結婚 できない 男 シーズン 1-12: 幸せに なって 悪い か!? (2)
みんな 遅い な
なんか 家 に 2 人 だけ って 変な 感じ です ね
ああ
でも 前 は 桑野 さん と 2 人 で 部屋 に いる なんて
想像 も でき なかった ( 信 介 ) まあ な
なあ ( みちる ) はい
こういう とき 頭 の 中 で
般若 心 経 ( はんにゃ し ん ぎょう ) が 流れたり し ない か ?
し ませ ん … て いう か 知ら ない し ( 信 介 ) そう
あっ … ここ で 待って て も しょうがない から
みんな が 来る まで 家 に 戻って る よ
あっ … そう し ます ? ( 信 介 ) うん
( ケン の 足音 ) あっ !
あっ … そ っか
よし ほら … 待て !
( 携帯 電話 の 着信 音 )
あっ ! 英治 君
もしもし 待って る んだ けど ( 信 介 ) よし よし よし よし …
あ ~ みんな 都合 悪く なっちゃ った から
えっ ? なんで ?
桑野 さん と 2 人 で 楽しい 時間 を 過ごして ください
なに ? それ ( 英治 ) 悪い 聞いちゃ った んだ
よし よし 待って ろ ( みちる ) えっ ?
余計な こと し ないで よ ! ( 英治 ) フフフッ …
そう … みちる ちゃん が 桑野 の こと を …
それ で 2 人 っきり に したら どう なる かって
ちょっと 実験 して みよう と 思って
なんか いい わ ねえ 中学生 みたいで
でも それ いい の か な ? ( 沙織 ) えっ ?
とにかく 2 人 で 向き合って みれば ?
あっ … ねえ ねえ ねえ 般若 心 経って どんな の ?
は ぁ ? なに ? それ
( 信 介 ) どれ に しよう か … ( ドア チャイム )
あっ ! 夏美 さん だ 助かった
え えっ ? えっ … ちょっと … 誰 が 呼んだ の ?
私 が ( 英治 ) え えっ … ダメじゃ ん
気 ぃ 遣って くれた のに ごめん ね それ じゃ あね
( 信 介 ) これ か ? これ か ?
これ だ
夏美 さん が 来ちゃ った よ
( 沙織 ) ええ っ じゃ 実験 失敗 って こと ?
う うん かえって 面白い 実験 に なる かも
えっ ? ( 摩耶 ) うん ?
フフッ … 何でもない
ああ こんにち は ( 信 介 ) もう 遅い じゃ ないで す か
あれ ? ほか の みんな は ?
あっ … なんか 私 たち だけ みたいです
なんで ?
なんか 陰謀 の に おい が して きたな
あっ … 解散 し ます ?
うん … でも せっかく 来た んだ し
桑野 さん が テレビ に 出た なんて 知ら なかった
あっ ビデオ 見せて あげよう か ? 録画 した から
録画 した んです か ?
見 なくて いい 発言 勝手に カット さ れた んで ね
あっ … あれ カット さ れて た んです か ?
分から ない か なぁ それ ぐらい ( 夏美 ) 分かり ませ ん よ
まあ いい じゃ ないで す か カット さ れた ぐらい
あの あと に ね どんなに 重要な 発言 が あった か
あなた 知ら ない でしょう ? ( 夏美 ) 知り ませ ん よ
もう 終わった こと ブジブジ 言わ なくて も いい でしょう
ブジブジ 言って る の は そっち でしょう ?
人 の シャツ 勝手に ダメ 出し する し
あなた が “ テレビ に 出る のに ”
どの シャツ が いい か って 聞く から 見立てて あげた んでしょう ?
あっ … そう な んです か ? ( 信 介 ) いや 事実 と 違う
あなた が 文句 を つける から 替え ざる を え なかった んです よ
でも あれ 似合って た じゃ ないで す か ねえ ?
だから 見て ない って
あっ ごめん 今度 見せる ね
あっ … 分かった あの シャツ の せい だ
あの シャツ が さ ディレクター の ―
好み に 合わ なかった から 思いっきり カット さ れた んだ
あなた だって 人 の 言う こと に
いちいち 憎まれ口 たたく じゃ ないで す か
別に 憎まれ口 なんか たたいて ませ ん よ
あっ … また … “ 自分 は 純粋に 批評 して る けど ”
“ お前 は 寂し さ の あまり 人 に こう …”
“ 無駄 口 たたく んだ ” って 言い たい んでしょう ?
誰 も そんな こと 言って ませ ん
大体 あなた の 言い そうな こと は 予想 が つく ように なって き ました
ほ ~ ら また 何 か 考えて る
( 信 介 ) ハハハハハ … それ で 勝った つもりです か ?
別に 勝負 なんか して ませ ん ! ( 信 介 ) ハハハ …
( テーブル を たたく 音 )
あの ! 人 ん 家 ( ち ) で 痴話 ゲンカ し ない で もらえ ます ?
痴話 ゲンカ って … ( 夏美 ) あっ … 別に そんな …
どう 見た って 恋人 か 夫婦 の 痴話 ゲンカ です !
“ 犬 も 食わ ない ” って やつ です
私 の 家 で … 私 が い ない みたいに
そんな ケンカ し ないで
もう 帰って ください ! もう 帰って !
な に 怒って んだ ? 痴話 ゲンカ って …
( 泣き声 )
バカ みたい 私
( バーテンダー ) どうぞ ( 信 介 ) どうも
( ドア の 開く 音 ) ( 金田 ( かね だ )) どうぞ
( バーテンダー ) いらっしゃい ませ ( 金田 ) よう !
( 金田 ) あっ … い たいた ! ( 信 介 ) えっ ?
テレビ 見 ました よ ! まさか 同業 者 だ と は
は ぁ …
ネット で 見た んです けども ね いい 家 作り ます ねえ
いや そんな …
( 金田 ) 俺 も いつか あんな 仕事 して み たい なぁ
あっ … すいません こういう 者 です
あっ … ( 金田 ) これ も 何 か の 縁 です から
お互い これ から いい 情報 交換 し ませ ん か ?
は ぁ … ( 金田 ) フフッ …
( 女性 ) ねえ ちょっと ~
あっ … ごめん ね ちょっと 待って て
あなた だったら
すばらしい 奥さま が いらっしゃる んだろう なぁ
いえ
僕 も 結婚 し たい んです けども ね なかなか … フフッ …
あっ … それ じゃ また ( 信 介 ) あっ … どうも
( 金田 ) ごめん ね !
( 女性 ) もう … そっち ばっ か し 行か ないで よね
いやいや ごめん ごめん ちょっと 話 あって さ … 決まった ?
私 これ 飲み たい ( 金田 ) やめた ほう が いい ね
なんだ … いい ヤツ じゃ ない か
ごめん ね 仕事 中 に ( みちる ) いえ
あっ … 私 … ( みちる ) いい んです もう
夏美 さん も 好きな んでしょう ? 桑野 さん の こと
そんな … ( ちなみ ) 今 から 思えば
何だか んだ 言い ながら いつも 桑野 さん の 話し して たし
文句 言う わりに は 桑野 さん と 会って る し
いや …
“ 桑野 さん と 沢崎 ( さ わざ き ) さん が お 似合い じゃ ない か ” って 言った とき と か
私 が “ 桑野 さん の こと 好きだ ” って 言った とき と か
そう いや 動揺 して ました よ ね
好きな んでしょう ?
この 間 桑野 さん 見て て 思い ました
あんな 女心 の 分かって ない 人 や っぱ 私 ダメだ なって
まあ 新しい 生活 始めれば 新しい 出会い も ある と 思う し
フフッ … ちょっと は 大人 に なれた 気 も する し
ああ 良かった 引っ越し する こと に なって
このまま 桑野 さん と 隣 同士 じゃ 気まずい もん
うまく いく と いい です ね
ポジティブシンキング !
フフッ …
( 育代 ) ありがとう ございました ( 圭子 ) ありがとう ございました
すみません ! 退院 でした ね ( 育代 ) ああ … お 世話 さま でした
いいえ ( 信 介 ) フゥ …
まったく … 死ぬ ような こと 言 っと いて ピンピン して る な
お 医者 さま が いい から よ
フフッ … じゃ ありがとう ございました
お 大事に
それ じゃ
あの …
ひと つ 聞いて いい です か ? ( 信 介 ) はい ?
この 間 テレビ で カット さ れた 所 って
どんな こと 言って た んです か ?
ああ …
まあ “ 家 は 建築 家 の 個性 が 発揮 さ れて 初めて いい 家 に なる ”
“ 僕 は キッチン を 重視 した 家 作り を して いる ”
“ それ が 住む 人 の 幸せに つながる と 信じて る ”
… と か まあ こんな こと です よ
そう です か ( 信 介 ) それ が 何 か ?
そういう とこ カット さ れたら 腹 が 立ち ます よ ね
あんな こと 言って すいません
えっ ? あっ … いや
私 も 家 作って もらおう かな ? 桑野 さん に
えっ … どんな 家 です か ? ( 夏美 ) うーん …
明るくて 開放 的で 人 が いつも 集まる ような
フフッ … そんな 感じ かな
寂しい の が 長い と そういう の 夢みる んです ね
やっぱり そういう こと 言わ ない と いら れ ませ ん ?
えっ ? ああ いや … そんな こと は
じゃ … 何 か ほか の こと 言って ください
まあ 予算 に 合った 家 を 作り ます よ ( 夏美 ) そう じゃ なくて …
考えて みたら 私 たち の 会話 って キャッチボール じゃ なくて
ドッジボール ばっかり だった 気 が し ます
はい ? ( 夏美 ) 相手 に 当てて 終わり
ハハハ … うまい こと 言い ます ね
感心 して る 場合 じゃ なくて
私 は … キャッチボール が して みたいです あなた と
ボール は 投げ ました
それ じゃ
お っ ! 金田 更新 して る
ああ っ ! “ ちょっと ” って …
桑野 さん これ !
え えっ ?
今日 並んで 見送って る お 兄ちゃん と 早坂 ( はやさ か ) 先生 見て て
なんだか すごく お 似合い な 感じ に 見えちゃ った
お 似合い な 感じ じゃ なくて お 似合い な の よ
えっ ? あの 2 人 って 仲 悪い んじゃ ない です か ?
まあ とにかく 信 介 が その 気 に なる か どう か な の よ ね
その 気 って ? ( 育代 ) さ あね
あっ … あれ ? お 母さん
老人 ホーム の パンフレット どうして 捨てた の ?
うん … 何 か 興味 なくなっちゃ った の
じゃ どう さ れる んです か ?
まあ … なる ように なり ます よ
( 話し声 )
ああ … ( 信 介 ) 今日 か ?
はい
ハァ … そ っか … ケン と 桑野 さん 引き離しちゃ う んです ね
すいません ( 信 介 ) 別に
まあ 都 内 だ し いつでも 会え ます から
最後 まで 愛想 の ない 人
よろしく お 願い し ます
ケン ちゃん 行こう か ( ほえる 声 )
ちょっと ! ( みちる ) あっ …
あの … これ こいつ に せ ん 別だ
えっ ? 今 作った んです か ? ( 信 介 ) ああ
フフッ … ありがとう ございます 良かった ね ケン ちゃん
( 鳴き声 )
それ から これ
あっ … 私 に ?
まあ … いろいろ 世話に なった しな
じゃ … 頑張れ
はい ! それ じゃ
フフッ …
桑野 さん も 頑張れ !
何 を ?
フフッ …
フフッ … そっくりだ ね
金田
♪( クラシック )
~♪
ボール は 投げ ました
どうも ( 夏美 ) どうぞ
あれ ? 顔色 悪い で すね
いえ 病気 じゃ あり ませ ん よ まあ ちょっと 徹夜 した もん で
じゃ なんで 来る んです か ? 家 で 休んで たほう が …
キャ … キャッチボール し に 来た んです
えっ ?
ゆうべ ずっと あなた の 住み たい って いう 家 を
設計 しよう と して た んです よ
でも でき なかった
なんで です か ?
自分 でも は が … 歯がゆかった です けど ね
やっと でき ない 理由 が 分かった んです
僕 は これ まで 他人 の 住む 家 ばかり を 設計 して き ました
でも 自分 や …
自分 の … 大事に 思って る 人 の 住む 家 を 設計 する の は
どうしても でき なかった
明るくて 開放 的で みんな が 遊び に 来る ような
そんな 家 で 自分 が 暮らして る の が なかなか イメージ でき なくて
ちょっと 待って ください 今 … “ 自分 が 暮らす ” って 言い ました ?
ええ 言い ました
僕 は ずっと 結婚 なんか し ない と 思って き ました から ね
面倒くさ そうだ し メリット なんか ない じゃ ないで す か
独り の ほう が いい って
でも … あなた と 出会って
話し相手 が いつも そば に いる の も いい の か なって
要するに
僕 は …
あなた が …
好きな んじゃ ない か な ?
ダメです か ? 僕 じゃ
いい かも しれ ませ ん
いい ?
えっ ?
いい でしょう ?
ハハッ … いや ぁ … ああ …
うれしい な ハハッ …
( 笑い声 )
いや ぁ 結果 的に は 結婚 でき ない んです けど ね
えっ ?
えっ ? ( 夏美 ) えっ ?
( 信 介 ) えっ ? ( 夏美 ) フフフッ …
今 何て 言い ました ?
“ うれしい ” と ( 夏美 ) その 次 です
あっ … “ 結婚 でき ない ” と
何 か ?
ちょっと 話 が 見え なく なって き ました けど
えっ …
“ 結果 的に 結婚 でき ない ” って いう の は どういう 意味 です か ?
アハハ …
自分 が 自分 の 大事な 人 と 暮らす 家 の イメージ が 湧か ない
作れ そうに ない フフッ … さっき そう 説明 した でしょう ?
いや … 家 なんて どう で も いい ( 信 介 ) はい ?
家 なんか 要ら ない ( 信 介 ) ちょ … 何 言って ん の ?
そんな の 賃貸 でも 何でも いい じゃ ないで す か !
いや そう は いきま せ ん よ 僕 は ね 理想 の 形 に こだわる 性質 ( たち ) なん です
“ 理想 の 家 の イメージ が 湧か ない かぎり 結婚 は でき ない ”
そう 言った んです
まったく この 人 は
結局 あなた は 自分 の こと ばっかり じゃ ないで す か !
いや … 自分 の こと ばっかり って … ( 夏美 ) もう 知り ませ ん !
ハァハァ …
えっ ?
ワケ 分 かん ない
先生 ! どうかし ました ?
私 … もう ダメ ( 和美 ) 大丈夫です か ?
ややこしい 女 だ
あんな 人 絶対 結婚 でき ない
あっ …
ふ ~ ん …
な に 見て ん の ?
いい でしょう ? 別に 見た って
いや いい けど
もう 1 週間 か … みんな 元気 か なぁ
フフッ … そ っか そ っ か そんなに それ が 気 に 入った ?
( ほえる 声 ) フフッ …
きっと ご 満足 して いただける 家 を 作り ます
… で 建築 家 な んです が 私 は 桑野 信 介 が 適任だ と 思い ます
まあ 性格 は ちょっと やっかいな んです が
作る 家 は すばらしい です
あっ … ( 夏美 ) あっ …
フフッ … こんばん は ( 信 介 ) どうも
買い物 です か ? ( 夏美 ) ああ …
また お 肉 ばっかり 食べて る んでしょう ?
フフッ … 別に
そちら の メニュー は 何 です か ?