |よそう|とおり||| Not that I expected any different.

いち 個 が |こ| An individual

修練 の 末 届き 得る 限界 しゅうれん||すえ|とどき|える|げんかい can reach his limit after much training.

それ を 卓越 し た けう な 事例 と いえよ う ||たくえつ|||||じれい||| It is an outstanding case study.

あっぱれ だ 褒め て 遣わす ||ほめ||つかわす Bravo.

虫 が … ちゅう| The bugs ...

上 から も の 言って ん じゃ ねえ ぞ うえ||||いって|||| should not talk down to humans!

王 の 戦術 は 至極 単純 で あった おう||せんじゅつ||しごく|たんじゅん|| The King's strategy was quite simple.

攻め 続ける こと せめ|つづける| Keep attacking.

ネテロ が 唯一 王 に 勝る 技 ||ゆいいつ|おう||まさる|わざ If the only attack capable of besting him, 100-Type Guanyin Bodhisattva,

「 百 式 観音 」 も ダメージ を ほとんど 受け ない の で あれ ば ひゃく|しき|かんのん||だめーじ|||うけ||||| If Kannon can take almost no damage, then

恐 る る に 足ら ず こわ||||たら|

しょせん は 傀儡 の 拳 型通り の 動作 しか でき ぬ ||かいらい||けん|かたどおり||どうさ||| In the end, it's just a puppet fist that can only do what it's supposed to do.

既に 見 た 掌 打 で は 受け きれ ない 角度 から 攻撃 すれ ば すでに|み||てのひら|だ|||うけ|||かくど||こうげき|| If I attack from an angle that he can't block with a move he's already used,

新た な 掌 打 を 繰り出す しか ない 道理 あらた||てのひら|だ||くりだす|||どうり |||||unleash||| he'll have no choice but to reveal a new move.

その 組み合わせ を 全て 検証 し |くみあわせ||すべて|けんしょう| Verify all combinations.

奴 が さらに 新しい 掌 打 を 出さ ざる を 得 ない 角度 から の やつ|||あたらしい|てのひら|だ||ださ|||とく||かくど|| He's got to find a new angle from which to make a new move.

攻撃 を 導き 出す こうげき||みちびき|だす Derive the attack.

とはいえ 奴 の 型 は 有限 なれ ど その 組み合わせ は 甚大 |やつ||かた||ゆうげん||||くみあわせ||じんだい However, while he may have a limited number of attack patterns,

無限 に 等しい 数 に 及ぼ う むげん||ひとしい|すう||およぼ| |||||will affect| over an infinite number of equal numbers

だが 個 に は 必ず 特有 の 呼吸 が ある |こ|||かならず|とくゆう||こきゅう|| But every individual has a rhythm.

無意識 の うち に 好む 型 嫌う 型 が あり むいしき||||このむ|かた|きらう|かた|| There will be an unconscious bias for, and against, certain patterns,

おのずと その 者 独自 の 流れ を 形作る ||もの|どくじ||ながれ||かたちづくる |||original|||| and that bias naturally shapes one's identity.

呼吸 の 流れ を つかめ さえ すれ ば こきゅう||ながれ|||||

幾多 ある 技 の 枝 から 奴 が どれ を 選択 する か を 探る は いくた||わざ||えだ||やつ||||せんたく||||さぐる| I have a fair chance of guessing which patterns he will select.

十分 に 可能 じゅうぶん||かのう

無数 に そそり立つ 針 の 穴 から 正解 を 導き 出し むすう||そそりたつ|はり||あな||せいかい||みちびき|だし To find the single correct needle among countless millions,

正確 に 糸 の 矢 を 貫き通し せいかく||いと||や||つらぬきとおし

その先 の 的 を 射 抜く が ごとく そのさき||てき||い|ぬく|| is what it will take to pierce my target.

その 作業 は 難 事 なれ ど … |さぎょう||なん|こと|| It may prove difficult...

やって 見せよ う |みせよ|

余 に は 叶う よ|||かなう I can accomplish it!

老 秋 の 兵士 よ 頼む ぞ ろう|あき||へいし||たのむ| Old soldier, I beg of you...

頼む から その 前 に 精魂 果て て くれる な よ たのむ|||ぜん||せいこん|はて|||| Don't lose your life before I succeed!

笑う か よ わらう|| He's laughing?

ま ぁ わし も 楽し ん でる から ||||たのし||| Well, I'm also enjoying myself, so I can't blame him.

お互いさま だ おたがいさま|

あらゆる 角度 から の 掌 撃 に も 最短 で 体勢 を 立て直し |かくど|||てのひら|う|||さいたん||たいせい||たてなおし No matter my attack trajectory,

反撃 に 転じ て 来 よ る はんげき||てんじ||らい||

掌 の 選択 を 誤れ ば てのひら||せんたく||あやまれ| ||||make a mistake| If I make a wrong move, his speed won't allow me time to unleash the next Hand.

その 速度 は 次 な る 「 百 式 」 を 繰り出す まで の 間 を も 奪う だ ろ う |そくど||つぎ|||ひゃく|しき||くりだす|||あいだ|||うばう|||

気 を 抜け ば 拝む その 前 に 四 肢 も がれ き||ぬけ||おがむ||ぜん||よっ|し|| If I lose focus, he'll tear me apart before I realize it.

勝負 が 決 する と いう こと しょうぶ||けっ||||

正確 無比 に 最善 手 を 打ち 続ける しか ない せいかく|むひ||さいぜん|て||うち|つづける|| This is a contest of endurance, in which I must keep choosing correctly...

根気 の 勝負 こんき||しょうぶ

それ が 尽き た 時 が 貴 様 の 潮時 ||つき||じ||とうと|さま||しおどき When I fail, you win.

… だ と 思って ん だ ろ アリ の 王 よ ||おもって||||あり||おう| That's probably what you're thinking, Ant King!

ま ぁ すぐに 詰 ん で やろ う |||つ|||| No matter.

詰める もん なら 詰 ん で み な つめる|||つ|||| Checkmate me if you can.

「 百 式 の 零 」 を 見せ て やる ぜ ひゃく|しき||ぜろ||みせ||| I'll show you my Zero Hand!

数 百 数 千 と 重ね た 打撃 が わずか で は ある が すう|ひゃく|すう|せん||かさね||だげき|||||| After hundreds and thousands of hits,

王 の 内部 に 鈍い 痛み を 蓄え つつ あった おう||ないぶ||にぶい|いたみ||たくわえ||

しかし However...

止血 しろ そして 余 の 名 を 言え しけつ|||よ||な||いえ Stop the bleeding.

貴 様 は よく やった 人間 と して は な とうと|さま||||にんげん|||| You have done well for a human.

どう し た 早く せ ぬ と 失血 で 死ぬ ぞ |||はやく||||しっけつ||しぬ| What's wrong?

笑わ せ ん な わらわ||| Don't make me laugh.

誰 が 死ぬ って だれ||しぬ| I'll die?

ラッキー パンチ で 調子 に 乗 ん な よ らっきー|ぱんち||ちょうし||じょう||| You shouldn't get cocky after landing a lucky punch...

勝負 は これ から だ しょうぶ|||| The battle's just begun!

全く もって 感服 する まったく||かんぷく|

気力 が いささか も 衰え て い ない の は 驚異 だ きりょく||||おとろえ||||||きょうい| I am amazed that your spirit has not flagged.

だが 貴 様 が 脚 を 失った の は 半ば 必然 |とうと|さま||あし||うしなった|||なかば|ひつぜん However, losing your leg was basically inevitable.

悪 手 と は 言え ぬ まで も あく|て|||いえ||| It is the consequence of using a defense that, while not bad, was not the best choice.

正 着 で は ない 防御 が 招 い た 結果 だ せい|ちゃく||||ぼうぎょ||まね|||けっか|

コムギ と の 対局 が 予知 の ごとき 先見 を 可能 に し た |||たいきょく||よち|||せんけん||かのう||| After playing against Komugi, I learned the art of anticipating enemy actions.

貴 様 が 無意識 に 嫌う 型 とうと|さま||むいしき||きらう|かた Your unconscious bias against certain patterns

その 存在 が 本来 無限 で ある はず の 選択 に |そんざい||ほんらい|むげん|||||せんたく|

しる べ を 示す の だ |||しめす||

次 は 左腕 を もらう つぎ||さわん|| Next, I'll take your left arm.

そこ から の 攻防 は |||こうぼう|

時間 に し て 1 分 に 満たなかった が じかん||||ぶん||みたなかった| did not even last a minute.

これ が This is

生涯 最後 しょうがい|さいご my life's final act!

その 覚悟 で 放った ネテロ の 「 百 式 」 は |かくご||はなった|||ひゃく|しき| As he released his 100-Type, Netero's resolve

互い の 力量 精神 の 高揚 と 相まって たがい||りきりょう|せいしん||こうよう||あいまって heightened his physical and mental senses,

千 を 超える 拳 の やりとり と なって せん||こえる|けん|||| resulting in an exchange of more than a thousand punches,

両者 の 間 に 無数 の 火花 を 生 ん だ りょうしゃ||あいだ||むすう||ひばな||せい|| and sparking countless fireworks between the combatants.

そして その 瞬間 は 訪れ た ||しゅんかん||おとずれ| And then, the moment arrived.

わずか に 現れる 技 の 偏り ||あらわれる|わざ||かたより |||||bias His attacks began to show a slight inclination,

癖 や 傾向 型 と 呼ぶ に は くせ||けいこう|かた||よぶ|| one not quite significant enough to be called a habit or bias.

あまり に 乏しい 揺らぎ ||とぼしい|ゆらぎ

身 を 盾 に ネテロ の 拳 を 受け 続ける こと で 王 は み||たて||||けん||うけ|つづける|||おう| After using his body to bear the brunt of Netero's attacks,

その先 に 見える かすか な 光 を 探し出し そのさき||みえる|||ひかり||さがしだし

そして たどり着 い た |たどりつ||

これ で 気 が 済 ん だ で あ ろ う ||き||す|||||| Are you satisfied now?

さ ぁ 述べよ ||のべよ Then tell me my name.

余 の 名 を よ||な|

アリ の 王 あり||おう Ant King...

腕 が なけりゃ 祈れ ねえ と でも うで|||いのれ||| You believe I cannot pray with a single arm?

祈り と は 心 の 所作 いのり|||こころ||しょさ A prayer comes from the heart.

心 が 正しく 形 を 成せ ば 思い と なり こころ||まさしく|かた||なせ||おもい|| |||||will be formed||||

思い こそ が 実 を 結ぶ の だ おもい|||み||むすぶ|| And emotions may be manifested.

「 百 式 観音 零 の 掌 」 は ひゃく|しき|かんのん|ぜろ||てのひら| 100-Type Guanyin Bodhisattva Zero Hand

敵 背後 から 現われ し 観音 が てき|はいご||あらわれ||かんのん| was a Buddha that appeared behind an enemy,

有無 を 言わ さ ぬ 慈愛 の 掌 衣 でも って うむ||いわ|||じあい||てのひら|ころも||

対象 を 優しく 包み込み たいしょう||やさしく|つつみこみ

先日 キルア が 数 里 も 先 から その 殺気 に 気付き せんじつ|||すう|さと||さき|||さっき||きづき Previously, Killua had sensed its murderous intent from a great distance away.

や っぱ こっち は やめ だ Not this way!

進路 を 変え た ほど の 精神 統一 の 業 を 経 て 蓄積 し た しんろ||かえ||||せいしん|とういつ||ぎょう||へ||ちくせき|| It had left such a strong impact, Killua had changed his direction.

ネテロ の 渾身 の 全 オーラ を ||こんしん||ぜん|| The entirety of Netero's aura

目 も くらむ 恒星 の ごとき 光 弾 に 変え 撃ち 放つ め|||こうせい|||ひかり|たま||かえ|うち|はなつ was transformed into a light as blinding as a star, and fired

無慈悲 の 咆哮 で ある むじひ||ほうこう|| with a merciless roar.

まさに 個 の 極致 |こ||きょくち The pinnacle of individual strength.

素晴らしい 一撃 で あった すばらしい|いちげき||

「 零 」 で さえ も ぜろ||| Zero wasn't enough?

余 は アリ の 王 と して 生 を 受け よ||あり||おう|||せい||うけ I was born to be King of the Ants,

生命 の 頂点 に 立つ こと を 許さ れ た せいめい||ちょうてん||たつ|||ゆるさ|| to rule over all organisms.

それ は 種 全体 の 本能 に 基づく 悲願 で あり ||しゅ|ぜんたい||ほんのう||もとづく|ひがん|| I represent the instinctive hope long nurtured by my species,

種 全体 が 余 の ため だけ に 進化 する しゅ|ぜんたい||よ|||||しんか| and that species continues to evolve for my sake.

我 は 種 全体 の 惜しみない 奉仕 の 末 われ||しゅ|ぜんたい||おしみない|ほうし||すえ I stand here now, the resulting boon of the total support of my species.

たどり着 い た 賜物 たどりつ|||たまもの

お 主 は 人間 の いち 個 で あって 王 で なく |おも||にんげん|||こ|||おう|| You are an individual human, not a king...

余 は 種 の 全て を 託さ れ た 王 で ある こと よ||しゅ||すべて||たくさ|||おう|||

それ が 勝敗 を 分かつ 境 ||しょうはい||ぶんかつ|さかい That was the difference in this battle.

長い 進化 の 突端 が ながい|しんか||とったん| The Chimera Ants' long evolution has culminated in me.

全て 余 に 集約 さ れる よう 機能 し た キメラ の 生態 に すべて|よ||しゅうやく||||きのう|||||せいたい|

多様 な 個 の あり よう を 許し た 人間 が たよう||こ|||||ゆるし||にんげん| This is a feat the human race, with its individuality, can never match.

かなう 道理 など ない の だ |どうり||||

だが 繁殖 に 人類 を 利 する こと は なく なった |はんしょく||じんるい||り||||| However, humans will no longer be used to propagate our species.

人間 の 強い 我 が にんげん||つよい|われ| We have learned that

アリ の 統率 を 著しく 乱す こと が 分かった 故 あり||とうそつ||いちじるしく|みだす|||わかった|こ the strong human ego disrupts the bonds between Ants.

貴 様 に 免じ とうと|さま||めんじ |||by Out of respect for your efforts,

特区 を 設け 人類 の 永住 を 許可 しよ う とくく||もうけ|じんるい||えいじゅう||きょか|| I shall allow humans to permanently survive within a special zone.

食用 に する 人間 も しょくよう|||にんげん|

選定 の 際 に 数 や 質 を 考慮 する せんてい||さい||すう||しち||こうりょ|

貴 様 の 孤独 な 戦い は 無駄 で は なかった の だ とうと|さま||こどく||たたかい||むだ||||| Your lonely battle was not in vain...

もう 決して 二 度 言う こと は ない ぞ |けっして|ふた|たび|いう|||| I shall not repeat myself again.

余 の 名 を 言え よ||な||いえ Tell me my name.

俺 は おれ| I am not alone.

一 人 じゃ ねえ ひと|じん||

人間 を ナメ る な よ メル エム にんげん||||||| Don't underestimate the human race, Meruem.

「 メル エム 」 それ が お 主 の 名 だ |||||おも||な| Meruem... That is your name.

ネテロ が 王 の 名 を 告げ た 時 ||おう||な||つげ||じ As Netero spoke the King's name,

王 は その 響き に 浸る 間もなく おう|||ひびき||ひたる|まもなく the King had no time to consider it,

白旗 を 揚げ た はず の 老人 を 見て い た しろはた||あげ||||ろうじん||みて|| as he watched the old man who was supposed to be surrendering.

何 だ こいつ は なん||| What is this?

アリ の 王 メル エム あり||おう|| Meruem, King of Ants,

お前 さん は 何にも 分かっちゃ い ねえ よ おまえ|||なんにも|わかっちゃ||| you understand nothing...

人間 の 底 すら ない 悪意 を にんげん||そこ|||あくい| of humanity's infinite potential for evolution!

それ は 王 が 初めて 感じる 恐怖 だった ||おう||はじめて|かんじる|きょうふ| It was the first time the King had felt fear.

全て を 絞り 尽くし すべて||しぼり|つくし One look at the face of this beaten old man, who should have been waiting for death,

死 を 待つ のみ で ある はず の 老人 の 言葉 が し||まつ||||||ろうじん||ことば|

決して 虚栄 の 類い で は ない と 思える 根拠 が けっして|きょえい||たぐい|||||おもえる|こんきょ| made it clear that his seemingly vain words were no mere boast.

その 顔 に 表れ て い た |かお||あらわれ|||

あなた の 心臓 が 鼓動 を 止め れ ば ||しんぞう||こどう||とどめ|| Should your heart stop beating, this will activate.

これ は 作動 し ます ||さどう||

地獄 が ある なら また 会 お う ぜ じごく|||||かい||| |(subject marker)|exists|if|||honorific prefix|to|for sure If there is a hell, I'll see you there.

貴 様 は とうと|さま|

そう 貴 様 は |とうと|さま| Yes... I see...

詰 ん で い た の だ 初め から つ|||||||はじめ| You had me in checkmate

その 爆弾 は 低 予算 で 小型 の 上 |ばくだん||てい|よさん||こがた||うえ The bomb was both low-budget and compact,

驚く ほど の 殺傷 能力 を 誇り おどろく|||さっしょう|のうりょく||ほこり while also proving surprisingly lethal.

技術 さえ 確立 し て しまえ ば ぎじゅつ||かくりつ|||| With the right technology,

短 期間 で の 大量 生産 が 可能 な こと と みじか|きかん|||たいりょう|せいさん||かのう|||

爆煙 の 特異 な 姿 から ばくけむり||とくい||すがた| Due to the shape of the smoke cloud,

「 ミニチュア ローズ 」 「 貧者 の 薔薇 」 と 呼ば れ みにちゅあ||ひんじゃ||ばら||よば| it was called the Miniature Rose, or the poor man's rose,

独裁 小 国家 に 好ま れ た どくさい|しょう|こっか||このま|| and was popular with small dictatorships.

朝 を むさぼり あさ||

夜 を 吐き出し よ||はきだし

いかん と する 我 が 性 |||われ||せい

湧き出す この 感情 は わきだす||かんじょう|

白 か 黒 か しろ||くろ|

目指す 未来 と めざす|みらい|

置いて け ぼ り に し て き た 過去 おいて|||||||||かこ

ねじれ ながら ぐるぐる と 繋がって いる ||||つながって|

過ぎ ゆく 螺旋 に 目 を 細め て すぎ||らせん||め||ほそめ|

不思議 な 夢 から ふしぎ||ゆめ|

身 を 乗り出し た み||のりだし|

表裏 一体 指 で 弾く コイン が 空 に 舞う ひょうり|いったい|ゆび||はじく|||から||まう

僕 は いったい どっち の 結末 願う ぼく|||||けつまつ|ねがう

表裏 一体 光 輝く ほど 僕 が ある だけ ひょうり|いったい|ひかり|かがやく||ぼく|||

ならば どこ へ と 向かって ゆく ||||むかって|

重なった 二 つ の 未来 かさなった|ふた|||みらい

次回 「 テキイ × ト × ケツイ 」 じかい||| Next time: Hostility x And x Determination.

何 が あって も 仲間 を 裏切ら ない なん||||なかま||うらぎら| No matter what happens, I won't betray my friends.

何 が あって も 仲間 を 信じる なん||||なかま||しんじる No matter what happens, I'll believe in my friends.

ネテロ 会長 ありがとう |かいちょう| Thank you, Chairman Netero.