Prepositions
アイスランド語は、英単語に似たような前置詞を数多く使用します。
Ég keypti brauðið fyrir þig.
私はあなたのためにパンを買いました。
このような前置詞の意味は、一般的に英語と共通点があります。しかし、前置詞を一つ一つ学習する必要があります。
各前置詞は文法上の格を持ちます。対格、与格、属格のいずれかに該当します。一部の前置詞は「双方向」前置詞と呼ばれますが、対格を使用するときがあれば、与格を使用する場合があるためです。ただし、このパターンはほとんど規則的で非常におぼえやすいのが特徴です。主格の前置詞はありません。
まず対格の前置詞をいくつか見てみましょう。
Gegnum |
〜を通して |
Gegnum skóginn(森林を通って) |
Fyrir |
~のために、にとって |
Fyrir þig(あなたのために) |
Við |
〜の横に、〜で、〜の近くに |
Við tjörnina(湖で) |
Um |
だいたい、〜について、〜の周りに |
Um þetta tölum við(私たちはそれについて話します) |
Kringum |
〜前後、〜の周りに |
Allt í kringum mig(すべて私の周りに) |
次に、与格の前置詞を紹介します。
Frá |
〜の外で、〜から |
frá borginn(都市から) |
Næst |
〜のとなりに |
Næst borginni(都市のとなりに) |
frá |
〜から |
Frá mér(私から) |
Gegn |
〜に対して |
Gegn óvininum(敵に対して) |
andspænis |
〜に向かって |
Andspænis mér(私に向かって) |
属格の前置詞は次の通りです。
Til |
〜へ |
Bréf til mín(私への手紙) |
Milli |
〜の間 |
Þetta er milli ykkar(あなた(たち)との間で) |
Án |
〜なしで、〜ぜずに |
Án stólsins míns(私の椅子なしで) |
Utan |
外側 |
Utan vegjanna(壁の外) |
最後に、双方向の前置詞があります。ある方向への動きを表すとき、対格を使用します。固定した位置を表すときは与格を使用します。
á |
〜で、〜の上で |
í |
〜の中で、〜に |
yfir |
〜の上に、〜を超えて |
undir |
〜の下、〜を下回る |
fyrir |
〜の前に |
対照的な例をいくつか紹介します。
Það bolti í húsinu.(与格)
家の中にボールがあります。(移動なし)
Ég henti bolta í húsið.(対格)
私は家の中へボールを投げました。(ボールが移動していた)
Við hlupum inn í safnið.(対格)
私たちは博物館の中へ走って行きました。(最初は外にいた)
Við hlupum inni í safninu. (dative)
私たちは博物館の中で走って(走り回って)いました。(最初から博物館の中にいました)
Hann stendur yfir mér.(与格)
彼は私の上に立ちます。(彼はまだ私の上に立っている)
Hann hoppaði yfir mig.(対格)
彼は私の上を跳びました。(私との位置関係を変えた)
með(〜で、〜と一緒に)の前置詞は同様に使用します。対等な関係で「誰かと一緒に行く」場合は与格になりますが、「誰かを一緒に連れて行く」(主格が相手に行動を実行してることを表す)場合は対格になります。「ものを一緒に持って行く」場合、主格がものに対して行動を実行しているため、対格になります。
Ég fór með konunni minni í sumarfrí - 与格(þgf)
私は私の妻と一緒に休暇を取りました
Ég fór með konuna mína á spítalann, því hún var meðvitundarlaus – 対格(þf)
直訳: 彼女は意識不明だったため、私は私の妻と一緒に病院に行きました
意味: 彼女が意識不明だったため、病院に私の妻を連れて行きました
Ég fór með bílinn minn í viðgerð – 対格(þf)
直訳: 私は私の車と一緒に修理工場に行きました
意味: 私は車を修理工場に持って行きました
多くの前置詞は2つ以上の前置詞で構成されます
Fyrir utan(þf)= 〜以外
Bak við(þf)= 〜の後ろに
Fyrir aftan(þf)= 〜の後ろに
Fyrir framan(þf)= 〜の前に
Fyrir neðan(þf)= 〜の下に(「undir」も使用できます。ただし、移動を示すときは「þf」で、移動を伴わないときは「þgf」を使用します。
「となりに」と表すときに「næst」(þgf)と表現できますが、ちょっと古いアイスランド語の表現です。通常はvið hliðina á(þgf)を使用します。
Ég sit næst honum.
Ég sit við hliðina á honum.
私は彼のとなりに座っています