江戸小話, うどん

うどん

これ は 、 うどん が まだ 、 大変 珍しかった 頃 の お 話 です 。 |||||たいへん|めずらしかった|ころ|||はなし|

うどん を ごちそう する と 、 和尚 さん や 村人 たち が 、 庄屋 ( しょうや → 村長 ) さん の ところ ヘ 呼ば れ まし した 。 |||||おしょう|||むらびと|||しょうや||そんちょう|||||よば||| です が 、 みんな は うどん を 食 ベ る の が 初めて で 、 どうして 食 ベ たら いい の か わかり ませ ん 。 ||||||しょく|||||はじめて|||しょく|||||||| そこ で 村人 たち は 、 和尚 さん の まね を する こと に いたし ました 。 ||むらびと|||おしょう||||||||| みんな が 注目 する 中 、 和尚 さん は うどん に 汁 を かけて 、 つる つる っと すすり ました 。 ||ちゅうもく||なか|おしょう|||||しる||||||| ( おお っ 、 ああ やって 食べる の か ) 　 それ を 見て 村人 たち も 、 うどん に 汁 を かけて 、 つる つる っと すすり ました 。 ||||たべる|||||みて|むらびと|||||しる||||||| ところが その うち 、 和尚 さん が 、 「 は 、 はっ 、 は ー くし ょん ！ |||おしょう||||||-|| 」 と 、 大きな くしゃみ を した のです 。 |おおきな||||の です する と 、 どう でしょう 。 うどん が 鼻 の 穴 から 飛び出して 、 鼻水 の 様 にぶら ー ん と たれ下がり ました 。 ||はな||あな||とびだして|はなみず||さま||-|||たれさがり| それ を 見た 村人 たち も 、 急いで 、 「 は 、 はっ 、 は ー くし ょん ！ ||みた|むらびと|||いそいで||||-|| 」 と 、 やった のです が 、 うどん は なかなか 鼻 の 穴 から 出て き ませ ん 。 ||の です|||||はな||あな||でて||| あっ ち でも 、 「 は 、 はっ 、 は ー くし ょん ！ ||||||-|| 」 　 こっち でも 、 「 は 、 はっ 、 は ー くし ょん ！ |||||-|| 」 　 何度 やって も 、 うまく 出て こ ない ので 、 「 えー い 、 めんどうだ 」 と 、 村人 たち は うどん を 手づかみ に して 、 鼻 の 穴 に 無理矢理 ねじ込んだ と いう こと です 。 なんど||||でて||||||||むらびと|||||てづかみ|||はな||あな||むりやり|ねじこんだ||||

おしまい