Slam Dunk Episode 7
( 観客 の 歓声 )
♪〜
〜♪
( ナレーション ) 決意 も 新たに バスケット 部 に 戻って きた 桜木 花道 ( さくら ぎ はなみち )
だが 相 も 変わら ず 基礎 練習 を 繰り返す 花道 と は 対照 的に —
流川 ( る かわ ) に は 女の子 たち の 黄色い 声援 が 集まる
監督 の 安西 ( あんざ い ) が 命じた 1 年 対 2〜3 年 の 練習 試合 が 続く
赤木 ( あか ぎ ) 対 流川 の 対決 が 実現 した のだ
( 桜木 花道 ) “ 花道 デビュー ! ダンク さく 烈 ”
( 流川 楓 ( かえで )) あ …
( 赤木 剛 憲 ( たけの り )) う う …
( 赤木 晴子 ( はるこ )) あー お 兄ちゃん ったら
1 年生 相手 に あんなに また ムキ に なって
流川 君 が 可哀想
( 彩子 ( あやこ )) 晴子 ちゃん 流川 の こと 案外 分かって ない の ね
え ?
( 彩子 ) あいつ は 一見 ボーッ と して る ように 見えて も —
中身 は すごく 負けず嫌いな の よ
目の前 で 赤木 先輩 の あんな すごい プレー を 見せつけ られたら —
胸中 穏やかじゃ ない わ よ
あ …
流川 君 !
ほ ー ら 気合 入って る
( 桜木 ) う う う …
野郎 !
晴子 さん の 前 で やつ に いい 格好 さ れて たまる か
負けず嫌い か 何か知ら ねえ が —
俺 だって 負けず嫌いじゃ 負け ねえ ぞ !
流川 を 止めろ ! 潰せ !
ほら そこ だ そこ だっ つう のに !
もう ー !
( 安田 靖 春 ( やす だ やす はる )) はあはあ …
そこ だ 押せ !
( 安田 ) う … あっ !
あー 殴れ 殴れ !
あー !
( 桜木 ) あー 最後 の 手段 ! 足 を ! 足 を 引っかけろ ! そら ー !
全部 ファウル だ
( ホイッスル )
( 審判 )12 番 プッシング フリースロー
甘い よ もっと ガーッ と 当た ん なくっちゃ よ
醜い ヤジ は やめ なさい
( 木暮 公 延 ( こぐ れ きみ の ぶ )) いや 今 の ファウル し なきゃ —
完全に やられて た ぜ
ナイスファウル だ 潮 崎 ( しお ざ き )
( 潮 崎哲 士 ( てつ し )) だけど あいつ の リバウンド 力 と 突破 力 は —
本物 です よ 木暮 さん
( 角田 悟 ( かく た さとる )) まったく どえらい やつ が 入って きた もん だ ぜ
あー !
ん ?
( 桜木 ) けっ 流川 が 何 だって んだ
俺 だって …
俺 だって …
フッ 何 言って る んだ お前 ら
この くらい やって もらわ ん と 張り合い が な いわい
なあ 流川
ツーショット !
お ? 彩子 さん 何 す か これ は ?
うん ?
これ は フリースロー って 言って ね
さっき の ように シュート 体勢 に 入って る 時 に —
ファウル さ れたり する と もらえる の よ
フリースロー だけ は 誰 に も 邪魔 さ れ ず に —
打てる ように なって る の
ぐ っ …
わ あ さすが
( 桜木 ) なるほど
( 彩子 ) ん ん ?
誰 に も 邪魔 さ れ ず に ね
( 彩子 ) こいつ また 何 か …
フンッ
わ ああ …
お ?
ああ !
(3 人 ) アハッ …
( 桜木 ) あ ?
ぐ わ ー !
( 流川 ) 何 考えて んだ あの アホ
( 桜木 ) ぬ ー くそ ! 俺 は 一体 何の ため に …
( 彩子 ) った くもう …
( 赤木 ) この た わけ !
そんな の 集中 力 の ない やつ に しか 通じ や しね え んだ
お前 の ような な !
まったく どこ まで バカな んだ こっち まで 恥ずかしく なる わ い
( 桜木 ) ちき しょう !
流川 に ばかり いい 格好 は さ せ ねえ ぞ
う う う ー !
うん ?
うん ?
おやじ おやじ 監督 の 権力 で 俺 を 試合 に 出して くれよ
な っ なあ
( 彩子 ) ああ ああ …
( 木暮 ) う … 桜木
何 を 隠そう 俺 は —
あの 赤木 キャプテン に 勝った 男 なん すよ
流川 なんか より …
もう !
( 安西 光義 ( みつ よし )) あ ?
( 彩子 ) 安西 先生 すいません
この 超 問題 児 に は よく 言って 聞か せ ます から …
( 安西 ) ハハハッ …
まあまあ 彩子 君
う う ー 人 の 頭 だ と 思って バンバン と …
ねえ ねえ 桜木 君 も 1 年生 な んだ から —
1 年生 チーム を 応援 し ましょう よ 悪 さ し ないで さ
( 桜木 ) はい ! ( 彩子 ) ん ?
あっ いや ー いやいや それ は ダメ それ は …
流川 の 応援 なんて とんでもない
もう …
桜木 君 と 流川 君 って —
どうして そんなに 仲 が 悪い の かしら
( 彩子 ) あんた が 原因 よ
鈍い わ ね この 子 は ボーッ と して …
( 彩子 ) ほら ほら いい ?
あんた は ここ で しっかり と 見て る の よ
人 の プレー を 見る の も 勉強 の うち よ 花道
勉強 勉強 !
( 桜木 ) くそ ! また こんな 隅 っこ に …
さあ さあ ガンガン いく ぞ !
( 部員 たち ) お ー !
( 桜木 ) フンッ まあ いい や
俺 は あの ゴリラ キャプテン に 勝った 男 だ から な
そう いわば 高み の 見物 って ところ だ
ヘヘヘッ そうだ ぜ 流川 なんて 目 じゃ ねえ
ヘヘヘッ そう そう
( 角田 ) はっ
フン !
( 佐々 岡 智 ( さ さお か さとる )) なんて 高い んだ 止め られ っこ ない !
あ …
おお
あっ
くれ !
( 桑田 登 紀 ( くわ た とき )) 流川 君 !
( 木暮 ) 戻れ !
( 安田 ) くっ 速い !
ああ !
( 潮 崎 ) くっ … あんなに で っか いく せ して —
なんて ドリブル の うまい やつ だ
( 木暮 ) 流川 ファウル して でも 止めて やる !
はっ !
( 木暮 ) う う … あっ …
ああ !
ああ …
ああ …
は あ …
( 赤木 ) 本物 だ
流川 楓 やつ は まぎれ も なく 本物 だ
( ナレーション ) それ は ほんの 数 秒 の 間 であった が —
流川 の プレー に 目 を 奪わ れた 自分 に 花道 は 気づいて いた
( 女子 生徒 たち ) キャー ! 感激 ! 最高 !
( 女子 生徒 ) 最高 よ !
ねえ ねえ どう しよう どう しよう
すごい もの を 見て しまった わ すごい もの を 見て しまった わ
流川 君 最高 !
もう 一生 あなた に ついていく わ
うん ?
(3 人 ) ああ !
フン !
( 女子 生徒 ) あー ! ( 女子 生徒 ) 閉めた !
( 女子 生徒 ) バカ !
( 女子 生徒 ) 開けて よ !
( 女子 生徒 ) 嫌がらせ し ないで よね !
開けろ ! 開けて !
( 桜木 ) ちくしょう ちくしょう
流川 め !
はっ …
あっ !
流川 君
め … 目 が ハート に なって る
ああ … う おお お ー !
これ だ これ だ !
( 彩子 ) どうどう どうどう ( 桜木 ) 嫌な 予感 は これ だった の か
( 彩子 ) 落ち着き なさい 桜木 花道
( 桜木 ) ああ う う …
晴子 さん お ー い 晴子 さん 正気に 戻って くれ
こ … この 桜木 花道 の 顔 を よ ー く 見てくれ !
ぐ わ !
う お おお …
うち の 妹 に 触る な
で えい く っそ ー !
( 桜木 ) コラ ! お前 もう 疲れ ただ ろ
俺 と 替われ よ 俺 と おお ?
( 赤木 ) 桜木 ! 何 脅して んだ
出して くれ ゴリ 俺 も 出して くれ
( 赤木 ) 泣く な !
赤木 先輩
さっき から 桜木 も こんなに 言って る んだ から 出して あげたら ?
残り 時間 も 少ない し
( 赤木 ) うん ? ( 桜木 ) え ?
( 彩子 ) それ に ほら これ は 1 年生 の 力 を 見る ため でしょ ?
桜木 花道 も もう れっきとした バスケ 部員 だし …
( 桜木 ) 彩子 さん
( 木暮 ) 少し くらい いい んじゃ ない か 赤木 ?
メガネ 君
くう う … 木暮 だ
そう そう 木暮 君 うん うん
( 佐々 岡 智 ) いっ ! ああ あ … あ …
ああ … ああ …
あの … 僕 交代 し たい な … なんて
ほら ほら ね ! そうでしょ キャプテン !
( 赤木 ) チッ ! まったく ど いつも こいつ も
は あー !
( 赤木 ) 安西 先生 あの 男 です が …
( 安西 ) ああ
( 赤木 ) まだ バスケット を 始めた ばかりです し —
人間 的に も 少々 問題 が あり まして …
( ハンドリング の 音 )
ああ ?
フンフンフンフン …
( 安西 ) ハハハハハッ
面白 そうじゃ ないで す か 出して あげ なさい 赤木 君
ああ ー !
おっしゃ ー !
( 赤木 ) みんな 甘い !
( 赤木 ) コラ お前 ら !
仲間 だって こと を 忘れる な まったく !
ヘヘヘヘッ 面白 そうな コンビ じゃ ない か
うん ?
あ … ああ ! 桜木 君 が 出て る !
( 彩子 ) ああ ? この 子 は …
( 赤木 ) さあ 残り 2 分
いい か みんな 気合 入れて いく ぞ !
( 部員 たち ) おっしゃ ー !
さあ 来い や !
おお で かい の が 2 人 に なる と やっぱり 威圧 感 が 違う な
ああ
すごい わ
流川 君 と 桜木 君 の コンビ が こんなに 早く 見 られる なんて
あたし が キャプテン に 進言 した おかげ よ
感謝 し なさい ね
あっ でも 桜木 君 まだ バスケ 始めて 間 も ない から —
ミス と かし ない かしら ?
そりゃ する わ よ
( 晴子 ) え ?
だけど まあ 残り 時間 も 少ない し —
ほとんど 何も でき ず に 終わる でしょ
経験 よ 経験
( 桜木 ) オラ オラ !
う おお お ー !
だ りゃ ー !
あっ !
桜木 君 !
ナイスカット !
( 石井 健太郎 ( いし いけん たろう )) なんて 瞬 発 力 だ すげ え !
( 桜木 ) やった !
う おお お ー !
( 安田 ) おお ! ドリブル も なかなか スムーズだ ぞ
あの ドリブル ! やっぱり 基礎 練習 の たまもの だ わ
わ あ 桜木 君 !
( 赤木 ) こいつ 思った より 上達 して る な
桜木 君 流川 君 が 空いて る よ パス パス !
う おお おお ー !
ど … どうした ん だ ?
早く 出さ ない と マーク が ついちゃ う ぞ 桜木 君 !
あ …
( 流川 ) あんに ゃろ !
( 赤木 ) やっぱり な
ナメ てん の か て め えら
仲間割れ なんか して 俺 たち に 勝てる と でも 思って ん の か
ああ 桜木 君 どうして 流川 君 に パス を 出さ ない の ?
った くもう あの 子 は …
( 桜木 ) バカ め 流川
誰 が て め え なんか に パス する もん か ヒヒヒッ …
俺 が ゴリ の 上 から スラムダンク を 決めて やる !
見て ろ !
ど わ ー !
あっ ああ …
あっ 跳んだ !
ああ !
ナメ んな くそ ガキ !
だ あー !
ああ !
おお
はっ !
( 赤木 ) う お ー ! ( 桜木 ) だ あー !
くう … う …
( 衝撃 音 )
( 角田 ) キャ … キャプテン !
あ …
ああ …
キャプテン
お 兄ちゃん !
先輩 ! あ … う う …
げ ー !
ゴ … ゴリ あ … いや 赤木 キャプテン
1 つ だけ 言って おき たい こと が …
わざと じゃ ない よ
ゴリ ゴリ
( 赤木 ) だ あー !
この くそ ガキャー !
ああ !
貴 様 今度 と いう 今度 は もう 許さ ん ぞ !
わ … わざと じゃ ない って 言って んだ ろ
フン いい 気味だ
( 桜木 ) あー ! 流川 て め え
それ でも チームメイト か !
う う っ くらえ !
ああ 桜木 君 お 兄ちゃん また …
ああ もう メチャクチャ だ
( 赤木 ) この ー ! ( 桜木 ) あっ る る … 流川 !
( 赤木 ) 世 の ため 人 の ため 死んで しまえ !
やっぱり 出さ ない ほう が よかった かな あいつ
どうも そう みたい
あっ
うん ?
赤木 の やつ 安西 先生 が いる こと を 完全に 忘れて る ぞ
うーん
( 桜木 ) ぎ ゃあ ー ! る … 流川 待て
俺 を 見殺し に する の か
ああ ー !
流川 て め え 後 で 覚え とけよ
ほお
( 赤木 ) だ から 何 だって んだ
( 桜木 ) ぎ ゃあ ー !
( 安西 ) 流川 君 が 新 戦力 なら —
桜木 君 は 新鮮
つまり 魚 の ような 活 き が いい ほう の 新鮮 力 です ね
ホホホホッ
( ナレーション ) 赤木 と 流川 の ハイレベルな 争い に —
まだまだ ついて いけ ない 桜木 花道 だった が
監督 の 安西 の 目 に は —
しっかり と 未完成の 素質 が 焼き付け られた のだった
( 桜木 ) おお … ぐ お っ …
わ あー 痛 ( いて ) え !
しつこい ! 放せ 放せ よ !
放せ ー !
♪〜
〜♪
( 桜木 ) な に い !
俺 に バスケ を やめて 柔道 部 に 来 い だ と ?
おい ゴリ 誰 なんだ あいつ は ?
( 赤木 ) 湘北 高校 柔道 部 主将 青田 龍彦 ( あおた たつ ひ こ )
俺 の 小学校 から の ライバル な んだ が —
まさか 桜木 に 目 を 付けて いた と は …
( 桜木 ) 俺 は ともかく 晴子 さん に 目 を 付けて いる ような …
うーん 油断 なら ねえ
「 スラムダンク 」
“ 花道 ピンチ ! 柔道 男 の 罠 ”
見てくれ よ な