NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 11 - 242 - ナルト の 誓い
( 長 十郎 ) 大変だ 。 どうかさ れ ました か ?
島 まで あと どの くらい です か ?
風 が あり ませ ん から ね 。 でも 大丈夫です 。
土 影 の 使者 様 と の 合流 時間 まで に は 。
それでは 遅い 。 え ? 長 十郎 さん 。
先 に 行き ます !
君 たち も なるべく 急いで !
( ガイ ) う ~ っ まいった …。 まだ 地面 が 揺れて いる …。
( アオバ ) 結局 最後 まで ガイ さん の 船酔い は 治り そう も あり ませ ん ね 。
最後 ? ( ヤマト ) ここ で の 補給 を 終えれば →
あと は 雷 の 国 まで 一直線 です から 。
ハァ … そう か 。
ま ぁ いろいろ あった が 無事 任務 達成 でき そうだ な 。
ところで ナルト は ?
( ナルト ) プハ - ッ ! みそ と ん こつ も いい けど →
海 鮮 って の も あり だ な こりゃ 。
まったく 。 止める 間もなく 飛び出して いく んだ から 。
ま ぁ どうせ ここ に 1 泊 する んだ 。 小さな 島 だ し 問題 ない さ 。
う ぉ まだ 揺れる …。 ガイ さん …。
( 赤 ツチ ) へ ぇ この 島 から 先 が 水 の 国 って わけ か 。
( 黒 ツチ ) つ ~ か ち っこ い 島 だ な 。
こら 。 あんまり 動き回る と 迎え の 人 が 困る だに 。
いい じゃ ねえ か 。 早く 着き すぎた んだ ろ 。
今 の うち に そのへん 見て 回ろう ぜ 。
ガイ さん 大丈夫です か ? ( ヤマト ) なかなか 回復 し ませ ん ね 。
そもそも 土 影 様 は わ い に 使者 を 任せた んだ に 。
勝手に ついてきて 。 か たいこ と 言う な よ 赤 ツチ 。
水 の 国 は 今 まで 外交 を 持た なかった 国 だ 。
データ を とる チャンス なんか なかった んだ から 。
まっ 手 を 組んだ ところ で お互い 忍 同士 さ 。
状況 次第 で どう 転ぶ か 。
( 巌 流 ) お前 ら が 土 影 の 使者 か ?
なんだ お前 ?
命 を … もらう !
来る だに !
ちょ っ ! あたい ら が 同盟 国 の 忍 だ と 知って の こと か ?
( キリ ) うるさい ! 死ね 岩 隠れ !
いったい 何者 だに !?
それ は !
グァッ !
赤 ツチ ! クッ !
う ぅっ …。
おい なんで 岩 と 霧 が やりあって んだ !
んな もん こっち が 聞き て えよ ! いきなり 襲って きや がった !
どけ 木 ノ 葉 。
そう いう わけに は い かね えだ ろ !
邪魔だ !
あれ ?
邪魔 立て する なら 木 ノ 葉 と いえ ども !
( 長 十郎 ) やめて ください !
( 黒 ツチ ) 新手 ?
止める な 長 十郎 。
いいえ 。 このような こと は 水 影 様 の 意思 に 反し ます 。
命令 に より あなた を 止め させて いただき ます !
《 できる こと なら …》
あれ ? 消えた 。
あの ~ 皆さん ご 無事です か ?
は ぁ ? ご 無事な わけ ねえ だ ろ !
ちょ … 怖い 。
なんで あたい ら が お前 ら に 襲わ れ んだ ? あ !?
おい ! もめて る 場合 じゃ ねえ って ば よ 。
いけない ! おい 運ぶ ぞ 。
木 ノ 葉 の 下っ端 。 お前 も 手伝え 。 え ?
俺 下っ端 ?
な なに ぃ !?
医者 が い ねえ って どういう こと だ よ !
申し訳 あり ませ ん 。 ここ は 辺境 の 島 です から 。
でも こちら に 向かって いる 僕 の 隊 に →
医療 忍者 が い ます 。 間もなく 到着 予定 で …。
おい タオル 持ってきた ぞ 。
報告 して ねえ で 汗 を 拭いて やれ 。 気 が 利か ない 下っ端 だ な 。
て か 誰 が 下っ端 だ おい !
こんな とこ うろついて ん の は 伝令 役 の 下 忍 に 決まって る 。
いい から やれ 。
なんで 俺 が …。
クソッ ! なんで こんな こと に なる 。
やつ ら は いったい …。
先ほど 水 影 様 より 伝令 が あり ました 。
里 から 数 名 の 忍 たち が 一斉に 姿 を 消した と 。
彼ら は 今回 の 同盟 に 反対 して いた 者 たち で →
その 中心 に いる の が 上 忍 の 巌 流 。
( 黒 ツチ ) 赤 ツチ を やった やつ か 。
はい 。 彼 は →
ヨスガ 峠 の 悲劇 と 呼ば れる 事件 の 生き残り です 。
ヨスガ 峠 ?
我々 霧 隠れ と 岩 隠れ が →
長く 憎み 合って いた の は ご存じ だ と 思い ます が →
その 発端 と なった 事件 の ひと つ と いわ れて い ます 。
十 数 年 前 各地 の 術 を 集めて いた 雲隠れ が →
我々 の 里 の 機密 書類 を 強奪 した こと が あり ました 。
当日 同盟 を 結んで いた 岩 隠れ と ともに →
巌 流 率いる 部隊 が 書類 の 奪還 に 赴いた のです 。
気 を つけろ よ 。 雲 の やつ ら が いる の は この先 だ 。
( スイレン ) 大丈夫 。 この先 は 岩 の サポート が ある もの 。
それ は そう だ が …。
この 任務 が 成功 したら →
岩 と 霧 の 同盟 が 強固 だって こと を 諸国 に 示せる わ 。
そう したら 少し だけ 平和に 近づける 。
スイレン …。
思う の …。 いつか そんなふうに なれば い いって 。
な … なぜ だ !? お前たち は 我々 と 同盟 を 結んで いる はず !
渡せ ! その 文書 を 持ち帰る こと が 我々 の 任務 だ 。
許さ ない … 絶対 に !
フフフフ … やれ !
スイレン …。
見 たかった な … 平和 。
スイレン … ジュンサイ … クッ !
うわ ぁ ~ っ !!
少し だけ 平和に 近づける か …。
巌 流 さん 。
あの 人 は 岩 隠れ を 憎み 続けて いる 。 だからこそ 今回 の 同盟 は →
彼 に とって 許し がたい もの だった の かも しれ ませ ん 。
まさか あたい ら を 襲った の は …。
彼 は あな た方 岩 隠れ の 使者 を 暗殺 する こと で →
かつて の 復讐 を 果たす と ともに →
望ま ぬ 同盟 を 壊そう と して いる ので は ない でしょう か ?
( ガラス が 割れる 音 )
そんな くだら ねえ こと に つき あわさ れて たまる か !
あの … どこ に ?
やられる 前 に こっち から 出向く !
待って ください ! この 件 は 我々 が …。
う っ !
う ぅっ ! おい !
お前 ら は 赤 ツチ を 見て ろ 。
(( 忍 の 世界 は 憎しみ に 支配 さ れて いる 。
答え が 見つから ん かった とき は →
その 答え を お前 に 託す と しよう か の ぉ ))
何の つもり だ ? 下っ端 。
お前 が 仲間 を やられて 怒って る の は わかる 。
でも 行く の は やめろ って ば よ 。
黙って やられる の を 待て って の か ?
そう じゃ ねえ 。 でも 行けば どっち か が 死ぬ こと に なる 。
死ぬ の は あっ ち だ 。
そういう こと じゃ ねえ 。
お前 ら を やりあわ せる わけに は … いか ねえ んだ !
わかん ねえ こと 言 いやがって 。
止め られる もん なら … 止めて みな !
ああ もう キリ が ねえ ! 行か せ ねえ って ば よ !
この ぉ !
また か …。
お前 を 通す わけに は い かね えん だ 。
下っ端 の くせ に →
めん どくせ え 足止め 術 持って や がる な 。
話 は 俺 が つける 。 だから 仲間 の 所 に 戻って くれ 。
嫌だ ね 。 あん ま あたい を 見くび んな よ 。
急が ねえ と !
使者 の 1 人 が 長 十郎 と 離れ こちら に 向かって いる 。
ヘヘッ 好都合だ な 。
迎え撃ち ましょう 巌 流 さん !
いや 俺 だけ で 十分だ 。
お前 ら は もう 里 に 帰れ 。
いきなり 何 を 言う んです !?
そう だ ! 俺 は 親父 を 岩 隠れ に 殺さ れて る !
やる なら 俺 も ! そうです よ !
残さ れた 者 たち の こと を 考えろ 。
お前たち の 怒り と 苦しみ 。
その 思い すべて 俺 が 持っていく 。
しかし …。
なぜ 邪魔 を する ?
俺 は 木 ノ 葉 の うずまき ナルト だ 。
九 尾 の 人 柱 力 か 。
おっちゃん の 事情 は 聞いた 。
その うえ で 俺 は おっちゃん を 止め に きた 。
俺 の 師匠 は ペイン に 殺さ れた 。
だから おっちゃん の 悔し さ は わかる 。
でも こんな こと やめろ って ば よ !
お前 は ペイン を 殺し 復讐 を 果たした と 聞いた 。
違う 。 あいつ は 自分 の 力 を 使い切った だけ だ 。
復讐 を 望ま なかった と ? そんな わけ ねえ 。
あいつ を 前 に した とき 憎くて 憎くて たまらなかった 。
殺し たくて 体中 が 震えた 。
でも それ だけ じゃ ダメ だって わかった んだ 。
なぜ ? 憎しみ の 連鎖 が 始まる から だ 。
一 度 始まりゃ 復讐 が 復讐 を 呼んで →
大事な やつ が どんどん 死 ん じ まう 。
なるほど な 。
だが そんな こと は 百 も 承知 だ 。 だったら なんで !?
この 道 しか ない 。 あいつ の 願い に 近づく ため に は 。
どういう こと だって ば よ 。
この タイミング で 復讐 劇 が 起きたら →
火影 たち は 真剣に 考え ざる を え ない だろう 。
この 同盟 を 組む こと の 難し さ と 危う さ …。
そして 平和に ついて 。
平和 ?
里 と は 己 の 利 の ため に 動く もの だ 。
そして 里 同士 の 同盟 など →
それぞれ の 利害 に よって 簡単に 覆る 。
その 中 で 忍 たち は 里 の 利 の ため 裏切り を 繰り返し →
対立 し 殺し 合って きた 。
五 大国 に この 忍 の 世に →
他国 の 忍 に 対し 復讐 心 を 持つ 者 が どれほど いる と 思う ?
今回 動いた の は 俺 だ が こんな こと は 何度 でも 起きる 。
そして 誰 も が お前 の ように →
復讐 を 踏み とどまれる わけで は ない 。
このまま 上辺 だけ の 同盟 を 組んで も →
同じ こと を 繰り返す だけ だ 。
そんな こと … ねえ 。
そんな 未来 は 俺 が 変えて みせる !
どうして 言い切れる ?
俺 は 師匠 と 兄 弟子 に 託さ れて る 。
憎しみ を なんとか する 答え を 。
復讐 の 連鎖 を 止める 答え を 。
忍 同士 が わかり あえる その 答え を 。
2 人 が 信じて くれた から 俺 は 必ず 見つけて みせる !
だから おっちゃん も 信じて くれ 。
俺 は 少しずつ でも →
平和 って やつ に 近づいて みせる !
(( 少し だけ 平和に 近づける ))
《 スイレン …》
見つけた ぞ ! 巌 流 !
お前 …。
バカ か て め え !
とんで も ねえ とこ に 飛び込んで きや が って !
心配 す んな …。 たいした こと じゃ ねえ よ 。
んな わきゃ ねえ だ ろ ! 思いきり 斬った ぞ !
俺 は … こんな ところ で くたばって る 場合 じゃ ねえ んだ 。
たくさん … やる こと が …。
ちょ … 死んだら あたい の 責任 か 国際 問題 か !?
冗談 じゃ ねえ ! 死ぬ な ~!
いや … 痛い から 休んで る だけ だ から 。
うずまき ナルト …。
わかった 。 お前 に 託して みよう 。
( 長 十郎 ) そこ まで です !
あなた を 拘束 し ます !
おとなしく 従わ ない 場合 は …。
逆らう 気 は ない 。 それ と あいつ の 治療 を 頼む 。
おい 霧 の ! 赤 ツチ は !?
医療 忍者 を 残して き ました 。
命 に 別状 は ない そうです 。
そう か …。
巌 流 さん これ を 。
あなた が 斬った 使者 の 方 に 託さ れ ました 。
これ は !
ヨスガ 峠 で 亡くなった 方 の 遺品 の 返却 及び →
あの 事件 の 正式な 謝罪 …。
それ こそ が 今回 土 影 様 が →
我が 里 に 使者 を たて られた 理由 だ そうです 。
岩 隠れ が … あの 事件 の 謝罪 を !?
あの 頑固 じじ いが ?
我ら 霧 隠れ と の 同盟 を 今度 こそ 強固な もの に する ため に 。
そう か …。
あの おっちゃん どう なる んだ って ば よ …。
( 長 十郎 ) 死罪 か 追放 か …。 これ だけ の こと を した んです 。
あの 人 も 覚悟 して の こと でしょう 。
( 赤 ツチ ) きっと そんな こと に は なら ない だに 。
わ いが ケガ した の は ちょっと 間違って 転んだ からだ に 。
な っ ? 黒 ツチ 。
それ 昔 の 事件 の 痛み分け の つもり か ?
ヘヘ … 霧 に 貸し を 作って おく 。 それ だけ の こと だ に 。
った く … じじ いだけ じゃ なく →
お前 まで 風 影 に 感化 さ れた んじゃ ねえ だろう な ?
風 影 …。
おい 霧 の ! あくまで 貸し だ から な !
あっ はい ! ありがとう ございます !
それ と ! 木 ノ 葉 の 下っ端 !
君 まだ ケガ が …。
悪い けど 仲間 待た せて んだ 。 また な 。
名前 くらい 言って けって の 。
( ヤマト ) ちょっと ! どうし たんだい !? その 格好 !
イヤッハハ …。 なん つうか ちょっと 間違って 転んじゃ って 。
う ~ ん 転んだ …。 どこ で ?
アオバ さん ! 突っ込む ところ そこ です か !?
んな こと より さ 明日 は 早 えん だ ろ ?
出発 に 備えて さっさと 休もう ぜ 。
いや それ が な 雷 の 船 が 直接 我々 を 迎え に 来て くれる と の →
連絡 が 入った 。 え ?
そろそろ 着く 頃 だ な 。
お ぉ ! 来た 来た !
あれ が …。