NARUTO - ナルト - 疾風 伝 - シーズン 15 - 336 - 薬 師 カブト
( イタチ ) 自分 が 何者 か 知り たければ →
本当の 自分 を 見つめ 直し 認める こと だ 。
己 自身 を 認めて やる こと が でき ない やつ は 失敗 する 。
かつて の 俺 の ように な 。
( カブト ) 最初 から 僕 は 何者 で も なかった 。
僕 に は 何も ない 。
( ノノウ ) カブト まだ いける ? はい マザー 。
( ウルシ ) 院 の ため と は いえ なんで 忍 相手 に 俺 たち まで 。
何も し ないで お 金 は 発生 し ない から だ よ 。
ウルシ は 包帯 とって きて くれる ? あい よっ と 。
( 大 蛇 丸 ) 忍 で も ない の に いい 腕 ね その 医療 忍術 。
マザー に 教えて もらった んです 。
カブト と か いった わ ね 。
キミ 忍 に なれば ?
いい 忍 に なる わ よ きっと ね 。
僕 は そんな つもり ないで す 。
こう やって 少し でも 孤児院 に お 金 を 貯 め て →
ずっと そこ で マザー の お 手伝い が し たい だけ です から 。
いろいろ して もらった のに →
まだ メガネ くらい しか プレゼント して あげ られて ないし 。
そう … もったいない わ ね 。
( ダンゾウ ) あの 歩き の 巫女 と 呼ば れた お前 が →
今や 子守 と は な 。
( ダンゾウ ) 久方ぶりに こうして 見る と 少し やつれた か ノノウ 。
それ は とうに 捨てた 名 です 。
すでに 木 ノ 葉 の 里 と の 援助 金 の 話 は カタ が ついた はず 。
なぜ 今に なって 。
諜報 部 一 エリート だった お前 が →
根 を 離れた 途端 何も 知ら なく なった か 。
援助 金 だけ の 話 で 来た ので は ない 。
この 戦時 に おいて →
岩 隠れ が 大規模な 作戦 を 企んで いる と いう 情報 を 入手 した 。
その 情報 が 正しい か →
お前 に 岩 隠れ の 里 に 潜入 して 調べて もらい たい 。
そして それ が 正しかった 場合 →
その 作戦 が いつ どこ で 行わ れ どんな 作戦 内容 な の かも 調べ →
こちら に 報告 して いただき たい 。
恐らく 長期 任務 と なる 。
なら お門違い です 。 私 は もう …。
あんた たち は わかって い ない !
マザー の 存在 が この 院 と 子供 たち に とって →
どれほど 大切 か !
マザー は 必死に やりくり し この 院 を 守って きた 。
そんな 危ない 任務 →
根 の あんた たち が やったら いい でしょう が !
なぜ わざわざ マザー に まで 。
この 長期 任務 を 任せ られる の は →
歩き の 巫女 を おいて 他 に ない 。
今 の 根 に こや つ 以上 の 諜報 活動 が できる 者 は →
ひとり と して おら ぬ 。
たいがい の 者 は 心 を 壊す か 敵 に 寝返る 。
こや つ が 木 ノ 葉 を 売る ような く の いち で ない こと は 知っている 。
その 顔 すでに 察し が ついて いる な 。
ノノウ よ そうだ これ を 断れば 今後 院 に カネ は 入ら ん 。
そんな ! ちゃんと 三 代 目 火影 様 と の 話 も ついて ん の よ !
そんな こと が 許さ れる わけ ない でしょう !
この 院 は ずいぶん 泥棒 が 入り やす そうだ な 。
カネ を 盗ま れ ぬ よう 用心棒 を 雇う こと を 勧めて おく 。
もっとも カネ が あれば の 話 だ が 。
ついでに 子供 たち まで 盗ま れ ぬ よう 用心 する こと ね 。
身元 の わから ぬ 子供 は 何かと 利用 価値 が ある から …。
お前 ら 汚い ぞ ! それ でも 忍 か !?
わかって ない の は そちら の ほう だ !
(2 人 ) あっ …。
木 ノ 葉 を 守る ため なら 安い もの だ 。
わかり ました 。 ちょっと マザー !
心 を 殺し きれ ぬ お前 だ から こそ こう なった のだ 。
やはり お前 は 根 に は 向か ぬ 。
よくも ぬけぬけ と …。
それ と 今回 の 情報 を 入手 する ため に →
わし の 部下 が 1 人 死んだ 。
代わり に ここ の 子供 を 1 人 いただいて いく 。
どこ まで ! 私 は 依頼 を 受ける と 言った はず !
それ と これ と は 別だ 。
次回 から の カネ は 用立てて やる 。
だが 今回 の 分 は その 1 人 と 交換 だ 。
何より 子供 の ほう から 木 ノ 葉 の 忍 に なり たい と →
申し出る 場合 も ない わけで は ない 。
尋ねて みる と いい 。
( ダンゾウ )1 人 くらい は いる かも しれ ぬ から な 。
カブト どうして …。
僕 は 忍者 に 向いて いる 。
医療 忍術 も 究め たい し ね 。
カブト ! 俺 ら と の 3 年間 を 捨て ん の か !?
( ウルシ ) こっち へ 来 いよ !
みんな 院 で の ルール を 忘れた の か ?
( カブト ) もう とっくに 寝る 時間 だ よ 。
♪♪~
ハァ ハァ ハァ …。
《 ダメだ … 囲ま れて る …》
《 ヘマ を し なければ →
もう とっくに 寝て る 時間 だった のに 。
院 を 出て 5 年 か …。
もう 一 度 マザー や みんな に 会い たかった な 》
マザー !!
そんな … なんで こんな ところ に !?
(( お前 に 岩 隠れ の 里 に 潜入 して 調べて もらい たい 。
この 長期 任務 を 任せ られる の は →
歩き の 巫女 を おいて 他 にない ))
《 まさか … まだ あの とき の 任務 を 続けて た の か ?》
なぜ … 私 の 傷 を …。
あなた は いったい …?
僕 だ よ マザー 。
カブト だ よ 。
心配 し ないで … 必ず 助ける !
誰 … な の ?
( 黄 ツチ ) こっち だ !
クソ ! ナニガシ が やられた 。
《 マザー は 僕 の こと を … なぜ ?
なぜ 僕 の こと を 覚えて い ない …?
どうして …。
だ と したら 今 まで 僕 は な んだった んだ …。
マザー から もらった もの は な んだった んだ …。
名前 も マザー の 子供 である こと も …。
この メガネ さえ も …》
これ は … 誰 だ …。
これ は 僕 じゃ ない …。
本当の 僕 じゃ ない …。
自分 が はっきり 見えて い ない よう ね 。
いい 忍 に なった じゃ ない …。
私 は 覚えて る わ よ … カブト 。
あなた は たしか …。
キミ の こと を ずっと 監視 さ せて もらって た の よ 。
ノノウ も 一緒に 。
私 に ついてき なさい 。
そ したら あなた の 知り たい こと を 教えて あげる 。
知り たい こと … 何 を です !?
なぜ マザー が あなた を 狙い …。
そして あなた を 覚えて い なかった の か 。
知り たく は ない の ? それ を …。
ここ は 私 の アジト …。 誰 も 知ら ない 。
つまり あなた が 初めて の 客 。
なぜ わざわざ こんな 所 へ !? どう する 気 な んです !
あなた … 知り たい こと が どんどん 増える わ ね 。
それ は いい こと よ 。
人 は 知り たい と いう 欲望 から 逃れ られ ない …。
だから あなた は こうして ここ へ ついてきた 。
なら さっさと 教えて ください !
あなた は 僕 の 知り たい こと を 知って る んでしょう !?
率直に 言う と ね →
根 は あなた も マザー も 処理 する こと に 決めて た の よ 。
どういう こと です !?
あなた たち は スパイ と して 優秀 すぎた …。
いろいろ と 知り すぎた から よ 。 そんな …。
里 の ため に 長い 間 命がけ で 情報 を 集め させて おいて →
今さら …? 情報 は 時として →
強力な 術 や 武器 より 強い 力 を 持つ こと に なる …。
いまや キミ は 危険 人物 と 見なさ れて る の よ 。
キミ たち が いずれ こう なる こと は →
はじめ から 決め られて いた んだ けど …。
更に は →
2 人 共倒れ を 狙う こと も シナリオ の うち …。
キミ が 院 を 出て すぐ あと →
ダンゾウ は マザー に →
キミ が 院 を 出た 本当の 理由 を 話した の よ 。
院 へ の お 金 の ため に キミ は 犠牲 と なって 根 に 入った と 。
マザー は キミ を 根 から 解放 する こと を 願った 。
ダンゾウ は その 願い を 受け入れる 条件 と して →
数 年 前 に ある 男 を 暗殺 する よう 命令 した 。
おかしな 話 だ けど →
その 暗殺 ターゲット の 男 こそ キミ だった の よ 。
僕 を 解放 する ため の 条件 じゃ なかった の ?
なぜ マザー は 僕 だ と 気づか なかった んだ !
言った でしょ 。
初め から 根 は キミ たち の 共倒れ を 狙って いた って 。
そこ に も カラクリ が ある の よ 。
カラクリ …。
キミ と マザー が 会わ ない よう 2 人 の 潜入 敵地 を 離し →
マザー に は キミ の 安否 を →
キミ の 成長 過程 の 写真 で 知らせて いた 。
その 写真 が 途中 から →
うまく 別人 と すげ替え られて る と も 知ら ず →
長い 時間 を かけて 他人 を キミ だ と すり込ま さ れて いた の よ 。
時間 を かけた 洗脳 。
根 の 常 套 手段 の ひと つ 。
そい つ が もう 一 人 の カブト 。
だから キミ を カブト だ と は 夢にも 思わず →
ノノウ は キミ を 殺そう と した 。
里 に 仇 なす 裏切り者 の 二 重 スパイ と して ね 。
そして あなた が →
生き残った ほう を 始末 する ため に 根 より 遣わさ れた 忍 。
そういう こと です か 。
自分 の こと は まるで わかって ない のに →
よく わかって る じゃ ない 。
僕 を 説明 できる もの が ずっと 欲しかった 。
やっと 手 に 入った と 思った のに 根 の お前 ら の せい で →
僕 は また 何者 か わから なく なった 。
メガネ は 僕 と マザー を つなげる もの だった のに 。
もらった 名 は 僕 だけ の もの だった のに 。
何 が あって も 僕 の 姿 を 忘れ ない 親 が →
マザー の はずだった のに ! すべて 違う じゃ ない か !
なら 僕 は いったい 何 だ !?
ハァ ハァ …。
うわ っ !
キミ は 自分 を 説明 できる だけ の 情報 が 足りない だけ 。
メガネ も 名 も 子供 である こと も →
本当の 自分 を 示す もの で は なかった 。
それ で いい じゃ ない 。
今 まで の もの が 納得 でき ない なら →
代わり の もの を 見つけて →
次々 に 足して いけば いい だけ の こと 。
僕 を 殺す つもり なら なぜ 僕 に そんな こと を 話す !?
私 も 自分 が 何者 な の か を 知り たくて ね 。
あらゆる もの を 集めて いる の 。
少しずつ 集めた 多く の もの から 実験 と 検証 を 繰り返し →
知識 と 能力 を 己 に 蓄積 さ せて ゆく 。
そして そこ から 新しい 完璧な 自分 に 向かって →
生まれ変わって いく 。
そして また 同じ ように 新しい もの を 手 に 入れる 。
今回 は … キミ よ 。
自分 が 何者 か だって この世 の あらゆる もの と 情報 →
それ ら すべて を 集め つくし さえ すれば →
導き 出せ ない はず は ない の よ 。
なぜ あなた に とって 僕 が その ひと つ なんだ ?
私 は キミ の 才能 を 誰 より も 買って る から よ 。
殺す なんて もったいない 。
それ に ここ は キミ の ため に 用意 した 医療 実験 施設 。
何 を 企んで る ?
己 を 消す 根 と は 違い →
己 を 導き 出す 組織 里 を 作る 。
どの 国 に も 属さ ない 音 隠れ の 里 。
私 と キミ は 今 より 木 ノ 葉 の 根 を 抜ける 。
そして 今 より 私 が キミ の 上司 と なり →
兄弟 と なり 親 と なる 。
私 が ダンゾウ から あなた を 守る 。
これ より あなた の 新しい 経歴 は こう 。
キミ は 幼少 の ころ 桔梗 峠 の 戦い に おいて →
医療 部隊 長 に 拾わ れて 育て られる 。
ダンゾウ の もと に 戻って 以降 →
表 の 顔 と して 医療 部隊 長 と なった 薬 師 ノノウ の 子 と して ね 。
キミ は 今日 より 新たに →
薬 師 カブト と して 生まれ変わる の よ 。
私 は 大 蛇 丸 。
自分 が 何者 か 知り たい の なら さ ぁ 私 の 傍ら へ 。
次に 調べ たい と 思って いる 組織 が ある の よ 。
( カブト ) お 任せ ください 。 で その 組織 と は ?
暁 。
♪♪~
( サソリ ) 大 蛇 丸 の 人体 実験 データ と →
穢土 転生 に ついて の 情報 を 持ってこい 。
承知 いたし ました 。 サソリ 様 。
お前 は 使える 。
音 を 消し 匂い を 消し 己 を 消す 。
まるで 俺 の 傀儡 の ようだ 。
♪♪~
《 今 まで の もの が 納得 でき ない なら →
代わり の もの を 見つけて →
次々 に 足して いけば いい だけ の こと 。
( カブト ) うわ ぁ ~!
まだ … まだ 足りない …。
これ は まだ 僕 じゃ ない !
( 開演 ブザー )
皆様 お 変わり ございませ ん か ?
美 空 ひばり です 。
では 最後 まで ご ゆっくり お楽しみ ください 。
『 木曜 8 時 の コンサート 名曲 ! に っぽ ん の 歌 』。
今回 は ご覧 の 豪華な 歌手 →