Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 04
( 朝倉 ( あさく ら )) 大丈夫 ? 保健 室 行こう か ?
( キョン ) うん ?
( 朝倉 ) ああ …
おはよう なんだか 調子 が 悪 そうな の
お 願 いね ウフッ
( キョン ) は あ ~
昨日 は どうして 来 なかった んだ よ ?
反省 会 を する んじゃ なかった の か ?
( ハルヒ ) うるさい わ ね 反省 会 なら 1 人 でして たわ よ
( キョン ) 聞けば ハルヒ は
土曜日 に 3 人 で 歩いた コース を
昨日 学校 が 引けた 後 で
1 人 で回って いた のだ と いう
( ハルヒ ) 暑い し 疲れた 衣がえ は いつ から な の かしら ?
早く 夏 服 に 着替え たい わ
涼 宮 ( すずみ や ) 前 に も 言った かも しれ ない けど さ
見つける こと も でき ない 謎 探し は スッパリ やめて
普通の 高校 生 らしい 遊び を 開拓 して みたら どう だ ?
( ハルヒ ) 高校 生 らしい 遊び って 何 よ ?
いい 男 でも 見つけて 市 内 の 散策 なら そい つと やれよ
デート に も なって 一石二鳥 だろう が
( ハルヒ ) フン だ 男 なんて どう で も いい わ
恋愛 感情 なんて の はね 一 時 の 気 の 迷い よ
精神 病 の 一種 な の よ
あたし だって ね たま ~ に だ けど そんな 気分 に なったり する わ よ
そりゃ 健康な 若い 女 な んだ し 体 を もてあましたり も する わ
でも ね 一 時 の 気 の 迷い で
面倒 ごと を し ょい 込む ほど の バカじゃ ない の よ あたし は !
それ に あたし が 男 あさり に 精 出す ように なったら
SOS 団 は どう なる の ?
まだ 作った ばかりな のに …
何 か 適当な お 遊び サークル に すれば いい
そう すりゃ 人 も 集まる ぞ
イヤ よ !
そんな の つまらない から SOS 団 を 作った のに
萌 ( も ) え キャラ と 謎 の 転校 生 も 入部 さ せた のに
何も 起こら ない の は なぜ な の よ !
は あ パア ~ っと 事件 の 一 つ でも 発生 し ない か な …
( 朝倉 ) 物騒な こと 言わ ないで よね
でも そう ね …
毎日 の 生活 が 楽しい 方向 に 変わる ような 事件 だったら
ちょっと ステキ かも ね
は あ ~
( キョン ) こんなに 参って る ハルヒ を 見る の も 初めて だ が
弱気に なって る 顔 は 割合 かわいかった
涼 宮 さん 恋わ ず らい でも して る の かしら ?
それ は ない !
( キョン ) 涼 宮 が 思い立った ように 恋したり
涼 宮 の 望んだ ような パア ~ っと した 事件 が 起こったり する なん ざ
そう そう あって は なら ない んだ よ この世 で
しかし パア ~ っと した 事件 の ほう は ―
この 時 ひそか に 始まって いた のだ
♪~
( キョン ) 朝 ハルヒ に 話 かけ ながら 俺 は ―
一 つ の 懸案 事項 を 抱えて いた
( 教師 ) で … 敵 が い なく なって 大 威張り の 蘇 我 馬子 ( そ が の うま こ ) な わけです
( キョン ) 前 に も 同じ ような こと が あった よ な
よっ !
( キョン ) だ が …
これ は 長門 ( な が と ) の 字 と は 明らかに 違う
それ に 長門 なら ゲタ 箱 に メッセージ を 入れる なんて ―
素直な 手 は 使わ ない だろう
朝比奈 ( あさひ な ) さん って 線 は ない か ?
それ も どう か と 思う
あの 人 が ちぎった 小さな メモ 用紙 に
こんな 時間 指定 も ない 伝言 を よこす と は 思え ない
( ドア が 開く 音 )
( キョン ) ハルヒ なら ? ますます あり え ん
こいつ なら いつか の ように 階段 の 踊り場 まで
強引に 引っ張って いって 話 を つける だろう
似た ような 理由 で 古泉 ( こい ずみ ) 説 も 却下
クーラー が 欲しい わ ね この 部屋
( キョン ) そもそも ラブ レター か どう かも 怪しい が
呼び出し を 告げる 連絡 文書 である こと は 確かだ
いやいや 谷口 ( たに ぐち ) と 国 木田 ( くに き だ ) あたり の
とびっきり の ジョーク かも しれ ない ぜ
そう だ な その 可能 性 が 最も 理解 し やすい
が … だったら
もっと ディテール に 凝る ような 気 も する のだ が …
って ! それ は なんだ !
何 って 写真 よ み くる ちゃん の 悩 殺 写真 !
( キョン ) んな もの は 見りゃ 分かる それ を どう する 気 だ !
うち の サイト の トップ ページ に 貼り 付け ん の よ !
これ で “ 世の中 不思議 メール ” も じゃ んじゃ ん 来る わ !
アクセス 数 も あ ~ っと いう 間 に 万 単位 で 大 回転 よ ウフッ
カウンター の 桁 足りる かしら ね ~
あっ ! ちょっと ああ ~! 何 す ん の よ アホキョン !
バカな こと は やめろ
( キョン ) 自分 が メイド 服 で 悩 殺 ポーズ を とって いる ような
あられ も ない 画像 が
全 世界 に 発信 さ れる なんて ことに なれば
朝比奈 さん は その場で 卒倒 する に 相違 ない
珍しく 熱心に 説教 する 俺 を
ハルヒ は じ と っと した 目 で 見て いた が
ネット に 個人 を 特定 できる 情報 を 流す こと の 危険 性 を 解説 する ―
俺 の 言葉 を どうにか 理解 した の か …
分かった わ よ
( キョン ) しぶしぶ デリート に 同意 した
この際 だ から 画像 そのもの を 全て 消去 す べきだった の かも しれ ない が
それ は ちょっと 惜しい
今 だ !
( ハルヒ ) ん っ
( ハルヒ ) 今日 は もう 帰る ( キョン ) あっ ?
( み くる ) うわ っ ! あっ ごめんなさい
あっ
ああ …
どうした ん です か ?
なんでも あり ませ ん よ 悪 の 陰謀 は 費え 去り ました
( キョン ) する こと も ない ので 朝比奈 さん と オセロ を して いる と
古泉 が やって 来た いつも の 笑顔 で
( 古泉 ) バイト が あり ます んで お 先 に 失礼 し ます
( キョン ) 一体 なんの バイト なんだか な
着替える から 先 に 帰って て
( キョン ) … と いう 朝比奈 さん の お 言葉 に 甘えて
俺 は 部室 を 飛び出した
( カラス の 鳴き声 )
( キョン ) そこ に いた 人物 を 目 に して 俺 は かなり 意表 を つかれた
入ったら ?
お前 か
そう 意外でしょ
( キョン ) なんの 用 だ ?
用 が ある の は 確かな んだ けど ね
ちょっと 聞き たい こと が ある の
涼 宮 さん の こと ね
どう 思って る ?
( キョン ) やれやれ こいつ も 涼 宮 か …
人間 は さ よく やら なくて 後悔 する より も
やって 後悔 した ほう が いい って 言う よね
これ は どう 思う ?
よく 言う か どう か は 知ら ない が 言葉 どおり の 意味 だろう よ
じゃあ さ 例え 話 なんだ けど
現状 を 維持 する だけ で は
ジリ 貧 に なる こと は 分かって る んだ けど
どう すれば いい 方向 に 向かう こと が できる の か
分から ない 時 あなた なら どう する ?
なんだ そりゃ ? 日本 経済 の 話 か ?
とりあえず なんでも いい から 変えて みよう と 思う んじゃ ない ?
どうせ 今 の まま で は 何も 変わら ない んだ し
まあ そういう こと も ある かも しれ ん
でしょ !
でも ね 上 の ほう に いる 人 は 頭 が 固くて ついて いけ ない の
でも 現場 は そう も して られ ない
手 を こまねいて いたら どんどん よく ない こと に なり そうだ から
だったら もう 現場 の 独断 で
強硬に 変革 を 進めちゃ って も いい わ よ ね ?
( キョン ) 何 を 言おう と して る んだ ? ドッキリ か ?
掃除 用具 入れ に でも 谷口 が 隠れて る の か ?
( 朝倉 ) 何も 変化 し ない 観察 対象 に あたし は もう 飽き飽き して る の ね
だから あなた を 殺して 涼 宮 ハルヒ の 出方 を 見る
ああ っ ! う っ …
( キョン ) なんだ なんだ ? なん な んだ ?
いや 待て この 状況 は なんだ ?
なんで 俺 が 朝倉 に ナイフ を 突きつけ られ ねば なら ん の か ?
待て 待て 朝倉 は なんと 言った ?
俺 を 殺す ? ホワイ ? なぜ ?
冗談 は やめろ ! マジ 危ない って !
それ が 本物 じゃ なかった と して も ビビ る って !
冗談 だ と 思う ?
ふ ~ ん 死ぬ の って イヤ ? 殺さ れ たく ない ?
私 に は 有機 生命 体 の 死 の 概念 が よく 理解 でき ない んだ けど
意味 が 分から ない し 笑え ない !
いい から その 危なっかしい の を ど っか に 置いて くれ !
うん それ 無理
だって 私 は 本当に あなた に 死んで ほしい んだ もの
ああ っ
う っ … ああ っ !
( 朝倉 ) ムダ な の
今 この 空間 は あたし の 情報 制御 下 に ある
出る こと も 入る こと も でき ない
( キョン ) もう 全く 訳 が 分から ない
分かる ヤツ が いたら ここ に 来い そして 俺 に 説明 しろ !
ねえ 諦めて よ 結果 は どうせ 同じ なんだ し さ
( キョン ) 何 者 なんだ お前 は ?
うわ っ !
う っ
( キョン ) う う っ ! ( 朝倉 ) ムダ
言った でしょ 今 この 教室 は 全て あたし の 意のままに 動く って
( キョン ) 待て 待て 待て な ん なんだ これ は
俺 を 殺して 涼 宮 ハルヒ の 出方 を 見る ?
また ハルヒ か 人気者 だ な ハルヒ
て か それ で どうして 俺 が 死な なきゃ なら ん のだ ?
最初 から こうして おけば よかった
( キョン ) あっ ! 体 が 動か ねえ あり かよ 反則 だ !
あなた が 死ねば 必ず 涼 宮 ハルヒ は なんらか の アクション を 起こす
多分 大きな 情報 爆発 が 観測 できる はず
またと ない 機会 だ わ
( キョン ) 知ら ねえ よ
じゃあ 死んで
( 爆発 音 ) ( キョン ) う っ
痛 ( いて ) え な この 野郎 ! って … あれ ? 体 が 動く
( キョン ) 長門 ( 朝倉 ) あっ
( 長門 ) 一つ一つ の プログラム が 甘い
側面 部 の 空間 閉鎖 も 情報 封鎖 も 甘い
だから 私 に 気付か れる 侵入 を 許す
邪魔 する 気 ?
この 人間 が 殺さ れたら 間違い なく 涼 宮 ハルヒ は 動く
これ 以上 の 情報 を 得る に は それ しか ない の よ
あなた は 私 の バックアップ の はず
独断 専行 は 許可 さ れて い ない 私 に 従う べき
( 朝倉 ) イヤだ と 言ったら ?
情報 結合 を 解除 する
( 朝倉 ) やって みる ? ここ で は 私 の ほう が 有利 よ
この 教室 は 私 の 情報 制御 空間
情報 結合 の 解除 を 申請 する
あっ
ウフッ
( キョン ) この 時 “ ああ この 2 人 は 本当に 人間 じゃ ない みたいだ な ” と
俺 は 思った
う う っ !
( 長門 ) 離れ ないで ( キョン ) うわ っ !
この 空間 で は 私 に は 勝て ない わ
( 超 高速で 唱える 呪文 )
パーソナルネーム 朝倉 涼子 ( りょう こ ) を 敵 性 と 判定
当該 対象 の 有機 情報 連結 を 解除 する
あなた の 機能 停止 の ほう が 早い わ
何 す ん … ぐ わ っ !
そい つ を 守り ながら いつまで もつ かしら ?
( 超 高速で 唱える 呪文 )
( キョン ) あっ …
長門 !
あなた は 動か なくて いい
平気
( キョン ) いや ちっとも 平気に は 見え ねえ って !
( 朝倉 ) それ だけ ダメージ を 受けたら
他の 情報 に 干渉 する 余裕 は ない でしょ
じゃ とどめ ね
死に なさい
あっ
終わった
なんの こと ? あなた の 3 年 余り の 人生 が ?
( 長門 ) 違う 情報 連結 解除 開始
そんな …
( 長門 ) あなた は とても 優秀
だから この 空間 プログラム を 割り込ま せる のに 今 まで かかった
でも もう 終わり
侵入 する 前 に 崩壊 因子 を 仕込んで おいた の ね
どうりで あなた が 弱 すぎる と 思った
あらかじめ 攻 性 情報 を 使い果たして いた わけ ね
あ ~ あ 残念 所詮 私 は バックアップ だった か
こう 着 状態 を どうにか する いい チャンス だ と 思った のに な
あたし の 負け よかった ね 延命 できて
でも 気 を つけて ね
統合 思 念 体 は この とおり 相反する 意識 を いく つ も 持って る の
いつか また 私 みたいな 急進 派 が 来る かも しれ ない
それ か 長門 さん の 操り 主 が 意見 を 変える かも しれ ない
それ まで 涼 宮 さん と お 幸せに
じゃあ ね !
( キョン ) おい 長門 しっかり しろ ! 今 救急 車 を !
いい 肉体 の 損傷 は 大した こと ない
正常 化 し ない と いけない の は まず この 空間
不純 物 を 取り除いて 教室 を 再 構成 する
( 爆発 音 )
本当に 大丈夫な の か ?
処理 能力 を 情報 の 操作 と 改変 に 回した から
この インターフェース の 再生 は 後回し
今 やって る
( 長門 ) あっ … ( キョン ) どうした ?
眼鏡 の 再 構成 を 忘れた
して ない ほう が かわいい と 思う ぞ
俺 に は 眼鏡 属性 ないし
( 長門 ) 眼鏡 属性 って 何 ?
う っ … なんでもない ただ の 妄言 だ
そう
( 谷口 ) う ぃ ~ っす !
( 谷口 ) わ わ わ 忘れもの …♪
うわ っ !
( キョン ) 父さん この 静止 画 を 見たら
逆に 押し倒そう と して る と も 思え なく も ない 体勢 な わけでして …
すま ん ご ゆっくり !
面白い 人
は あ ~ どう す っか な
( 長門 ) 任せて 情報 操作 は 得意
朝倉 涼子 は 転校 した こと に する
( キョン ) そっち かよ !
( キョン ) … など と ツッコ ん でる 場合 で は ない
よく 考えたら 俺 は
とんでもない 体験 を して しまった んじゃ ない か ?
この 前 長門 が 延々と 語った 電波 話
トンチキ な 妄想 語 り を 信じる と か 信じ ない と か いう 問題 で は ない
さっき の 出来事 は 本気 の ヤバ さ と は 何 か を
俺 に 実感 さ せて くれた
マジ で くたばる 5 秒 前
これ じゃ 長門 が 宇宙 人 か 何 か の 関係 者 である こと を
納得 せ ざる を 得 ないで は ない か
( キョン ) 翌日 クラス に 朝倉 涼子 の 姿 は なかった
( 岡部 ( お かべ ) 先生 ) 急な こと だ と 先生 も 思う 転校 する こと に なった
( ざわめき ) ( ハルヒ ) うわ ~!
ウフッ キョン これ は 事件 だ わ
( キョン ) すっかり 元気 を 取り戻した 涼 宮 ハルヒ が 目 を 輝か せて いた
どう する ? ホントの こと を 言う か ?
言える わけ ねえ ! つうか 俺 が 言い たく ない
あれ は 全て 俺 の 幻覚 だった と 思って い たい くらい な のに
謎 の 転校 生 が 来た と 思ったら
今度 は 理由 も 告げ ず に 転校 して いく 女子 まで いた の よ
これ は 調査 の 必要 あり ね !
( キョン ) これ 以上 余計な 仕事 を 増やさ ないで ほしい
そう で なく と も 俺 は またまた 懸案 事項 を 抱えて いる んだ から な
あっ 何 それ ?
なんでもない
( キョン ) その 懸案 事項 は
封筒 の 形 を して 昨日 に 引き続き 俺 の ゲタ 箱 に 入って いた
なんだろう
ゲタ 箱 に 手紙 を 入れる の が 最近 の 流行 な の か ?
しかし 今度 の ブツ は ひと 味 違う ぞ
ほ い さ っと 出かけて いって
また 生命 の 危機 に 直面 する の は 御免 被り たい
しかし ここ で 行か ない わけに は いく まい
誰 あろう 朝比奈 さん の 呼び出し である
この 手紙 の 主 が 朝比奈 さん である と 断言 する 根拠 は ない が
俺 は さっぱり 疑わ なかった
いかにも こんな 回りくどい こと を し そうな 人 だ し
かわいらしい レター セット に
いそいそ と ペン を 走ら せて いる 光景 は
まさしく 彼女 に 似つかわしい じゃ ない か
それ に 昼 休み の 部室 なら 長門 も いる だろう し
まっ なんとか なる さ
( み くる ) あっ は ~ い
キョン 君
久しぶり
( キョン ) 朝比奈 さん に とても よく 似て いる
でも それ は 朝比奈 さん で は なかった
あの … 朝比奈 さん の お 姉さん です か ?
あっ
ウフッ 私 は 私 朝比奈 み くる 本人 です
ただし あなた の 知って る 私 より もっと 未来 から 来 ました
会い たかった
あっ 信用 して ない でしょ ?
証拠 を 見せて あげる ほら っ !
ここ に 星 形 の ホクロ が ある でしょ
付け ボクロ じゃ ない よ 触って みる ?
( キョン ) 特盛 り !
( み くる ) これ で 信じた ?
( キョン ) 信じる も 信じ ない も
俺 は 朝比奈 さん の ホクロ の 位置 なんか 覚えちゃ い ない
そんな 際どい 部分 まで 見る こと が できた の は
バニーガール の コスプレ を して いた 時 と
不可抗力 で 着替え を のぞいて しまった 時 ぐらい だ が
どっち に したって そこ まで 細かい ところ を 観察 など して い ない
あれ ? でも ここ に ホクロ が ある って 言った の
キョン 君 だった じゃ ない
私 自分 でも 気付いて なかった のに …
あっ ! あっ や だ 今 …
あっ そ っか この 時 は まだ …
うわ っ どう しよう …
私 とんでもない 勘違い を …
ごめんなさい 今 の 忘れて ください
( キョン ) そう 言わ れて も な
分かり ました とにかく 信じ ます から
今 の 俺 は 大抵 の こと は 信じて しまえる ような
性格 を 獲得 した ので
あれ ? そ したら 今 2 人 の 朝比奈 さん が
この 時代 に は いる って こと です か ?
あっ はい
過去 の … 私 から 見れば 過去 の 私 は
現在 教室 で クラスメート たち と お 弁当 中 です
あなた に 一 つ だけ 言い たい こと が あって
無理 を 言って また この 時間 に 来さ せて もらった の
あっ 長門 さん に は 席 を 外して もらい ました
( キョン ) 朝比奈 さん は 長門 の こと を 知って る んです か ?
( み くる ) すみません 禁 則 事項 です
あっ これ 言う の も 久しぶりです ね
( キョン ) 俺 は 先日 聞いた ばかりです が
あっ …
あまり この 時間 に とどまれ ない の だ から 手短に 言い ます
白雪 姫 って 知って ます ?
そりゃ 知って ます けど
( み くる ) これ から あなた が 何 か 困った 状態 に 置か れた 時
その 言葉 を 思い出して ほしい んです
7 人 の こびと と か 魔女 と か 毒 リンゴ と か の あれ です か ?
( み くる ) そうです 白雪 姫 の 物語 を
困った 状態 なら 昨日 あった ばかりです が
( み くる ) それ で は ない んです もっと …
そう です ね 詳しく は 言え ない けど
その 時 あなた の そば に は 涼 宮 さん も いる はずです
俺 と ハルヒ が ? いつ どこ で ?
涼 宮 さん は
それ を 困った 状況 だ と は 考え ない かも しれ ませ ん が
あなた だけ じゃ なくて 私 たち 全員 に とって
それ は 困る こと な んです
詳しく 教えて もらう わけに は いか ない んでしょう ね
( み くる ) ごめんなさい でも ヒント だけ でも と 思って
これ が 私 の 精いっぱい
それ が 白雪 姫 な んです か ?
( み くる ) ええ
覚えて おき ます よ
ウフッ
ああ ~
あっ ウフッ
よく こんな の 着 れた な 私 今 なら 絶対 無理
ハルヒ に は 他 に どんな 衣装 を 着せ られた んです ?
ナイショ ! 恥ずかしい もん
それ に その うち 分かる でしょ
じゃあ もう 行き ます
( キョン ) あっ ( み くる ) 最後に もう 一 つ だけ …
あたし と は あまり 仲よく し ないで
俺 に も 一 つ 教えて ください
朝比奈 さん 今 年 いく つ ?
ウフッ 禁 則 事項 です
( キョン ) それ は まるで 見る 者 全て を 恋 に 落とし そうな 笑顔 だった
久しぶり
( キョン ) つまり 今 高校 生 を やって る 朝比奈 さん は
遠からず もともと いた 時代 に 戻って しまう と いう こと だ
一体 彼女 に とって どれ ぐらい の 時間 が 経過 して いた のだろう か
あの 成長 ぶり から 見る と 5 年 … 3 年 ぐらい か ?
女 って の は 高校 出る と 劇的に 変化 する から な
腹 が 減った 教室 に 帰ろう
やれやれ だ
よっ ! 来る 時 朝比奈 さん に よく 似た 人 と すれ違わ なかった か ?
( 長門 ) 朝比奈 み くる の 異 時間 同位 体 朝 に 会った
ひょっとして お前 も 時間 移動 と か できる の か ?
その 情報 なんとか 体 も ?
私 に は でき ない
でも 時間 移動 は そんなに 難しい こと で は ない
コツ を 教えて もらい たい ね
( 長門 ) 言語 で は 概念 を 説明 でき ない し 理解 も でき ない
そうかい
( 長門 ) そう
そりゃ しょうがない な
( 長門 ) ない
長門 昨日 は あり が と よ
お礼 なら いい
朝倉 涼子 の 異常 動作 は こっち の 責任 不手際
やっぱり 眼鏡 は ない ほう が いい ぞ
( ハルヒ ) どこ 行って た の よ !
すぐ 帰って くる と 思って ごはん 食べ ないで 待って た のに !
( キョン ) その セリフ 幼なじみ が てれ隠し で 怒って る 感じ で 頼む
アホ な こ と 言って ないで ちょっと こっち 来て !
さっき 職員 室 で 岡部 に 聞いた んだ けど ね
朝倉 の 転校 って 朝 に なる まで 誰 も 知ら なかった みたいな の よ
朝 イチ で 朝倉 の 父親 を 名乗る 男 から 電話 が あって
急に 引っ越す こと に なった から って それ も どこ だ と 思う ?
カナダ よ カナダ ! そんな の あり ?
( ハルヒ ) うさんくさ すぎる わ よ ! ( キョン ) そうかい ?
( ハルヒ ) それ で あたし カナダ の 連絡 先 を 教えて くれ って 言った の よ
そ したら どう よ それ すら 分から ない って 言う の よ
普通 引っ越し 先 くらい 伝える でしょ
これ は 何 か ある に 違いない わ !
( キョン ) ねえ よ
( ハルヒ ) せっかく だ から 引っ越し 前 の 朝倉 の 住所 を 聞いて きた
学校 が 終わったら その 足 で 行く こと に する わ
何 か 分かる かも しれ ない !
( キョン ) 相変わらず 人 の 話 を 聞か ない ヤツ だ
まっ 別に 止め ない こと に する
ムダ 骨 を 折る の は ハルヒ であって 俺 で は ない
あんた も 行く の よ !
なんで ? だ あっ !
あんた それ でも SOS 団 の 一員 な の ?
♪~
~♪