夜 の 暗い ところ よ||くらい| In the dark of night

夜 の 暗い ところ よ||くらい|

むかし は どこ も 道 が 悪かった ので 、 人通り の 多い ところ は いつも 大勢 の 人 夫 （ にんぷ → 公共 事業 に かりださ れた 労働 者 ） たち が 集め られて 、 道 作り を して い ました 。 ||||どう||わるかった||ひとどおり||おおい||||おおぜい||じん|おっと||こうきょう|じぎょう||||ろうどう|もの|||あつめ||どう|つくり|||| そこ へ 行灯 （ あんどん → むかし の 照明 ） を 山 の 様 に 詰め込んだ 荷車 が 、 何 台 も 何 台 も 次々 と 通り過ぎて 行き ました 。 ||あんどん||||しょうめい||やま||さま||つめこんだ|にぐるま||なん|だい||なん|だい||つぎつぎ||とおりすぎて|いき| 「 う ひ ゃ ー っ ！ |||-| これ は また 、 ものすごい 数 の 行灯 だ な ！ ||||すう||あんどん|| 」 　 人 夫 たち が 仕事 の 手 を 休めて 見送って い ます と 、 またまた 行灯 を 山 の 様 に 詰め込んだ 荷車 が 、 何 台 も 何 台 も 通り過ぎて 行き ました 。 じん|おっと|||しごと||て||やすめて|みおくって|||||あんどん||やま||さま||つめこんだ|にぐるま||なん|だい||なん|だい||とおりすぎて|いき| 「 こいつ は 驚いた 。 ||おどろいた それにしても あんなに たくさんの 行灯 を 、 いったい どう する の か な ？ |||あんどん||||||| 」 　 人 夫 たち が 不思議 そうに 見送って いる と 、 後ろ で 見て いた 、 まぬけ の 文 吉 が 、 知った かぶって 言い ました 。 じん|おっと|||ふしぎ|そう に|みおくって|||うしろ||みて||||ぶん|きち||しった||いい| 「 決まって いる だろう 。 きまって|| あんなに たくさんの 行灯 が 必要な の は 、 あの 人 たち が 、 よっぽど 夜 の 暗い ところ に 住んで いる から さ 」 ||あんどん||ひつような||||じん||||よ||くらい|||すんで|||

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )