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Fairy Tales, モグラの嫁入り

モグラ の 嫁入り

モグラ の 嫁入り

むかし むかし 、 モグラ の 夫婦 に 、 可愛い 女の子 が 生まれ ました 。 モグラ の お 父さん は 、 その 可愛い 子ども を 見て 言い ました 。 「 こんな いい 子 を 、 モグラ なんか の お 嫁 に やる の は もったいない 。 出来る 事 なら 、 この世 で 一 番 えらい お 婿 さん を 探して やろう 」 それ を 聞いた モグラ の お 母さん も 、 お 父さん に 賛成 し ました 。 「 そう です ね 。 この 子 が お 嫁 に 行く の は 、 一 番 えらい お 婿 さん じゃ ない と 。 ・・・ でも 、 誰 が 一 番 えらい の かしら ? 」 「 そう だ な 。 この世 で 一 番 えらい の は 、 やはり お てんとう さま だろう 」 「 そう です ね 。 では 、 お てんとう さま の ところ へ 、 お 嫁 に やり ましょう 」 そこ で モグラ の 夫婦 は 、 お てんとう さま の 所 へ 頼み に 行き ました 。

「 お てんとう さま 、 お てんとう さま 。 わたし たち に 、 とても 器量 よし で 利口な 娘 が 生まれ ました 。 どうか 娘 を 、 一 番 えらい お てんとう さま の お 嫁 に もらって ください 」 する と 、 お てんとう さま が 言い ました 。 「 それ は うれしい が 、 だが 、 わたし は 一 番 えらく は ない よ 。 さすが の わたし でも 、 雲 が 来れば 隠さ れて しまう んだ 。 だ から わたし より も えらい 、 雲 に もらって もらえば いい ぞ 」 そこ で 夫婦 は 、 雲 の 所 へ 行って お 願い し ました 。

「 雲 さま 、 雲 さま 。 わたし たち の 所 に 、 とても 器量 よし で 利口な 娘 が 生まれた 。 どうか 娘 を 、 一 番 えらい 雲 さま の お 嫁 に もらって ください 」 する と 、 雲 が 言い ました 。 「 それ は うれしい が 、 だが 、 わたし は 一 番 えらく は ない よ 。 さすが の わたし でも 、 風 が 吹けば 吹き飛ばさ れて しまう んだ 。 だ から わたし より も えらい 、 風 に もらって もらえば いい ぞ 」 そこ で 夫婦 は 、 風 の 所 へ 行って お 願い し ました 。

「 風 さま 、 風 さま 。 わたし たち の 所 に 、 とても 器量 よし で 利口な 娘 が 生まれた 。 どうか 娘 を 、 一 番 えらい 風 さま の お 嫁 に もらって ください 」 する と 、 風 が 言い ました 。 「 それ は うれしい が 、 だが 、 わたし は 一 番 えらく は ない よ 。 さすが の わたし でも 、 土手 を 吹き飛ばす 事 は 出来 ない んだ 。 だ から わたし より も えらい 、 土手 に もらって もらえば いい ぞ 」 そこ で 夫婦 は 、 土手 の 所 へ 行って お 願い し ました 。

「 土手 さま 、 土手 さま 。 わたし たち の 所 に 、 とても 器量 よし で 利口な 娘 が 生まれた 。 どうか 娘 を 、 一 番 えらい 土手 さま の お 嫁 に もらって ください 」 する と 、 土手 が 言い ました 。 「 それ は うれしい が 、 だが 、 わたし は 一 番 えらく は ない よ 。 さすが の わたし でも 、 お前 たち モグラ に くずさ れて しまう んだ 。 だ から わたし より も えらい 、 モグラ の お 嫁 に なった 方 が いい ので は ない の か ? 」 「 そう か 、 一 番 えらい の は 、 お てんとう さま でも 、 雲 さま でも 、 風 さま でも 、 土手 さま でも なく 、 我々 モグラ だった の か 。 それでは 娘 は 、 この世 で 一 番 えらい 、 モグラ の お 嫁 に する と しよう 」

こうして モグラ の 夫婦 は 、 やがて 大きく なった 娘 を モグラ の お 嫁 さん に した のでした 。

おしまい

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モグラ の 嫁入り もぐら||よめいり mole|| Mole's Wedding la mariée d'une taupe

モグラ の 嫁入り もぐら||よめいり Mole's Wedding

むかし むかし 、 モグラ の 夫婦 に 、 可愛い 女の子 が 生まれ ました 。 ||もぐら||ふうふ||かわいい|おんなのこ||うまれ| ||||couple||cute|||was born|was born Once upon a time, a cute little girl was born to a mole couple. モグラ の お 父さん は 、 その 可愛い 子ども を 見て 言い ました 。 もぐら|||とうさん|||かわいい|こども||みて|いい| |||||||child|||said| The mole's father looked at the cute little child and said. 「 こんな いい 子 を 、 モグラ なんか の お 嫁 に やる の は もったいない 。 ||こ||もぐら||||よめ||||| such|||||such as|||bride|||||wasteful "It's a waste to give such a good girl to a mole's wife. 出来る 事 なら 、 この世 で 一 番 えらい お 婿 さん を 探して やろう 」    それ を 聞いた モグラ の お 母さん も 、 お 父さん に 賛成 し ました 。 できる|こと||このよ||ひと|ばん|||むこ|||さがして||||きいた|もぐら|||かあさん|||とうさん||さんせい|| |thing||||||great||son-in-law|son||looking for|let's do|||heard|||||||father|||| If possible, I'll find the best son-in-law in the world." Upon hearing this, Mole's mother also agreed with Father. 「 そう です ね 。 この 子 が お 嫁 に 行く の は 、 一 番 えらい お 婿 さん じゃ ない と 。 |こ|||よめ||いく|||ひと|ばん|||むこ|||| ||||bride|||||||great|||||| This child is going to be married to the best groom. ・・・ でも 、 誰 が 一 番 えらい の かしら ? |だれ||ひと|ばん||| but|who||number one||||I wonder ... But who's the best? 」  「 そう だ な 。 that's right|| この世 で 一 番 えらい の は 、 やはり お てんとう さま だろう 」  「 そう です ね 。 このよ||ひと|ばん||||||||||| |||||||after all||heaven|sun|||| The most powerful person in the world is the lady of heaven, after all. では 、 お てんとう さま の ところ へ 、 お 嫁 に やり ましょう 」    そこ で モグラ の 夫婦 は 、 お てんとう さま の 所 へ 頼み に 行き ました 。 ||||||||よめ||||||もぐら||ふうふ||||||しょ||たのみ||いき| ||||||||||sending|let's do|||mole|||||ladybug|||||request||to go| Then, let's go to the lady and marry her." So the mole couple went to ask the lady.

「 お てんとう さま 、 お てんとう さま 。 |ladybug|||ladybug| わたし たち に 、 とても 器量 よし で 利口な 娘 が 生まれ ました 。 ||||きりょう|||りこうな|むすめ||うまれ| ||||good looks|good||smart|||| We have a very good-looking and intelligent daughter. どうか 娘 を 、 一 番 えらい お てんとう さま の お 嫁 に もらって ください 」    する と 、 お てんとう さま が 言い ました 。 |むすめ||ひと|ばん|||||||よめ||||||||||いい| ||||||||||||||||||heaven|||| 「 それ は うれしい が 、 だが 、 わたし は 一 番 えらく は ない よ 。 |||||||ひと|ばん|||| ||||but|||||not great||| I'm glad to hear that, but I'm not the best. さすが の わたし でも 、 雲 が 来れば 隠さ れて しまう んだ 。 ||||くも||くれば|かくさ||| as expected||||||if it comes|will be hidden||| Even I, as a good person, am hidden when the clouds come. だ から わたし より も えらい 、 雲 に もらって もらえば いい ぞ 」    そこ で 夫婦 は 、 雲 の 所 へ 行って お 願い し ました 。 ||||||くも||||||||ふうふ||くも||しょ||おこなって||ねがい|| ||I||||||received|received||||||||||||||| So, the couple went to the cloud and made a request.

「 雲 さま 、 雲 さま 。 くも||くも| わたし たち の 所 に 、 とても 器量 よし で 利口な 娘 が 生まれた 。 |||しょ|||きりょう|||りこうな|むすめ||うまれた I||||||good looks|good||smart|||was born どうか 娘 を 、 一 番 えらい 雲 さま の お 嫁 に もらって ください 」    する と 、 雲 が 言い ました 。 |むすめ||ひと|ばん||くも||||よめ||||||くも||いい| please|||||||||||||||quotation particle|||said| 「 それ は うれしい が 、 だが 、 わたし は 一 番 えらく は ない よ 。 |||||||ひと|ばん|||| ||||but|||||||| "I'm happy about that, but I'm not the best. さすが の わたし でも 、 風 が 吹けば 吹き飛ばさ れて しまう んだ 。 ||||かぜ||ふけば|ふきとばさ||| ||||||if blown|blown away||| だ から わたし より も えらい 、 風 に もらって もらえば いい ぞ 」    そこ で 夫婦 は 、 風 の 所 へ 行って お 願い し ました 。 ||||||かぜ||||||||ふうふ||かぜ||しょ||おこなって||ねがい|| ||||||||||||||couple|||||||||| So the couple went to the wind and made a request.

「 風 さま 、 風 さま 。 かぜ||かぜ| wind|honorific title|| わたし たち の 所 に 、 とても 器量 よし で 利口な 娘 が 生まれた 。 |||しょ|||きりょう|||りこうな|むすめ||うまれた We have a very good and clever daughter. どうか 娘 を 、 一 番 えらい 風 さま の お 嫁 に もらって ください 」    する と 、 風 が 言い ました 。 |むすめ||ひと|ばん||かぜ||||よめ||||||かぜ||いい| Please give my daughter to the most honorable Lord Kaze as a bride," said the wind. 「 それ は うれしい が 、 だが 、 わたし は 一 番 えらく は ない よ 。 |||||||ひと|ばん|||| I'm glad to hear that, but I'm not the best. さすが の わたし でも 、 土手 を 吹き飛ばす 事 は 出来 ない んだ 。 ||||どて||ふきとばす|こと||でき|| as expected||||embankment||blow away|||can’t do|| Even I can't blow up the bank. だ から わたし より も えらい 、 土手 に もらって もらえば いい ぞ 」    そこ で 夫婦 は 、 土手 の 所 へ 行って お 願い し ました 。 ||||||どて||||||||ふうふ||どて||しょ||おこなって||ねがい|| ||||||embankment|||||||||||||||||| So the couple went to the bank and made a request.

「 土手 さま 、 土手 さま 。 どて||どて| わたし たち の 所 に 、 とても 器量 よし で 利口な 娘 が 生まれた 。 |||しょ|||きりょう|||りこうな|むすめ||うまれた どうか 娘 を 、 一 番 えらい 土手 さま の お 嫁 に もらって ください 」    する と 、 土手 が 言い ました 。 |むすめ||ひと|ばん||どて||||よめ||||||どて||いい| Please give my daughter to the most honorable lord Dote as a bride," Dote said. 「 それ は うれしい が 、 だが 、 わたし は 一 番 えらく は ない よ 。 |||||||ひと|ばん|||| I'm glad to hear that, but I'm not the best. さすが の わたし でも 、 お前 たち モグラ に くずさ れて しまう んだ 。 ||||おまえ||もぐら||||| ||||you||||collapsed||| As expected of me, you guys will be destroyed by moles. だ から わたし より も えらい 、 モグラ の お 嫁 に なった 方 が いい ので は ない の か ? ||||||もぐら|||よめ|||かた||||||| That's why, wouldn't it be better for you to become a mole's wife than me? 」  「 そう か 、 一 番 えらい の は 、 お てんとう さま でも 、 雲 さま でも 、 風 さま でも 、 土手 さま でも なく 、 我々 モグラ だった の か 。 ||ひと|ばん||||||||くも|||かぜ|||どて||||われわれ|もぐら||| "I see, the greatest thing was neither the lady, nor the clouds, nor the wind, nor the embankment, but we the moles. それでは 娘 は 、 この世 で 一 番 えらい 、 モグラ の お 嫁 に する と しよう 」 |むすめ||このよ||ひと|ばん||もぐら|||よめ|||| well then||||||||mole||||||| Then, let's make my daughter the wife of the greatest mole in the world."

こうして モグラ の 夫婦 は 、 やがて 大きく なった 娘 を モグラ の お 嫁 さん に した のでした 。 |もぐら||ふうふ|||おおきく||むすめ||もぐら|||よめ|||| in this way|||||eventually|big|||||||||||it was In this way, the mole couple eventually made their grown-up daughter a bride for the mole.

おしまい the end end