NARUTO -ナルト- 疾風伝 - シーズン10 - 213 - 失われた絆
( ナルト ) 俺 たち 第 七 班 で やってきた こと は →
全部 何の 意味 も なかった の か よ ?
( サスケ ) いや 無意味じゃ ない 。
俺 に とって お前 は 最も →
親しい 友 に なった 。
友 に なった ? だったら 何で ?
だからこそ だ 。
だからこそ →
お前 に は 殺す 価値 が ある 。
( ヤマト ) 気 が ついた か ?
夢 …。
俺 って ば …。
気絶 した んだ よ 。
心配 かけて ホント …。
カカシ 先生 と サイ は ?
そう か 。
何で だ ?
何で こう な っち まう ?
ナルト もう 少し 休んだ ほう が いい 。
さあ 。
《 サスケ お前 は …》
(( 知って る か ?
うち は 一族 って みんな 殺さ れた らしい ぜ 。
ああ 知って る 知って る 。 父ちゃん が 言って た 。
生き残った の アイツ だけ らしい ぜ ))
《 あの とき 俺 は 嬉しかった 。
同じ 孤独な ヤツ が いる こと が …》
《 だけど サスケ は 何 を やって も うまく できた 》
(( イルカ : おお やる な サスケ 。
( イノ ) さすが サスケ 君 ! ( サクラ ) かっこいい !
ヘッ かっこ つけ や が って 。
あんな の 俺 に だって できる って ば よ ))
《 俺 と は 違って た 》
(( 行け !))
《 だ から 勝手に ライバル に 決めた 。
アイツ みたいに なり たかった から 》
(( で や ~!))
《 同じ 七 班 に なって も →
サスケ は 俺 より 一 歩 前 に いた 》
《 必死に 修業 した の は →
少し でも 追いつき たかった から だった 》
俺 は 強い の か ?
ただ その 答え が ほしい 。
ここ で 強い ヤツ と 戦い たかった だけ だ 。
そして ソイツ ら は ここ に いる 。
ナルト 俺 は お前 と も 戦い たい ))
《 本当に 嬉しかった 。
サスケ が 俺 を 認めて くれた 初めて の 言葉 》
(( カカシ : そう だ な まずは 自己 紹介 して もらおう ))
《 だけど アイツ は …》
名 は うち は サスケ 。
嫌いな もの なら たくさん ある が 好きな もの は 別に ない 。
それ から 夢 なんて 言葉 で 終わら す 気 は ない が →
野望 は ある 。
一族 の 復興 と ある 男 を 必ず 殺す こと だ 。
( イタチ ) 久しぶりだ な サスケ 。
うち は イタチ 。 えっ !?
アンタ を 殺す !
《 コイツ が サスケ が 言って いた 殺し たい 男 》
アンタ の 言った とおり アンタ を 恨み 憎み →
そして アンタ を 殺す ため だけ に 俺 は …。
俺 は …。
生きて きた !))
《 お前 は 復讐 に 生きる こと を 決めた 》
(( サイ : 確かに 僕 の 極秘 任務 の 命 は サスケ 君 の 暗殺 だった 。
けど 命令 は もう いい 。
今 は 自分 の 考え で 動き たい 。
ナルト 君 が 思い出さ せて くれ そうな んだ 。
僕 の 昔 の 気持 を 。
僕 は キミ の こと を よく 知ら ない けど →
ナルト 君 や サクラ さん が ここ まで 必死に キミ を 追う の に は →
何 か わけ が ある 。
キミ と の つながり を 切る まい と →
つなぎとめて おこう と 必死に なって る 。
僕 に は まだ はっきり と は わから ない 。
けど サスケ 君 キミ に は わかって る はずだ 。
ああ わかって た 。
だから 断ち切った 。
俺 に は 別の つながり が ある 。
兄 と の 憎しみ って いう つながり が な ))
《 俺 と サスケ の つながり は …》
(( さっさと こい ! その 前 に 額 あて しろ 。
待って やる 。 いら ねえ よ そんな もん は 。
いい から しろ ! お前 は 俺 の 額 に →
傷 一 つ つける こと すら で きや し ない 。
違う これ は 木 ノ 葉 の 忍 と して →
対等に 戦う 証 だって 言って んだ よ 。
そういう の が 図 に のって る って いう んだ !
テメエ と 俺 が 対等だ と 思って ん の か ?
ああ 思って る 。 俺 は 一 度 も →
お前 に 劣って る と は 思った こと は ねえ よ 。
目障りな んだ よ ! それ は お前 が →
弱い まま だ から だろう が 。 サスケ ちゃん よ 。
ナルト ! サスケ !
やめて 2 人 と も 。
やめて よ !
2 人 と も やめて !
クソ ! 止め 切れ ねえ 。
うわ ぁ !
( 君 麻 呂 ) 大 蛇 丸 様 は すでに 不 死 の 術 を 手 に して いる 。
不 死 と いって も 肉体 が そのまま 保ち 続ける わけで は ない 。
体 が 朽ちる 前 に 強く 新しい 肉体 を →
魂 の 器 に する 。
それ が … それ が サスケ だって の か !?
ああ そうだ 。
そんな こと 俺 が さ せる か !?
《 サスケ が 里 を 捨てた とき →
俺 は アイツ を 連れ 戻せる と 思って いた 。 だけど …》
(( いい加減に 目 が 覚めた かよ !
親 も 兄弟 も い ねえ テメエ に 俺 の 何 が わかる って んだ よ !
初め から 1 人きり だった テメエ に 俺 の 何 が わかる って んだ !
つながり が ある から こそ 苦しい んだ 。
それ を 失う こと が どんな もんか →
お前 なんか に わかって たまる か !))
《 結局 俺 は サスケ の こと を 何も わかっちゃ い なかった 。
わかった つもりで いただけ だった 》
(( 何で だ ? 何で そこ まで して 俺 に 。
俺 に とっちゃ やっと できた つながり なんだ 。
だから 俺 は お前 を 止める んだ って ば よ !
認めて やる よ お前 は 強い 。
なぜなら お前 も 俺 と 同じ 孤独 の 痛 み を 知る 者 だ 。
そして その 痛 み が 人 を 強く する 。
だからこそ この つながり を 断つ こと で →
俺 は 更 なる 強 さ を 手 に 入れる 。
知って る か ? ここ は 終末 の 谷 と 呼ば れる 国境 だ 。
ちょうど いい 舞台 じゃ ねえ か なあ ナルト 。
じゃあ そろそろ しまい に しよう ぜ この 戦い を ))
気分 は どう ? おかゆ を 作って もらった よ 。
これ を 食べて 体力 を 回復 する んだ 。
今 サスケ の 夢 を 見て た 。
お前 は 僕 と 一緒に 里 へ 帰る 。
カカシ 先輩 の 命令 だ よ 。
悪い けど サスケ の こと は カカシ 先輩 に 任せる んだ 。 いいね ?
わかって る 。
もう 少し 休んだら 里 に 戻る って ば よ 。
体調 を 戻す ため に も 少し は 食べた ほう が いい 。
食欲 なんて ねえ って ば よ 。
(( サスケ は 俺 と の つながり を 断ち切って →
強く なる って 言って た 。
お前 なんか に 俺 の 気持 は わから ない って 。
エロ 仙人 と 大 蛇 丸 も 昔 友達 だった んだ ろ ?
どうして 大 蛇 丸 は 里 を 抜けて →
木 ノ 葉 くずし なんか した んだ って ば よ ?
( 自 来 也 ) 大 蛇 丸 が おかしく なって きた の は →
両親 を 殺さ れて から だ 。
それ から は 禁 術 に とりつか れて いった 。
両親 に 会い たかった の か 。
それとも 両親 を 死に 追いやった 木 ノ 葉 へ の 復讐 か 。
わし は 親 を 殺さ れて は おら ん から のう 。
わし も お前 と 同じだ 。
アイツ に 何も わかって ない と 一喝 さ れて のう 。
その とおり アイツ の こと を →
何も わかって や れんか った の かも しれ ん 。
だが のう こんな わし でも この 忍 の 世に →
憎しみ が はびこって いる の は わかる 。
憎しみ ?
その 憎しみ を どうにか し たい と は 思 っと る んだ が 。
どう したら いい の か わし に も まだ わから ん 。
だが いつか は 。
人 が 本当の 意味 で 理解 し あえる 時代 が 来る と →
わし は 信じ とる ))
《 俺 に とって エロ 仙人 は かけがえのない 家族 だった 》
《 だから …》
(( フカサク : 自 来 也 ちゃん が 戦死 した 。
は あ ?))
《 エロ 仙人 が 死んだ って 聞いた とき →
サスケ の 言って いた →
絆 を 失う こと の つら さ って やつ が →
初めて わかった 》
ナルト そろそろ 行く よ 。
まだ か ?
今 は 外 に 出る 気 に なら ねぇ んだ 。
もう ちょっと 待って よ 。
《 よし ! まだ 俺 が 影 分身 だって 気づか れて ねえ って ば よ 》
(( 少し は 痛み を 理解 できた か ?
同じ 痛み を 知ら なければ 他人 を 本当に は 理解 でき ない 。
そして 理解 を した ところ で わかり あえる わけで も ない 。
それ が 道理 だ 。
お前 が サスケ を 追いかけて も ムダ な ように な 。
( カブト ) 人 は 変わる 。
サスケ 君 は もう 昔 の サスケ 君 じゃ ない んだ よ 。
( マダラ ) サスケ 自身 が そう 選択 した の さ 。
サスケ の こと は あきらめる んだ の う 。
忍 と して 生きる なら もっと 賢く なれ 。
バカ の まま じゃ この 世界 生き づらい の が 現実 だ 。
賢い って の が そういう こと なら →
俺 は 一生 バカで いい !))
《 エロ 仙人 … や っぱ 俺 は 大 バカ だって ば よ !》
カカシ 先生 の チャクラ !
こっち か !
《 サクラ ちゃん ! ムチャ す んな よ !》
(( サイ : ここ から は 僕 の 想像 です が →
恐らく サクラ は …。
1 人 で サスケ を 殺す つもりだ な ))
(( サスケ は うち は の 憎しみ を すべて 背負い →
その 憎しみ の 呪い を 世界 へ ぶつける つもりだ 。
最も 強い 武器 であり 友 であり 力 である 憎しみ 。
それ が サスケ の 忍 道 だ ))
(( 知って る か ? ナルト 。
一流 の 忍 同士 なら 拳 を 一 度 交えた だけ で →
互い の 心 の 内 が 読め ち まう 。
口 に は 出さ なくて も だ 。
お前 は 甘い な ナルト 。
どう だ お前 に は 本当の 心 の 内 が 読めた か ?
この 俺 の ))
《 サスケ 今 なら →
絆 を 失った お前 の 気持 わかる って ば よ 》
(( イタチ : さっき お前 は サスケ を 兄弟 の ようだ と 言った な 。
ならば もし その サスケ が 木 ノ 葉 を 襲って きたら →
どう する と 聞いて いる んだ 。
何 だ ? なんで サスケ が … そんな こと する わけ ねえ だ ろ !
サスケ は まだ 純粋だ 。
簡単に 何 色 に でも 染まる 。
そう なった 場合 お前 は ヤツ を 止め られる の か ?
サスケ を 殺して でも 。
サスケ と 木 ノ 葉 を 天秤 に かけ られる の か ?
木 ノ 葉 は 守る !
そんで もって サスケ も 殺さ ず 止める !
子供 だ な 。 お前 の 話 は 絵空事 ばかり だ 。
忍 は 時 に 厳しい 選択 を 迫ら れる こと だって ある ))
(( 雷 影 : 暁 は 国際 指名 手配 と なる 。
そう なれば わし だけ で は ない 。 世界 が サスケ を 狙う 。
犯罪 者 の ため に 頭 を 下げ 仲間 の 安全 の ため に 慈悲 を 請う 。
忍 の 世界 で それ は 友情 と は 言わ ん ))
(( 我 愛 羅 : 影 の 名 を 背負う 覚悟 を 決めた なら →
サスケ の 友 と して お前 が 本当に やる べき こと を やれ ))
《 何 を す べき か なんて 俺 に も わから ねえ 。 だけど …》
(( 木 ノ 葉 の ガキ お前 が 何 を す べき か もっと 考えろ 。
バカ の まま やり 通せる ほど 忍 の 世界 は 甘く ない !))
(( 俺 は お前 を 友 だ と 思って いる 。
かつて の 俺 に とって 友 と は ただ の 言葉 。
それ 以上 でも それ 以下 で も なかった 。
だが お前 と 会って 気づか さ れた 。
大切な の は その 言葉 の 意味 だ と 。
その 意味 する ところ が 何 な の か 。
お前 は サスケ の ため に 何 を して やれる の か 。
よく 考えろ ))
《 サスケ お前 に 会えば …。
会えば 答え が わかる 気 が する 》
( くも じい ) もしもし そこ の あなた 。
たまに は 空 から 日本 を 眺めて みる と いう の は →
どう じゃ ろう ?
今回 は 瀬戸内海 の 島々 を 繋ぐ し まなみ 海道 じゃ 。
( くも み ) うわ ぁ 大きな 橋 。
海 の 交差 点 瀬戸内海 の 船 たち を 眺め ながら →
魅惑 の 島々 を 探検 じゃ 。
島 が たくさん !